JPH08137158A - 電子写真装置 - Google Patents

電子写真装置

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JPH08137158A
JPH08137158A JP6269649A JP26964994A JPH08137158A JP H08137158 A JPH08137158 A JP H08137158A JP 6269649 A JP6269649 A JP 6269649A JP 26964994 A JP26964994 A JP 26964994A JP H08137158 A JPH08137158 A JP H08137158A
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JP
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cylindrical member
gap
developing electrode
latent image
cylindrical
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Application number
JP6269649A
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English (en)
Inventor
Kenji Asakura
建治 朝倉
Katsutoshi Ogawa
勝敏 小川
Masahiro Aizawa
昌宏 相澤
Yuji Okada
雄治 岡田
Toshiharu Etsuno
俊治 越野
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Panasonic Holdings Corp
Original Assignee
Matsushita Electric Industrial Co Ltd
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Publication date
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  • Developing For Electrophotography (AREA)
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  • Electrostatic Charge, Transfer And Separation In Electrography (AREA)
  • Discharging, Photosensitive Material Shape In Electrophotography (AREA)

Abstract

(57)【要約】 【目的】電子写真装置において、感光体の回転トルクを
増大させることなく、不快音の発生を防止すること。 【構成】感光体ドラム1と、感光体ドラム1に対向設置
された電極ローラー11と、振動電圧供給電源12と、
感光体ドラム1の内部においてその内壁面から間隙を介
して配置された供給用の磁石3、4と、この磁石3、4
と感光体ドラム1との間隙に流動可能に介在される銅粉
などの充填材5とを備える。 【効果】感光体ドラム1が受ける振動は、充填材5を介
して一体となった感光体ドラム1および磁石3、4の全
体で緩和、吸収されるようになり、振動により生じる不
快音を低減できようになる。また、充填材5が感光体ド
ラム1の回転に伴い流動するので、充填材5が感光体ド
ラム1の内壁面と摺擦してもそれが回転の抵抗とならず
に済む。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は、プリンタやファクシミ
リ等に応用できる電子写真装置に関する。
【0002】
【従来の技術】従来の電子写真装置として、潜像保持部
材である感光体ドラムの周囲に、帯電装置、露光装置、
現像器、転写装置、クリーニング装置を配置し、帯電、
露光、現像、転写、クリーニングの各プロセスを順次、
実行するようにしたものが知られている。
【0003】ところで、出願人は、特開平5−7289
0号公報などに示すMagnetic Cascade Development現像
方法を用いた電子写真装置(以下、MCD電子写真装置
と称する)を提案している。
【0004】このMCD電子写真装置を図19に示して
簡単に説明する。この装置では、内部に供給用の磁石
3,4が固定された感光体ドラム1に静電潜像を形成
し、この感光体ドラム1表面に現像剤であるトナーを供
給、付着させる。次に、内部に回収用の磁石14,15
を固定した電極ローラー11に対して振動電圧電源12
から図17に示すような直流電圧と交流電圧を重畳した
振動電圧を印加して、感光体ドラム1と電極ローラー1
1との間に現像バイアスをかける。これにより、感光体
ドラム1表面上の非画像部(静電潜像のない部位)に付
着したトナーは、電極ローラー11側に磁力により回収
され、画像部(静電潜像のある部位)に付着したトナー
が感光体ドラム1表面に残り、画像を形成する。なお、
19はクリーニングブレード、21は記録紙、22は転
写ドラムである。
【0005】この装置の特徴として、下記(1)〜
(3)などが挙げられる。
【0006】(1)感光体ドラム1の静電潜像全面にト
ナーを付着させた後、非画像部に付着したトナーを除去
する方式なので、細線の現像を忠実に行うことができ
る。
【0007】(2)感光体ドラム1にトナーを付着させ
た後、非接触の電極ローラー11にてトナーを除去する
方式なので、いわゆるスリーブゴースト現象がない。
【0008】(3)トナー粒子に直接圧力をかけるブレ
ード等の部材がないので、トナー外添材がトナー母体か
らの脱離やトナー母体への打ち込み等を起こすことがな
く、現像装置の経時安定性に優れている。
【0009】さらに、感光体ドラム1と電極ローラー1
1との間に形成される振動電界により現像を行うので、
下記(1)、(2)などの効果がある。
【0010】(1)感光体ドラム1と電極ローラー11
との間でトナー粒子を振動させることでトナー粒子に電
荷を付与できるので、トナー帯電部材を要することな
く、トナー帯電量を高めることができる。
【0011】(2)画像部と非画像部との境界にトナー
粒子を振動移動させる力が働くので、細線のエッジ部が
強調された、コントラストの高い細線画像が得られる。
【0012】
【発明が解決しようとする課題】上述した電子写真装置
では、次のような問題点が生じる。
【0013】(1) 現像プロセスでは、感光体ドラム
1と電極ローラー11との間に振動電圧(特公昭58−
32375号公報参照)を印加するために、帯電と同様
に電界力の変動により感光体ドラム1と電極ローラー1
1とが振動して、振動電圧の周波数を基本周波数とした
不快音、いわゆる「現像音」が生じるという問題点があ
った。
【0014】この電界力の変動による「現像音」の発生
現象を詳しく説明する。感光体ドラム1と電極ローラー
11との間に、図17に示すような直流電圧と交流電圧
を重畳した振動電圧を印加すると、両者間に図18に示
すような電界力が働く。振動電圧の最大ピーク時に
は、両者間に大きな静電吸引力が働き、感光体ドラム1
および電極ローラー11が変形する。振動電圧の0時
には、両者間の静電吸引力が弱まり変形が解放される。
振動電圧の最小ピーク時には最大ピーク時よりも小さ
い静電吸引力が生じる。このため、直流成分を重畳した
振動電圧を印加すると、感光体ドラム1および電極ロー
ラー11は、振動電圧の周波数を基本周波数として、そ
の整数倍の周波数も含んで振動し、不快音を発振するの
である。
