JPH08136147A - 連続結晶化炉 - Google Patents

連続結晶化炉

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Publication number
JPH08136147A
JPH08136147A JP27264594A JP27264594A JPH08136147A JP H08136147 A JPH08136147 A JP H08136147A JP 27264594 A JP27264594 A JP 27264594A JP 27264594 A JP27264594 A JP 27264594A JP H08136147 A JPH08136147 A JP H08136147A
Authority
JP
Japan
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furnace
soaking box
box
prosthesis
continuous crystallization
Prior art date
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Withdrawn
Application number
JP27264594A
Other languages
English (en)
Inventor
Toshihiro Isshiki
敏浩 一色
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Olympus Corp
Original Assignee
Olympus Optical Co Ltd
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Publication date
Application filed by Olympus Optical Co Ltd filed Critical Olympus Optical Co Ltd
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Publication of JPH08136147A publication Critical patent/JPH08136147A/ja
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Abstract

(57)【要約】 【目的】熱的及び時間的ロスがなく、汎用性に優れ、か
つ小形化が可能で安価な連続結晶化炉を提供する。 【構成】炉体1に形成された垂直の通過穴1aの周囲に
は、垂直方向に所定間隔を有して複数の電気ヒータ3が
配設されている。これらヒータ3は単独もしくは連動し
て制御部16により制御される。補綴物を収容した均熱
箱4が通過穴に、これの下端開口より間欠的に順次装填
手段5により装填される。装填された均熱箱は、順次上
方に間欠的に搬送され、停止した位置で所定の結晶化プ
ログラムに従って電気ヒータにより加熱され、中の補綴
物が結晶化される。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は、歯科補綴物であるキャ
スタブルセラミックスの結晶化に用いられる連続結晶化
炉に関する。
【0002】
【従来の技術】従来、連続結晶化炉としては、例えば、
オリンパス光学工業株式会社製のRC101やKDF製
HR7のように、1つの加熱手段を使用してセラミック
スの結晶化を個々に行うものが知られている。
【0003】また、熱処理を連続して行うものとして、
特開平03−223126号に開示されているようにガ
ラスレンズの成形の予備加熱をコンベヤを使用して連続
搬送するものや、特開昭51−101018号に開示さ
れているようにロールを使用してガラスシートの焼鈍を
連続して行うもの等が知られている。
【0004】
【発明が解決しようとする課題】上記従来の加熱炉のう
ち、1つの加熱手段を使用したものでは、予め設定され
たプログラムの途中では被加熱物の装填ができないの
で、多数の処理物を熱処理する場合には、一度にまとめ
て装填し熱処理しなければ、電気エネルギーの無駄等の
ロスが生じてしまう。このために、所定の量になるまで
処理物を溜めるための余分の時間が必要となる。また、
このような処理は、多数の処理物を全て同じ制御でしか
