JP2021085291A - 開閉体 - Google Patents
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Description
まず、実施の形態の基本的概念について説明する。実施の形態は、概略的に、建物の開口部に設けられた折り戸を構成する開閉体に関するものである。
次に、実施の形態の具体的内容について説明する。
最初に、実施の形態に係る折り戸の構成について説明する。以下の説明では、図1のX方向を折り戸の左右方向(−X方向を折り戸の左方向、+X方向を折り戸の右方向)、図2のY方向を折り戸の前後方向(+Y方向を折り戸の前方向(部屋の室外側の方向)、−Y方向を折り戸の後方向(部屋の室内側の方向))、図1のZ方向を折り戸の上下方向(+Z方向を折り戸の上方向、−Z方向を折り戸の下方向)と称する。
枠体10は、躯体2(具体的には、建物の壁)に形成された開口部3の周縁に設置されるものである。この枠体10は、複数の鋼製(一例として、スチール、ステンレス等)の枠材を相互に組み合わせることによって構成されており、具体的には、図1に示すように、開口部3の戸先側に位置する戸先側縦枠材11、開口部3の戸尻側に位置する戸尻側縦枠材12、及び開口部3の上側に位置する上枠材13を備えている。そして、これら戸先側縦枠材11、戸尻側縦枠材12、及び上枠材13は、それぞれ開口部3の周縁における躯体2に対して固定部材14を介して固定具等によって固定されている。なお、実施の形態では、戸先側縦枠材11及び戸尻側縦枠材12の各々の下端部及びその近傍部分が建物の床面4よりも下方に位置するように、戸先側縦枠材11及び戸尻側縦枠材12は設置されている。
図1に戻り、開閉体20は、開口部3を開閉するためのものであり、図1から図5に示すように、第1開閉体30、第2開閉体50、第1ヒンジ部61、及び第2ヒンジ部62を備えている。
第1開閉体30は、開閉体20の基本構造体の一部であって、枠体10に対してスライド移動することで開口部3の開閉を行うものである。この第1開閉体30は、図1から図5に示すように、戸尻側第1開閉体本体30a、戸先側第1開閉体本体30b、連結部41、戸車部42、側壁部44、及び補強部45を備えている。
戸尻側第1開閉体本体30aは、第1開閉体30の基本構造体の一部であって、第1ヒンジ部61によって軸支されるものである。戸先側第1開閉体本体30bは、第1開閉体30の基本構造体の他の一部であって、戸尻側第1開閉体本体30aよりも戸先側に位置するものである。これら戸尻側第1開閉体本体30a及び戸先側第1開閉体本体30bの各々は、例えば公知の折り戸用の開閉体本体等を用いて構成されており、具体的には、図1から図5に示すように、第1開閉体フレーム31、第1室外側表面材32、第1室内側表面材33、第1芯材34、及び取手部35を備えている(ただし、戸尻側第1開閉体本体30aにおいては、取手部35を省略する)。なお、実施の形態では、戸先側第1開閉体本体30bの左右方向の長さが戸尻側第1開閉体本体30aの左右方向の長さよりも長くなるように、戸尻側第1開閉体本体30a及び戸先側第1開閉体本体30bが構成されているものとする。
第1開閉体フレーム31は、戸尻側第1開閉体本体30a(又は戸先側第1開閉体本体30b)の剛性を主として担うものである。この第1開閉体フレーム31は、複数の鋼製の長尺な力骨を組み合わせることによって、正面形状が環状となるように形成されており、具体的には、図2から図5に示すように、左右一対の第1縦力骨31a、31b及び上下一対の第1横力骨31c、31dから構成されている。
第1室外側表面材32及び第1室内側表面材33は、第1開閉体フレーム31及び第1芯材34を覆うためのものである。これら第1室外側表面材32及び第1室内側表面材33は、例えば公知の表面材(一例として、鋼製の化粧板)等を用いて構成され、第1開閉体フレーム31及び第1芯材34を覆うように設けられており、具体的には、図2から図5に示すように、第1開閉体フレーム31及び第1芯材34を部屋の室内側及び部屋の室外側から挟むように配置され、第1開閉体フレーム31及び第1芯材34に対して接着剤等によって固定されている。
