JPH08133997A - 1,1−シクロプロパンジメタノールの製造方法 - Google Patents

1,1−シクロプロパンジメタノールの製造方法

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JPH08133997A
JPH08133997A JP26937494A JP26937494A JPH08133997A JP H08133997 A JPH08133997 A JP H08133997A JP 26937494 A JP26937494 A JP 26937494A JP 26937494 A JP26937494 A JP 26937494A JP H08133997 A JPH08133997 A JP H08133997A
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Abstract

(57)【要約】 【目的】 1,1−シクロプロパンジメタノールの工業
的に有利な製造方法を提供する。 【構成】 2,3−ジヒドロフラン(I)をルイス酸の
存在下にオルトギ酸エステルと反応させることによりア
セタール体(II)を得、該アセタール体(II)を塩基の
存在下にハロゲン化剤と反応させたのち加水分解するこ
とによりハロゲン化ジアルデヒド体(III )を得、該ハ
ロゲン化ジアルデヒド体(III )を塩基の存在下に環化
させることにより1,1−シクロプロパンジカルボキサ
ルデヒド(IV)を得、該1,1−シクロプロパンジカル
ボキサルデヒド(IV)を還元することを特徴とする式
(V) 【化1】 で示される1,1−シクロプロパンジメタノールの製造
方法。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は、1,1−シクロプロパ
ンジメタノールの製造方法およびその中間体に関する。
本発明により製造される1,1−シクロプロパンジメタ
ノールは、抗喘息薬、抗アレルギー薬として有用なフッ
素化ヒドロキシアルキルキノリン酸誘導体(特開平6−
25173号公報参照)、害虫およびダニの防除剤とし
て有用なビニルシクロプロパン誘導体(特開昭62−1
64643号公報参照)等の医薬、農薬中間体等として
有用である。
【0002】
【従来の技術】従来、1,1−シクロプロパンジメタノ
ールの製造方法としては、1,1−シクロプロパンジカ
ルボン酸またはその低級エステルを原料とし、これをリ
チウムアルミニウムヒドリド、ボラン・テトラヒドロフ
ラン錯体、ナトリウム水素ビスメトキシエトキシアルミ
ニウム等の還元剤の存在下に還元する方法が知られてい
る[ジャーナル オブ オーガニック ケミストリー
(Journal of Organic Chemistry)、第58巻、4122頁
(1993年);ジャーナル オブ ジ アメリカン ケミ
カル ソサエティー(Journal of the American Chemic
al Society)、第113巻、8807頁(1991年);および特
開平6−107576号公報参照]。
【0003】
【発明が解決しようとする課題】しかしながら、上記の
還元剤はいずれも取扱いが容易ではなく、しかも高価で
あることから、上記の製造方法は工業的に有利な方法と
はいい難い。しかして本発明の1つの目的は、取扱いが
容易であり、かつ安価な試薬を用いて、1,1−シクロ
プロパンジメタノールを工業的に有利に製造する方法を
提供することにある。本発明の他の目的は、1,1−シ
クロプロパンジメタノールを与える新規な合成中間体を
提供することにある。
【0004】