【0015】しかも、MCD現像法では、感光体ドラム
1と電極ローラー11との間に空気に比べ誘電率の高い
トナーが充満しているので、現像ギャップの空間の誘電
率が高くなる。この誘電率をε、現像ギャップの電界を
Eとすると、感光体ドラム1と電極ローラー11に表面
に単位面積当たり働く静電吸引力fはf=εE2/2と
表せる。従って、現像ギャップにトナーが充満すると、
感光体ドラム1と電極ローラー11に働く電界力が大き
くなる。このために、電界力の変動による「現像音」が
非常に顕著に発生するという問題点があった。
【0016】(2) クリーニングプロセスでは、クリ
ーニングブレード19を感光体ドラム1に押圧している
ために、感光体ドラム1表面との間でいわゆるスティッ
ク・スリップを生じてブレード19が振動し、感光体ド
ラム1を振動させるために著しい騒音を生じるという問
題があった。
【0017】(3) 振動電圧を印加した帯電ローラー
を用いる帯電プロセスでは、帯電ローラーに振動電圧を
印加するために、電界力の変動により帯電ローラーと感
光体ドラムが振動し、いわゆる「帯電音」が生じるとい
う問題があった。
【0018】前記(1)での不快音は、電子写真装置の
機械的な騒音に比べて、音のエネルギーとしては小さい
けれども、この不快音の原因となる振動電圧は数百〜数
kHzの高周波を印加するために、聴感上いわゆる「耳
につく」音となる。特に、現像プロセスでは帯電プロセ
スに比べて用いる振動電圧の周波数が高く、現像プロセ
スで生じる音は不快感を催す。
【0019】前記(2),(3)のような感光体ドラム
の振動に起因する不快音の対策として、粘弾性体を感光
体ドラムに密着させることにより振動を減衰させて感光
体ドラムの共振を防止するもの(例えば特開平3−10
5348号公報など)、あるいは帯電の振動電圧がもた
らす加振力により変位・振動を抑制するもの(例えば特
開平5−35167号公報や特開平5−173401号
公報など)が挙げられる。
【0020】前述の特開平5−35167号公報に開示
される技術では、剛体または弾性体などの制振部材を感
光体ドラム内部に密着させて感光体ドラムの振動部の質
量を増加させることにより、帯電の振動電圧による振動
を抑制し、また、特開平5−173401号公報に開示
される技術は、感光体ドラムの内壁面に押圧部材を設け
て、感光体ドラムの質量を高めて変位・振動を抑制する
ものである。
【0021】ちなみに、振動する加振力(F(t)=sin(ω
t))をうけた1自由度ばね(k)・質量(m)・ダッシュポッ
ド(c)系の振動では、その変位xは(k−mω)2+(cω)2の
平方根に反比例する。従って、振動系の剛性k、質量
m、減衰係数cの大きい方が振動は抑制できる。
【0022】これらの対策には、次のような問題点があ
る。
【0023】まず、粘弾性体により共振を抑制する作用
では、振幅が小さく振動部分の移動速度が小さな、周波
数の高い加振力のピーク毎の力による変位の抑制に対し
てほとんど効果がない。
【0024】また、薄肉の感光体ドラムの肉厚を厚くし
て振動部分の質量を増加させる手法では、微小振動に対
する円筒の半径方向の剛性が上がらず、質量を大きくし
ただけの効果しか得られない。感光体ドラム内部に粘弾
性体を充填した場合には、粘弾性体であるので、微小な
振動に対して剛性を付与することができない。感光体ド
ラム内部に剛体を充填する場合には、感光体ドラムの内
壁面との形状誤差、あるいは感光体ドラムとの材料・形
状・肉厚の違いによる熱膨張の差などにより内壁面との
密着性を保証することが困難である。
【0025】また、感光体ドラム内部にドラム軸から押
圧部材を設けても、振動部分の質量を増加させるだけ
で、円筒の半径方向の微小振動に対しても剛性を上げる
ことができない。さらに、剛性までも付与しようとする
と、感光体ドラム内面を強く摩擦することになり、感光
体ドラムの回転トルクを増加させてしまう。
【0026】押圧部材の押圧部を回転可能なローラー部
材として、押圧した場合には、ローラー全体の質量を微
小な振動に対して有効に作用させるためと、回転トルク
を抑制するために、ローラー部材には変形の少ない金属
ローラーなどを用いなければならない。回転トルクに付
いては、空気の少ないタイヤは変形を伴いながら回転す
ると転がり抵抗が大きくなるのと同様である。変形の少
ないローラーを用いるために、感光体ドラム内壁面との
真実接触面積が小さくなり、感光体ドラムと押圧部材が
完全には連結できず、このため感光体ドラムの振動の抑
制効果が十分に得られない。逆に、弾性を有するゴムロ
ーラーなどを押圧すると、表面のゴムが変形するだけと
なり、ゴムローラー全体の質量すら有効に働かなくなる
とともに、ゴムの変形による転がり抵抗の増加がトルク
の上昇をもたらす。
【0027】また、円筒部材である感光体ドラムの内壁
面への制振部材の均一な固定が製造上難しい。
【0028】また、現像時に振動電界を用いる場合に
は、トナーの飛散の防止に電極ローラー内の磁石は必須
であり、そのほかの2成分現像法あるいは1成分磁性ト
ナーを用いる現像法でも、電極ローラー内に固定あるい
は回転する磁石を設置している。この磁石は必要な強度
を得るために電極ローラー内部の大部分を占めている。
このために、粘弾性あるいは剛体の制振部材を挿入する
スペースがなので、「現像音」の低減のための電極ロー
ラーの制振を目的とする発明はなされていない。特に、
MCD電子写真装置では感光体ドラム内にも磁石を設置
しているため、粘弾性あるいは剛体の制振部材を挿入す
るスペースがない。
【0029】したがって、本発明は、電子写真装置にお
いて、感光体の回転トルクを増加させることなく、不快
音の発生を防止することを目的としている。
【0030】
【課題を解決するための手段】本発明の第1の電子写真
装置は、回転可能な円筒部材と、この円筒部材と間隙を
介して或いは当接して対向設置され、該円筒部材を振動
させる加振手段と、前記円筒部材の内部において該円筒
部材の内壁面に対し間隙を介して対向配置する状態に設
けられる背面部材と、前記円筒部材の内部において少な
くとも該円筒部材の内壁面と前記背面部材との対向間隙
に介在する状態に収容される流動性の充填材とを具備し
ている。
【0031】本発明の第2の電子写真装置は、外周面上
に潜像を形成する回転可能な円筒部材と、この円筒部材
と間隙を介して或いは当接して対向設置された現像電極
部材と、この現像電極部材と前記円筒部材との間に振動
電界を形成させる振動電圧供給電源と、前記円筒部材の
内部において該円筒部材の内壁面に対して間隙を介して
対向配置する状態に設けられる背面部材と、前記円筒部
材の内部において、少なくとも該円筒部材の内壁面と前
記背面部材との対向間隙に介在する状態に収容される流
動性の充填材とを具備している。
【0032】本発明の第3の電子写真装置は、外周面上
に潜像を形成する回転可能な円筒部材と、この円筒部材
と間隙を介して或いは当接して対向設置されて、該円筒
部材表面を帯電させる帯電電極部材と、この帯電電極部
材と前記円筒部材との間に振動電界を形成させる振動電
圧供給電源と、前記円筒部材の内部において該円筒部材
の内壁面に対して間隙を介して対向配置する状態に設け
られる背面部材と、前記円筒部材の内部において、少な
くとも該円筒部材の内壁面と前記背面部材との対向間隙
に介在する状態に収容される流動性の充填材とを具備し
ている。
【0033】本発明の第4の電子写真装置は、外周面上
に潜像を形成する回転可能な円筒部材と、この円筒部材
の外周面に圧接して対向設置される押圧部材と、前記円
筒部材の内部において該円筒部材の内壁面に対して間隙
を介して対向配置する状態に設けられる背面部材と、前
記円筒部材の内部において、少なくとも該円筒部材の内
壁面と前記背面部材との対向間隙に介在する状態に収容
