JPH08135246A - 垂直打ち継ぎ部材 - Google Patents

垂直打ち継ぎ部材

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JPH08135246A
JPH08135246A JP30301094A JP30301094A JPH08135246A JP H08135246 A JPH08135246 A JP H08135246A JP 30301094 A JP30301094 A JP 30301094A JP 30301094 A JP30301094 A JP 30301094A JP H08135246 A JPH08135246 A JP H08135246A
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JP
Japan
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concrete
plate body
plate
horizontal
cylindrical
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Application number
JP30301094A
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English (en)
Inventor
Yoshihiko Higashibetsupu
良彦 東別府
Michiaki Sakamoto
道明 坂本
Seiichiro Yoshizawa
聖一郎 吉沢
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Mitsui Construction Co Ltd
Original Assignee
Mitsui Construction Co Ltd
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Abstract

(57)【要約】 【目的】横筋貫通処理や側圧補強を行う必要がなく、応
力伝達の問題なく打ち継ぎ部に残すことが出来る垂直打
ち継ぎ部材を提供する。 【構成】コンクリート製の版体10の背向する2側面に
コンクリート被打設面10c、10cを形成し、また、
鉄筋挿通部10aを、該版体10をコンクリート被打設
面10c、10cの一方から他方に向けて水平方向に貫
通する形で設けた妻止め9を垂直打ち継ぎ部材として用
い、ボルト孔10bを利用して外型枠15と内型枠16
にボルト11で締結する形で、打ち継ぎ部3aに設置す
る。鉄筋挿通部10aに配筋を挿通させる形で配筋作業
を行って、コンクリート40を打設すると、該打設され
たコンクリート40と版体10が一体となり、脱型の必
要はない。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は、サイロの筒体部分を現
場打設コンクリートにより構築する際に適用するに好適
な、垂直打ち継ぎ部材に関する。
【0002】
【従来の技術】従来、サイロの筒体のように、大型の壁
状の構造体を現場打設コンクリートで構築する際に、該
構造体を水平方向に分けて打設構築しようとすると、垂
直方向の打ち継ぎ部を設けることになる。このような垂
直方向の打ち継ぎ部には、コンクリート打設時に、ラス
材やベニヤ製の止枠を、内型枠と外型枠の各端部を接続
してコンクリート打設空間を形成する形の垂直打ち継ぎ
部材として、仮設することが提案されている。
【0003】
【発明が解決しようとする課題】しかし、この方法で
は、止枠の両側の構造体部分を連結する形で横筋を配筋
する際に、該横筋をいちいち止枠に貫通させた形で配筋
しなければならず、このような横筋貫通処理に大きな作
業手間が必要になる。また、こうした止枠にはコンクリ
ート打設によって大きな側圧がかかるので、該側圧に耐
えるために、ラス材やベニヤを補強する為の何等かの補
強手段を配設する必要が生じる。さらに、ベニヤ製の止
枠は、脱型が面倒である。一方、ラス材の止枠はコンク
リート打設後の脱型手間を省略することが出来るが、後
の発錆の問題があり、また、このような止枠が残された
打ち継ぎ部での応力伝達に問題がないとは言い切れな
い。そこで本発明は、上記事情に鑑み、横筋貫通処理が
不要で、補強手段がなくても大きな側圧に耐えることが
出来、応力伝達の問題なく打ち継ぎ部に残すことが出来
る、垂直打ち継ぎ部材を提供するものである。
【0004】
【課題を解決するための手段】即ち、本発明のうち請求
項1記載の発明は、コンクリート製の版体(10)、
(20)を有し、前記版体(10)、(20)の背向す
る2側面にコンクリート被打設面(10c、10c)、
(20c、20c)を形成し、前記版体(10)、(2
