JPH08137254A - 現像装置 - Google Patents

現像装置

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JPH08137254A
JPH08137254A JP6274001A JP27400194A JPH08137254A JP H08137254 A JPH08137254 A JP H08137254A JP 6274001 A JP6274001 A JP 6274001A JP 27400194 A JP27400194 A JP 27400194A JP H08137254 A JPH08137254 A JP H08137254A
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magnetic toner
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JP6274001A
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Katsumi Itou
伊藤功已
Tatsuya Tada
多田達也
Takeshi Yamamoto
毅 山本
Makoto Nonomura
真 野々村
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Original Assignee
Canon Inc
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Abstract

(57)【要約】 【目的】 磁性トナーを含む現像剤の塗布量を永久磁石
を内部に有する現像剤規制体により規制して現像剤担持
体上に塗布するに当たり、現像剤規制部において、主と
してトナーの帯電電荷量に依存する現像領域方向に搬送
する力と磁力による現像領域以外の方向に搬送する力を
磁性トナーに与える現像装置において、帯電不良な磁性
トナーが現像剤担持体上に塗布されるのを防止する。 【構成】 永久磁石(1b)を内部に配設した現像剤担
持体(1a)上に搬送される磁性トナーの帯電量分布
を、現像剤規制体(6a)の回転可能な規制部材の回転
速度により制御し、上記回転可能な規制部材の回転速度
を、現像剤担持体上を現像領域方向に搬送される磁性ト
ナーのうち、反転側に帯電している磁性トナー量を10
%以下とする速度とする。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は、電子写真及び静電記録
装置等に用いられる現像装置に関するものである。
【0002】
【従来の技術】従来、電子写真法としては、米国特許第
2297691号明細書、特公昭42−23910号公
報及び特公昭43−24748号公報等に記載されてい
る様に、多数の方法が知られているが、一般には、光導
電物質を利用し種々の手段により感光体上に電気的潜像
を形成し、ついで、トナーを用いて潜像を形成し、必要
に応じて紙等の転写材にトナー画像を転写した後、加
熱、或いは、溶剤蒸気等により定着して複写物を得るも
のである。また、トナーを用いて電気的潜像を可視化す
る方法も種々知られている。
【0003】例えば、米国特許第2874063号明細
書に記載されている磁気ブラシ現像法、同221776
号明細書に記載されているパウダークラウド法及びファ
ーブラシ現像法、液体現像法等、多数の現像法が知られ
ている。
【0004】これらの現像法において、特に、トナー及
びキャリアを主体とする現像剤を用いる磁気ブラシ法、
カスケード法、液体現像法等が広く実用化されている。
これらの方法は、いずれも、比較的安定に良画像の得ら
れる優れた方法である。しかし、いずれの現像方法も2
成分現像剤にまつわる、キャリアの劣化、トナーとキャ
リアの混合比の変動、装置の複雑化、トナーの飛散、キ
ャリアによるすじむら等の共通の欠点を有する。
【0005】この様な欠点を回避するために、トナーの
みよりなる1成分現像剤を用いる現像方法が各種提案さ
れている。例えば、米国特許第3909258号明細書
には、電気的に導電性を有する磁性トナーを用いて現像
