JPH08136603A - 多極コネクタの端子金具検査方法及び検査具 - Google Patents
多極コネクタの端子金具検査方法及び検査具Info
- Publication number
- JPH08136603A JPH08136603A JP6278950A JP27895094A JPH08136603A JP H08136603 A JPH08136603 A JP H08136603A JP 6278950 A JP6278950 A JP 6278950A JP 27895094 A JP27895094 A JP 27895094A JP H08136603 A JPH08136603 A JP H08136603A
- Authority
- JP
- Japan
- Prior art keywords
- terminal
- fitting
- connector
- inspection
- contact
- Prior art date
- Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
- Pending
Links
Landscapes
- Testing Of Short-Circuits, Discontinuities, Leakage, Or Incorrect Line Connections (AREA)
Abstract
(57)【要約】
【目的】 多極コネクタの端子収容室に端子金具が挿入
され、且つ、電線が正しく配線されていることを確認す
ると同時に、端子金具の種類の識別できる多極コネクタ
の端子金具検査方法及び検査具を提供することを目的と
する。 【構成】 複数種類の端子金具C2 ,C1 の前端を異な
る位置に設け、検査具Dには端子金具C2 ,C1 に押さ
れて後退したときに電線配線検査回路を導通させる端子
接触子31と、先端に絶縁片36dが固着され先端を端
子接触子31に押動される摺動片36と、摺動片36の
移動により電線配線検査回路と端子種類検査回路とを備
えた常開型スイッチピン22とを、検査具Iに設け、配
線の正誤,端子金具の有無,端子金具C2 ,C1 の種類
を同時に判別するようにした。
され、且つ、電線が正しく配線されていることを確認す
ると同時に、端子金具の種類の識別できる多極コネクタ
の端子金具検査方法及び検査具を提供することを目的と
する。 【構成】 複数種類の端子金具C2 ,C1 の前端を異な
る位置に設け、検査具Dには端子金具C2 ,C1 に押さ
れて後退したときに電線配線検査回路を導通させる端子
接触子31と、先端に絶縁片36dが固着され先端を端
子接触子31に押動される摺動片36と、摺動片36の
移動により電線配線検査回路と端子種類検査回路とを備
えた常開型スイッチピン22とを、検査具Iに設け、配
線の正誤,端子金具の有無,端子金具C2 ,C1 の種類
を同時に判別するようにした。
Description
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は、多極コネクタの所定の
端子収容室に所定の電線が配線され、且つ、所定の種類
の端子金具が収容されていることを検査する多極コネク
タの端子金具検査方法と、この検査方法に使用される検
査具に関する。
端子収容室に所定の電線が配線され、且つ、所定の種類
の端子金具が収容されていることを検査する多極コネク
タの端子金具検査方法と、この検査方法に使用される検
査具に関する。
【0002】
【従来の技術】自動車用ワイヤーハーネスには、通常の
信号回路用電線に加えてエアーバッグ等の安全回路用電
線が含まれており、これらの電線を一括して接続する多
極コネクタにおいては、信号回路用電線に対して銅素材
の表面に錫メッキを施した端子金具が用いられ、安全回
路用電線には確実性に優る電気接続用として銅素材の表
面に金メッキした端子金具が用いられている。
信号回路用電線に加えてエアーバッグ等の安全回路用電
線が含まれており、これらの電線を一括して接続する多
極コネクタにおいては、信号回路用電線に対して銅素材
の表面に錫メッキを施した端子金具が用いられ、安全回
路用電線には確実性に優る電気接続用として銅素材の表
面に金メッキした端子金具が用いられている。
【0003】この錫メッキ端子金具と金メッキ端子金具
は通常ほぼ同一形状であるので、通電検査では、端子金
具の完全挿入の確認と同時に、2種類の端子金具がそれ
ぞれ挿入されるべき正規の端子収容室に間違いなく挿入
されていることを形状から識別は困難であり、そのため
に、メッキの色彩を目視検査によって識別を行っている
が、多数の端子金具を識別する場合には確実性に欠ける
問題があった。
は通常ほぼ同一形状であるので、通電検査では、端子金
具の完全挿入の確認と同時に、2種類の端子金具がそれ
ぞれ挿入されるべき正規の端子収容室に間違いなく挿入
されていることを形状から識別は困難であり、そのため