第1芯材34は、戸尻側第1開閉体本体30a(又は戸先側第1開閉体本体30b)の内部に充填されるものであり、例えば公知の芯材等を用いて構成され、図2から図5に示すように、第1開閉体フレーム31、第1室外側表面材32、及び第1室内側表面材33にて囲繞された空間内に充填されている。
取手部35は、通行対象(具体的には、人)が第1開閉体30の開閉操作を行うためのものであり、例えば公知の折り戸用の取手を用いて構成されており、図1、図4に示すように、戸先側第1開閉体本体30bにおける部屋の室外側及び室内側にそれぞれ配置されている。
連結部41は、戸尻側第1開閉体本体30aを戸先側第1開閉体本体30bに対して回動自在に軸支しながら連結する連結手段である。この連結部41は、例えば公知の折り戸用の連結材等を用いて構成されており、図1に示すように、戸尻側第1開閉体本体30aと戸先側第1開閉体本体30bとの相互間において上下方向の略全長にわたって設けられており、戸尻側第1開閉体本体30a及び戸先側第1開閉体本体30bの各々に対して固定具等によって接続されている。
戸車部42は、戸尻側第1開閉体本体30a及び戸先側第1開閉体本体30bを上枠材13のガイドレール13d上をスライド移動させるためのものである。この戸車部42は、例えば公知の折り戸用のガイドローラ等を用いて構成され、上枠材13と戸先側第1開閉体本体30bとの間においてガイドレール13d上をスライド移動可能に設けられており、接続部43(例えば、ボルト材、ネジ材等)を介して戸先側第1開閉体本体30bと接続されている。
側壁部44は、戸車部42及び接続部43における見込方向のいずれか一方側を覆うためのものである。側壁部44は、例えばY−Z平面に沿った断面形状が略逆L字状である板状体にて形成され、図2に示すように、戸先側第1開閉体本体30bの上端部(具体的には、上側第1横力骨31cの上面)から上方に張り出すように設けられている。具体的には、上枠材13の下端部と間隔を隔てて設けられていると共に、戸先側第1開閉体本体30bの上端部における部屋の室外側の端部と部屋の室内側の端部とにそれぞれ設けられている。
補強部45は、側壁部44を補強するためのものである。この補強部45は、例えばY−Z平面に沿った断面形状が略U字状である板状体にて形成され、図2に示すように、側壁部44及び戸先側第1開閉体本体30bによって囲繞された空間内において、側壁部44及び戸先側第1開閉体本体30bと当接するように設けられている。
第2開閉体50は、開閉体20の基本構造体の他の一部であり、図1から図5に示すように、第2開閉体フレーム51、第2室外側表面材52、第2室内側表面材53、及び第2芯材54を備えている
第2開閉体フレーム51は、第2開閉体50の剛性を主として担うためのフレームである。この第2開閉体フレーム51は、複数の鋼製の長尺な力骨を組み合わせることによって、正面形状がコ字状となるように形成されており、具体的には、図2、図5に示すように、第2縦力骨51a及び上下一対の第2横力骨51c、51dから構成されている。より具体的には、第2縦力骨51aは、上下方向に略沿うように配置されている。また、上下一対の第2横力骨51c、51dは、長手方向の長さが相互に略同一となるように形成されており、左右方向に略沿うように配置されている。
第2室外側表面材52及び第2室内側表面材53は、第2開閉体フレーム51を覆うための表面材である。これら第2室外側表面材52及び第2室内側表面材53は、例えば公知の表面材(一例として、鋼製の化粧板)等を用いて構成され、図2、図5に示すように、第2開閉体フレーム51及び第2芯材54を覆うように設けられており、具体的には、第2開閉体フレーム51を部屋の室外側及び室内側から挟むように配置され、第2開閉体フレーム51及び第2芯材54に対して接着剤等によって固定されている。
第2芯材54は、第2開閉体50の内部に充填されるものであり、例えば公知の芯材等を用いて構成され、図2、図5に示すように、第2開閉体フレーム51、第2室外側表面材52、及び第2室内側表面材53にて囲繞された空間内に充填されている。なお、第2開閉体50の構成の詳細については、後述する。