【課題を解決するための手段】本発明によれば、上記の
目的は、式(I)
【0005】
【化9】
【0006】で示される2,3−ジヒドロフラン(以
下、これを2,3−ジヒドロフラン(I)と略記す
る。)を、ルイス酸の存在下にオルトギ酸エステルと反
応させることにより一般式(II)
【0007】
【化10】
【0008】(式中、Rはアルキル基を表す。)で示さ
れるアセタール体(以下、これをアセタール体(II)と
略記する。)を得、該アセタール体(II)をハロゲン化
剤と反応させたのち加水分解することにより一般式(II
I )
【0009】
【化11】
【0010】(式中、Xはハロゲン原子を表す。)で示
されるハロゲン化ジアルデヒド体(以下、これをハロゲ
ン化ジアルデヒド体(III )と略記する。)を得、該ハ
ロゲン化ジアルデヒド体(III )を塩基の存在下に環化
させることにより式(IV)
【0011】
【化12】
【0012】で示される1,1−シクロプロパンジカル
ボキサルデヒド(以下、これを1,1−シクロプロパン
ジカルボキサルデヒド(IV)と略記する。)を得、該
1,1−シクロプロパンジカルボキサルデヒド(IV)を
還元することを特徴とする式(V)
【0013】
【化13】
【0014】で示される1,1−シクロプロパンジメタ
ノール(以下、これを1,1−シクロプロパンジメタノ
ール(V)と略記する。)の製造方法、ならびに該製造
方法を構成する各工程で得られる合成中間体であるアセ
タール体(II)、ハロゲン化ジアルデヒド体(III )お
よび1,1−シクロプロパンジカルボキサルデヒド(I
V)を提供することにより達成される。
【0015】前記一般式(II)において、Rが表すアル
キル基としては、炭素数6以下のアルキル基が好まし
く、例えばメチル基、エチル基、n−プロピル基、i−
プロピル基、n−ブチル基、ペンチル基、ヘキシル基等
を挙げることができる。また、前記一般式(III )にお
いて、Xが表すハロゲン原子としては、塩素原子、臭素
原子等を挙げることができる。
【0016】本発明の製造方法の各工程を詳細に説明す
る。2,3−ジヒドロフラン(I)からアセタール体
(II)を得る工程において、反応に使用されるオルトギ
酸エステルとしては、オルトギ酸メチル、オルトギ酸エ
チル、オルトギ酸プロピル等を挙げることができる。オ
ルトギ酸エステルの使用量は、2,3−ジヒドロフラン
(I)1モルに対して1.0〜2.0モルの範囲が好ま
しく、1.0〜1.2モルの範囲がより好ましい。
【0017】上記反応系に触媒として存在させるルイス
酸としては、塩化鉄(III )、三弗素化ホウ素エーテル
錯体、塩化亜鉛、塩化チタン(IV)、塩化アルミニウ
ム、塩化タングステン(VI)、ヨウ化亜鉛、塩化スズ
(II)、塩化スズ(IV)、トリエチルアルミニウム等の
アルキルアルミニウム等が使用される。ルイス酸の使用
量は、2,3−ジヒドロフラン(I)に対して0.01
〜1.0モル%の範囲が好ましく、0.03〜0.10
モル%の範囲がより好ましい。
【0018】かかる反応は、溶媒の存在下または非存在
下で行うことができる。溶媒としては、例えば、トルエ
ン、ジクロロエタン等を使用するのが好ましい。反応温
度は、0〜100℃の範囲が好ましく、30〜40℃の
範囲がより好ましい。
【0019】アセタール体(II)からハロゲン化ジアル
デヒド体(III )を得る工程において、使用されるハロ
ゲン化剤としては塩化チオニル、臭化チオニル等を挙げ
ることができる。中でも塩化チオニルが特に好適であ
る。ハロゲン化剤の使用量は、アセタール体(II)1モ
ルに対して0.8〜1.5モルの範囲が好ましく、0.
