JPH08138930A - ロータリーソレノイド - Google Patents
ロータリーソレノイドInfo
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- JPH08138930A JPH08138930A JP30017694A JP30017694A JPH08138930A JP H08138930 A JPH08138930 A JP H08138930A JP 30017694 A JP30017694 A JP 30017694A JP 30017694 A JP30017694 A JP 30017694A JP H08138930 A JPH08138930 A JP H08138930A
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- JP
- Japan
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- armature
- axial direction
- stator
- rotary shaft
- rotary
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Abstract
(57)【要約】
【目的】 簡単な構成により、回転シャフトがその軸方
向に移動することがなく、回転出力のみを取り出すこと
のできるロータリーソレノイドを提供することにある。 【構成】 ケース10と、ケース10内に設けられたコ
イル20と、このコイル20によって磁気的に附勢され
る固定子30と、この固定子30に回転自在に支持され
た回転シャフト40と、ケース10内において、固定子
30と前記回転シャフト40の軸方向において対向し、
当該軸方向に移動自在でかつ回転可能に設けられた電機
子50と、附勢された固定子30による電機子50を軸
方向に移動させる力により当該電機子50を回転させる
回転案内機構60と、回転シャフト40と電機子50と
を、相対的に軸方向に移動可能で回転方向に係合する連
結機構とを有してなることを特徴とする。
向に移動することがなく、回転出力のみを取り出すこと
のできるロータリーソレノイドを提供することにある。 【構成】 ケース10と、ケース10内に設けられたコ
イル20と、このコイル20によって磁気的に附勢され
る固定子30と、この固定子30に回転自在に支持され
た回転シャフト40と、ケース10内において、固定子
30と前記回転シャフト40の軸方向において対向し、
当該軸方向に移動自在でかつ回転可能に設けられた電機
子50と、附勢された固定子30による電機子50を軸
方向に移動させる力により当該電機子50を回転させる
回転案内機構60と、回転シャフト40と電機子50と
を、相対的に軸方向に移動可能で回転方向に係合する連
結機構とを有してなることを特徴とする。
Description
【0001】
【産業上の利用分野】本発明はロータリーソレノイドに
関する。
関する。
【0002】
【従来の技術】ロータリーソレノイドは、例えば、コン
ベア装置の経路切替え手段、切断機械の切断刃の駆動手
段、シャッターの開閉駆動手段などの用途に使用されて
いる。
ベア装置の経路切替え手段、切断機械の切断刃の駆動手
段、シャッターの開閉駆動手段などの用途に使用されて
いる。
【0003】図1は、従来のロータリーソレノイドの構
成を示す説明用断面図であり、1はケース、2はコイ
ル、3は固定子、4は回転シャフト、5は電機子、6は
回転案内機構、6Aは固定案内板、6Bは可動案内板、
6Cは鋼球、7は復帰バネ、8は軸受である。
成を示す説明用断面図であり、1はケース、2はコイ
ル、3は固定子、4は回転シャフト、5は電機子、6は
回転案内機構、6Aは固定案内板、6Bは可動案内板、
6Cは鋼球、7は復帰バネ、8は軸受である。
【0004】固定子3は、コイル2によって磁気的に附
勢される鉄心よりなり、この固定子3には、軸受8を介
して回転シャフト4が回転自在に支持され、この回転シ
ャフト4には電機子5が固定されている。コイル2に通
電すると、電機子5には、附勢された固定子3による吸
引力が作用し、当該電機子5およびこれが固定されてな
る回転シャフト4は、固定子3に吸引されて軸方向に沿
って移動する。ここに、軸方向の移動ストロークは例え
