JP2019190012A - 二開口部対応ドアユニット - Google Patents

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卓 北山
Takashi Kitayama
卓 北山
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Abstract

【課題】 本発明は、異なる二つの開口部を選択的に閉塞可能な二開口部対応ドアユニットを提供することを課題とする。【解決手段】 交差する壁面のそれぞれに設けられた開口幅の異なる開口部を選択的に閉塞する二開口部対応ドアユニットにおいて、二開口部対応ドアユニットを、壁面の交差する箇所に設置される吊元枠と、吊元枠に回動可能に軸支される第一扉と、第一扉に回動可能に軸支される第二扉で構成し、第一扉の吊元側の軸支部を中心軸に第一扉が小開口部側と大開口部間で回動自在とするとともに、第一扉と第二扉が部分的に重合し小開口部を閉じる第一形態と、第一扉と第二扉が直線的な連設形態にて第一扉と第二扉が協働で大開口部を閉じる第二形態とに変形可能とし、第二扉に第二形態に変形可能な自閉装置を設け、第二扉の戸先と上部に設けたラッチにて扉の自閉を停止させる。【選択図】 図6

Description

本発明は、主に病室や療養施設の居室内、特にトイレ、洗面所部分に設置され、二つの開口部のうち、何れか一方の開口部を選択的に閉塞する二開口部対応ドアユニットに関するものである。
トイレ部分と洗面所部分が一体となった洗面空間に設置され、洗面空間の出入口の開口部と、洗面所部分とトイレ部分を分断する開口部の2つの開口部を、選択的に閉塞し、居室空間を有効に利用可能とするドアが古くから知られている。しかしながら、選択的に閉塞される2つの開口部は同じ幅の開口部に限られていた。
実開昭56−16761公報
本発明は、従来の問題点に鑑みて、異なる開口幅の二つの開口部を選択的に閉塞可能な二開口部対応ドアユニットを提供することを課題とする。
そこで、上記課題を解決する為、本発明が第1の手段として構成したところは、交差する壁面のそれぞれに設けられた二つの開口部は、一方の壁面の開口部が大開口部であって、他方の壁面の開口部が大開口部の開口幅より狭い開口幅の小開口部であり、二開口部対応ドアユニットは、大開口部と小開口部を選択的に閉塞するものであって、壁面の交差する箇所に設置される吊元枠に加え、大開口部を形成する枠体と小開口部を形成する枠体を備え、吊元枠に回動可能に軸支される第一扉と、第一扉に回動可能に軸支される第二扉で構成することにより、該第一扉の吊元側の軸支部を中心軸に第一扉が小開口部側と大開口部間で回動自在とされるとともに、第一扉と第二扉が部分的に重合し小開口部を閉じる第一形態と、第一扉と第二扉が直線的な連設形態にて第一扉と第二扉が協働で大開口部を閉じる第二形態とに変形可能とされ、小開口部を閉塞する第一形態における第二扉の吊元側戸先を、吊元枠から第二形態における戸先側に移動させる自閉機構を備えるとともに、第二扉に、第一形態において、少なくとも戸先側と、上方、あるいは下方側、もしくは上下両方側へ突出し被係合部と係合するラッチを備え、該ラッチにて、第二扉の自閉を停止させているものである。
そこで、上記課題を解決する為、本発明が第2の手段として構成したところは、上記第1の手段に加え、操作具の回動操作により、ラッチの被係合部との係合が解除され、第一形態から第二形態への変形動作と第二形態から第一形態への変形動作を該操作具の操作のみで可能としたものである。
そこで、上記課題を解決する為、本発明が第3の手段として構成したところは、上記第1の手段、あるいは、第2の手段に加え、第二扉が第一扉に軸支される箇所は、第二扉の戸先側と戸尻側間で、かつ、小開口部を閉じた状態の第一形態で、小開口部の出入り方向における大開口部側と反対側に第一扉が位置するとともに、小開口部における大開口部側に第二扉が位置し、第一扉と第二扉が部分的に重合するように設定され、さらに、第二扉は、小開口部の開口幅より幅広に設定されるとともに、第二形態における第二扉の戸先側の上部で、大開口部を形成する上枠ユニットに、大開口部の開口幅方向にスライド移動可能に軸支され、第二扉の大開口部を閉じた状態で戸尻側に位置する戸先側ラッチと、第一扉の戸先側端面に設けられた扉ラッチ受とが第二形態で係合するものである。
請求項1に記載の発明によると、二開口部対応ドアユニットは、枠体によって大開口部と小開口部を形成できる。そして、第一扉が回動自在とされているため、該回動によって、交差する壁面のそれぞれに設けられた二つの開口部に対応可能となり、第二扉が、第一扉に回動自在に軸支されているため、第一扉と第二扉が直線的に並び協働で大開口部を閉じることができだけでなく、第一扉と第二扉が部分的に重合することにより小開口部を閉じることができるので、開口幅の異なる二つの開口部を選択的に閉じることが可能となる。
第二扉の戸先側が吊元枠から第二形態における戸先側に移動すると、第二扉は、第一形態から第二形態に変形するが、第一形態における第二扉の戸先側を、吊元枠から、第二形態における戸先側に移動させる自閉機構を備えるから、操作が容易となる。
