JPH08135609A - 単動式油圧シリンダ - Google Patents

単動式油圧シリンダ

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JPH08135609A
JPH08135609A JP29577494A JP29577494A JPH08135609A JP H08135609 A JPH08135609 A JP H08135609A JP 29577494 A JP29577494 A JP 29577494A JP 29577494 A JP29577494 A JP 29577494A JP H08135609 A JPH08135609 A JP H08135609A
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Masamitsu Iwatani
正光 岩谷
Soichi Kurazono
宗一 藏薗
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Abstract

(57)【要約】 【目的】 停止及び始動時の衝撃を緩和する単動式の油
圧シリンダの提供。 【構成】 油圧シリンダ10は,第1エンドブロック1
4と緩衝ピストン20とによって形成される第1オイル
室30と,メインピストン13と第2エンドブロック1
5とによって形成される第2オイル室35とを有し,両
オイル室30,35はパイプ等により連通している。緩
衝ピストン20の前面にはテーパ突部22が形成され,
テーパ突部22の前面と側面との間に小径油道25が穿
設されている。テーパ突部22が第1エンドブロック1
4に当接するとき第1オイル室30と作動油の流出口3
2との間は小径油道25のみによって連通する。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は,車両用のリフタ等に用
いる一方向駆動用の油圧シリンダに関し,特にストロー
クエンドにおけるショックを少なくする油圧シリンダに
関する。
【0002】
【従来技術】身障者の乗降や荷物の出し入れ用に用いる
車両のリフタは,リフタの上昇時にのみ大きなパワーを
必要とするから,駆動装置として単一方向にのみ油圧駆
動する,いわゆる単動式油圧シリンダが用いられる。そ
して,油圧シリンダのストロークエンドにおいて,急激
に停止又は急激に始動すると,リフタ上の負荷に衝撃が
加わるから,ストロークエンドにおいて急停止又は急始
動しないようにする緩衝機構を設けることが望まれる。
【0003】このような緩衝機構を設けた複動式(双方
向駆動式)の油圧シリンダ9は,例えば,図4に示すよ
うに,ピストン91の両側にテーパ面913,914を
有する突部911,912を設けたものがある。そし
て,突部911,912を油道921,922に徐々に
挿入し,油道921,922を次第に絞り込みピストン
91の急激な停止を抑制する。逆方向に向かう始動の場
合についても,同様に油道921,922を徐々に開口
し,急始動を抑制する。
【0004】図4において,符号923,924は作動
油の流入流出口,符号93はロッド,符号991はシリ
ンダ固定用のシャフトである。緩衝機構を有する他の油
圧シリンダの例として,図5に示すように,油圧シリン
ダ90のエンドブロック94に大径のメイン油道925
の他に小径の緩衝油道926を設けたものがある。
【0005】そして,ピストン910の端部に,上記メ
イン油道925に嵌着させる突軸915を設け,図5
(a)に示すように,エンドブロックの近傍において突
軸915がメイン油道925に挿入された後は,作動油
の小径の緩衝油道926を通って作動油を流通させる。
この結果,ピストン910は徐々に減速し,衝撃を和ら
げることができる。
【0006】また,逆方向に向けて始動する場合には,
図5(b)に示すように,上記緩衝油道926を通って
作動油の流通を開始し,その後メイン油道925が開口
するから,急激な始動を緩和することができる。図5に
おいて,符号951は緩衝油道926の絞りを調整する
クッションバルブ,符号952は逆止弁である。
【0007】逆止弁952は,図5(b)に示すように
ピストン910が逆方向に動く場合に油道927を開放
し,始動スピードを若干上昇させるものである。そし
て,上記緩衝機構を,他端側のエンドブロックにも設け
ることにより,両端のストロークエンドにおいて上記緩
衝作用を奏することができる。なお,図4,図5に示し
た上記2つの緩衝機構は併用することも可能である。
【0008】
【解決しようとする課題】しかしながら緩衝機構を有す
る上記油圧シリンダには,次のような問題点がある。そ
