JPH08138875A - 放電灯点灯装置 - Google Patents

放電灯点灯装置

Info

Publication number
JPH08138875A
JPH08138875A JP6276862A JP27686294A JPH08138875A JP H08138875 A JPH08138875 A JP H08138875A JP 6276862 A JP6276862 A JP 6276862A JP 27686294 A JP27686294 A JP 27686294A JP H08138875 A JPH08138875 A JP H08138875A
Authority
JP
Japan
Prior art keywords
circuit
frequency
resonance
discharge lamp
inverter circuit
Prior art date
Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
Pending
Application number
JP6276862A
Other languages
English (en)
Inventor
Naokage Kishimoto
直景 岸本
Seiji Soga
誠二 曽我
Current Assignee (The listed assignees may be inaccurate. Google has not performed a legal analysis and makes no representation or warranty as to the accuracy of the list.)
Panasonic Electric Works Co Ltd
Original Assignee
Matsushita Electric Works Ltd
Priority date (The priority date is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the date listed.)
Filing date
Publication date
Application filed by Matsushita Electric Works Ltd filed Critical Matsushita Electric Works Ltd
Priority to JP6276862A priority Critical patent/JPH08138875A/ja
Publication of JPH08138875A publication Critical patent/JPH08138875A/ja
Pending legal-status Critical Current

Links

Classifications

    • YGENERAL TAGGING OF NEW TECHNOLOGICAL DEVELOPMENTS; GENERAL TAGGING OF CROSS-SECTIONAL TECHNOLOGIES SPANNING OVER SEVERAL SECTIONS OF THE IPC; TECHNICAL SUBJECTS COVERED BY FORMER USPC CROSS-REFERENCE ART COLLECTIONS [XRACs] AND DIGESTS
    • Y02TECHNOLOGIES OR APPLICATIONS FOR MITIGATION OR ADAPTATION AGAINST CLIMATE CHANGE
    • Y02BCLIMATE CHANGE MITIGATION TECHNOLOGIES RELATED TO BUILDINGS, e.g. HOUSING, HOUSE APPLIANCES OR RELATED END-USER APPLICATIONS
    • Y02B20/00Energy efficient lighting technologies, e.g. halogen lamps or gas discharge lamps

Landscapes

  • Discharge-Lamp Control Circuits And Pulse- Feed Circuits (AREA)
  • Inverter Devices (AREA)
  • Circuit Arrangements For Discharge Lamps (AREA)

