JPH08133772A - ガラス板の折割用の切線形成装置 - Google Patents
ガラス板の折割用の切線形成装置Info
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- JPH08133772A JPH08133772A JP29785794A JP29785794A JPH08133772A JP H08133772 A JPH08133772 A JP H08133772A JP 29785794 A JP29785794 A JP 29785794A JP 29785794 A JP29785794 A JP 29785794A JP H08133772 A JPH08133772 A JP H08133772A
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- line forming
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Classifications
-
- C—CHEMISTRY; METALLURGY
- C03—GLASS; MINERAL OR SLAG WOOL
- C03B—MANUFACTURE, SHAPING, OR SUPPLEMENTARY PROCESSES
- C03B33/00—Severing cooled glass
- C03B33/02—Cutting or splitting sheet glass or ribbons; Apparatus or machines therefor
- C03B33/023—Cutting or splitting sheet glass or ribbons; Apparatus or machines therefor the sheet or ribbon being in a horizontal position
- C03B33/027—Scoring tool holders; Driving mechanisms therefor
Abstract
(57)【要約】
【目的】 カッタホイールを支持する支持軸の軸心が素
板ガラスの切線形成面に対して傾いている場合等でも、
所定間隔をもって次々に切線を形成し得るガラス板の折
割用の切線形成装置を提供することにある。 【構成】 ガラス板の折割用の切線形成装置１は、ガラ
ス板２が載置される基台３に対して二つのカッタヘッド
４及び５を往復移動させて、順次、ガラス板２に折割用
の切線６を形成するものであって、切線６形成における
基台３に対するカッタヘッド４及び５の往復移動におい
て、往路行程Ａでは、カッタヘッド５により、復路行程
Ｂでは、カッタヘッド４によりガラス板２にそれぞれ切
線６を形成するようにしたものである。
板ガラスの切線形成面に対して傾いている場合等でも、
所定間隔をもって次々に切線を形成し得るガラス板の折
割用の切線形成装置を提供することにある。 【構成】 ガラス板の折割用の切線形成装置１は、ガラ
ス板２が載置される基台３に対して二つのカッタヘッド
４及び５を往復移動させて、順次、ガラス板２に折割用
の切線６を形成するものであって、切線６形成における
基台３に対するカッタヘッド４及び５の往復移動におい
て、往路行程Ａでは、カッタヘッド５により、復路行程
Ｂでは、カッタヘッド４によりガラス板２にそれぞれ切
線６を形成するようにしたものである。
Description
【０００１】
【産業上の利用分野】本発明は、ガラス板の折割用の切
線形成装置に関する。
線形成装置に関する。
【０００２】
【従来の技術】素板ガラスから液晶表示画面等に用いる
方形のガラス板を多数形成する場合、互いに平行なＸ方
向の多数本の切線と、これらと直交する互いに平行なＹ
方向の多数本の切線とを、カッタヘッドに設けられたカ
ッタホイールにより素板ガラスに形成し、このＸ及びＹ
方向の切線に沿って素板ガラスを折割っている。そし
て、カッタホイールは、一般に、切線形成方向（移動方
向）に対して方向性をもつように、カッタヘッドに設け
られているため、例えばＸ方向の多数本の切線を順次形
成する場合、カッタヘッドの往路移動行程後、次に復路
移動行程に移る際に、カッタホイールを素板ガラスの切
線形成面に対して直交する軸心の周りで回転させてい
る。
方形のガラス板を多数形成する場合、互いに平行なＸ方
向の多数本の切線と、これらと直交する互いに平行なＹ
方向の多数本の切線とを、カッタヘッドに設けられたカ
