JPH0813278A - 整経ドラム装置及び経糸の巻取り制御方法 - Google Patents

整経ドラム装置及び経糸の巻取り制御方法

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JPH0813278A
JPH0813278A JP17176494A JP17176494A JPH0813278A JP H0813278 A JPH0813278 A JP H0813278A JP 17176494 A JP17176494 A JP 17176494A JP 17176494 A JP17176494 A JP 17176494A JP H0813278 A JPH0813278 A JP H0813278A
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warp
winding
drum
thickness
sensor
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JP17176494A
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Isao Harada
勲 原田
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OTIX KK
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OTIX KK
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Abstract

(57)【要約】 【目的】 巻取りの初期段階から経糸の正確な巻厚を実
測して経糸の巻取り制御を行なう経糸の巻取り制御方法
及び整経ドラム装置の提供。 【構成】 整経ドラム10に巻き取られた経糸層82の
巻厚tに応じて筬台20をシフトし整経ドラム10のコ
ーン105に沿って巻取る経糸の巻取り制御方法及び整
経ドラム装置1である。巻厚tは検出スパンの狭い巻厚
センサ32を用いて検出し,巻取りの初期段階では,経
糸の巻始端部を係止した隣接する掛けピンの凡そ中間位
置で経糸層82の巻厚tを検出し,コントローラ40は
巻取りの初期段階から巻厚の実測値に基づいて筬台20
の位置制御を行なう。巻厚センサ32は,整経ドラム1
0の回転軸と平行方向に取付け位置の調整が可能であ
る。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は,経糸の巻厚に応じて筬
台の位置制御を精度良く行なうことのできる整経ドラム
装置,及び経糸の巻取り制御方法に関する。
【0002】
【従来技術】整経ドラムは,部分整経機を構成する一部
材である。図5に示すように,部分整経機9は,クリー
ル91から繰り出された経糸束81を,1セクションづ
つ整経ドラム92に順次巻取り,全セクションに経糸束
81を巻き取った後に,全セクションの経糸を再度ビー
ム巻返機93に巻返す製織準備機械である。
【0003】そして,整経ドラム92の前方には,経糸
束81の配列を整える綾取り筬94と,経糸束81の整
経ドラム92に対する1セクションの巻き幅を調整する
幅出し筬95とが配設されている。上記幅出し筬95
は,整経ドラム92の前方に近接した筬台90に取付け
られており,図6に示すように,枢軸951を中心に回
動し,回転角θを変化させることにより経糸束81の幅
wを変えることができる。
【0004】一方,整経ドラム92は,図5に示すよう
に,傾斜面を有するコーン921と,平坦な円柱部92
2とを有している。そして,図6に示すように,経糸束
81の第1セクションの左端部はコーン921と円柱部
922との境界923から巻始められ,コーン921の
傾斜面に沿って巻き重ねられる。その結果,コーン92
1と円柱部922にかけて経糸層82が形成される。
【0005】経糸の巻き取り方法について,更に詳細に
説明する。上記幅出し筬95は,巻取り開始に当たり,
幅出し筬95を通る経糸束81の左端811を,図6に
示すように上記境界923に合致させる(端合せ)。そ
の後,経糸が巻取られるに伴い経糸層82の巻厚tが増
加するので,その巻厚tの変化に応じて経糸束81の位
置を左方にシフトさせる。
【0006】即ち,経糸層82の巻厚tに比例して筬台
90(筬95)を左方にシフトし,コーン921に沿っ
て経糸束81を巻き重ねる。なお,経糸束81の巻数
(整経ドラム回転数)に対する巻厚tの大きさは経糸の
材質,番手,経糸密度等によって変化する。