される流動性の充填材とを具備している。
【0034】本発明の第5の電子写真装置は、外周面上
に潜像を形成する回転可能な円筒部材と、この円筒部材
と間隙を介して或いは当接して対向設置された現像電極
部材と、この現像電極部材と前記円筒部材との間に振動
電界を形成させる振動電圧供給電源と、前記円筒部材の
外周面に面して配置されて、該円筒部材側へ供給する現
像剤を貯蔵する現像剤貯溜手段と、前記円筒部材の内部
において該円筒部材の内壁面に対して間隙を介して対向
配置する状態に固定的に設けられ、前記現像剤貯溜手段
の現像剤を該円筒部材の外周面上に磁力で吸着させる背
面部材と、前記円筒部材の内部において、少なくとも該
円筒部材の内壁面と前記背面部材との対向間隙に介在す
る状態に収容される流動性の充填材とを具備している。
【0035】本発明の第6の電子写真装置は、表面に潜
像を形成する回転可能な潜像保持部材と、この潜像保持
部材と間隙を介して或いは当接して対向設置された現像
電極部材と、この現像電極部材と前記潜像保持部材との
間に振動電界を形成させる振動電圧供給電源と、前記現
像電極部材の内部において該潜像保持部材の内壁面に対
して間隙を介して対向配置する状態に設けられる背面部
材と、前記現像電極部材の内部において、少なくとも該
現像電極部材の内壁面と前記背面部材との対向間隙に介
在する状態に収容される流動性の充填材とを具備してい
る。
【0036】本発明の第7の電子写真装置は、表面に潜
像を形成する回転可能な潜像保持部材と、この潜像保持
部材と間隙を介して或いは当接して対向設置された現像
電極部材と、この現像電極部材と前記潜像保持部材との
間に振動電界を形成させる振動電圧供給電源と、前記潜
像保持部材の外周面に面して配置されて、該潜像保持部
材側へ供給する現像剤を貯蔵する現像剤貯溜手段と、前
記現像電極部材の内部において該現像電極部材の内壁面
に対して間隙を介して対向配置する状態に固定的に設け
られ、前記現像剤貯溜手段の現像剤を該現像電極部材の
外周面上に磁力で吸着させる背面部材と、前記現像電極
部材の内部において、少なくとも該現像電極部材の内壁
面と前記背面部材との対向間隙に介在する状態に収容さ
れる流動性の充填材とを具備している。
【0037】なお、第1から第5の各々の電子写真装置
において円筒部材と背面部材とで形成する間隙の少なく
とも一部を、該円筒部材の回転方向に向かって狭く設定
するのが好ましい。また、第1から第5の各々の電子写
真装置での充填材は、背面部材の最上部を埋没する状態
にまで収容するのが好ましい。
【0038】第6、第7の電子写真装置において現像電
極部材と背面部材とで形成する間隙の少なくとも一部
を、該現像電極部材の移動方向に向かって狭く設定する
のが好ましい。第6、第7の電子写真装置での充填材
は、背面部材において前記現像電極部材の回転方向上流
側の端部位置よりも上方にまで収容するのが好ましい。
【0039】第1から第7の各々の電子写真装置におい
て円筒部材または現像電極部材の内部には、充填材の流
動空間を減少させる流動空間規制部材を前記背面部材に
接する状態で設けるのが好ましい。この流動空間規制部
材の最上部を、前記背面部材の最上部よりも上方に位置
させるとともに、前記円筒部材または前記現像電極部材
の内壁面と前記流動空間規制部材との間隙を、該円筒部
材または該現像電極部材の回転方向下流に向かって広く
設定するのが好ましい。
【0040】第5、第7の電子写真装置での充填材は非
磁性とするのが好ましい。
【0041】第1から第7の各々の電子写真装置での充
填材は粉体とするのが好ましい。この粉体は略球形の粒
子とするのが好ましい。また、この粉体は、粒径35μ
m以下の粒子を重量比で5%以下含むものとするのが好
ましい。さらに、この粉体は、前記円筒部材とその内部
の背面部材との最近接距離をd、前記現像電極部材とそ
の内部の背面部材との最近接距離をd’とするとき、d
/3、d’/3以上の粒径の粒子を重量比で1%以下含
むものとするのが好ましい。
【0042】第1から第7の各々の電子写真装置での円
筒部材または現像電極部材の内部には、その電位を設定
する摺動式の電気接点を設けてもよく、その場合には充
填材として導電性の粉体とするのが好ましい。
【0043】第1から第7の各々の電子写真装置での円
筒部材または前記現像電極部材の内部には、粉体の収容
空間に対して仕切られた空間を設け、その空間に該円筒
部材または現像電極部材の電位を設定する摺動式の電気
接点を設けるのが好ましい。
【0044】
【作用】本発明は、上記構成により、円筒部材あるいは
現像電極部材が受けた振動を、円筒部材または現像電極
部材の内部に設けた背面部材に充填材を介して伝達する
ようになる。このため、充填材と背面部材が振動系に含
まれるようになる。従って、変動する電界力が振動させ
る質量が大きくなり、振動系内での振動の減衰成分も増
加し、その上、円筒部材の半径方向の剛性も飛躍的に増
加する。
【0045】また、背面部材は粘弾性を有せず、狭い間
隙での流体はほぼ剛体として振る舞うようになるので、
円筒部材の半径方向の微小な振動に対して、質量(m)
の効果に加えて、剛性(k)の作用も新たに与えること
ができる。このため、振幅が小さく振動部分の移動速度
が小さい、円筒部材の半径方向の振動が緩和・吸収さ
れ、振動による不快音も低減できる。
【0046】さらに、流動性の充填材は、回転時に部材
表面に垂直な方向には強固に、かつ密着して押圧しなが
らも、回転方向には流動するので、抵抗とはならない。
しかも、充填材は、流動性により背面部材と部材の内壁
面に対する十分な真実接触面積と密着性を保証するよう
になる。
【0047】このように、円筒部材または現像電極部材
の回転の阻害や回転トルクの上昇なく、振動を抑制でき
るから、背面部材としては形状と剛性しか要求されず、
そのために磁石などの機能材料とすることができる。
【0048】
【実施例】以下、本発明の詳細を図1から図16に示す
実施例に基づいて説明する。
【0049】(実施例1)図1から図7は本発明の実施
例1であり、図1は、電子写真装置の概略構成を示す断
面図、図2は、作像部の断面の拡大図、図3は、感光体
ドラムの断面図、図4は、感光体ドラムと磁石との間隙
の部分拡大図、図5は、感光体ドラムの軸方向一端側の
断面図、図6は、現像音の測定結果を示すグラフ、図7
は、図6に対する比較例となる現像音の測定結果を示す
グラフである。
【0050】図中、1は請求項の潜像保持部材としての
感光体ドラム、11は電極ローラー、6はコロナ帯電
器、7は光源、12は振動電圧供給電源、18はトナー
ホッパー、19はクリーニングブレード、20はクリー
ナー、21は記録紙、22は転写ドラム、23は定着
器、24はケースであり、これらの詳細は以下において
説明する。
【0051】感光体ドラム1は、直径30mm、肉厚1
mmの円筒形アルミ基材上に有機光導電性膜が塗布され
たものであり、直径6mmのステンレス製のドラムシャ
フト2に回転可能に支持されている。このドラムシャフ
ト2には、請求項の背面部材として側面視ほぼ扇形の供
給用の磁石3,4が固定されており、この磁石3,4の
円弧面部が、感光体ドラム1の内壁面に対して所定間隙
(最小0.5mm)を介して対向配置されている。この
間隙は、図4に示すように、感光体ドラム1の回転方向
に向けて漸次狭く(間隙下流端で0.05mm狭く)な
るように設定されている。なお、磁石3,4は、樹脂中
に磁性体粉を分散させたいわゆるプラスチックマグネッ
トであり、一方の磁石3はS極、他方の磁石4はN極に
着磁されており、着磁極位置は、図2のS1=30度、
N1=5度とされているとともに、磁石3、4の形状は
図2のθ1=10度、θ2=55度とされている。そし
て、感光体ドラム1の内部には、非磁性かつ導電性の銅
