JPH08135294A

JPH08135294A - 分電盤の扉開閉構造

Info

Publication number: JPH08135294A
Application number: JP6295898A
Authority: JP
Inventors: Shuji Osada; 周治長田
Original assignee: Kawamura Electric Inc
Current assignee: Kawamura Electric Inc
Priority date: 1994-11-04
Filing date: 1994-11-04
Publication date: 1996-05-28

Abstract

(57)【要約】【目的】簡単な構造で、分電盤の前のスペースが少な
くても扉を解放することができるとともに、扉の片下が
りを防ぐこと。【構成】扉４の側端部にスライド部７を形成し、箱体
本体３の開口２の端部に扉４に形成したスライド部７が
嵌合するスライド溝９を設け、扉４を上下にスライドさ
せて開閉する。

Description

【発明の詳細な説明】

【０００１】

【産業上の利用分野】本発明は、分電盤の扉の開閉構造
に関する。

【０００２】

【従来の技術】従来、分電盤の扉開閉構造は、図４に示
すように、扉２１は箱体本体２２の四辺のうち右側の一
辺２３に、蝶番２４を用いて回動可能に取り付けられて
いた。また、同様に、箱体本体の左側に蝶番を用いて回
動可能に取り付けてられていた。

【０００３】または、図５に示すように、扉２５は箱体
本体２６の四辺のうち上側の一辺２７に、蝶番２８を用
いて回動可能に取り付けられていた。また、同様に、箱
体本体の下側に蝶番を用いて回動可能に取り付けられて
いた。

【０００４】

【発明が解決しようとする課題】しかしながら図４、図
５に示すように、分電盤の箱体本体の四辺のうち一辺に
蝶番を用いて扉を取り付けた場合において、機器の取り
付けや保守点検等で扉を広く開放する必要があるとき、
扉を全開するためには、扉の大きさのスペースが分電盤
の前に必要であった。分電盤設置後に扉の回動軌道内に
機器等を設置した場合、これが障害となり、作業性を悪
くさせるという欠点があった。また、分電盤を天井や左
右の壁に接するように取り付けた場合、扉が全開できな
いという欠点があった。

【０００５】特に扉が左右開きの分電盤の場合、扉が片
下がりして、扉と箱体本体との間に隙間ができてしまい
そこから塵埃等が侵入するおそれや、扉の開閉時に箱体
本体に傷をつけてしまったりするおそれがあり、片下が
りを防ぐためには蝶番に強度が必要であった。

【課題を解決するための手段】

【０００６】また、扉が左右開きの分電盤の場合、横幅
の広いものは、扉を２枚にして観音開きにするが、蝶
番、蝶番ピン、ロッド棒、磁石等、部品点数が増え、部
品管理が煩雑になるという欠点があった。

【０００７】そこで、本発明は、簡単な構造で、分電盤
の前のスペースが少なくても扉を開放することができる
とともに、扉の片下がりを防ぐことを目的とし、その構
造は、扉の側端部にスライド部を形成し、箱体本体の開
口端部に扉に形成したスライド部が嵌合するスライド溝
を設け、扉を上下にスライドさせて開閉することであ
る。

【０００８】また、扉の上部にダンパーギアを設け、箱
体本体の扉の開閉動作の軌道上に、ダンパーギアを受け
止める受け部を設けたことである。

【０００９】また、扉にはハンドルを設け、箱体本体の
扉のハンドルに対向する位置にハンドルロック部を設け
たことである。

【作用】

【００１０】扉のハンドルでロックを外すことで、扉に
形成されたスライド部が箱体本体に設けられているスラ
イド溝をスライドしながら、扉に設けられているダンパ
ーギアによってゆっくり下降し扉を開ける。また扉を閉
める場合は、ハンドルを持って扉が箱体本体にロックさ
れるまで上方にスライドさせる。