Abstract

(57)【要約】 【目的】先行予熱時の動作から点灯時の動作に切り替え
るときに、過渡的に発生するスイッチング素子の過電圧
を防止することによって、耐圧の低いスイッチング素子
の利用を可能とし、安価で信頼性の高い放電灯点灯装置
を提供する。 【構成】直流電源Eから給電されるインバータ回路4の
トランジスタQ1が、主共振回路Aとそのn倍の共振周
波数を有するn倍共振回路Bを介して放電灯DLに接続
される放電灯点灯装置であって、放電灯DLの先行予熱
時にはn倍共振回路Bの共振周波数よりも高い周波数で
インバータ回路4を動作させると共に、放電灯DLの点
灯時にはn倍共振回路Bの共振周波数よりも低く主共振
回路Aの主共振周波数よりも高い動作周波数でインバー
タ回路4を動作させるように周波数を不連続的に切り替
える制御手段を備える。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明はインバータ回路を用いた
放電灯点灯装置に関するものである。
【0002】
【従来の技術】図11は従来の1石式インバータ装置の
回路図である。直流電源Eの正極はインダクタL1の一
端に接続されており、インダクタL1の他端はトランジ
スタQ1のコレクタに接続されている。トランジスタQ
1のエミッタは直流電源Eの負極に接続されている。ト
ランジスタQ1のコレクタ・エミッタ間にはダイオード
D1が逆並列接続されている。インダクタL1の両端に
は、コンデンサC1が並列接続されると共に、負荷回路
が並列接続されている。負荷回路はインダクタL2とコ
ンデンサC2の直列共振回路を含む。コンデンサC2の
両端には、放電灯DLが並列接続されている。トランジ
スタQ1は駆動回路1によりスイッチングされる。
【0003】図12は図11の回路の動作波形図であ
る。図中、(a)はトランジスタQ1の両端電圧V1、
(b)はトランジスタQ1に流れる電流I1、(c)は
トランジスタQ1の駆動信号Vd、(d)はインダクタ
L2に流れる電流I2である。このインバータ回路は、
トランジスタQ1のスイッチング損失を低減できるとい
う長所を有する。まず、トランジスタQ1がオンすると
きには、その両端電圧V1は既にゼロであるため、ター
ン・オン時のスイッチング損失は0である。また、トラ
ンジスタQ1のターン・オフ時には、その両端電圧V1
が緩やかに上昇するので、トランジスタQ1の電流I1
が残っていても損失を著しく低減できる。さらに、制御
用のトランジスタQ1が1個であるので、同一電位で駆
動回路1を構成でき、比較的低ワット(15〜40W)
のランプ負荷に応用できて安価である。また、インバー
タの主回路自体が約1.5〜2.0倍の昇圧作用を有す
るので、始動電圧を得やすい。
【0004】しかしながら、この従来例では、トランジ
スタQ1のオフ時には、インダクタL1とコンデンサC
1の並列共振回路による共振電圧がトランジスタQ1の
コレクタ・エミッタ間に印加されるため、トランジスタ
Q1としては高耐圧のものを必要とするという欠点があ
った。
【0005】上述の欠点を改善するための従来例を図1
3に示す。この従来例は、インダクタL1とコンデンサ
C1の並列回路を含む主共振回路とトランジスタQ1の
コレクタの間に、インダクタLnとコンデンサCnの並
列回路よりなる3倍共振回路を挿入したものである。主
共振回路の共振周波数がfxであるとき、3倍共振回路
の共振周波数はfy=3fxという関係になっている。
【0006】この回路の動作波形図を図14に示す。図
中、(a)はトランジスタQ1の両端電圧V1、(b)
はトランジスタQ1に流れる電流I1、(c)はトラン
ジスタQ1の駆動信号Vd、(d)はインダクタL2に
流れる電流I2である。トランジスタQ1のコレクタ側
に3倍共振回路を挿入したことにより、図14(a)に
示すように、トランジスタQ1のオフ時の印加電圧を低
減できるものである。
【0007】図13のインバータ装置を蛍光灯ランプ用
の放電灯点灯装置に用いる場合には、先行予熱後に点灯
する動作が要求される。具体的には、先行予熱量(フ
ィラメント加熱量)が大きいこと、先行予熱中にはラ
ンプは点灯しないこと、点灯時には始動電圧に足る充
分な電圧をランプに印加できること、点灯後の常時予
熱量(フィラメント加熱量)は小さいことが要求され
る。との条件はランプ寿命を損なわないため、の
条件はランプの不点を防止するため、の条件はランプ
寿命を損なわないため、及び回路の電力損失を低減する
ためである。
【0008】以上の条件を実現するためには、図15に
示すような回路において、図16に示すように、先行予
熱時の周波数f2と点灯時の周波数f1を設定し、トラ
ンジスタQ1のスイッチング周波数をf2からf1に切
り替わるように制御してやれば良い。図15の回路にお
いて、主共振回路Aは、インダクタL1とコンデンサC
1の並列共振回路に、直流成分カット用のコンデンサC
3を介して、インダクタL2とコンデンサC2の直列共
振回路を接続し、コンデンサC2に蛍光ランプDLを並
列接続したものである。蛍光ランプDLのフィラメント
には、3倍共振回路BのインダクタLnの2次巻線が接
続されている。図16の実線は主共振回路Aの共振特性
であり、fxはその共振周波数である。また、図16の