れは,上記油圧シリンダはいずれも,ピストン91,9
10の前後両側のシリンダルーム内にに作動油を必要と
し,ピストンを両方向に駆動するいわゆる複動式の油圧
シリンダでなければならないことである。
【0009】前記のように,車両用のリフタにおいて
は,単動式の油圧シリンダが用いられており,単動式油
圧シリンダにおいては,ピストンの一方の側のルーム内
には作動油を導入せず,空気が空間を占めている。従っ
て,上記のような緩衝機構は上記単動式油圧シリンダに
対して用いることができない。本発明はかかる従来の問
題点に鑑みてなされたものであり,停止及び始動時に緩
衝機能を有する単動式の油圧シリンダを提供しようとす
るものである。
【0010】
【課題の解決手段】本発明は,往路のみを油圧駆動し復
路は油圧を開放状態とする単動式の油圧シリンダであっ
て,該油圧シリンダは,シリンダと,負荷に連結された
ロッドと,該ロッドの先端に連結されたメインピストン
と,上記シリンダの両端部を閉塞するための第1,第2
エンドブロックと,先端側の第1エンドブロックの後面
と上記シリンダの前方寄りに設けたストッパとの間を摺
動する緩衝ピストンと,作動油の流入口と流出口とを有
し上記第1エンドブロックの後面と上記緩衝ピストンの
前面と上記シリンダの内壁面とによって形成される第1
オイル室と,基端部側に作動油の流入口を有し上記第2
エンドブロックの前面と上記メインピストンの後面と上
記シリンダの内壁面とによって形成される第2オイル室
と,上記ストッパの近傍に空気口を有し上記緩衝ピスト
ンの後面と上記メインピストンの前面と上記シリンダの
内壁面とによって形成される空気室とを有しており,上
記第1オイル室の作動油の流出口は上記第2オイル室の
作動油の流入口に連通し,また上記緩衝ピストンの前面
には,前方に向かって外径を漸減させる円錐側面形状の
テーパ突部が形成されていると共に該テーパ突部の前面
と緩衝ピストンの円柱部側面との間には小径の油道が穿
設されており,上記緩衝ピストンが前進して上記テーパ
突部が第1エンドブロックの後面に当接する前に,上記
小径油道の円柱部側面側の開口部は上記流出口に連通す
るよう配設されており,上記第1オイル室における緩衝
ピストンのストロークの変化に対する作動油の変化量V
1 は,第2オイル室におけるメインピストンのストロー
クの変化に対する作動油の変化量V2 以下であるよう両
オイル室を形成したことを特徴とする単動式の油圧シリ
ンダにある。
【0011】本発明において最も注目すべきことの第1
点は,メインピストンの他にシリンダの先端側に緩衝ピ
ストンを設けたことてある。そして,第1エンドブロッ
クと上記緩衝ピストンとにより第1オイル室を形成し,
これを第2エンドブロックとメインピストンとによって
形成される第2オイル室に連通させることである。ま
た,上記緩衝ピストンとメインピストンとの間は空気口
を設けた空気室とする。
【0012】最も注目すべきことの第2点は,緩衝ピス
トンの前面に前方に向かって外径を漸減させる円錐側面
形状のテーパ突部を設け,該テーパ突部の前面と円柱部
側面との間に小径油道を穿設したことである。そして,
この小径油道は,緩衝ピストンを前進させたとき,上記
テーパ突部が第1エンドブロックの後面に当接する前に
第1オイル室の流出口に連通することである。
【0013】最も注目すべきことの第3点は,第1オイ
ル室における緩衝ピストンのストロークの変化に対する
作動油の変化量V1 が,第2オイル室におけるメインピ
ストンのストロークの変化に対する作動油の変化量V2
以下であるよう両オイル室を形成したことである。即
ち,単位ストローク当たりの作動油の流入又は流出量
(作動油の変化率)は,第2オイル室が第1オイル室よ
りも大きい。
【0014】このように作動油の変化量V1 ,V2 の関
係を設定する方法として,例えば,第1エンドブロック
にシリンダ軸心に平行な大気への連通路を設けると共に
緩衝ピストンの前面に上記連通路に嵌合して摺動する突
軸を設け,緩衝ピストンの円柱部の断面積と上記突軸の
断面積の差S1 を,メインピストンの円柱部の断面積と
ロッドの断面積の差S2 以下とする方法がある。
【0015】
【作用及び効果】本発明にかかる油圧シリンダは次のよ
うに作動する。始めに,第1オイル室の流入口から作動
油が流入すると,背面が空気室である緩衝ピストンはス
トッパの方向に向かって後退し,第1オイル室は拡大す
る。そして上記緩衝ピストンは,ストッパに当接して停
止する。
【0016】更に,作動油が流入すると,作動油は第1
オイル室の流出口から流れ出し,第2オイル室の流入口
から第2オイル室内に流入する。そして,メインピスト
