JPH08135399A - トンネル内の導水工法 - Google Patents

トンネル内の導水工法

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JPH08135399A
JPH08135399A JP26928094A JP26928094A JPH08135399A JP H08135399 A JPH08135399 A JP H08135399A JP 26928094 A JP26928094 A JP 26928094A JP 26928094 A JP26928094 A JP 26928094A JP H08135399 A JPH08135399 A JP H08135399A
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tunnel
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water guiding
groove
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Teruo Nakano
輝雄 中野
Tatsuo Togo
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Sekisui Jushi Corp
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Abstract

(57)【要約】 【目的】 道路等のトンネル内壁における漏水を排水す
る導水溝を容易かつ安価に形成できる導水工法を提供す
る。 【構成】 トンネル1内の漏水している側壁11近傍の
床面12にコンクリートカッターによりトンネル1の長
手方向に沿う切り溝3を設ける。切り溝3内に接着剤4
を注入し、長尺状導水部材2の下端基部21を切り溝3
に嵌め込み、トンネル側壁11に相対して導水部材2を
立設し、トンネル側壁11と導水部材2との間に排水用
導水溝5を形成する。導水部材2はウレタン樹脂等の軟
質成形品からなる板状又は中空体状とし、緩衝効果を有
し、歩行者等が接触しても安全なものとする。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は道路等のトンネル内壁に
おける漏水を一定方向に排水するための導水溝を形成す
るトンネル内の導水工法に関するものである。
【0002】
【従来の技術】従来、道路等の既設のトンネルにおいて
は、コンクリート層からなる内壁から漏水することが多
く、この漏水を排水するために、例えば図6の如く、ト
ンネル1の側壁11と歩道13との間のコンクリート面
を掘削して導水溝7を形成したり、図7の如く、トンネ
ル1の側壁11近傍の歩道13上にコンクリートを盛り
上げて堤8を設け、トンネル側壁11と堤8との間に導
水溝9を形成していた。
【0003】
【発明が解決しようとする課題】しかしながら、図6の
如くコンクリート面を掘削して導水溝を形成する場合
は、コンクリート面の強度が損なわれたり、施工に手間
がかかると共に施工コスト高となったり、歩行者等が導
水溝に誤ってはまる可能性があり安全性に欠ける問題点
があった。又、図7の如くコンクリートを盛り上げて堤
を設ける場合は、施工に手間がかかると共に施工コスト
高となったり、堤を歩道面上に強固に形成しがたく、歩
行者等が堤に接触したりつまずいたりするとケガをしや
すく安全性に欠ける問題点があった。
【0004】本発明はかかる従来の問題点を解消したト
ンネル内の導水工法を提供することを目的としている。
【0005】
【課題を解決するための手段】上記課題を解決するた
め、本発明トンネル内の導水工法は、トンネル内の側壁
近傍の床面にカッターによりトンネルの長手方向に沿う
切り溝を設け、軟質成形品からなる板状又は中空体状の
長尺状導水部材の下端基部を接着剤を介して上記切り溝
に嵌め込み、トンネル側壁に相対して導水部材を立設し
てトンネル側壁と導水部材間に排水用導水溝を形成する
ものである。
【0006】又、トンネル内の側壁にカッターによりト
ンネルの長手方向に沿う切り溝を設け、軟質成形品から
なる水受け部を有する長尺状導水部材の端縁基部を接着
剤を介して上記切り溝に嵌め込み、トンネル側壁に導水
部材による排水用受け溝を形成するものである。
【0007】
【作用】カッターにより切り溝を設け、導水部材の基部
を接着剤を介して切り溝に嵌め込むことから、施工が簡
単かつ迅速にできる。又、導水部材が軟質成形品からな
るので、緩衝効果を有し、歩行者等が導水部材に接触し
てもケガをすることなく安全である。さらに、トンネル
内壁からの漏水を導水部材により形成した排水用導水溝
や排水用受け溝によって一定方向に排水できる。
【0008】
【実施例】以下、図面を参照しながら本発明について説
明する。図1は本発明導水工法の一施工例を示す斜視
図、図2は図1の導水工法の施工手順を示す説明図、図
3(イ)〜(ニ)はそれぞれ図1の導水工法に使用でき
る導水部材の例を示す断面図、図4は本発明導水工法の
他の施工例を示す斜視図、図5は図4の導水工法の要部
を示す拡大断面図である。
【0009】図面において、1は既設のトンネル、11
