JPH08134047A - 光学活性5員環化合物及びその製造方法 - Google Patents
光学活性5員環化合物及びその製造方法Info
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- JPH08134047A JPH08134047A JP33209094A JP33209094A JPH08134047A JP H08134047 A JPH08134047 A JP H08134047A JP 33209094 A JP33209094 A JP 33209094A JP 33209094 A JP33209094 A JP 33209094A JP H08134047 A JPH08134047 A JP H08134047A
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- Heterocyclic Carbon Compounds Containing A Hetero Ring Having Nitrogen And Oxygen As The Only Ring Hetero Atoms (AREA)
- Heterocyclic Carbon Compounds Containing A Hetero Ring Having Oxygen Or Sulfur (AREA)
Abstract
(57)【要約】
【構成】 本発明は一般式〔III 〕で表わされる化合物
およびその製造方法である。 【化1】 【効果】 L−システインから誘導したアルデヒドへア
セチリドを立体選択的に付加させることができる。
およびその製造方法である。 【化1】 【効果】 L−システインから誘導したアルデヒドへア
セチリドを立体選択的に付加させることができる。
Description
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は、光学活性アルデヒドへ
のアセチリドの立体選択的付加反応およびそれを利用し
たビオチンの製造に関するものである。
のアセチリドの立体選択的付加反応およびそれを利用し
たビオチンの製造に関するものである。
【0002】
【従来の技術】ビオチンはビタミンHとも呼ばれ、人間
及び動物の生体内の種々の代謝経路に関与している。こ
の為、ビオチンの生合成が多数研究されている。しか
し、ビオチンのもつ立体を制御しながら合成するのは難
しく、簡便な合成法はいまだ十分確立していない。
及び動物の生体内の種々の代謝経路に関与している。こ
の為、ビオチンの生合成が多数研究されている。しか
し、ビオチンのもつ立体を制御しながら合成するのは難
しく、簡便な合成法はいまだ十分確立していない。
【0003】
【発明が解決しようとする課題】本発明の目的は、L−
システインなどから容易に誘導される光学活性なアルデ
ヒドへアセチリドを立体選択的に付加することにより有
用ビタミン類であるビオチン又はビオチン誘導体を簡便
に不斉合成する方法を与えることである。
システインなどから容易に誘導される光学活性なアルデ
ヒドへアセチリドを立体選択的に付加することにより有
用ビタミン類であるビオチン又はビオチン誘導体を簡便
に不斉合成する方法を与えることである。
【0004】
【課題を解決するための手段】本発明化合物は一般式
〔III 〕
〔III 〕
【0005】
【化5】
【0006】で表わされる光学活性化合物および一般式
〔I〕
〔I〕
【0007】
【化6】
【0008】〔X,Y,Tは前記と同じ〕と、一般式
〔II〕で表わされるアセチリド。
〔II〕で表わされるアセチリド。
【0009】
【化7】
【0010】〔MetはLi,Cu,ZnCl,ZnB
rを表わし、Rは前記と同じ〕とを反応させることを特
徴とする一般式〔III 〕
rを表わし、Rは前記と同じ〕とを反応させることを特
徴とする一般式〔III 〕
【0011】
【化8】
【0012】の立体選択的な製造方法である。本発明の
化合物〔III 〕には次の光学異性体が存在する。
化合物〔III 〕には次の光学異性体が存在する。
【0013】
【化9】
【0014】次に本発明の化合物の製造方法を具体的に
説明する。
説明する。
【0015】一般式〔I〕で表わされる光学活性なアル
デヒドはL−システイン類から下記反応式で示すように
容易に製造することができる。
デヒドはL−システイン類から下記反応式で示すように
容易に製造することができる。
【0016】
【化10】
【0017】本発明化合物〔III 〕は、光学活性なアル
デヒド〔I〕とアセチリド〔II〕をテトラヒドロフラン
(THF)、ジエチルエーテル(Et2 O)、ジメトキ
シエタン(DME)、ジメチルホルムアミド(DM
F)、塩化メチレン、ヘキサン、アセトニトリル、ベン
ゼンなどの溶媒、好ましくはTMF、Et2 O又はそれ
らの混合溶媒中、室温以下、好ましくは−100℃〜0
℃で反応させることにより得られる。又、反応系にヘキ
サメチルホスホロアミド(HMPA)、BF3 ・Et2
Oなどを添加することができる。
デヒド〔I〕とアセチリド〔II〕をテトラヒドロフラン
(THF)、ジエチルエーテル(Et2 O)、ジメトキ
シエタン(DME)、ジメチルホルムアミド(DM
F)、塩化メチレン、ヘキサン、アセトニトリル、ベン
ゼンなどの溶媒、好ましくはTMF、Et2 O又はそれ
らの混合溶媒中、室温以下、好ましくは−100℃〜0
℃で反応させることにより得られる。又、反応系にヘキ
サメチルホスホロアミド(HMPA)、BF3 ・Et2
Oなどを添加することができる。
【0018】アセチリドはリチウムアセチリドをZnB
r2 、ZnCl2 、CuIなどを用いて置換することに
より得ることができる。
r2 、ZnCl2 、CuIなどを用いて置換することに
より得ることができる。
【0019】本発明化合物は次式によりビオチンに誘導
することができる。
することができる。
【0020】
【化11】
【0021】
【実施例】次に実施例を挙げて本発明をさらに具体的に
説明するが本発明はこれに限定されるものではない。化
合物はNMR、IR及びMSにより同定した。
説明するが本発明はこれに限定されるものではない。化
合物はNMR、IR及びMSにより同定した。
【0022】参考例:L−システインから光学活性アル
デヒドの合成
デヒドの合成
【0023】参考例1
【化12】
【0024】21ナス型フラスコにL−システイン塩酸
塩−水和7.0g(39.8mmol)、アセトン1.
