JPH081348A - 抵抗溶接用ワーク - Google Patents

抵抗溶接用ワーク

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JPH081348A
JPH081348A JP13601594A JP13601594A JPH081348A JP H081348 A JPH081348 A JP H081348A JP 13601594 A JP13601594 A JP 13601594A JP 13601594 A JP13601594 A JP 13601594A JP H081348 A JPH081348 A JP H081348A
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JP
Japan
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diameter shaft
hole
welding
nugget
inspection
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Application number
JP13601594A
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English (en)
Inventor
Hideaki Ota
英章 太田
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Toyota Motor Corp
Original Assignee
Toyota Motor Corp
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Publication date
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Abstract

(57)【要約】 【目的】 抵抗溶接されたワークの溶接部におけるナゲ
ットの形成状態を容易に検査する。 【構成】 抵抗溶接される2つのワーク12、14の少
なくとも一方に、溶接面15aに開口する検査穴16を
設け、溶接後の検査穴16の長さを測定することによ
り、ナゲット18の形成状態の良否を判断する。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は、溶接部におけるナゲッ
トの形成状態を容易に検査することが可能な抵抗溶接用
ワークの構造に関する。
【0002】
【従来の技術】抵抗溶接の一つとして、プロジェクショ
ン溶接が知られている。プロジェクション溶接は、溶接
用ワークの一方に突起を形成し、この突起部分を抵抗熱
により溶融させることにより、ワーク同士の溶接を行う
ものであり、溶接作業能率が高い。したがって、プロジ
ェクション溶接は、たとえばシャフト同士を接合する際
にも用いられている。抵抗溶接においては、溶接部の接
合強度が重要であり、所定の接合強度を維持するために
は溶接部におけるナゲットの形成が十分でなければなら
ない。
【0003】図7は、プロジェクション溶接による従来
の小径シャフト2と大径シャフト4との接合状態を示し
ており、小径シャフト2と大径シャフト4との溶接部に
は、ナゲット6が形成されている。ナゲット6の形成状
態は外観からでは判断できないので、従来では抜き取り
検査により小径シャフト2と大径シャフト4との溶接部
を切断してナゲットの良否を判断していた。また、スポ
ット溶接された一方の部材に温度変化を与え、他方の部
材の表面温度分布を計測することにより、ナゲットの形
成状態を検査する方法は、特開昭52−59046号公
報により知られている。
【0004】
【発明が解決しようとする課題】しかし、溶接部を切断
してナゲットの良否を判断する方法は、抜き取り検査で
あるため、全数を検査することができず、接合強度が重
視される重要部品に適用する場合の障害となっている。
また、特開昭52−59046号公報の検査方法の場合
は、一方の部材の温度を変化させたり、他方の部材の温
度を測定する必要があり、検査作業が複雑になる。
【0005】本発明は、溶接部におけるナゲットの形成
状態を容易に検査することが可能な抵抗溶接用ワークを
提供することを目的とする。
【0006】
【課題を解決するための手段】この目的を達成するため
の本発明に係る抵抗溶接用ワークは、抵抗溶接される2
つのワークの少なくとも一方に、溶接面に開口する検査
穴を設けたものから成る。
【0007】
【作用】本発明に係る抵抗溶接用ワークにおいては、検
査穴が開口する溶接面は抵抗溶接時に溶融される。抵抗
溶接完了時には、検査穴はナゲットの形成によって塞が
れるので、検査穴の長さは溶接前と溶接後では異なるこ
とになり、抵抗溶接後における検査穴の長さを測定する
ことにより、ナゲットの形成状態を判断することができ
る。したがって、検査穴が貫通穴である場合には、検査
穴に測定具を挿入するだけで、貫通穴の長さからナゲッ
トの良否を容易に判断することができ、ワークの全数に
わたってナゲットの検査も可能となる。
【0008】
【実施例】図1ないし図3は本発明の第1実施例を示
し、図4および図5は本発明の第2実施例を示し、図6