に、メッキの色彩を目視検査によって識別を行っている
が、多数の端子金具を識別する場合には確実性に欠ける
問題があった。
【0004】この問題を解決するために、本出願人は、
多極コネクタ内において一方の端子金具の前端を他方の
端子金具の前端よりも前方に設け、図6に示すような検
査具により、2種類の端子金具を確実に識別する方法を
提案した(特願平6−13276号参照)。この検査具
の概要を説明すると、図6に示すように、ガイドレール
1上に移動盤2が設けられ、移動盤2上にケース2aが
固定される。
多極コネクタ内において一方の端子金具の前端を他方の
端子金具の前端よりも前方に設け、図6に示すような検
査具により、2種類の端子金具を確実に識別する方法を
提案した(特願平6−13276号参照)。この検査具
の概要を説明すると、図6に示すように、ガイドレール
1上に移動盤2が設けられ、移動盤2上にケース2aが
固定される。
【0005】ケース2aの左側に配設されたコネクタ固
定台3上に、検査される多極コネクタHが位置決め固定
される。多極コネクタHの端子収容室4には、下段に金
メッキを施した端子金具C1 ,上段に錫メッキを施した
端子金具C2 が収容され、端子金具C1 ,C2 に接続さ
れる電線W1 ,W2 は導通検査器Eに接続される。
定台3上に、検査される多極コネクタHが位置決め固定
される。多極コネクタHの端子収容室4には、下段に金
メッキを施した端子金具C1 ,上段に錫メッキを施した
端子金具C2 が収容され、端子金具C1 ,C2 に接続さ
れる電線W1 ,W2 は導通検査器Eに接続される。
【0006】検査具Dには、端子金具C1 に対向する識
別用スイッチピンd1 と、端子金具C2 に対向する識別
用スイッチピンd2 が設けられ、識別用スイッチピンd
1 ,d2 にそれぞれ接続する電線W1 ′,W2 ′が通電
検査器Eを介して電線W1 ,W2 に接続して検査回路を
構成する。
別用スイッチピンd1 と、端子金具C2 に対向する識別
用スイッチピンd2 が設けられ、識別用スイッチピンd
1 ,d2 にそれぞれ接続する電線W1 ′,W2 ′が通電
検査器Eを介して電線W1 ,W2 に接続して検査回路を
構成する。
【0007】金メッキを施した端子金具C1 と錫メッキ
を施した端子金具C2 は、相手端子が嵌合する端子接続
部5と電線を圧着する電線接続部6を連設した構造であ
って、ほぼ同形状であるが、メッキ金属の相違により構
成金属素材のみを異にしている。錫メッキを施した端子
金具C2 は金メッキを施した端子金具C1 よりも若干長
尺に形成され、多極コネクタHに収容された状態におい
て端子金具C2 の前端mが端子金具C1 の前端nよりも
f=1.5mmだけ突出している(図7参照)。
を施した端子金具C2 は、相手端子が嵌合する端子接続
部5と電線を圧着する電線接続部6を連設した構造であ
って、ほぼ同形状であるが、メッキ金属の相違により構
成金属素材のみを異にしている。錫メッキを施した端子
金具C2 は金メッキを施した端子金具C1 よりも若干長
尺に形成され、多極コネクタHに収容された状態におい
て端子金具C2 の前端mが端子金具C1 の前端nよりも
f=1.5mmだけ突出している(図7参照)。
【0008】識別用スイッチピンd2 は、ピン本体であ
る筒状金属管7内に接触子8を摺動可能に挿入し、スプ
リング(図示しない)により突出する方向に付勢したも
のである。識別用スイッチピンd1 は、円筒状の金属管
から成る本体9の先端部に金属棒から成る接触子10を
突出させたものであって、この接触子10は本体9の中
央部まで延設されている(図8参照)。
る筒状金属管7内に接触子8を摺動可能に挿入し、スプ
リング(図示しない)により突出する方向に付勢したも
のである。識別用スイッチピンd1 は、円筒状の金属管
から成る本体9の先端部に金属棒から成る接触子10を
突出させたものであって、この接触子10は本体9の中
央部まで延設されている(図8参照)。
【0009】そして、この接触子10の後端部10a
は、本体9の中央部に挿入してかしめ部11によって固
定した円筒状の導体管12内に挿入され、この導体管1
2の前端部と接触子10の一部を本体9の内部一杯に膨
出させた円板部10bとの間にスプリング13を弾圧挿
入して所定の圧力でこの円板部10bを本体9の前端部
に形成した厚肉部9aに押し付けて係止している。
は、本体9の中央部に挿入してかしめ部11によって固
定した円筒状の導体管12内に挿入され、この導体管1
2の前端部と接触子10の一部を本体9の内部一杯に膨
出させた円板部10bとの間にスプリング13を弾圧挿
入して所定の圧力でこの円板部10bを本体9の前端部
に形成した厚肉部9aに押し付けて係止している。
【0010】更に、後端部10aの端面に長孔(図示し
ない)が開口し、絶縁棒14が挿入して固着されて、絶
縁棒14の端部は導体管12の内部に挿入されている。
