JPH08132817A - パンクレスチューブ - Google Patents

パンクレスチューブ

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Publication number
JPH08132817A
JPH08132817A JP6301387A JP30138794A JPH08132817A JP H08132817 A JPH08132817 A JP H08132817A JP 6301387 A JP6301387 A JP 6301387A JP 30138794 A JP30138794 A JP 30138794A JP H08132817 A JPH08132817 A JP H08132817A
Authority
JP
Japan
Prior art keywords
elastic body
tire
foamed elastic
tube
height
Prior art date
Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
Pending
Application number
JP6301387A
Other languages
English (en)
Inventor
Tadayuki Komoto
忠之 幸本
Keita Yuki
啓太 結城
Current Assignee (The listed assignees may be inaccurate. Google has not performed a legal analysis and makes no representation or warranty as to the accuracy of the list.)
Nishikawa Rubber Co Ltd
Shinko Co Ltd
Original Assignee
Nishikawa Rubber Co Ltd
Shinko Co Ltd
Priority date (The priority date is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the date listed.)
Filing date
Publication date
Application filed by Nishikawa Rubber Co Ltd, Shinko Co Ltd filed Critical Nishikawa Rubber Co Ltd
Priority to JP6301387A priority Critical patent/JPH08132817A/ja
Publication of JPH08132817A publication Critical patent/JPH08132817A/ja
Pending legal-status Critical Current