0)に横筋挿通部(10a)、(20a)を、該版体
(10)、(20)を前記コンクリート被打設面(10
c、10c)、(20c、20c)の一方から他方に向
けて水平方向に貫通する形で設け、前記版体(10)、
(20)に型枠固定手段(10b)、(20b)を設け
て、構成される。また、本発明のうち請求項2記載の発
明は、請求項1記載の垂直打ち継ぎ部材において、前記
版体(10)は、前記横筋挿通部(10a)を境にして
分割自在な複数の分割版体(10p)、(10p)から
なるようにして、構成される。また、本発明のうち請求
項3記載の発明は、コンクリート製の版体(22)を有
し、前記版体(22)の背向する2側面にコンクリート
被打設面(22c、22c)を形成し、前記版体(2
2)に横筋(32)を、該版体(22)の前記コンクリ
ート被打設面(22c、22c)からそれぞれ水平方向
に突出する形で固着し、前記版体(22)に型枠固定手
段(22b)を設けて、構成される。また、本発明のう
ち請求項4記載の発明は、請求項1又は請求項3記載の
垂直打ち継ぎ部材において、前記版体(22)のコンク
リート被打設面(22c)にコンクリート付着手段(2
2a)を設けて、構成される。なお、( )内の番号等
は、図面における対応する要素を示す、便宜的なもので
あり、従って、本記述は図面上の記載に限定拘束される
ものではない。以下の作用の欄についても同様である。
【0005】
【作用】上記した構成により、本発明のうち請求項1記
載の発明は、版体(10)、(20)のコンクリート被
打設面(10c、10c)、(20c、20c)の側方
のいずれにもコンクリート(40)を打設することが出
来るように作用する。また、本発明のうち請求項2記載
の発明は、横筋挿通部(10a)に横筋(32)、(3
3)を配置させてから分割版体(10p、10p)を組
み合わせる形で、版体(10)を所定位置に設置するよ
うに作用する。また、本発明のうち請求項3記載の発明
は、版体(22)の2側方に横筋(32)がそれぞれ突
出配置するように作用する。また、本発明のうち請求項
4記載の発明は、前記版体(22)の2側方に打設され
たコンクリート(40)がコンクリート付着手段(22
a)により版体(22)と一体となって硬化するように
作用する。
【0006】
【実施例】図1は本発明を用いて構築されたサイロの筒
体の一例を示す断側面図、図2は図1に示すサイロにお
ける筒体部分の平面断面図、図3は図2に示す筒体の打
ち継ぎ部に用いた垂直打ち継ぎ部材の一実施例を示す斜
視図、図4は図2に示す筒体の構築途中の様子を示す
図、図5乃至図10は図2に示す筒体の構築手順を示す
一連の図、図11は図2に示す筒体における各工区毎の
作業手順を表に示した工程図、図12は図3に示す垂直
打ち継ぎ部材の別の例を示す平面図、図13は図3に示
す垂直打ち継ぎ部材のさらに別の例を示す平面図であ
る。
【0007】サイロ1は、図1に示すように、コンクリ
ート製の底盤躯体2を有しており、底盤躯体2は地面G
Lから所定深さに掘り下げ形成された地盤39の窪み中
に円盤状に設けられている。底盤躯体2上には、鉄骨や
鉄筋等により補強された現場打設のコンクリート40か
らなる筒体3が、円筒状に立設されており、筒体3の外
側面の6か所には、ピラスター部3bが、上下方向に連
続的に突出する形で形成されている。筒体3の内部には
石炭や石灰石等の粉粒体を貯留するための貯留空間30
が、円柱状に形成されており、また、筒体3の上側に
は、鉄骨等をトラスに組んで仕上げ葺をしてなる屋根5
が、コンベアピット5aのみを開口させて貯留空間30
を閉塞した形で設けられている。また、貯留空間30の
上端部近傍にはスタッカー5b及び受入コンベア5c
が、屋根5の鉄骨材に支持された形で設けられており、
貯留空間30の下端部近傍には、コンクリート製のホッ
パ躯体6が、前記底盤躯体2及び筒体3に接続された形
で設けられている。なお、ホッパ躯体6には、何条かの
ホッパ口60が、図1紙面と交差方向に伸延する形で設
けられている。
【0008】ところで、筒体3は、図2又は図4に示す
ように、該筒体3を矢印C、D方向に示す周方向に沿っ
て複数個のピースに分割しその各々が高さH1をなす形
の、コンクリート40からなる筒体ブロック31を複数
接続して構成されており、複数の筒体ブロック31は、
図2に示すように、周方向に沿って6ヶ並んで円をなす
形で筒体リング3Rを形成し、該6ヶの筒体ブロック3
1により構成される筒体リング3Rが図4に示すように
上下方向に複数連続的に積み上げられた形で、各筒体ブ
ロック31が筒体3の一部をなす部分筒体になってい
る。また、筒体3には、所定量の鉄筋32が、該筒体3
の周方向(矢印C、D方向)に配筋された横筋と上下方
向に配筋された縦筋として、所定配筋量埋設定着されて
おり、さらに、筒体3には、複数のPC鋼線32が、矢
