JPH08135804A - バタフライバルブ - Google Patents

バタフライバルブ

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JPH08135804A
JPH08135804A JP27202494A JP27202494A JPH08135804A JP H08135804 A JPH08135804 A JP H08135804A JP 27202494 A JP27202494 A JP 27202494A JP 27202494 A JP27202494 A JP 27202494A JP H08135804 A JPH08135804 A JP H08135804A
Authority
JP
Japan
Prior art keywords
small diameter
rotary shaft
mounting hole
butterfly valve
diameter
Prior art date
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Pending
Application number
JP27202494A
Other languages
English (en)
Inventor
Hideaki Yaginuma
英朗 柳沼
Current Assignee (The listed assignees may be inaccurate. Google has not performed a legal analysis and makes no representation or warranty as to the accuracy of the list.)
Fuji Oozx Inc
Original Assignee
Fuji Oozx Inc
Fuji Valve Co Ltd
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Publication date
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Abstract

(57)【要約】 【目的】 弁体側に回り止め加工を施すことなく、回転
軸と弁体とを確実に結合する。 【構成】 弁体2のボス部3の中心に穿設した軸線方向
を向く取付孔4の一部に、内径を若干縮径させた小径部
4a、4bを形成するとともに、回転軸5における前記
小径部4a、4bと対応する位置に、外径を小径部の内
径よりも若干大とした凹凸条部13a、13bを形成
し、凹凸条部13a、13bを小径部4a、4bに圧入
するようにして、回転軸5を取付孔4に嵌挿する。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は、例えば自動車の排気ブ
レーキにおける排気シャッタとして使用されるバタフラ
イバルブに関する。
【0002】
【従来の技術】図9は、従来のバタフライバルブ(01)を
示すもので、楕円板状をなす弁体(02)の短軸方向には、
弁体(02)の厚さ方向に膨出するボス部(03)が形成され、
このボス部(30)に穿設した取付孔(04)に回転軸(05)を一
体的に圧入させたのち、管路内(図示略)に配設し、回転
軸(05)の一端部の角軸部(06)を操作機構に連係して回動
することにより、管路内において弁体(02)を開閉させる
ものである。
【0003】
【発明が解決しようとする課題】上述した従来のバタフ
ライバルブのように、回転軸(05)を単に取付孔(04)に圧
入したのみでは、弁体(02)と回転軸(05)間の熱膨張差に
より、それらの位相がずれる恐れがあるため、回転軸(0
5)及び取付孔(04)を非円形とするなど、何らかの回り止
め加工を施す必要がある。また、回転軸(05)と弁体(02)
との取付角度を正確に位置決めするために、上記回り止
め加工を高精度で行わなければならず、その作業が面倒
でかつコスト高となっていた。
【0004】本発明は、上記課題に鑑みてなされたもの
で、弁体側に回り止め加工を施すことなく、回転軸と弁
体とを確実に結合しうるようにするとともに、それらの
取付角度をきわめて簡単かつ正確に設定することを可能
としたバタフライバルブを提供することを目的とする。
【0005】
【課題を解決するための手段】本発明によると、上記課
題は、次のようにして解決される。 (1) 流体流通用の管路内に収容した楕円板状の弁体
を、管路と直交する回転軸をもって回転可能に支持する
ことにより、管路を開閉するようにしたバタフライバル
ブにおいて、前記弁体の短軸方向に、弁体の厚さ方向に
膨出するボス部を形成し、このボス部の中心に穿設した
軸線方向を向く取付孔の一部に、その内径を若干縮径さ
せた小径部を形成するとともに、前記回転軸の外周面に
おける前記小径部と対応する位置に、外径を小径部の内
径よりも若干大とした凹凸条部を形成し、該凹凸条部を
小径部に圧入するようにして、回転軸を取付孔に嵌挿す
る。
【0006】(2) 上記(1)項において、取付孔の両端
部近くに、2つの小径部を形成するとともに、回転軸の
外周面に、これら2つの小径部に圧入される2つの凹凸
条部を、それらの凹凸条部が互いに軸線方向に整合する
ようにして形成する。
【0007】(3) 上記2項において、取付孔の両端部
近くに形成した2つの小径部の内径と、それに対応する
回転軸の凹凸条部の外径とを、回転軸の挿入側が若干大
径となるように異ならせる。
【0008】
【作用】本発明によれば、管路内に弁体を組み入れ、そ
の角度位置を確定させた後に回転軸を圧入すると、回転
軸の凹凸条部が取付孔の小径部を切削又は塑性変形させ
て嵌合するので、弁体と回転軸とは確実に一体的に結合
される。
【0009】
【実施例】図1ないし図4は、本発明の第1実施例を説
明する図である。なお、図9に示す従来例と同様の部材
には、その符号より冒頭の「0」を除いた符号を付して
説明する。図1は、円筒形をなすボディ(7)内にバタフ
ライバルブ(1)を組み込んだ状態を示す断面図である
が、図示の便宜上、楕円状の弁体(2)は、これと一体の
ボス部(3)とは実際の取付角度とは若干異なった位置で
示してある。
【0010】図1に示すように、ボディ(7)の両側の周
壁に穿設した同軸をなす支持孔(8)(8)には、ブシュ
(9)(9)が嵌合されている。弁体(2)は、その短軸方向
のボス部(3)に穿設した取付孔(4)をブシュ(9)(9)の
孔と整合するようにしてボディ(7)に収容したのち、角
軸部(6)を備えた回転軸(5)を、図面右方から取付孔
(4)内へ圧入することにより組付けられている。(10)は
閉塞板、(11)はスペーサ、(12)はシールリングである。
【0011】このような組付けに当たって、弁体(2)と