熱処理することができず汎用性がない。
【0005】一方、熱処理を連続して行うものの場合、
搬送ローラやコンベヤ等の大がかりな搬送機構を使用し
ているために、加熱炉自体が大型になり、また、搬送機
構の高温による熱変形や耐熱製の問題も考慮しなければ
ならず、炉自体が高価となっている。本発明の目的は、
熱的及び時間的ロスがなく、汎用性に優れ、かつ小形化
が可能で安価な連続結晶化炉を提供することである。
【0006】
【課題を解決するための手段】本発明に係わる請求項1
に記載の連続結晶化炉は、歯科用補綴物であるキャスタ
ブルセラミックを結晶化する連続結晶化炉において、炉
体に形成された搬送路に沿って順次搬送され、結晶化さ
れる補綴物を夫々保持した複数の保持部材と、これら保
持部材に保持された補綴物を夫々熱処理する複数の加熱
手段と、これら加熱手段を単独もしくは連動して制御す
る制御手段と、前記保持部材を順次炉体に装填し搬送す
る手段とを具備することを特徴とする。
【0007】また、請求項2に記載の連続結晶化炉は、
請求項1の連続結晶化炉において、さらに前記補綴物を
保持した複数の保持部材を保管する保管手段と、この保
管手段から保持部材を所定のタイミングで順次取り出す
手段とを具備することを特徴とする。
【0008】さらに、請求項3に記載の連続結晶化炉
は、請求項1もしくは2の連続結晶化炉において、前記
各保持部材は、中に補綴物を収容する均熱箱であり、こ
の均熱箱は、補綴物の周囲の温度を一定に保つように熱
伝導性の優れた材料で形成された側壁と、断熱材で形成
された底壁とを有することを特徴とする。
【0009】
【作用】請求項1の連続結晶化炉においては、結晶化さ
れる補綴物を夫々保持した複数の保持部材が、炉体に形
成された搬送路に順次装填されて、これに沿って搬送さ
れ、この搬送中に単独もしくは連動して制御される複数
の加熱手段により補綴物は順次所定の昇温プログラムに
従って加熱されて結晶化される。この工程を順次装填さ
れた保持部材に対して行う。そして、保持部材が装填さ
れない場合には、保持部材は、搬送されないで、その位
置で補綴物の熱処理が行われる。
【0010】この結果、この連続結晶化炉では、補綴物
を保持した保持部材を炉体に順次装填して熱処理ができ
るので、熱的及び時間的ロスがなく補綴物を結晶化する
ことができる。また、必要に応じて異なった加熱プロセ
スを実行することができるので汎用性に優れる。そし
て、面倒な搬送機構を使用しなくても保持部材を装填、
搬送することができるので、連続結晶化炉の小形化、低
価格化が可能となる。
【0011】また、請求項2の連続結晶化炉において
は、保管手段に保管された保持部材の取り出しと、保持
部材の連続結晶化炉への装填とを所定のタイミングによ
り同期して行えるので、保持部材を効率良く、連続結晶
化炉に装填することができる。
【0012】さらに、請求項3の連続結晶化炉において
は、保持部材が補綴物の周囲の温度を一定に保つように
熱伝導性の優れた材料で形成された側壁と、断熱材で形
成された底壁とを有する均熱箱で形成されているので、
加熱手段により均熱箱内を均一に加熱することができ
て、この中に収容されている補綴物を均一に加熱するこ
とができると共に、隣接する均熱箱の温度の影響を少な
くすることができるので、個々の均熱箱を所定の温度に
精度良く加熱することができる。
【0013】
【実施例】以下に、添付図面を参照して、本発明の一実
施例に係わる連続結晶化炉を説明する。図1並びに図2
に示すように、連続結晶化炉は、縦長の直方体をなし、
耐火物で形成された炉体1を有するこの炉体1のほぼ中
心には、垂直に延びて、上面から下面へと貫通した断面
矩形の通過穴1aが搬送路として形成されている。ま
た、この炉体1の一側面には、通過穴1aにまで延びた
開口が形成されており、この開口には通過穴1aの開閉
を果たすように炉ふた2が着脱可能に挿入されている。
この炉体1内には、通過穴1aの延出方向に互いに所定
間隔を有して複数の(この実施例では7本)の加熱手段
である、電気ヒータ3が配設されている。各電気ヒータ
3は、前記炉ふた2の所を除いて通過穴1aを囲むよう
にして延びたコイルヒータにより形成されている。これ
ら電気ヒータ3は、電源を備えた制御部16に接続され
ている。この制御部16は、電気ヒータ3を夫々独立さ
せても、また所定のプログラムにもとずいて互いに連動
させても、温度並びに通電時間を制御するように駆動可
能になっている。これら電気ヒータ3は、通過穴1aに