ッタホイールにより素板ガラスに形成し、このＸ及びＹ
方向の切線に沿って素板ガラスを折割っている。そし
て、カッタホイールは、一般に、切線形成方向（移動方
向）に対して方向性をもつように、カッタヘッドに設け
られているため、例えばＸ方向の多数本の切線を順次形
成する場合、カッタヘッドの往路移動行程後、次に復路
移動行程に移る際に、カッタホイールを素板ガラスの切
線形成面に対して直交する軸心の周りで回転させてい
る。
【０００３】
【発明が解決しようとする課題】ところで、例えば、取
付誤差などによりカッタホイールを支持する支持軸の軸
心が素板ガラスの切線形成面に対して傾いている場合に
は、一つの切線形成後にこれに平行な次の切線を形成す
る前に、支持軸を回転させて上記のようにカッタホイー
ルを回転させると、傾きに対応する変位がカッタホイー
ルに生じ、正確にカッタヘッドを次の切線形成位置に位
置決めしても、先に形成された切線に対して所定間隔を
もった切線を形成することができなくなる。また、カッ
タホイール自体が支持軸の軸心に対して変位して取り付
けられている場合にも、同様の問題が生じ得る。
付誤差などによりカッタホイールを支持する支持軸の軸
心が素板ガラスの切線形成面に対して傾いている場合に
は、一つの切線形成後にこれに平行な次の切線を形成す
る前に、支持軸を回転させて上記のようにカッタホイー
ルを回転させると、傾きに対応する変位がカッタホイー
ルに生じ、正確にカッタヘッドを次の切線形成位置に位
置決めしても、先に形成された切線に対して所定間隔を
もった切線を形成することができなくなる。また、カッ
タホイール自体が支持軸の軸心に対して変位して取り付
けられている場合にも、同様の問題が生じ得る。
【０００４】本発明は、前記諸点に鑑みてなされたもの
であって、その目的とするところは、カッタホイールを
支持する支持軸の軸心が素板ガラスの切線形成面に対し
て傾いている場合等でも、所定間隔をもって次々に切線
を形成し得るガラス板の折割用の切線形成装置を提供す
ることにある。
であって、その目的とするところは、カッタホイールを
支持する支持軸の軸心が素板ガラスの切線形成面に対し
て傾いている場合等でも、所定間隔をもって次々に切線
を形成し得るガラス板の折割用の切線形成装置を提供す
ることにある。
【０００５】本発明の他の目的は、支持軸の軸心を中心
としてカッタホイールを回転させる時間を省き得る結
果、効率よく切線を形成し得るガラス板の折割用の切線
形成装置を提供することにある。
としてカッタホイールを回転させる時間を省き得る結
果、効率よく切線を形成し得るガラス板の折割用の切線
形成装置を提供することにある。
【０００６】
【課題を解決するための手段】本発明によれば前記目的
は、ガラス板が載置される基台に対して少なくとも二つ
のカッタヘッドを相対的に往復移動させて、順次、ガラ
ス板に折割用の切線を形成するガラス板の折割用の切線
形成装置であって、切線形成における基台に対するカッ
タヘッドの相対的な往復移動において、往路行程では、
二つのカッタヘッドのうちの一方のカッタヘッドによ
り、復路行程では、二つのカッタヘッドのうちの他方の
カッタヘッドによりガラス板にそれぞれ切線を形成する
ようにしたガラス板の折割用の切線形成装置によって達
成される。
は、ガラス板が載置される基台に対して少なくとも二つ
のカッタヘッドを相対的に往復移動させて、順次、ガラ
ス板に折割用の切線を形成するガラス板の折割用の切線
形成装置であって、切線形成における基台に対するカッ
タヘッドの相対的な往復移動において、往路行程では、
二つのカッタヘッドのうちの一方のカッタヘッドによ
り、復路行程では、二つのカッタヘッドのうちの他方の
カッタヘッドによりガラス板にそれぞれ切線を形成する
ようにしたガラス板の折割用の切線形成装置によって達
成される。
【０００７】本発明によれば前記目的はまた、ガラス板
が載置される基台と、この基台にＸ方向に移動自在に装
着されてなるＸ方向可動台と、このＸ方向可動台をＸ方
向に移動させるＸ方向移動装置と、Ｘ方向可動台にＹ方
向に移動自在に装着されており、基台に載置されたガラ
ス板に折割用の切線を形成する第一及び第二のカッタヘ
ッドと、この第一及び第二のカッタヘッドをＹ方向に移
動させるＹ方向移動装置とを具備しており、切線形成に
おけるカッタヘッドの基台に対するＸ方向及びＹ方向の
うちの少なくとも一方の相対的な移動において、往路行
程では、第一のカッタヘッドにより、復路行程では、第
二のカッタヘッドによりガラス板にそれぞれ切線を形成
するようにしたガラス板の折割用の切線形成装置によっ
