JPH08136138A - 直流ア−ク炉 - Google Patents

直流ア−ク炉

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JPH08136138A
JPH08136138A JP29584294A JP29584294A JPH08136138A JP H08136138 A JPH08136138 A JP H08136138A JP 29584294 A JP29584294 A JP 29584294A JP 29584294 A JP29584294 A JP 29584294A JP H08136138 A JPH08136138 A JP H08136138A
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JP
Japan
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furnace
scrap
arc
furnace body
electrode
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Application number
JP29584294A
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English (en)
Inventor
Kunio Matsuo
国雄 松尾
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Daido Steel Co Ltd
Original Assignee
Daido Steel Co Ltd
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Publication date
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Priority to TW84110797A priority patent/TW291531B/zh
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Priority to CN95120345A priority patent/CN1131197A/zh
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    • FMECHANICAL ENGINEERING; LIGHTING; HEATING; WEAPONS; BLASTING
    • F27FURNACES; KILNS; OVENS; RETORTS
    • F27BFURNACES, KILNS, OVENS, OR RETORTS IN GENERAL; OPEN SINTERING OR LIKE APPARATUS
    • F27B3/00Hearth-type furnaces, e.g. of reverberatory type; Tank furnaces
    • F27B3/08Hearth-type furnaces, e.g. of reverberatory type; Tank furnaces heated electrically, with or without any other source of heat
    • YGENERAL TAGGING OF NEW TECHNOLOGICAL DEVELOPMENTS; GENERAL TAGGING OF CROSS-SECTIONAL TECHNOLOGIES SPANNING OVER SEVERAL SECTIONS OF THE IPC; TECHNICAL SUBJECTS COVERED BY FORMER USPC CROSS-REFERENCE ART COLLECTIONS [XRACs] AND DIGESTS
    • Y02TECHNOLOGIES OR APPLICATIONS FOR MITIGATION OR ADAPTATION AGAINST CLIMATE CHANGE
    • Y02PCLIMATE CHANGE MITIGATION TECHNOLOGIES IN THE PRODUCTION OR PROCESSING OF GOODS