本体9内に絶縁管16,17が嵌入され、絶縁管16の
内部には、電極棒15の先端部に形成された膨出形状の
接触部15aが摺動可能に挿入され、電極棒15の後端
部15bは絶縁管17を貫通し、絶縁管17内に嵌入固
定された電極管体18内に挿入されたスプリング19に
よって押圧されている。電極管体18には電線W1 ′が
接続する。以上のような構成により、識別用スイッチピ
ンd1 には、導体管12の後端面と電極棒15の接触部
15aとが接触しているので、常閉のスイッチXが構成
されている。
ない)が開口し、絶縁棒14が挿入して固着されて、絶
縁棒14の端部は導体管12の内部に挿入されている。
本体9内に絶縁管16,17が嵌入され、絶縁管16の
内部には、電極棒15の先端部に形成された膨出形状の
接触部15aが摺動可能に挿入され、電極棒15の後端
部15bは絶縁管17を貫通し、絶縁管17内に嵌入固
定された電極管体18内に挿入されたスプリング19に
よって押圧されている。電極管体18には電線W1 ′が
接続する。以上のような構成により、識別用スイッチピ
ンd1 には、導体管12の後端面と電極棒15の接触部
15aとが接触しているので、常閉のスイッチXが構成
されている。
【0011】識別用導通ピンd2 は、対向する端子収容
室4内に配線が正しく、且つ、錫メッキを施した端子金
具C2 が存在する場合には、接触子8が端子金具C2 に
接触して検査回路が導通し(図9(A)参照)、配線が
正しくても金メッキを施した端子金具C1 が存在する場
合と、端子金具C1 ,C2 のいずれも収容されていない
場合には、接触子8が端子金具C1 に接触しないので、
検査回路を導通しない(図9(B)参照)。また、錫メ
ッキを施した端子金具C2 が存在するが、配線が正しく
ない場合は、検査回路が成り立つが、導通検査器Eが警
報を発する。
室4内に配線が正しく、且つ、錫メッキを施した端子金
具C2 が存在する場合には、接触子8が端子金具C2 に
接触して検査回路が導通し(図9(A)参照)、配線が
正しくても金メッキを施した端子金具C1 が存在する場
合と、端子金具C1 ,C2 のいずれも収容されていない
場合には、接触子8が端子金具C1 に接触しないので、
検査回路を導通しない(図9(B)参照)。また、錫メ
ッキを施した端子金具C2 が存在するが、配線が正しく
ない場合は、検査回路が成り立つが、導通検査器Eが警
報を発する。
【0012】これに対して識別用スイッチピンd1 は、
対向する端子収容室4内に、配線が正しく、且つ、金メ
ッキを施した端子金具C1 が存在する場合には検査回路
を導通し(図9(C)参照)、配線が正しくても、錫メ
ッキを施した端子金具C2 が存在する場合と端子金具C
1 ,C2 のいずれも収容されていない場合には検査回路
を導通しない(図9(D)参照)。また、金メッキを施
した端子金具C1 でも配線が正しくない場合には、検査
回路は成り立つが、導通検査器Eが警報を発する。
対向する端子収容室4内に、配線が正しく、且つ、金メ
ッキを施した端子金具C1 が存在する場合には検査回路
を導通し(図9(C)参照)、配線が正しくても、錫メ
ッキを施した端子金具C2 が存在する場合と端子金具C
1 ,C2 のいずれも収容されていない場合には検査回路
を導通しない(図9(D)参照)。また、金メッキを施
した端子金具C1 でも配線が正しくない場合には、検査
回路は成り立つが、導通検査器Eが警報を発する。
【0013】
【発明が解決しようとする課題】以上のように、多極コ
ネクタHのそれぞれの端子収容室4の中に、配線が正し
く、且つ、端子金具C1 ,C2 が正しいときに検査回路
は成立し、導通検査器Eが正しいと判別することができ
るが、配線が正しくない場合や配線が正しくても端子が
異なる場合、及び、端子が全く挿入されていない場合と
を区別できない弊害がある。
ネクタHのそれぞれの端子収容室4の中に、配線が正し
く、且つ、端子金具C1 ,C2 が正しいときに検査回路
は成立し、導通検査器Eが正しいと判別することができ
るが、配線が正しくない場合や配線が正しくても端子が
異なる場合、及び、端子が全く挿入されていない場合と
を区別できない弊害がある。
【0014】多極コネクタには種類が多く、端子金具C
1 ,C2 の挿入位置が異なるものがあるので、それぞれ
の多極コネクタに専用の検査具が必要である。従って、
多極コネクタの品番を切り替える都度、検査具を取替え
るために多大な時間と労力が費やされる問題と、品質上
のトラブルが発生する危険性がある。本発明はかかる課
題を解決することを目的としたものである。
1 ,C2 の挿入位置が異なるものがあるので、それぞれ
の多極コネクタに専用の検査具が必要である。従って、
多極コネクタの品番を切り替える都度、検査具を取替え
るために多大な時間と労力が費やされる問題と、品質上
のトラブルが発生する危険性がある。本発明はかかる課