ても達成される。
が載置される基台と、この基台にＸ方向に移動自在に装
着されてなるＸ方向可動台と、このＸ方向可動台をＸ方
向に移動させるＸ方向移動装置と、Ｘ方向可動台にＹ方
向に移動自在に装着されており、基台に載置されたガラ
ス板に折割用の切線を形成する第一及び第二のカッタヘ
ッドと、この第一及び第二のカッタヘッドをＹ方向に移
動させるＹ方向移動装置とを具備しており、切線形成に
おけるカッタヘッドの基台に対するＸ方向及びＹ方向の
うちの少なくとも一方の相対的な移動において、往路行
程では、第一のカッタヘッドにより、復路行程では、第
二のカッタヘッドによりガラス板にそれぞれ切線を形成
するようにしたガラス板の折割用の切線形成装置によっ
ても達成される。
【０００８】Ｘ方向可動台の好ましい例では、基台を跨
いで配された上フレームを具備しており、この場合、Ｘ
方向移動装置は、上フレームの両端を同期して移動させ
るように、構成されているとよい。Ｘ方向移動装置は、
電動モータと、この電動モータの出力回転軸に連結され
た回転自在なねじ軸と、このねじ軸に螺合して、Ｘ方向
可動台に取り付けられたナットとを具備していても、又
は、基台に取り付けられた固定子と、Ｘ方向可動台に取
り付けられて、固定子に磁気的に結合する可動子とを有
した電動リニアモータを具備していても、更には、基台
に固定的に設けられたねじ軸と、このねじ軸に螺合し
て、Ｘ方向可動台に回転自在に取り付けられたナット
と、このナットを回転させるように、Ｘ方向可動台に設
けられた電動モータとを具備していてもよい。
いで配された上フレームを具備しており、この場合、Ｘ
方向移動装置は、上フレームの両端を同期して移動させ
るように、構成されているとよい。Ｘ方向移動装置は、
電動モータと、この電動モータの出力回転軸に連結され
た回転自在なねじ軸と、このねじ軸に螺合して、Ｘ方向
可動台に取り付けられたナットとを具備していても、又
は、基台に取り付けられた固定子と、Ｘ方向可動台に取
り付けられて、固定子に磁気的に結合する可動子とを有
した電動リニアモータを具備していても、更には、基台
に固定的に設けられたねじ軸と、このねじ軸に螺合し
て、Ｘ方向可動台に回転自在に取り付けられたナット
と、このナットを回転させるように、Ｘ方向可動台に設
けられた電動モータとを具備していてもよい。
【０００９】Ｙ方向移動装置としては、電動モータと、
この電動モータの出力回転軸に連結された回転自在なね
じ軸と、このねじ軸に螺合して、第一及び第二のカッタ
ヘッドに取り付けられたナットとを具備しているもの、
Ｘ方向可動台に設けられた共通ねじ軸と、第一及び第二
のカッタヘッドのそれぞれに設けられて、それぞれ共通
ねじ軸に螺合したナットと、第一及び第二のカッタヘッ
ドのそれぞれに設けられて、それぞれのナットを回転さ
せる電動モータとを具備しているもの、又はＸ方向可動
台に設けられた共通固定子と、第一及び第二のカッタヘ
ッドのそれぞれに設けられて、それぞれ共通固定子に磁
気的に結合する可動子とを有したリニア電動モータを具
備しているもの等々を、好ましい例として挙げることが
できる。
この電動モータの出力回転軸に連結された回転自在なね
じ軸と、このねじ軸に螺合して、第一及び第二のカッタ
ヘッドに取り付けられたナットとを具備しているもの、
Ｘ方向可動台に設けられた共通ねじ軸と、第一及び第二
のカッタヘッドのそれぞれに設けられて、それぞれ共通
ねじ軸に螺合したナットと、第一及び第二のカッタヘッ
ドのそれぞれに設けられて、それぞれのナットを回転さ
せる電動モータとを具備しているもの、又はＸ方向可動
台に設けられた共通固定子と、第一及び第二のカッタヘ
ッドのそれぞれに設けられて、それぞれ共通固定子に磁
気的に結合する可動子とを有したリニア電動モータを具
備しているもの等々を、好ましい例として挙げることが
できる。
【００１０】なお、基台を回転自在に設けて、この基台
を回転させる回転装置を具備してガラス板の折割用の切
線形成装置を形成してもよい。
を回転させる回転装置を具備してガラス板の折割用の切
線形成装置を形成してもよい。
【００１１】各カッタヘッドは、好ましい例では、回転
自在なカッタホイールと、このカッタホイールを上昇さ
せ、また、カッタホイールをガラス板に押し付けるべ
く、下降させる上昇下降装置とを具備しており、ここ
で、上昇下降装置としては、油圧又は気体圧で作動する
流体圧シリンダ装置を具備しているものを一例として提
示し得る。
自在なカッタホイールと、このカッタホイールを上昇さ
せ、また、カッタホイールをガラス板に押し付けるべ