5リットルを加え加熱還流した。還流させたまま15時
間撹拌した後、その溶液を減圧下濃縮し少量のアセトン
を加え吸引ろ過することにより白色結晶の粗生成物が
7.3g得られた。この粗生成物のまま次の工程に用い
た。
塩−水和7.0g(39.8mmol)、アセトン1.
5リットルを加え加熱還流した。還流させたまま15時
間撹拌した後、その溶液を減圧下濃縮し少量のアセトン
を加え吸引ろ過することにより白色結晶の粗生成物が
7.3g得られた。この粗生成物のまま次の工程に用い
た。
【0025】粗収率 93%1 H−NMR(270MHz,D2 O)δ1.69−
1.71(m,6H),3.38−3.59(m,2
H),4.60−4.77(m,1H) IR(KBr):3400−2600,2420,17
50−1730,1540,1370,1240−11
80,800,640cm-1
1.71(m,6H),3.38−3.59(m,2
H),4.60−4.77(m,1H) IR(KBr):3400−2600,2420,17
50−1730,1540,1370,1240−11
80,800,640cm-1
【0026】参考例2
【化13】
【0027】アルゴン雰囲気下500ml三口ナス型フ
ラスコに2,2−ジメチルチアゾリジン−4−カルボン
酸塩酸塩−水和物の粗結晶2.19g、ピリジン17
9.5mlを加え撹拌した。その溶液を0℃に冷却しそ
こへ二炭酸ジt−ブチル5.10ml(22.2mmo
l)を加え、自然昇温で24時間撹拌した。減圧下溶媒
を留去し飽和硫酸水素カリウム水溶液を加えpH2〜3
であることを確かめた後酢酸エチルで抽出し、飽和食塩
水で洗浄した。無水硫酸ナトリウムで乾燥した後濃縮
し、粗生成物であるN−t−ブトキシカルボニル化合物
が3.37g得られた。次にこれをジエチルエーテル1
00mlに溶かし、ジアゾメタンのジエチルエーテル溶
液をゆっくり室温で滴下した。気泡の発生が止まりTL
Cにより原料が消失したのを確認した上で減圧下濃縮
し、精製をシリカゲルカラムクロマトグラフィー(ヘキ
サン:酢酸エチル=8:1)により行い生成物が2.5
4g得られた。
ラスコに2,2−ジメチルチアゾリジン−4−カルボン
酸塩酸塩−水和物の粗結晶2.19g、ピリジン17
9.5mlを加え撹拌した。その溶液を0℃に冷却しそ
こへ二炭酸ジt−ブチル5.10ml(22.2mmo
l)を加え、自然昇温で24時間撹拌した。減圧下溶媒
を留去し飽和硫酸水素カリウム水溶液を加えpH2〜3
であることを確かめた後酢酸エチルで抽出し、飽和食塩
水で洗浄した。無水硫酸ナトリウムで乾燥した後濃縮
し、粗生成物であるN−t−ブトキシカルボニル化合物
が3.37g得られた。次にこれをジエチルエーテル1
00mlに溶かし、ジアゾメタンのジエチルエーテル溶
液をゆっくり室温で滴下した。気泡の発生が止まりTL
Cにより原料が消失したのを確認した上で減圧下濃縮
し、精製をシリカゲルカラムクロマトグラフィー(ヘキ
サン:酢酸エチル=8:1)により行い生成物が2.5
4g得られた。
【0028】収率 78%(3工程) Rf=0.3(酢酸エチル:ヘキサン=1:8) 〔α〕D 23=−76.6(c 1.25,CHCl3 )1 H−NMR(60MHz,CCl4 )δ1.40
(s,9H),1.73−1.80(m,6H),3.
03−3.20(m,2H),3.72(s,3H),
4.56−4.90(m,1H) IR(neat):2980,1760,1710,1
690,1370−1340,1210,1180,1
080,1000,780cm-1
(s,9H),1.73−1.80(m,6H),3.