【0007】そして,経糸の巻取り当初においては,経
糸束の巻数に対応する巻厚tを経験と実績データから予
測し,それに基づいて整経ドラムの回転に応じた筬台9
0のシフト量Sを決定している。そして,後述するよう
に経糸層82の巻厚tがある程度以上の値になった段階
で巻厚tを実測し,前記予測値との差を補正して筬台の
シフト量Sを補正する(筬送り補正)。その後はこの巻
厚の実測値に基づく筬台の送り制御を行なう。
【0008】なお,整経ドラム92の円柱部922に
は,図7,図8に示すように,経糸束81の巻始端部を
係止するための掛けピン97が設けられている。該掛け
ピン97は,円柱部922の表面に軸方向に向けて適当
な間隔で設けたピン孔98内に配設されている。
【0009】そして,経糸束81をいくつかの経糸群8
10に分割し,それぞれの端部を束ねて結び玉83を作
り,これを上記掛けピン97に引掛けて巻取りを開始す
る。整経ドラム92を回転して巻取りを開始するにつれ
て,掛けピン97に束ねられた経糸群810は,図8に
示すように,除々にその幅を広げ,やがて経糸群810
間に隙間のない,均一な経糸密度の経糸束81として一
体となる。
【0010】そして,掛けピン97の近傍における経糸
群810は,経糸が重なり合って凸状の経糸山84(図
7)を形成し,その高さは経糸群810の幅の広がりと
共に減少する。そして,上記経糸山84上に巻き重ねら
れた経糸層82は,上記経糸山84の影響によって,表
面に平均巻厚tより巻厚が大きい凸部を形成する。
【0011】上記凸部は経糸束81を巻き重ねるにつれ
て経糸の圧力によって次第に減少,やがて消滅する。従
来は,上記経糸層82の凸部による巻厚tの測定エラー
を回避するため,前記のように経糸層82の巻き厚tが
均一となり,凸部がほぼ消滅した段階で,経糸層82の
巻き厚tを実測し,前記筬台90のシフト量Sの補正を
行なっている。
【0012】
【解決しようとする課題】しかしながら,従来の整経ド
ラム装置及びその経糸の巻取方法には次のような問題が
ある。即ち,従来の整経ドラム装置は,前記のように,
経糸層82の巻厚tが平均化され均一となるまで,筬台
90のシフトは経験等による予測値に基づいて行なわれ
ている。
【0013】そのため,経糸束81の巻取りの初期段階
では,筬台90の送り不足や送り過ぎが生じ,その後の
補正にもかかわらず,経糸層82が不均一な厚さとなる
等の品質の低下を招いている。本発明は,かかる従来の
問題点に鑑み,経糸の巻取りの初期段階から,正確な筬
台の位置制御を行ない,均一で良質な経糸層をドラム表
面に形成することのできる整経ドラム装置,及び経糸の
巻取制御方法を提供しようとするものである。
【0014】
【課題の解決手段】本願の第1発明は,クリールから繰
り出される経糸を巻取る整経ドラムと,該整経ドラムに
供給する経糸束の位置を調整する筬台と上記整経ドラム
の回転量を検出する回転センサと,上記整経ドラムに巻
き取られた経糸の巻厚を検知する巻厚センサと,筬台を
駆動するアクチュエータと,該アクチュエータを操作し
筬台の位置を制御するコントローラとを有する整経ドラ
ム装置であって,上記整経ドラムは経糸の端部を係止す
る掛けピンを有しており,上記コントローラは上記回転
センサと巻厚センサとアクチュエータとに接続されてお
り,一方,上記巻厚センサは,整経ドラムに巻重ねられ
た経糸層上の狭小なスポットの巻厚を検知するスポット
センサであり,また整経ドラムの回転軸と平行な方向に
取付位置の調整が可能なように配設されていることを特
徴とする整経ドラム装置にある。
【0015】第1発明において最も注目すべきことは,
巻厚センサは整経ドラムに巻重ねられた経糸層上の狭小
なスポットの巻厚を検知するスポットセンサであり,整
経ドラムの回転軸と平行な方向に取付位置の調整が可能
なことである。
【0016】上記巻厚センサには,例えば,スポット状
のレーザビームを放射し,その反射光の放射地点からの
ずれにより対象物経糸層との距離を測定する距離センサ
などがある。経糸層の巻厚が変化すれば,経糸層との距
離が変化し,これによって巻厚を知ることが出来るから
である。
【0017】なお,上記巻厚センサは,筬台に取付け,
筬台上において整経ドラムの回転軸と平行な方向に取付
位置を調整可能とすることが好ましい。筬台は,常に経
糸の巻取り位置(セクション)に移動されるから,上記
のように構成することにより,巻厚センサを移動させる
量が少なくて済むからである。なぜならば,巻厚センサ
も同様に経糸の巻取り位置に置く必要があり,筬台に取
りつけることにより少なくともセクション間の移動は不
要となるからである。
【0018】また,更に,整経ドラム装置に,整経ドラ