破線は3倍共振回路Bの共振特性であり、fyはその共
振周波数である。これにより、上記〜の条件を満足
する放電灯点灯装置を実現することが可能となる。
【0009】しかしながら、トランジスタQ1のスイッ
チング周波数が先行予熱時の周波数f2から点灯時の周
波数f1に切り替わるときに、3倍共振回路Bの共振周
波数fyを過渡的に通過するので、そのときにトランジ
スタQ1に過渡的に大きな電圧もしくはASOストレス
が発生するという問題があった。なお、fx<f1、f
y<f2としているのは、動作モードを遅相モードとし
て、インバータ回路のトランジスタQ1のストレスを低
減するためである。
【0010】
【発明が解決しようとする課題】本発明は上述のような
点に鑑みてなされたものであり、その目的とするところ
は、従来例の特徴を生かしながら、先行予熱時の動作か
ら点灯時の動作に切り替えるときに、過渡的に発生する
スイッチング素子の過電圧を防止することによって、耐
圧の低いスイッチング素子の利用を可能とし、安価で信
頼性の高い放電灯点灯装置を提供することにある。
【0011】
【課題を解決するための手段】本発明によれば、上記の
課題を解決するために、図1及び図2に示すように、直
流電源Eから給電されるインバータ回路4を備え、この
インバータ回路4のスイッチング用のトランジスタQ1
がLC回路網を介して負荷である放電灯DLに接続され
る放電灯点灯装置であって、前記LC回路網は所定の主
共振周波数fxを有する主共振回路Aと、主共振周波数
fxのn倍(nは1より大きい整数)の共振周波数fy
を有する少なくとも1つのn倍共振回路Bを備え、イン
バータ回路はn倍共振回路Bの共振周波数fyよりも高
い動作周波数f2と、n倍共振回路Bの共振周波数fy
よりも低く主共振回路Aの主共振周波数fxよりも高い
動作周波数f1を少なくとも有し、放電灯DLの先行予
熱時には動作周波数f2でインバータ回路4を動作させ
ると共に、放電灯DLの点灯時には動作周波数f1でイ
ンバータ回路4を動作させるように周波数を不連続的に
切り替える制御手段を備えることを特徴とするものであ
る。より具体的には、スイッチング用のトランジスタQ
1に先行予熱時の動作周波数f2の駆動信号のON信号
が与えられている期間に、先行予熱時の動作周波数f2
から点灯時の動作周波数f1へ切り替えるものであり、
さらに好ましくは、駆動信号のON信号の立ち上がりに
同期して切り替えるものである。また、インバータ回路
4に給電する直流電源Eの出力電圧が周期的に脈動する
場合には、その低電圧期間において、先行予熱時の動作
周波数f2から点灯時の動作周波数f1へと切り替える
ものである。
【0012】
【作用】本発明によれば、主共振回路Aとn倍共振回路
Bを有するインバータ回路4の動作周波数を、先行予熱
時の動作周波数f2から点灯時の動作周波数f1に不連
続的に切り替えるようにしたので、インバータ回路4の
動作周波数が過渡的にn倍共振回路Bの共振周波数fy
を通過することがなく、スイッチング用のトランジスタ
Q1の両端に過電圧が印加されることを防止できるもの
である。また、インバータ回路4に給電する直流電源E
の出力電圧が周期的に脈動する場合には、その低電圧期
間において、先行予熱時の動作周波数f2から点灯時の
動作周波数f1へと切り替えることにより、仮にインバ
ータ回路4の動作周波数が過渡的にn倍共振回路Bの共
振周波数fyを通過したとしても、スイッチング用のト
ランジスタQ1の両端に過電圧が印加されることは防止
できるものである。本発明のさらに詳しい構成及び作用
については、以下に述べる実施例の説明において詳述さ
れる。
【0013】
【実施例】図1は本発明の一実施例の主回路の回路図で
ある。インバータ回路4は、主共振回路Aと3倍共振回
路Bよりなる。主共振回路Aは、インダクタL1とコン
デンサC1の並列共振回路に、直流成分カット用のコン
デンサC3を介して、インダクタL2とコンデンサC2
の直列共振回路を接続し、コンデンサC2に蛍光ランプ
DLを並列接続したものである。3倍共振回路Bは、イ
ンダクタLnとコンデンサCnの並列回路よりなり、主
共振回路Aの一端とトランジスタQ1のコレクタの間に
接続されている。トランジスタQ1のエミッタは直流電
源Eの負極に接続されている。直流電源Eの正極は主共
振回路Aの他端に接続されている。トランジスタQ1の
コレクタ・エミッタ間にはダイオードD1が逆並列接続
されている。トランジスタQ1は駆動回路1によりスイ
ッチングされる。本実施例は、トランジスタQ1の駆動
信号のON信号の立ち上がりに同期して先行予熱時の周
波数f2から点灯時の周波数f1に切り替えるものであ
る。
【0014】図2は本実施例の制御回路の回路図であ
る。この制御回路は、発振回路2とタイマー回路3より
なる。トランジスタQ1への駆動信号を発生する発振回
路2は、汎用のタイマーIC(例えばNEC社製のμP
C5555等)よりなるタイマー回路TM及び外付けの
抵抗R1,R2とコンデンサC4で構成されている。タ
イマー回路TMの出力端子(3番ピン)には、図3
(a)に示すようなクロック信号が出力される。これを
DフリップフロップFF1で分周して、図3(b)に示
すようなトランジスタQ1への駆動信号Vdを得てい