ば0.6〜3mm程度である。
勢される鉄心よりなり、この固定子3には、軸受8を介
して回転シャフト4が回転自在に支持され、この回転シ
ャフト4には電機子5が固定されている。コイル2に通
電すると、電機子5には、附勢された固定子3による吸
引力が作用し、当該電機子5およびこれが固定されてな
る回転シャフト4は、固定子3に吸引されて軸方向に沿
って移動する。ここに、軸方向の移動ストロークは例え
ば0.6〜3mm程度である。
【0005】そして、電機子5および回転シャフト4
は、軸方向に沿って移動すると共に、案内機構6によっ
て、当該軸を中心に一定の角度回転する。電機子5およ
び回転シャフト4を回転させる案内機構6は、固定案内
板6Aと、可動案内板6Bと、鋼球6Cとを有してなる
立体カム機構である。
は、軸方向に沿って移動すると共に、案内機構6によっ
て、当該軸を中心に一定の角度回転する。電機子5およ
び回転シャフト4を回転させる案内機構6は、固定案内
板6Aと、可動案内板6Bと、鋼球6Cとを有してなる
立体カム機構である。
【0006】案内機構6を構成する固定案内板6Aは、
ケース1と一体的に設けられている。また、可動案内板
6Bは電機子5に固定され、従って、回転シャフト4、
電機子5および可動案内板6Bは一体的に動作(軸方向
の移動および回転動作)することになる。
ケース1と一体的に設けられている。また、可動案内板
6Bは電機子5に固定され、従って、回転シャフト4、
電機子5および可動案内板6Bは一体的に動作(軸方向
の移動および回転動作)することになる。
【0007】固定案内板6Aおよび可動案内板6Bのそ
れぞれには、周方向に沿って深さが変化する傾斜溝が例
えば2箇所乃至3箇所形成されている。そして、固定案
内板6Aに形成された傾斜溝6aと、可動案内板6Bに
形成された傾斜溝6bとによって傾斜案内路が区画さ
れ、これらの傾斜案内路のそれぞれには鋼球6Cが介挿
されている。
れぞれには、周方向に沿って深さが変化する傾斜溝が例
えば2箇所乃至3箇所形成されている。そして、固定案
内板6Aに形成された傾斜溝6aと、可動案内板6Bに
形成された傾斜溝6bとによって傾斜案内路が区画さ
れ、これらの傾斜案内路のそれぞれには鋼球6Cが介挿
されている。
【0008】電機子5が軸方向に沿って固定子3側に移
動する力により、当該電機子5に固定されている可動案
内板6Bは、傾斜案内路をころがる鋼球6Cを介して、
軸方向に移動しながら回転する。これにより、回転シャ
フト4、電機子5および可動案内板6Bは、一体的に、
傾斜案内路によって定まる角度だけ回転しながら固定子
3に近づく方向に移動する。ここに、回転角度は例えば
20〜100°である。
動する力により、当該電機子5に固定されている可動案
内板6Bは、傾斜案内路をころがる鋼球6Cを介して、
軸方向に移動しながら回転する。これにより、回転シャ
フト4、電機子5および可動案内板6Bは、一体的に、
傾斜案内路によって定まる角度だけ回転しながら固定子
3に近づく方向に移動する。ここに、回転角度は例えば
20〜100°である。
【0009】そして、固定子3の附勢が解除されると、
回転シャフト4、電機子5および可動案内板6Bは、復
帰バネ7の作用によって、附勢時とは逆方向に回転しな
がら固定子3から離れる方向に移動して元の位置に戻
る。
回転シャフト4、電機子5および可動案内板6Bは、復
帰バネ7の作用によって、附勢時とは逆方向に回転しな
がら固定子3から離れる方向に移動して元の位置に戻
る。
【0010】このように、従来のロータリーソレノイド
における回転シャフト4は、回転するとともに、軸方向
の移動動作を伴うものである。
における回転シャフト4は、回転するとともに、軸方向
の移動動作を伴うものである。
【0011】
【発明が解決しようとする課題】しかしながら、ロータ
リーソレノイドによって作動される機構の殆どは、当該
ロータリーソレノイドの回転出力のみを利用するもので
あり、回転出力と共に生じる軸方向の移動動作(スラス
ト)は、前記機構を作動させるために不要であるばかり
か、当該機構の機能を妨げることもある。
リーソレノイドによって作動される機構の殆どは、当該
ロータリーソレノイドの回転出力のみを利用するもので
あり、回転出力と共に生じる軸方向の移動動作(スラス
ト)は、前記機構を作動させるために不要であるばかり