題を解決することを目的としたものである。
【0015】
【課題を解決するための手段】上記目的を達成するため
に、本発明のコネクタの端子金具検査方法は、コネクタ
の端子収容室に収容される複数種類の端子金具の前端位
置を各端子の種類毎に異なる位置に設け、検査具に、上
記多極コネクタを位置決めしたときに上記端子金具に対
応する端子接触子と、該端子接触子に接触する検査用ス
イッチピンを設け、検査時において、上記端子金具が端
子接触子に接触したときに電線配線検査回路を導通させ
ると共に、上記端子接触子の移動量に応じて検査用スイ
ッチピンが端子種類検査回路を開閉させることを特徴と
するものである。
に、本発明のコネクタの端子金具検査方法は、コネクタ
の端子収容室に収容される複数種類の端子金具の前端位
置を各端子の種類毎に異なる位置に設け、検査具に、上
記多極コネクタを位置決めしたときに上記端子金具に対
応する端子接触子と、該端子接触子に接触する検査用ス
イッチピンを設け、検査時において、上記端子金具が端
子接触子に接触したときに電線配線検査回路を導通させ
ると共に、上記端子接触子の移動量に応じて検査用スイ
ッチピンが端子種類検査回路を開閉させることを特徴と
するものである。
【0016】上記のコネクタの端子金具検査方法に使用
される検査具は、複数種類の端子金具の前端位置を上記
端子金具の種類に応じた位置に設定したコネクタを位置
決めするコネクタ固定台と、該コネクタ固定台上の多極
コネクタの複数種類の端子金具に対応する端子接触子
と、該端子接触子と上記端子金具とを接続する電線配線
検査回路と、上記端子接触子の押動される摺動片を有
し、該摺動片の押動量に応じて開閉するスイッチを有す
る検査用スイッチピンと、上記スイッチに接続された端
子種類検査回路とにより構成される。
される検査具は、複数種類の端子金具の前端位置を上記
端子金具の種類に応じた位置に設定したコネクタを位置
決めするコネクタ固定台と、該コネクタ固定台上の多極
コネクタの複数種類の端子金具に対応する端子接触子
と、該端子接触子と上記端子金具とを接続する電線配線
検査回路と、上記端子接触子の押動される摺動片を有
し、該摺動片の押動量に応じて開閉するスイッチを有す
る検査用スイッチピンと、上記スイッチに接続された端
子種類検査回路とにより構成される。
【0017】
【作用】上記のように構成された検査具により多極コネ
クタの端子金具検査方法を説明すると、検査具のコネク
タ固定台の上に多極コネクタを位置決め固定すると、端
子接触子が多極コネクタ内の端子金具に圧接するので、
端子接触子と端子金具とを接続する電線配線検査回路が
閉じ、端子収容室内に端子金具が挿入されていることを
確認し、その配線が正しいかどうか判別する。
クタの端子金具検査方法を説明すると、検査具のコネク
タ固定台の上に多極コネクタを位置決め固定すると、端
子接触子が多極コネクタ内の端子金具に圧接するので、
端子接触子と端子金具とを接続する電線配線検査回路が
閉じ、端子収容室内に端子金具が挿入されていることを
確認し、その配線が正しいかどうか判別する。
【0018】端子金具に押された端子接触子は、端子金
具の前端位置に応じた量だけ後退して検査用スイッチピ
ンの摺動片を押動する。検査用スイッチピンは摺動片の
押動される量に応じてスイッチを開閉するのでスイッチ
に接続する端子種類検査回路から端子金具の種類を判別
することができる。従って、電線の配線の正誤と端子金
具の種類とを同時に検査することができる。
具の前端位置に応じた量だけ後退して検査用スイッチピ
ンの摺動片を押動する。検査用スイッチピンは摺動片の
押動される量に応じてスイッチを開閉するのでスイッチ
に接続する端子種類検査回路から端子金具の種類を判別
することができる。従って、電線の配線の正誤と端子金
具の種類とを同時に検査することができる。
【0019】
【実施例】本発明の実施例を図面を参照しながら説明す
ると、図1は検査具Iの要部を示す縦断面図であり、多
極コネクタHは、複数の端子収容室のうち1個の端子収
容室4のみを示す。端子収容室4内には、金メッキされ
た端子金具C1 或いは錫メッキされた端子金具C2 が収
容され、端子金具C2 の前端は端子金具C1 の前端より
もf=1.5mm程度突出していることは従来例と同様であ
る。本実施例では、2種類の端子金具C1 ,C2 につい
て述べるが、前端位置が種類毎に異なる3種類以上の端
子金具についても同様の検査を行うことは可能である。
ると、図1は検査具Iの要部を示す縦断面図であり、多
極コネクタHは、複数の端子収容室のうち1個の端子収
容室4のみを示す。端子収容室4内には、金メッキされ
た端子金具C1 或いは錫メッキされた端子金具C2 が収
容され、端子金具C2 の前端は端子金具C1 の前端より
もf=1.5mm程度突出していることは従来例と同様であ
る。本実施例では、2種類の端子金具C1 ,C2 につい