く、下降させる上昇下降装置とを具備しており、ここ
で、上昇下降装置としては、油圧又は気体圧で作動する
流体圧シリンダ装置を具備しているものを一例として提
示し得る。
【００１２】
【作用】本発明のガラス板の折割用の切線形成装置で
は、基台に載置されたガラス板に対して、行きの行程
（往路移動行程）では、一方のカッタヘッドにより切線
が形成され、帰りの行程（復路移動行程）では、他方の
カッタヘッドにより切線が形成される結果、カッタホイ
ールを素板ガラスの切線形成面に対して直交する軸心の
周りで回転させる必要がなくなり、これによる不都合を
なくし得る。
は、基台に載置されたガラス板に対して、行きの行程
（往路移動行程）では、一方のカッタヘッドにより切線
が形成され、帰りの行程（復路移動行程）では、他方の
カッタヘッドにより切線が形成される結果、カッタホイ
ールを素板ガラスの切線形成面に対して直交する軸心の
周りで回転させる必要がなくなり、これによる不都合を
なくし得る。
【００１３】以下本発明を、図に示す好ましい一具体例
に基づいて更に詳細に説明する。なお、本発明はこれら
具体例に何等限定されないのである。
に基づいて更に詳細に説明する。なお、本発明はこれら
具体例に何等限定されないのである。
【００１４】
【具体例】図１から図３において、本例のガラス板の折
割用の切線形成装置１は、ガラス板２が載置される基台
３に対して二つのカッタヘッド４及び５を往復移動させ
て、順次、ガラス板２に折割用の切線６を形成するもの
であって、切線６形成における基台３に対するカッタヘ
ッド４及び５の往復移動において、往路行程Ａでは、カ
ッタヘッド５により、復路行程Ｂでは、カッタヘッド４
によりガラス板２にそれぞれ切線６を形成するようにし
たものである。
割用の切線形成装置１は、ガラス板２が載置される基台
３に対して二つのカッタヘッド４及び５を往復移動させ
て、順次、ガラス板２に折割用の切線６を形成するもの
であって、切線６形成における基台３に対するカッタヘ
ッド４及び５の往復移動において、往路行程Ａでは、カ
ッタヘッド５により、復路行程Ｂでは、カッタヘッド４
によりガラス板２にそれぞれ切線６を形成するようにし
たものである。
【００１５】すなわち、切線形成装置１は、ガラス板２
が載置される基台３と、基台３にＸ方向に移動自在に装
着されてなるＸ方向可動台１０と、Ｘ方向可動台１０を
Ｘ方向に移動させるＸ方向移動装置１１と、Ｘ方向可動
台１０にＹ方向に移動自在に装着されており、基台３に
載置されたガラス板２に折割用の切線６を形成する第一
及び第二のカッタヘッド４及び５と、カッタヘッド４及
び５をＹ方向に移動させるＹ方向移動装置１２とを具備
しており、切線６形成におけるカッタヘッド４及び５の
基台３に対するＸ方向及びＹ方向の移動において、往路
行程Ａでは、カッタヘッド５により、復路行程Ｂでは、
カッタヘッド４によりガラス板２にそれぞれ切線６を形
成するようにしたものである。
が載置される基台３と、基台３にＸ方向に移動自在に装
着されてなるＸ方向可動台１０と、Ｘ方向可動台１０を
Ｘ方向に移動させるＸ方向移動装置１１と、Ｘ方向可動
台１０にＹ方向に移動自在に装着されており、基台３に
載置されたガラス板２に折割用の切線６を形成する第一
及び第二のカッタヘッド４及び５と、カッタヘッド４及
び５をＹ方向に移動させるＹ方向移動装置１２とを具備
しており、切線６形成におけるカッタヘッド４及び５の
基台３に対するＸ方向及びＹ方向の移動において、往路
行程Ａでは、カッタヘッド５により、復路行程Ｂでは、
カッタヘッド４によりガラス板２にそれぞれ切線６を形
成するようにしたものである。
【００１６】Ｘ方向可動台１０は、基台３を跨いで配さ
れた上フレーム２１を具備しており、Ｘ方向移動装置１
１は、上フレーム２１の両端２２及び２３を同期して移
動させるように、構成されている。すなわち本例のＸ方
向移動装置１１は、基台３の両側に取り付けられた固定
子２４及び２５と、上フレーム２１の両端２２及び２３
に取り付けられて、固定子２４及び２５と磁気的に結合
する可動子２６及び２７とを有した電動リニアモータ２
８及び２９を具備して構成されており、数値制御装置
（図示せず）から互いに同期した電気パルスが可動子２
６及び２７のそれぞれに供給されて、上フレーム２１の
両端２２及び２３を同期してＸ方向に移動させるよう
に、構成されている。
れた上フレーム２１を具備しており、Ｘ方向移動装置１
１は、上フレーム２１の両端２２及び２３を同期して移
動させるように、構成されている。すなわち本例のＸ方
