JPH08132879A - 自動車の車体補強構造 - Google Patents

自動車の車体補強構造

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JPH08132879A
JPH08132879A JP26986094A JP26986094A JPH08132879A JP H08132879 A JPH08132879 A JP H08132879A JP 26986094 A JP26986094 A JP 26986094A JP 26986094 A JP26986094 A JP 26986094A JP H08132879 A JPH08132879 A JP H08132879A
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JP
Japan
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door
energy absorbing
absorbing member
vehicle body
rocker
Prior art date
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JP26986094A
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English (en)
Inventor
Ryoji Seki
良二 関
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Toyota Motor Corp
Original Assignee
Toyota Motor Corp
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Publication date
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Abstract

(57)【要約】 【目的】 車体重量の大幅な増加なしに、正突及び側突
に対する車体強度を向上する。 【構成】 自動車のフロントサイドドア10の間隙16
の下部にはドア内エネルギ吸収メンバ18が配設されて
おり、ドア内エネルギ吸収メンバ18はドアの外方に向
かって張り出した形状とされている。ドア内エネルギ吸
収メンバ18の上壁部18Bの車幅方向両端部には、ド
ア前後方向に延びる稜線18D、18Fが形成されてい
る。また、ドア内エネルギ吸収メンバ18の縦壁部18
Eと下端縁部18Aとの間にはドア前後方向に凸部20
と凹部22が交互に形成されており、ドア内エネルギ吸
収メンバ18とロッカ28の閉断面部36とが略同じ高
さに配設されている。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は自動車の車体補強構造に
係り、特に、ドアとロッカ部における自動車の車体補強
構造に関する。
【0002】
【従来の技術】従来、自動車の車体補強構造において
は、正突及び側突に対して車体を補強した構造が知られ
ている。
【0003】例えば、図4に示される如く、車体正面か
らの衝突、所謂正突の場合を想定して、車室の車幅方向
両側下部に車体前後方向に沿って配設されたロッカ70
の断面積を大きくしたり、板厚を厚くしたり、ロッカ7
0とフロントピラー72との連結部に補強部材74を設
けたりして、車室前後方向の強度を確保している。
【0004】また、図5に示される如く、車体側面から
の衝突、所謂側突を想定して、ドア80内にドア前後方
向に沿ってインパクトピーム72を配設し、ドア80が
車室内側方向(図5の矢印Y方向)に移動するのを防止
している。
【0005】
【発明が解決しようとする課題】しかしながら、このよ
うな自動車の車体補強構造では、ロッカの大断面化、ロ
ッカの厚肉化、補強部材の追加及びインパクトピームの
追加によって、車体重量が大幅に増加するという不具合
がある。
【0006】本発明は上記事実を考慮し、車体重量の大
幅な増加なしに、正突及び側突に対する車体強度を向上
できる自動車の車体補強構造を得ることが目的である。
【0007】
【課題を解決するための手段】請求項1記載の本発明
は、ドアアウタパネルとドアインナパネルとの間に補強
部材を設けた自動車の車体補強構造であって、前記補強
部材はドア下部に設けられ、ドアの内外の一方に向かっ
て張り出した形状を有し、その張出し部分に、ドアの前
後方向に沿った稜線部とドアの内外に向う複数の凹凸部
とを形成したことを特徴としている。
【0008】請求項2記載の本発明は、請求項1記載の
自動車の車体補強構造であって、前記補強部材とロッカ
の閉断面部とを略同じ高さに配設したことを特徴として
いる。
【0009】
【作用】請求項1記載の本発明の自動車の車体補強構造
では、補強部材により、ドア内下部に、ドアの前後方向
に沿った稜線部が形成されているため、この稜線部を形
成している部位が、正突時に車体前後方向に作用する荷
重を支持するので正突に対して車体強度を向上できる。
また、補強部材により、ドア内下部にドアの内外に向う
複数の凹凸部が形成されているため、凹凸部のドアの内
外に向う壁部及び補強部材のドアの内外に向う壁部が、
側突時に車幅方向に作用する荷重を支持するので、側突
に対しても車体強度を向上できる。
【0010】請求項2記載の本発明の自動車の車体補強