て述べるが、前端位置が種類毎に異なる3種類以上の端
子金具についても同様の検査を行うことは可能である。
【0020】検査具Iには、多極コネクタHを位置決め
固定するコネクタ固定台20と、コネクタ固定台20の
右側に相対するケース21が設けられ、コネクタ固定台
20には、内部の端子収容室4に端子金具C1 (或いは
C2 )を収容した多極コネクタHが位置決めされる。一
方、ケース21には、端子金具C1 (或いはC2 )とほ
ぼ同軸上に常開型スイッチピン22が配設される。或い
は、常開型スイッチピン22に代えて常閉型スイッチピ
ン23(図3参照)が配設される。
固定するコネクタ固定台20と、コネクタ固定台20の
右側に相対するケース21が設けられ、コネクタ固定台
20には、内部の端子収容室4に端子金具C1 (或いは
C2 )を収容した多極コネクタHが位置決めされる。一
方、ケース21には、端子金具C1 (或いはC2 )とほ
ぼ同軸上に常開型スイッチピン22が配設される。或い
は、常開型スイッチピン22に代えて常閉型スイッチピ
ン23(図3参照)が配設される。
【0021】常開型スイッチピン22は、図2にその一
例を示すように、金属製の前部筒状体24の前端(図2
において左端)に前壁25が設けられ、前壁25に貫通
孔26が穿設される。前部筒状体24の後端部には、第
1絶縁リング27を介して後部筒状体28が接続し、後
部筒状体28の内周面の中間部及び後端部に第2絶縁リ
ング29及び第3絶縁リング30が固着される。
例を示すように、金属製の前部筒状体24の前端(図2
において左端)に前壁25が設けられ、前壁25に貫通
孔26が穿設される。前部筒状体24の後端部には、第
1絶縁リング27を介して後部筒状体28が接続し、後
部筒状体28の内周面の中間部及び後端部に第2絶縁リ
ング29及び第3絶縁リング30が固着される。
【0022】前部筒状体24に挿入される金属製の端子
接触子31は、前部筒状体24の内面を摺動可能な円板
部31aと、円板部31aの前面から突出し、端子金具
C1(或いはC2 )の前端に接触する前部軸31bと、
円板部31aの後面から突出し、第1絶縁リング27に
挿入される後部軸31cとにより構成され、第1絶縁リ
ング27と前壁25との間に挿入されるスプリング32
により、前部軸31bが端子金具C1 (或いはC2 )に
圧接する方向に付勢される。
接触子31は、前部筒状体24の内面を摺動可能な円板
部31aと、円板部31aの前面から突出し、端子金具
C1(或いはC2 )の前端に接触する前部軸31bと、
円板部31aの後面から突出し、第1絶縁リング27に
挿入される後部軸31cとにより構成され、第1絶縁リ
ング27と前壁25との間に挿入されるスプリング32
により、前部軸31bが端子金具C1 (或いはC2 )に
圧接する方向に付勢される。
【0023】前部筒状体24(接点D)に接続する電線
33は、ケース21より突出して導通検査器34に接続
され、端子金具C1 (或いはC2 )の接続電線35(接
点C)も導通検査器34に接続され、誤配線や回路欠如
の検査を行う回路D−Cが構成される(図1参照)。従
って、多極コネクタHの端子収容室4に端子金具C1 或
いはC2 が挿入されているときには、前部筒状体24
(接点D)と接続電線35(接点C)とを接続する回路
が閉となるので、導通検査器34により、端子金具C1
(或いはC2 )が多極コネクタHに収容されており、且
つ、配線が正しいことが判る。
33は、ケース21より突出して導通検査器34に接続
され、端子金具C1 (或いはC2 )の接続電線35(接
点C)も導通検査器34に接続され、誤配線や回路欠如
の検査を行う回路D−Cが構成される(図1参照)。従
って、多極コネクタHの端子収容室4に端子金具C1 或
いはC2 が挿入されているときには、前部筒状体24
(接点D)と接続電線35(接点C)とを接続する回路
が閉となるので、導通検査器34により、端子金具C1
(或いはC2 )が多極コネクタHに収容されており、且
つ、配線が正しいことが判る。
【0024】後部筒状体28に挿入される摺動片36
は、後部筒状体28の内周面を摺動する円板部36a
と、円板部36aの前面から突出し先端が第1絶縁リン
グ27に挿入される前部軸36bと、円板部31aの後
面から突出し、後端が第2絶縁リング29に挿入される
後部軸36cとにより構成され、前部軸36bの先端に
絶縁片36dが固着される。
は、後部筒状体28の内周面を摺動する円板部36a
と、円板部36aの前面から突出し先端が第1絶縁リン
グ27に挿入される前部軸36bと、円板部31aの後
面から突出し、後端が第2絶縁リング29に挿入される
後部軸36cとにより構成され、前部軸36bの先端に
絶縁片36dが固着される。
【0025】第2絶縁リング29と円板部36aとの間
にスプリング37が挿入され、絶縁片36dは端子接触
子31の後部軸31bに圧接している。そして、端子接