か、当該機構の機能を妨げることもある。
【0012】例えば、図2に示すように、ロータリーソ
レノイドの回転シャフト91にロール紙92を切断する
ための切断刃93を連結する場合において、回転シャフ
ト91がスラストすることによって、切断刃93による
切断能力が低下する。
レノイドの回転シャフト91にロール紙92を切断する
ための切断刃93を連結する場合において、回転シャフ
ト91がスラストすることによって、切断刃93による
切断能力が低下する。
【0013】また、図3に示すように、ロータリーソレ
ノイドの回転シャフト91に、シャッター94を開閉す
るためのクランク機構95を連結する場合において、回
転シャフト91がスラストすることによって、光漏れが
生じて遮光効果が低下する。
ノイドの回転シャフト91に、シャッター94を開閉す
るためのクランク機構95を連結する場合において、回
転シャフト91がスラストすることによって、光漏れが
生じて遮光効果が低下する。
【0014】このような問題を解決する手段として、図
4に示すように、ロータリーソレノイドの回転シャフト
91(駆動軸)と、機構側のシャフト96(従動軸)と
を、相対的に軸方向に移動可能で回転方向に係合する連
結手段97を介在させて連結させることも考えられる。
4に示すように、ロータリーソレノイドの回転シャフト
91(駆動軸)と、機構側のシャフト96(従動軸)と
を、相対的に軸方向に移動可能で回転方向に係合する連
結手段97を介在させて連結させることも考えられる。
【0015】しかしながら、このような連結手段を介し
て、ロータリーソレノイドを機構に接続する場合には、
当該機構を有する装置の構成が複雑化し、当該装置の製
造コストの上昇やスペース効率の低下を招く。特に、例
えば郵便物の仕分け装置においては、1機あたり30〜
150個のロータリーソレノイドが経路切替え機構等と
して接続されており、これらの接続部分のそれぞれに連
結手段を介在させることは相当なコストアップに繋が
る。
て、ロータリーソレノイドを機構に接続する場合には、
当該機構を有する装置の構成が複雑化し、当該装置の製
造コストの上昇やスペース効率の低下を招く。特に、例
えば郵便物の仕分け装置においては、1機あたり30〜
150個のロータリーソレノイドが経路切替え機構等と
して接続されており、これらの接続部分のそれぞれに連
結手段を介在させることは相当なコストアップに繋が
る。
【0016】本発明は以上のような事情に基いてなされ
たものであって、その目的は、簡単な構成により、回転
シャフトがその軸方向に移動することがなく、回転出力
のみを取り出すことのできるロータリーソレノイドを提
供することにある。
たものであって、その目的は、簡単な構成により、回転
シャフトがその軸方向に移動することがなく、回転出力
のみを取り出すことのできるロータリーソレノイドを提
供することにある。
【0017】
【課題を解決するための手段】本発明のロータリーソレ
ノイドは、ケースと、ケース内に設けられたコイルと、
このコイルによって磁気的に附勢される固定子と、この
固定子に回転自在に支持された回転シャフトと、ケース
内において、固定子と前記回転シャフトの軸方向におい
て対向し、当該軸方向に移動自在でかつ回転可能に設け
られた電機子と、附勢された固定子による電機子を軸方
向に移動させる力により当該電機子を回転させる回転案
内機構と、回転シャフトと電機子とを、相対的に軸方向
に移動可能で回転方向に係合する連結機構とを有してな
ることを特徴とする。
ノイドは、ケースと、ケース内に設けられたコイルと、
このコイルによって磁気的に附勢される固定子と、この
固定子に回転自在に支持された回転シャフトと、ケース
内において、固定子と前記回転シャフトの軸方向におい
て対向し、当該軸方向に移動自在でかつ回転可能に設け
られた電機子と、附勢された固定子による電機子を軸方
向に移動させる力により当該電機子を回転させる回転案
内機構と、回転シャフトと電機子とを、相対的に軸方向
に移動可能で回転方向に係合する連結機構とを有してな
ることを特徴とする。
【0018】
【作用】ケース内に設けられたコイルに通電すると、電
機子には、附勢された固定子による吸引力が作用し、当
該電機子は、固定子に吸引されて軸方向に沿って移動す
ると共に、案内機構によって、当該軸を中心に一定の角
度回転する。ここで、電機子と回転シャフトとは、この