ンを前方に押し出し,メインピストン(及びロッド)が
前進する。
【0017】更に作動油が流入しメインピストンが前進
すると,やがてメインピストンの前面が緩衝ピストンの
後面に当接し,当接状態のまま両ピストンは併進する。
この場合,油圧シリンダには,ピストンの変化量に対す
る第1オイル室の作動油の変化量V1 (作動油の変化
率)と第2オイル室の作動油の変化量V2 (作動油の変
化率)との差(V2 −V1 )だけ,作動油がピストンの
単位変化毎に流入することとなる。
【0018】そして,メインピストンと緩衝ピストンが
更に前方に向かって併進すると,緩衝ピストンの前面が
第1エンドブロック後面に当接し,これによって両ピス
トンが停止する。このとき,緩衝ピストンの前面にはテ
ーパ突部が形成されているから,図3に示すように,互
に接近する第1エンドブロックの後面81と緩衝ピスト
ンの前面71とによって形成される油道は,テーパ突部
7によって徐々に絞り込まれることになる。
【0019】即ち,同図の実線の矢印のように流れてい
た作動油は,鎖線の矢印のように流れるようになり,油
道は徐々に狭められる。それ故,緩衝ピストン(及びメ
インピストン)は急停止することなく,徐々に減速して
停止する。その結果,負荷に対する衝撃が抑制される
(ショックレス停止作用)。
【0020】次に,緩衝ピストン(メインピストン)が
後退する場合には,最初は第1オイル室と第2オイル室
とは小径油道を介して連通するから,作動油の流通量は
極めて低めに抑制され,両ピストンはゆっくりと始動す
る。そして,緩衝ピストンの前面は第1エンドブロック
の後面からゆっくりと離隔する(スロースタート作
用)。
【0021】また,緩衝ピストンの前面にはテーパ突部
が設けられているから,図3に示すように,接近する場
合と反対に油道の絞りは徐々に拡大する。その結果,作
動油の流通量はゆっくりと増大し,ピストンは徐々にス
ピードを上昇させる(緩加速作用)。そして,緩衝ピス
トンがストッパに当接するまでは,油圧シリンダからは
両オイル室の作動油の変化率の差(V2 −V1 )だけ,
単位ストローク当たり作動油が流出する。
【0022】なお,上記両オイル室における作動油の変
化量V1 ,V2 (又は上記S1 ,S2 )を等しくした場
合には,メインピストンと緩衝ピストンが一体で前進す
る前進の初期段階では,油圧シリンダから流出する作動
油量はほぼゼロとなり,油圧シリンダは外部の油圧系統
とは無関係な軽負荷状態となる。それ故,メインピスト
ンが緩衝ピストンに当接した瞬間に,メインピストンは
油圧回路の作用で停止する。
【0023】また,後退する時には,緩衝ピストンがス
トッパに接触した位置からメインピストンは後退を開始
する。この場合,減速と加速は非常に短い時間で行われ
ることになる。上記のように本発明によれば,緩衝停止
と緩衝始動が可能な単動式油圧シリンダを提供すること
ができる。
【0024】
【実施例】本発明の実施例にかかる油圧シリンダにつ
き,図1,図2を用いて説明する。本例は,往路のみを
油圧駆動し復路は油圧を開放状態とする単動式の油圧シ
リンダであって,車両用のリフタを駆動するものであ
る。図1に示すように,本例の油圧シリンダ10は,シ
リンダ11と,負荷に連結されたロッド12と,ロッド
12の先端に連結されたメインピストン13と,シリン
ダ11の両端部を閉塞するための第1,第2エンドブロ
ック14,15と,先端側の第1エンドブロック14の
後面とシリンダ11の前方寄りに設けたストッパ16と
の間を摺動する緩衝ピストン20と,作動油の流入口3
1と流出口32とを有し第1エンドブロック14の後面
と緩衝ピストン20の前面とシリンダ11の内壁面とに
よって形成される第1オイル室30と,基端部側に作動
油の流入口36を有し第2エンドブロック15の前面と
メインピストン13の後面とシリンダ11の内壁面とに
よって形成される第2オイル室35と,ストッパ16の
近傍に空気口171を有し緩衝ピストン20の後面とメ
インピストン13の前面とシリンダ11の内壁面とによ
って形成される空気室17とを有している。
【0025】そして,第1オイル室30の作動油の流出
口32は,パイプ等によって第2オイル室35の流入口
36と連通している。また,緩衝ピストン20の前面に
は,前方に向かって外径を漸減させる円錐側面形状のテ
ーパ突部22が形成されており,テーパ突部22の前面
と円柱部21の側面との間には小径油道25が穿設され
ている。
【0026】そして,緩衝ピストン20が前進してテー
パ突部22が第1エンドブロック14の後面に当接する
前に,小径油道25の円柱部21側の開口部は流出口3
2に連通する。また,第1オイル室30における緩衝ピ