また、第一形態では、自閉装置によって、第二扉は第二形態側に移動しようとしているが、第二扉の第一形態における戸先側と、上方、あるいは下方側、もしくは上下両方側へ突出し、被係合部と係合するラッチを備え、該ラッチにて、第二扉の自閉を停止させているから、第二扉を第一形態でしっかりと固定することができる。
請求項2に記載の発明によると、前記効果に加え、操作具のみの操作で、ラッチの係合解除と第一形態から第二形態への変形動作と第二形態から第一形態への変形動作が可能であるから、扉の開閉操作が容易であり、また、部品点数を少なくすることができる。
請求項3に記載の発明によると、前記効果に加え、第二扉は、小開口部の開口幅より幅広に設定され、第一形態において、第一扉より大開口部側に位置しているので、第一形態において、第一扉が第二扉の影に隠れたように小開口部の出入り方向における大開口部側に第二扉一枚が露呈している状態であるから、第一形態で第二扉を凹凸の少ない壁面のように使用することができる。また、第二形態で第二扉のラッチと第一扉のラッチ受けが係合するので、第一扉と第二扉の直線的な連設形態が維持できる。そして、第一形態で第二扉のラッチと小開口部の戸先側に設けられたラッチ受けが係合するので、第二扉で小開口部を閉じた状態を維持できる。さらに、一つのラッチで、第一形態と第二形態のそれぞれで、開口部を閉鎖した状態を維持できるので部品コストの低減は図れるだけでなく、第一形態でのラッチ解除と、第二形態でのラッチ解除が同じ操作具の操作により可能なので扉の開閉操作が容易である。
二開口部対応ドアユニットの使用状態での第一形態を示す平面図 二開口部対応ドアユニットの使用状態での第二形態を示す平面図 二開口部対応ドアユニットの扉の開閉軌跡を示す平面図 二開口部対応ドアユニットの第一形態での要部の水平断面図 二開口部対応ドアユニットの第二形態での要部の水平断面図 第一形態の二開口部対応ドアユニットのトイレ側からの立面図 第二形態の二開口部対応ドアユニットの居室側からの立面図 第二形態の二開口部対応ドアユニットの洗面側からの鉛直断面図 二開口部対応ドアユニットの第二形態での要部の鉛直断面図 図8のA部の拡大図 自閉装置の自閉ワイヤーと吊り支持部材の軌跡を示す概略図 第二扉の構成説明図
交差する壁面のそれぞれに設けられた二つの開口部の一方の壁面の開口部が大開口部であって、他方の壁面の開口部が大開口部の開口幅より狭い開口幅の小開口部である二つの開口部を選択的に閉塞する二開口部対応ドアユニットにおいて、二開口部対応ドアユニットは、壁面の交差する箇所に設置される吊元枠に加え、大開口部を形成する枠体と小開口部を形成する枠体を備えるとともに、吊元枠と、吊元枠に回動可能に軸支される第一扉と、第一扉に回動可能に軸支される第二扉で構成し、該第一扉の吊元側の軸支部を中心軸に第一扉を小開口部と大開口部間で回動自在とし、第一扉と第二扉が部分的に重合し小開口部を閉じる第一形態と、第一扉と第二扉が直線的な連設形態にて第一扉と第二扉が協働で大開口部を閉じる第二形態とに変形可能とし、第二扉が第一扉に軸支される箇所を、第二扉の戸先側と戸尻側間で、かつ、第一形態で、小開口部の出入り方向における大開口部側と反対側に第一扉が位置するとともに、小開口部における大開口部側に第二扉が位置し、第一扉と第二扉が部分的に重合するように設定し、さらに、第二扉を、小開口部の開口幅より幅広に設定し、第二形態における第二扉の戸先側の上部で、大開口部を形成する上枠ユニットに、大開口部の開口幅方向に移動可能に、かつ、垂直回転軸を軸芯に回動可能に軸支し、該垂直回転軸部を戸先側に移動させる自閉装置を設置し、第一形態において、戸先側と、上方に突出し、被係合部と係合するラッチを配設し、該ラッチにて、第二扉の自閉を停止させ、第二扉の大開口部を閉じた状態で戸尻側に位置する戸先側ラッチと、第一扉の戸先側端面に設けられた扉ラッチ受とが第二形態で係合し、第二扉に設けられた操作具の回動操作により、ラッチの被係合部との係合が解除され、第一形態から第二形態への変形動作と第二形態から第一形態への変形動作を該操作具の操作のみで可能とする。
以下、本発明の実施例を添付図面に基づいて詳述する。
図1は、本発明の二開口部対応ドアユニットの使用状態での第一形態を示す平面図を示し、符号100は、部屋の空間を仕切る第一壁面を示し、符号101は、第一壁面100に設けられた小開口部を示し、符号200は、部屋の空間を仕切る第二壁面を示し、符号201は、第二壁面200に設けられた大開口部を示し、実施例においては、第二壁面200に第一壁面100が交差し、第二壁面200と第一壁面100でT字状の壁面を形成している。
便宜的に、小開口部101の出入り方向の大開口部側を洗面側、その対向側をトイレ側、そして、大開口部201の出入り方向の小開口部側を前記と同じく洗面側、その対向側を居室側と云う。
符号1は、第一壁面100と第二壁面200に交差部に立設される吊元枠を示し、符号2は、吊元枠1と離間して第一壁面100に立設される小開口戸先枠を示し、符号3は、吊元枠1と小開口戸先枠2の上部を繋ぐ、小開口上枠を示し、吊元枠1と小開口戸先枠2と小開口上枠3が門型に組まれることにより、前記小開口部101が形成される。
そして、符号4は、前記吊元枠1と離間して第二壁面200に立設される大開口戸先枠を示し、符号5は、吊元枠1と大開口戸先枠4の上部を繋ぐ、上枠ユニットを示し、吊元枠1と大開口戸先枠4と上枠ユニット5が門型に組まれることにより、前記大開口部201が形成される。