挿入された後述する均熱箱4を加熱し、中に収容された
補綴物、即ちキヤスタブルセラミックスを結晶化する。
【0014】所定のプログラムにもとずいて互いに連動
させて、補綴物を加熱する場合には、例えば、図4に示
すようなプログラムに基づいて行なわれる。この例で
は、合計210分で熱処理が終了するようにプログラム
が設定されており、プログラムは夫々30分づつの7つ
のステップよりなっている。第1のステップでは、最下
端の第1の電気ヒータ3によりに補綴物が0〜375℃
に30分間で過熱される。そして、第2のステップで
は、第2の電気ヒータ3により補綴物が375〜750
℃に30分間で過熱される。そして、第3ないし第6の
ステップでは、第3ないし第6の電気ヒータ3により補
綴物が夫々750℃に30分間づつ加熱される。そし
て、最後の第7のステップでは、最上端の第7の電気ヒ
ータ3により補綴物が750〜900℃に30分間で過
熱され、かくして、熱処理が完了し、補綴物が結晶化さ
れる。図4は、このときの処理時間と温度との関係を示
す。
【0015】図3は、前記通過穴1aに挿入される複数
の均熱箱4のうちの1つを示す。この均熱箱4は、上端
が開口し、前記通過穴1aよりも僅かに小さい断面の矩
形の箱型をなし、底壁4bは熱伝導の悪い断熱材によ
り、そして側壁4aは熱伝導の良い耐火材により夫々形
成されている。これら均熱箱4は、補綴物である図示し
ないキヤスタブルセラミックスを中に収容し、図2に示
すように、炉体1の通過穴1a中に下方から順次間欠的
に、装填手段5により挿入される。この装填手段5は、
例えば、ピストンが矢印で示すように上下方向に移動可
能に配置されたエアーシリンダー・ピストンと、このピ
ストンの上端に水平に固定された載置台5aと、この載
置台5aに装着された均熱箱検知センサ15とにより構
成されている。この均熱箱検知センサ15は、載置台5
a上に均熱箱4が載置されたときに、これを検知して制
御部16に検知信号を送る。この検知信号に基づいて、
制御部16は、各電気ヒータ3を制御し、また、装填手
段5を始動させる。なお、前記載置台5aは、前記均熱
箱4とほぼ同じデイメンションもしくはこれより小さい
デイメンションを有し、共に前記通過穴1aに、これの
下端開口から挿入可能となっている。また、この載置台
5aの両側面には、この載置台5aが後述するストッパ
7により通過が阻止されないように、ストッパ7が中を
通過可能な切欠部が好ましくは形成されている。
【0016】前記炉体1の通過穴1aの下端開口近くに
は、互いに対向するようにして1対のストッパ7が設け
られている。各ストッパ7は炉体1に基端が枢支され、
先端部が通過穴1a内に斜め上方に延出したセラミック
ス片により形成されている。そして、この延出端には水
平面よりなる均熱箱の載置部が形成されている。このス
トッパ7は、これと炉体1との間に配設された圧縮セラ
ミックバネよりなる付勢手段により、常時、図2に示す
ように通過穴1a中に延出して位置されている。そし
て、このストッパ7の下面に均熱箱4の側壁外面が当接
しているときには、バネの付勢力に抗して、図中左側の
ストッパ7は反時計向りに、そして右側のストッパ7は
時計回り回動され、均熱箱4の上方への移動を可能にし
ている。
【0017】なお、図2において、符号13は均熱箱4
の温度を検出して前記制御部16に検出信号を送って各
電気ヒータ3を制御させるための、例えば、熱電対より
なる温度検知手段を、また符号14は最上位置の均熱箱
4の上端開口を閉塞するための上ふたを、夫々示す。
【0018】次に、上記構成の連続結晶化炉を使用して
歯科補綴物であるキャスタブルセラミックスを結晶化す
る方法を説明する。まず、炉体1の通過穴1a内に均熱
箱4が一つも装填されていない状態で、中に補綴物を収
容し、上ふた2で閉塞された第1の均熱箱4を載置台5
a上に載置する。この結果、均熱箱検知センサ15によ
り検出信号が制御回路16に出力されて、第1の(最下
位置の)電気ヒータ3が通電されると共に、装填手段5
も駆動されて、載置台5aがピストンにより上昇され
る。この結果、均熱箱4は、下端開口を介して通過穴1
a内に挿入され、ストッパ7を通過穴1aのない側面側
へと回動させて、このストッパ7の上方に移動される。
均熱箱4がストッパ7を通過すると、ストッパ7は図2
に示すような突出位置にバネの付勢力により復帰する。
この結果、載置台5aを下方に移動して通過穴1aから