回転軸(5)との取付角度を正確に位置決めして、回転軸
(5)をボス部(3)の取付孔(4)に、相互回転不能に圧入
しうるようにしたのが、本発明である。
【0012】図2ないし図4に拡大して示すように、ボ
ス部(3)の短軸線上に形成した取付孔(4)の左右両端部
には、その内径を若干縮径することにより小径部(4a)(4
b)が形成されている。取付孔(4)に嵌合される回転軸
(5)の中間部と右端寄りには、上記小径部(4a)(4b)に対
応して、所要長さの2つの凹凸条部(13a)(13b)が形成さ
れている。これらの凹凸条部(13a)(13b)の凸条の外径
は、小径部(4a)(4b)の内径よりも若干大径としてあり、
また左右の凹凸条部(13a)(13b)における凹部と凸部は、
円周方向に等ピッチに形成され、互いに整合するように
して形成してある。凹凸条部(13a)(13b)は、スプライ
ン、セレーション、平目のローレットなどとすることが
できる。
【0013】このような凹凸条部分を有する回転軸(5)
は、弁体(2)よりも硬質の材料を使用する。具体的な例
をあげれば、弁体(2)をSUS 304 (HRC 10以下)の材料に
よる精密鋳造品とした場合、回転軸は SUH 36 (HRC 30
〜40)の材料のものを用い、転造によりセレーション等
を形成するのが望ましい。取付孔(4)における左方の小
径部(4a)の外端部内周面には、環状溝(14)が形成されて
いる。
【0014】さて、ボス部(3)の取付孔(4)の右端か
ら、回転軸(5)を角軸部(6)を前方に向けて圧入する
と、図2に示すように、左方の凹凸条部(13a)がまず右
端側の小径部(4b)に当たり、その部分を切り込んで塑性
変形させながら、回転軸(5)は前進する。左方の凹凸条
部(13a)が小径部(4b)を通り過ぎると、図3に示すよう
に、今度は左方の小径部(4a)に当たる。この際、右方の
凹凸条部(13b)は、先行する左方の凹凸条部(13a)により
切削されてできた溝に丁度嵌合されて案内されるように
なる。ついで、左方の凹凸条部(13a)は、左方の小径部
(4a)に切り込まれてゆく。
【0015】左方の凹凸条部(13a)が小径部(4a)の軸部
に至ると、凹凸条部(13a)の左側縁部が環状溝(14)の縁
部に当接する(図4参照)。この感触を検知して圧入作
業を停止する。
【0016】最初に説明したように、弁体(2)と回転軸
(5)の軸線を中心とする角度位置とを、組付けに際して
正確に規制して、回転軸(5)をそのまま取付孔(4)内に
圧入してゆけば、上述のようにして確実に正しい相対角
度位置関係で両者を一体的に取り付けることができる。
【0017】図5は、本発明の第2実施例を示す。この
実施例は、ボス部(3)の右方の小径部(4b)の内径を、左
方の小径部(4a)の径よりも若干大きくするとともに、こ
れに対応して、回転軸(5)の右方の凹凸条部(13b)の外
径を、左方の凹凸条部(13a)の径よりも大きくしてあ
る。この構成とすることにより、まず右方の小径部(4b)
が先行する左方の凹凸条部(13a)により浅く切り込ま
れ、ついで若干大径とした右方の凹凸条部(13b)が浅く
切り込んだ凹凸条を正規の深さに切り込むので、1度に
小径部(4b)を所要深さに塑性変形させて切り込む際に比
して、圧入に要する荷重が小さくなる。
【0018】図6に示す第3実施例では、回転軸(5)の
右方側にのみ凹凸条部(13b)を形成し、これをボス部
(3)の右方の小径部(4b)に圧入して、回転軸の一端側の
みで回り止めを図ったものである。左方の小径部(4a)
は、回転軸(5)の外周面に接触させてある。
【0019】図7に示す第4実施例は、ボス部(3)の中
間部に小径部(4c)を形成し、これと対応して、回転軸
(5)の中間部に形成した凹凸条部(13c)を上記小径部(4
c)に圧入するようにして、回転軸(5)をボス部(3)の中
間部において回り止めを図ったものである。取付孔(4)
の両端部内周面は、回転軸(5)の外周面とガタなく接し
ている。
【0020】図8は、ボス部(3)の小径部(例えば図2
において(4b))とその部分に切り込まれる回転軸(5)の
凹凸条部(図2において(13a))との関係を拡大して示す
図である。この図から明らかなように、内方に突出する
小径部(4b)の内径Rは、凹凸条部(13a)の谷部分に僅か
な隙間(15)を残す程度の内径とするのが好ましい。この
ようにすることにより、回転軸(5)の圧入時に小径部(4
a)の塑性変形が容易となり、良好な結合を果たすことが
可能となる。
【0021】
【発明の効果】本発明によれば、回転軸は、その凹凸条
部がボス部の取付孔の小径部を塑性変形させて切り込ん
で圧入されてゆくので、当初に設定した相互の角度位置
関係がそのまま確定された状態で取り付けることがで
き、かつ、確実に回り止めされるので、弁体と回転軸間
に位相ずれが発生することがない。また、弁体側に回り
止めのための加工をなんら施す必要がなく、精密鋳造し
たままの状態で組み付けることができる。従って、バタ
フライバルブの正確な組付けが簡単かつ容易に行え、コ
ストも低減する。
【0022】請求項2記載の発明によれば、ボス部の両
端部で回転軸と弁体とが結合されるので、きわめて強固
な回り止めが果たされるという効果を奏することができ
る。
【0023】請求項3記載の発明によれば、回転軸の挿
入側の小径部が先行する凹凸条部によりまず浅く切り込
まれ、ついで若干大径とした凹凸条部が正規の深さまで
切り込むので、1度に小径部の所定の深さまで切り込む
際に比して、圧入に要する荷重が小さくて済む。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の第1実施例を示す横断平面図である。
【図2】同じく回転軸をボス部に圧入する直前の状態を
示す要部の拡大縦断面図である。
【図3】同じく回転軸の凹凸条部が出口端部の小径部に
切り込み始めた状態を示す要部の拡大縦断面図である。
【図4】同じく回転軸の凹凸条部の側縁部が取付孔の出
口端部の環状溝部に当接した状態を示す要部の拡大部分
図である。
【図5】本発明の第2実施例を示す要部の拡大縦断面図
である。
【図6】同じく第3実施例を示す要部の拡大縦断面図で
ある。
【図7】同じく第4実施例を示す要部の拡大縦断面図で
ある。
【図8】回転軸の凹凸条部とボス部の取付孔の小径部と
の噛み合い状態を示す拡大縦断面図である。
【図9】従来のバタフライバルブの斜視図である。
【符号の説明】
(1)バタフライバルブ (2)弁体 (3)ボス部 (4)取付孔 (4a)(4b)(4c)小径部 (5)回転軸 (6)角軸部 (7)ボディ (8)支持孔 (9)ブシュ (10)閉塞板 (11)スペーサ (12)シールリング (13a)(13b)(13c)凹凸条部 (14)環状溝 (15)隙間