このように、吊元枠1は、小開口部101、大開口部201のそれぞれの開口枠を形成するものとして兼用される。
以下、吊元枠1側を戸尻側と云い、小開口戸先枠2、大開口戸先枠4側を戸先側と云う。
吊元枠1は、図4、5に示すように平面視において、吊元枠1の全体幅が居室側に広く、洗面側が狭くなるように、段付き状に形成されている。
詳述すると、吊元枠1は、平面視において、居室側におけるトイレ側面を形成する居室側見切り面1aと、居室側見切り面1aの居室側端から大開口部側に屈曲し居室側面を形成する居室側化粧面1bと、居室側化粧面1bの大開口部側端から洗面側に屈曲し大開口部の内面を形成する大開口吊元化粧面1cと、大開口吊元化粧面1cの洗面側端からトイレ側に段付き状に屈曲し吊元ヒンジ面を形成する吊元面1dと、吊元面1dのトイレ側端から小開口部側に屈曲し大開口部を形成する吊元化粧面1eと、吊元化粧面1eの小開口部側端からトイレ側に屈曲し小開口部の内面を形成する小開口吊元化粧面1fと、小開口吊元化粧面1fのトイレ側端から居室側に屈曲しトイレ側面を形成するトイレ側見切り面1gで形成されている吊元枠材10と、吊元枠材10の居室側見切り面1aとトイレ側見切り面1gを連結する吊元補強片11と、吊元枠材10の大開口吊元化粧面1cと吊元補強片11と吊元化粧面1eとを連結する吊元枠補強12と、吊元枠材10の吊元面1dに部分的に取り付けられている螺孔を有するヒンジ座13で構成され、第二壁面内に設置されている補強枠200aと吊元補強片11が鉄筋などを介して溶接あるいはネジ止めされることにより吊元枠1は固定される。
小開口戸先枠2は、平面視において、図4に示すように、洗面側でコ字状に形成される洗面側化粧突部2aと、洗面側化粧突部2aに対向してコ字状に形成されるトイレ側化粧突部2bと、洗面側化粧突部2aとトイレ側化粧突部2bを小開口部101の内面側で連結する小開口戸先化粧面2cで形成され、横断面扁平形状の小開口部戸先基枠21と、小小開口戸先化粧面2cの対向側で、洗面側化粧突部2aとトイレ側化粧突部2bを連結する小開口戸先側補強片22と、小開口戸先化粧面2cのトイレ側で、吊元枠1方向に突出するパネル状の袖枠23で構成され、第一壁面内に設置されている補強枠100aと小開口戸先側補強片22が鉄筋などを介して溶接されることにより小開口戸先枠2は固定される。また、パネル状の袖枠23の吊元枠1側の端面には、後述する水平ラッチ74aと係合する凹状の枠ラッチ受24が設けられ被係合部が形成されている。
小開口上枠3は、側面視において、図10に示すように、洗面側でコ字状に形成される洗面側上部化粧突部3aと、洗面側上部化粧突部3aに対向して洗面側上部化粧突部3aより高いコ字状に形成されるトイレ側上部化粧突部3bと、洗面側上部化粧突部3aとトイレ側上部化粧突部3bを小開口部101の内面側で連結する段付き形状の小開口上化粧面で形成される小開口上化粧面3cと、小開口上化粧面3cの対向側で、洗面側上部化粧突部3aとトイレ側上部化粧突部3bを連結する上側補強片32で構成され、第一壁面内に設置されている補強枠100aと上側補強片32が鉄筋などを介して溶接あるいはネジ止めされることにより小開口上枠3は固定される。また、小開口上化粧面3cには、後述する垂直ラッチ74bと係合する凹状の垂直ラッチ受33が設けられ被係合部が形成されている。
大開口戸先枠4は、平面視において、図5に示すように、洗面側でコ字状に形成される洗面側化粧突部4aと、洗面側化粧突部4aに対向して洗面側化粧突部4aより幅広のコ字状に形成される居室側化粧突部4bと、洗面側化粧突部4aと居室側化粧突部4bを大開口部201の内面側で連結する大開口戸先化粧面4cで形成される大開口部戸先基枠41と、大開口戸先化粧面4cの対向側で、洗面側化粧突部4aと居室側化粧突部4bを連結する大開口戸先側補強片42で構成され、第二壁面内に設置されている補強枠200aと大開口戸先側補強片42が鉄筋などを介して溶接あるいはネジ止めされることにより大開口戸先枠4は固定される。
上枠ユニット5は、図9で示すように大開口上枠基枠50と洗面側固定ランマ51と、支持レール体53で構成されている。
大開口上枠基枠50は、水平視縦断面略下向きコ字型に形成され、大開口戸先枠4と吊元枠1間に納まる長さとされ、居室側に点検パネル500の上部を挟持する挟持片50aが溶接固定されるものであって、上枠ユニット5の戸先側と戸尻側がそれぞれ、大開口戸先枠4と吊元枠1にネジにて固定されるとともに、大開口上枠基枠50の上面と第二壁面内に設置されている補強枠200aに鉄筋などを介して溶接あるいはネジ止めされることにより大開口上枠基枠50は固定される。
洗面側固定ランマ51は、図9で示すように取り付け状態で大開口部201の洗面側の上方に配設される表面板51aと、表面板51aの上部に形成された、大開口上枠基枠50に下方から挿入する上部支持突片51bと、表面板51aの下部に形成された大開口部201の内面を形成する下化粧部51cと、表面板51aの戸先側端部と戸先側が居室側に屈曲し形成された固定片51d、51dで形成されている。
そして、洗面側固定ランマ51は、固定片51d、51d部で、吊元枠1の小開口吊元化粧面1f、大開口戸先枠4の大開口戸先化粧面4cにネジにて固定され設置される。