抜いても、均熱箱4の下面とストッパ7の載置部とが当
接し、均熱箱4はストッパ7により通過穴1a内に支持
される。この状態で、均熱箱4は約30分間熱処理され
て第1のステップを終える。このときには、上端が開口
した第2の均熱箱4が、前記第1の均熱箱4と同様にし
て、通過穴1a内に挿入され、第1の均熱箱4を押し上
げる、即ち、上方に搬送すると共にストッパ7に支持さ
れる。この第2の均熱箱4が挿入されたとき、もしくは
前に、第2の電気ヒータ3は通電され、第1の均熱箱4
を370〜750℃に加熱可能になっている。同様にし
て、順次約30分毎に第3ないし第4の均熱箱4(図2
では、夫々参照符号4−2,4−1で示す)を通過穴1
a内に挿入し熱処理する。この結果、210分後には、
第1の均熱箱4は最上位置の電気ヒータ3の所に位置し
て、均熱箱内の補綴物の結晶化が完了する。このように
熱処理が完了したら炉ふた2を開いて、第1の均熱箱4
を炉体1から取り出し、再び新たな均熱箱4を通過穴1
a内に下方から挿入する。
【0019】以上説明したように、上記構成の連続結晶
化炉においては、結晶化する補綴物を順次均熱箱4によ
り炉内に挿入することができ、また結晶化された補綴物
は順次均熱箱4を介して炉から取り出すことができる。
このために、結晶化する補綴物が全てそろってから熱処
理を開始する必要がなく時間的なロスがない。そして、
均熱箱4を下から順次押し上げて炉内に装填するため
に、面倒な搬送機構を必要とせず、また炉の設置床面積
を小さくすることができる。
【0020】次に、第2並びに第3の実施例を順次対応
する図面を参照して説明する。なお、これら実施例にて
前記第1の実施例と実質的に同じ部材は同一符号を付し
て説明を省略する。
【0021】第2の実施例の装置では、図5に示すよう
に、装填手段5は2つの載置台5aを有している。即
ち、装填手段5のピストンの上端には、水平に延びた支
持アーム5bが中間部で回転可能に支持されており、こ
の支持アーム5bの両端に、互いにピストンから等距離
離間し、また同一高さとなるようにして1対の載置台5
aが支持されている。この結果、両載置台5aは、ピス
トンを介して同時に同じ距離だけ垂直方向に移動される
と共に、ピストンに対してこれを中心として水平面内で
180°回転され得る。
【0022】前記炉体1の側方には、結晶化される補綴
物を中に収容した均熱箱4を保管するための保管手段と
しての保管ボックス6が並設されている。この保管ボッ
クス6には、通過穴1aと同様の形態の保管穴6aが垂
直方向に貫通するようにして形成されている。そしてこ
の保管穴6aの下端開口近くにはストッパ7が設けら
れ、均熱箱4を保管穴6a内に支持可能となっている。
この保管ボックス6に設けられたストッパ7と前記通過
穴1aに設けられたストッパ7とは、構成は同じである
が、均熱箱4を保管穴6aの下端開口から取り出せるよ
うにするために、配設位置が異なっている。この相違点
を図6を参照して説明する。
【0023】前記通過穴1aに設けられたストッパ7
(図6では符号7−1で示す)は、均熱箱4の底面の両
側の中央部分と当接し、これを支持するように、通過穴
1aの内側壁の中央に配設されている。一方、前記保管
穴6aに設けられたストッパ7(図6では符号7−2で
示す)は、均熱箱4の底面の両側の両端部と夫々当接
し、これを支持するように、保管穴6aの内側壁の隅部
に配設されている(図では4つのストッパ7−2のうち
2つしか示されていない)。また、前記均熱箱4の下面
の両側には、夫々矩形の切欠つ溝4aが形成されてい
る。一方、載置台5aの上面の両側の両端部、即ち4隅
には、前記切欠つ溝4a中に挿入可能なディメンション
の矩形の突出部5cが形成されている。
【0024】上記構成の第2の実施例の連続結晶化炉に
おいては、熱処理は前記第1の実施例と同じで、均熱箱
4の炉体1への装填動作が異なるので、この点を以下に
説明する。
【0025】予め、結晶化される補綴物を中に収容した
7個の均熱箱4を図5に示すように保管ボックス6の保
管穴6a内に、最下位置の均熱箱4がストッパ7により
支持された状態で保管させておく。なお、この場合、必
ずしも7個の均熱箱4を全て保管穴6a中に配設させて
おく必要はなく、動作中に順次追加していけば良い。ま
た、炉体1の通過穴1a内には、均熱箱4が一つも装填
されていない状態で、まず、図示のように両載置台5a
を通過穴1aと保管穴6aの下方に夫々位置するように