はトンネル1内のコンクリート層からなる側壁、12は
トンネル1内のコンクリートやアスファルト等からなる
床面、13はトンネル1内の歩道、14はトンネル1内
の車道である。2は導水部材、3は切り溝、4は接着
剤、5は排水用導水溝、6は排水用受け溝である。
【0010】まず、図1〜図2の導水工法について説明
すると、トンネル1内の漏水している側壁11近傍の床
面12、すなわち歩道13にコンクリートカッターによ
りトンネル1の長手方向に沿う切り溝3を設ける。この
切り溝3はコンクリートカッターの歯溝そのものであ
り、一般に幅2〜6mm程度、深さ10〜50mm程度
となされている。
【0011】次いで、切り溝3内に接着剤4を注入す
る。この接着剤4としてはエポキシ樹脂系接着剤、ゴム
系接着剤等が好適に使用できる。次いで、導水部材2の
下端基部21を切り溝3に嵌め込み固定し、トンネル側
壁11に相対して導水部材2を立設する。すると、トン
ネル側壁11と導水部材2との間に排水用導水溝5が形
成される。
【0012】又、上記導水部材2は、ウレタン樹脂、エ
チレン−酢酸ビニル共重合体等の軟質合成樹脂や合成ゴ
ム等の軟質成形品からなり、図2、図3(イ)(ロ)の
如き板状や、図3(ハ)(ニ)の如き中空体状の長尺状
となされている。この導水部材2は下端に切り溝3に埋
設される基部21が設けられている。又、この基部21
の上側に図2、図3(ロ)〜(ニ)の如くトンネル床面
12に当接される当接部22が突設されていると、導水
部材2を安定して立設できると共に、導水部材2の立設
高さが均一となり好ましい。
【0013】次に、図4〜図5の導水工法について説明
すると、トンネル1内の漏水している側壁11にコンク
リートカッターによりトンネル1の長手方向に沿う切り
溝3を設ける。この切り溝3は上記の場合と同様に設け
る。次いで、切り溝3内に上記と同様の接着剤4を注入
し、導水部材2の端縁基部21を切り溝3に嵌め込み固
定する。すると、トンネル側壁11に導水部材2による
排水用受け溝6が形成される。
【0014】この場合、導水部材2は上記の場合と同様
の軟質成形品からなり、図5の如くその形状が水受け部
23を有する略L形状、溝形状等の長尺状となされてい
る。又、水受け部23の端縁にほぼ水平方向に基部21
が延設されている。又、この基部21にトンネル側壁1
1に当接される当接部22が突設されていると、導水部
材2を安定して設置できると共に、導水部材2のトンネ
ル側壁11からの突出度合いが均一となり好ましい。
【0015】
【発明の効果】以上詳述した如く、本発明導水工法は、
トンネルの床面や側壁にカッターにより切り溝を設け、
導水部材の基部を接着剤を介して切り溝に嵌め込むの
で、施工が簡単かつ迅速にできると共に、施工コストを
低減できる。しかも、導水部材の基部を接着剤を介して
切り溝に嵌め込むことから、導水部材を安定強固に固定
でき、導水部材の止水効果がよい。
【0016】又、導水部材が軟質成形品からなるので、
緩衝効果を有し、歩行者等が導水部材に接触してもケガ
をすることなく安全であり、その他外力がかかっても導
水部材が容易に復元する。しかも、一部の導水部材が破
損してもその部分の導水部材を取替えるだけで補修が簡
単にできる。
【0017】さらに、トンネル側壁と導水部材間の排水
用導水溝又はトンネル側壁に形成された導水部材による
排水用受け溝によって、トンネル内壁からの漏水を容易
に一定方向に排水すべく導水できる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明導水工法の一施工例を示す斜視図であ
る。
【図2】図1の導水工法の施工手順を示す説明図であ
る。
【図3】(イ)〜(ニ)はそれぞれ図1の導水工法に使
用できる導水部材の例を示す断面図である。
【図4】本発明導水工法の他の施工例を示す斜視図であ
る。
【図5】図4の導水工法の要部を示す拡大断面図であ
る。
【図6】従来の導水工法の施工例を示す斜視図である。
【図7】従来の導水工法の他の施工例を示す斜視図であ
る。
【符号の説明】
1 トンネル 11 トンネル側壁 12 トンネル床面 2 導水部材 21 基部 22 当接部 23 水受け部 3 切り溝 4 接着剤 5 排水用導水溝 6 排水用受け溝

Claims (2)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 トンネル内の側壁近傍の床面にカッター
    によりトンネルの長手方向に沿う切り溝を設け、軟質成
    形品からなる板状又は中空体状の長尺状導水部材の下端
    基部を接着剤を介して上記切り溝に嵌め込み、トンネル
    側壁に相対して導水部材を立設してトンネル側壁と導水
    部材間に排水用導水溝を形成するトンネル内の導水工
    法。
  2. 【請求項2】 トンネル内の側壁にカッターによりトン
    ネルの長手方向に沿う切り溝を設け、軟質成形品からな
    る水受け部を有する長尺状導水部材の端縁基部を接着剤
    を介して上記切り溝に嵌め込み、トンネル側壁に導水部
    材による排水用受け溝を形成するトンネル内の導水工
    法。
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