    • Y02P10/00Technologies related to metal processing
    • Y02P10/20Recycling

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  • Engineering & Computer Science (AREA)
  • Mechanical Engineering (AREA)
  • General Engineering & Computer Science (AREA)
  • Furnace Details (AREA)
  • Vertical, Hearth, Or Arc Furnaces (AREA)

Abstract

(57)【要約】 【目的】 直流ア−ク炉におけるア−クの偏向を有効に
利用してスクラップの溶解を効率よくおこない、熱効率
および生産性がすぐれ設備費も安価ですむ直流ア−ク炉
を提供する。 【構成】 炉体1の底部に設けた炉底電極6と、炉体1
に被せられた炉蓋11を貫通して炉体1内に挿入される
電極棒12とを、導体26,27を介して直流電源21
に接続し、電極棒12と炉底電極6の間にア−ク81を
発生させる直流ア−ク炉において、導体26,27およ
び電極棒12および炉底電極6を流れる電流により炉体
1内に形成される磁場B0 によってア−ク81が偏向す
る側の、炉体1の炉壁1aまたは炉蓋11に、スクラッ
プ投入口31を設ける。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】この発明は、スクラップを主溶解
原料として溶融金属を得る直流ア−ク炉に関する。
【0002】
【従来の技術】一般にこの種の直流ア−ク炉において
は、炉蓋を貫通して炉体内に挿入される電極棒と、炉底
電極との間にア−クを発生させて、このア−ク熱により
溶解原料の溶融をおこなうものである。そしてこの直流
ア−ク炉においては、直流電源から炉底電極に至る給電
用の導体、および電極棒から直流電源に至る給電用の導
体、および炉底電極と電極棒により形成されるル−プ状
の給電回路を流れる直流電流によって、強力な磁場が形
成され、この磁場の中を流れるア−ク自身の電流による
電磁力によってア−クが一定方向に偏向する現象がおき
る。
【0003】
【発明が解決しようとする課題】上記のア−クの偏向が
生じると、偏向側の炉壁を損傷させ、炉体内に均等にあ
るいは炉体中央部付近に集中するように供給されたスク
ラップの溶解が不均一となり、溶解に時間がかかり生産
性を低下させ、エネルギ損失も多い等の問題点を有する
ものであった。
【0004】そこで上記のア−クの偏向を減らすため
に、直流電源との間の導体を炉体から大きく離れるよう
に迂回させて設置する等の対策もとられているが、導体
を遠距離にわたって迂回設置するのは設備費がかさみ、
他の設備の設置や物品搬送の障害にもなるなど、多くの
問題点を有し、かつア−クの偏向を完全に抑制すること
も困難であった。
【0005】この発明は上記従来の問題点を解決するも
ので、ア−クの偏向を有効に利用してスクラップの溶解
を効率よくおこなうことができ、熱効率および生産性の
向上ならびに炉壁損傷防止をはかることができ、また直
流電源との間の導体経路および直流電源室の配置の制約
がなく、設備費が安価で済む直流ア−ク炉を提供しよう
とするものである。
【0006】
【課題を解決するための手段】この出願の第1の発明の
直流ア−ク炉は、炉体の底部に設けた炉底電極と、前記
炉体に被せられた炉蓋を貫通して前記炉体内に挿入され
る電極棒とを、導体を介して直流電源に接続し、前記電
極棒と前記炉底電極の間にア−クを発生させる直流ア−
ク炉において、前記導体および電極棒および炉底電極を
流れる電流により前記炉体内に形成される磁場によって
前記ア−クが偏向する側の、前記炉体の炉壁または前記
炉蓋に、スクラップ投入口を設けたことを特徴とする。
【0007】またこの出願の第2の発明の直流ア−ク炉
は、炉体の底部に設けた炉底電極と、前記炉体に被せら
れた炉蓋を貫通して前記炉体内に挿入される電極棒と
を、導体を介して直流電源に接続し、前記電極棒と前記
炉底電極の間にア−クを発生させる直流ア−ク炉におい