03−3.20(m,2H),3.72(s,3H),
4.56−4.90(m,1H) IR(neat):2980,1760,1710,1
690,1370−1340,1210,1180,1
080,1000,780cm-1
【0029】参考例3
【化14】
【0030】アルゴン雰囲気下50ml二口ナス型フラ
スコ(4R)−3−t−ブトキシカルボニル−2,2−
ジメチル−4−メトキシカルボニル−1,3−チアゾリ
ジン690mg(2.51mmol)、トルエン7ml
を入れ、−78℃に冷却した。そこに1.5Mのジイソ
ブチルアルミニウムハイドライド(DIBAL)のトル
エン溶液3.0ml(4.52mmol)を加え、−7
8℃のまま5時間撹拌した。冷やしたメタノール1.0
mlで反応を停止させ氷冷下1N塩酸の中にその溶液を
注ぎ、30分間撹拌した後、酢酸エチルで抽出、飽和食
塩水で洗浄した。無水硫酸ナトリウムで乾燥した後、濃
縮し、蒸留(105℃/0.5mmHg)により精製し
てアルデヒドを570mg得た。
スコ(4R)−3−t−ブトキシカルボニル−2,2−
ジメチル−4−メトキシカルボニル−1,3−チアゾリ
ジン690mg(2.51mmol)、トルエン7ml
を入れ、−78℃に冷却した。そこに1.5Mのジイソ
ブチルアルミニウムハイドライド(DIBAL)のトル
エン溶液3.0ml(4.52mmol)を加え、−7
8℃のまま5時間撹拌した。冷やしたメタノール1.0
mlで反応を停止させ氷冷下1N塩酸の中にその溶液を
注ぎ、30分間撹拌した後、酢酸エチルで抽出、飽和食
塩水で洗浄した。無水硫酸ナトリウムで乾燥した後、濃
縮し、蒸留(105℃/0.5mmHg)により精製し
てアルデヒドを570mg得た。
【0031】収率 93% Rf=0.45(酢酸エチル:ヘキサン=1:4) 〔α〕D 23=−78.7(c 1.09,CHCl3 )1 H−NMR(60MHz,CDCl3 )δ1.45
(s,9H),1.76−1.83(m,6H),3.
12(d,J=7.0Hz,2H),4.50(t,J
=7.0Hz,1H),9.47(s,1H) IR(neat):2980,2920,1740−1
680,1460,1340,1170,1070,8
50,770cm-1
(s,9H),1.76−1.83(m,6H),3.
12(d,J=7.0Hz,2H),4.50(t,J
=7.0Hz,1H),9.47(s,1H) IR(neat):2980,2920,1740−1
680,1460,1340,1170,1070,8
50,770cm-1
【0032】実施例:光学活性アルデヒドとアセチリド
の反応
の反応
【0033】実施例1
【化15】
【0034】アルゴン雰囲気下、500ml三口ナス型
フラスコに1−ヘキシン9.49ml(82.6m
l)、テトラヒドロフラン162ml入れ−78℃に冷
却した。そこに1.64Nのn−ブチルリチウム43.
2ml(70.9mmol)を加え−78℃から−60
℃の間で30分間撹拌した。再び−78℃に冷却し、
(4R)−3−t−ブトキシカルボニル−2,2−ジメ
チル−4−ホルミル−1,3−チアゾリジン5.79g
(23.6mmol)のテトラヒドロフラン溶液を滴下
し、滴下後ゆっくり室温まで自然昇温させ14時間撹拌
した。反応をリン酸緩衝溶液で停止させ、酢酸エチルで
抽出、飽和食塩水で洗浄し、減圧下溶媒を留去し粗生成
物が9.3gを得た。これをシリカゲルカラムクロマト
グラフィー(ヘキサン:酢酸エチル=9:1)により精
製することにより生成物を6.82g得た。又、ここで
得られたジアステレオマーは容易に分離することがで
き、1′Sシン対1′Rアンチ体の比は40対60であ
った。
フラスコに1−ヘキシン9.49ml(82.6m
l)、テトラヒドロフラン162ml入れ−78℃に冷
却した。そこに1.64Nのn−ブチルリチウム43.
2ml(70.9mmol)を加え−78℃から−60
℃の間で30分間撹拌した。再び−78℃に冷却し、
(4R)−3−t−ブトキシカルボニル−2,2−ジメ
チル−4−ホルミル−1,3−チアゾリジン5.79g
(23.6mmol)のテトラヒドロフラン溶液を滴下
し、滴下後ゆっくり室温まで自然昇温させ14時間撹拌
した。反応をリン酸緩衝溶液で停止させ、酢酸エチルで
抽出、飽和食塩水で洗浄し、減圧下溶媒を留去し粗生成
物が9.3gを得た。これをシリカゲルカラムクロマト
グラフィー(ヘキサン:酢酸エチル=9:1)により精
製することにより生成物を6.82g得た。又、ここで
得られたジアステレオマーは容易に分離することがで
き、1′Sシン対1′Rアンチ体の比は40対60であ
った。
【0035】収率 88%(シン体:アンチ体=40:
60、単離収率より決定) Rf=0.25(ヘキサン:酢酸エチル=9:1) 〔α〕D 23=−21.1(c 1.32,CHCl3 )1 H−NMR(270MHz,CDCl3 )δ0.90
(t,J=6.93Hz,3H),1.32−1.63
(m,13H),1.76(s,3H),1.78
(s,3H),2.19−2.24(m,2H),2.
96−3.25(m,2H),4.58−4.66
(m,3H) IR(neat):3500−3400,2970,2
940,2880,2220,1700−1670,1
460,1350,1180,1090,1070,8
60,780cm-1
60、単離収率より決定) Rf=0.25(ヘキサン:酢酸エチル=9:1) 〔α〕D 23=−21.1(c 1.32,CHCl3 )1 H−NMR(270MHz,CDCl3 )δ0.90
(t,J=6.93Hz,3H),1.32−1.63
(m,13H),1.76(s,3H),1.78
(s,3H),2.19−2.24(m,2H),2.