印C、D方向に示す周方向に並ぶ6ヶの筒体ブロック3
1を緊結する形になるよう、上下方向に所定ピッチで設
けられている。また、図2矢印C、D方向に示す周方向
に隣接する筒体ブロック31、31相互間には、図2に
示すように、打ち継ぎ部3aがそれぞれ設けられてお
り、各打ち継ぎ部3aには垂直打ち継ぎ部材である妻止
め9が、図2紙面と交差方向(上下方向)に伸延する形
で、該周方向に隣接する筒体ブロック31、31のコン
クリートを互いに対して接続するようそれぞれ設けられ
ている。
【0009】各妻止め9は、図3に示すように、上下方
向に所定長さをなす形で形成されたプレキャスト鉄筋コ
ンクリート製の版体10を有しており、図3に示す実施
例の版体10は、以下に述べる横筋挿通部10aを境に
して分割自在な2ヶの分割版体10p、10pを、矢印
A、B方向に対をなすよう組み合わせた形で、該筒体3
の矢印A、B方向に示す厚さと略一致した厚さになるよ
う形成されている。また、版体10の矢印C、D方向に
背向する2側面にはコンクリート被打設面10c、10
cが形成されており、さらに、版体10には、横筋挿通
部10aが、該コンクリート被打設面10c、10cの
一方から他方に向けて水平方向に貫通する形、即ち前記
筒体3の周方向に沿って版体10を貫通する形で、複数
形成されている。横筋挿通部10aには、前記PC鋼線
33が挿通されたPCシース35や、横筋としての鉄筋
32が、貫通挿着されているが、版体10に設けられた
横筋挿通部10aのうち、該版体10の上下の端部に設
けられた横筋挿通部10aは、それぞれが溝状をなし、
上下方向に隣接する版体10、10の対向する横筋挿通
部10a、10aにより、1本の横筋を貫通させ得るよ
うに形成されている。また、版体10には、型枠固定手
段として複数のボルト孔10bが、該版体10の矢印
A、B方向両側端面に開口する形で穿設形成されてお
り、ボルト孔10bは、筒体ブロック31を構築するた
めの型枠に該版体10を固定するため、ボルト11が嵌
合されるようになっている。
【0010】サイロ1は、以上のような構成を有してい
るので、該サイロ1を構築する際には、まず、地盤39
を安定化して後、底盤躯体2を現場打設コンクリートに
より所定形状に構築し、その後、該底盤躯体2上にホッ
パ躯体6を、複数のホッパ口60を形成する形で、所定
形状に構築する。そして、該ホッパ躯体6の構築と共
に、或いは、これが完了して後に、筒体3を構築してい
く。ところで、筒体3を構築する際には、まず、図2に
示すように、構築すべき筒体3を矢印C、D方向に示す
周方向に沿って6分割した形で、6ヶの工区GP、即ち
GP1〜GP6を設定する。そして、各工区GP毎に、
筒体ブロック31を打設構築し得る型枠装置13を1基
づつ設置し、これを各工区GP毎にジャンプアップさせ
ながら用いて、所定高さH1をなす形でコンクリート4
0を打設して、筒体ブロック31を構築し、該筒体ブロ
ック31を図2矢印C、D方向に示す筒体周方向と、上
下方向(図2紙面と交差方向)に接続していく形で、施
工構築する。なお、図4においては、図面の都合上、型
枠装置13の詳細を省略してあるが、型枠装置13は、
図5乃至図10に示すように、筒体ブロック31の形状
に対応して所定の高さH1をなすコンクリート打設空間
14を形成自在な分割型枠である外型枠15及び内型枠
16と、該外型枠15及び内型枠16を相互に近接遠退
駆動自在(即ちコンクリート打設空間14を形成自在で
且つ筒体ブロック31から脱型自在)で、且つ、該外型
枠15及び内型枠16をそれぞれ他の型枠装置13の外
型枠15及び内型枠16に対して選択的に上昇位置決め
するための脱型上昇装置17により構成されている。
【0011】ところで、1ヶの筒体ブロック31を構築
するには、作業工程を、図5乃至図10に示す6段階の
工程ST1〜ST6に分けて設定する。そして、先に述
べた6ヶの工区GPの各々では、図4に示すように、工
程ST1〜ST6のうちの互いに異なる作業工程のいず
れか1つを選択的に進行させる形で、別個に作業を行
い、各工区GP毎に筒体ブロック31を上に積み上げて
いく形で、筒体構築作業を進行させていく。なお、1ヶ
の筒体ブロック31を構築するための各工程STは、1
日で完了する作業量になっているので、該工程ST1〜
ST6を6日かかって行うと、1ヶの筒体ブロック31
が構築完了するようになっている。以下に工程ST1〜
ST6の作業内容を説明するが、これは、天端31aが
高さL0に位置しているときに、該高さL0上の高さL
1迄に、新たな筒体ブロック31を構築する手順を説明
するものである。
【0012】即ち、筒体ブロック31を構築するには、
まず、第1日目の作業として、図5に示すように、工程
ST1により、図5右上に示す縦筋ユニット320を組
み立てる。当該工程ST1では、水平打ち継ぎ部である