Claims (3)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 流体流通用の管路内に収容した楕円板状
    の弁体を、管路と直交する回転軸をもって回転可能に支
    持することにより、管路を開閉するようにしたバタフラ
    イバルブにおいて、前記弁体の短軸方向に、弁体の厚さ
    方向に膨出するボス部を形成し、このボス部の中心に穿
    設した軸線方向を向く取付孔の一部に、その内径を若干
    縮径させた小径部を形成するとともに、前記回転軸の外
    周面における前記小径部と対応する位置に、外径を小径
    部の内径よりも若干大とした凹凸条部を形成し、該凹凸
    条部を小径部に圧入するようにして、回転軸を取付孔に
    嵌挿したことを特徴とするバタフライバルブ。
  2. 【請求項2】 取付孔の両端部近くに、2つの小径部を
    形成するとともに、回転軸の外周面に、これら2つの小
    径部に圧入される2つの凹凸条部を、それらの凹凸条部
    が互いに軸線方向に整合するようにして形成したことを
    特徴とする請求項1記載のバタフライバルブ。
  3. 【請求項3】 取付孔の両端部近くに形成した2つの小
    径部の内径と、それに対応する回転軸の凹凸条部の外径
    とを、回転軸の挿入側が若干大径となるように異ならせ
    たことを特徴とする請求項2記載のバタフライバルブ。
JP27202494A 1994-11-07 1994-11-07 バタフライバルブ Pending JPH08135804A (ja)

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Cited By (3)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
DE19820080A1 (de) * 1998-05-06 1999-11-25 Bosch Gmbh Robert Einrichtung zur Veränderung des freien Durchlaßquerschnittes eines kanalförmigen Elementes sowie Verfahren zu dessen Herstellung
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