96−3.25(m,2H),4.58−4.66
(m,3H) IR(neat):3500−3400,2970,2
940,2880,2220,1700−1670,1
460,1350,1180,1090,1070,8
60,780cm-1
【0036】実施例2
【化16】
【0037】アルゴン雰囲気下30ml二口ナス型フラ
スコに1−ヘキシン0.075ml(0.66mmo
l)、テトラヒドロフラン2mlを加え、−78℃から
−60℃の間で1時間撹拌した後、再び−78℃に冷却
し、ヘキサメチルホスホロアミド75μl(0.82m
mol)を加えた。−78℃のまま5分間ほど撹拌した
後、(4R)−3−t−ブトキシカルボニル−2,2−
ジメチル−4−ホルミル−1,3−チアゾリジン100
mg(0.41mmol)のテトラヒドロフラン溶液を
加え、ゆっくり室温まで自然昇温させ12時間撹拌し
た。反応をリン酸緩衝溶液で停止させ、その後の処理、
精製は実施例1と同様に行うことによりアミノアルコー
ルが95mg得られた。
スコに1−ヘキシン0.075ml(0.66mmo
l)、テトラヒドロフラン2mlを加え、−78℃から
−60℃の間で1時間撹拌した後、再び−78℃に冷却
し、ヘキサメチルホスホロアミド75μl(0.82m
mol)を加えた。−78℃のまま5分間ほど撹拌した
後、(4R)−3−t−ブトキシカルボニル−2,2−
ジメチル−4−ホルミル−1,3−チアゾリジン100
mg(0.41mmol)のテトラヒドロフラン溶液を
加え、ゆっくり室温まで自然昇温させ12時間撹拌し
た。反応をリン酸緩衝溶液で停止させ、その後の処理、
精製は実施例1と同様に行うことによりアミノアルコー
ルが95mg得られた。
【0038】収率 71%(シン体:アンチ体=17:
83, 1H−NMRの積分比より決定) Rf, 1H−NMR,IRはすべて実施例1と同様であ
った。
83, 1H−NMRの積分比より決定) Rf, 1H−NMR,IRはすべて実施例1と同様であ
った。
【0039】実施例3
【化17】
【0040】アルゴン雰囲気下、300ml三口ナス型
フラスコに1−ヘキシン1.86ml(16.2mmo
l)、ジエチルエーテル80mlを加え、−78℃に冷
却した。そこに1.45Mのn−ブチルリチウムヘキサ
ン溶液9.14ml(14.6mmol)を加え−78
℃のまま1時間撹拌した。この温度で塩化亜鉛2.75
g(20.2mmol)を加え、0℃で1時間、室温で
1時間撹拌した後、再び−78℃に冷却し、(4R)−
3−t−ブトキシカルボニル−2,2−ジメチル−4−
ホルミル−1,3−チアゾリジン2.47g(10.1
mmol)のジエチルエーテル溶液を加え、ゆっくり室
温まで自然昇温させ10時間撹拌した。反応をリン酸緩
衝溶液で停止させ、その後の処理、精製は実施例1と同
様にして行い、生成物が2.8g得られた。シン、アン
チ、ジアステレオマー比は 1H−NMR,13C−NMR
からアンチ体は確認できず、シン体のみであった。
フラスコに1−ヘキシン1.86ml(16.2mmo
l)、ジエチルエーテル80mlを加え、−78℃に冷
却した。そこに1.45Mのn−ブチルリチウムヘキサ
ン溶液9.14ml(14.6mmol)を加え−78
℃のまま1時間撹拌した。この温度で塩化亜鉛2.75
g(20.2mmol)を加え、0℃で1時間、室温で
1時間撹拌した後、再び−78℃に冷却し、(4R)−
3−t−ブトキシカルボニル−2,2−ジメチル−4−
ホルミル−1,3−チアゾリジン2.47g(10.1
mmol)のジエチルエーテル溶液を加え、ゆっくり室
温まで自然昇温させ10時間撹拌した。反応をリン酸緩
衝溶液で停止させ、その後の処理、精製は実施例1と同
様にして行い、生成物が2.8g得られた。シン、アン
チ、ジアステレオマー比は 1H−NMR,13C−NMR
からアンチ体は確認できず、シン体のみであった。
【0041】収率 86%(シン:アンチ=>99:<
1)13 C−NMR(270MHz,CDCl3 )δ13.5
2,18.35,21.85,28.02,28.3
2,29.22,30.06,30.39,30.5
1,66.70,68.79,68.86,28.3
2,29.22,30.06,30.39,30.5
1,66.70,68.79,68.86,69.0
0,70.57,79.71,81.60,86.69 Rf, 1H−NMR,IRはすべて実施例1と同様であ
った。
1)13 C−NMR(270MHz,CDCl3 )δ13.5
2,18.35,21.85,28.02,28.3
2,29.22,30.06,30.39,30.5
1,66.70,68.79,68.86,28.3
2,29.22,30.06,30.39,30.5
1,66.70,68.79,68.86,69.0
0,70.57,79.71,81.60,86.69 Rf, 1H−NMR,IRはすべて実施例1と同様であ
った。
【0042】実施例1〜3を含め、結果を第1表にまと
めた。
めた。
【0043】
【表1】
【0044】参考例:デオキシビオチンへの誘導
【0045】参考例4
【化18】
【0046】アルゴン雰囲気下100ml二口ナス型フ
ラスコに(4R)−3−t−ブトキシカルボニル−2,