向移動装置１１は、基台３の両側に取り付けられた固定
子２４及び２５と、上フレーム２１の両端２２及び２３
に取り付けられて、固定子２４及び２５と磁気的に結合
する可動子２６及び２７とを有した電動リニアモータ２
８及び２９を具備して構成されており、数値制御装置
（図示せず）から互いに同期した電気パルスが可動子２
６及び２７のそれぞれに供給されて、上フレーム２１の
両端２２及び２３を同期してＸ方向に移動させるよう
に、構成されている。
【００１７】Ｙ方向移動装置１２は、上フレーム２１に
設けられた共通固定子３１と、カッタヘッド４及び５の
それぞれに設けられて、それぞれ共通固定子３１に磁気
的に結合する可動子３２及び３３とを有したリニア電動
モータ３５及び３６を具備している。数値制御装置から
の電気パルスが可動子３２及び３３のそれぞれに供給さ
れることにより、リニア電動モータ３５は、カッタヘッ
ド４を、リニア電動モータ３６は、カッタヘッド５をそ
れぞれ独立にＹ方向移動させるように、構成されてい
る。
設けられた共通固定子３１と、カッタヘッド４及び５の
それぞれに設けられて、それぞれ共通固定子３１に磁気
的に結合する可動子３２及び３３とを有したリニア電動
モータ３５及び３６を具備している。数値制御装置から
の電気パルスが可動子３２及び３３のそれぞれに供給さ
れることにより、リニア電動モータ３５は、カッタヘッ
ド４を、リニア電動モータ３６は、カッタヘッド５をそ
れぞれ独立にＹ方向移動させるように、構成されてい
る。
【００１８】基台３は、本例では、固定台であるが、こ
れをベルトコンベアと、ベルトコンベアの無端ベルトを
支持する支持板とで構成してもよく、このようにベルト
コンベアでもって基台３を構成すると、素板ガラスとし
てのガラス板２の搬入及び切線形成後のガラス板２の搬
出を容易に行い得る。
れをベルトコンベアと、ベルトコンベアの無端ベルトを
支持する支持板とで構成してもよく、このようにベルト
コンベアでもって基台３を構成すると、素板ガラスとし
てのガラス板２の搬入及び切線形成後のガラス板２の搬
出を容易に行い得る。
【００１９】カッタヘッド４及び５のそれぞれは、軸５
１（カッタヘッド５側は図示せず）を中心として回転自
在なカッタホイール５３及び５４と、カッタホイール５
３及び５４を上昇させ、また、カッタホイール５３及び
５４をガラス板２に押し付けるべく、下降させる上昇下
降装置５５及び５６とを具備している。上昇下降装置５
５及び５６は、気体圧で作動する流体圧シリンダ装置５
７及び５８からなり、シリンダ装置５７及び５８のそれ
ぞれのピストンロッド５９及び６０に、カッタホイール
５３及び５４を支持する支持軸６５及び６６が取り付け
られている。
１（カッタヘッド５側は図示せず）を中心として回転自
在なカッタホイール５３及び５４と、カッタホイール５
３及び５４を上昇させ、また、カッタホイール５３及び
５４をガラス板２に押し付けるべく、下降させる上昇下
降装置５５及び５６とを具備している。上昇下降装置５
５及び５６は、気体圧で作動する流体圧シリンダ装置５
７及び５８からなり、シリンダ装置５７及び５８のそれ
ぞれのピストンロッド５９及び６０に、カッタホイール
５３及び５４を支持する支持軸６５及び６６が取り付け
られている。
【００２０】以上のように形成された切線形成装置１
は、マイクロコンピュータ等からなる数値制御装置から
の命令に従って図４をも参照して以下に述べるように動
作する。まず、基台３上に、折割用の切線６を形成すべ
きガラス板２が所定に位置決めされて載置される。次
に、Ｘ方向の切線６を順次形成すべくカッタホイール５
４が位置Ｐ１に配されるように、Ｘ方向移動装置１１及
びＹ方向移動装置１２が作動される。その後、カッタホ
イール５４がガラス板２の上面に押圧されるように、上
昇下降装置５６が作動されて、カッタホイール５４が所
定位置まで下降される。なお、カッタホイール５３はこ
の時は上昇位置に保持されたままである。この初期設定
後、Ｘ方向移動装置１１のみが作動されて、上フレーム
２１がＸ方向に移動されカッタホイール５４により位置
Ｐ２に向かって最初の往路行程Ａでの切線６（これを６
ＡＸ１として図示する）を形成しながら移動される。切
線６ＡＸ１の形成後、次にＹ方向移動装置１２が作動さ
れて、今度はカッタホイール５３が位置Ｐ３に配され、
カッタホイール５３がガラス板２の上面に押圧されるよ
うに、上昇下降装置５５が作動されて、カッタホイール
５３が所定位置まで下降される一方、上昇下降装置５６
の作動で、カッタホイール５４がこの時は上昇位置に保