支持レール体53は、図9で示すように洗面側レール部材531と居室側レール部材532で構成されている。
洗面側レール部材531は、側面視で居室側が開口する断面コ字状の洗面側走行部531aを有し、洗面側固定ランマ51の左右幅と同じ長さに形成される。
居室側レール部材532は、洗面側レール部材531と対向して、側面視で洗面側が開口する断面コ字状の居室側走行部532aを有し、同じく、洗面側固定ランマ51の左右幅と同じ長さに形成される。
そして、洗面側レール部材531と居室側レール部材532は、対向して、かつ、間隔を空けた状態で吊元枠1、大開口戸先枠4の間にネジにて水平に着脱自在に固定され設置される。
点検パネル500は、大開口部201の居室側の上方全幅に渡って着脱自在に取り付けられる横長パネル状を成し、大開口上枠基枠50の居室側面部で、大開口上枠基枠50と挟持片50a間に、下方から差し込まれる上部支持突片501が上端部に形成され、大開口戸先枠4と吊元枠1に設けられた、螺孔を有する点検パネル取付用突片(図示せず。)に居室側から取り付けネジにて着脱自在に取り付けられている。
第一扉6は、主に縦長長方形で内部に中空部を持ち、該中空部にペーパーコアを内包したパネル状の開口閉塞体61と、水平方向に伸びる支持アーム62、62、62を上下方向に所定の間隔に有して配置する支持アーム体621と、支持アーム体621を覆う、点検側化粧パネル622、固定側化粧パネル623で構成される。
支持アーム体621は、三本の支持アーム62、62、62と、それぞれの支持アーム62の左右の両端側それぞれにネジ止めされる中間蝶番63a、吊元蝶番63bと、支持アーム62、62、62を縦方向に連結するフラットバー状の縦支持杆64、64で構成され、三本の支持アーム62、62、62を上下方向に所定の間隔に有して配置し、支持アーム62、62、62のそれぞれの戸先側と戸尻側が縦支持杆64、64によって連結される。
このように組み立てられた支持アーム体621は、図7に示すように開口閉塞体61の上部、中間部、下部それぞれに設けられた複数の螺孔61a・・・を使って支持アーム体621の支持アーム62、62、62がネジ止めされる。支持アーム62には、該螺孔61aに対応して、貫通孔62aが設けられている。尚、貫通孔62aはキャップなどによって適宜閉塞される。また、開口閉塞体61の戸先側端面には、後述する第二扉7のラッチ74に対応して凹状の扉ラッチ受61bが設置され被係合部が形成される。
そして、板状で四辺が折り曲げられた点検側化粧パネル622が支持アーム体621にねじ止めされ、大開口部を閉じた状態における居室側を覆い、板状の固定側化粧パネル623で、支持アーム体621の開口閉塞体61の戸先側から前方に突出した部分の大開口部を閉じた状態における洗面側を覆い支持アーム体621にねじ止めされ、このようにして第一扉6は組み立てられる。
尚、中間の支持アーム62は、支持アーム体621のねじれを防止するとともに、扉の開閉途中に支持アーム体621部分に人が入らないようにするためのものでありから、支持アーム体621を覆う、居室側化粧パネル622、洗面側化粧パネル623は、開口閉塞体61と同様に、支持アーム体621と同機能のフレーム材を1対のパネル体でサンドイッチし内部に中空部を持たせ、該中空部にペーパーコアを内包したパネル状に構成してもよい。
第二扉7は、図12で示すように、主に四方枠71と、四方枠の71の内空部に配置されるペーパーコア72と、四方枠71を両面から挟む板状のドアパネル体73、73で構成される。
四方枠71は、大開口部201での戸先側(図12における左側)となる戸先縦枠711と、大開口部201での戸尻側となる戸尻縦枠712と、戸先縦枠711と戸尻縦枠712の上部を連結する上横枠713と、戸先縦枠711と戸尻縦枠712の下部を連結する下横枠714と、四方枠71の戸先、戸尻方向の間で、上横枠713と下横枠714を連結する蝶番固定用螺孔716aを有する蝶番補強枠716で構成される。
蝶番固定用螺孔716aは、第二扉7の大開口部201を閉じた状態での居室側面に設けられたており、ドアパネル体73にも蝶番固定用螺孔716aに対応して貫通孔が設けられている。
第二扉の大開口部を閉じた状態での戸尻側端面に進退可能な水平ラッチ74aが設置され、第二扉の上面には進退可能な垂直ラッチ74bが設置され、蝶番補強枠716の近傍で蝶番固定用螺孔716aの対向する位置に操作具75が配置できるように、操作具75の動作をラッチに伝達する本体75aが取り付けられ、水平ラッチ74aと垂直ラッチ74bが作動杆75b、75bによって本体75aと連結されている。
そして、トイレ側のドアパネル体73には、本体75aの着脱やメンテナンスを行う点検口73aが設けられ、点検口73aを覆う点検カバー76がキャッチにより着脱自在に設けられる。
第二扉の洗面側から操作具75が、本体75aに回動可能に設置され、戸先側端面に衝撃緩衝用の戸当り材77が取り付けられている。
本実施例においては、第二扉の下面にラッチを設けていないが、ラッチ74bと対向するように第二扉の下面にラッチを設けてもよい。
下面のラッチに対応するラッチ受けは床面に取り付けられることが多く、ゴミ、塵などが入りやすいので、極力使用しないほうが望ましい。しかしながら、設置場所の環境により、強固に扉の固定が必要な場合は、下面にもラッチを設置すればよい。