支持アーム5bを回動させる。そして、載置台5aを点
線で示すように上昇させて、通過穴1aと保管穴6a内
にこれの下端開口を介して挿入する。この結果、保管穴
6a内に挿入された載置台5aは保管ボックス6の保管
穴6a内の最下位置にある均熱箱4の底面と当接し、こ
れを上昇させる。このときに、載置台5aの側面がスト
ッパ7と当接し、これをバネの力に抗して保管用穴6a
のない側面側に回動させる。この状態で、ピストンを介
して載置台5aを実線の位置まで下降させると、ストッ
パ7は載置台5aの側面との当接から、突出部5cの側
面との当接を経て均熱箱4の側面との当接と引き継がれ
る。このために、最下位置の均熱箱4が保管穴6aから
取り出され得る。なお、この最下位置の均熱箱4がスト
ッパ7を通過すると、ストッパ7は次段の均熱箱4の底
面に形成された切欠つ溝4aに挿入するようにバネによ
り保管用穴6a方向に回動するので、次段の均熱箱4も
一緒に取り出されてしまうようなことがない。このよう
にして、保管ボックス6から最下位置の均熱箱4のみを
取り出した後に、支持アーム5bを180°回動させ
て、一方の載置台5a上に載置された均熱箱4を通過穴
1aの直下に位置させると共に、上に均熱箱4が載置さ
れていない他方の載置台5aを保管穴6aの直下に位置
させる。この状態で、ピストンを介して、再び両載置台
5aを通過穴1a並びに保管穴6a中に夫々挿入する。
この結果、通過穴1a中では載置台5aに載置されてい
た均熱箱4が残され、また、保管穴6a内では次段の均
熱箱4の取り出しが行なわれる。後は、前記実施例と同
様の熱処理が行われる。そして、この装填動作を繰り返
すことにより、保管ボックス6内に保管されている均熱
箱4を順次炉体1中に移して、所定のプログラムに従っ
て熱処理をすることができる。
【0026】尚、図7と図8とに、前記通過穴1a内に
設けられたストッパ7と、保管穴6a内に設けられたス
トッパ7との前記動作上の相違を示す。図7は通過穴1
a内に均熱箱4を追加して挿入する動作を(a)から
(d)に従って示し、また図8は、保管穴6a内の最下
位置の均熱箱4cを取り出す動作を動作を(a)から
(d)に従って示す。これら図において、ストッパ7の
所に示す矢印はストッパ7の回転方向を、また投入手段
5の所に示す矢印は投入手段5の移動方向を、夫々示
す。図7(c),(d)に示すように、炉体内から載置
台5aを引き抜くときには、ストッパ7は時計方向に回
動し、この載置台5aに載置されていた均熱箱4はスト
ッパ7により支持されて炉体内に残しておくことができ
る。しかし、図8(c)(d)に示すように、保管ボッ
クスから載置台5aを引き抜くときには、この載置台5
a上の均熱箱4はストッパ7により阻止されることはな
く、保管ボックス6から取り出すことができる。このと
きには、次段の均熱箱4はストッパ7に支持された状態
で保管用穴6a中に残る。
【0027】尚、この実施例では、通過穴1aに設けら
れたストッパ7を内側面の中心に、そして保管穴6aに
設けられたストッパ7を内側面端部に夫々設けたが、必
ずしもこの位置に特定されるものではない。即ち、前者
が切欠つ溝4aに対面し、後者がこの溝を逃げるような
位置に設けられていれば良い。例えば、切欠つ溝4aと
対面する左右内側面に通過穴1aのストッパ7を設け、
切欠つ溝4aが設けられていない均熱箱4の外面と対面
する前後内側面に保管穴6aのストッパ7を設けるよう
にすれば、後者も中心に設けても良い。、次に第3の実
施例に係わる連続結晶化炉を図9並びに図10を参照し
て説明する。
【0028】前記実施例ではいずれも、電気ヒータ3と
温度検知手段13とを炉体1に配設したが、この実施例
では、これらは均熱箱4に配設されている。この相違点
につき特に説明する。図9に示すように、炉体1内には
複数対の(この実施例では7対の)ヒータ端子21a,
21b、並びに7つの温度検出用端子(熱電対端子)2
2が通過穴1aの内側面より露出するようにして、通過
穴1aに沿って配設されている。そして、これら端子
は、制御部16に電気的に接続されている。また、これ
ら端子は、図10に示すように、炉体1の通過穴1aの
内側面に形成された水平穴に挿入されており、この穴内
に摺動可能に挿入され、この穴から脱落しないように設
けられた端子片30と、この端子片を通過穴1a方向に
付勢するセラミックバネ31とにより構成されている。
【0029】一方、図10に示すように、各均熱箱4に