持される。この設定後、Ｘ方向移動装置１１のみが作動
されて、上フレーム２１がＸ方向に移動されカッタホイ
ール５３により位置Ｐ４に向かって最初の復路行程Ｂで
の切線６（これを６ＢＸ１として図示する）を形成しな
がら移動される。以下同様であって、ガラス板２の上面
に切線６ＡＸ２、６ＢＸ２・・・を形成する。Ｙ方向の
切線６の形成も同様であって、切線６ＡＹ１、６ＢＹ
１、６ＡＹ２、６ＢＹ２・・・を次々に形成する。Ｙ方
向の切線６の形成に際しては、最初に、手動又は図示し
ない回転装置により支持軸６５及び６６を軸心７１及び
７２を中心としてＱ方向に回転させ、カッタホイール５
３及び５４の刃先を切線形成方向に向けておく。
は、マイクロコンピュータ等からなる数値制御装置から
の命令に従って図４をも参照して以下に述べるように動
作する。まず、基台３上に、折割用の切線６を形成すべ
きガラス板２が所定に位置決めされて載置される。次
に、Ｘ方向の切線６を順次形成すべくカッタホイール５
４が位置Ｐ１に配されるように、Ｘ方向移動装置１１及
びＹ方向移動装置１２が作動される。その後、カッタホ
イール５４がガラス板２の上面に押圧されるように、上
昇下降装置５６が作動されて、カッタホイール５４が所
定位置まで下降される。なお、カッタホイール５３はこ
の時は上昇位置に保持されたままである。この初期設定
後、Ｘ方向移動装置１１のみが作動されて、上フレーム
２１がＸ方向に移動されカッタホイール５４により位置
Ｐ２に向かって最初の往路行程Ａでの切線６（これを６
ＡＸ１として図示する）を形成しながら移動される。切
線６ＡＸ１の形成後、次にＹ方向移動装置１２が作動さ
れて、今度はカッタホイール５３が位置Ｐ３に配され、
カッタホイール５３がガラス板２の上面に押圧されるよ
うに、上昇下降装置５５が作動されて、カッタホイール
５３が所定位置まで下降される一方、上昇下降装置５６
の作動で、カッタホイール５４がこの時は上昇位置に保
持される。この設定後、Ｘ方向移動装置１１のみが作動
されて、上フレーム２１がＸ方向に移動されカッタホイ
ール５３により位置Ｐ４に向かって最初の復路行程Ｂで
の切線６（これを６ＢＸ１として図示する）を形成しな
がら移動される。以下同様であって、ガラス板２の上面
に切線６ＡＸ２、６ＢＸ２・・・を形成する。Ｙ方向の
切線６の形成も同様であって、切線６ＡＹ１、６ＢＹ
１、６ＡＹ２、６ＢＹ２・・・を次々に形成する。Ｙ方
向の切線６の形成に際しては、最初に、手動又は図示し
ない回転装置により支持軸６５及び６６を軸心７１及び
７２を中心としてＱ方向に回転させ、カッタホイール５
３及び５４の刃先を切線形成方向に向けておく。
【００２１】ところで切線形成装置１では、仮に取付誤
差等により支持軸６５及び６６の軸心７１及び７２がガ
ラス板２の上面に対して直交していなくても、切線６Ａ
Ｘ１、６ＢＸ１・・・の連続形成及び切線６ＡＹ１、６
ＢＹ１・・・の連続形成において、支持軸６５及び６６
を軸心７１を中心として回転させないため、回転により
生じるカッタホイール５３及び５４の変位を予め補正し
てプログラムを作成しなくても、カッタホイール５３及
び５４を正確に位置決めすることができる。
差等により支持軸６５及び６６の軸心７１及び７２がガ
ラス板２の上面に対して直交していなくても、切線６Ａ
Ｘ１、６ＢＸ１・・・の連続形成及び切線６ＡＹ１、６
ＢＹ１・・・の連続形成において、支持軸６５及び６６
を軸心７１を中心として回転させないため、回転により
生じるカッタホイール５３及び５４の変位を予め補正し
てプログラムを作成しなくても、カッタホイール５３及
び５４を正確に位置決めすることができる。
【００２２】なお、上記ではカッタヘッド４及び５を、
Ｘ方向及びＹ方向の切線形成に共用させたが、別に更に
二つのカッタヘッドを上フレーム２１にＹ方向に移動自
在に取り付けて、この二つのカッタヘッドをカッタヘッ
ド４及び５と同様にＹ方向に移動させるようにして、こ
れらによりＹ方向の切線を形成させるようにしてよい。
このようにすると、Ｘ方向の切線形成後のＹ方向の切線
６の形成に際して、カッタホイール５３及び５４の刃先
を切線形成方向に向ける必要がなくなり、作業時間が短
縮し得る上に、支持軸６５及び６６の回転によるカッタ
ホイール５３及び５４の初期変位等をも考慮する必要が
なくなり、プログラムの作成が容易となる。
Ｘ方向及びＹ方向の切線形成に共用させたが、別に更に
二つのカッタヘッドを上フレーム２１にＹ方向に移動自
在に取り付けて、この二つのカッタヘッドをカッタヘッ
ド４及び５と同様にＹ方向に移動させるようにして、こ