する方法が提案されている。これは内部に磁性を有する
円筒状の導電性スリーブに導電性磁性現像剤を支持し、
これを静電像に接触せしめて現像するものである。この
際、現像部においてトナー粒子により記録体表面とスリ
ーブ表面の間に導電路が形成され、この導電路を経てス
リーブよりトナー粒子に電荷が導かれ、静電像画像部と
の間のクーロン力によりトナー粒子が画像部に付着して
現像される。この導電性磁性トナーを用いる現像方法
は、従来の2成分現像法にまつわる問題点を回避した優
れた方法であるが、反面、トナーが導電性であるため、
現像した画像を記録体から普通紙等の最終的な支持部材
へ、静電的に転写することが困難であるという欠点を有
している。
【0006】この問題を解決するために、静電的に転写
することが可能な高抵抗トナーを用いる現像方法とし
て、特開昭52−94140号公報に、トナー粒子の誘
電分極を利用した現像方法が示されている。しかし、か
かる方法は、本質的に現像速度が遅く現像画像の濃度が
充分に得られない等の欠点を有しており、実用上困難で
あった。高抵抗の磁性トナーを用いるその他の方法とし
て、トナー粒子相互の摩擦、トナー粒子とスリーブとの
摩擦等により、トナー粒子を摩擦帯電し、これを静電保
持部材に接触して現像する方法が知られている。しか
し、これらの方法は、トナー粒子と摩擦部材との接触回
数が少なく、摩擦帯電が不十分になりやすい、あるい
は、帯電したトナー粒子とスリーブとのクーロン力が強
いときには、トナー粒子がスリーブ上で凝集しやすい、
等の欠点を有しており、実用上困難な点が多いことが指
摘されている。
【0007】これに対して、特開昭54−43036号
公報において、上述の欠点を除去した新規な現像方法が
提案されている。これは、スリーブ上にトナーを極めて
薄く塗布し、これを摩擦帯電し、ついで、これを磁界の
作用下で静電像に極めて近接させ、かつ、接触させるこ
となく対向させ、現像するものである。
【0008】この方法によれば、磁性トナーを極めて薄
く塗布するという構成をとることにより、磁性トナーと
スリーブとの接触機会を増加させ、現像に供するのに必
要な摩擦帯電電荷量をトナーに与えることを可能にして
いる。
【0009】上記1成分現像方式の電荷付与に対する本
発明者等の検討によると、上記1成分現像方式の電荷付
与部でのトナーの挙動は、以下の様になっていることが
分かった。
【0010】まず、図5に上記磁性1成分トナーを用い
た現像装置の一例を示す。図中1aは、非磁性部材を用
いた現像スリーブで、図中、矢印の方向に回転可能に設
置されている。図中1bは、スリーブ1aの内部に固定
された永久磁石、2は磁性部材を用いた磁性ブレード、
3は現像器、4は搬送部材である。磁性ブレード2は、
現像スリーブ1aにその距離が一定値Wになる様に配置
されている。一般的に距離Wは、100μm〜1mmの
範囲内の値に設定される場合が多い。
【0011】図5に示した現像装置において、磁性1成
分トナーTは、現像スリーブ1a上に簿層コーティング
される。このトナー層の層厚は、図7に示すカットライ
ンLの位置によつて決定される。
【0012】本発明者の検討によると、現像スリーブ1
aと磁性ブレード2の間を磁性トナーTが通過する際
に、磁性トナーTに、電荷が付与されることが分かっ
た。また、その際の、磁性トナーTの挙動は、以下の様
になっていることが分かった。
【0013】図6に示す様に、現像スリーブ1aと磁性
ブレード2を結ぶ直線に垂直な平面を考え、磁性ブレー
ド2に近い面をS1とし、現像スリーブ1aに近い面を
S2とすると、一般的に磁性ブレード2の幅は、永久磁
石1bの幅に比べて狭くしてあるので、S1面、S2面
でのそれぞれの磁束密度を考えると、S1面での磁束密
度はS2面での磁束密度より大きくなる。従って、磁性
トナーTは、現像スリーブ1aと磁性ブレード2との間
で、図6の矢印の方向の力、すなわち、磁性ブレード2
側への力を受ける。
【0014】従つて、図7に示す様に、磁性トナーT
は、穂(B状態)を形成し、かつ、その穂は、磁性ブレ
ード2から現像スリーブ1a方向に形成される。磁性ト
ナーTへの帯電付与は、現像スリーブ1aと磁性ブレー
ド2から形成された穂の先端のトナーt1とが接触する
ことにより、先端のトナーに電荷が付与される。