て、前記導体および電極棒および炉底電極を流れる電流
により前記炉体内に形成される磁場によって前記ア−ク
が偏向する側の、前記炉体の炉壁または前記炉蓋に、ス
クラップ投入口を設けるとともに、前記スクラップ投入
口に対向するスクラップ排出口を下端部にそなえ排気ダ
クトに接続された塔体の上端部にスクラップ装入口をそ
なえて成るスクラップ予熱装置を、前記スクラップ投入
口の上方に配設したことを特徴とする。
【0008】第2の発明におけるスクラップ予熱装置
を、塔体内に、閉鎖時に該塔体内に突出してスクラップ
を保持する通気性を有し開閉自在なゲ−トを、上下に間
隔をおいて複数段にわたって設置して、前記塔体内の前
記各ゲ−トの上側にそれぞれ予熱室を形成させ、最下段
の予熱室より下側の塔体側壁と最上段の予熱室の側壁上
部とを分流ダクトで接続し、最上段の予熱室に隣接する
下側の予熱室の側壁上部に設けた排ガス口に排気ダクト
を接続した構成とすれば、スクラップが局部的な過熱や
大きな温度差なしに効率よく予熱され、熱効率が一層向
上するので、特に好ましい。
【0009】
【作用】この発明の直流ア−ク炉においては、スクラッ
プ投入口から投入されたスクラップは、炉体内のア−ク
偏向側に多量に堆積した不均一分布状態となり、このス
クラップの多量堆積部に対して偏向したア−クが指向し
て、スクラップを効率的に溶解し、さらにこのスクラッ
プ層がア−ク熱を吸熱するとともに該ア−ク熱の炉壁へ
の直接放射を防止する保護層として作用する。
【0010】第2の発明の直流ア−ク炉においては、さ
らに、偏向したア−クおよび該ア−クにより加熱された
スクラップによる熱放散を受けて昇温した炉内雰囲気
が、ア−ク発生部に対して近い位置にあるスクラップ投
入口部から温度降下の少ない状態でスクラップ予熱装置
の塔体内に供給されるので、該塔体内のスクラップの予
熱温度が上昇して予熱効率が向上し、前述のア−ク熱の
炉壁への放射の抑制とあいまって、高い熱効率が得られ
る。
【0011】また第2の発明におけるスクラップ予熱装
置を、請求項3に記載の構成とすれば、スクラップ装入
口から塔体内に装入したスクラップは、ゲ−トの開閉に
より各予熱室内に装入し、所定の予熱保持時間ごとに、
順次下段側の予熱室へ移送して予熱を複数回おこなった
のち、スクラップ排出口からスクラップ投入口を経て炉
体内に投入される。このとき炉体内からの排ガスは、ス
クラップ投入口から塔体内に流入し、塔体下部において
分流して一部が分流ダクト内を経て最上段の予熱室に流
入し、該予熱室内のスクラップ層内を下向流として流れ
て該スクラップを予熱後、下側の予熱室の排気ダクトか
ら流出する。一方残りの排ガスは、他の予熱室内のスク
ラップ層内を上向流として流れて該スクラップを予熱
後、排気ダクトから流出する。スクラップは通気性を有
するゲ−トにより支持されるので、スクラップ層底部各
部に排ガスが分散流通し、又排ガスは2つのガス流に分
流され排ガスの熱量も分散されるので、スクラップが局
部的に過熱されて溶融したり、酸化したりするのが防止
される。またスクラップは最上段の予熱室における排ガ
ス下向流による予熱と、他の予熱室における排ガス上向
流による予熱を受けるので、通気性を有するゲ−トによ
る支持とあいまって、スクラップはスクラップ層の各部
での温度差が少ないほぼ均熱状態に加熱されて高い予熱
効率が得られ、前述の炉体ア−ク熱の炉壁への放射の抑
制とあいまって、高い熱効率が得られる。
【0012】
【実施例】以下図1乃至図4によりこの発明の一実施例
を説明する。図中、1は炉体で、傾動台2に固定支持さ
れ、この傾動台2は基台3上に軸支したギヤ4により傾
動可能に支持されており、炉体1は傾動台2と共に傾動
中心線5のまわりに傾動駆動される。6は炉体1の底部
に設けた炉底電極、7は炉体1の側方へ突設した出鋼樋
8の底部に設けた出鋼口である。11は炉体1に被せら
れる炉蓋、12はこの炉蓋11を貫通して下部を炉体1
内に挿入される電極棒であり、電極支腕13の先端に固
設した把持器14により把持されている。
【0013】15は炉蓋11に連結した炉蓋支腕であ
り、この炉蓋支腕15、および電極支腕13を上端部に
固着接続した電極支柱16は、傾動台2上に設けた電動
キングピン式の炉蓋上昇旋回装置17により、炉体側方
に旋回駆動されるようになっている。また電極支柱16
は、炉蓋上昇旋回装置17部に組込んだ電極昇降駆動機