構造では、補強部材とロッカの閉断面部が略同じ高さに
配設されているため、側突時、ドアが車幅方向内側へ移
動し、ロッカの閉断面部に衝突することにより、ドア内
の補強部材はロッカの閉断面部から反力を受ける。この
ため、補強部材の張り出した形状が潰れ、エネルギ吸収
部材として有効に作用する。
【0011】
【実施例】本発明に係る自動車の車体補強構造の一実施
例を図1〜図3を用いて説明する。
【0012】なお、これらの図において、適宜示される
矢印FRは車体前方側を示し、矢印UPは車体上方側を
示し、矢印INは車幅内方側を示している。
【0013】図1に示される如く、自動車のフロントサ
イドドア10は、フロントサイドドア10の車室外側部
を構成するフロントサイドドアアウタパネル12と、フ
ロントサイドドア10の車室内側部を構成するフロント
サイドドアインナパネル14とで構成されており、フロ
ントサイドドアアウタパネル12の下端縁部12Aとフ
ロントサイドドアインナパネル14の下端縁部14Aと
は、ヘミング加工により結合されている。
【0014】フロントサイドドアアウタパネル12とフ
ロントサイドドアインナパネル14との間には、間隙1
6が形成されており、この間隙16内には、補強部材と
してのドア内エネルギ吸収メンバ18が配設されてい
る。このドア内エネルギ吸収メンバ18は、間隙16の
下部にドア前後方向に沿って配設されており、下端縁部
18Aが、フロントサイドドアアウタパネル12の下端
縁部12Aとともに、フロントサイドドアインナパネル
14の下端縁部14Aとヘミング加工により結合されて
いる。
【0015】図2に示される如く、ドア内エネルギ吸収
メンバ18のドア前後方向から見た断面形状は、ドアの
外方、即ち車室外方に向かって張り出し、開口部を車室
内側へ向けた形状とされている。ドア内エネルギ吸収メ
ンバ18の上壁部18Bの車室内側端部は、上方へ向け
て屈曲されフランジ18Cとされており、このフランジ
18Cはフロントサイドドアインナパネル14に溶着さ
れている。このため、ドア内エネルギ吸収メンバ18の
上壁部18Bの車室内側端部には、ドア前後方向に延び
る稜線18Dが形成されている。また、上壁部18Bの
車室外側端部は、下方へ向けて屈曲され縦壁部18Eと
されている。このため、上壁部18Bの車室外側端部に
は、ドア前後方向に延びる稜線18Fが形成されてい
る。
【0016】ドア内エネルギ吸収メンバ18の縦壁部1
8Eと下端縁部18Aとの間には、ドア前後方向に凸部
20と凹部22が交互に形成されている。
【0017】図1に示される如く、凸部20は、縦壁部
18Eから下端縁部18Aへ達するる傾斜面20Aを備
えている。凹部22は、上壁部18Bと平行な横壁部2
2Aを備えており、横壁部22Aの車室内側端部は下方
へ向けて屈曲され縦壁部22Bとされ、この縦壁部22
Bの下端部は下端縁部18Aへ達している。また、凸部
20と凹部22との境には、ドア幅方向、即ちドアの内
外に向う逆三角形状の縦壁部20Bが形成されており、
縦壁部20Bの上端縁部には、ドアの内外に延びる稜線
20Cが形成されている。
【0018】図3に示される如く、ドア内エネルギ吸収
メンバ18の前端部18Gは、フロントサイドドアイン
ナパネル14の前端部14Bに溶着されており、ドア内
エネルギ吸収メンバ18の後端部18Hは、フロントサ
イドドアインナパネル14の後端部14Cに溶着されて
いる。また、ドア内エネルギ吸収メンバ18の前端部1
8Gの先端及び後端部18Hの先端は、平面視でフロン
トピラー24とセンタピラー26の車幅方向外側にオー
バーラップしており、ドア内エネルギ吸収メンバ18の
張り出し部がフロントピラー24の車体後側でセンタピ
ラー26の車体前側にオーバーラップしている。
【0019】フロントピラー24とセンタピラー26と
の間には、車体前後方向に沿ってロッカ28が配設され
ている。このロッカ28は、ロッカ28の車幅方向外側
部を構成するロッカアウタ30と、ロッカ28の車幅方
向内側部を構成するロッカインナ32とで構成されてお
り、ロッカアウタ30の前端部30A及び後端部30B
は、平面視でフロントピラー24とセンタピラー26の
車幅方向内側にオーバーラップしている。
【0020】図2に示される如く、ロッカアウタ30
は、フロアパン34の車幅方向外側端部に一体的に形成
されており、上壁部30Aの車幅方向外側端部が下方へ
屈曲され縦壁部30Bとされている。ロッカインナ32
は、車体前後方向から見た断面形状がL字状とされてお
り、縦壁部32Aの上端部が、車幅方向内側へ向け屈曲
され、フランジ32Bとされている。また、下壁部32
Cの車幅後方外側端部が下方へ屈曲されており、フラン
ジ32Dとされている。フランジ32Bは、ロッカアウ
タ30の上壁部30Aの下面に溶着されており、フラン
ジ32Dは、ロッカアウタ30の縦壁部30Bの下端部
の車幅方向内側面に溶着されている。従って、ロッカア
ウタ30はロッカインナ32とで車体前後方向に延びる
閉断面部36を構成しており、ドア内エネルギ吸収メン
バ18と閉断面部36が略同じ高さに配設されている。
【0021】次に、本実施例の作用を説明する。本実施
例の自動車の車体補強構造では、正突時に車体前後方向
に作用する荷重により、ドア内エネルギ吸収メンバ18
がフロントピラー24とセンタピラー26とで車体前後
方向から押圧される。この場合、ドア内エネルギ吸収メ
ンバ18により、フロントサイドドア10内下部に、車