る。この駆動信号Vdは、駆動回路1に入力されて、ト
ランジスタQ1は駆動回路1の出力によりオン・オフ制
御される。
【0015】先行予熱時から点灯時への切り替わりを制
御するタイマー回路3は、コンパレータCP1とDフリ
ップフロップFF2で構成される。コンパレータCP1
の正入力端子には、基準電圧Vkが入力されている。ま
た、コンパレータCP1の負入力端子には、コンデンサ
C5の電圧が入力されている。コンデンサC5は、電源
投入後、抵抗R6を介して充電されて、その電圧は徐々
に上昇する。コンデンサC5の電圧が基準電圧Vkを越
えると、コンパレータCP1の出力は、Highレベル
からLowレベルへと変化する。これにより、Dフリッ
プフロップFF2の出力Qは、クロック入力端子CLK
の立ち上がりに同期して、HighレベルからLowレ
ベルに変化する。タイマー回路3の出力がHighレベ
ルからLowレベルに変化することにより、トランジス
タQ2がオン状態からオフ状態へと切り替わる。トラン
ジスタQ2がオン状態であるときには、タイマー回路T
Mの周波数制御端子(5番ピン)の電圧は、抵抗R3,
R4及びR5の分圧比で決まる低いレベルであるが、ト
ランジスタQ2がオフ状態になると、タイマー回路TM
の周波数制御端子(5番ピン)の電圧は、抵抗R3とR
4の分圧比で決まる高いレベルとなる。そして、タイマ
ー回路TMの周波数制御端子(5番ピン)の電圧が低い
レベルより高いレベルへと切り替わることにより、タイ
マー回路TMの出力端子(3番ピン)の動作周波数fは
2×f2より2×f1に切り替わる。これにより、トラ
ンジスタQ1の駆動信号は、先行予熱時の周波数f2よ
り点灯時の周波数f1へと切り替わる。
【0016】図3は本実施例の動作波形図である。図
中、(a)はタイマー回路TMの出力端子(3番ピン)
の電圧、(b)はトランジスタQ1の駆動信号Vd、
(c)はコンパレータCP1の出力信号、(d)はタイ
マー回路3におけるDフリップフロップFF2の出力信
号、(e)はトランジスタQ1の両端電圧V1、(f)
はトランジスタQ1に流れる電流I1である。タイマー
回路3の出力は、フリップフロップFF2により発振回
路2の出力信号と同期しているので、図3(a)〜
(d)に示すように、タイマー回路3の出力(フリップ
フロップFF2の出力)は、トランジスタQ1の駆動信
号のON信号の立ち上がりに同期して、Highレベル
よりLowレベルへと切り替わる。即ち、トランジスタ
Q1の駆動信号のON信号の立ち上がりに同期して、ト
ランジスタQ1の駆動信号の周波数はf2よりf1へと
切り替わるようになる。この構成により、図3(e),
(f)に示すように、先行予熱時の動作から点灯時の動
作への切り替わりに際して、過渡的に共振回路(共振回
路A及びB)の共振周波数を通過することがないので、
従来例で生じていたスイッチング素子への過電圧の発生
を防止できる。
【0017】図4は本発明の第2実施例の回路図であ
る。本実施例においては、インバータ回路4aの回路構
成が第1実施例とは異なる。インダクタL1の一端は直
流電源Eの正極に接続されており、インダクタL1の他
端はインダクタLnとコンデンサCnの並列回路の一端
に接続されている。インダクタL1はセンタータップを
有しており、このセンタータップはスイッチング用のト
ランジスタQ1のコレクタに接続されている。トランジ
スタQ1のエミッタは直流電源Eの負極に接続されてい
る。インダクタLnとコンデンサCnの並列回路は上述
の3倍共振回路を構成しており、その他端はコンデンサ
C1の一端に接続されている。コンデンサC1の他端
は、直流電源Eの負極に接続されている。コンデンサC
1の両端には、インダクタL2とコンデンサC3とC2
の直列回路が並列接続されている。コンデンサC2の両
端には放電灯DLが並列接続されている。インダクタL
2とコンデンサC2は直列共振回路を構成しており、コ
ンデンサC2の両端に得られる共振電圧が放電灯DLに
印加される。コンデンサC3は直流成分カット用のカッ
プリングコンデンサであり、共振には寄与しない。放電
灯DLの両端の各フィラメントは、インダクタLnに設
けられた予熱巻線に接続されている。インダクタL1と
コンデンサC1は共振回路を構成しており、インダクタ
L2とコンデンサC2及び放電灯DLと共に上述の主共
振回路を構成している。本実施例では、インダクタL1
をオートトランスとして動作させており、直流電源Eか
らインバータ回路4aへの入力電圧が低い場合に有効で
ある。なお、インダクタL1は通常のトランスで構成し
ても良く、図4のインバータ回路4aと等価的に同等の
構成であれば、どんな構成でも良い。発振回路2とタイ
マー回路3の構成は図2と同じ構成で良い。本実施例に
おいても、上述の第1実施例と同様の効果が得られる。
放電灯DLは、本実施例においては1本であるが、複数
灯直列点灯でも良いし、又は、バランサーを用いた2灯
並列点灯のような構成でも良い。
【0018】図5は本発明の第3実施例の制御回路の回
路図である。主回路の構成については、第1実施例と同
じ構成で良い。本実施例は、インバータ回路のトランジ
スタQ1に、先行予熱時の周波数f2の駆動信号のON
信号が入っている間に、点灯時の周波数f1へ切り替わ