は本発明の第3実施例を示している。はじめに、各実施
例にわたって共通な構成を例えば図1を参照して説明す
る。ただし、共通構成部分には各実施例にわたって同一
符号を使用している。
【0009】図1において、12はワークとしての小径
シャフトを示している。14はワークとしての大径シャ
フトを示している。小径シャフト12と大径シャフト1
4は、たとえば自動車のステアリングシャフトの一部と
して用いられる。小径シャフト12および大径シャフト
14は、抵抗溶接可能な金属材料から構成されている。
小径シャフト12の溶接面13aは、円弧状の突起に形
成されている。溶接面13aの先端は、小径シャフト1
2の側面13bの端部から長さXだけ突出している。小
径シャフト12の軸方向の長さはAとなっている。大径
シャフト14の軸方向の長さはBとなっている。大径シ
ャフト14の小径シャフト12と対向する面は、平坦な
溶接面15aに形成されている。大径シャフト14の溶
接面15aと反対側の端面15bも平坦に形成されてい
る。
【0010】つぎに、各実施例にわたって共通な作用
を、図1および図2を参照して説明する。小径シャフト
12と大径シャフト14をプロジェクション溶接する際
には、小径シャフト12の中心と大径シャフト14の中
心が位置合せされる。この状態で、たとえば小径シャフ
ト12が大径シャフト14に押圧され、溶接面13aと
溶接面15aとが密着した状態となる。つぎに、小径シ
ャフト12と大径シャフト14との間で通電が開始さ
れ、溶接面13aと溶接面15aとの接触部分には抵抗
熱が生じ、この抵抗熱により小径シャフト12の一部と
大径シャフト14の一部が溶融を開始する。通電が終了
した状態では、溶融金属の凝固により接合部分にはナゲ
ット18が形成される。
【0011】つぎに、第1実施例に特有な構成、作用に
ついて説明する。大径シャフト14の半径方向の中心に
は、軸方向に延びる検査穴としての貫通穴16が設けら
れている。貫通穴16は、小径シャフト12と対向する
溶接面15aに開口している。貫通穴16は、溶接面1
5aと反対側の端面15bにも開口している。貫通穴1
6の軸方向の長さは、大径シャフト14の軸方向の長さ
と同じくBとなっている。貫通穴16の直径は、ゲージ
等の測定具(図示略)が挿入可能な大きさであればよ
く、小径シャフト14の径に対して極力小であるのが望
ましい。例えば、小径シャフト12の直径を14mmと
し、大径シャフト14の直径を20mmとした場合は、
貫通穴16の直径は2mm程度とするのが望ましい。
【0012】第1実施例においては、大径シャフト14
に溶接面15aに開口する貫通穴16が設けられている
ので、貫通穴16を介してナゲット18を検査すること
ができる。たとえば、貫通穴16にノギスや深さゲージ
等の測定具を挿入することにより、溶接後における貫通
穴16の深さ(長さ)B1 を知ることができる。深さB
1 は、大径シャフト14の全長Bからナゲット18の深
さ(溶接面15aからの溶け込み深さ)Cを引いたもの
であり、深さB1 を測定することにより、ナゲット18
の形成状態を把握することができる。溶接後の貫通穴1
6の深さB1 を測定することは容易であるので、溶接さ
れた小径シャフト12と大径シャフト14とを全数検査
することが可能となり、接合強度が重視される重要部品
への適用も可能となる。
【0013】図3に示すように、ナゲット18が全く形
成されない場合、またはナゲット18の形成が極小の場
合は、溶接前と溶接後における貫通穴6の深さはほとん
ど変化しないので、溶接不良であることが容易に判断す
ることができる。
【0014】つぎに、第2実施例に特有な構成、作用に
ついて説明する。図4および図5に示すように、小径シ
ャフト12には、軸方向に延びる検査穴としての貫通穴
20が設けられている。大径シャフト14には、検査穴
は設けられていない。小径シャフト12の貫通穴20
は、溶接面13aに開口している。貫通穴20の軸方向
の長さは、小径シャフト12の軸方向の長さAと同一に
なっている。貫通穴20の直径は、ゲージ等の測定具
(図示略)が挿入可能な大きさであればよく、第1実施
例と同様に極力小であるのが望ましい。
【0015】第2実施例においては、小径シャフト12
に溶接面13aに開口する貫通穴20が設けられている
ので、貫通穴20を介してナゲット18の良否を検査す
ることができる。本実施例では、貫通穴20に図示しな
い測定具を挿入することにより、溶接後における貫通穴
20の深さA1 を知ることができ、この深さA1 を測定
することにより、ナゲット18の形成状態を把握するこ
とができる。
【0016】つぎに、第3実施例に特有な構成、作用に
ついて説明する。図6に示すように、大径シャフト14
には検査穴としての反射穴24が設けられている。第1
実施例および第2実施例においては、検査穴を測定具が
挿入可能な貫通穴から構成したが、本実施例の反射穴2
4は一方のみが溶接面15aに開口するのみであり、他
方は閉塞されている。反射穴24は、溶接後において
は、機械的に測定することはできないため、反射穴24
の測定は超音波探傷器(図示略)を用いて行われる。
【0017】第3実施例においては、超音波探傷器の探
触子30が小径シャフト12の端面12aに押し付けら
れる。この状態で超音波を小径シャフト12に入射さ
せ、入射された超音波が反射穴24を塞ぐナゲット18