【0015】また、現像スリーブ1aと磁性ブレード2
との間でのトナーの搬送は、以下の様になっていること
が分かった。
【0016】上述した様に、現像スリーブ1aと接触し
た穂の先端のトナーt1には、電荷が付与されるので、
鏡映力による現像スリーブ1a方向への力が働き、現像
スリーブ1aとの摩擦力により、現像スリーブ1aの回
転方向への搬送力が与えられる。
【0017】また、トナー同士には、互いにある程度の
凝集力が働いているので、トナーt1に接しているトナ
ーt2にも、凝集力を介在とした搬送力が生じる。ま
た、上層部のトナーt3にも同様に、凝集力を介在とし
た搬送力が生じる。
【0018】しかし、現像スリーブ1aと磁性ブレード
2との間には、前述した様に、磁性ブレード2の方向へ
の磁力もトナーにはかかつている。従って、トナーにか
かる搬送力が、上記磁力に打ち勝つところ、すなわち、
図7のカットラインLのところでトナーの穂はちぎれ、
現像スリーブ1a上に残ったトナーが、現像スリーブ1
aの回転方向に搬送される。
【0019】従って、磁性トナーの凝集度が高い系や、
必要な摩擦帯電電荷量を得るための必要接触回数が多い
系、等においては、現像スリーブに接触していない帯電
不十分なトナーが現像領域に搬送され、帯電不良に伴う
画像不良が生じやすいという問題点があった。
【0020】この問題を解決するため、本発明者等は、
図4に示したような、磁性トナーと磁性体粒子を有する
現像剤と、磁性トナーを表面に担持する回転可能に配置
された現像剤担持体と、現像剤担持体の内部に配設され
た永久磁石と、現像剤担持体上の磁性トナーの塗布を規
制する現像剤規制体とを備え、現像剤規制部において、
磁性トナーに互いに逆方向に働く少なくとも2つ以上の
搬送力を与え、上記搬送力のうち少なくとも1つは現像
領域方向に搬送する力で、かつ、その搬送力は主に磁性
トナーの帯電電荷量に依存した力とし、なおかつ、現像
領域方向以外の方向に働く搬送力を磁性トナーにかかる
磁力に依存した力とし、帯電していない磁性トナーに現
像領域方向への搬送力を与えない現像装置を提案した。
【0021】その結果、十分に帯電した磁性トナーのみ
を現像剤担持体表面に均一にコートし、現像領域に十分
に帯電した磁性トナーのみを搬送することが可能となっ
た。
【0022】
【発明が解決しようとする課題】しかしながら上記従来
例において、現像剤規制体の規制部材の種類、規制方
法、回転速度、磁性トナーの種類等によつては帯電不十
分な磁性トナーが現像スリーブ上にコーティングされ、
帯電不良に伴う画像不良が生じることがあった。
【0023】本発明者等の検討によると、帯電不良に伴
う画像不良は、現像スリーブ上に搬送される磁性トナー
の帯電量分布のうち反転側に帯電した磁性トナー量に依
存することがわかった。反転側に帯電している磁性トナ
ー量は、ホソカワミクロン社製 粒子帯電量測定装置
(E−SPART Ana1yzer)を使用して測定
した。
【0024】E−SPART Ana1yzerの装置
構成の概略を図8に示す。
【0025】以下に測定方法について説明する。図9に
はE−SPART Ana1yzerの測定部を示し
た。エアノズル20は、集塵部21の上に固定されてお
り、このエアノズル20に現像スリーブが接触しないよ
うにステージ22に現像器3を固定する。
【0026】トナーを測定セル内に導入するため、エア
ノズル20から窒素をO.1〜1.Okg/cm2 の圧
力で噴出し、現像スリーブ表面からトナーを取り去り、
集塵部21上へ落とす。集塵部21は、エアにより等速
吸引されており、集塵部21に導入されたトナーはエア
による吸引と重力とにより、測定セルに導入される。測
定セルに導入されたトナーは、直流電界中音波振動内で
粒子の移動速度レーザードップラー法により粒子径と粒
子帯電量を同時に測定される。
【0027】このようにして2,OOO〜10,0OO
個の現像スリーブ上のトナーの粒子径、粒子帯電量を測
定し、この測定値から現像スリーブ上のトナーの帯電量
分布を求めた。
【0028】図10に現像スリーブ上の反転トナー量と
画像再現性についてのグラフを示す。画像再現性は、反
転側に帯電した磁性トナー量が10%を越える領域から