2−ジメチル−4−〔2′−ヘキシニル−(1′S)−
ヒドロキシ〕−1,3−チアゾリジン2.1g(6.3
6mmol)、メタノール30ml、p−トルエンスル
ホン酸1.2g(6.36mmol)を入れ、35℃で
11時間撹拌した。炭酸水素ナトリウムで中和し、酢酸
エチル抽出後、飽和食塩水で洗浄した。無水硫酸ナトリ
ウムで乾燥後、濃縮し、シリカゲルカラムクロマトグラ
フィー(ヘキサン:酢酸エチル=3:1)により精製し
て脱t−ブトキシカルボニル化合物が1.03g得られ
た。
ラスコに(4R)−3−t−ブトキシカルボニル−2,
2−ジメチル−4−〔2′−ヘキシニル−(1′S)−
ヒドロキシ〕−1,3−チアゾリジン2.1g(6.3
6mmol)、メタノール30ml、p−トルエンスル
ホン酸1.2g(6.36mmol)を入れ、35℃で
11時間撹拌した。炭酸水素ナトリウムで中和し、酢酸
エチル抽出後、飽和食塩水で洗浄した。無水硫酸ナトリ
ウムで乾燥後、濃縮し、シリカゲルカラムクロマトグラ
フィー(ヘキサン:酢酸エチル=3:1)により精製し
て脱t−ブトキシカルボニル化合物が1.03g得られ
た。
【0047】収率 71% Rf=0.2(酢酸エチル:ヘキサン=1:3) 〔α〕D 23=−90.0(c 1.00,CHCl3 )1 H−NMR(270MHz,CDCl3 )δ0.91
(t,J=6.93Hz,3H),1.34−1.52
(m,4H),1.57(s,3H),1.66(s,
3H),2.34(t,J=4.95Hz,2H),
2.98−3.25(m,2H),3.61−3.69
(m,1H),4.65(d,J=2.31Hz,1
H) IR(neat):3400−3100,2980,2
240,1470,1380,1250,1130,1
060,820cm-1
(t,J=6.93Hz,3H),1.34−1.52
(m,4H),1.57(s,3H),1.66(s,
3H),2.34(t,J=4.95Hz,2H),
2.98−3.25(m,2H),3.61−3.69
(m,1H),4.65(d,J=2.31Hz,1
H) IR(neat):3400−3100,2980,2
240,1470,1380,1250,1130,1
060,820cm-1
【0048】参考例5
【化19】
【0049】アルゴン雰囲気下300ml二口ナス型フ
ラスコに(4R)−2,2−ジメチル−4−〔2′−ヘ
キシニル−(1′S)−ヒドロキシ〕−1,3−チアゾ
リジン344mg(1.50mmol)、ピリジン4m
lを入れ、0℃に冷却した。そこにベンジルイソシアナ
ート0.184ml(1.50mmol)を加え、自然
昇温で12時間撹拌した。硫酸水素ナトリウムで中和
し、酢酸エチルで抽出後、飽和食塩水で洗浄した。無水
硫酸ナトリウムで乾燥後、濃縮し、シリカゲルカラムク
ロマトグラフィー(ヘキサン:酢酸エチル=3:1)に
より精製することにより生成物が520.5mg得られ
た。
ラスコに(4R)−2,2−ジメチル−4−〔2′−ヘ
キシニル−(1′S)−ヒドロキシ〕−1,3−チアゾ
リジン344mg(1.50mmol)、ピリジン4m
lを入れ、0℃に冷却した。そこにベンジルイソシアナ
ート0.184ml(1.50mmol)を加え、自然
昇温で12時間撹拌した。硫酸水素ナトリウムで中和
し、酢酸エチルで抽出後、飽和食塩水で洗浄した。無水
硫酸ナトリウムで乾燥後、濃縮し、シリカゲルカラムク
ロマトグラフィー(ヘキサン:酢酸エチル=3:1)に
より精製することにより生成物が520.5mg得られ
た。
【0050】収率 99% Rf=0.4(酢酸エチル:ヘキサン=1:3) 〔α〕D 23=−21.9(c 0.57,CHCl3 )1 H−NMR(270MHz,CDCl3 )δ0.87
(t,J=6.93Hz,3H),1.23−1.43
(m,4H),1.86(s,3H),2.02−2.
07(m,2H),3.06−3.32(m,2H),
4.23−4.33(m,2H),4.42−4.50
(m,1H),4.70−4.74(m,1H),5.
41(bs,1H),7.22−7.36(m,5H) IR(neat):3500−3400,2250,1
700−1670,1370,1180,1070,7
80,740cm-1
(t,J=6.93Hz,3H),1.23−1.43
(m,4H),1.86(s,3H),2.02−2.
07(m,2H),3.06−3.32(m,2H),
4.23−4.33(m,2H),4.42−4.50
(m,1H),4.70−4.74(m,1H),5.
41(bs,1H),7.22−7.36(m,5H) IR(neat):3500−3400,2250,1
700−1670,1370,1180,1070,7
80,740cm-1
【0051】参考例6
【化20】
【0052】アルゴン雰囲気下200ml二口ナス型フ
ラスコに水素化カリウム1.60g(13.9mmo
l)を入れ、ヘキサン20ml×2で洗い、0℃に冷却
し、ヘキサメチルホスホロアミド14.5ml(83.
4mmol)、(4R)−3−ベンジルアミノカルボニ
ル−2,2−ジメチル−4−〔2′−ヘキシニル−
(1′S)−ヒドロキシ〕−1,3−チアゾリジン1.