るように制御するものである。図5に示すように、本実
施例においては、タイマー回路3aの構成が図2の実施
例とは異なり、その他の部分は、図2の実施例と同じで
ある。本実施例では、コンパレータCP1の出力と発振
回路2の出力がアンド回路Anに入力されており、アン
ド回路Anの出力はDフリップフロップFF2のクロッ
ク入力端子CLKに入力されている。コンパレータCP
1の出力はDフリップフロップFF2のリセット端子R
に入力されている。
【0019】本実施例の動作波形図を図6に示す。図
中、(a)はタイマー回路TMの出力端子(3番ピン)
の電圧、(b)はトランジスタQ1の駆動信号Vd、
(c)はコンパレータCP1の出力信号、(d)はアン
ド回路Anの出力信号、(e)はタイマー回路3におけ
るDフリップフロップFF2の出力信号、(f)はトラ
ンジスタQ1の両端電圧V1、(g)はトランジスタQ
1の電流I1である。図5に示す回路構成により、図6
に示すように、トランジスタQ1に先行予熱時の周波数
f2の駆動信号のON信号が入っている期間Toの間
に、トランジスタQ1のスイッチング周波数は点灯時の
周波数f1へと切り替わるので、図6(b)に示すよう
に、先行予熱時の動作から点灯時の動作への切り替わり
に際して、先行予熱時のトランジスタQ1のオフ期間を
T1、点灯時のトランジスタQ1のオフ期間をT2とす
ると、トランジスタQ1のオフ期間に関しては、先行予
熱時のオフ期間T1より点灯時のオフ期間T2に、過渡
的なオフ期間T3(T1<T3<T2)の存在無しに切
り替わっている。
【0020】本実施例の1石インバータの各々のオフ期
間T1とT2は、トランジスタQ1のターンオン時にそ
の両端電圧がゼロになるように設定されたものであるの
で、本実施例においては、先行予熱時の周波数f2から
点灯時の周波数f1への切り替わり時の大きなASOス
トレスの発生を防止できると共に、トランジスタQ1へ
の大きな過電圧の印加も防止できるものである。
【0021】図7は本発明の第4実施例の回路図であ
る。本実施例は、上述の第3実施例において、インバー
タ回路4aの構成を別の構成にしたものである。本構成
においても、第3実施例と同様の効果が得られる。本構
成においては、インダクタL1をオートトランスとして
動作させており、直流電源Eからインバータ回路4aへ
の入力電圧が低い場合に有効である。なお、インダクタ
L1は通常のトランスで構成しても良く、図4のインバ
ータ回路4aと等価的に同等の構成であれば、どんな構
成でも良い。放電灯DLは、本実施例においては1本で
あるが、複数灯直列点灯でも良いし、又は、バランサー
を用いた2灯並列点灯のような構成でも良い。
【0022】図8は本発明の第5実施例の回路図であ
る。本実施例においては、一石式インバータ回路4の直
流電源Eが部分平滑電源回路で構成される場合におい
て、電源電圧の最も低い期間において、インバータ回路
4の動作周波数を先行予熱時の周波数f2から点灯時の
周波数f1へ切り替えている。電源電圧を得るには、交
流電源VsをダイオードブリッジDBにより全波整流し
た後、ダイオードD2、D3、D4とコンデンサC1
0、C11により構成される1/2倍部分平滑回路5で
平滑する。これにより、直流電源Eの出力電圧Voは高
電圧期間と低電圧期間が交互に繰り返される。低電圧期
間における直流電源Eの出力電圧E1は、高電圧期間に
おける最大電圧E2の半分となる。高電圧期間における
最大電圧E2は交流電源ACの実効電圧の約1.41倍
である。検出回路6は、直流電源Eの低電圧期間を検出
するための回路であり、直流電源Eの出力電圧Voを抵
抗R11,R12で分圧して得た電圧をコンパレータC
P2により基準電圧Vaと比較する。これにより、コン
パレータCP2の出力は直流電源Eの低電圧期間にのみ
Highレベルとなり、高電圧期間にはLowレベルに
なる。
【0023】図9は本実施例の動作波形図である。図
中、(a)は交流電源Vsからの入力電圧、(b)は直
流電源Eの出力電圧Vo、(c)はコンパレータCP2
の出力信号、(d)はコンパレータCP1の出力信号、
(e)はアンド回路Anの出力信号、(f)はタイマー
回路3におけるDフリップフロップFF2の出力信号、
(g)はトランジスタQ1の駆動信号の周波数、(h)
はトランジスタQ1の両端電圧V1である。図9(a)
に示す交流電源Vsからの入力電圧は、ダイオードブリ
ッジDBにより全波整流された後、1/2倍部分平滑回
路5で平滑されて、図9(b)に示すように、周期的に
脈動する直流電圧に変換される。検出回路6のコンパレ
ータCP2の出力信号は、図9(c)に示すように、直
流電源Eの出力電圧Voの高電圧期間ではLowレベル
となり、低電圧期間ではHighレベルとなる。タイマ
ー回路3内のコンパレータCP1の出力が時刻t2、つ
まり、直流電源Eの出力電圧Voの低電圧期間で、図9
(d)に示すように、LowレベルよりHighレベル
に切り替わると、タイマー回路3のDフリップフロップ
FF2の出力は、図9(f)に示すように、Highレ
ベルよりLowレベルへと切り替わり、以後、Lowレ
ベルを維持する。したがって、時刻t2以降、発振回路
2のトランジスタQ2はオフ状態を維持するので、時刻
t2において、図9(g)に示すように、先行予熱時の