悪化することがわかった。
【0029】本発明は、上記の様な問題点を解決しよう
とするものである。
【0030】すなわち、本発明は、現像剤規制体の規制
部材の種類、大きさ、規制方法、磁性トナーの種類等に
関わらず、帯電不良による画像不良の無い適正な現像画
像を得ることのできる現像装置を提供することを目的と
するものである。
【0031】
【課題を解決するための手段】上記問題を解決するため
に、本発明においては、磁性体を含有する磁性トナー
と、磁性トナーを含む現像剤を表面に担持する回転可能
に配置された現像スリーブと、現像スリーブ上の現像剤
の塗布を規制する磁性を有する部材を含む現像剤規制体
とを備え、現像剤規制部において、磁性トナーに互いに
逆方向に働く少なくとも2つ以上の搬送力を与え、上記
搬送力のうち少なくとも1つは現像領域方向に搬送する
力で、かつ、その搬送力は主に磁性トナーの帯電電荷量
に依存した力とし、なおかつ、現像領域方向以外の方向
に働く搬送力を現像剤規制体から磁性トナーにかかる磁
力に依存した力とした現像装置において、現像スリーブ
上に搬送される磁性トナーの帯電量分布を現像剤規制体
の回転可能な規制部材の回転速度により制御し、現像ス
リーブ上に搬送される磁性トナーのうち、反転側に帯電
している磁性トナー量を10%以下とする速度で現像剤
規制体の回転可能な規制部材が回転する構成とした。
【0032】
【作用】本発明によれば、現像領域方向に働く搬送力を
主にトナーの帯電電荷量に依存した力とし、現像領域以
外の方向に働く搬送力を現像剤規制体から磁性トナーに
かかる磁力に依存した力とし、現像スリーブ上に搬送さ
れる磁性トナーの帯電量分布を、現像剤規制体の回転可
能な規制部材の回転速度により制御し、現像剤規制体の
回転可能な規制部材の回転速度を、現像スリーブ上に搬
送される磁性トナーのうち、反転側に帯電している磁性
トナー量を10%以下とする速度とすることにより、十
分に帯電した磁性トナーのみを現像スリーブ上に搬送す
ることが可能となった。
【0033】したがって、現像剤規制体の規制部材の種
類、大きさ、規制方法、磁性トナーの種類等に関わら
ず、帯電不良に伴う画像不良の無い適正な出力画像を得
られた。
【0034】
【実施例】
(実施例1)図1は、本発明の第1実施例を示した断面
図である。
【0035】図1において、1aは矢印b2の方向に回
転する現像剤担持体である非磁性金属部材により構成さ
れるφ20の現像スリーブ、1bは現像スリーブ1aの
内部に配設された永久磁石、3は現像器、4は現像器3
内の現像剤を撹伴し現像スリーブ1a方向に搬送するた
めの搬送部材、5はスクレーパである。そして、6aは
非磁性全属部材で構成されるφ20の現像剤規制体、6
bは現像剤規制体6aの内部に配設された永久磁石であ
る。
【0036】現像剤規制体6aは、現像スリーブ1aの
近傍に、現像スリーブ1aの回転方向b2と同方向の矢
印b1の方向に回転可能に配された構成としている。
【0037】本発明においては、現像スリーブ1aと現
像剤規制体6aの対向位置にある永久磁石1b内の磁極
(N11)に近接対向するよう配された、永久磁石6b
内の磁極(S61)の磁束密度を800ガウス、磁極N
11の磁束密度を900ガウスとし、かつ、各々の磁極
の磁束密度のピーク値に対して50%以上の値を示す領
域の幅(便宜上、以後50%値と称する)の比を、 (磁極S61の50%値)/(磁極N11の50%値)
≦1.O (好ましくは(磁極S61の50%値)/(磁極N11
の50%値)≦O.8)とし、本実施例においては、 (磁極S61の50%値)/(磁極N11の50%値)
≒O.8 とすることにより、磁極S61と磁極N11との間で形
成される磁場の磁束密度の変化が、現像スリーブ1aか
ら現像剤規制体6a側に行くほど磁束密度が高くなる構
成とした。
【0038】また、現像スリーブ1aと現像剤規制体6
aの距離Wを100μmから2mmの範囲とした。
【0039】磁性トナーは、重量平均径が5μm以上、
磁性トナーに内添される磁性体の重量が、磁性トナーの
重量の10%以上の負帯電性トナーを使用した。
【0040】図1に示すように構成された現像器におい
ては、現像領域方向への搬送力は以下のようにして与え