そして第二扉の大開口部201での戸先側となる上部に、図9で示すように、主に支持体81と、合成樹脂製ブッシュ84とスライダー83で構成される吊り支持部材8が取り付けられる。
支持体81は、主に鉛直方向に伸びる円柱状の支持部81aと、支持部81aの下端で対向して水平方向に延伸する取り付け座81bと、支持部81aの上部に連接し、支持部81aより細い径の同じく円柱状の回転軸82cと、回転軸82cの上部に連接する螺軸部81dで形成されている。
スライダー83は、ローラー座831と、ローラー座831に垂直向きの回転軸周りで回転可能に取り付けられている振れ止めローラー832・・・と、同じくローラー座831に水平向きの回転軸周りで回転可能に取り付けられている荷受ローラー833、833で構成されている。
ローラー座831は、鋼板製であって、長方形平板状の基材831aと、基材831aの長辺側の両端部の中央部が上方に垂直に立ち上がる支持辺831b、831bによって形成され、基材831aの中心には、支持体81の回転軸82cの直径より大きく設定された回転軸孔831cが設けられ、基材831aの四隅近傍には垂直方向に振れ止めローラー取付螺孔が設けられており、支持辺831b、831bには、水平方向に荷受ローラー取付螺孔が設けられている。
そして、ローラー座831の振れ止めローラー取付螺孔831d・・・に振れ止めローラー832・・・が取り付けられ、荷受ローラー取付螺孔831e、831eに荷受ローラー833、833が取り付けられる。
吊り支持部材8の組み立て方法を説明する。
ローラー座831の回転軸孔831cを、支持体81の回転軸82cに差し込む。
次に回転軸孔831cにリング状の合成樹脂製ブッシュ84を差し込む。
そして、支持体81の螺軸部81dに平座金を入れ、螺軸部81dに六角ナット8aを螺着させ、ローラー座831は、支持体81に取り付けられる。
回転軸82cは、ローラー座831の回転軸孔831c部の厚みより高く設定されているので、六角ナット8aを完全に締めこんでもローラー座831は、支持体81の回転軸82c周りで回転可能である。また、回転軸孔831cは回転軸82cの直径より大きく設定されている、より正確には、合成樹脂製ブッシュ84の直径より大きく設定されているので、ローラー座831は、支持体81に対して水平方向にも移動可能に取り付けられている。
自閉装置9は、公知技術のぜんまい方式のもので、主に巻きばねが内蔵された自閉装置本体9aと、該巻きばねに連結される自閉ワイヤー9bで構成され、通常、自閉ワイヤー9bは、自閉装置本体9a内部に巻き取られており。自閉ワイヤー9bを引っ張ると、自閉ワイヤー9bが巻きばねの付勢力に抗して引き出され、自閉ワイヤー9bを離すと、巻きばねの付勢力によって、自閉ワイヤー9bが自閉装置本体9a内部に巻き取られるものである。
次に各部材がこのように構成された二開口部対応ドアユニットの組み立て方法について説明する。
前述のように、第一壁面100の開口部に設置された吊元枠1と小開口戸先枠2と小開口上枠3の枠体で小開口部101が形成され、第二壁面200の開口部に設置された吊元枠1と大開口戸先枠4と上枠ユニット5の枠体で大開口部201が形成される。
次に第一扉6の支持アーム体621の戸先側の中間蝶番63a、63a、63aを、第二扉7の蝶番固定用螺孔716aにネジ止めする。この状態で、第一扉6と第二扉7は、戸先側の中間蝶番63aの回転軸を軸として回動可能となる。尚、該ネジ止め部は、カバー材65で覆うなどして適宜化粧を行う。
このように組み立てられた第一扉6と第二扉7を、前述の壁面に組みつけられた枠部材に取り付ける方法を説明する。
第一扉6の支持アーム体621の戸尻側の吊元蝶番63b、63b、63をb、吊元枠1の吊元面1dにネジ止めする。この時、吊元面1dには、螺孔を有するヒンジ座13が取り付けられているから、吊元蝶番63b、63b、63は、該螺孔を利用して固定される。
この状態で、第一扉6は、戸尻側の吊元蝶番63bの回転軸を軸として回動可能となる。
次に、第二扉7の上横枠713の戸先側の上部に、吊り支持部材8の取り付け座81b部をネジ止めし、吊り支持部材8を取り付ける。
そして、上枠ユニット5の居室側レール部材532を、ネジを緩めて一旦取り外し、吊り支持部材8のスライダー83の洗面側固定ランマ51側の荷受ローラー833を、上枠ユニット5の洗面側走行部531aに挿入し、洗面側レール部材531の取り付けネジを一旦緩め、洗面側レール部材531を上下調節し、荷受ローラー833が洗面側走行部531a載置するようにしてから緩めたネジを締めなおし、洗面側レール部材531を固定する。
次に、居室側レール部材532を取り付ける。この時、スライダー83の居室側レール部材532側の荷受ローラー833を、居室側走行部532aに挿入し、居室側レール部材532を上下調節し、荷受ローラー833を載置させ、居室側レール部材532を固定する。
次に、洗面側固定ランマ51の戸先側に、回転自在に滑車が取り付けられた滑車体91を取り付け、滑車体91より戸尻側(吊元側)の所定の位置に、自閉装置9を、洗面側固定ランマ51にネジ止めする。
そして、ワイヤー固定片92をスライダー83の基材831aの戸尻寄りの所定の位置にネジ止めする。