第1ヒンジ部61は、第1開閉体30を枠体10に対して回動自在(具体的には、開口部3から部屋の室外側又は室内側に至る範囲で回動自在)に軸支するためのものである。この第1ヒンジ部61は、例えば公知のヒンジ部材(一例として、ピボットヒンジ)等を用いて構成されており、図1に示すように、戸尻側第1開閉体本体30aの戸尻側の上端側及び下端側にそれぞれ設けられており、戸尻側第1開閉体本体30a(具体的には、第1開閉体フレーム31)及び戸尻側縦枠材12に対して固定具等によって固定されている。
第2ヒンジ部62は、第2開閉体50を第1開閉体30に対して回動自在に軸支するためのヒンジ部である。この第2ヒンジ部62は、例えば公知のヒンジ部材(一例として、ピボットヒンジ等)を用いて構成されており、図1に示すように、第2開閉体50の戸尻側に設けられており、戸先側第1開閉体本体30b(具体的には、第1開閉体フレーム31)及び第2開閉体50(具体的には、第2開閉体フレーム51)に対して固定具等によって固定されている。なお、第2ヒンジ部62のうち、上側の第2ヒンジ部62aを「上側第2ヒンジ部62a」と称し、下側の第2ヒンジ部62bを「下側第2ヒンジ部62b」と称する。
自閉部80は、全開状態又は半開状態において戸尻側第1開閉体本体30a及び戸先側第1開閉体本体30bを自動的に閉鎖方向にスライド移動させるための自閉手段である。この自閉部80は、例えば公知の折り戸用の自閉装置を用いて構成され、図1に示すように、上枠材13の内部に収容されて、上枠材13に対して固定具等によって固定されている。また、自閉部80と戸車部42との接続方法については任意であるが、実施の形態では、自閉部80における図示しない付勢部(例えば、ぜんまいバネ等)と戸車部42とをワイヤー部81を介して接続している。このような接続方法により、全開状態又は半開状態において付勢部によってワイヤー部81が巻き取られることにより、戸尻側第1開閉体本体30a及び戸先側第1開閉体本体30bを自動的に閉鎖移動させることができる。なお、例えば、全開状態において自閉部80によって戸尻側第1開閉体本体30a及び戸先側第1開閉体本体30bが閉鎖移動することを回避するために、戸尻側第1開閉体本体30a及び戸先側第1開閉体本体30bを仮保持するための保持部(図示省略)が上枠材13に設けられてもよい。
図1に戻り、次に、第2開閉体50の構成の詳細について説明する。ただし、第2開閉体50は、特記する場合を除いて、任意の形状、方法、及び材質で製造することができる。
まず、第2開閉体50の構成の第1の特徴については、第2開閉体50は、第1開閉体30のスライド移動に伴って枠体10に対してスライド移動すると共に、第1開閉体30のスライド移動が行われる際に、開口部3よりも見込方向のいずれか一方側に存在する障害物B(例えば、人、動物、又は物等が)と当該第2開閉体50との当接によって当該第1開閉体30のスライド移動を妨げないように回動することが可能となるように構成されている。
図1に戻り、次に、第2開閉体50の構成の第2の特徴については、図1、図5に示すように、第2開閉体50は、第1開閉体30の戸先側部分であり、且つ第1開閉体30の下側部分に設けられている。
図1に戻り、次いで、第2開閉体50の構成の第3の特徴については、上側第2ヒンジ部62a及び下側第2ヒンジ部62bは、見込方向から見て戸車部42の軸部42a(戸車部42の本体部と第1開閉体30とを連結する軸状体。以下、「戸車側軸部42a」と称する)よりも第1開閉体30の戸尻側の位置又は戸車側軸部42aと同一直線上の位置に配置されている。
図1に戻り、次に、第2開閉体50の構成の第4の特徴については、第2開閉体50には、切替部70が設けられている。
切替部70は、第2開閉体50の回動状態を、第2開閉体50の回動を許容する状態(以下、「回動許容状態」と称する)と、第2開閉体50の回動を規制する状態(以下、「回動規制状態」と称する)とに切り替えるための切替手段を備える。この切替部70は、例えば公知の錠装置(一例として、フランス落とし)を用いて構成されており、図1に示すように、第2開閉体50の戸先側に設けられており、切替部本体(図示省略)及び操作部71を備えている。