られる。現像器3内の磁性トナーは攪拌部材4により現
像スリーブ1a方向に搬送され、永久磁石1bにより現
像スリーブ1aに保持される。その際に現像スリーブ1
a表面近傍に存在する磁性トナーは、現像スリーブ1a
表面との摩擦により帯電され、帯電した磁性トナーは、
トナー自身の電荷による鏡映力により現像スリーブ1a
表面に付着する。これらの十分に帯電した磁性トナーは
帯電電荷量に依存する鏡映力と現像スリーブ1a表面の
摩擦力により、現像スリーブ1aの回転に伴う現像領域
方向への搬送力を得る。
【0041】また、現像領域方向外の搬送力は以下のよ
うにして与えられる。現像スリーブ1aから現像剤規制
体6a側に行くほど磁束密度が高くなっているため、現
像スリーブ1aと現像剤規制体6aとの間に存在する磁
性トナーには、現像スリーブ1aから現像剤規制体6a
側への磁気力が働く。また、現像剤規制体6aを、現像
スリーブ1aと同方向である、図中矢印b1方向に回転
させる構成としているため、現像剤規制体6a表面に磁
気力によつて保持された磁性トナーは、上記磁界による
力と現像剤規制体6a表面との摩擦力により、現像剤規
制体6aから現像器3内方向への搬送力が与えられる。
【0042】上記2つの搬送力のうち、現像領域方向外
の搬送力は現像剤規制体6aの回転速度に依存してい
る。その結果、現像スリーブ1aと現像剤規制体6aの
回転速度の比により現像スリーブ1a上に搬送される磁
性トナーの帯電量分布が制御される。図11に現像スリ
ーブ1aと現像剤規制体6aの回転速度の比と、前述し
た方法でE−SPART Ana1yzerにより測定
した反転トナー量のグラフを示す。
【0043】本実施例の構成においては、現像スリーブ
1aの周速の絶対値と現像剤規制体6aの周速の絶対値
の比((現像剤規制体6aの周速の絶対値)/(現像ス
リーブ1aの周速の絶対値))が、 (現像剤規制体6aの周速の絶対値)/(現像スリーブ
1aの周速の絶対値)≧O.5 の範囲から現像スリーブ1a上の磁性トナーの帯電量分
布において、反転側に帯電している磁性トナーの量を1
0%以下とすることが出来る。
【0044】本実施例においては、現像スリーブ1aの
周速の絶対値と現像剤規制体6aの周速の絶対値の比
を、 (現像剤規制体6aの周速の絶対値)/(現像スリーブ
1aの周速の絶対値)≒1.O とした。この結果、現像スリーブ1a上に搬送される磁
性トナーのうち、反転側に帯電している磁性トナーの量
を10%以下とすることが出来た。
【0045】つまり、本構成によれば、現像剤規制体の
回転可能な規制部材の種類、大きさ、規制方法等に関わ
らず、十分に帯電した磁性トナーのみを現像スリーブ表
面にコートし、現像領域に搬送することが可能となっ
た。
【0046】(実施例2)図2は、本発明の第2実施例
を示した断面図である。
【0047】図2において、1aは矢印の方向に回転す
るトナー担持体である非磁性金属部材により構成される
φ20の現像スリーブ、1bは現像スリーブ1aの内部
に配設された永久磁石、3は現像器、4は該現像器3内
の現像剤を攪拌し現像スリーブ1a方向に搬送するため
の搬送部材、5はスクレーパ、6はφ10の磁性金属部
材で構成される現像剤規制体である。
【0048】現像剤規制体6cは、現像スリーブ1aの
近傍に、現像スリーブ1aの回転方向と同方向の矢印b
11の方向に回転可能に配された構成としている。
【0049】本発明においては、現像スリーブ1a内の
磁極(N11)の磁束密度を1000ガウスとし、磁極
N11の50%値を35°から60°の範囲とし、磁極
N11の50%値の幅に対して現像剤規制体6cの幅を
狭くすることにより、現像剤規制体6cと磁極N11と
の間で形成される磁場の磁束密度の変化が、現像スリー
ブ1aから現像剤規制体6c側に行くほど磁束密度が高
くなる構成とした。
【0050】また、現像スリーブ1aと現像剤規制体6
cの距離Wを100μmから60Oμmの範囲とした。
【0051】磁性トナーは、重量平均径が5μm以上、
磁性トナーに内添される磁性体の重量が、磁性トナーの
重量の10%以上とした。
【0052】図2に示すように構成された現像器におい
ては、実施例1で説明したのと同様に現像剤規制部にお
いて互いに逆方向に少なくとも2つの力が働く。現像領