触子31が図2において右方向に後退すると、端子接触
子31に押された摺動片36が同方向に同じ移動量だけ
後退する。
にスプリング37が挿入され、絶縁片36dは端子接触
子31の後部軸31bに圧接している。そして、端子接
触子31が図2において右方向に後退すると、端子接触
子31に押された摺動片36が同方向に同じ移動量だけ
後退する。
【0026】第3絶縁リング30の内周面に電極管体3
8の前部が嵌着され、電極管体38の後部に電線39が
接続しる。電極管体38の前端部に小径部38aが形成
され、小径部38aに挿入される電極棒40には、電極
管体38の内周面に挿入される大径部40aが設けら
れ、大径部40aの後面と電極管体38との間に挿入さ
れたスプリング41により、電極棒40が前方(図2に
おいて左方)に付勢され、大径部40aが小径部38a
に当接している。
8の前部が嵌着され、電極管体38の後部に電線39が
接続しる。電極管体38の前端部に小径部38aが形成
され、小径部38aに挿入される電極棒40には、電極
管体38の内周面に挿入される大径部40aが設けら
れ、大径部40aの後面と電極管体38との間に挿入さ
れたスプリング41により、電極棒40が前方(図2に
おいて左方)に付勢され、大径部40aが小径部38a
に当接している。
【0027】後部筒状体28(接点E)に電線42の一
端が接続され、電線42の他端は導通検査器43に接続
され、電極管体38(接点F)の電線39が導通検査器
43に接続される。電極棒40の先端は、端子金具C1
に押動されて後退した摺動片36には接触しないが、端
子金具C2 に押動されて後退した摺動片36には接触す
るので、この接点E及び接点Fにより、多極コネクタH
内の端子金具の種類を判別する回路が構成される。
端が接続され、電線42の他端は導通検査器43に接続
され、電極管体38(接点F)の電線39が導通検査器
43に接続される。電極棒40の先端は、端子金具C1
に押動されて後退した摺動片36には接触しないが、端
子金具C2 に押動されて後退した摺動片36には接触す
るので、この接点E及び接点Fにより、多極コネクタH
内の端子金具の種類を判別する回路が構成される。
【0028】図4に示すように、接点C,接点D,導通
検査器34を結ぶ回路により、配線が正しく、且つ、多
極コネクタH内に端子金具C1 或いはC2 が挿入されて
いることが確認され、接点E,接点F,導通検査器43
を結ぶ回路により端子金具C 1 或いはC2 の種類を判別
することができる。従って、従来のように、配線が正し
くない場合や配線が正しくても端子が異なる場合、及
び、端子が全く挿入されていない場合とを区別できない
弊害が解消された。
検査器34を結ぶ回路により、配線が正しく、且つ、多
極コネクタH内に端子金具C1 或いはC2 が挿入されて
いることが確認され、接点E,接点F,導通検査器43
を結ぶ回路により端子金具C 1 或いはC2 の種類を判別
することができる。従って、従来のように、配線が正し
くない場合や配線が正しくても端子が異なる場合、及
び、端子が全く挿入されていない場合とを区別できない
弊害が解消された。
【0029】また、端子金具C1 が挿入されるべき端子
収容室4、端子金具C2 が挿入されるべき端子収容室4
についても共通して検査できるので、種類の異なるコネ
クタに兼用することができるので、多極コネクタの品番
を切り替える都度、検査具を取替える必要はない。以上
の実施例は、常開型スイッチピン22を使用した検査具
について説明したが、常開型スイッチピン22に代えて
常閉型スイッチピン23を使用することもできる。
収容室4、端子金具C2 が挿入されるべき端子収容室4
についても共通して検査できるので、種類の異なるコネ
クタに兼用することができるので、多極コネクタの品番
を切り替える都度、検査具を取替える必要はない。以上
の実施例は、常開型スイッチピン22を使用した検査具
について説明したが、常開型スイッチピン22に代えて
常閉型スイッチピン23を使用することもできる。
【0030】常閉型スイッチピン23は、図3にその一
例を示すように、接点C,接点D,導通検査器34を結
ぶ回路は常開型スイッチピン22と同様であり、前部筒
状体24の後端部に第1絶縁リング27を介して後部筒
状体28が接続し、前部筒状体24に挿入される端子接
触子31はスプリング32により図3の左方に付勢され
ることも常開型スイッチピン22と同様である。
例を示すように、接点C,接点D,導通検査器34を結
ぶ回路は常開型スイッチピン22と同様であり、前部筒
状体24の後端部に第1絶縁リング27を介して後部筒
状体28が接続し、前部筒状体24に挿入される端子接
触子31はスプリング32により図3の左方に付勢され
ることも常開型スイッチピン22と同様である。
【0031】然し、後部筒状体28の内周面の中間部及
び後端部に金属製のリング44及び第2絶縁リング45