構により、昇降駆動されるようになっている。
【0014】また21は変圧器室20内に設けた直流電
源で、炉用変圧器22の二次側に整流器23を接続し、
この整流器23の負極側にリアクトル24を接続して成
る。26はこの直流電源21と炉底電極6を接続する下
側導体で、26aはその中間部に設けた可撓電線、26
bは炉体1および傾動台2の底部に絶縁物を介して支持
され炉底電極6に接続された炉底部母線である。また2
7は直流電源21と電極棒12を接続する上側導体で、
27aはその中間部の可撓電線、27bは電極支腕13
に絶縁物を介して支持され把持器14の電極棒クランプ
部に接続された支腕母線である。
【0015】炉蓋11には、電極棒12をはさんで変圧
器室20に至る上側導体27および下側導体26とは反
対側の位置に、上向きに開口する四角形のスクラップ投
入口31を設けてある。そしてこの実施例では、スクラ
ップ投入口31の上方に、該スクラップ投入口31に対
向するスクラップ排出口57を塔体41の下端にそなえ
たスクラップ予熱装置40を設けてある。
【0016】このスクラップ予熱装置40は、炉体1か
らの高温の排ガスによって該炉体1内へ装入するスクラ
ップの予熱をおこなうものであり、その主体を構成する
角筒状の塔体41は、炉体1の両側の基礎梁上に敷設し
たレ−ル42上に横行自在に載置された移動枠組43に
装架固設されている。移動枠組43は、レ−ル42上を
転動する車輪44をそなえた台車45上に支柱46を立
設して横桁47で連結して成る一対の面フレ−ム48,
48を、連結梁49,50,51で連結した立体フレ−
ム状を呈し、塔体41の側壁各部が、連結梁50により
支持されている。52は移動枠組43の頂部に設けたス
タンドで、スクラップ装入用バケット53を支承するた
めのものである。
【0017】塔体41は、耐熱鋼製の殻体に断熱材の外
張りを施して成り、55は塔体上端部のスクラップ装入
口であり、図示しない駆動機により左右に開閉駆動され
る蓋56,56によって開閉される。また57は塔体4
1の下端部に設けたスクラップ排出口で、炉体1からの
排ガス受入口を兼ねるものであり、直立状態の炉体1上
の炉蓋11のスクラップ投入口31に対向して開口して
いる。スクラップ排出口57の周壁下端面およびスクラ
ップ投入口31の周壁上端面は、炉体1の傾動時に干渉
しないように、傾動中心線5を中心とする円弧面状を呈
し、両端面間には、炉内で発生した排ガス燃焼のための
空気の流入用の隙間を設けてある。
【0018】60,60は塔体41内に2段にわたって
設けたゲ−トで、対向する塔体側壁に沿って配置した水
平方向に延びる回動軸61に、耐熱鋼製のフィンガ−6
2を小間隔をおいて多数枚並設固着して成る一対の揺動
自在のフォ−ク63,63を主体とする。回動軸61
は、塔体41の側壁に突設したブラケット64に取付け
た軸受65により回動自在に支持され、また66は、回
動軸61に固着したレバ−67にピストン部を連結され
シリンダ部を塔体41に支持されたエアシリンダから成
るフォ−ク駆動装置である。フォ−ク63は、図4に実
線で示すようにフィンガ−62がほぼ水平となるように
塔体41内に突出した状態で、スクラップSを保持し、
鎖線68で示すように下方へ傾動させれば、対向するフ
ォ−ク63の先端間にスクラップ落下口を形成するよう
になっている。69は回動軸61に固着したレバ−70
の先端部にピン連結により吊下げられたつり合いおもり
であり、スクラップ保持時のフォ−ク駆動装置66のシ
リンダ圧を軽減化するためのものである。
【0019】上記の2段のゲ−ト60,60の設置によ
り、塔体41内には上部予熱室71aと下部予熱室71
bが形成されている。72は分流ダクトで、下部予熱室
71bより下側の塔体側壁73c(詳しくは該側壁73
cに設けた排ガス出口74)と、上部予熱室71aの側
壁73aの上部(詳しくは該側壁73aに穿設した排ガ
ス入口75)とを接続している。また76は排ガス排出
用の排気ダクトで、下部予熱室71bの側壁73bの上
部(詳しくは該側壁73bに穿設した排ガス出口77)
に接続され、この排気ダクト76の他端部は、図示しな
い集じん装置への送風用のブロワの吸気口に接続されて
いる。
【0020】上記構成の直流ア−ク炉80においては、
スクラップ予熱装置40により予熱したスクラップS