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Abstract

(57)【要約】 【目的】 釘等が突き刺さってもパンクすることなく、
チューブ内の空気圧を調整をしなくても、空気封入式の
ものと同様のクッション性と耐久性が保持され、取付作
業性にも優れたパンクレスチューブを提供する。 【構成】 独立気泡を有する発泡弾性体50をタイヤ1
0とリム20とを組合わせて形成したタイヤ・リム組立
体30のクッション用スペース35に封入したパンクレ
スチューブであって、上記発泡弾性体50が、クッショ
ン用スペース35の幅WTと発泡弾性体50の幅WMとを
略等しくし、発泡弾性体50の中立線上の高さHMがタ
イヤ・リム組立体30のクッション用スペース35の中
立線上の高さHTよりホイール中心軸Q−Q側に長くし
て、長さ比HM/HTを1.1〜1.2の棒状またはドー
ナツ状に形成してなるものである。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は、ゴムチューブ即ちタイ
ヤ・リム組立体のクッション用スペースに加圧気体を封
入する代りに、発泡弾性体を封入し、加圧気体を封入し
たものと同じクッション性・耐久性を有するパンクレス
チューブに関するものである。
【0002】
【従来の技術】従来、図1に示すように、タイヤ10と
リム20とを組立てて形成したタイヤ・リム組立体30
のクッション用スペース35に内側チューブ40を装入
し、そのチューブ40に加圧空気41を封入し、タイヤ
・チューブ・リム組完成車輪60に適度のクッション性
と剛性と耐久性とを与えていた。しかしながら、上記従
来の空気封入式完成車輪60は、釘等の突起物が突き刺
さって生じた孔から内側チューブ内の空気が抜けて、空
気圧が低下し、走行困難或は不能になると言う問題点が
ある。
【0003】上記空気封入式完成車輪の問題点を解消す
るために、クッション用スペース35内に中子或はパン
クシール材を埋設したものや、図2・図3に示すように
クッション用スペース35に独立気泡を有する・・・例
えばウレタンよりなる・・・発泡弾性体55を封入し
た、いわゆる、ノーパンクチューブと称するものが使用
されている。なお、クッション用スペース35に封入す
る、独立気泡を有する発泡弾性体55として、その中立
線上の高さHLがタイヤ・リム組立体30のクッション
用スペース35の中立線上の高さHTに略等しく、且つ
その体積VLのタイヤ・リム組立体30のクッション用
スペース35の容積VTに対する比VL/VTが1.45
〜2.00の範囲のものが提案されている。
【0004】しかしながら、前者の中子或はパンクシー
ル材を埋設したものは、緊急対策としての効果はあるも
のの、そのまま走行を長期間続行することが出来ず、タ
イヤ・チューブの修理或は内圧補充等の処置が必要であ
ると言う問題点がある。
【0005】また、後者の発泡弾性体55は、中立線上
の高さHTがタイヤ・リム組立体30のクッション用ス
ペース35の中立線上の高さHLに略等しく、VL/VT
が1.45〜2.00と幅広に形成してあるため、取付
時に幅WL方向に圧縮し、潰して作業する必要があり、
取付困難であると言う問題点がある。中立線上の高さH
Lがタイヤ・リム組立体30のクッション用スペース3
5の中立線上の高さHT に略等しいため、中立線上の高
さ方向、すなわちホイールの放射線方向Rの形状の復元
力が低いことに問題が残る。さらにウレタンよりなるも
のは、使用条件に合わせた試験(条件として、JISK
6302:60Kgf,40Km/Hrの走行において
5000Km以上の耐久性が必要)では、規格値をクリ
ア出来ず、耐久性が低いと言う問題点がある。
【0006】
【発明が解決しようとする課題】解決しようとする問題
点は、上記従来のノーパンクチューブは、耐久性・取付
性等、それぞれ問題点があって、本発明はこれらの問題
点を解決し、チューブ内の空気圧を調整をせずに空気封
入式のものと同様のクッション性と耐久性を有し、且つ
取付作業性のよいパンクレスチューブを提供するもので
ある。
【0007】
【課題を解決するための手段】図4・図5を参考にして
説明する。請求項1の発明は、独立気泡を有する発泡弾
性体50をタイヤ10とリム20とを組合わせて形成し
たタイヤ・リム組立体30のクッション用スペース35
に封入したパンクレスチューブ組み込み完成車輪60で
あって、上記発泡弾性体50が、クッション用スペース
35の幅WTと発泡弾性体50の幅WMとを略等しくし、
発泡弾性体50の中立線上高さHMがタイヤ・リム組立
体30のクッション用スペース35の中立線上の高さH
Tよりホイール中心軸Q−Q側に長くして、長さ比HM
Tを1.1〜1.2の直線棒状またはドーナツ状に形
成してなるものである。
【0008】請求項2の発明は、請求項1の発明の構成
に加えて、発泡弾性体50がEPDM,NR,IIRの
少なくとも1種類以上を主成分とするポリマーよりな
り、且つ、その気泡径が0.7ミリ以下、吸水率が5%
以下、表面硬度(アスカーC)が25〜45度、圧縮永
久歪50%以下のものである。
【0009】請求項3の発明は、請求項1または請求項
2の構成に加えて、発泡弾性体50が、EPDM,N
R,IIRの少なくとも1種類以上を主ポリマーとする
ゴム100重量部に対して、窒素系発泡剤10〜25重
量部を配合し、混練り後、所定形状に押出し、これを蒸
気加硫缶に入れ、加圧蒸気下で発泡成形させてなるもの
である。
【0010】
【実施例】本発明の実施例について説明すると、30は
タイヤ10とリム20とを組合わせて形成したタイヤ・
リム組立体、35はそのクッション用スペース、50は
そのクッション用スペース35に封入して、パンクレス
チューブとして機能させる独立気泡を有する発泡弾性体
であって、次のように構成される。
【0011】先ず、直線棒状またはドーナツ状に形成す
ると共に、その幅WMとクッション用スペース35の幅
Tとを略等しくし、その中立線上の高さHMがタイヤ・
リム組立体30のクッション用スペース35の中立線上
の高さHTよりもリム20側即ちホイールの中心軸Q−
Q側に長くし、長さ比HM/HTを1.1〜1.2にして
ある。
【0012】また、EPDM,NR,IIRの少なくと
も1種類以上を主成分とするポリマーよりなり、且つそ
の気泡径が0.7ミリ以下、吸水率が5%以下、表面硬
度(アスカーC)が25〜45度、圧縮永久歪50%以
下にしてある。
【0013】さらに、その製造に当っては、EPDM,
NR,IIRの少なくとも1種類以上を主ポリマーとす
るゴム100重量部に対して、窒素系発泡剤10〜25
重量部を配合し、混練り後、所定形状に押出し、これを
蒸気加硫缶に入れ、加圧蒸気下で発泡成形する。なお、
発泡剤としては、窒素系の、4,4’−オキシビスベン
ゼンスルフォンヒドラジト(BSH)、ジニトロソペン
タメトレンテトラミン(DPT)、アゾジカルボンアミ
ド(ADCA)等が好ましい。
【0014】
【作用】独立気泡の発泡弾性体50をクッション用スペ
ース35内に封入することによつて、釘等が突き刺さっ
てもパンクすることなく、チューブ内の空気圧を調整を
せずに、タイヤにチューブを配して空気封入式ものと同
様のクッション性を保持させることが出来る。また、発
泡弾性体50の幅WMをクッション用スペース35の幅
Tと略同一とし、中立線上の高さをホイールの中心軸
Q−Q側に長くしたため、取付けの際、タイヤの幅WT
方向に力を加えて圧縮しながら取付けなくても、中立線
上のホイール半径線方向Rに押込むだけで簡単に取付け
ることが出来、タイヤ・リム組立体30への発泡弾性体
50の取付が容易になり、また、ホイール半径線方向に
圧縮されるため、走行時の耐久性も向上する。
【0015】さらに、表1からも明らかなように、発泡
弾性体50の吸水率5%以下、圧縮永久歪50%以下に
すれば耐久性が向上し、また、硬度(アスカーC)30
〜40度にすることによって、クッション性が改善され
る。また、材質をEPDM,IIRと限定することで、
耐久性、すなわち耐熱性の向上を図ることが出来、多量
の発泡剤の使用と蒸気加硫缶の使用により気泡径の揃っ
た、小さな気泡を持ち、クッション性の良好な発泡体を
製造することが出来る。
【0016】
【表1】
【0017】なお、試験結果より、発泡弾性体50につ
いて次のことが判明している。すなわち、クッション用
スペース35の中立線上の長さ比を1.1よりも小さく
すると、空気封入チューブと同等の剛性を与えることが
出来ず、クッション性が悪くなり、反対に1.2よりも
大きくするとリム20への取付作業性が悪くなる。
【0018】気泡径を0.7ミリより大きくすると、圧
縮永久歪が悪くなり、長期に使用していると、クッショ
ン性が悪くなり、又、圧縮変形が大きくなり外寸が小さ
くなることでパンク状態になる。
【0019】また、吸水率が5%より大きくなると、圧
縮永久歪に影響を与え、同様にクッション性、すなわち
耐久性に問題が生じる。
【0020】硬度が25度よりも小さいと剛性が低下
し、逆に45度よりも大きくなると剛性が高過ぎて、ク
ッション性が悪くなる。
【0021】圧縮永久歪については、50%よりも大き
くなると、発泡弾性体の形状の復元性が悪くなり、クッ
ション性に問題を起す。
【0022】配合については、窒素系発泡剤を10〜2
5重量部使用し、4〜6Kgf/cm2の加圧蒸気圧下
で30分処理した際、発泡剤が10重量部よりも少ない
と発泡し難く、硬度が高くなり、25重量部よりも多い
と膨らみ過ぎて、硬度が軟らかくなり過ぎる。
【0023】
【発明の効果】本発明は以上のように構成されるため、
釘等が突き刺さってもパンクすることなく、チューブ内
の空気圧を調整をしなくても、空気封入式のものと同様
のクッション性と耐久性が保持され、取付作業性にも優
れている。
【図面の簡単な説明】
【図1】チューブ入り完成車輪の従来例を示す断面図で
ある。
【図2】パンクレスチューブ入完成車輪の従来例を示す
断面図である。
【図3】図2のチューブの発泡弾性体を示す断面図であ
る。
【図4】本発明の実施例を示す断面図である。
【図5】本発明の実施例の発泡弾性体を示す断面図であ
る。
【符号の説明】
10 タイヤ 20 リム 30 タイヤリム組立体 35 クッション用スペース 40 内側チューブ 41 加圧空気 50 発泡弾性体(本発明の) 55 発泡弾性体(従来品の) 60 タイヤ・チューブ・リム組完成車輪 Q−Q ホイール中心軸 HL 従来品のチューブ半径方向における高さ HM 本発明品のチューブ半径方向における高
さ HT クッション用スペースのチューブ半径方
向における高さ VL 従来品のの体積 VT クッション用スペースの容積 WL 従来品の幅 WM 本発明品の幅 WT クッション用スペースの幅