粉からなる充填材5が、図示姿勢においてドラムシャフ
ト2の上方まで満たす量(約400g)だけ収容されて
いる。充填材5である銅粉は、アトマイズ処理により粒
子表面が溶融した球形に形成されており、所定の大きさ
のものが選定されている。この充填材5の選定方法とし
ては、#100のメッシュで140μm以上の粗粉を除
去し、#200のメッシュで70μm以下の微粉を除去
するものである。
【0052】コロナ帯電器6は、感光体をマイナスに帯
電させるものであり、光源7は、感光体ドラム1の外周
面に信号光を照射するものである。
【0053】電極ローラー11は、直径16mm、肉厚
1mmのステンレススチールから形成されており、直径
4mmのステンレス製の電極ローラーシャフト2に回転
可能に支持されているとともに、感光体ドラム1に対し
て微小(200μm)の間隔をあけて対向配置されてい
る。このローラーシャフト2には、請求項の背面部材と
して側面視ほぼ扇形の回収用の磁石14,15が固定さ
れており、この磁石14,15の円弧面部は、電極ロー
ラー11の内壁面に対して所定間隙(最小0.5mm)
を介して対向配置されている。この間隙は、図4に示す
ように、電極ローラー11の回転方向に向けて漸次狭く
(間隙下流端で0.05mm狭く)なるように設定され
ている。なお、磁石14,15は、樹脂中に磁性体粉を
分散させたいわゆるプラスチックマグネットであり、一
方の磁石14はN極、他方の磁石15はS極に着磁され
ており、着磁極位置は、図2のS2=20度、N2=2
0度とされており、磁石14、15の形状は図2のθ3
=50度、θ4=30度とされている。そして、電極ロ
ーラー11の内部には、前述の充填材5と同様の充填材
16が、図示姿勢において磁石14、15の上方まで満
たす量だけ収容されている。
【0054】振動電圧供給電源12は、電極ローラー1
1に矩形波の振動電圧を供給するものである。
【0055】トナーホッパー18は、平均粒径約8μm
のマイナス帯電性磁性1成分トナー9を貯蔵するもので
あり、感光体ドラム1の外周面に対して開口するトナー
溜め8を備えている。このトナー溜め8には、トナー9
のこぼれを防止する現像器入り口シール10と、電極ロ
ーラー11上のトナーを掻き取る燐青銅板製のトナー掻
き取り部材17とが設けられている。
【0056】クリーニングブレード19は、転写後に感
光体ドラム1上に残留しているトナーを除去するもので
あり、クリーナー20は、クリーニングされた廃トナー
を貯蔵するものである。転写ドラム22は、感光体ドラ
ム1上のトナー像を記録紙21に転写させるものであ
り、定着器23は、記録紙21上のトナー像を定着させ
るものである。
【0057】なお、前述の感光体ドラム1の軸方向一端
には、当該感光体ドラム1の回転駆動用のギヤ31が一
体的に取り付けられている。つまり、このギヤ31は、
感光体ドラム1の内部に嵌入されて有機接着剤で接着さ
れる円柱形のボス部31aと、このボス部31aの一端
外周に形成されるギヤ部31bとを備えており、ボス部
31aの端面には、感光体ドラム1とドラムシャフト2
とを電気的に導通させるための電気接点32が取り付け
られている。この電気接点32は、本体部32aが感光
体ドラム1の内壁面に当接されており、接点部32bが
ドラムシャフト2に当接されている。
【0058】次に、上記構成の電子写真装置の動作を説
明する。なお、感光体ドラム1は周速32.5mm/s
で回転させ、また、電極ローラー11は感光体ドラム1
と等速で、逆方向に回転させる。電極ローラー11に
は、振動電圧供給電源12により図17に示すような周
波数2kHz、1.3kVp-pの交流電圧に−250V
の直流電圧を重畳させた現像バイアスを印加する。
【0059】感光体ドラム1をコロナ帯電器6で−45
0Vに帯電させるとともに、この感光体ドラム1に光源
7より信号光を照射し、静電潜像を形成する。このとき
感光体ドラム1の露光電位は−70Vであった。この感
光体ドラム1表面上にトナー溜め8からトナー9を供
給、付着させる。
【0060】こうしてトナーが付着された感光体ドラム
1が電極ローラー11の前を通過すると、感光体ドラム
1と電極ローラー11との間にかかる振動電界により、
感光体ドラム1表面上のトナー9のうち、非画像部(潜
像のない部位)に付着したトナーは電極ローラー11側
に回収され、画像部(潜像のある部位)に付着したトナ
ーのみ感光体ドラム1表面に残る。なお、電極ローラー
11側に回収されたトナーは、トナー掻き取り部材17
にて電極ローラー11上から除去される。
【0061】この後、感光体ドラム1上に残ったトナー
像は、記録紙21に対して転写ドラム22で転写され、
定着器23により定着される。そして、転写後において
感光体ドラム1上に残ったトナーは、クリーニングブレ
ード19にて感光体ドラム1表面上から除去され、クリ
ーナー20に回収される。
【0062】このような電子写真装置において、画像記
録時に発生する音を測定し、FFT(高速フーリエ変換
機)などの周波数解析装置により解析したので、説明す
る。なお、底面から高さ80mm、装置前面のケース2
4から20mmの位置にマイクロホンを設置した。
【0063】本実施例の設定における測定結果を図6
に、また、比較例として感光体ドラム1と電極ローラー
11に充填材5、16を収容していない装置で同様にし
て得られた測定結果を図7に示している。
【0064】図6、7中の2kHzとその正数倍の周波
数に現れたピークがACバイアスに起因する「現像音」
であり、曲線Aで示したなだらかな曲線は機械的に生じ
る音と、実験室内の暗騒音である。「現像音」としてA
Cバイアスの基本周波数の音が最も顕著に生じている。
さらに、本実施例のように感光体ドラム1および電極ロ
ーラー11の内部に充填材5,16として銅粉を収容す
ることにより、比較例に比べて「現像音」が10dB以
上減少していることがわかる。以後、「現像音」の低減
の効果を表すために、この基本周波数成分の低下量を用
いる。
【0065】本実施例では、感光体ドラム1と電極ロー
ラー11の両方に充填材5,16を収容しているが、
「現像音」の大半は径が大きい感光体ドラム1から生じ
ているので、感光体ドラム1だけに充填材5を収容する
だけでも10dB程度「現像音」が低下した。
【0066】このような結果が得られることの理由を説
明する。但し、以下は感光体ドラム1について説明する
が、電極ローラー11についても同様のことが言える。
【0067】本実施例の構成では、感光体ドラム1が受
けた振動する力を、感光体ドラム1の内部に設けた背面
部材である供給用の磁石3,4とドラムシャフト2に銅
粉からなる充填材5を介して伝達するようになる。この
ため、銅粉5と供給磁石3、4とドラムシャフト2が振
動系に含まれるようになる。従って、変動する電界力に
より振動させる質量が大きくなり、振動系内での振動の
減衰成分も増加し、その上、感光体ドラム1の半径方向
の剛性も飛躍的に増加する。供給用の磁石3、4は粘弾
性を有しておらず、狭い間隙で圧縮状態の充填材5はほ
ぼ剛体として振る舞うので、感光体ドラム1の半径方向
の微小な振動に対して、質量(m)の効果だけでなく、
剛性(k)の作用も大きくあたえることができる。この
ため、振幅が小さく振動部分の移動速度が小さな感光体
ドラム1の半径方向の振動が緩和・吸収されることにな
り、振動による不快音も低減できたのである。
【0068】また、この銅粉からなる充填材5は、回転
時に感光体ドラム1の内壁面に垂直な方向へは強固に、
かつ密着して押圧しながらも、感光体ドラム1の回転に
伴い流動するので、回転方向の抵抗とはならない。この
ため、感光体ドラム1の回転トルクを増大させることが
ない。さらに、充填材5の流動性により、供給用の磁石
3、4と感光体ドラム1の内壁面とに対する十分な接触