続いて、折り戸1の作用について説明する。この折り戸1の作用は、障害物Bが開口部3よりも部屋の室内側に位置する場合の作用と、障害物Bが開口部3よりも部屋の室内側に位置する場合の作用に大別されるが、これら作用はそれぞれ略同一であるので、以下では、障害物Bが開口部3よりも部屋の室内側に位置する場合の作用のみについて説明することとする。なお、この作用の前提としては、図6(a)に示すように、開口部3の開閉状態が全閉状態であり、且つ第2開閉体50の回動状態が回動規制状態において、障害物Bである人が開口部3よりも部屋の室内側で倒れている場合に、当該人を救出するために、開口部3よりも部屋の室外側にいる管理者が第1開閉体30の開放操作するものとして説明する。
このように実施の形態によれば、開口部3の周縁に設けられた枠体10に対して回動自在に軸支された第1開閉体30であって、枠体10に対してスライド移動することで開口部3の開閉を行う第1開閉体30と、第1開閉体30に対して回動自在に取り付けられた第2開閉体50であって、第1開閉体30のスライド移動に伴って枠体10に対してスライド移動すると共に、第1開閉体30のスライド移動が行われる際に、開口部3よりも見込方向のいずれか一方側に存在する障害物Bと当該第2開閉体50との当接によって当該第1開閉体30のスライド移動を妨げないように回動することが可能な第2開閉体50と、を備えるので、上記障害物Bが存在する場合において、第1開閉体30をスライド移動させる際に、第2開閉体50が当該障害物Bと当接しても第1開閉体30のスライド移動を妨げないように第2開閉体50を回動させることができる。よって、第2開閉体50を備えない場合に比べて、第1開閉体30を確実にスライド移動させることができ、開閉体20の使用性を高めることができる。
以上、本発明の各実施の形態について説明したが、本発明の具体的な構成及び部は、特許請求の範囲に記載した各発明の技術的思想の範囲内において、任意に改変及び改良することができる。以下、このような変形例について説明する。
まず、発明が解決しようとする課題や発明の効果は、前記した内容に限定されるものではなく、本発明によって、前記に記載されていない課題を解決したり、前記に記載されていない効果を奏することもでき、また、記載されている課題の一部のみを解決したり、記載されている効果の一部のみを奏することがある。
実施の形態や図面において例示した構成要素に関して、形状、数値、又は複数の構成要素の構造若しくは時系列の相互関係については、本発明の技術的思想の範囲内において、任意に改変及び改良することができる。
上記実施の形態では、折り戸1が、両方向開きの折り戸であると説明したが、これに限らず、例えば、片方向開きの折り戸(具体的には、第1開閉体30が見込方向のいずれか一方のみに向けてせり出すように折り畳みながら開く折り戸)であってもよい。
上記実施の形態では、第1開閉体30が、側壁部44、及び補強部45を備えていると説明したが、これに限らず、例えば、側壁部44又は補強部45の少なくともいずれか1つを省略してもよい。
上記実施の形態では、開閉体20には、第2開閉体50が1つのみ設けられていると説明したが、これに限らず、例えば、2つ以上設けられてもよい。
上記実施の形態では、第2ヒンジ部62が、見込方向から見て戸車側軸部42aと同一直線上の位置に配置されていると説明したが、これに限らず、例えば、見込方向から見て戸車部42よりも第1開閉体30の戸先側の位置に配置されてもよい。
付記1の開閉体は、建物の開口部に設けられた折り戸を構成する開閉体であって、前記開口部の周縁に設けられた枠体に対して回動自在に軸支された第1開閉体であって、前記枠体に対してスライド移動することで前記開口部の開閉を行う第1開閉体と、前記第1開閉体に対して回動自在に取り付けられた第2開閉体であって、前記第1開閉体のスライド移動に伴って前記枠体に対してスライド移動すると共に、前記第1開閉体のスライド移動が行われる際に、前記開口部よりも見込方向のいずれか一方側に存在する障害物と当該第2開閉体との当接によって当該第1開閉体のスライド移動を妨げないように回動することが可能な第2開閉体と、を備える。