は電気ヒータ23と、熱電対24からなる温度検出手段
とが設けられている。この電気ヒータ23は均熱箱4の
側壁内に補綴物収容室を取り巻くように埋めこまれたコ
イルヒータよりなり、一方の端子23aは側壁の外面上
方に露出し、他方の端子23bは側壁の外面下方に露出
している。また、熱電対の端子も均熱箱4の側壁の外面
より露出している。この均熱箱4側の電気ヒータの端子
23a,23b並びに熱電対24の端子と、炉体1側の
端子片30とは、均熱箱4がストッパ7により支持され
たときに、図10に示すように互いに電気的に接触する
位置に配設されている。
【0030】この第3の実施例の連続結晶化炉において
は、均熱箱4が移動されているときには、電源(制御部
16)を一端OFFしておくのが好ましい。この実施例
においても前記実施例と同様の効果が得られる上に、さ
らに電気ヒータ並びに熱電対が均熱箱4内に設けられて
いることにより、効率の良い加熱と、より正確な温度制
御とが可能になる。
【0031】尚、上記実施例においては、各ステップが
30分で合計7つのステップよりなるプログラムに従っ
た熱処理を説明したが、このような時間、ステップ数に
規定されるものではない。例えば、夫々の電気ヒータ
を、互いに関連付けないで、もしくは一部のみを関連つ
けて熱処理をすることも可能である。また、加熱手段の
数も7つに限定されるものではなく、これよりも多くて
も、また少なくても良い。さらに、炉体の通過穴は、必
ずしも垂直に延びている必要はなく、例えば、垂直軸に
所定の角度を有して斜めにのびていても、また、水平に
延びていても良い。後者の場合には、装填手段の移動と
連動するストッパを例えば設けるこことにより、均熱箱
を水平方向に沿って夫々搬送し、所定の位置で支持する
ことが可能となる。また、搬送体としての均熱箱は、実
施例のような構成並びに形状に限られることはなく、例
えば、通過穴1を円形孔にし、均熱箱を円筒状にしても
良い。
【0032】以上説明したように、本発明の範囲は上記
実施例のみに限定されるものではなく種々の変更が可能
であり、また、以下のような態様をとることも可能であ
る。 1.請求項1ないし3のいずれか1に記載の連続結晶化
炉において、搬送路は上下方向に延出しており、この搬
送路に沿って、炉体中に複数の加熱手段が互いに所定間
隔を有して配設されているのが好ましい。
【0033】このように、搬送炉を垂直に配置すること
により、連続結晶化炉の設置面積を小さくすることがで
きる。 2.搬送路が上下方向に延出するようにに設けられてい
る場合には、搬送路は下端から保持部材が装填され、搬
送路の下端近くには、保持部材の上方の移動を許し、下
方への移動を停止するストッパ機構が設けられているこ
とが好ましい。
【0034】この場合には、搬送路への保持部材の装
填、搬送がより容易となる。 3.請求項2に記載のように保管手段が設けられている
場合には、この保管手段にも下端が開口し上下方向に延
び、複数の保持手段を上下方向に並べて保管する保管穴
が設けられ、この保管穴の開口近くにも最下位置にある
保持部材の下方への移動を許し、この上に位置する保持
部材の下方への移動を停止するストッパ機構が設けら
れ、そして装填手段は、下方へ移動して保管穴に保管さ
れている最下位置にある保持部材を保管手段から取り出
し、上方へ移動して取り出した保持部材を炉体に装填す
るように上下方向に移動可能であることが好ましい。
【0035】この場合には、簡単な構成、動作で保持部
材を保管手段から取り出し、かつ炉体に装填することが
できる。また、この場合に、この装填手段は、180°
離れた2つの保持部材用支持部を有し、また炉体と保管
手段とが並設されていることが、保管手段からの保持部
材の取り出しと炉体への装填とが同時に行えるので時間
的ロスがなく好ましい。
【0036】3.加熱手段を炉体に設けないで、保持手
段に設けても良い。この場合には、補綴物の加熱効率が
より向上する。また、補綴物のより近い位置の温度を制
御できるので、結晶化がより均一化できる効果もある。
【0037】4.保持部材の位置と、保持部材内もしく
は近くの温度との少なくとも一方をを検出し、この検出
結果に基づいて制御手段による制御を行わせることが好
ましい。
【0038】
【発明の効果】請求項1に記載の連続結晶化炉は、熱的
及び時間的ロスがなく補綴物を結晶化することができ、
汎用性に優れ、そして小形化、低価格化が可能となる。
請求項2に記載の連続結晶化炉は、保持部材を効率良