天端31aのレイタンス処理を行う一方で、鉄筋32を
縦筋として、PCシース管35と共に、ユニット籠状に
組む形で、縦筋ユニット320を組立てる。そして、縦
筋ユニット320を、天端31a上に建て込んで、鉛直
方向の鉄筋32を機械式のカプラ36で継手接合し、ま
た、PCシース管35を図5紙面と交差方向に隣接する
他のPCシース管35と接続する。さらに、前記ピラス
ター部3bの形状に対応したPC板を、後に筒体ブロッ
ク31と接続し得る形で(即ち型枠せりあげ後にコンク
リート打設空間14と接続し得る位置に)取り付ける。
【0013】次に、第2日目の作業として、図6に示す
ように、工程ST2により、図6右上に示す横筋ユニッ
ト321を組み立てる。当該工程ST2では、組み立て
た横筋ユニット321を、天端31a上の内側(図6右
側)寄りと、外側(図6左側)寄りの所定位置に取付
け、該建て込んだ横筋ユニット321の水平方向の鉄筋
32の継手部を、重ね継手溶接する。こうして、水平方
向の配筋即ち横筋として鉄筋32を建込みながら、前記
打ち継ぎ部3aとなる箇所には、妻止め9の版体10を
固定設置する。なお、この際、筒体3の構築作業は、各
筒体ブロック31毎に行われるため、既に隣接する筒体
ブロック31が先行して構築済となっている場合には、
該構築済みの筒体ブロック31との間の打ち継ぎ部3a
には既に妻止め9の版体10があるので、ここには該版
体10設置の必要はない。なお、妻止め9の版体10に
は、横筋挿通部10aが設けられているので、該横筋挿
通部10aにPCシース管35や鉄筋32を通せば、こ
れから形成するコンクリート打設空間14の内外に連通
させる形で、PC鋼線33や横筋を配置させることが出
来る。また、版体10の設置は、図3矢印A、B方向真
中の各鉄筋挿通部10aにそれぞれPCシース管35を
通しながら、分割版体10p、10pを図6左右方向に
合わせることによって図3矢印A、B方向に組み合わせ
る形で容易に行うことが出来る。
【0014】そこで、第3日目の作業として、工程ST
3により、図7に示すように、これから構築する筒体ブ
ロック31の下側の、先にコンクリート40が打設され
て天端31aが高さL0に位置している筒体ブロック3
1の脱型、ケレン、左官工を行う。なお、天端31aが
高さL0に位置している構築済みの筒体ブロック31
は、図11に示すように、コンクリート40の打設から
3日を経たものであり、従って、先に述べた工程ST
1、ST2が天端31a上での作業であることに対し
て、工程ST3は、天端31a下での作業となる。当該
工程ST3では、打設構築済みの筒体ブロック31を成
型した外型枠15と内型枠16を、脱型上昇装置17の
駆動によって、図7に示すようにそれぞれ外側と内側に
押し広げる形で、脱型する。そして、該脱型された外型
枠15、内型枠16のコンクリート被打設面を、それぞ
れケレン清掃し、ここに剥離剤を塗布する。また、脱型
された筒体ブロック31の図7左右面のコンクリート打
放し面31b、31bを左官補修する。さらに、型枠支
持金物、安全設備等を盛換える形で、型枠せりあげ準備
を行う。
【0015】次に、第4日目の作業として、工程ST4
により、図8に示すように、内型枠16のせりあげを行
う。即ち、先に天端31aを形成している筒体ブロック
31から図7に示すように脱型した内型枠16を、脱型
上昇装置17の駆動によって、新たに構築すべき筒体ブ
ロック31の高さH1(即ちL1−L0)分だけ上昇さ
せ、該上昇位置において、筒体3の内周面に沿った位置
に位置決めする形で、建て込む。そして、建込精度等の
チェック、調整、確認を行う。
【0016】次に、第5日目の作業として、工程ST5
により、図9に示すように、外型枠15のせりあげを、
先に述べた内型枠16のせりあげと同様にして行う。す
ると、これから構築すべき筒体ブロック31の打ち継ぎ
部3aとなる箇所には、既に先の工程ST2により妻止
め9の版体10が設置されているので、第4日目と第5
日目に行われた工程ST4、ST5による内型枠16と
外型枠15のせりあげによって、天端31a上の該内型
枠16と外型枠15間には、コンクリート打設空間14
が形成される。そして、該形成されたコンクリート打設
空間14には、先に述べた工程ST1、ST2により、
筒体ブロック31に必要な配筋、配線が既に施されてい
る。
【0017】そこで、図10に示すように、第6日目の
作業として、工程ST6により、天端31a上のコンク
リート打設空間14にコンクリート40を現場打設す
る。すると、今打設されたコンクリートによって、高さ
L0より高さH1だけ高い高さL1をなす位置に新たな
天端31a’が形成される形で、未だ未硬化な筒体ブロ
ック31が出来上がる。なお、本発明では、筒体3を筒
体ブロック31毎に構築していく形になり、また、図4