両者を相対的に軸方向に移動可能で回転方向に係合する
連結機構を介して連結されているので、電機子による軸
方向の移動動作および回転動作のうち、軸方向の移動動
作は、前記連結機構によって吸収されて回転シャフトに
伝達されず、回転動作のみが回転シャフトに伝達され
る。従って、回転シャフトは、ケースに対して軸方向に
移動することがなく、このような構成のロータリーソレ
ノイドによれば、回転出力のみを取り出すことができ
る。
機子には、附勢された固定子による吸引力が作用し、当
該電機子は、固定子に吸引されて軸方向に沿って移動す
ると共に、案内機構によって、当該軸を中心に一定の角
度回転する。ここで、電機子と回転シャフトとは、この
両者を相対的に軸方向に移動可能で回転方向に係合する
連結機構を介して連結されているので、電機子による軸
方向の移動動作および回転動作のうち、軸方向の移動動
作は、前記連結機構によって吸収されて回転シャフトに
伝達されず、回転動作のみが回転シャフトに伝達され
る。従って、回転シャフトは、ケースに対して軸方向に
移動することがなく、このような構成のロータリーソレ
ノイドによれば、回転出力のみを取り出すことができ
る。
【0019】
【実施例】以下、図面を用いて本発明の実施例について
説明する。図5は、本発明のロータリーソレノイドの一
例を示す説明用断面図である。図5において、10はケ
ース、20はコイル、30はコイル20によって取り巻
かれる鉄心よりなる固定子、35は軸受、40は固定子
30に軸受35を介して回転自在に支持された回転シャ
フト、50は回転シャフト40の軸方向に移動自在でか
つ回転可能に設けられた電機子、60は電機子50を回
転させる回転案内機構、60A、60B、60Cは、そ
れぞれ、回転案内機構60を構成する固定案内板、可動
案内板、鋼球である。70は渦巻きバネよりなる復帰バ
ネ、71はバネ座、72は回転シャフト40に固定され
たカラー、73は回転シャフト40に固定されたEリン
グであり、カラー72とEリング73とによって、回転
シャフト40の抜けが防止される。74は電機子50の
抜けを防止するために回転シャフト40に固定されたE
リング、80は回転シャフト40に挿入されてその外周
方向に突出する連動ピンである。
説明する。図5は、本発明のロータリーソレノイドの一
例を示す説明用断面図である。図5において、10はケ
ース、20はコイル、30はコイル20によって取り巻
かれる鉄心よりなる固定子、35は軸受、40は固定子
30に軸受35を介して回転自在に支持された回転シャ
フト、50は回転シャフト40の軸方向に移動自在でか
つ回転可能に設けられた電機子、60は電機子50を回
転させる回転案内機構、60A、60B、60Cは、そ
れぞれ、回転案内機構60を構成する固定案内板、可動
案内板、鋼球である。70は渦巻きバネよりなる復帰バ
ネ、71はバネ座、72は回転シャフト40に固定され
たカラー、73は回転シャフト40に固定されたEリン
グであり、カラー72とEリング73とによって、回転
シャフト40の抜けが防止される。74は電機子50の
抜けを防止するために回転シャフト40に固定されたE
リング、80は回転シャフト40に挿入されてその外周
方向に突出する連動ピンである。
【0020】このロータリーソレノイドにおいて、コイ
ル20に通電すると固定子30が磁気的に附勢され、電
機子50は、当該固定子30に吸引されて軸方向に沿っ
て移動すると共に、案内機構60によって、当該軸を中
心に一定の角度回転する。
ル20に通電すると固定子30が磁気的に附勢され、電
機子50は、当該固定子30に吸引されて軸方向に沿っ
て移動すると共に、案内機構60によって、当該軸を中
心に一定の角度回転する。
【0021】電機子50に回転力を付与する案内機構6
0の構成は、図1に示したロータリーソレノイドにおけ
る案内機構6と同様の構成の立体カム機構である。電機
子50が軸方向に沿って固定子30側に移動する力によ
り、当該電機子50に固定されている可動案内板60B
は、傾斜案内路をころがる鋼球60Cを介して、軸方向
に移動しながら回転する。これにより、電機子50およ
び可動案内板60Bは、一体的に、傾斜案内路によって
定まる角度だけ回転しながら固定子30に近づく方向に
移動する。そして、固定子30の附勢が解除されると、
電機子50および可動案内板60Bは、復帰バネ70の