95〜1.05モルの範囲がより好ましい。
【0020】上記反応工程において、反応系に触媒量の
塩基を共存させることにより、より好ましい結果が得ら
れる。共存させる塩基としては、トリエチルアミン、ト
リオクチルアミン等の第三級アミン類またはその塩;ピ
リジン等の芳香族塩基類またはその塩;塩化テトラブチ
ルアンモニウム、塩化トリメチルステアリルアンモニウ
ム等の塩化4級アンモニウム塩等が使用される。塩基の
使用量は、アセタール体(II)に対して1〜20モル%
の範囲が好ましく、2〜5モル%の範囲がより好まし
い。
【0021】かかる反応は、溶媒の存在下または非存在
下で行うことができる。溶媒としては、例えば、クロロ
ホルム、ジクロロエタン等のハロゲン化炭化水素類;ト
ルエン、クロロベンゼン等の芳香族炭化水素類;イソプ
ロピルエーテル、テトラヒドロフラン等のエーテル類;
ジメチルホルムアミド等を使用することができる。反応
温度は、0〜150℃の範囲が好ましく、25〜80℃
の範囲がより好ましい。
【0022】続いて行われる加水分解反応は、水性二層
系または水性均一系で行うことができる。反応系のpH
は1.0〜6.0に維持することが好ましく、4.0〜
5.0に維持することがさらに好ましい。反応温度は、
0〜100℃の範囲が好ましく、25〜70℃の範囲が
より好ましい。
【0023】また、加水分解反応に先立って、アセター
ル体(II)とハロゲン化剤との反応混合物を水処理し、
反応生成物の抽出操作を行うことも可能である。かかる
場合には、加水分解反応系でのpH制御が容易となる。
【0024】ハロゲン化ジアルデヒド体(III )から
1,1−シクロプロパンジカルボキサルデヒド(IV)を
得る環化工程において、反応系に存在させる塩基として
は、炭酸カリウム、炭酸ナトリウム等のアルカリ金属炭
酸塩;水酸化ナトリウム、水酸化カリウム等のアルカリ
金属水酸化物;ナトリウムメチラート、ナトリウムエチ
ラート等のアルカリ金属アルコラート等が使用される。
塩基の使用量は、ハロゲン化ジアルデヒド体(III )1
モルに対して1.0〜5.0モルの範囲が好ましく、
1.0〜2.0モルの範囲がより好ましい。
【0025】かかる環化反応は、有機溶媒中で、または
有機溶媒と水の二層系において、実施することができ
る。ここで好適な有機溶媒としてはアセトン、メチルエ
チルケトン等のケトン類;酢酸エチル、酢酸メチル等の
エステル類;ジエチルエーテル、ジイソプロピルエーテ
ル等のエーテル類;メタノール、エタノール、t−ブチ
ルアルコール等のアルコール類等を挙げることができ
る。反応温度は、0〜100℃の範囲が好ましく、25
〜70℃の範囲がより好ましい。
【0026】また、環化反応は、加水分解反応に引き続
いて行うことができる。すなわち、アセタール体(II)
とハロゲン化剤との反応混合物を加水分解反応に付して
得られるハロゲン化ジアルデヒド体(III )を単離する
ことなく塩基で処理することにより、1,1−シクロプ
ロパンジカルボキサルデヒド(IV)を得ることができ
る。
【0027】1,1−シクロプロパンジカルボキサルデ
ヒド(IV)を還元し、1,1−シクロプロパンジメタノ
ール(V)を得る工程は、例えば、ラネーニッケル、ラ
ネーコバルト、活性炭担持ロジウム、酸化白金、活性炭
担持白金、ヘキサクロロ白金、銅クロマイト等の触媒の
存在下、常圧または加圧下に水素添加することにより行
うことができる。触媒濃度は0.1〜20重量%の範囲
が好ましく、0.2〜5重量%の範囲がより好ましい。
水素圧は1〜20kg/cm2 の範囲が好ましい。
【0028】かかる反応は、溶媒の存在下または非存在
下で行うことができる。溶媒としては、例えば、メタノ
ール、エタノール等のアルコール類;酢酸エチル、酢酸
メチル等のエステル類等を使用することが好ましい。反
応温度は、25〜100℃の範囲が好ましく、40〜6
0℃の範囲がより好ましい。
【0029】また1,1−シクロプロパンジメタノール
(V)は、1,1−シクロプロパンジカルボキサルデヒ
ド(IV)を水素化ホウ素ナトリウムで還元することによ
り得ることもできる。水素化ホウ素ナトリウムの使用量
は、1,1−シクロプロパンジカルボキサルデヒド(I