【００１１】

【実施例】本発明に係る分電盤の扉開閉構造の実施例を
図１〜図３の添付図面に基づいて説明する。

【００１２】図１に示すように、分電盤１は開口２を有
する箱体本体３と扉４から成っている。開口２の部分
は、機器を被覆するために配線覆い５が取りつけられて
いる。

【００１３】扉４は、略コ字状に折曲形成されている。
折曲形成部６の端部にさらにスライド部７を突設してい
る。箱体本体３の開口２の端辺８には、図２に示すよう
にスライド溝９を設ける。扉４の開閉は、扉４のスライ
ド部７が箱体本体３のスライド溝９をスライドして上下
に動作する。

【００１４】扉４の折曲形成部６の上部内側にダンパー
ギア１０を回動可能に取り付ける。箱体本体３側には、
配線覆い５の、扉４が開閉動作するときの扉４に取り付
けられたダンパーギア１０の軌跡上にダンパーギア受け
部１１を設ける。扉４の開閉は、扉４のダンパーギア１
０が配線覆い５のダンパーギア受け部１１に係合しなが
ら行われる。

【００１５】図１、図３に示すように、扉４の前面外側
の下方中央に断面略Ｌ字状に折曲形成されているハンド
ル１２を設ける。配線覆い５の扉４に設けられたハンド
ル１２に対向する位置に断面略Ｌ字状のハンドルロック
部１３を設け、扉４を閉めたとき、折曲形成されている
ハンドル１２の端部がハンドルロック部１３に係合し
て、ロックされるようになっている。

【００１６】

【発明の効果】以上説明したように、本発明の分電盤の
扉開閉構造は、扉の側端部にスライド部を形成し、箱体
本体の開口端部に扉に形成したスライド部が嵌合するス
ライド溝を設け、扉を上下にスライドさせて開閉するた
め、簡単な構造で分電盤の前面に扉を開放するスペース
がなくても開閉が可能な分電盤を製造することができ、
天井や左右の壁面に分電盤を隙間なく取り付けても扉を
十分に開放することができるとともに、片下がりなくな
るので、分電盤の密閉性を上げることができ、分電盤内
への塵埃等の侵入を防ぐことができる。また、左右で扉
を支持しているため、箱体本体の横幅が広いものでも扉
を２枚にする必要がなく製作コストも下げることができ
る。

【００１７】また、扉の上部にダンパーギアを設け、箱
体本体の扉の開閉動作の軌道上に、ダンパーギアを受け
止める受け部を設けたので、楽に扉を開閉することがで
きる。

【００１８】また、扉にはハンドルを設け、箱体本体の
扉のハンドルに対向する位置にハンドルロック部を設け
たたため、楽に扉を開閉することができる。

【図面の簡単な説明】

【図１】本発明に係る分電盤の斜視図である。

【図２】本発明に係る分電盤の箱体本体の要部斜視図で
ある。

【図３】本発明に係る分電盤のハンドルロックの説明図
である。

【図４】従来の右とじの扉の分電盤の斜視図である。

【図５】従来の上とじの扉の分電盤の斜視図である。

【符号の説明】

１・・・分電盤、２・・・開口、３・・・箱体本体、４
・・・扉、５・・・配線覆い、６・・・折曲形成部、７
・・・スライド部、８・・・端辺、９・・・スライド
溝、１０・・・ダンパーギア、１１・・・ダンパーギア
受け部、１２・・・ハンドル、１３・・・ハンドルロッ
ク部。

Claims

【特許請求の範囲】

【請求項１】少なくとも開口を有する箱体本体と前記
開口を被覆する扉とから成る分電盤において、前記扉の
側端部にスライド部を形成し、前記箱体本体の前記開口
端部に前記扉に形成したスライド部が嵌合するスライド
溝を設け、扉を上下にスライドさせて開閉することを特
徴とする分電盤の扉開閉構造。
【請求項２】前記分電盤において、前記扉の上部にダ
ンパーギアを設け、前記箱体本体の前記扉の開閉動作の
軌道上に、前記ダンパーギアを受け止める受け部を設け
たことを特徴とする請求項１に記載の分電盤の扉開閉構
造。
【請求項３】前記分電盤において、前記扉にはハンド
ルを設け、前記箱体本体の前記扉のハンドルに対向する
位置にハンドルロック部を設けたことを特徴とする請求
項１または請求項２に記載の分電盤の扉開閉構造。