面積と密着性を保証することができる。
【0069】特に、本実施例では、図4に示すように、
感光体ドラム1と供給用の磁石4との対向間隙は感光体
ドラム1の回転方向に向けて狭くなるように設定してい
るので、感光体ドラム1の回転に伴い流動する充填材5
が前記間隙を通過する際に、この間隙を完全に満たし、
空隙を生じない。このために、感光体ドラム1と供給用
の磁石4とドラムシャフト2とを完全に連結して、振動
を十分に吸収するのに効果を発揮する。
【0070】また、図3に示すように、感光体ドラム1
は図示の矢印方向に回転し、この回転により充填材5は
矢印のように流動する。供給用の磁石4と感光体ドラム
1との対向間隙に充填材5を安定して満たすためには、
充填材5の充填量は常に供給用の磁石4の対向面の回転
方向の上流端まで満たしている必要がある。本実施例で
は、供給用の磁石3、4の最上部よりも上方まで充填材
5を収容することにより、感光体ドラム1の回転時に
も、供給用の磁石4と感光体ドラム1との間隙を常に充
填材5で満たし、確実に振動を吸収できるようになる。
【0071】ところで、充填材5として、銅粉の代わり
に、種々なサンプルA〜Dを用いて感光体ドラム1の回
転トルクを測定した。なお、サンプルA〜Cは、東芝バ
ロティーニ(株)製のガラスビーズ、サンプルDは宗研化
学(株)製のPMMAであり、これらサンプルA〜Dは、
すべて球形で、下記表1のように粒径分布を変えてい
る。また、充填材5の収容量は、前述した実施例とほぼ
同体積(約100g)としている。そして、感光体ドラ
ム1だけを駆動ギアを介して回転させ、トルクゲージで
測定した。この結果を表1に示す。顕著なトルク上昇
(1kg・cm以上)が生じたものを×、これ以下のも
のを○で示す。
【0072】
【表1】
【0073】表1において、粒径単位はμmである。
【0074】この結果、微小な粒子が多ければ、間隙で
粉体が凝集してトルクが増加することになり、また、逆
に粗い粒子が多くても回転トルクが急増することになる
と言える。特に、サンプルAでは、感光体ドラム1の内
壁面に傷が生じた。このことから、サンプルAでは最大
粒径が大きいために、磁石3、4と感光体ドラム1との
間隙に粗粒子が噛み込み、トルクが増加したと考えられ
る。これはつまり、間隙の広さdに対して粒子径がd/
3以上では、間隙が2,3個の粒子で満たされてしま
い、粒子界面での滑り箇所が少なくなるためであろう。
【0075】一方、「現像音」については、銅粉と同様
の低減効果が得られた。
【0076】このことに基づいて、本実施例では、充填
材5について#100と#200のメッシュで粒径を調
整して、最大140μm、最小70μmとしているの
で、微粉の凝集や粗粉の噛み込みがなくなり、感光体ド
ラム1の回転に要するトルクが上昇するのを防止できる
ようになっている。
【0077】また、充填材5として、#100と#20
0のメッシュで粒径を調整した不定形のアルミニウム粉
を100g封入して実験を行った。この場合、「現像
音」は低減され、感光体ドラム1の回転トルクもほとん
ど増加しなかった。しかしながら、所定時間放置した後
あるいは感光体ドラム1に上下の繰り返し衝撃を与える
ことによりアルミニウム粉をタッピングしたところ、回
転起動時のトルクが急激に増大した。これは不定形な粒
子が互いに絡み、自由に流動できなくなったためであ
る。このことから、充填材5としては、回転起動時のト
ルクを増大させないように球形とするのが望ましいと言
え、上述した銅粉のようにアトマイズ処理によりほぼ球
形とすることが有効となる。
【0078】上記のように、比重の小さなアルミニウム
製の粉体やPMMA等の樹脂製の粒子でも、比重の大き
な銅粉と同様に効果が得られたことから、充填材5その
ものの重量よりも、感光体ドラム1と磁石3,4との間
隙を十分に充填する体積が必要なことが分かる。
【0079】また、充填材5を銅粉などの導電性材料と
すれば、図5に示す電気接点32の接点部32bとドラ
ムシャフト2との間に噛み込んでも接点不良を生じるこ
とがない。
【0080】さらに、充填材5として鉄粉等の磁性体を
用いると、磁石3,4に吸着されるために磁石3,4と
感光体ドラム1との間隙での流動抵抗が上昇してトルク
上昇を引き起こしてしまうが、非磁性の銅粉では、その
ような不都合が生じない。
【0081】さらに、充填材5は、銅粉などの固形体と
すれば、水などの液体に比べて、ドラムシャフト2とギ
ヤ31との間のシールが容易となる他、感光体ドラム1
内のドラムシャフト2やギヤ31等の部材を化学的に腐
食せずに済む。
【0082】(実施例2)図8および図9は、本発明の
実施例2であり、図8は、感光体ドラムの断面図、図9
は、感光体ドラムと流動空間規制部材との間隙の部分拡
大図である。ここでは、感光体ドラムのみを示すが、他
の構成要素は実施例1と同様である。
【0083】実施例2において実施例1と異なる構成
は、感光体ドラム1の内部に、充填材5の流動空間を減
少させる側面視ほぼ扇形の流動空間規制部材41を設け
ている点である。
【0084】流動空間規制部材41は、供給用の磁石4
の側面に密着する状態でドラムシャフト2に固定されて
いる。この流動空間規制部材41の部分球面部と感光体
ドラム1との間隙は、感光体ドラム1と磁石4との間隙
よりも広く設定されており、さらに、図9に示すよう
に、感光体ドラム1の回転方向に向かって漸次広くなる
ように設定されている。
【0085】このような流動空間規制部材41を設けた
場合、感光体ドラム1の内部における充填材5の流動空
間が小さくなるので、充填材5の収容量をより少量とす
ることができて、コスト低減に貢献できる。
【0086】また、前述したように流動空間規制部材4
1と感光体ドラム1との間隙を末広がりとしていれば、
この間隙では充填材5中の圧力が低下することになって
流動抵抗が生じることを効果的に回避できるので、感光
体ドラム1の回転トルク上昇に対する抑制作用が大とな
る。
【0087】なお、この実施例2の思想は、感光体ドラ
ム1のみに限定されず、電極ローラー11についても同
様に適用できる。
【0088】(実施例3)図10は、本発明の実施例3
であり、感光体ドラムの軸方向一端側の断面図である。
ここでは、感光体ドラムのみを示すが、他の構成要素は
実施例1と同様である。
【0089】実施例3において実施例1と異なる構成
は、感光体ドラム1の内部に収容する充填材5をほぼ粒
度分布が同様な絶縁性のガラスビーズとした点、感光体
ドラム1の内部空間を充填材5の流動空間と電気接点3
2の配置空間とを隔壁52でもって仕切った点である。
【0090】隔壁52は、感光体ドラム1の内壁面に固
定されており、ドラムシャフト2に対しては微小の隙間
を介して対向する状態か、あるいは軽く接触する状態に
設定されている。
【0091】この場合、充填材5が電気接点32の接点
部32bとドラムシャフト2との間に噛み込むのを阻止
できるので、充填材5としてガラスビーズのような絶縁
性の粉体を用いても電気接点32の導通状態を安定的に
確保することができる。
【0092】なお、この実施例3の思想は、感光体ドラ
ム1のみに限定されず、電極ローラー11についても同
様に適用できる。
【0093】(実施例4)図11は、本発明の実施例4
であり、感光体ドラムの軸方向一端側の断面図である。
ここでは、感光体ドラムのみを示すが、他の構成要素は
実施例1と同様である。
【0094】実施例4において実施例3と異なる構成
は、感光体ドラム1の内部に収容する充填材5をエチレ
ングリコールとした点、隔壁52の内周部とドラムシャ
フト2との間に液体封止用のシール53を設けている点
である。
【0095】つまり、充填材5としてエチレングリコー
ルのような腐食作用の強い液体を用いるので、感光体ド