れらによりＹ方向の切線を形成させるようにしてよい。
このようにすると、Ｘ方向の切線形成後のＹ方向の切線
６の形成に際して、カッタホイール５３及び５４の刃先
を切線形成方向に向ける必要がなくなり、作業時間が短
縮し得る上に、支持軸６５及び６６の回転によるカッタ
ホイール５３及び５４の初期変位等をも考慮する必要が
なくなり、プログラムの作成が容易となる。
【００２３】
【発明の効果】以上のように本発明によれば、カッタホ
イールを支持する支持軸の軸心が素板ガラスの切線形成
面に対して傾いている場合等でも、所定間隔をもって次
々に切線を形成し得、しかも、支持軸の軸心を中心とし
てカッタホイールを回転させる時間を省き得る結果、効
率よく切線を形成し得る。
イールを支持する支持軸の軸心が素板ガラスの切線形成
面に対して傾いている場合等でも、所定間隔をもって次
々に切線を形成し得、しかも、支持軸の軸心を中心とし
てカッタホイールを回転させる時間を省き得る結果、効
率よく切線を形成し得る。
【図１】本発明の好ましい一具体例の平面図である。
【図２】図１に示す具体例の側面図である。
【図３】図１に示す具体例のＩＩＩ−ＩＩＩ線断面説明
図である。
図である。
【図４】図１に示す具体例の動作説明図である。
１ ガラス板の折割用の切線形成装置 ２ ガラス板 ３ 基台 ４、５ カッタヘッド ６ 切線 Ａ 往路行程 Ｂ 復路行程 １０ Ｘ方向可動台 １１ Ｘ方向移動装置 １２ Ｙ方向移動装置
Claims (12)
- 【請求項１】 ガラス板が載置される基台に対して少な
くとも二つのカッタヘッドを相対的に往復移動させて、
順次、ガラス板に折割用の切線を形成するガラス板の折
割用の切線形成装置であって、切線形成における基台に
対するカッタヘッドの相対的な往復移動において、往路
行程では、二つのカッタヘッドのうちの一方のカッタヘ
ッドにより、復路行程では、二つのカッタヘッドのうち
の他方のカッタヘッドによりガラス板にそれぞれ切線を
形成するようにしたガラス板の折割用の切線形成装置。 - 【請求項２】 ガラス板が載置される基台と、この基台
にＸ方向に移動自在に装着されてなるＸ方向可動台と、
このＸ方向可動台をＸ方向に移動させるＸ方向移動装置
と、Ｘ方向可動台にＹ方向に移動自在に装着されてお
り、基台に載置されたガラス板に折割用の切線を形成す
る第一及び第二のカッタヘッドと、この第一及び第二の
カッタヘッドをＹ方向に移動させるＹ方向移動装置とを
具備しており、切線形成におけるカッタヘッドの基台に
対するＸ方向及びＹ方向のうちの少なくとも一方の相対
的な移動において、往路行程では、第一のカッタヘッド
により、復路行程では、第二のカッタヘッドによりガラ
ス板にそれぞれ切線を形成するようにしたガラス板の折
割用の切線形成装置。 - 【請求項３】 Ｘ方向可動台は、基台を跨いで配された
上フレームを具備しており、Ｘ方向移動装置は、上フレ
ームの両端を同期して移動させるように、構成されてい
る請求項２に記載のガラス板の折割用の切線形成装置。 - 【請求項４】 Ｘ方向移動装置は、電動モータと、この
電動モータの出力回転軸に連結された回転自在なねじ軸
と、このねじ軸に螺合して、Ｘ方向可動台に取り付けら
れたナットとを具備している請求項２又は３に記載のガ
ラス板の折割用の切線形成装置。 - 【請求項５】 Ｘ方向移動装置は、基台に取り付けられ
た固定子と、Ｘ方向可動台に取り付けられて、固定子に
磁気的に結合する可動子とを有した電動リニアモータを
具備している請求項２又は３項に記載のガラス板の折割
用の切線形成装置。 - 【請求項６】 Ｘ方向移動装置は、基台に固定的に設け
られたねじ軸と、このねじ軸に螺合して、Ｘ方向可動台
に回転自在に取り付けられたナットと、このナットを回
転させるように、Ｘ方向可動台に設けられた電動モータ
とを具備している請求項２又は３に記載のガラス板の折
割用の切線形成装置。 - 【請求項７】 Ｙ方向移動装置は、電動モータと、この
電動モータの出力回転軸に連結された回転自在なねじ軸
と、このねじ軸に螺合して、第一及び第二のカッタヘッ
ドに取り付けられたナットとを具備している請求項２か
ら６のいずれか一項に記載のガラス板の折割用の切線形
成装置 - 【請求項８】 Ｙ方向移動装置は、Ｘ方向可動台に設け
られた共通ねじ軸と、第一及び第二のカッタヘッドのそ
れぞれに設けられて、それぞれ共通ねじ軸に螺合したナ
ットと、第一及び第二のカッタヘッドのそれぞれに設け
られて、それぞれのナットを回転させる電動モータとを
具備している請求項２から６のいずれか一項に記載のガ