00g(2.78mmol)のテトラヒドロフラン溶
液、塩化p−トルエンスルホニル636mg(3.34
mmol)のテトラヒドロフラン溶液を順に加えてい
き、自然昇温で2時間撹拌した。飽和塩化アンモニウム
水溶液で中和し酢酸エチル抽出後飽和食塩水で洗浄し
た。無水硫酸ナトリウムで乾燥後、濃縮し、シリカゲル
薄層クロマトグラフィー(ヘキサン:酢酸エチル=1
0:1)により精製すると生成物が814mg得られ
た。
ラスコに水素化カリウム1.60g(13.9mmo
l)を入れ、ヘキサン20ml×2で洗い、0℃に冷却
し、ヘキサメチルホスホロアミド14.5ml(83.
4mmol)、(4R)−3−ベンジルアミノカルボニ
ル−2,2−ジメチル−4−〔2′−ヘキシニル−
(1′S)−ヒドロキシ〕−1,3−チアゾリジン1.
00g(2.78mmol)のテトラヒドロフラン溶
液、塩化p−トルエンスルホニル636mg(3.34
mmol)のテトラヒドロフラン溶液を順に加えてい
き、自然昇温で2時間撹拌した。飽和塩化アンモニウム
水溶液で中和し酢酸エチル抽出後飽和食塩水で洗浄し
た。無水硫酸ナトリウムで乾燥後、濃縮し、シリカゲル
薄層クロマトグラフィー(ヘキサン:酢酸エチル=1
0:1)により精製すると生成物が814mg得られ
た。
【0053】収率 86% Rf=0.5(酢酸エチル:ヘキサン=1:3) 〔α〕D 23=−149.6(c 0.54,CHC
l3 )1 H−NMR(270MHz,CDCl3 )δ0.94
(t,J=6.93Hz,3H),1.38−1.54
(m,4H),1.67(s,1H),2.00(s,
1H),2.22−2.28(m,2H),2.91−
2.97(m,1H),3.30(t,J=10.23
Hz,1H),3.99(d,J=14.85Hz,1
H),4.12−4.17(m,1H),4.21−
4.30(m,1H),4.85(d,J=14.85
Hz,1H),7.26−7.34(m,5H) IR(neat):2940,2250,1720,1
400,1250,760,710cm-1
l3 )1 H−NMR(270MHz,CDCl3 )δ0.94
(t,J=6.93Hz,3H),1.38−1.54
(m,4H),1.67(s,1H),2.00(s,
1H),2.22−2.28(m,2H),2.91−
2.97(m,1H),3.30(t,J=10.23
Hz,1H),3.99(d,J=14.85Hz,1
H),4.12−4.17(m,1H),4.21−
4.30(m,1H),4.85(d,J=14.85
Hz,1H),7.26−7.34(m,5H) IR(neat):2940,2250,1720,1
400,1250,760,710cm-1
【0054】参考例7
【化21】
【0055】アルゴン雰囲気下30ml二口ナス型フラ
スコに(7S)−5−ベンジル−6−〔(R)−1′−
ヘキシニル〕−2−オキシイミダゾロ−〔3,4−c〕
−2,2−ジメチルチアゾリジン15.0mg(0.0
41mmol)、メタノール1.0ml、蒸留水0.5
ml、p−トルエンスルホン酸7.8mg(0.041
mmol)を加え40℃で15時間撹拌した。TLCに
より原料が消失したのを確認した後、飽和食塩水を加え
酢酸エチル抽出後、飽和食塩水で洗浄した。無水硫酸ナ
トリウムで乾燥後、濃縮し、シリカゲル薄層クロマトグ
ラフィー(酢酸エチル:ヘキサン=3:1)により精製
したところ生成物が8.3mg得られた。又、5員環生
成物である(3aS)−3−ベンジル−4−ペンチリデ
ン−3aβ,6aβ,−1H−ヘキサヒドロチエノ
〔3,4−d〕イミダゾール−2−オンも同時に3.0
mg(23%)得られた。但しここで用いているメタノ
ールと蒸留水はアルゴン雰囲気下蒸留したものを使用し
ている。
スコに(7S)−5−ベンジル−6−〔(R)−1′−
ヘキシニル〕−2−オキシイミダゾロ−〔3,4−c〕
−2,2−ジメチルチアゾリジン15.0mg(0.0
41mmol)、メタノール1.0ml、蒸留水0.5
ml、p−トルエンスルホン酸7.8mg(0.041
mmol)を加え40℃で15時間撹拌した。TLCに
より原料が消失したのを確認した後、飽和食塩水を加え
酢酸エチル抽出後、飽和食塩水で洗浄した。無水硫酸ナ
トリウムで乾燥後、濃縮し、シリカゲル薄層クロマトグ
ラフィー(酢酸エチル:ヘキサン=3:1)により精製
したところ生成物が8.3mg得られた。又、5員環生
成物である(3aS)−3−ベンジル−4−ペンチリデ
ン−3aβ,6aβ,−1H−ヘキサヒドロチエノ
〔3,4−d〕イミダゾール−2−オンも同時に3.0
mg(23%)得られた。但しここで用いているメタノ
ールと蒸留水はアルゴン雰囲気下蒸留したものを使用し
ている。
【0056】収率 65% Rf=0.6(酢酸エチル:ヘキサン=3:1) 〔α〕D 23=−18.0(c 0.36,CHCl3 )1 H−NMR(270MHz,CDCl3 )δ0.94
(t,J=6.93Hz,3H),1.35−1.58
(m,5H),2.23−2.27(m,2H),2.
65−2.77(m,1H),2.84−2.94
(m,1H),3.67(dd,J=13.86、7.