ストン20のストロークの変化に対する作動油の変化量
1 は,第2オイル室35におけるメインピストン13
のストロークの変化に対する作動油の変化量V2 よりも
小さい。
【0027】また,第1エンドブロック14には,前方
を大気に向けて開口する,シリンダ軸心111と平行な
連通路141が穿設されており,緩衝ピストン20の前
面には,連通路141に嵌合して摺動する円柱形の突軸
24が形成されている。そして,緩衝ピストン20の円
柱部21の軸心111に垂直な断面積と突軸24の断面
積との差S1 は,メインピストン13の円柱部131の
断面積とロッド12の断面積との差S2 よりも小さい。
図1において,符号41は油圧シリンダ10を固定する
ためのシャフトである。
【0028】油圧シリンダ10は,図2に示す車両用リ
フタ1に用いるものである。即ち,油圧シリンダ10
は,同図の(a)〜(c)の方向にランナ41を引き込
む場合に,油圧ポンプ(図示せず)によって駆動されて
リフタ1を作動させる。
【0029】一方,図2(d)に示すようにプラットフ
ォーム40全体を更に押し込む工程,並びに図2(d)
〜(a)の方向にリフタを引き出し下降する工程は,手
操作及びスプリングの付勢力等によって駆動され,油圧
シリンダ10は作動しない。図2において,符号45は
リフタのガイドレール,符号46はロッド12に連結さ
れるアームである。
【0030】次に油圧シリンダ10の動作について説明
する。図1の破線で示すように,メインピストン13が
基端部側にある状態から油圧シリンダ10は油圧動作を
開始する。第1オイル室30の流入口31から作動油が
流入すると無負荷状態にある緩衝ピストン20が後退
し,ストッパ16に当たって停止する。
【0031】そして,流出口32が全開状態となり,第
2オイル室35の流入口36から作動油が流入し,メイ
ンピストン13を前方に向かっ駆動する。メインピスト
ン13が更に前進すると緩衝ピストン20の後面に当接
し,緩衝ピストン20とメインピストン13が接触した
まま前方に向かって併進する。
【0032】メインピストン13と緩衝ピストン20が
更に前進すると,緩衝ピストン20のテーパ突部22に
よって緩衝ピストン20と第1エンドブロック14との
間の油道が徐々に絞られる。そして,テーパ突部22が
第1エンドブロック14の後面に当接した場合には,わ
ずかに小径油道25だけが第1オイル室30と流出口3
2との間を連通させる。
【0033】即ち,緩衝ピストン20が第1エンドブロ
ック14に接近するにつれて,油道は後方に向かって径
を漸増させるテーパ突部22によって徐々に絞り込まれ
てゆく。その結果,第1オイル室と第2オイル室との間
に流通する作動油の流量は減少し,従ってピストン1
3,20の速度は減少する。
【0034】そして,緩衝ピストン20が停止する直前
においては,作動油の流通量は小径油道25を通る僅か
な流量となり,ストロークの動きも極めてゆっくりした
ものとなる。上記のように,本例の油圧シリンダ10に
おいては,ピストンを急激に停止することがなく,いわ
ゆるショックレスの停止作用を有する。
【0035】次に,メインピストン13を後退させる場
合の動作について述べる。メインピストン13を後退さ
せる動作は,ロッド12の負荷側からロッド12に引張
力が加えられることによって行われる(油圧ポンプ非作
動)。ロッド12が引っ張られると,作動油が第2オイ
ル室35から第1オイル室30に向かって流入し,メイ
ンピストン13と緩衝ピストン20とは後退する。
【0036】このとき,両ピストン13,20はほぼ接
触して併進する(但し,緩衝ピストン20がストッパ1
6に当接するまで)。そして,この始動工程において,
第1オイル室30と第2オイル室35との間の作動油の
流量Qは徐々に増大する。
【0037】なぜならば,始動時においては小径油道2
5だけを通って作動油が流れるから,作動油流量Qは極
めて小さく,ピストン13,20のストロークはゆっく
りと変化する(スロースタート機能)。そして,緩衝ピ
ストン20が第1エンドブロック14から離れるに従っ
て,作動油流量Qが漸増する(緩加速作用)。その理由
は,径を漸増させるテーパ突部22の作用によって,作
動油の油道は徐々に押し広げられるからである。
【0038】上記のように,本例の油圧シリンダ10
は,メインピストン13を後退させる場合にスロースタ
ートした後徐々に加速する。そして,緩衝ピストン20
がストッパ16に当接するまでは,油圧シリンダ10は
外部油圧系統に作動油を戻すことなく動作し,その後は
外部油圧系統に作動油を戻し油圧系統を逆作動させなら
動作する。
【0039】上記のように,本例によれば,停止及び始