V)1モルに対し1.0〜2.0モルの範囲が好まし
く、1.0〜1.2モルの範囲がより好ましい。
【0030】水素化ホウ素ナトリウムによる還元反応
は、溶媒中で行うことが好ましい。溶媒としては、例え
ば、メタノール、エタノール等のアルコール類;ジエチ
ルエーテル、ジイソプロピルエーテル、テトラヒドロフ
ラン等のエーテル類を使用するのが望ましい。反応温度
は、0〜100℃の範囲が好ましく、25〜70℃の範
囲がより好ましい。
【0031】このようにして得られた1,1−シクロプ
ロパンジメタノール(V)の反応混合物からの単離・精
製は、通常の有機化合物の単離・精製において用いられ
るのと同様の方法で行われる。例えば、反応混合物を
水、塩化アンモニウム水溶液または重曹水に注ぎ、ジエ
チルエーテル、塩化メチレン、酢酸エチル等の有機溶媒
で抽出し、該抽出液を水、食塩水で洗浄したのち、乾
燥、濃縮して粗生成物を得、該粗生成物を必要に応じて
再結晶、クロマトグラフィー等により精製することによ
り行われる。
【0032】本発明により得られる1,1−シクロプロ
パンジメタノール(V)は、特開平6−25173号に
記載の方法により、抗喘息薬、抗アレルギー薬として有
用なフッ素化ヒドロキシアルキルキノリン酸誘導体に導
くことができる。
【0033】
【実施例】以下、実施例により本発明を詳細に説明する
が、本発明はこれらの実施例により限定されるものでは
ない。
【0034】実施例1 窒素雰囲気下、滴下漏斗、還流冷却器および温度計を備
えた500ml容三頭フラスコに、無水塩化鉄(III )
25mgおよびオルトギ酸メチル26.0mlを仕込ん
だ。次いで、反応混合物の温度が40℃を越えない速度
で、2,3−ジヒドロフラン15.0mlを滴下した。
滴下終了後、反応混合物を減圧下に蒸留し、78〜84
℃(10mmHg)の留分として無色透明の3−(ジメ
トキシメチル)テトラヒドロ−2−メトキシフラン2
6.8g(収率77%)を2種の異性体の混合物として
得た。1 H−NMR(CDCl3 、270MHz) 異性体A: 1.6-2.1(2H, m), 2.5(1H, q-like), 3.2-
3.4(9H, s), 3.9(2H, t),4.20(1H, d), 4.95(1H, d) 異性体B: 1.6-2.1(2H, m), 2.4-2.5(1H, m), 3.2-3.
4(9H, s)
【0035】実施例2 実施例1で得られた3−(ジメトキシメチル)テトラヒ
ドロ−2−メトキシフラン22.0gを、滴下漏斗、還
流冷却器および温度計を備えた50ml容三頭フラスコ
に仕込み、ピリジン塩酸塩0.50gを加え、油浴中で
70℃に加熱した。該反応液に塩化チオニル10mlを
注意深く滴下し、滴下終了後、同温で2時間撹拌した。
室温まで冷却後、反応混合物を希重曹水100mlに注
ぎ、50mlの酢酸エチルで4回抽出した。有機層を合
わせ、水、重曹水で順次洗浄したのち、減圧下に約10
0mlまで濃縮した。この溶液に水100mlを加え、
水層のpHを希重曹水で4.0に調整し、室温で一晩激
しく撹拌した。有機層を分離し、水層を50mlの酢酸
エチルで6回抽出した。有機層を合わせて飽和食塩水で
洗浄し、硫酸マグネシウムで乾燥した。減圧下に溶媒を
留去し、4−クロロ−2−ホルミルブタナール14.5
g(収率88%)を淡黄色油状物として得た。1 H−NMR(CDCl3 、270MHz) 2.73(2H, t), 3.30(1H, m), 3.60(2H, m), 8.35(2H, s)
【0036】実施例3 実施例2で得られた4−クロロ−2−ホルミルブタナー
ル10.0gを酢酸エチル100mlに溶解し、室温で
激しく撹拌しながら飽和重曹水50mlを加えた。30
分間撹拌したのち分液し、水層を酢酸エチルで抽出し
た。抽出液を合わせ、飽和食塩水で洗浄し、硫酸マグネ
シウムで乾燥した。減圧下に溶媒を留去し、残渣を減圧
下に蒸留した。52〜58℃(8mmHg)の留分とし
て1,1−シクロプロパンジカルボキサルデヒド6.5
g(収率88%)を淡黄色油状物として得た。1 H−NMR(CDCl3 ,270MHz) 1.78(4H, s), 9.86(2H, s)
【0037】実施例4 実施例1で得られた3−(ジメトキシメチル)テトラヒ