そして、自閉ワイヤー9bを引き出し、滑車体91の滑車の凹溝91aに上部から自閉ワイヤー9bを掛け、自閉ワイヤー9bを滑車に沿って180度回し、滑車体91の下部から戸尻側に引き出し、自閉ワイヤー9bの先端をワイヤー固定片92にネジ止めする。
この状態で、第二扉7の開閉動作に合わせて、スライダー83は、荷受ローラー833が洗面側走行部531a、居室側走行部532aを走行かつ案内されながら、大開口部201の開口幅方向に移動可能となる。
また、この時、スライダー83の振れ止めローラー832は、洗面側振れ止め部531b、居室側振れ止め部532bに回転接触しながら移動するので、第二扉7の振れを抑制することができる。
そして、第二扉7の開閉動作に合わせて、スライダー83が戸尻側(吊元側)に移動する時、ワイヤー固定片92に固定された自閉ワイヤー9bを引っ張りながら移動する。自閉ワイヤー9bには、前述のとおり自閉装置9のぜんまいの付勢力が作用しているから、スライダー83には常に戸先側に戻る方向に付勢力が働いていることになる。
最後に、点検パネル500を所定の位置に固定して、第一扉6と第二扉7は取り付けられる。
次に扉(第一扉6と第二扉7)の開閉について説明する。
まず、第一扉6と第二扉7が取り付けられた状態で、第一扉6と第二扉7が直線状に並び大開口部201を閉じた(閉塞した)図2の状態となる。
この時、第二扉7の水平ラッチ74aと第一扉6の扉ラッチ受61bは係合状態にあり、第一扉6と第二扉7は直線状に並んだ状態が維持され、第一扉6は蝶番63を軸に回動可能ではあるが、第二扉7の垂直ラッチ74bが、洗面側レール部材531の下端部に設けられた係止片531cに接触し、第二扉7の戸先側の上部で、吊り支持部材8が支持レール体53で規制されるので、第一扉6が回動方向には動かない。
次に、洗面側から、水平方向に取り付けられている操作具75を上方に回転させると、水平ラッチ74aと垂直ラッチ75aが突出状態から退避し(引っ込み)、退避状態となる。水平ラッチ74aが退避すると扉ラッチ受61bとの係合状態が解除され、垂直ラッチ74bが退避すると係止片531cとの係合状態が解除される。
そして、上方に回転させたままで操作具75洗面側に引くと、第二扉7が吊り支持部材9の回転軸82cを回転軸として第二扉7の戸尻側が洗面側に回動する。
この時、第一扉6と第二扉7は中間蝶番63aで連結されているから、第一扉6も吊元枠1側の吊元蝶番63bを回転軸として回動する。第一扉6が回動すると、第二扉7が吊元枠1側に引っ張られるので、第二扉7の吊り支持部材8ととともにスライダー83が戸尻側に移動する。
そして、スライダー83と自閉装置9の自閉ワイヤー9bが連結されているから、自閉装置9の自閉ワイヤー9bが引き出されていく。
そのまま操作具75を引き続けると、第一扉6と第二扉7が重合状態に近づきと、操作具75を引く動作から押す動作に変えると第一扉6と第二扉7は重合されてゆき、小開口部101を閉じた(閉塞した)状態となる。
小開口部101を閉じた状態では、第一扉6と第二扉7は平行に重合し、大開口部201を閉じた状態での第二扉7の戸尻側は、戸先側に変化する。
この一連の動きは図3で示しており、図3における矢印Aは、第二扉7の戸尻側の動きを示し、矢印Bは第二扉7の戸先側の軸支部(スライダー83)の動きを示している。
操作具75の配置について、例えば、操作具75が中間蝶番63aより水平ラッチ74a寄りに設置されると、小開口部101を閉じた状態で操作具75を引くと、第二扉7が大開口部201を閉じる方向への移動と逆の動きに第二扉7を引くことになるので、扉が開閉できない。
したがって、操作具75は、中間蝶番63aと吊元枠1の間に設置するほうがよく、実施例のように、操作具75を、中間蝶番63aに第二扉7を挟み対向した位置に設けると、操作具75を引く力、操作具75を押す力が、中間蝶番63aに伝わりやすくなり、扉の開閉動作に合うので、開閉操作が容易である。
操作具75の離すと、第二扉7のスライダー83が自閉装置9の付勢力によって、大開口戸先枠4に移動するので、前記の大開口部201を閉じた状態から小開口部101を閉じた状態への第一扉6と第二扉7の動きと逆の動きで、大開口部201を閉じた状態に変化していく。
したがって、操作具75を押し小開口部101を閉じた状態で、操作具75の回転を元の状態の水平方向に戻すことにより、水平ラッチ74aと垂直ラッチ74bが退避状態から突出状態に戻り、水平ラッチ74aと枠ラッチ受24、垂直ラッチ74bと垂直ラッチ受33がそれぞれ係合し、第一扉6と第二扉7は平行に重合した状態を維持できる。
第二扉7は、小開口部101の開口幅より幅広に設定され、小開口部101を閉じた状態において、第一扉6より大開口部側201に位置しているので、小開口部101を閉じた状態で、第一扉6が第二扉7の影に隠れたように小開口部101の出入り方向における大開口部201側に第二扉7一枚が露呈している状態であるから、小開口部101を閉じた状態で第二扉7を凹凸の少ない壁面のように使用することができる。
また、小開口部101を閉じた状態において、大開口部201を閉じた状態における第二扉7の戸先側が、小開口部101を閉じた状態において、吊元枠1の大開口部201の出入り方向における小開口部101側の反対側に突出しないから、小開口部101を閉じた状態で、本二開口部対応ドアユニットが設置されている部屋を使用しても、第二扉7の戸先側が邪魔にならず、小開口部101を閉じた状態を基本形態として部屋を使用することができる。