が固着される。摺動片36は、前部軸36bに絶縁片3
6dが固着され、スプリング37により図3の左方に付
勢される点では、常開型スイッチピン22と同様である
が、後部軸36cの後面に絶縁棒46が固着されること
が相違する。
び後端部に金属製のリング44及び第2絶縁リング45
が固着される。摺動片36は、前部軸36bに絶縁片3
6dが固着され、スプリング37により図3の左方に付
勢される点では、常開型スイッチピン22と同様である
が、後部軸36cの後面に絶縁棒46が固着されること
が相違する。
【0032】後部筒状体28は接点Eであり、電線42
を介して導通検査器43に接続され、電極管体38は接
点Fであり、電線39を介して導通検査器43に接続さ
れることは常開型スイッチピン22と同様であるが、電
極管体38に挿入され、スプリング41により左方向に
付勢される電極棒47の先端に、金属製のリング44に
圧接する鍔部47aが形成される。
を介して導通検査器43に接続され、電極管体38は接
点Fであり、電線39を介して導通検査器43に接続さ
れることは常開型スイッチピン22と同様であるが、電
極管体38に挿入され、スプリング41により左方向に
付勢される電極棒47の先端に、金属製のリング44に
圧接する鍔部47aが形成される。
【0033】以上のように構成された常閉型スイッチピ
ン23を使用した検査具により検査は、図5に示すよう
になる。すなわち、接点C,接点D,導通検査器34よ
り成る回路では常開型スイッチピン22の場合と同様で
あるが、接点E,接点F,導通検査器43より成る回路
では、常開型スイッチピン22の場合と逆の判別を行
う。
ン23を使用した検査具により検査は、図5に示すよう
になる。すなわち、接点C,接点D,導通検査器34よ
り成る回路では常開型スイッチピン22の場合と同様で
あるが、接点E,接点F,導通検査器43より成る回路
では、常開型スイッチピン22の場合と逆の判別を行
う。
【0034】
【発明の効果】本発明は以上述べたように構成されてい
るので、下記に示すような効果を奏する。 (1) 本検査具は、配線が正しく、且つ、多極コネクタ内
に端子金具が挿入されていることと、所定の型式の端子
金具が挿入されていることが同時に判別されるので、従
来のように、配線が正しくない場合や配線が正しくても
端子金具が異なる場合、及び、端子金具が全く挿入され
ていない場合とを区別できない弊害が解消された。 (2) また、端子収容室に挿入される端子の種類を判別で
きるので、種類の異なる端子金具の配列が変わるコネク
タに兼用することができるので、多極コネクタの品番を
切り替える都度、検査具を取替える必要はない。
るので、下記に示すような効果を奏する。 (1) 本検査具は、配線が正しく、且つ、多極コネクタ内
に端子金具が挿入されていることと、所定の型式の端子
金具が挿入されていることが同時に判別されるので、従
来のように、配線が正しくない場合や配線が正しくても
端子金具が異なる場合、及び、端子金具が全く挿入され
ていない場合とを区別できない弊害が解消された。 (2) また、端子収容室に挿入される端子の種類を判別で
きるので、種類の異なる端子金具の配列が変わるコネク
タに兼用することができるので、多極コネクタの品番を
切り替える都度、検査具を取替える必要はない。
【図1】検査具の要部を示す縦断面図である。
【図2】検査具に使用される常時開型スイッチピンの縦
断面図である。
断面図である。
【図3】検査具に使用される常時閉型スイッチピンの縦
断面図である。
断面図である。
【図4】常時開型スイッチピンを使用した検査具による
判別方法を示す図である。
判別方法を示す図である。
【図5】常時開型スイッチピンを使用した検査具による
判別方法を示す図である。
判別方法を示す図である。
【図6】従来の検査具の一部破断正面図である。
【図7】多極コネクタ内に挿入された2種類の端子金具
の前端位置の説明図である。
の前端位置の説明図である。
【図8】従来の検査用スイッチピンの縦断面図である。
【図9】従来の検査スイッチピンによる端子金具の種類
の判別方法を説明する略図である。
の判別方法を説明する略図である。
C,D,E,F 接点 C1 ,C2 , 端子金具 I 検査具 H 多極コネクタ 4 端子収容室 20 コネクタ固定台 21 ケース 22 常開型スイッチピン 23 常閉型スイッチピン 31 端子接触子 33,39,42 電線 34,43 導通検査器 36 摺動片 38 電極管体 40 電極棒
Claims (2)
- 【請求項1】 コネクタの端子収容室に収容される複数
種類の端子金具の前端位置を各端子の種類毎に異なる位
置に設け、検査具に、上記多極コネクタを位置決めした
ときに上記端子金具に対応する端子接触子と、該端子接
触子に接触する検査用スイッチピンを設け、 検査時において、上記端子金具が端子接触子に接触した
ときに電線配線検査回路を導通させると共に、上記端子