92Hz,1H),4.02(d,J=14.80H
z,1H),4.28(d,J=7.92Hz,1
H),4.86(d,J=14.80Hz,1H),
7.23−7.36(m,5H) IR(neat):3000−2860,1750−1
700,1450,1370,1340,1250,7
00cm-1
(t,J=6.93Hz,3H),1.35−1.58
(m,5H),2.23−2.27(m,2H),2.
65−2.77(m,1H),2.84−2.94
(m,1H),3.67(dd,J=13.86、7.
92Hz,1H),4.02(d,J=14.80H
z,1H),4.28(d,J=7.92Hz,1
H),4.86(d,J=14.80Hz,1H),
7.23−7.36(m,5H) IR(neat):3000−2860,1750−1
700,1450,1370,1340,1250,7
00cm-1
【0057】参考例8
【化22】
【0058】アルゴン雰囲気下30mlナス型フラスコ
に1−ベンジル−5−〔(R)−1′−ヘキシニル〕−
4−(R)−メルカプトメチル−2−オキソイミダゾリ
ジン11.0mg(0.035mmol)、蒸留水1.
0ml、テトラヒドロフラン0.1ml、水酸化セシウ
ム10.5mg(0.071mmol)を加え、40℃
まで昇温した。40℃のまま10.0時間撹拌した後、
飽和塩化アンモニウム水溶液で反応を停止させ、酢酸エ
チルにより抽出、無水硫酸ナトリウムで乾燥した。溶媒
を留去し、シリカゲル薄層クロマトグラフィー(酢酸エ
チル:ヘキサン=4:1)で精製したところ5員環生成
物が5.5mg得られた。又、6員環生成物も5.1m
g得られた。
に1−ベンジル−5−〔(R)−1′−ヘキシニル〕−
4−(R)−メルカプトメチル−2−オキソイミダゾリ
ジン11.0mg(0.035mmol)、蒸留水1.
0ml、テトラヒドロフラン0.1ml、水酸化セシウ
ム10.5mg(0.071mmol)を加え、40℃
まで昇温した。40℃のまま10.0時間撹拌した後、
飽和塩化アンモニウム水溶液で反応を停止させ、酢酸エ
チルにより抽出、無水硫酸ナトリウムで乾燥した。溶媒
を留去し、シリカゲル薄層クロマトグラフィー(酢酸エ
チル:ヘキサン=4:1)で精製したところ5員環生成
物が5.5mg得られた。又、6員環生成物も5.1m
g得られた。
【0059】収率 50%(5員環生成物) Rf=0.25(酢酸エチル:ヘキサン=3:1) 〔α〕D 23=+142.0(c 0.1,CHCl3 )1 H−NMR(270MHz,CDCl3 )δ0.91
(t,J=6.93Hz,3H),1.26−1.36
(m,4H),2.05−2.14(m,2H),2.
98−3.03(m,1H),3.18−3.24
(m,1H),3.96(d,J=15.50Hz,1
H),4.31−4.38(m,1H),4.42
(d,J=7.59Hz,1H),4.90(d,J=
15.50Hz,1H),5.47(t,J=7.26
Hz,1H),7.23−7.37(m,5H) IR(neat):3000−2900,2400,1
710−1680,1480−1450,1280,1
260,720cm-1
(t,J=6.93Hz,3H),1.26−1.36
(m,4H),2.05−2.14(m,2H),2.
98−3.03(m,1H),3.18−3.24
(m,1H),3.96(d,J=15.50Hz,1
H),4.31−4.38(m,1H),4.42
(d,J=7.59Hz,1H),4.90(d,J=
15.50Hz,1H),5.47(t,J=7.26
Hz,1H),7.23−7.37(m,5H) IR(neat):3000−2900,2400,1
710−1680,1480−1450,1280,1
260,720cm-1
【0060】参考例9
【化23】
【0061】1)100mlフラスコにパラジウムブラ
ック5mg(0.047mmol)、(3aS)−3−
ベンジル−4−ペンチリデン−3aβ,6aβ−1H−
ヘキサヒドロチエノ〔3,4−d〕イミダゾール−2−
オン5mg(0.018mmol)、イソプロピルアル
コール対蒸留水が6対1の溶液2.0mlを加え、オー
トクレーブを使用し、水素圧10気圧、温度40℃で
8.0時間反応を行った。ろ過により触媒を取り除き、
溶媒を除去した後、シリカゲル薄層クロマトグラフィー
(酢酸エチル:ヘキサン=4:1)で精製することによ
り還元体が5mg得られた。
ック5mg(0.047mmol)、(3aS)−3−
ベンジル−4−ペンチリデン−3aβ,6aβ−1H−
ヘキサヒドロチエノ〔3,4−d〕イミダゾール−2−
オン5mg(0.018mmol)、イソプロピルアル
コール対蒸留水が6対1の溶液2.0mlを加え、オー
トクレーブを使用し、水素圧10気圧、温度40℃で
8.0時間反応を行った。ろ過により触媒を取り除き、
溶媒を除去した後、シリカゲル薄層クロマトグラフィー
(酢酸エチル:ヘキサン=4:1)で精製することによ
り還元体が5mg得られた。
【0062】収率 定量的 Rf=0.4(酢酸エチル:ヘキサン=4:1) 〔α〕D 23=−54.3(c 0.07,CHCl3 )1 H−NMR(270MHz,CDCl3 )δ0.90
(t,J=6.60Hz,3H),1.30(bs,4
H),1.57−1.60(m,3H),2.79(d
d,J=12.54Hz,3.62Hz,1H),2.