ラス板の折割用の切線形成装置。 - 【請求項９】 Ｙ方向移動装置は、Ｘ方向可動台に設け
られた共通固定子と、第一及び第二のカッタヘッドのそ
れぞれに設けられて、それぞれ共通固定子に磁気的に結
合する可動子とを有したリニア電動モータを具備してい
る請求項２から６のいずれか一項に記載のガラス板の折
割用の切線形成装置。 - 【請求項１０】 基台は、回転自在であり、基台を回転
させる回転装置を具備している請求項１から９のいずれ
か一項に記載のガラス板の折割用の切線形成装置。 - 【請求項１１】 各カッタヘッドは、回転自在なカッタ
ホイールと、このカッタホイールを上昇させ、また、カ
ッタホイールをガラス板に押し付けるべく、下降させる
上昇下降装置とを具備している請求項１から１０のいず
れか一項に記載のガラス板の折割用の切線形成装置。 - 【請求項１２】 上昇下降装置は、油圧又は気体圧で作
動する流体圧シリンダ装置を具備している請求項１１に
記載のガラス板の折割用の切線形成装置。
Priority Applications (1)
| Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
|---|---|---|---|
| JP29785794A JPH08133772A (ja) | 1994-11-07 | 1994-11-07 | ガラス板の折割用の切線形成装置 |
Applications Claiming Priority (1)
| Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
|---|---|---|---|
| JP29785794A JPH08133772A (ja) | 1994-11-07 | 1994-11-07 | ガラス板の折割用の切線形成装置 |
Publications (1)
| Publication Number | Publication Date |
|---|---|
| JPH08133772A true JPH08133772A (ja) | 1996-05-28 |
Family
ID=17852051
Family Applications (1)
| Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
|---|---|---|---|
| JP29785794A Pending JPH08133772A (ja) | 1994-11-07 | 1994-11-07 | ガラス板の折割用の切線形成装置 |
Country Status (1)
| Country | Link |
|---|---|
| JP (1) | JPH08133772A (ja) |
Cited By (2)
| Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
|---|---|---|---|---|
| JP2002020133A (ja) * | 2000-07-03 | 2002-01-23 | Mitsuboshi Diamond Industrial Co Ltd | マルチスクライブヘッドによるスクライブ法およびスクライバー |
| CN107986611A (zh) * | 2017-12-27 | 2018-05-04 | 南京熊猫电子股份有限公司 | 玻璃基板掰断装置 |
-
1994
- 1994-11-07 JP JP29785794A patent/JPH08133772A/ja active Pending
Cited By (3)
| Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
|---|---|---|---|---|
| JP2002020133A (ja) * | 2000-07-03 | 2002-01-23 | Mitsuboshi Diamond Industrial Co Ltd | マルチスクライブヘッドによるスクライブ法およびスクライバー |
| JP4509316B2 (ja) * | 2000-07-03 | 2010-07-21 | 三星ダイヤモンド工業株式会社 | マルチスクライブヘッドによるスクライブ法およびスクライバー |
| CN107986611A (zh) * | 2017-12-27 | 2018-05-04 | 南京熊猫电子股份有限公司 | 玻璃基板掰断装置 |
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