域方向に働く搬送力は実施例1で説明したとおりであ
る。また、現像領域方向外に働く搬送力は、現像スリー
ブ1aから現像剤規制体6c側に行くほど磁束密度が高
くなっているため、現像剤規制部において磁性トナーに
は現像スリーブ1aから現像剤規制体6c側への磁気力
が働く。この結果、実施例1で説明したのと同様に、現
像領域方向外に働く搬送力が磁性トナーに与えられる。
【0053】本実施例の構成においては、実施例1と同
様に現像スリーブ1a上の磁性トナーの帯電量分布を測
定し、(現像剤規制体6cの周速の絶対値)/(現像ス
リーブ1aの周速の絶対値)の値がO.5以上であれば
現像スリーブ1a上の磁性トナーのうち、反転側に帯電
している磁性トナーの量が10%以下となった。その結
果より、本実施例では (現像剤規制体6cの周速の絶対値)/(現像スリーブ
1aの周速の絶対値)≒O.5 とした。この結果、現像スリーブ1a上に搬送される磁
性トナーのうち、反転側に帯電している磁性トナーの量
を10%以下とすることが出来た。
【0054】従って、本構成によれば、現像剤規制体の
回転可能な規制部材の種頬、大きさ、規制方法等に関わ
らず、十分に帯電した磁性トナーのみを現像スリーブ表
面にコートし、現像領域に搬送することが可能となっ
た。
【0055】(実施例3)図3は、本発明の第3実施例
を示した断面図である。
【0056】図3において、1aは矢印b2の方向に回
転するトナー担持体である非磁性金属部材により構成さ
れるφ32の現像スリーブ、1bは現像スリーブ1aの
内部に配設された永久磁石、3は現像器、4は現像器3
内の現像剤を撹伴し現像スリーブ1a方向に搬送するた
めの搬送部材である。7は永久磁石、8はφ30の駆動
ローラ、9は矢印d方向に回転可能に配置されたロー
ラ、10は駆動ローラ8とローラ9の間にかけられた導
電性ベルト部材である。駆動ローラ8は、現像スリーブ
1aの近傍に、現像スリーブ1aの回転方向と同方向の
矢印b1の方向に導電性ベルト10を駆動させるように
配された構成とした。
【0057】本発明においては、現像スリーブ1aと駆
動ローラ7の対向位置にある永久磁石1b内の磁極(N
11)に近接対向するよう配された、永久磁石7内の磁
極(S71)の磁束密度を800ガウス、磁極N11の
磁束密度を900ガウスとし、かつ、各々の磁極の50
%値の比を、 (磁極S71の50%値)/(磁極N11の50%値)
≦1.0 (好ましくは(磁極S71の50%値)/(磁極N11
の50%値)≦O.8) とし、本実施例においては、 (磁極S71の50%値)/(磁極N11の50%値)
≒O.8 とすることにより、磁極S71と磁極N11との間で形
成される磁場の磁束密度の変化が、現像スリーブ1aか
ら導電性ベルト10側に行くほど磁束密度が高くなる構
成とした。
【0058】また、現像スリーブ1aと導電性ベルト1
0の距離Wを100μmから2mmの範囲とした。
【0059】磁性トナーは、重量平均径が5μm以上、
磁性トナーに内添される磁性体の重量が、磁性トナーの
重量の10%以上とした。
【0060】本実施例においては、導電性ベルト10と
現像スリーブ1aの周速の絶対値の比を、 (導電性ベルト10の周速の絶対値)/(現像スリーブ
1aの周速の絶対値)≒0.5 とすることにより、実施例1と同様の効果が得られた。
【0061】
【発明の効果】以上説明したように、本発明によれば、
現像剤規制部において、磁性トナーに互いに逆方向に働
く少なくとも2つ以上の搬送力を与え、上記搬送力のう
ち少なくとも1つは現像領域方向に搬送する力で、か
つ、その搬送力は主に磁性トナーの帯電電荷量に依存し
た力とし、なおかつ、現像領域方向以外の方向に働く搬
送力を現像剤規制体から磁性トナーにかかる磁力に依存
した力とした現像装置において、現像スリーブ上に搬送
される磁性トナーの帯電量分布を現像剤規制体の回転可
能な規制部材の回転速度により制御し、現像スリーブ上
に搬送される磁性トナーのうち、反転側に帯電している
磁性トナー量を10%以下とする速度で現像剤規制体の
回転可能な規制部材が回転する構成とすることにより、
現像剤規制体の規制部材の種類、大きさ、規制方法、磁
性トナーの種類等に関わらず、現像領域に搬送される磁