体前後方向に沿った稜線部18D及び18Fが形成され
ているため、これらの稜線部18D及び稜線部18Fを
形成している上壁部18B、フランジ18C及び縦壁部
18Eが車体前後方向に作用する荷重を支持する。従っ
て、正突に対して車体強度を向上できる。
【0022】また、図2に示される如く、他車40が側
突して、フロントサイドドア10が車幅内方(図2の矢
印A方向)へ移動した場合には、ドア内エネルギ吸収メ
ンバ18が、フロントサイドドアインナパネル14を介
してロッカ28の閉断面部36に衝突する。この時、ド
ア内エネルギ吸収メンバ18により、フロントサイドド
ア10内下部に、フロントサイドドア10の内外に向う
凸部20と凹部22が形成されているため、ドアの内外
に延びる稜線20Cを形成する縦壁部20B、横壁部2
2A及び上壁部18Bが、側突時に車幅方向に作用する
荷重を支持する。従って、側突に対しても車体強度を向
上できる。
【0023】また、本実施例の自動車の車体補強構造で
は、ドア内エネルギ吸収メンバ18とロッカ28の閉断
面部36が略同じ高さに配設されているため、他車40
が側突し、フロントサイドドア10が車幅内方へ移動す
ると、ドア内エネルギ吸収メンバ18がロッカ28の閉
断面部36に衝突することにより、ドア内エネルギ吸収
メンバ18はロッカ28の閉断面部36から反力を受け
る。このため、ドア内エネルギ吸収メンバ18の張り出
した形状が潰れ、エネルギ吸収部材として有効に作用す
る。
【0024】なお、本実施例では、補強部材としてのド
ア内エネルギ吸収メンバ18をフロントサイドドアイン
ナパネル14に取付け、ドアの外方に向かって張り出し
た形状としたが、これに代えて、補強部材としてのドア
内エネルギ吸収メンバ18をフロントサイドドアアウタ
パネル12に取付け、ドアの内方に向かって張り出した
形状としても良い。また、本実施例では、本発明の自動
車の車体補強構造をフロントサイドドア10に適用した
が、本発明の自動車の車体補強構造は他のサイドドアに
も適用可能である。
【0025】
【発明の効果】請求項1記載の本発明は、ドアアウタパ
ネルとドアインナパネルとの間に補強部材を設けた自動
車の車体補強構造であって、補強部材はドア下部に設け
られ、ドアの内外の一方に向かって張り出した形状を有
し、その張出し部分に、ドアの前後方向に沿った稜線部
とドアの内外に向う複数の凹凸部とを形成したので、車
体重量の大幅な増加なしに、正突及び側突に対する車体
強度を向上できるという優れた効果を有する。
【0026】請求項2記載の本発明は、補強部材とロッ
カの閉断面部とを略同じ高さに配設したので、請求項1
記載の効果に加えて、補強部材がエネルギ吸収部材とし
て有効に作用するという優れた効果を有する。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の一実施例に係る自動車の車体補強構造
を示す車体斜め後方外側から見た斜視図である。
【図2】図1の2−2線に沿った断面図である。
【図3】図2の3−3線に沿った断面図である。
【図4】従来例に係る自動車の車体補強構造を示す車体
斜め後方外側から見た斜視図である。
【図5】従来例に係る自動車の車体補強構造を示す断面
図である。
【符号の説明】
10 フロントサイドドア 12 フロントサイドドアアウタパネル 14 フロントサイドドアインナパネル 18 ドア内エネルギ吸収メンバ(補強部材) 18B 上壁部 18C フランジ 18D 稜線 18E 縦壁部 18F 稜線 20 凸部 20B 縦壁部 20C 稜線 22 凹部 22A 横壁部 28 ロッカ 30 ロッカアウタ 32 ロッカインナ

Claims (2)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 ドアアウタパネルとドアインナパネルと
    の間に補強部材を設けた自動車の車体補強構造であっ
    て、前記補強部材はドア下部に設けられ、ドアの内外の
    一方に向かって張り出した形状を有し、その張出し部分
    に、ドアの前後方向に沿った稜線部とドアの内外に向う
    複数の凹凸部とを形成したことを特徴とする自動車の車
    体補強構造。
  2. 【請求項2】 前記補強部材とロッカの閉断面部とを略
    同じ高さに配設したことを特徴とする請求項1記載の自
    動車の車体補強構造。
JP26986094A 1994-11-02 1994-11-02 自動車の車体補強構造 Pending JPH08132879A (ja)

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Cited By (3)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
KR20030049528A (ko) * 2001-12-15 2003-06-25 기아자동차주식회사 자동차의 사이드실 및 도어 보강구조
CN110588305A (zh) * 2019-09-27 2019-12-20 奇瑞汽车股份有限公司 一种汽车后门锁扣安装结构
US11046156B2 (en) 2014-11-27 2021-06-29 Autotech Engineering, S.L. Reinforced vehicle door against side impact

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