周波数f2から点灯時の周波数f1に切り替わる。
【0024】ここで、スイッチング用のトランジスタQ
1の両端電圧V1は、直流電源Eの出力電圧Voに比例
するので、先行予熱時の周波数f2から点灯時の周波数
f1に切り替わる際に発生する電圧のピーク値Vpを最
も小さく抑えることができ、トランジスタQ1に過電圧
が印加されることを防止できる。例えば、高電圧期間の
ピーク点(時刻t0)で切り替わる場合の約半分にピー
ク値Vpを抑えている。また、時刻t0、つまり高電圧
期間でコンパレータCP1の出力がLowレベルからH
ighレベルに切り替わる場合においても、コンパレー
タCP2の出力がHighレベルに立ち上がる時刻t1
以降、タイマー回路3の出力は、HighレベルよりL
owレベルに切り替わり、Lowレベルに維持される。
結果として、低電圧期間で先行予熱時の周波数f2から
点灯時の周波数f1に切り替わるので、トランジスタQ
1のスイッチング周波数の切り替わり時に発生する過電
圧を防止できるものである。インバータ回路4や発振回
路2の構成については、図7で示した従来例と同様であ
る。
【0025】図10は本発明の第6実施例の回路図であ
る。本実施例は、1/3部分平滑回路を有する直流電源
Eに本発明を適用した例である。交流電源Vsはフィル
タ回路7を介してダイオードブリッジDBにより全波整
流される。ダイオードブリッジDBの全波整流出力は、
ダイオードD2、D3、D4、D5、D6及びD7とコ
ンデンサC10、C11及びC12により構成される1
/3倍部分平滑回路により平滑される。その他の構成に
ついては、第5実施例と同様であり、上述の実施例と同
様の効果を得ることができる。また、任意の1/n倍部
分平滑回路(nは3より大きい整数)を有する直流電源
に本発明を適用しても同様の効果が得られる。
【0026】
【発明の効果】請求項1の発明によれば、主共振回路と
n倍共振回路を備えるインバータ回路により放電灯の先
行予熱と点灯を行う装置において、先行予熱時から点灯
時への動作周波数の切り替わりを不連続的に行うように
したので、インバータ回路の動作周波数が一時的に共振
周波数を通過することがなく、過渡的に発生するスイッ
チング素子への過電圧を防止できることから、耐圧の低
いスイッチング素子の利用が可能となり、安価で且つ信
頼性の高い放電灯点灯装置を提供することができるとい
う効果がある。
【0027】請求項2の発明によれば、n倍共振回路に
より放電灯の予熱回路の一部を構成することにより、放
電灯の先行予熱量、つまり、フィラメントの加熱量を大
きくすることができ、且つ先行予熱期間中には放電灯は
放電しないので、ランプ寿命が改善されるという効果が
あり、しかも放電灯を点灯させるために十分な始動電圧
を得ることができ、点灯後の常時予熱量を小さくできる
ので、放電灯点灯装置の効率を改善できるという効果が
ある。
【0028】請求項3の発明によれば、インバータ回路
のスイッチング素子が第1の動作周波数で駆動されてい
る場合において、スイッチング素子をオンさせる駆動信
号が発生している期間にインバータ回路の動作周波数を
切り替えており、特に、請求項4の発明によれば、スイ
ッチング素子をオンさせる駆動信号が立ち上がるタイミ
ングにインバータ回路の動作周波数を切り替えているの
で、n倍共振回路が適切に設計されていれば、スイッチ
ング素子がオンするときに、スイッチング素子の両端電
圧は低くなっており、したがって、スイッチング損失が
低くなるという効果がある。
【0029】請求項5の発明によれば、インバータ回路
に給電する直流電源の出力電圧が周期的に脈動する場合
には、その低電圧期間において、先行予熱時の動作周波
数から点灯時の動作周波数へと切り替えることにより、
仮にインバータ回路の動作周波数が過渡的にn倍共振回
路の共振周波数を通過したとしても、スイッチング用の
トランジスタの両端に過電圧が印加されることは防止で
きるものであり、したがって、耐圧の低いスイッチング
素子の利用が可能となり、安価で且つ信頼性の高い放電
灯点灯装置を提供することができるという効果がある。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の第1実施例の主回路の回路図である。
【図2】本発明の第1実施例の制御回路の回路図であ
る。
【図3】本発明の第1実施例の動作波形図である。
【図4】本発明の第2実施例の主回路の回路図である。
【図5】本発明の第3実施例の制御回路の回路図であ
る。
【図6】本発明の第3実施例の動作波形図である。
【図7】本発明の第4実施例の主回路の回路図である。
【図8】本発明の第5実施例の回路図である。
【図9】本発明の第5実施例の動作波形図である。
【図10】本発明の第6実施例の回路図である。
【図11】第1の従来例の回路図である。
【図12】第1の従来例の動作波形図である。
【図13】第2の従来例の回路図である。
【図14】第2の従来例の動作波形図である。
【図15】第3の従来例の回路図である。
【図16】第3の従来例の動作説明図である。
【符号の説明】 1 駆動回路 2 発振回路 3 タイマー回路 4 インバータ回路 E 直流電源 A 主共振回路 B 3倍共振回路 Q1 トランジスタ DL 放電灯