ラム1の内部において充填材5の収容空間と、ギヤ31
および電気接点32の配置空間とを隔離している。これ
により、感光体ドラム1とギヤ31との嵌合面の有機接
着剤が充填材5で溶解されずに済む他、電気接点32の
腐食による導通不良が防止される。
【0096】前述のシール53としては、密封型転がり
軸受、接触型シール、非接触型シールなどが利用でき
る。
【0097】なお、この実施例4の思想は、感光体ドラ
ム1のみに限定されず、電極ローラー11についても同
様に適用できる。
【0098】(実施例5)図12は、本発明の実施例5
であり、現像部周辺の断面図である。
【0099】実施例5において実施例1と異なる構成
は、現像部であり、その他の構成要素は実施例1とほぼ
同様である。
【0100】ここでの電子写真装置の現像プロセスは、
電極ローラー11上にトナー層を形成し、電極ローラー
11に図17に示すような振動電圧を印加し、感光体ド
ラム1上に形成される潜像に電極ローラー11からトナ
ーを付着させて現像するようになっている。
【0101】そこで、感光体ドラム1の内部には、供給
用の磁石3,4の代わりに磁化されていない背面部材6
1を設けており、電極ローラー11の内部には、円筒形
の単一の回収用の磁石62を設けている。また、トナー
ホッパー18のトナー溜め8の開口が電極ローラー11
に対して対面されており、トナー溜め8に電極ローラー
11へのトナー付着量を規制する規制ブレード63が設
けられている。
【0102】背面部材61は、厚さ2mmのステンレス
板を側面視ほぼ円弧形に加工したものであり、この背面
部材61の長手方向の両端が感光体ドラム4の両端でド
ラムシャフト2に固定されている。このような背面部材
61では、その円弧面部の内面とドラムシャフト2との
間に大きな隙間が生ずるので、充填材5を少量として
も、間隙の下流から上流への移動が確実となる。したが
って、充填材5の収容量を可及的に少なくできて、充填
材5のコストを抑制することができる。
【0103】(実施例6)図13は、本発明の実施例6
であり、感光体ドラムの断面図である。ここでは、感光
体ドラムのみを示すが、他の構成要素は実施例5とほぼ
同様である。
【0104】実施例6において実施例5と異なる構成
は、磁化されていない背面部材61の円弧面部の端部外
周にテーパ部64を設けた点、感光体ドラム1と背面部
材61との間隙において前記テーパ部64を除くほぼ全
域を一定寸法に設定した点である。
【0105】このように、テーパ部64により間隙の上
流側を広くして充填材5を向かい入れやすくしていれ
ば、間隙に空隙ができないように充填材5をより確実に
充填されるようになるので、振動吸収効果がより確実に
得られるようになる。
【0106】(実施例7)図14は、本発明の実施例7
であり、帯電器周辺の断面図である。ここでは、感光体
ドラム1と帯電器のみを示すが、他の構成要素は実施例
1とほぼ同様である。
【0107】実施例7において実施例1と異なる構成
は、コロナ帯電器6の代わりに帯電ローラー71を用い
ている点、帯電ローラー71に対して直流電圧−600
Vにピーク間電圧1800Vで周波数が500Hzの正
弦波を重畳した交流電圧を印加する振動電圧供給電源7
2を設けた点、実施例5と同様の磁化されていない背面
部材73を用いている点である。
【0108】なお、この場合、充填材5は、背面部材7
3の最上端までくるように収容されるので、実施例1の
場合よりも収容量が例えば550gと若干多くなる。そ
して、充填材5としては、最小粒径50μm、最大粒径
150μmの銅粉が用いられている。
【0109】このような構成では、駆動電圧が低くでき
て、オゾン発生量を低減できるものの、「現像音」に加
えて500Hzを基本周波数とする「帯電音」が生じる
ようになる。しかしながら、この実施例では、感光体ド
ラム1内に充填材5を収容することによる作用で、回転
トルクを上昇させることなく、前記「帯電音」を15d
B減少させることができる。
【0110】この実施例7の思想は、実施例1で説明し
たような感光体ドラム1の内部に供給用の磁石3,4を
設けるタイプの電子写真装置だけでなく、磁石3,4を
省略した別のタイプの電子写真装置にも適用できる。
【0111】(実施例8)図15は、本発明の実施例8
であり、クリーニング部周辺の断面図である。ここで
は、感光体ドラム1とクリーニング部のみを示すが、他
の構成要素は実施例1とほぼ同様である。
【0112】実施例8において実施例1と異なる構成
は、クリーニング性能向上のためにクリーニングブレー
ド19の感光体ドラム1に対する食い込み量を1mm増
加させている点、実施例5と同様の磁化されていない背
面部材81を用いている点、背面部材81をクリーニン
グブレード19に対向するように配置させている点であ
る。
【0113】このように、クリーニングブレード19の
食い込み量を増加させてクリーニング性能を向上させる
と、一般的に、感光体ドラム1の表面でいわゆるスティ
ック・スリップ現象が生じやすくなり、クリーニングブ
レード19が振動して、感光体ドラム1を振動させて著
しい騒音を生じることになるけれども、この実施例で
は、感光体ドラム1内に充填材5を収容することによる
作用で、回転トルクを上昇させることなく、騒音を減少
させることができる。
【0114】前述のスティック・スリップ現象は、感光
体ドラム1の表面とクリーニングブレード19との摩擦
係数が高いほど生じやすいと言われている。したがっ
て、例えば感光体ドラム1の表面にウレタン樹脂を配合
したり、ブラスト処理等により粗面化したりしている場
合だと、本実施例の構成は有効となる。
【0115】ところで、この実施例の背面部材81を実
施例1のように磁石とした場合、図16に示すように、
クリーナー20内部で磁性トナー9が、あたかも穂立ち
のように整列するようになるために、クリーナー20内
での廃トナー量が増えても、クリーニングブレード19
先端のトナー9の圧力が過大とならずに済み、いわゆる
クリーニング不良を生じなくなる。したがって、実施例
8では、背面部材81を磁石としてもよい。
【0116】この実施例8の思想は、実施例1で説明し
たような感光体ドラム1の内部に供給用の磁石3,4を
設けるタイプの電子写真装置だけでなく、磁石3,4を
省略した別のタイプの電子写真装置にも適用できる。
【0117】以上の実施例2ないし実施例8でも、実施
例1と同様に、感光体ドラム1の回転トルクを上昇させ
ることなく、不快音を低減することができる。
【0118】なお、実施例5、6、7、8では、背面部
材61、73、81の代わりに側面視ほぼ扇形の合成樹
脂とすることができる。この合成樹脂としては、例えば
ABS(アクリルニトリル・ブタジエン・スチレン)な
どが挙げられる。
【0119】また、本発明は上記実施例のみに限定され
ず、下記するような種々な応用や変形が考えられる。
【0120】(1) 上記実施例では、請求項の円筒部
材として、感光体ドラム1および現像用電極ローラー1
1を例に挙げているが、記録紙に転写するための中間転
写体としての転写ドラム22とすることができる他、感
光体ドラムの代わりにエンドレスの感光体ベルトを用い
る場合や、転写ドラム22の代わりにエンドレスの転写
ベルトを用いる場合には、それらを搬送する中空の搬送
軸などとすることができる。
【0121】(2) 上記実施例では、感光体ドラム1
の背面部材は、加振手段(電極ローラー11、クリーニ
ングブレード19、転写ローラー22など)に対して対
向させるように設けることにより最も大きな起振力を緩
和・吸収させて最も大きな効果を得るようにしている
が、この対向位置以外の場所に配置しても、振動抑制に
対して十分な効果が得られる。
【0122】(3) 上記実施例では、感光体ドラム1
の振動抑制について、現像部、帯電部、クリーニング部