垂直ラッチ74bは、小開口部101を閉じた状態の第一扉6と第二扉7が平行に重合した状態を維持するために必要なものであり、その理由を説明する。
第二扉7は、小開口部101を閉じた状態では、前述のとおり自閉装置9の付勢力によって吊り支持部材8側が大開口戸先枠4側に移動しようとしている。
この状態で、水平ラッチ74aと枠ラッチ受24に係合させると、第二扉7の小開口戸先枠2側のトイレ側と洗面側方向の移動を阻止できるから、第二扉7の回動を止めることができる。したがって、第二扉7は、自閉装置9の付勢力に抗して、小開口部101を閉じた状態付近で停止させることができる。
しかしながら、水平ラッチ74aと枠ラッチ受24の係合部には多少のクリアランスが必要であるため、水平ラッチ74aと枠ラッチ受24の係合部を基点として、第二扉7は、クリアランス分だけ多少回動可能である。第二扉7は、吊り支持部材8側が大開口戸先枠4側に移動する付勢力が加わっているから、水平ラッチ74aと枠ラッチ受24の係合部を基点として、第二扉7は若干回動し、これに伴い、第二扉7の中間蝶番63a部は、第一扉6を引き連れて若干洗面側に移動し、吊り支持部材8側が大開口戸先枠4側に若干移動する。この状態で、水平ラッチ74aと枠ラッチ受24は、クリアランス分だけ回動してクリアランスがなくなるので、係合状態となり第二扉7の該回動は止まるが、第二扉7は、小開口部101を閉じた状態より若干開いた状態になっている。
したがって、第一扉6と第二扉7は平行に重合せずに、第二扉7が小開口部101と平行になっていない。
垂直ラッチ74bは、第二扉7の中間蝶番63aの回転軸とほぼ同じ位置となる第二扉7の上面に設置される。
さらに、垂直ラッチ受33は、垂直ラッチ74bとの係合位置が調節可能とされている。
そのため、垂直ラッチ受33の位置を調節し、第二扉7が小開口部101と平行になる位置で垂直ラッチ受33と垂直ラッチ74bを係合させることができる。
前記のとおり、第二扉7は若干回動した状態では、水平ラッチ74aと枠ラッチ受24の係合部を基点として、第二扉7の中間蝶番63a部が若干洗面側に移動しているので、第二扉7が小開口部101と平行になる位置で垂直ラッチ受33と垂直ラッチ74bを係合させると、第二扉7の中間蝶番63aの位置は、洗面側に移動できないため、第二扉7の回動を阻止することができる。
このように、垂直ラッチ74bは、第二扉7の回動していく軌跡上で垂直ラッチ受33と係合することによって第二扉7の回動側の動きを直接阻止できるから、第二扉7の回動を止める効果が高い。
そして、小開口部101を閉じた状態から扉を開放するには、洗面側から操作具75を吊元枠1側に回転させるように操作し、水平ラッチ74aと枠ラッチ受24、垂直ラッチ74bと垂直ラッチ受33の係合状態を解除すると、第二扉7は、自閉装置9の付勢力により、戸先側が大開口戸先枠4側に移動引っ張られるから、大開口部201を閉じた状態から開放する作用と逆の作用で扉は大開口部201を閉じた状態に自動で変化していく。
尚、本件実施では、自閉装置9は付勢力を調整できるものを採用しており、この場合、付勢力を強くすれば、扉は、小開口部101を閉じた状態から大開口部201を閉じた状態までを付勢力により自動で行うことができ、付勢力を弱くすれば、小開口部101を閉じた状態から大開口部201を閉じた状態までの操作を基本的に手動式とし、手動時の操作力を付勢力により軽減させるアシスト機能とすることができる。
このように水平ラッチ74a、垂直ラッチ74b、操作具75は、小開口部101を閉じた状態と大開口部201を閉じた状態でともに利用される。
尚、吊元蝶番63b、中間蝶番63a、回転軸81cの3つの回転軸によって、扉は開閉可能であるが、吊元蝶番63bは回転動作のみ、中間蝶番63a回転しながら小開口部101と大開口部201間を移動、回転軸81cは回転しながら大開口部201の開口幅方向に摺動するように、それぞれの回転軸が違った動作を行うため、各部材の製作誤差、取り付け誤差により、該3つの回転軸の位置関係が互いに突っ張るような状態となり、スムーズに扉の開閉操作ができないことがある。したがって、スライダー83のローラー座831を支持体81に対して水平方向に移動可能に取り付けることにより、この水平方向の移動部分によって、このような突っ張りを逃がすことができ、スムーズな扉の開閉操作が可能となる。
本実施例による使い方では、通常、小開口部101を閉じた状態で、二開口部対応ドアユニットが使用される。すなわち、小開口部101を閉じた状態が第一形態であり、第一形態では、トイレの便器を隠し、居室と洗面所を一体的に使用することができる。
そしてトイレを使用するときには、操作具75を操作し、大開口部201を閉じた状態として、一時的に洗面所とトイレをあわせた洗面トイレとして使用する。すなわち、大開口部201を閉じた状態が第二形態である。
第二扉7を、小開口部101の開口幅より幅広に設定し、第一扉6と第二扉7の蝶番の連結側をトイレ側(居室側)にすると、第一形態において、第一扉6より洗面側に第二扉7が位置するので、第一形態において、第一扉6が第二扉7の影に隠れたように小開口部101の洗面側に第二扉一枚が露呈している状態で凹凸の少ない壁面のように使用することができる。