作用によって、附勢時とは逆方向に回転しながら固定子
30から離れる方向に移動して元の位置に戻る。
0の構成は、図1に示したロータリーソレノイドにおけ
る案内機構6と同様の構成の立体カム機構である。電機
子50が軸方向に沿って固定子30側に移動する力によ
り、当該電機子50に固定されている可動案内板60B
は、傾斜案内路をころがる鋼球60Cを介して、軸方向
に移動しながら回転する。これにより、電機子50およ
び可動案内板60Bは、一体的に、傾斜案内路によって
定まる角度だけ回転しながら固定子30に近づく方向に
移動する。そして、固定子30の附勢が解除されると、
電機子50および可動案内板60Bは、復帰バネ70の
作用によって、附勢時とは逆方向に回転しながら固定子
30から離れる方向に移動して元の位置に戻る。
【0022】しかして、この実施例のロータリーソレノ
イドは、回転シャフト40と、電機子50との連結機構
に特徴を有するものである。
イドは、回転シャフト40と、電機子50との連結機構
に特徴を有するものである。
【0023】図6は回転シャフト40と電機子50との
連結機構を示す断面図であり、(イ)は軸方向と垂直な
方向に沿って破断した横断面図、(ロ)は軸方向に沿っ
て破断した縦断面図である。
連結機構を示す断面図であり、(イ)は軸方向と垂直な
方向に沿って破断した横断面図、(ロ)は軸方向に沿っ
て破断した縦断面図である。
【0024】図6において、50Gは、電機子50に形
成された軸方向に伸びる切欠溝であり、51は切欠溝5
0Gを挟んで対向する作用面である。この切欠溝50G
の幅Wは、軸方向において連動ピン80が移動できるよ
うに、連動ピン80の外径Dよりも僅かに大きく設定さ
れており、これにより、電機子50と回転シャフト40
とは、軸方向において相対的に移動可能となっている。
ここに、連動ピン80の外径Dは、例えば1.5mm〜
4.0mm程度とされ、切欠溝50Gの幅Wは例えば
(D+0.02)mm〜(D+0.08)mm程度とさ
れる。
成された軸方向に伸びる切欠溝であり、51は切欠溝5
0Gを挟んで対向する作用面である。この切欠溝50G
の幅Wは、軸方向において連動ピン80が移動できるよ
うに、連動ピン80の外径Dよりも僅かに大きく設定さ
れており、これにより、電機子50と回転シャフト40
とは、軸方向において相対的に移動可能となっている。
ここに、連動ピン80の外径Dは、例えば1.5mm〜
4.0mm程度とされ、切欠溝50Gの幅Wは例えば
(D+0.02)mm〜(D+0.08)mm程度とさ
れる。
【0025】このような連結機構によれば、電機子50
による軸方向の移動動作および回転動作のうち、軸方向
の移動動作は、連動ピン80が切欠溝50G内を相対的
に移動することによって吸収され、回転シャフト40に
は伝達されない。一方、電機子50が回転すると、その
作用面51および連動ピン80を介して回転シャフト4
0に回転力が伝達される。
による軸方向の移動動作および回転動作のうち、軸方向
の移動動作は、連動ピン80が切欠溝50G内を相対的
に移動することによって吸収され、回転シャフト40に
は伝達されない。一方、電機子50が回転すると、その
作用面51および連動ピン80を介して回転シャフト4
0に回転力が伝達される。
【0026】このように、電機子50と回転シャフト4
0とが、相対的に軸方向に移動可能で回転方向に係合す
るよう連結されているので、回転シャフト40は、ケー
ス10に対して軸方向に移動することがない。従って、
この実施例のロータリーソレノイドによれば、回転出力
のみを取り出すことができる。
0とが、相対的に軸方向に移動可能で回転方向に係合す
るよう連結されているので、回転シャフト40は、ケー
ス10に対して軸方向に移動することがない。従って、
この実施例のロータリーソレノイドによれば、回転出力
のみを取り出すことができる。
【0027】<製造例>この実施例のロータリーソレノ
イドは、例えば以下のようにして製造することができ
る。 (1)一端が開放された円筒状のケース10の他端側の
端面(固定案内板60Aとなる面)に電機子50を挿入
できる大きさの開口を設ける。次いで、この他端側の端
面における開口の周囲に2個所乃至3箇所の傾斜溝を形
成する。なお、電機子50を挿入できる大きさの開口お
よび傾斜溝が形成された円盤状の固定案内板を、両端が