Claims (5)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 直流電源から給電されるインバータ回
    路を備え、このインバータ回路のスイッチング素子がL
    C回路網を介して負荷である放電灯に接続される放電灯
    点灯装置であって、前記LC回路網は所定の主共振周波
    数を有する主共振回路と、主共振周波数のn倍(nは1
    より大きい整数)の共振周波数を有する少なくとも1つ
    のn倍共振回路を備え、インバータ回路はn倍共振回路
    の共振周波数よりも高い第1の動作周波数と、n倍共振
    回路の共振周波数よりも低く主共振回路の主共振周波数
    よりも高い第2の動作周波数を少なくとも有し、放電灯
    の先行予熱時には第1の動作周波数でインバータ回路を
    動作させると共に、放電灯の点灯時には第2の動作周波
    数でインバータ回路を動作させるように周波数を不連続
    的に切り替える制御手段を備えることを特徴とする放電
    灯点灯装置。
  2. 【請求項2】 第1の動作周波数はn倍共振回路の共
    振周波数の近傍であり、第2の動作周波数は主共振回路
    の共振周波数の近傍であることを特徴とする請求項1記
    載の放電灯点灯装置。
  3. 【請求項3】 前記制御手段が第1の動作周波数から
    第2の動作周波数に切り替える期間は、インバータ回路
    のスイッチング素子が第1の動作周波数で駆動されてい
    る場合において、スイッチング素子をオンさせる駆動信
    号が発生している期間であることを特徴とする請求項1
    又は2記載の放電灯点灯装置。
  4. 【請求項4】 前記制御手段が第1の動作周波数から
    第2の動作周波数に切り替えるタイミングは、インバー
    タ回路のスイッチング素子が第1の動作周波数で駆動さ
    れている場合において、スイッチング素子をオンさせる
    駆動信号が立ち上がるタイミングであることを特徴とす
    る請求項3記載の放電灯点灯装置。
  5. 【請求項5】 周期的に出力電圧が脈動する直流電源
    と、この直流電源から給電されるインバータ回路を備
    え、前記インバータ回路のスイッチング素子がLC回路
    網を介して負荷である放電灯に接続される放電灯点灯装
    置であって、前記LC回路網は所定の主共振周波数を有
    する主共振回路と、主共振周波数のn倍(nは1より大
    きい整数)の共振周波数を有する少なくとも1つのn倍
    共振回路を備え、インバータ回路はn倍共振回路の共振
    周波数よりも高い第1の動作周波数と、n倍共振回路の
    共振周波数よりも低く主共振回路の主共振周波数よりも
    高い第2の動作周波数を少なくとも有し、放電灯の先行
    予熱時には第1の動作周波数でインバータ回路を動作さ
    せると共に、放電灯の点灯時には第2の動作周波数でイ
    ンバータ回路を動作させるように周波数を切り替える制
    御手段を備え、前記制御手段が第1の動作周波数から第
    2の動作周波数に切り替える期間は、直流電源の出力電
    圧が低電圧である期間に設定されていることを特徴とす
    る放電灯点灯装置。
JP6276862A 1994-11-10 1994-11-10 放電灯点灯装置 Pending JPH08138875A (ja)