接触子の移動量に応じて検査用スイッチピンが端子種類
検査回路を開閉させることを特徴とするコネクタの端子
金具検査方法。 - 【請求項2】 複数種類の端子金具の前端位置を上記端
子金具の種類に応じた位置に設定したコネクタを位置決
めするコネクタ固定台と、該コネクタ固定台上の多極コ
ネクタの複数種類の端子金具に対応する端子接触子と、
該端子接触子と上記端子金具とを接続する電線配線検査
回路と、上記端子接触子の押動される摺動片を有し、該
摺動片の押動量に応じて開閉するスイッチを有する検査
用スイッチピンと、上記スイッチに接続された端子種類
検査回路とにより構成されるコネクタの端子金具検査
具。
Priority Applications (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP6278950A JPH08136603A (ja) | 1994-11-14 | 1994-11-14 | 多極コネクタの端子金具検査方法及び検査具 |
Applications Claiming Priority (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP6278950A JPH08136603A (ja) | 1994-11-14 | 1994-11-14 | 多極コネクタの端子金具検査方法及び検査具 |
Publications (1)
Publication Number | Publication Date |
---|---|
JPH08136603A true JPH08136603A (ja) | 1996-05-31 |
Family
ID=17604327
Family Applications (1)
Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
---|---|---|---|
JP6278950A Pending JPH08136603A (ja) | 1994-11-14 | 1994-11-14 | 多極コネクタの端子金具検査方法及び検査具 |
Country Status (1)
Country | Link |
---|---|
JP (1) | JPH08136603A (ja) |
-
1994
- 1994-11-14 JP JP6278950A patent/JPH08136603A/ja active Pending
Similar Documents
Publication | Publication Date | Title |
---|---|---|
JP2871332B2 (ja) | コネクタ検査装置 | |
JP3029081B2 (ja) | コネクタ検査具 | |
EP0649028B1 (en) | Connector inspecting device | |
JP4058952B2 (ja) | 導通検査ユニット及びそれを用いた導通検査装置 | |
JPH1152001A (ja) | コネクタ検査装置の検査部 | |
US5627473A (en) | Connector inspection device | |
JPH11295376A (ja) | コネクタ検査具 | |
JP2956877B2 (ja) | ワイヤーハーネス部品の検査方法及び検査具 | |
JP3085450B2 (ja) | コネクタの端子金具検査器 | |
JP3211932B2 (ja) | コネクタの検査方法およびコネクタ検査具 | |
JP3794608B2 (ja) | コネクタ導通検査具 | |
JPH08334542A (ja) | コネクタ検査具およびコネクタ | |
JPH07333283A (ja) | 防水型コネクタの検査装置 | |
JPH08136603A (ja) | 多極コネクタの端子金具検査方法及び検査具 | |
JPH07254449A (ja) | コネクタ及びコネクタ検査装置 | |
JP3006653B2 (ja) | 多極コネクタの端子金具検査方法及び検査具 | |
JP3743310B2 (ja) | コネクタ検査装置 | |
KR20020009471A (ko) | 커넥터의 검사기 | |
JPH07130441A (ja) | コネクタ検査装置 | |
JP2002202338A (ja) | コネクタ検査ユニット及びそれを用いたコネクタ検査装置 | |
JP2568609Y2 (ja) | コネクタ検査装置 | |
JPH11329656A (ja) | スイッチピンおよびそれを用いたコネクタ検査装置の検査部 | |
JPH06258373A (ja) | コネクタ収容端子の導通検査装置 | |
JP2874150B2 (ja) | コネクタ検査方法及びコネクタ検査具 | |
JP2973821B2 (ja) | 導通検査用コンタクトプローブおよびこれを含む導通検査器 |