ドロ−2−メトキシフラン17.6gを、滴下漏斗、還
流冷却器および温度計を備えた100ml容三頭フラス
コに仕込み、ピリジン塩酸塩0.59gおよびジクロロ
エタン30mlを加え、油浴中で70℃に加熱した。該
反応液に塩化チオニル7.3mlを注意深く滴下し、滴
下終了後、同温で3時間撹拌した。室温まで冷却後、反
応混合物を希重曹水70mlに注ぎ、水層のpHを希重
曹水を用いて4.0に調整し、室温で一晩激しく撹拌し
た。得られた反応混合物に飽和重曹水を加えて中和し、
1時間撹拌したのち分液し、水層を100mlの酢酸エ
チルで4回抽出した。有機層を合わせて飽和食塩水で洗
浄し、硫酸マグネシウムで乾燥した。減圧下に溶媒を留
去し、残渣を減圧下に蒸留した。53〜58℃(8mm
Hg)の留分として1,1−シクロプロパンジカルボキ
サルデヒド7.1g(70%)を得た。
【0038】実施例5 100ml容オートクレーブにラネーニッケル60m
g、メタノール30mlおよび実施例3で得られた1,
1−シクロプロパンジカルボキサルデヒド6.0gを仕
込み、水素圧10kg/cm2 、60℃で1時間加熱撹
拌した。反応混合物から触媒を除去したのち蒸留し、1
33〜137℃(15mmHg)の留分として1,1−
シクロプロパンジメタノール5.9g(収率95%)を
得た。1 H−NMR(CDCl3 ,270MHz) 1.50(4H, s), 1.94(2H, br−
s), 3.62(4H, s)
【0039】実施例6 アルゴン雰囲気下、200ml容三頭フラスコに水素化
ホウ素ナトリウム4.4g、メタノール50mlおよび
実施例3で得られた1,1−シクロプロパンジカルボキ
サルデヒド10.0gを仕込み、室温で12時間撹拌し
た。反応終了後、希塩酸を加え、中和した反応成績体を
蒸留し、125〜140℃(15mmHg)の留分とし
て粗精製物を得た。この粗精製物を再度蒸留し、132
−136℃(15mmHg)の留分として1,1−シク
ロプロパンジメタノール3.8g(収率68%)を得
た。
【0040】
【発明の効果】本発明によれば、1,1−シクロプロパ
ンジメタノールが工業的に有利に製造される。

Claims (4)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 式(I) 【化1】 で示される2,3−ジヒドロフランを、ルイス酸の存在
    下にオルトギ酸エステルと反応させることにより一般式
    (II) 【化2】 (式中、Rはアルキル基を表す。)で示されるアセター
    ル体を得、該アセタール体をハロゲン化剤と反応させた
    のち加水分解することにより式(III ) 【化3】 (式中、Xはハロゲン原子を表す。)で示されるハロゲ
    ン化ジアルデヒド体を得、該ハロゲン化ジアルデヒド体
    を塩基の存在下に環化させることにより式(IV) 【化4】 で示される1,1−シクロプロパンジカルボキサルデヒ
    ドを得、該1,1−シクロプロパンジカルボキサルデヒ
    ドを還元することを特徴とする式(V) 【化5】 で示される1,1−シクロプロパンジメタノールの製造
    方法。
  2. 【請求項2】 式(II) 【化6】 (式中、Rはアルキル基を表す。)で示される化合物。
  3. 【請求項3】 式(III ) 【化7】 (式中、Xはハロゲン原子を表す。)で示される化合
    物。
  4. 【請求項4】 式(IV) 【化8】 で示される化合物。
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* Cited by examiner, † Cited by third party
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WO1998017658A1 (en) * 1996-10-21 1998-04-30 Eastman Chemical Company Preparation of 3-methyltetrahydrofuran from 2,3-dihydrofuran
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