に示すように、工区GP毎に異なる工程STを行う形で
施工していく。このため、当該コンクリート40の打設
時に、最も先行している工区GPでは、隣接する筒体ブ
ロック31が未だ構築されていないが、いま構築すべき
筒体ブロック31とこれに隣接する未構築筒体ブロック
31の打ち継ぎ部3aには、プレキャストコンクリート
製の妻止め9の版体10を設置するので、該プレキャス
ト製の版体10が、コンクリート打設空間14に打設さ
れたコンクリート40と一体化する形で、最も先行する
筒体ブロック31が自立するように形成され得る。特
に、版体10は、プレキャストコンクリート製であるこ
とによって、コンクリート40の打設時の、図3矢印
C、D方向に沿った側圧Fを、十分なる面剛性をもって
支持することが出来る。このため、コンクリート40の
打設時に、妻止めが外れることを恐れることなく十分に
バイブレーターをかけて、コンクリート40を密実に締
め固めることが出来る。さらに、版体10は、筒体3の
一部として打ち継ぎ部3aに打ち捨ててしまうものであ
るため、妻止め撤去作業の手間がいらない。また、版体
10には、先に述べたように、横筋挿通部10aにPC
鋼線33のPCシース35や横筋用の鉄筋32を挿通さ
せることが出来るので、先行構築された筒体ブロック3
1の隣に、コンクリート打設空間14を形成して、ここ
にコンクリート40を打設するだけで、該構築済みの筒
体ブロック31に他の筒体ブロック31を接続一体化さ
せることが好適に出来る。
【0018】そこで、工程ST6によりコンクリート4
0を打設した工区GPでは、その翌日には、再び、工程
ST1に戻る形で、いま新たに形成された天端31a’
上において、前記工程ST1による縦筋ユニット320
の組立を行い、さらに翌日には、工程ST2により、横
筋ユニット321を組み立てる形で、該天端31a’上
の図10高さL2をなす位置までの、筒体ブロック31
を構築する作業を行う。そして、さらにその翌日に、工
程ST3を行う形で、上記のように高さL1位置の天端
31a’を形成するよう打設した、筒体ブロック31を
脱型し、さらに、1日1工程づつ進行させる形で、各工
区GP毎に筒体ブロック31を順次上に積み上げてい
く。
【0019】このようにして、各工区GPにおいて、型
枠装置13の外型枠15と内型枠16を他の型枠装置1
3の外型枠15と内型枠16に対して選択的に上昇させ
る形で、工程ST1〜ST6を繰返すことにより、各工
区GPに位置する筒体ブロック31を上方に積み上げて
いく形で、筒体3を上方に向けて構築伸延させていく。
即ち、6段階の工程STに対応させた形で、工区GPを
6ヶに分けておけば、図11に示すように、毎日、6ヶ
の工区GPの各々において、工程ST1〜ST6のうち
の互いに異なる作業工程のいずれか1つを選択的に行う
ことが出来る。そこで、1日の作業が終わったら、翌日
は、各工程STを行う工区GPを、図2矢印D方向に移
動させる形で、各工程STに必要とされる作業機材、資
材及び作業労力を図2矢印D方向側の隣の工区GPに移
動させ、ここで作業を行う。例えば、ある日に、工区G
P1で工程ST1を行ったなら、翌日は、工区GP2で
工程ST1を行い、さらに翌日は工区GP3でST1を
行うように、各工程STを行う場所をシフトさせてい
く。すると、筒体3は、図4に示すように、工区GP毎
に、進行度合いが異なる形で、各筒体ブロック31が構
築され、この結果、各筒体リング3Rのように所定レベ
ルにおける筒体3は、時間差をもって構築された6ヶの
筒体ブロック31により構築される。このため、筒体3
を施工する際に、配筋作業を全周分一度に集中して行わ
なくて良く、筒体ブロック31毎に配筋を分散させて行
っていくことが出来る。よって、配筋作業に関する作業
工程がクリティカルにならないですみ、能率的な配筋が
可能となる。また、筒体3の全周分の鉄筋32を全部一
度に施工箇所近傍に仮置きしておく必要がないので、配
筋用の鉄筋32を置く資材置場が少スペースですむ。従
って、構築中の筒体3の天端周辺の足場が狭くても、こ
こが大量の鉄筋32やPC鋼線33によって占有される
ことがないので、配筋以外の他の作業も円滑に進行させ
ることが出来る。
【0020】こうして、能率的に筒体3を構築したとこ
ろで、屋根5を架けて、サイロ1を構築完了する。する
と、サイロ1内の貯留空間30に粉粒体を貯留すると、
筒体3には、引張力が生じる。このとき、水平方向に隣
接する筒体ブロック31、31は、打ち継ぎ部材として
打ち込まれた妻止め9の版体10及び、該版体10を貫
通する形で配筋された水平方向の鉄筋32やPC鋼線3
3によって、確実に接続一体化されているため、該隣接
する筒体ブロック31、31間では、水平方向の応力伝
達も適正に行われる。従って各筒体ブロック31は、筒
体リング3Rの一部として、該引張力を適正に支持する