(予熱作用は後述する)を、スクラップ排出口57から
炉蓋11のスクラップ装入口31を経て炉体1内に装入
すれば、スクラップSは炉体1内においてスクラップ投
入口31の下方位置に集中的に装入されて、該下方位置
に多量に堆積した状態となる。
【0021】そこで直流電源21により炉底電極6と電
極棒12の間に直流電圧を印加してア−ク81を発生さ
せれば、直流電源21から下側導体26、炉底電極6
(炉底部に溶鋼82が存在するときはこれに加えて溶鋼
82)、電極棒12、上側導体27を経て直流電源21
に至る給電回路83を流れる電流により磁場B0 が形成
され、この磁場B0 内を流れるア−ク81は電磁力を受
けて図示のように変圧器室20と反対側のスクラップ投
入口31側に偏向する。この偏向したア−ク81は、主
としてスクラップ投入口31の下方位置のスクラップ多
量堆積部を加熱溶解させ、また該堆積部の未溶解のスク
ラップSは、ア−ク81と炉壁1aとの間に介在して該
炉壁の過熱を防止する。
【0022】またスクラップ予熱装置40部における予
熱作用は次の通りである。すなわち、炉体1内での溶解
操業を開始すれば、高温の排ガスGが、スクラップ投入
口31から塔体41内へ流入する。スクラップ装入用バ
ケット53によりスクラップ装入口55から塔体41内
にスクラップを装入し、上段側のゲ−ト60を開閉し
て、下部予熱室71b内にスクラップS2 を、上部予熱
室71a内にスクラップS1 、をそれぞれ装入してお
き、前記高温の排ガスGによる予熱をおこなう。
【0023】塔体41内へ流入した排ガスGの一部は、
分流ガスG1 として分流して分流ダクト72内を上昇
し、上部予熱室71a内に供給され、スクラップS1
を下向流として流れてスクラップS1 を予熱後、上段側
のゲ−ト60のフィンガ−62間を通過して下部予熱室
71b内に流入し、排気ダクト76により塔外へ流出す
る。一方排ガスGの残りの分流ガスG2 は下段側のゲ−
ト60のフィンガ−62間を通過して下部予熱室71b
内のスクラップS2 中を上向流として流れてスクラップ
2 を予熱後、排気ダクト76により塔外へ流出する。
【0024】炉体1中のスクラップ溶解が進みスクラッ
プ投入が必要となった時点で、下段側のゲ−ト60を開
いて下部予熱室71bのスクラップS2 をスクラップ投
入口31を経て炉体1内に供給し、該ゲ−ト60を閉
じ、上段側のゲ−ト60を開いて予熱ずみのスクラップ
1 を下部予熱室71b内へ装入し、上部予熱室71a
にはスクラップ装入口55から新たなスクラップS1
装入し、上記と同様に排ガスGによる各スクラップの予
熱をおこなう。
【0025】上記のように、スクラップは通気性を有す
るゲ−ト60により支持されているので、スクラップ層
底部各部に排ガスが分散流通し、又排ガスは2つのガス
流に分流され排ガスの熱量も分散されるので、スクラッ
プが局部的に過熱されて溶融したり、酸化したりするの
が防止される。またスクラップは上部予熱室71aにお
ける排ガス下向流による予熱と、下部予熱室71bにお
ける排ガス上向流による予熱を受ける(但し予熱開始時
の最初の炉への投入分を除く)ので、上述の通気性を有
するゲ−ト60による支持とあいまって、スクラップは
スクラップ層の各部での温度差が少ないほぼ均熱状態に
加熱され、排ガスは良好な熱交換により降温して排出さ
れ、高い予熱効率が得られるのである。
【0026】炉体1の補修時や炉蓋11の開放時などに
おいては、移動枠組43を図示しない駆動装置(たとえ
ば車輪44の回転駆動装置)により炉体1から離間する
矢印P方向(図1参照)に駆動すればよく、これによっ
て炉の補修作業や炉蓋11の開閉等を支障なくおこなえ
る。
【0027】この発明は上記実施例に限定されるもので
はなく、たとえば上記実施例ではスクラップ投入口31
を炉蓋11に設けたが、図5に示すようにスクラップ投
入口31を炉体1の炉壁1a部に設けたり、図6に示す
ようにスクラップ投入口31を炉蓋11と炉体1の炉壁
1aの両方にまがった形で設けてもよい。
【0028】またスクラップ投入口31に隣接配置する
スクラップ予熱装置としては、塔体41内に3つの予熱
室を設け排気ダクト76を中部予熱室の側壁の上部に接
続して上記スクラップ予熱室41と同様に分流ダクト7
2による排ガスの分流をおこなって、スクラップを1回
の排ガス下向流と2回の排ガス上昇流により加熱する形