付記1に記載の開閉体によれば、開口部の周縁に設けられた枠体に対して回動自在に軸支された第1開閉体であって、枠体に対してスライド移動することで開口部の開閉を行う第1開閉体と、第1開閉体に対して回動自在に取り付けられた第2開閉体であって、第1開閉体のスライド移動に伴って枠体に対してスライド移動すると共に、第1開閉体のスライド移動が行われる際に、開口部よりも見込方向のいずれか一方側に存在する障害物と当該第2開閉体との当接によって当該第1開閉体のスライド移動を妨げないように回動することが可能な第2開閉体と、を備えるので、上記障害物が存在する場合において、第1開閉体をスライド移動させる際に、第2開閉体が当該障害物と当接しても第1開閉体のスライド移動を妨げないように第2開閉体を回動させることができる。よって、第2開閉体を備えない場合に比べて、第1開閉体を確実にスライド移動させることができ、開閉体の使用性を高めることができる。
2 躯体
3 開口部
4 床面
3a 第1開口部
3b 第2開口部
10 枠体
11 戸先側縦枠材
12 戸尻側縦枠材
13 上枠材
13a 点検口
13b 点検カバー
13c 上枠側支持部
13d ガイドレール
13e 挿通口
13f 上枠側取付材
14 固定部材
20 開閉体
30 第1開閉体
30a 戸尻側第1開閉体本体
30b 戸先側第1開閉体本体
31 第1開閉体フレーム
31a 戸尻側第1縦力骨
31b 戸先側第1縦力骨
31c 上側第1横力骨
31d 下側第1横力骨
31e 上側水平部分
31f 下側水平部分
31g 接続部分
32 第1室外側表面材
33 第1室内側表面材
34 第1芯材
35 取手部
41 連結部
42 戸車部
42a 戸車側軸部
43 接続部
44 側壁部
45 補強部
50 第2開閉体
51 第2開閉体フレーム
51a 戸先側第2縦力骨
51c 上側第2横力骨
51d 下側第2横力骨
52 第2室外側表面材
53 第2室内側表面材
54 第2芯材
61 第1ヒンジ部
62 第2ヒンジ部
62a 上側第2ヒンジ部
62b 下側第2ヒンジ部
70 切替部
71 操作部
80 自閉部
81 ワイヤー部
B 障害物
Claims (6)
- 建物の開口部に設けられた折り戸を構成する開閉体であって、
前記開口部の周縁に設けられた枠体に対して回動自在に軸支された第1開閉体であって、前記枠体に対してスライド移動することで前記開口部の開閉を行う第1開閉体と、
前記第1開閉体に対して回動自在に取り付けられた第2開閉体であって、前記第1開閉体のスライド移動に伴って前記枠体に対してスライド移動すると共に、前記第1開閉体のスライド移動が行われる際に、前記開口部よりも見込方向のいずれか一方側に存在する障害物と当該第2開閉体との当接によって当該第1開閉体のスライド移動を妨げないように回動することが可能な第2開閉体と、
を備える開閉体。 - 前記第1開閉体は、前記開口部の開放を行う際に、当該第1開閉体の戸先側の端部が前記障害物に近づくようにスライド移動可能なものであり、
前記第2開閉体を、前記第1開閉体の戸先側部分に設けた、
請求項1に記載の開閉体。 - 前記建物の壁の前記開口部に設けられた前記折り戸を構成する当該開閉体であって、
前記第2開閉体を、前記第1開閉体の下側部分に設けた、
請求項1又は2に記載の開閉体。 - 前記第1開閉体を、前記枠体に対して戸車部を介してスライド移動可能に接続し、
前記第2開閉体を、前記第1開閉体に対してヒンジ部を介して回動自在に軸支し、
前記ヒンジ部を、見込方向から見て前記戸車部の軸部よりも前記第1開閉体の戸尻側の位置又は前記戸車部の軸部と同一直線上の位置に配置した、
請求項1から3のいずれか一項に記載の開閉体。 - 前記第2開閉体の回動状態を、前記第2開閉体の回動を許容する回動許容状態と、前記第2開閉体の回動を規制する回動規制状態とに切り替えるための切替手段を備える、
請求項1から4のいずれか一項に記載の開閉体。 - 前記第2開閉体は、開き戸用の扉体である、
請求項1から5のいずれか一項に記載の開閉体。
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