Claims (3)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 タイヤ(10)とリム(20)とを組合
    わせて形成したタイヤ・リム組立体(30)のクッショ
    ン用スペース(35)に独立気泡を有する発泡弾性体
    (50)を封入するパンクレスチューブにおいて、上記
    発泡弾性体(50)が、クッション用スペース(35)
    の幅(WT)と発泡弾性体(50)の幅(WM)とを略等
    しくし、発泡弾性体(50)の中立線上の高さ(HM
    がタイヤ・リム組立体(30)のクッション用スペース
    (35)の中立線上の高さ(HT)よりホイール中心軸
    Q−Q側に長くして、長さ比(HM/HT)を1.1〜
    1.2の棒状またはドーナツ状に形成してなるパンクレ
    スチューブ。
  2. 【請求項2】 発泡弾性体(50)がEPDM,NR,
    IIRの少なくとも1種類以上を主成分とするポリマー
    よりなり、且つ、その気泡径が0.7ミリ以下、吸水率
    が5%以下、表面硬度(アスカーC)が25〜45度、
    圧縮永久歪50%以下である請求項1記載のパンクレス
    チューブ。
  3. 【請求項3】 発泡弾性体(50)が、EPDM,N
    R,IIRの少なくとも1種類以上を主ポリマーとする
    ゴム100重量部に対して、窒素系発泡剤10〜25重
    量部を配合し、混練り後、所定形状に押出し、これを蒸
    気加硫缶に入れ、加圧蒸気下で発泡成形させてなる請求
    項1または2記載のパンクレスチューブ。
JP6301387A 1994-11-09 1994-11-09 パンクレスチューブ Pending JPH08132817A (ja)

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Cited By (4)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2001080310A (ja) * 1999-09-17 2001-03-27 Bridgestone Corp 二輪自動車用のタイヤとリムとの組立体
JP2001097004A (ja) * 1999-07-29 2001-04-10 Bridgestone Corp 自動二輪車用のタイヤとリムの組み立て体
JP2004114849A (ja) * 2002-09-26 2004-04-15 Sumitomo Rubber Ind Ltd タイヤ用充填体及びそれを挿入した自動二輪車用タイヤとリムの組立体
US20100212797A1 (en) * 2009-02-24 2010-08-26 Vanquish Products Llc Adjustable Foam Inserts for Vehicle Tires

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Legal Events

Date Code Title Description
A02 Decision of refusal

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A02

Effective date: 20040511