そして、第二扉7の回転軸81cの位置を、第二形態における第二扉7の戸先側に寄せることにより、第一形態において、第二形態における第二扉7の戸先側が、第一形態において、吊元枠の大開口部201の出入り方向における小開口部101側の反対側に突出しない。そのため、第一形態の状態で、本二開口部対応ドアユニットが設置されている部屋を使用しても、第二扉の第一形態における戸尻側が居室側に突出しないため邪魔にならず、第一形態を基本形態として部屋を使用するには使い勝手が良い。
前述のように、第一扉6と第二扉7との回動軸部が第二扉7の戸先と戸尻間に設定されているので、小開口部101の開口幅に合わせて第二扉7の幅の設定を行い、大開口部201を閉じる時の足らず分を第一扉6の開口閉塞体61の幅設定で調整することができる。
そのため、小開口部と大開口部の幅設定の自由度を増やすことが可能である。
操作具75は、第二形態における居室側にも取り付けてもよく、操作具75の操作を固定する施錠装置を設けてもよい。
また、適宜、第二形態の状態から扉を開放する緊急開放機能を設けるとよい。この場合、回転軸部分で上枠ユニットと第二扉を分離できる方法にすると、扉は吊元枠側の蝶番を回転軸として回動させることができる。
当然ながら、自閉装置9と組み合わせて扉の開閉速度を制御するブレーキ装置を採用することもできる。
小開口戸先枠2の袖枠23の幅によって、トイレスペースと小開口部101幅との調整を行っているが、袖枠23を設けずとも建築側の壁体で調整を行ってもよい。この場合、小開口部戸先基枠21に枠ラッチ受が設けられる。
本件二開口部対応ドアユニットが設置される小開口部を有する壁と、大開口部を有する壁は、必ず直角に交差しなければならないことはない。
1 吊元枠
2 小開口戸先枠
23 袖枠
24 枠ラッチ受
3 小開口上枠
3c 小開口上化粧面
33 垂直ラッチ受
4 大開口戸先枠
5 上枠ユニット
50 大開口上枠基枠
51 洗面側固定ランマ
53 支持レール体
531 洗面側レール部材
531c 係止片
532 居室側レール部材
6 第一扉
61 開口閉塞体
61b 扉ラッチ受
62 支持アーム
63a 中間蝶番
63b 吊元蝶番
64 縦支持杆
7 第二扉
71 四方枠
711 戸先縦枠
712 戸尻縦枠
713 上横枠
714 下横枠
716 蝶番補強枠
716a 蝶番固定用螺孔
72 ペーパーコア
73 ドアパネル体
73a 点検口
74a 水平ラッチ
74b 垂直ラッチ
75 操作具
75a 本体
75b 作動杆
76 点検カバー
8 吊り支持部材
81 支持体
81a 支持部
81b 取り付け座
81c 回転軸
81d 螺軸部
83 スライダー
831 ローラー座
831c 回転軸孔
832 振れ止めローラー
833 荷受ローラー
9 自閉装置
9b 自閉ワイヤー
91 滑車体
100 第一壁面
101 小開口部
200 第二壁面
201 大開口部

Claims (3)

  1. 交差する壁面のそれぞれに設けられた二つの開口部は、一方の壁面の開口部が大開口部であって、他方の壁面の開口部が大開口部の開口幅より狭い開口幅の小開口部であり、二開口部対応ドアユニットは、大開口部と小開口部を選択的に閉塞するものであって、壁面の交差する箇所に設置される吊元枠に加え、大開口部を形成する枠体と小開口部を形成する枠体を備え、吊元枠に回動可能に軸支される第一扉と、第一扉に回動可能に軸支される第二扉で構成することにより、該第一扉の吊元側の軸支部を中心軸に第一扉が小開口部側と大開口部間で回動自在とされるとともに、第一扉と第二扉が部分的に重合し小開口部を閉じる第一形態と、第一扉と第二扉が直線的な連設形態にて第一扉と第二扉が協働で大開口部を閉じる第二形態とに変形可能とされ、小開口部を閉塞する第一形態における第二扉の吊元側戸先を、吊元枠から第二形態における戸先側に移動させる自閉機構を備えるとともに、第二扉に、第一形態において、少なくとも戸先側と、上方、あるいは下方側、もしくは上下両方側へ突出し被係合部と係合するラッチを備え、該ラッチにて、第二扉の自閉を停止させていることを特徴とする二開口部対応ドアユニット。
  2. 操作具の回動操作により、ラッチの被係合部との係合が解除され、第一形態から第二形態への変形動作と第二形態から第一形態への変形動作を該操作具の操作のみで可能としたことを特徴とする請求項1に記載の二開口部対応ドアユニット。
  3. 第二扉が第一扉に軸支される箇所は、第二扉の戸先側と戸尻側間で、かつ、小開口部を閉じた状態の第一形態で、小開口部の出入り方向における大開口部側と反対側に第一扉が位置するとともに、小開口部における大開口部側に第二扉が位置し、第一扉と第二扉が部分的に重合するように設定され、さらに、第二扉は、小開口部の開口幅より幅広に設定されるとともに、第二形態における第二扉の戸先側の上部で、大開口部を形成する上枠ユニットに、大開口部の開口幅方向にスライド移動可能に軸支され、第二扉の大開口部を閉じた状態で戸尻側に位置する戸先側ラッチと、第一扉の戸先側端面に設けられた扉ラッチ受とが第二形態で係合することを特徴とする請求項1、あるいは、請求項2に記載の二開口部対応ドアユニット。
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