く、連続結晶化炉に装填することができる。
【0039】請求項3に記載の連続結晶化炉は、均熱箱
に収容されている補綴物を均一に加熱することができる
と共に、個々の均熱箱を所定の温度に精度良く加熱する
ことができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の第1の実施例に係わる連続結晶化炉の
炉体の水平断面図である。
【図2】第1の実施例に係わる連続結晶化炉の炉体を垂
直に断面して、制御手段と共に示す図である。
【図3】第1の実施例に係わる連続結晶化炉に使用され
ている均熱箱の断面図である。
【図4】第1の実施例に係わる連続結晶化炉の処理時間
に対する熱処理温度の制御プログラムを示す図である。
【図5】本発明の第2の実施例に係わる連続結晶化炉を
説明するための図である。
【図6】第2の実施例の連続結晶化炉に使用されている
ストッパの機能を説明するための斜視図である。
【図7】第2の実施例の連続結晶化炉において、均熱箱
を炉体に装填する動作を示す工程図である。
【図8】第2の実施例の連続結晶化炉において、均熱箱
を保管ボックスから取り出す動作を示す工程図である。
【図9】本発明の第3の実施例に係わる連続結晶化炉を
説明するための図である。
【図10】第3の実施例の連続結晶化炉に使用されてい
る均熱箱と炉体との関係を示す図である。
【符号の説明】
1…炉体、1a…通過穴(搬送路)3…電気ヒータ(加
熱手段)、4…均熱箱(保持部材)、4a…側壁、4b
…底壁、5…装填手段、5a…載置台、6…保管ボック
ス(保管手段)、7…ストッパ、15…均熱箱検知セン
サ、16…制御部。

Claims (3)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 歯科用補綴物であるキャスタブルセラミ
    ックを結晶化する連続結晶化炉において、炉体に形成さ
    れた搬送路に沿って順次搬送され、結晶化される補綴物
    を夫々保持した複数の保持部材と、これら保持部材に保
    持された補綴物を夫々熱処理する複数の加熱手段と、こ
    れら加熱手段を単独もしくは連動して制御する制御手段
    と、前記保持部材を順次炉体に装填し搬送する手段とを
    具備する連続結晶化炉。
  2. 【請求項2】 前記補綴物を保持した複数の保持部材を
    保管する保管手段と、この保管手段から保持部材を所定
    のタイミングで順次取り出す手段とを具備する請求項1
    の連続結晶化炉。
  3. 【請求項3】 前記各保持部材は、中に補綴物を収容す
    る均熱箱であり、この均熱箱は、補綴物の周囲の温度を
    一定に保つように熱伝導性の優れた材料で形成された側
    壁と、断熱材で形成された底壁とを有する請求項1もし
    くは2の連続結晶化炉
JP27264594A 1994-11-07 1994-11-07 連続結晶化炉 Withdrawn JPH08136147A (ja)

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Cited By (4)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
US5634956A (en) * 1995-06-19 1997-06-03 Samjo Industrial Co., Ltd. Bioceramics used in artificial bone and artificial dental implants and the process for the preparation thereof
EP2101133A1 (de) * 2008-03-11 2009-09-16 Straumann Holding AG Sinterofen für Dentalpräparate und Verfahren zum Sintern von Dentalpräparaten
JP2012105983A (ja) * 2010-11-15 2012-06-07 Ivoclar Vivadent Ag
WO2022131871A1 (ko) * 2020-12-18 2022-06-23 주식회사 포스코 이차 전지의 수직형 양극재 소성 장치

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