動時の緩衝機能を有する単動式の油圧シリンダを提供す
ることができる。そして,かかる油圧シリンダ10をリ
フタに適用した場合には,ランナを上昇させて引き込む
場合における,停止時の衝撃が小さくなり,ランナを引
き出して下降させる場合には,ランナの引き出し動作が
急始動することがない。
【図面の簡単な説明】
【図1】実施例の油圧シリンダの断面図。
【図2】実施例のリフタの斜視図。
【図3】緩衝ピストンのテーパ突部の絞り作用の説明
図。
【図4】従来の油圧シリンダの断面図。
【図5】他の従来の油圧シリンダの要部の模式的断面
図。
【符号の説明】
10...油圧シリンダ, 13...メインピストン, 14...第1エンドブロック, 15...第2エンドブロック, 20...緩衝ピストン, 22...テーパ突部, 25...小径油道, 30...第1オイル室, 32...流出口, 35...第2オイル室,

Claims (4)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 往路のみを油圧駆動し復路は油圧を開放
    状態とする単動式の油圧シリンダであって,該油圧シリ
    ンダは,シリンダと,負荷に連結されたロッドと,該ロ
    ッドの先端に連結されたメインピストンと,上記シリン
    ダの両端部を閉塞するための第1,第2エンドブロック
    と,先端側の第1エンドブロックの後面と上記シリンダ
    の前方寄りに設けたストッパとの間を摺動する緩衝ピス
    トンと,作動油の流入口と流出口とを有し上記第1エン
    ドブロックの後面と上記緩衝ピストンの前面と上記シリ
    ンダの内壁面とによって形成される第1オイル室と,基
    端部側に作動油の流入口を有し上記第2エンドブロック
    の前面と上記メインピストンの後面と上記シリンダの内
    壁面とによって形成される第2オイル室と,上記ストッ
    パの近傍に空気口を有し上記緩衝ピストンの後面と上記
    メインピストンの前面と上記シリンダの内壁面とによっ
    て形成される空気室とを有しており,上記第1オイル室
    の作動油の流出口は上記第2オイル室の作動油の流入口
    に連通し,また上記緩衝ピストンの前面には,前方に向
    かって外径を漸減させる円錐側面形状のテーパ突部が形
    成されていると共に該テーパ突部の前面と緩衝ピストン
    の円柱部側面との間には小径の油道が穿設されており,
    上記緩衝ピストンが前進して上記テーパ突部が第1エン
    ドブロックの後面に当接する前に,上記小径油道の円柱
    部側面側の開口部は上記流出口に連通するよう配設され
    ており,上記第1オイル室における緩衝ピストンのスト
    ロークの変化に対する作動油の変化量V1 は,第2オイ
    ル室におけるメインピストンのストロークの変化に対す
    る作動油の変化量V2 以下であるよう両オイル室を形成
    したことを特徴とする単動式の油圧シリンダ。
  2. 【請求項2】 請求項1において,上記第1エンドブロ
    ックには,前方を大気に向けて開口する,シリンダ軸心
    と平行な連通路が穿設されており,また上記緩衝ピスト
    ンの前面には,上記連通路に嵌合して摺動する突軸が形
    成されており,上記緩衝ピストンの円柱部の軸心に垂直
    な断面積と上記突軸の同断面積との差S1 は,上記メイ
    ンピストンの円柱部の同断面積と上記ロッドの同断面積
    との差S2 以下であることを特徴とする単動式油圧シリ
    ンダ。
  3. 【請求項3】 請求項1において,上記第1オイル室の
    作動油の変化量V1 は,第2オイル室の作動油の変化量
    2 に等しいことを特徴とする単動式油圧シリンダ。
  4. 【請求項4】 請求項2において,上記緩衝ピストンに
    おける断面積差S1 は,上記メインピストンにおける断
    面積差S2 に等しいことを特徴とする単動式油圧シリン
    ダ。
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Cited By (5)

* Cited by examiner, † Cited by third party
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CN104704248A (zh) * 2012-10-04 2015-06-10 Kyb技术和销售服务公司 液压缸
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