Priority Applications (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP6276862A JPH08138875A (ja) 1994-11-10 1994-11-10 放電灯点灯装置

Applications Claiming Priority (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP6276862A JPH08138875A (ja) 1994-11-10 1994-11-10 放電灯点灯装置

Publications (1)

Publication Number Publication Date
JPH08138875A true JPH08138875A (ja) 1996-05-31

Family

ID=17575455

Family Applications (1)

Application Number Title Priority Date Filing Date
JP6276862A Pending JPH08138875A (ja) 1994-11-10 1994-11-10 放電灯点灯装置

Country Status (1)

Country Link
JP (1) JPH08138875A (ja)

Similar Documents

Publication Publication Date Title
US5396155A (en) Self-dimming electronic ballast
JPH0845687A (ja) アーク放電ランプのための保護回路
JP4518475B2 (ja) 容量性負荷の作動のためのインターフェース回路
US5898278A (en) Series resonant lamp circuit having direct electrode connection between rectifier and AC source
JPH10326682A (ja) 放電灯点灯装置
JPH08138875A (ja) 放電灯点灯装置
US20050062425A1 (en) Method and apparatus for a voltage controlled start-up circuit for an electronic ballast
JP4453129B2 (ja) 放電灯点灯装置
JP3885392B2 (ja) 放電灯点灯装置
KR100716562B1 (ko) 고압 방전등용 전자식 안정기
JPH05299183A (ja) 放電灯点灯装置
JPH10189275A (ja) 電源装置、放電灯点灯装置および照明装置
US8076864B2 (en) Circuit configuration for starting and operating at least one discharge lamp
JP3777718B2 (ja) 放電灯点灯装置
JPH07245186A (ja) 放電灯点灯装置
JP4069687B2 (ja) 放電灯点灯装置
JP3493943B2 (ja) 電源装置
KR970000100Y1 (ko) 방전등용 전자식 안정기 회로
JP2989755B2 (ja) 点灯装置
JPH10271845A (ja) 電源装置
JPH0359998A (ja) 放電灯点灯装置
JP2617478B2 (ja) 放電灯点灯装置
JPH09308255A (ja) 放電灯点灯装置
JPH10271848A (ja) 電源装置
JPS63290157A (ja) 動作停止回路