のそれぞれで行うように構成しているが、これらの内の
複数個を組み合わせるかあるいはすべてを組み合わせて
もよい。この場合には、複数箇所で感光体ドラム1の振
動を抑制するので、単一の場合よりもさらに大きな効果
が得られる。
【0123】(4) 充填材として粉体とする場合に
は、粒子形状、粒径分布が同様であればよい。粉体の粒
径については、少なくとも最小粒径が円筒部材または現
像電極部材と背面部材との間隙よりも小さければ感光体
ドラム1の振動の抑制に効果がある。望ましくは、粒子
形がほぼ球形で、粒径は35μm以下の微粉が5%以
下、円筒部材と背面部材との対向部位の間隙の1/3以
上の粗粉が1%以下のものとすれば、感光体ドラム1の
回転トルクの上昇をなくせるようになるなど好適であ
る。充填材を粉体とする場合の材料としては、上述した
銅粉の他に、例えばシリカ、スチロール樹脂、PMM
A、ガラスビーズ、アルミナ、金属粉等とすることがで
きる。これらは、市販されており、入手しやすい。
【0124】(5) 充填材としては、化学的な特性に
は限定がなく、非圧縮性と流動性を備えていればよいの
で、上述した粉体の他に、水、アルコール類、鉱物油、
アルキルベンゼン等の合成油、シリコーン油等の液体を
用いてもよい。但し、非磁性も備えるのが好適である。
なぜなら、背面部材として磁石3,4または14,15
を用いる場合に、充填材として鉄粉等の磁性体を用いる
と、円筒部材(例えば感光体ドラム1または電極ローラ
ー11)と背面部材(例えば供給用の磁石3,4または
回収用の磁石14,15など)との間の間隙での流動抵
抗が上昇してトルク上昇を引き起こすからである。
【0125】(6) 充填材5,16の収容量は、感光
体ドラム1または電極ローラー11と背面部材(供給用
の磁石3,4または回収用の磁石14,15など)との
間の間隙の位置に応じて、少なくとも該間隙が埋まる程
度以上に適宜設定するのが好ましい。
【0126】(7) 感光体ドラム1の感光体膜として
は、実施例で説明した有機感光体以外に、酸化亜鉛、セ
レン、硫化カドミウム、アモルファスシリコン等を用い
ることができる。
【0127】(8) 現像特性を得るためには、電極ロ
ーラー11に印加する振動電圧は、パルス波形や三角波
であってもよく、感光体ドラム1との間で実効的に振動
電界がかかればよい。この振動電圧の周波数は、おおよ
そ50〜5000Hzの範囲であって、好ましくは30
0〜3000Hzの範囲が良い。振動電圧の値は、zero
to peakの値で、感光体の帯電電位のおおよそ0.5〜
3倍の値が良く、さらには0.5〜2倍の値が好まし
い。振動電圧に重畳する直流電圧の値は、反転現像の場
合には感光体の帯電電位と同等かあるいはそれより数1
0%低い値に設定すれば、良好なネガポジ反転画像が得
られる。一方、正規現像の場合には、感光体ドラムの背
景部電位と同等かあるいはそれより数10%高い値に設
定すれば、良好なポジ画像が得られる。
【0128】
【発明の効果】本発明では、加振手段により円筒部材が
受ける振動を、円筒部材または現像電極部材の内部に設
けた背面部材が充填材を介して緩和、吸収し、振動によ
り生じる不快音を聴感上も問題の無いレベルにまで下げ
ることができる。
【0129】しかも、充填材が円筒部材または現像電極
部材の回転に伴い流動するから、円筒部材または現像電
極部材の回転抵抗とはならずに済むなど、回転に要する
トルクが増加することがない。
【0130】また、円筒部材と背面部材との間隙を円筒
部材の回転方向に向けて狭く設定していれば、該間隙で
充填材の内部に空隙が生じず、前述の効果が確実に得ら
れるようになる。
【0131】さらに、円筒部材の内部において背面部材
の最上部よりも上方まで充填材を収容すれば、円筒部材
の回転時に円筒部材と背面部材との間隙に充填材が常に
満たされるようになり、前述した効果を安定して得るこ
とができる。
【0132】さらにまた、流動空間規制部材を設けて充
填材の流動空間を減少させれば、充填材の収容量を少量
にしてコスト低減を図りながら、前述した効果が十分得
られる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の実施例1における電子写真装置の概略
構成を示す断面図。
【図2】実施例1における作像部の断面図。
【図3】実施例1における感光体ドラムの断面図。
【図4】実施例1における感光体ドラムと磁石との間隙
の部分拡大図。
【図5】実施例1における感光体ドラムの軸方向一端側
の断面図。
【図6】実施例1における現像音の測定結果を示すグラ
フ。
【図7】実施例1に対する比較例における現像音の測定
結果を示すグラフ。
【図8】本発明の実施例2における感光体ドラムの断面
図。
【図9】実施例2における感光体ドラムと流動空間規制
部材との間隙の部分拡大図。
【図10】本発明の実施例3における感光体ドラムの軸
方向一端側の断面図。
【図11】本発明の実施例4における感光体ドラムの軸
方向一端側の断面図。
【図12】本発明の実施例5における現像部付近の断面
図。
【図13】本発明の実施例6における感光体ドラムの断
面図。
【図14】本発明の実施例7における帯電部付近の断面
図。
【図15】本発明の実施例8におけるクリーニング部周
辺の断面図。
【図16】実施例8の変形例におけるクリーニング部の
拡大図。
【図17】従来例及び本発明実施例における振動電圧の
説明図。
【図18】図17の振動電圧により生じる電界力の説明
図。
【図19】従来の電子写真装置の断面図。
【符号の説明】
1 感光体ドラム 2 感光体ドラムシャフト 3 供給用磁石(S極) 4 供給用磁石(N極) 5 充填材 6 コロナ帯電器 7 光源 8 トナー溜め 9 トナー 10 現像器入り口シール 11 電極ローラー 12 振動電圧供給電源 13 電極ローラーシャフト 14 回収用磁石(N極) 15 回収用磁石(S極) 16 充填材 17 トナーかき取り部材 18 トナーホッパー 19 クリーニングブレード 20 クリーナー 22 転写ドラム 23 定着器 24 ケース 31 ギヤ 32 電気接点 41 流動空間規制部材
フロントページの続き (72)発明者 岡田 雄治 大阪府門真市大字門真1006番地 松下電器 産業株式会社内 (72)発明者 越野 俊治 大阪府門真市大字門真1006番地 松下電器 産業株式会社内

Claims (20)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 回転可能な円筒部材と、 この円筒部材と間隙を介して或いは当接して対向設置さ
    れ、該円筒部材を振動させる加振手段と、 前記円筒部材の内部において該円筒部材の内壁面に対し
    間隙を介して対向配置する状態に設けられる背面部材
    と、 前記円筒部材の内部において少なくとも該円筒部材の内
    壁面と前記背面部材との対向間隙に介在する状態に収容
    される流動性の充填材と、 を具備することを特徴とする電子写真装置。
  2. 【請求項2】 外周面上に潜像を形成する回転可能な円
    筒部材と、 この円筒部材と間隙を介して或いは当接して対向設置さ
    れた現像電極部材と、 この現像電極部材と前記円筒部材との間に振動電界を形
    成させる振動電圧供給電源と、 前記円筒部材の内部において該円筒部材の内壁面に対し
    て間隙を介して対向配置する状態に設けられる背面部材
    と、 前記円筒部材の内部において、少なくとも該円筒部材の
    内壁面と前記背面部材との対向間隙に介在する状態に収
    容される流動性の充填材と、 を具備することを特徴とする電子写真装置。
  3. 【請求項3】 外周面上に潜像を形成する回転可能な円
    筒部材と、 この円筒部材と間隙を介して或いは当接して対向設置さ