開放された円筒状のケースの他端側に取り付けてケース
を構成してもよい。 (2)軸受35が圧入された固定子30をケース10の
一端側から挿入して装着する。 (3)外周方向に突出する連動ピン80が挿入された回
転シャフト40を、軸受35を介して固定子30に挿通
する。次いで、ケース10内に装着された固定子30に
バネ座71を取付け、回転シャフト40を中心としてバ
ネ座71内に復帰バネ70を設け、カラー72を介して
回転シャフト40に固定する。 (4)ケース10の他端側の端面に形成した傾斜溝に鋼
球60Cを介挿する。次いで、可動案内板60Bが固定
された電機子50を、当該電機子50に形成された切欠
溝50G内に前記連動ピン80が挿入されるよう、ケー
ス10の他端側の端面に設けた開口から挿入して装着す
る。 (5)回転シャフト40の他端側に、電機子50の抜け
を防止するためのEリング74を図示しない調整ワッシ
ャー(0.05〜0.5mm厚×1〜7枚)を介して固
定する。この調整ワッシャーは、電機子50の軸方向の
ストロークを変化させて回転角度の微調整を行うもので
ある。一方、回転シャフト40の軸受35付近には、当
該回転シャフト40が一端側に抜けることを防止するた
めのEリング73を固定する。
イドは、例えば以下のようにして製造することができ
る。 (1)一端が開放された円筒状のケース10の他端側の
端面(固定案内板60Aとなる面)に電機子50を挿入
できる大きさの開口を設ける。次いで、この他端側の端
面における開口の周囲に2個所乃至3箇所の傾斜溝を形
成する。なお、電機子50を挿入できる大きさの開口お
よび傾斜溝が形成された円盤状の固定案内板を、両端が
開放された円筒状のケースの他端側に取り付けてケース
を構成してもよい。 (2)軸受35が圧入された固定子30をケース10の
一端側から挿入して装着する。 (3)外周方向に突出する連動ピン80が挿入された回
転シャフト40を、軸受35を介して固定子30に挿通
する。次いで、ケース10内に装着された固定子30に
バネ座71を取付け、回転シャフト40を中心としてバ
ネ座71内に復帰バネ70を設け、カラー72を介して
回転シャフト40に固定する。 (4)ケース10の他端側の端面に形成した傾斜溝に鋼
球60Cを介挿する。次いで、可動案内板60Bが固定
された電機子50を、当該電機子50に形成された切欠
溝50G内に前記連動ピン80が挿入されるよう、ケー
ス10の他端側の端面に設けた開口から挿入して装着す
る。 (5)回転シャフト40の他端側に、電機子50の抜け
を防止するためのEリング74を図示しない調整ワッシ
ャー(0.05〜0.5mm厚×1〜7枚)を介して固
定する。この調整ワッシャーは、電機子50の軸方向の
ストロークを変化させて回転角度の微調整を行うもので
ある。一方、回転シャフト40の軸受35付近には、当
該回転シャフト40が一端側に抜けることを防止するた
めのEリング73を固定する。
【0028】以上、本発明の一実施例について説明した
が、本発明のロータリーソレノイドはこれらに限定され
るものではなく、種々の変更が可能である。例えば、回
転シャフトと電機子との連結機構として、電機子に形成
された軸方向に伸びる溝(切欠溝50G)と、これに挿
入される回転シャフトに設けられた突部(連動ピン8
0)との組合せに代えて、回転シャフトに形成された軸
方向に伸びる溝と、これに挿入される電機子に設けられ
た突部との組合せによる連結機構を採用してもよい。
が、本発明のロータリーソレノイドはこれらに限定され
るものではなく、種々の変更が可能である。例えば、回
転シャフトと電機子との連結機構として、電機子に形成
された軸方向に伸びる溝(切欠溝50G)と、これに挿
入される回転シャフトに設けられた突部(連動ピン8
0)との組合せに代えて、回転シャフトに形成された軸
方向に伸びる溝と、これに挿入される電機子に設けられ
た突部との組合せによる連結機構を採用してもよい。
【0029】また、図7に示すように、回転シャフト4
5を共有する2つのソレノイドユニット(U,U' )か
らなるタンデム型のロータリーソレノイドにおいて、共
通の回転シャフト45と、各ソレノイドユニットにおけ
る電機子50,50' とを、相対的に軸方向に移動可能
で回転方向に係合するように連結してもよく、このよう
な構成によれば、回転シャフト45を、軸方向へ移動す