の表面18aで反射するのを利用して、小径シャフト1
2の端面12aからナゲット18の表面18aまでの距
離A2 を測定する。距離A2 を測定することにより、ナ
ゲット18の形成状態は、反射穴24の深さC−C1
ら判断することができる。つまり、図6に示すように、
C−C1 =C−(A2 −A)であるので、本実施例の場
合も、第1実施例および第2実施例と同様に、検査穴と
しての反射穴24の深さからナゲット18の形成状態を
知ることができ、ナゲット18の良否の判断が可能とな
る。
【0018】各実施例では、プロジェクション溶接によ
るシャフト同士の接合に適用した場合について説明した
が、スポット溶接等のこれ以外の抵抗溶接に用いること
も可能である。また、検査穴は専用の測定ゲージ等や超
音波探傷等の装置を用いて自動測定することも可能であ
り、ナゲット18の検査作業の労力を著しく軽減するこ
ともできる。
【0019】
【発明の効果】本発明に係る抵抗溶接用ワークによれ
ば、抵抗溶接される2つのワークの少なくとも一方に、
溶接面に開口する検査穴を設けたので、抵抗溶接後には
検査穴をナゲットによって塞ぐことができ、検査穴の長
さを測定することにより、ナゲットの形成状態を容易に
把握することができる。したがって、複雑な測定が不要
となり、ナゲットの検査労力を軽減することができる。
また、ナゲットの検査が容易なことから、抵抗溶接され
たワークの全数を検査することが可能となり、従来の抜
き取り検査に比べて、溶接部に品質の信頼性が著しく向
上し、接合強度が重視される重要部品にも十分適用可能
となる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の第1実施例に係る抵抗溶接用ワークの
溶接開始直前の断面図である。
【図2】図1の抵抗溶接用ワークの溶接終了後の断面図
である。
【図3】図1の抵抗溶接用ワークの溶接面にナゲットが
形成されない状態を示す断面図である。
【図4】本発明の第2実施例に係る抵抗溶接用ワークの
溶接開始直前の断面図である。
【図5】図4の抵抗溶接用ワークの溶接終了後の断面図
である。
【図6】本発明の第3実施例に係る抵抗溶接用ワークの
溶接終了後の断面図である。
【図7】従来の抵抗溶接用ワークの溶接終了後の断面図
である。
【符号の説明】
12 ワーク 13a 溶接面 14 ワーク 15a 溶接面 16 検査穴としての貫通穴 18 ナゲット 20 検査穴としての貫通穴 24 検査穴としての反射穴

Claims (1)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 抵抗溶接される2つのワークの少なくと
    も一方に、溶接面に開口する検査穴を設けたことを特徴
    とする抵抗溶接用ワーク。
JP13601594A 1994-06-17 1994-06-17 抵抗溶接用ワーク Pending JPH081348A (ja)

Priority Applications (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP13601594A JPH081348A (ja) 1994-06-17 1994-06-17 抵抗溶接用ワーク

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JP13601594A JPH081348A (ja) 1994-06-17 1994-06-17 抵抗溶接用ワーク

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Publication Number Publication Date
JPH081348A true JPH081348A (ja) 1996-01-09

Family

ID=15165196

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JP13601594A Pending JPH081348A (ja) 1994-06-17 1994-06-17 抵抗溶接用ワーク

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Cited By (1)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
US6127593A (en) * 1997-11-25 2000-10-03 The Procter & Gamble Company Flushable fibrous structures

Cited By (2)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
US6127593A (en) * 1997-11-25 2000-10-03 The Procter & Gamble Company Flushable fibrous structures
US6433245B1 (en) 1997-11-25 2002-08-13 The Procter & Gamble Company Flushable fibrous structures

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