    れて、該円筒部材表面を帯電させる帯電電極部材と、 この帯電電極部材と前記円筒部材との間に振動電界を形
    成させる振動電圧供給電源と、 前記円筒部材の内部において該円筒部材の内壁面に対し
    て間隙を介して対向配置する状態に設けられる背面部材
    と、 前記円筒部材の内部において、少なくとも該円筒部材の
    内壁面と前記背面部材との対向間隙に介在する状態に収
    容される流動性の充填材と、 を具備することを特徴とする電子写真装置
  4. 【請求項4】 外周面上に潜像を形成する回転可能な円
    筒部材と、 この円筒部材の外周面に圧接して対向設置される押圧部
    材と、 前記円筒部材の内部において該円筒部材の内壁面に対し
    て間隙を介して対向配置する状態に設けられる背面部材
    と、 前記円筒部材の内部において、少なくとも該円筒部材の
    内壁面と前記背面部材との対向間隙に介在する状態に収
    容される流動性の充填材と、 を具備することを特徴とする電子写真装置。
  5. 【請求項5】 外周面上に潜像を形成する回転可能な円
    筒部材と、 この円筒部材と間隙を介して或いは当接して対向設置さ
    れた現像電極部材と、 この現像電極部材と前記円筒部材との間に振動電界を形
    成させる振動電圧供給電源と、 前記円筒部材の外周面に面して配置されて、該円筒部材
    側へ供給する現像剤を貯蔵する現像剤貯溜手段と、 前記円筒部材の内部において該円筒部材の内壁面に対し
    て間隙を介して対向配置する状態に固定的に設けられ、
    前記現像剤貯溜手段の現像剤を該円筒部材の外周面上に
    磁力で吸着させる背面部材と、 前記円筒部材の内部において、少なくとも該円筒部材の
    内壁面と前記背面部材との対向間隙に介在する状態に収
    容される流動性の充填材と、 を具備することを特徴とする電子写真装置。
  6. 【請求項6】 表面に潜像を形成する回転可能な潜像保
    持部材と、 この潜像保持部材と間隙を介して或いは当接して対向設
    置された現像電極部材と、 この現像電極部材と前記潜像保持部材との間に振動電界
    を形成させる振動電圧供給電源と、 前記現像電極部材の内部において該潜像保持部材の内壁
    面に対して間隙を介して対向配置する状態に設けられる
    背面部材と、 前記現像電極部材の内部において、少なくとも該現像電
    極部材の内壁面と前記背面部材との対向間隙に介在する
    状態に収容される流動性の充填材と、 を具備することを特徴とする電子写真装置。
  7. 【請求項7】 表面に潜像を形成する回転可能な潜像保
    持部材と、 この潜像保持部材と間隙を介して或いは当接して対向設
    置された現像電極部材と、 この現像電極部材と前記潜像保持部材との間に振動電界
    を形成させる振動電圧供給電源と、 前記潜像保持部材の外周面に面して配置されて、該潜像
    保持部材側へ供給する現像剤を貯蔵する現像剤貯溜手段
    と、 前記現像電極部材の内部において該現像電極部材の内壁
    面に対して間隙を介して対向配置する状態に固定的に設
    けられ、前記現像剤貯溜手段の現像剤を該現像電極部材
    の外周面上に磁力で吸着させる背面部材と、 前記現像電極部材の内部において、少なくとも該現像電
    極部材の内壁面と前記背面部材との対向間隙に介在する
    状態に収容される流動性の充填材と、 を具備することを特徴とする電子写真装置。
  8. 【請求項8】 前記円筒部材と前記背面部材とで形成す
    る間隙の少なくとも一部が、該円筒部材の回転方向に向
    かって狭く設定されている、ことを特徴とする請求項1
    から5のうちのいずれかの電子写真装置。
  9. 【請求項9】 前記現像電極部材と前記背面部材とで形
    成する間隙の少なくとも一部が、該現像電極部材の移動
    方向に向かって狭く設定されている、ことを特徴とする
    請求項6または7の電子写真装置。
  10. 【請求項10】 前記充填材は、背面部材の最上部を埋
    没する状態にまで収容されている、ことを特徴とする請
    求項1から5のうちのいずれかの電子写真装置。
  11. 【請求項11】 前記充填材は、背面部材において前記
    現像電極部材の回転方向上流側の端部位置よりも上方に
    まで収容されている、ことを特徴とする請求項6または
    7の電子写真装置。
  12. 【請求項12】 前記円筒部材または現像電極部材の内
    部には、充填材の流動空間を減少させる流動空間規制部
    材が前記背面部材に接する状態で設けられている、こと
    を特徴とする請求項1から7のうちのいずれかの電子写
    真装置。
  13. 【請求項13】 前記流動空間規制部材の最上部が、前
    記背面部材の最上部よりも上方に位置するとともに、前
    記円筒部材または前記現像電極部材の内壁面と前記流動
    空間規制部材との間隙が、該円筒部材または該現像電極
    部材の回転方向下流に向かって広く設定されている、こ
    とを特徴とする請求項12の電子写真装置。
  14. 【請求項14】 前記充填材は非磁性である、ことを特
    徴とする請求項5または7の電子写真装置。
  15. 【請求項15】 前記充填材は粉体である、ことを特徴
    とする請求項1から7のうちのいずれかの電子写真装
    置。
  16. 【請求項16】 前記粉体は略球形の粒子である、こと
    を特徴とする請求項15の電子写真装置。
  17. 【請求項17】 前記粉体は、粒径35μm以下の粒子
    を重量比で5%以下含むものである、ことを特徴とする
    請求項15の電子写真装置。
  18. 【請求項18】 前記粉体は、前記円筒部材とその内部
    の背面部材との最近接距離をd、前記現像電極部材とそ
    の内部の背面部材との最近接距離をd’とするとき、d
    /3、d’/3以上の粒径の粒子を重量比で1%以下含
    むものである、ことを特徴とする請求項15の電子写真
    装置。
  19. 【請求項19】 前記円筒部材または現像電極部材の内
    部には、その電位を設定する摺動式の電気接点が設けら
    れており、前記粉体が導電性である、ことを特徴とする
    請求項15の電子写真装置。
  20. 【請求項20】 前記円筒部材または前記現像電極部材
    の内部に、粉体の収容空間に対して仕切られた空間を設
    け、その空間に該円筒部材または該現像電極部材の電位
    を設定する摺動式の電気接点が設けられている、ことを
    特徴とする請求項15の電子写真装置。
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Cited By (3)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2002257621A (ja) * 2000-12-27 2002-09-11 Ricoh Co Ltd 画像形成装置の音質評価方法および画像形成装置
US7215783B2 (en) 2000-12-27 2007-05-08 Ricoh Company, Ltd. Image forming apparatus and method of evaluating sound quality on image forming apparatus
WO2012109838A1 (zh) * 2011-02-18 2012-08-23 珠海市奔码打印耗材有限公司 激光打印机的显影装置

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