ことが出来る。このように、筒体リング3Rは、その構
築時には各工区GP毎に時間差をもって分散施工される
形で、一度にリング状に施工されるわけではないが、筒
体3の構築後には、リング状の躯体として、有効に応力
を支持することが出来る。
【0021】なお、上述した実施例においては、筒体ブ
ロック31の打設施工時に、水平方向に隣接する筒体ブ
ロック31、31相互間の打ち継ぎ部3aに設置するた
めの垂直打ち継ぎ部材として、横筋挿通部10aが単な
る孔や溝状に貫通形成された版体10が用いられた妻止
め9を述べたが、該打ち継ぎ部3aには、図12に示す
ように、背向する2側面にコンクリート被打設面20
c、20cが形成され、型枠固定手段としてボルト孔2
0bが複数設けられたコンクリート製の版体20の鉄筋
挿通部20aに予めPCシース管35が、該版体20を
水平方向に突き抜ける形で、図12紙面と交差方向に複
数並んで埋設された妻止め19が用いられていても構わ
ない。これにより、PC鋼線33を、周方向に並ぶ複数
の筒体ブロック31を緊結する形で配線することが一層
簡単に可能となる。なお、筒体3に配線、配筋されるP
C鋼線33、横方向の鉄筋32の配設位置及びその本数
は任意であり、従って、妻止め9の版体10、20に設
けられる鉄筋挿通部10aの配設状態も、該筒体3の配
線、配筋状態に対応させる形で、任意に形成されて構わ
ない。また、図3に示す実施例の妻止め9は、版体10
が真中の鉄筋挿通部10aを介して分割自在な分割版体
10p、10pにより構成されているが、版体10は、
上述した図12の場合のように、分割出来ないものであ
っても差し支えない。さらに、版体は、図3上端の1点
鎖線で示したように、溝状をなす鉄筋挿通部10aを境
にして上下に分割できるような複数の分割版体によって
形成されていても良く、こうすれば、該溝状の鉄筋挿通
部10aに鉄筋32やPC鋼線33を挿通させながら、
分割版体を積み上げていく形で版体を設置することが出
来、孔状の鉄筋挿通部10aのように、横筋をいちいち
挿通させる手間が省かれる。
【0022】さらに、打ち継ぎ部3aに設置するための
別の垂直打ち継ぎ部材としては、図13に示す妻止め2
1があり、妻止め21は、図13に示すように、背向す
る2側面にコンクリート被打設面22c、22cが形成
された版体22に予め鉄筋32が、該コンクリート被打
設面22cからそれぞれ水平方向に突出する形で埋設固
着されていても差し支えない。すると、版体22に固着
された鉄筋32は、該版体22の左右両側に形成される
コンクリート打設空間14、14にそれぞれ配置する形
になる。なお、筒体3の構築に際しては各工区GPで進
行中の工程STがずれているので、版体22等の版体の
左右のコンクリート打設空間14、14はその形成時期
がずれる形になる。しかし、版体22等の版体の左右
は、いずれか後には筒体ブロック31、31となって筒
体リング3Rの一部即ち筒体3の一部となる。従って、
上述のようにコンクリート被打設面22cから水平方向
に突出した鉄筋32に、図13一点鎖線で示すように、
筒体ブロック31に必要とされる横筋用の鉄筋32を溶
接接続すれば、垂直打ち継ぎ部材である妻止め21の版
体を貫通させる手間無く、簡単に、隣接する筒体ブロッ
ク31、31に跨る形で横筋を施すことが出来る。な
お、版体22に設けられる型枠固定手段は、先に述べた
版体10、20に設けられたボルト孔10b、20bと
同様のボルト孔22bであるが、型枠固定手段は必ずし
も上記の実施例で述べたボルト孔である必要はなく、そ
の構成並びに配設位置は任意である。従って、ピンやア
ンカー、フック等の金物を用いて版体を外型枠15、内
型枠16等の型枠に固定するようになっていても良く、
これ等金物は、垂直打ち継ぎ部材の版体に継続的に装着
されていても差し支えない。また、垂直打ち継ぎ部材で
ある妻止めには、図13に示すように、版体22のコン
クリート被打設面22c(図13左右の側面)に凹凸2
2aが、コンクリート40との付着製を高めることが出
来る形のコンクリート付着手段として、形成されていて
も構わない。すると、版体22の側方のコンクリート打
設空間14に打設されたコンクリートと版体22はさら
に確実に一体化し、該版体22とその左右の筒体ブロッ
ク31、31が一体となるため、応力伝達が確実にな
り、筒体リング3Rが一層的確にリング状の支持力を発
現し得る。なお、凹凸22aは、コンクリート被打設面
22cの凹凸形状そのものであっても良く、或いは、版
体22に埋設定着された、コンクリート以外の何等かの
突起部材であっても差し支えない。さらに、上述した実
施例においては、妻止め9、19、21等の垂直打ち継
ぎ部材を筒体3を構築する際の打ち継ぎ部3aに用いた
例を述べたが、本発明による垂直打ち継ぎ部材の適用例
は、これに限定されるものではない。例えば横方向に長