ることなく正逆2方向に回転させることができる。
5を共有する2つのソレノイドユニット(U,U' )か
らなるタンデム型のロータリーソレノイドにおいて、共
通の回転シャフト45と、各ソレノイドユニットにおけ
る電機子50,50' とを、相対的に軸方向に移動可能
で回転方向に係合するように連結してもよく、このよう
な構成によれば、回転シャフト45を、軸方向へ移動す
ることなく正逆2方向に回転させることができる。
【0030】
【発明の効果】本発明のロータリーソレノイドによれ
ば、電機子と回転シャフトとが、この両者を相対的に軸
方向に移動可能で回転方向に係合する連結機構を介して
連結されているので、電機子による回転動作のみが回転
シャフトに伝達され、回転シャフトが軸方向に移動する
ことがない。従って、本発明のロータリーソレノイドか
らは回転出力のみを取り出すことができる。
ば、電機子と回転シャフトとが、この両者を相対的に軸
方向に移動可能で回転方向に係合する連結機構を介して
連結されているので、電機子による回転動作のみが回転
シャフトに伝達され、回転シャフトが軸方向に移動する
ことがない。従って、本発明のロータリーソレノイドか
らは回転出力のみを取り出すことができる。
【0031】本発明のロータリーソレノイドによれば、
回転シャフトが軸方向に移動することがないので、当該
回転シャフト(駆動軸)と機構側のシャフト(従動軸)
とを、特殊な連結手段を介在させることなく連結するこ
とができる。このため、ロータリーソレノイドを備えた
装置の構成を単純なものとすることができ、特に、郵便
物の仕分け装置など、多数のロータリーソレノイドを備
えた装置において大幅なコストダウンを図ることができ
る。
回転シャフトが軸方向に移動することがないので、当該
回転シャフト(駆動軸)と機構側のシャフト(従動軸)
とを、特殊な連結手段を介在させることなく連結するこ
とができる。このため、ロータリーソレノイドを備えた
装置の構成を単純なものとすることができ、特に、郵便
物の仕分け装置など、多数のロータリーソレノイドを備
えた装置において大幅なコストダウンを図ることができ
る。
【図1】従来のロータリーソレノイドの構成を示す説明
用断面図である。
用断面図である。
【図2】ロータリーソレノイドの回転シャフトに、切断
刃の軸を連結した状態を示す説明図である。
刃の軸を連結した状態を示す説明図である。
【図3】ロータリーソレノイドの回転シャフトに、シャ
ッターを開閉するためのクランク機構を連結した状態を
示す説明図である。
ッターを開閉するためのクランク機構を連結した状態を
示す説明図である。
【図4】ロータリーソレノイドの回転シャフトと機構側
のシャフトとが、特殊な連結手段を介して連結されてい
る状態を示す説明図である。
のシャフトとが、特殊な連結手段を介して連結されてい
る状態を示す説明図である。
【図5】本発明のロータリーソレノイドの一例を示す説
明用断面図である。
明用断面図である。
【図6】回転シャフトと電機子との連結機構を示す断面
図である。
図である。
【図7】本発明のロータリーソレノイドの他の例を示す
説明用断面図である。
説明用断面図である。
10 ケース 20 コイル 30 固定子 35 軸受 40 回転シャフト 45 回転シャフト 50 電機子 50G 切欠溝 51 作用面 60 回転案内機構 60A 固定案内板 60B 可動案内板 60C 鋼球 70 復帰バネ 71 バネ座 72 カラー 73 Eリング 74 Eリング 80 連動ピン
Claims (1)
- 【請求項1】 ケース(10) と、 ケース(10) 内に設けられたコイル(20) と、 このコイル(20) によって磁気的に附勢される固定子
(30) と、 この固定子(30) に回転自在に支持された回転シャフト
(40) と、 ケース(10) 内において、固定子(30) と前記回転シャ
フト(40) の軸方向において対向し、当該軸方向に移動
自在でかつ回転可能に設けられた電機子(50)と、 附勢された固定子(30) による電機子(50) を軸方向に
移動させる力により当該電機子(50) を回転させる回転
案内機構(60) と、 回転シャフト(40) と電機子(50) とを、相対的に軸方
向に移動可能で回転方向に係合する連結機構とを有して
なることを特徴とするロータリーソレノイド。