式の予熱装置を用いてもよいし、あるいは上記排ガスの
分流をおこなわないで排ガスの上昇流のみによってスク
ラップを加熱する形式の予熱装置を用いてもよい。
【0029】さらにスクラップ投入口にスクラップ予熱
装置を隣接配置せずに、スクラップ投入口は蓋によって
開閉し、排ガスは炉蓋に接続した排ガスダクト等により
別途排出し、このスクラップ投入口からスクラップ装入
用バケット等により炉体内に直接スクラップを装入する
ようにしてもよい。
【0030】
【発明の効果】以上説明したようにこの発明によれば、
炉体内に形成される磁場によって偏向するア−クが、該
偏向側のスクラップ投入口から炉体内に投入され該偏向
側に多量に堆積したスクラップ層の加熱溶融をおこなう
ので、スクラップが効率よく溶解し、炉壁へのア−ク熱
の放射も抑制されるので、熱損失および炉壁の損傷も少
なくてすむ。またア−クの偏向を減らすために直流電源
に至る導体を大きく迂回配置するなどの導体配置の制約
もなくなり、導体は短くてすみ他設備の設置の障害とな
らず設備費も低減化できる。
【図面の簡単な説明】
【図1】この発明の一実施例を示す直流ア−ク炉の接続
系統図である。
【図2】図1の直流ア−ク炉の縦断面(図4におけるC
−C線断面)図である。
【図3】図2のA−A線断面図(但しスクラップを除い
た状態)である。
【図4】図3のB−B線断面図である。
【図5】この発明の他の実施例を示す直流ア−ク炉の略
示縦断面図である。
【図6】この発明のさらに他の実施例を示す図5相当図
である。
【符号の説明】
1…炉体、1a…炉壁、6…炉底電極、11…炉蓋、1
2…電極棒、13…電極支腕、14…把持器、21…直
流電源、26…下側導体、27…上側導体、31…スク
ラップ投入口、40…スクラップ予熱装置、41…塔
体、55…スクラップ装入口、57…スクラップ排出
口、60…ゲ−ト、62…フィンガ−、66…フォ−ク
駆動装置、71a…上部予熱室、71b…下部予熱室、
72…分流ダクト、73a…側壁、73b…側壁、73
c…塔体側壁、76…排気ダクト、80…直流ア−ク
炉、87…ア−ク、B0 …磁場。

Claims (3)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 炉体の底部に設けた炉底電極と、前記炉
    体に被せられた炉蓋を貫通して前記炉体内に挿入される
    電極棒とを、導体を介して直流電源に接続し、前記電極
    棒と前記炉底電極の間にア−クを発生させる直流ア−ク
    炉において、前記導体および電極棒および炉底電極を流
    れる電流により前記炉体内に形成される磁場によって前
    記ア−クが偏向する側の、前記炉体の炉壁または前記炉
    蓋に、スクラップ投入口を設けたことを特徴とする直流
    ア−ク炉。
  2. 【請求項2】 炉体の底部に設けた炉底電極と、前記炉
    体に被せられた炉蓋を貫通して前記炉体内に挿入される
    電極棒とを、導体を介して直流電源に接続し、前記電極
    棒と前記炉底電極の間にア−クを発生させる直流ア−ク
    炉において、前記導体および電極棒および炉底電極を流
    れる電流により前記炉体内に形成される磁場によって前
    記ア−クが偏向する側の、前記炉体の炉壁または前記炉
    蓋に、スクラップ投入口を設けるとともに、前記スクラ
    ップ投入口に対向するスクラップ排出口を下端部にそな
    え排気ダクトに接続された塔体の上端部にスクラップ装
    入口をそなえて成るスクラップ予熱装置を、前記スクラ
    ップ投入口の上方に配設したことを特徴とする直流ア−
    ク炉。
  3. 【請求項3】 スクラップ予熱装置が、塔体内に、閉鎖
    時に該塔体内に突出してスクラップを保持する通気性を
    有し開閉自在なゲ−トを、上下に間隔をおいて複数段に
    わたって設置して、前記塔体内の前記各ゲ−トの上側に
    それぞれ予熱室を形成させ、最下段の予熱室より下側の
    塔体側壁と最上段の予熱室の側壁上部とを分流ダクトで
    接続し、最上段の予熱室に隣接する下側の予熱室の側壁
    上部に設けた排ガス口に排気ダクトを接続して成る請求
    項2記載の直流ア−ク炉。
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