スパンをなすコンクリート製の壁状構造躯体を構築する
際に、これを水平方向にいくつかのコンクリート打設空
間を形成する形で垂直打ち継ぎ部を設けたとき等に、該
垂直打ち継ぎ部に配設すれば、該壁構造躯体を筒体3と
同様に的確且つ堅固に構築することが可能となる。
【0023】なお、実施例においては、筒体3を構築す
る際に、該筒体3を6ヶの工区GPに分割し、各筒体ブ
ロック31を形成するために段階的に必要とされる6ヶ
の工程STのうち互いに異なる1ヶの工程STを、各工
区GP毎に別々に進行させる形で、それぞれの筒体ブロ
ック31を構築するようにした例を述べた。しかし、筒
体3を構築する際は、所定レベルにおける筒体3を時間
差をもって構築された筒体ブロック31から構築するよ
うにすれば良いので、工区GPの分け方並びに工程ST
の組み方は、実施例で述べたように6ヶの工区GP、工
程STに限定されるものではなく、2か所の工区におい
て同一の作業工程を行っても構わない。また、実施例に
おいては、コンクリート打設空間14を形成するための
分割型枠である外型枠15と内型枠16を、各工区GP
に1基づつ設置し、該外型枠15と内型枠16を上方に
移動させていくことによって各工区GPの型枠ブロック
31を上方に積み上げていくように構築した例を述べ
た。しかし、該分割型枠は、上方だけではなく、筒体3
の周方向に沿っても移動することが出来るようになって
いれば、工区GP毎に1基づつ設置されなくても構わな
い。即ち、異なる工区GPで分割型枠を転用することも
可能である。また、実施例においては、全ての筒体ブロ
ック31の高さH1は同じであるが、部分筒体である筒
体ブロック31の各高さH1は、必ずしも皆同じである
必要はなく、例えば構築レベルに応じて異なっていても
構わない。
【0024】
【発明の効果】以上説明したように、本発明のうち請求
項1記載の発明によれば、コンクリート製の版体10、
20等の版体を有し、前記版体の背向する2側面にコン
クリート被打設面10c、10c、20c、20c等の
コンクリート被打設面を形成し、前記版体に横筋挿通部
10a、20a等の横筋挿通部を、該版体を前記コンク
リート被打設面の一方から他方に向けて水平方向に貫通
する形で設け、前記版体にボルト孔10b、20b等の
型枠固定手段を設けて、妻止め9、19等の垂直打ち継
ぎ部材を構成したので、版体のコンクリート被打設面の
側方のいずれにもコンクリート40を打設することが出
来る。すると、版体にはコンクリート被打設面の一方か
ら他方に向けて水平方向に貫通する形で横筋挿通部が設
けられていることによって、一方のコンクリート被打設
面側に打設されるコンクリートによる躯体に必要とされ
る配筋は、横筋挿通部を水平方向に挿通させる形で他方
のコンクリート被打設面側に出すことが出来、これによ
って版体の左右両側に形成される筒体ブロック31、3
1等の躯体を連結する形で横筋を配筋することが簡単に
出来る。このため、垂直打ち継ぎ部材に横筋を貫通させ
るための処理を別途に施す手間が回避される。また、版
体はコンクリート製であることによって、コンクリート
打設時に大きな側圧に耐えることが出来る。この為、垂
直打ち継ぎ部材にラス材やベニヤ板を用いる場合のよう
に、側圧用の補強手段を施しておく必要はない。また、
本発明は、コンクリート製の版体が現場打設された上記
躯体のコンクリートと一体になるため、応力伝達の問題
なく捨て型枠として打ち継ぎ部に残すことが出来る。こ
のため脱型手間がいらない。従って、サイロの筒体のよ
うに大型の壁状の構造体を、該構造体を水平方向にいく
つかに分けて打設構築せんとするときに本発明を用いれ
ば、少ない作業手間でコンクリートを水平方向に打ち継
いで、且つ堅固な構造体を構築することが出来る。
【0025】また、本発明のうち請求項2記載の発明に
よれば、請求項1記載の垂直打ち継ぎ部材において、前
記版体10等の版体は、前記横筋挿通部10a等の横筋
挿通部を境にして分割自在な複数の分割版体10p、1
0pからなるようにして構成したので、横筋挿通部10
aに鉄筋32、PC鋼線33等の横筋を配置させてから
分割版体10p、10pを組み合わせる形で、版体を所
定位置に設置することが容易に出来る。従って、版体を
貫通させる形の横筋配筋が一層簡単に実施可能となる。
【0026】また、本発明のうち請求項3記載の発明に
よれば、コンクリート製の版体22等の版体を有し、前
記版体の背向する2側面にコンクリート被打設面22
c、22c等のコンクリート被打設面を形成し、前記版
体に鉄筋32等の横筋を、該版体の前記コンクリート被
打設面からそれぞれ水平方向に突出する形で固着し、前
記版体にボルト孔22b等の型枠固定手段を設けて、構
成したので、版体の2側方に横筋がそれぞれ突出配置す
ることが出来る。従って、版体の2側方に形成される筒
体ブロック31、31等の躯体に必要とされる横筋にお