94(dd,J=12.54Hz,6.26Hz,1
H),3.08−3.13(m,1H),3.92
(d,J=15.20Hz,1H),3.99−4.0
5(m,1H),4.29−4.36(m,1H),
5.02(d,J=15.20Hz,1H),7.25
−7.37(m,5H) IR(neat):2970−2860,1700,1
460,1260,760,710cm-1
(t,J=6.60Hz,3H),1.30(bs,4
H),1.57−1.60(m,3H),2.79(d
d,J=12.54Hz,3.62Hz,1H),2.
94(dd,J=12.54Hz,6.26Hz,1
H),3.08−3.13(m,1H),3.92
(d,J=15.20Hz,1H),3.99−4.0
5(m,1H),4.29−4.36(m,1H),
5.02(d,J=15.20Hz,1H),7.25
−7.37(m,5H) IR(neat):2970−2860,1700,1
460,1260,760,710cm-1
【0063】2)10mlナス型フラスコに(3aS)
−3−ベンジル−4−n−ペンチル−3aβ,4α,6
aβ−1H−テトラヒドロチエノ〔3,4−d〕イミダ
ゾール−2−オン2mg(0.0069mmol)、4
7%臭化水素酸1.0mlを加え2.0時間加熱還流し
た。炭酸水素ナトリウムで反応を停止させ、酢酸エチル
抽出、無水硫酸ナトリウムで乾燥した後、溶媒を留去
し、シリカゲル薄層クロマトグラフィー(酢酸エチル:
ヘキサン=10:1)で精製することによりデオキシビ
オチンが1.0mg得られた。
−3−ベンジル−4−n−ペンチル−3aβ,4α,6
aβ−1H−テトラヒドロチエノ〔3,4−d〕イミダ
ゾール−2−オン2mg(0.0069mmol)、4
7%臭化水素酸1.0mlを加え2.0時間加熱還流し
た。炭酸水素ナトリウムで反応を停止させ、酢酸エチル
抽出、無水硫酸ナトリウムで乾燥した後、溶媒を留去
し、シリカゲル薄層クロマトグラフィー(酢酸エチル:
ヘキサン=10:1)で精製することによりデオキシビ
オチンが1.0mg得られた。
【0064】収率 73% Rf=0.1(酢酸エチル) 〔α〕D 23=+85.70(c 0.036,EtO
H) mp 180−185℃1 H−NMR(270MHz,CDCl3 )δ0.91
(bs,3H),1.35−1.74(m,8H),
2.71(d,J=12.5Hz,1H),2.92
(dd,J=7.92Hz,4.95Hz,1H),
4.47−4.51(m,1H) IR(neat):3250,2920,1705,1
470,660,605cm-1
H) mp 180−185℃1 H−NMR(270MHz,CDCl3 )δ0.91
(bs,3H),1.35−1.74(m,8H),
2.71(d,J=12.5Hz,1H),2.92
(dd,J=7.92Hz,4.95Hz,1H),
4.47−4.51(m,1H) IR(neat):3250,2920,1705,1
470,660,605cm-1
【0065】
【発明の効果】L−システインから誘導したアルデヒド
へアセチリドを立体選択的に付加させることができるた
めビオチンを高い光学純度で製造することができる。
へアセチリドを立体選択的に付加させることができるた
めビオチンを高い光学純度で製造することができる。
Claims (2)
- 【請求項1】 一般式〔III 〕 【化1】 で表わされる光学活性化合物。
- 【請求項2】 一般式〔I〕 【化2】 〔X,Y,Tは前記と同じ〕と一般式〔II〕で表わされ
るアセチリド 【化3】 〔MetはLi,Cu,ZnCl,ZnBrを表わし、
Rは前記と同じ〕とを反応させることを特徴とする一般
式〔III 〕 【化4】 〔X,Y,T,Rは前記と同じ〕の立体選択的な製造方
法。
Priority Applications (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP33209094A JPH08134047A (ja) | 1994-09-14 | 1994-12-12 | 光学活性5員環化合物及びその製造方法 |
Applications Claiming Priority (3)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP24734094 | 1994-09-14 | ||
JP6-247340 | 1994-09-14 | ||
JP33209094A JPH08134047A (ja) | 1994-09-14 | 1994-12-12 | 光学活性5員環化合物及びその製造方法 |
Publications (1)
Publication Number | Publication Date |
---|---|
JPH08134047A true JPH08134047A (ja) | 1996-05-28 |
Family
ID=26538219
Family Applications (1)
Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
---|---|---|---|
JP33209094A Pending JPH08134047A (ja) | 1994-09-14 | 1994-12-12 | 光学活性5員環化合物及びその製造方法 |
Country Status (1)
Country | Link |
---|---|
JP (1) | JPH08134047A (ja) |
Cited By (1)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
CN104987342A (zh) * | 2015-06-30 | 2015-10-21 | 江西科技师范大学 | 天然产物(+)-生物素的全合成方法 |
-
1994
- 1994-12-12 JP JP33209094A patent/JPH08134047A/ja active Pending
Cited By (1)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
CN104987342A (zh) * | 2015-06-30 | 2015-10-21 | 江西科技师范大学 | 天然产物(+)-生物素的全合成方法 |
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