Priority Applications (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP30017694A JPH08138930A (ja) | 1994-11-10 | 1994-11-10 | ロータリーソレノイド |
Applications Claiming Priority (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP30017694A JPH08138930A (ja) | 1994-11-10 | 1994-11-10 | ロータリーソレノイド |
Publications (1)
Publication Number | Publication Date |
---|---|
JPH08138930A true JPH08138930A (ja) | 1996-05-31 |
Family
ID=17881665
Family Applications (1)
Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
---|---|---|---|
JP30017694A Withdrawn JPH08138930A (ja) | 1994-11-10 | 1994-11-10 | ロータリーソレノイド |
Country Status (1)
Country | Link |
---|---|
JP (1) | JPH08138930A (ja) |
Cited By (1)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
EP2400470A1 (en) * | 2010-06-22 | 2011-12-28 | Wincor Nixdorf International GmbH | Arrangement for closing an opening for the output and/or input of notes of an automated teller machine |
-
1994
- 1994-11-10 JP JP30017694A patent/JPH08138930A/ja not_active Withdrawn
Cited By (3)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
EP2400470A1 (en) * | 2010-06-22 | 2011-12-28 | Wincor Nixdorf International GmbH | Arrangement for closing an opening for the output and/or input of notes of an automated teller machine |
WO2011161154A1 (en) * | 2010-06-22 | 2011-12-29 | Wincor Nixdorf International Gmbh | Arrangement for closing an opening for the output and/or input of notes of an automated teller machine |
US8935884B2 (en) | 2010-06-22 | 2015-01-20 | Wincor Nixdorf International Gmbh | Arrangement for closing an opening for the output and/or input of notes of an automated teller machine |
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Legal Events
Date | Code | Title | Description |
---|---|---|---|
A300 | Withdrawal of application because of no request for examination |
Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A300 Effective date: 20020115 |