性トナーを十分に帯電した磁性トナーのみとすることが
可能となった。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の現像装置の第1実施例を示した断面図
【図2】本発明の現像装置の第2実施例を示した断面図
【図3】本発明の現像装置の第3実施例を示した断面図
【図4】回転可能な現像剤規制体を用いた現像装置の一
例を示す図
【図5】従来の現像装置の一例で、現像剤規制体に固定
された磁性ブレードを用いている現像装置の断面図
【図6】現像剤規制部での磁束密度の説明図
【図7】現像剤規制部でのトナー挙勤の説明図
【図8】粒子帯電量測定装置の構成図
【図9】粒子帯電量分布の測定部の図
【図10】反転トナー量と画像再現性の関係図
【図11】反転トナー量と現像剤規制体と現像スリーブ
の周速の比の関係図
【符号の説明】
1a・・・現像スリーブ 1b・・・永久
磁石 2・・・磁性ブレード 3・・・現像器 4・・・搬送部材 5・・・スクレ
ーパ 6a・・・非磁性金属現像剤規制体 6b・・・永久
磁石 6c・・・磁性金属現像剤規制体 20・・・エア
ノズル 21・・・集塵部 22・・・ステ
ージ
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (72)発明者 野々村 真 東京都大田区下丸子3丁目30番2号 キヤ ノン株式会社内

Claims (3)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 磁性体を含有する磁性トナーと、磁性ト
    ナーを含む現像剤により静電潜像担持体上の静電潜像を
    現像する現像装置において、現像装置は、磁性体を含有
    する磁性トナーを含む現像剤と、現像剤を収容する容器
    と、磁性トナーを含む現像剤を表面に担持し、かつ、現
    像容器から静電潜像現像する現像領域に現像剤を搬送す
    る回転可能に配置された現像剤担持体と、現像剤担持体
    内部に静止配置された永久磁石と、現像剤担持体上の現
    像剤の塗布量を規制する磁性を有する部材を含む現像剤
    規制体とを備え、 かつ、現像剤規制部において、磁性トナーに互いに逆方
    向に少なくとも2つ以上の搬送力を与え、上記搬送力の
    うち少なくとも1つは現像領域方向に搬送する力で、か
    つ、その搬送力は主にトナーの帯電電荷量に依存した力
    とし、かつ、現像領域方向以外の方向に働く搬送力を現
    像剤規制体から磁性トナーにかかる磁力に依存する力と
    した現像装置において、 現像剤担持体上に搬送される磁性トナーの帯電量分布を
    現像剤規制体の回転可能な規制部材の回転速度により制
    御し、 上記回転可能な規制部材の回転速度を、現像剤担持体上
    を現像領域方向に搬送される磁性トナーのうち、反転側
    に帯電している磁性トナー量を10%以下とする速度と
    することを特徴とする現像装置。
  2. 【請求項2】 請求項1記載の現像装置において、現像
    剤規制体は少なくとも2極を有する永久磁石が内部に配
    設され、現像剤規制体の配置位置は、現像剤担持体の内
    部に配設された永久磁石の少なくとも1つの磁極の近傍
    に回転可能に対向配置され、かつ、現像剤規制体と現像
    剤担持体の対向位置において、現像剤規制体内部に配設
    された永久磁石の1つの磁極が、対向位置に配設された
    現像剤担持体内部の永久磁石の1つの磁極と異極性であ
    ることを特徴とする現像装置。
  3. 【請求項3】 請求項1記載の現像装置において、現像
    剤規制体が磁性体で構成され、かつ、現像剤担持体内部
    の現像剤規制体と対向する永久磁石の1つの磁極の磁束
    密度のピーク値に対して50%以上の値を示す領域の幅
    よりも、現像剤規制体の幅が狭くなっていることを特徴
    とする現像装置。
JP6274001A 1994-11-08 1994-11-08 現像装置 Pending JPH08137254A (ja)

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