いて、版体を貫通するべき部分は、既に該版体に固着さ
れた形になっている。このため、該版体の2側方に突出
している横筋と躯体の為に配筋された横筋を結束或いは
溶接する形でそれぞれ接続するだけで、横筋を貫通させ
る処理を行う必要なく、版体の2側方にコンクリート打
設によって形成される躯体を、接続一体化することが簡
単に出来る。また、請求項3記載の垂直打ち継ぎ部材
は、先に述べた請求項1乃至2記載の垂直打ち継ぎ部材
と同様に、版体がコンクリート製であることによって、
補強手段がなくても大きな側圧に耐えることが出来、応
力伝達の問題なく捨て型枠として打ち継ぎ部に残すこと
が出来る。
【0027】また、本発明のうち請求項4記載の発明に
よれば、請求項1又は請求項3記載の垂直打ち継ぎ部材
において、前記版体22等の版体のコンクリート被打設
面22c等のコンクリート被打設面に凹凸22a等のコ
ンクリート付着手段を設けて、構成したので、版体の2
側方に打設されたコンクリート40がコンクリート付着
手段により版体と一体となって硬化することが出来る。
これにより、該打設されたコンクリートによる躯体と版
体が一層確実に一体となって、堅固な構造状態を呈す
る。この結果、該版体と躯体間での応力伝達が一層確実
に行われることが可能となる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明を用いて構築されたサイロの筒体の一例
を示す断側面図である。
【図2】図1に示すサイロにおける筒体部分の平面断面
図である。
【図3】図2に示す筒体の打ち継ぎ部に用いた垂直打ち
継ぎ部材の一実施例を示す斜視図である。
【図4】図2に示す筒体の構築途中の様子を示す図であ
る。
【図5】図2に示す筒体の構築手順を示す一連の図のう
ちの1つである。
【図6】図2に示す筒体の構築手順を示す一連の図のう
ちの1つである。
【図7】図2に示す筒体の構築手順を示す一連の図のう
ちの1つである。
【図8】図2に示す筒体の構築手順を示す一連の図のう
ちの1つである。
【図9】図2に示す筒体の構築手順を示す一連の図のう
ちの1つである。
【図10】図2に示す筒体の構築手順を示す一連の図の
うちの1つである。
【図11】図2に示す筒体における各工区毎の作業手順
を表に示した工程図である。
【図12】図3に示す垂直打ち継ぎ部材の別の例を示す
平面図である。
【図13】図3に示す垂直打ち継ぎ部材のさらに別の例
を示す平面図である。
【符号の説明】
9、19、20……垂直打ち継ぎ部材(妻止め) 10、20、22……版体 10p……分割版体 10a、20a……鉄筋挿通部 10b、20b、22b……型枠固定手段(ボルト孔) 10c、20c、22c……コンクリート被打設面 32……横筋(鉄筋) 22a……コンクリート付着手段(凹凸)
フロントページの続き (72)発明者 吉沢 聖一郎 大阪府大阪市中央区本町4丁目4番25号 本町三井ビル 三井建設株式会社大阪支店 内

Claims (4)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】コンクリート製の版体を有し、 前記版体の背向する2側面にコンクリート被打設面を形
    成し、 前記版体に横筋挿通部を、該版体を前記コンクリート被
    打設面の一方から他方に向けて水平方向に貫通する形で
    設け、 前記版体に型枠固定手段を設けて構成した、垂直打ち継
    ぎ部材。
  2. 【請求項2】前記版体は、前記横筋挿通部を境にして分
    割自在な複数の分割版体からなる、請求項1記載の垂直
    打ち継ぎ部材。
  3. 【請求項3】コンクリート製の版体を有し、 前記版体の背向する2側面にコンクリート被打設面を形
    成し、 前記版体に横筋を、該版体の前記コンクリート被打設面
    からそれぞれ水平方向に突出する形で固着し、 前記版体に型枠固定手段を設けて構成した、垂直打ち継
    ぎ部材。
  4. 【請求項4】前記版体のコンクリート被打設面にコンク
    リート付着手段を設けて構成した、請求項1又は3記載
    の垂直打ち継ぎ部材。
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Cited By (2)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2011032814A (ja) * 2009-08-05 2011-02-17 Ohbayashi Corp 自昇式型枠装置及びそれを用いた堰板の盛替え方法
CN115742362A (zh) * 2022-11-15 2023-03-07 江西洪都航空工业集团有限责任公司 一种复合材料方管折弯斜支座铺贴模具

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