ムの表面に向けて可視光線のスポットビームを放射する
表示灯を設け,この表示灯の表示スポットが巻厚センサ
のセンシングスポットと整経ドラムの軸線上の座標位置
において同一となるよう,巻厚センサに一体的に取付け
ることが好ましい。
【0019】表示灯の表示スポットは可視光線であるた
め作業者がこれを視認することができる。一方,巻厚セ
ンサのセンシングスポットは,必ずしもこれを視認でき
るものではない。巻厚センサには多様な種類のものがあ
るからである。しかし,上記のように構成すれば,上記
表示スポットは巻厚センサのセンシングスポットと軸線
上の座標位置において同一となるよう配設されているか
ら,表示スポットを視認しながら巻厚センサの軸線方向
の位置を調整し,そのセンシングスポットの位置決めを
上記表示スポットによって容易に行なうことができるか
らである。その結果,巻厚センサのセンシングスポット
の位置を,経糸の端部を係止した隣接する2つの掛けピ
ンの凡そ中間位置に,容易にセットすることができる。
【0020】一方,本願の第2発明は,クリールから繰
り出される経糸を,整経ドラムに巻取られた経糸層の巻
厚に応じて筬台をシフトして,整経ドラムのコーンに沿
って経糸を巻取る経糸の巻取り制御方法であって,上記
経糸層の巻厚は,検出スパンの狭い巻厚センサを用いて
検出し,少なくとも経糸の巻取りの初期段階において
は,経糸の巻始端部を係止した隣接する2つの掛けピン
の凡そ中間の位置において経糸層の巻厚を検出し,一
方,上記巻厚センサの検知出力を受信するコントローラ
は,経糸の巻取りの初期段階から経糸層の巻厚の実測値
に基づいて筬台の位置制御を行なうことを特徴とする経
糸の巻取り制御方法にある。
【0021】第2発明において最も注目すべきことは,
巻厚センサの検知出力を受信するコントローラが,経糸
の巻取りの初期段階から経糸層の巻厚の実測値に基づい
て筬台の位置を制御することである。そして,上記巻厚
センサは,少なくとも経糸の巻取りの初期段階において
は,経糸の端部を係止した隣接する2つの掛けピンの凡
そ中間の位置において経糸層の巻厚を検出する。
【0022】
【作用及び効果】本願の第1発明の整経ドラム装置の巻
厚センサは,整経ドラムの回転軸と平行な方向に取付位
置の調整が可能であり,また,上記巻厚センサは,経糸
層上の狭小なスポット(以下単に「スポット」という)
における巻厚を検知する。従って,巻厚センサは,経糸
層における軸線上の任意の点にそのセンシングスポット
をさだめることができる。
【0023】そして,上記センシングスポットを,経糸
の端部を係止した隣接する2つの掛けピンの凡そ中間位
置にセットすることができる。その結果,上記巻厚セン
サが検知する巻厚tは,経糸の巻取りの初期段階におい
ても,経糸山84(図7)によって生ずる前記経糸層の
凸部を回避した適正な測定値とすることができる。
【0024】上記のように,本発明の巻厚センサが検知
する巻厚tは巻厚の測定エラーの生じない適正な位置に
おける巻厚である。従って,巻取り初期段階から巻厚セ
ンサの測定値に基づいて筬台の位置を制御することがで
きる。その結果,巻取りの初期段階から精度の高い筬台
の位置制御が可能となり,整経ドラムのコーンに沿って
精度良く経糸を巻重ねることができる。
【0025】上記のように,本願の第1発明によれば,
経糸の巻取りの初期段階から,精度の高い経糸層の巻厚
の実測値に基づいて筬台の位置を制御し,これによって
均一で良質の経糸層を形成することのできる整経ドラム
装置を提供することができる。
【0026】また,本願の第2発明の経糸の巻取り制御
方法においては,経糸層の巻厚の検出は,検出スパンの
狭い巻厚センサを用いて行なっており,また少なくとも
巻取りの初期段階においては,経糸の端部を係止した隣
接する2つの掛けピンの凡そ中間位置において測定す
る。それ故,巻厚の検出は,巻取りの初期段階において
も,経糸の結び玉によって生ずる前記経糸層の凸部を回
避して,巻厚測定エラーのない経糸層の適正位置におい
て行なわれる。
【0027】そして,巻取りの初期段階から,上記精度
の高い巻厚の実測値に基づいて筬台の位置制御がなされ
るから,整経ドラムのコーンに沿って精度良く経糸を巻
取ることができる。上記のように,本願の第2発明によ
れば,経糸の巻取り初期段階から,精度の高い経糸層の
巻厚の実測値に基づいて筬台の位置を制御し,均一で良
質の経糸層を形成することのできる整経ドラムの経糸の
巻取り制御方法を提供することができる。
【0028】
【実施例】本発明の実施例にかかる整経ドラム装置につ
き,図1〜図4を用いて説明する。本例は,図1に示す
ように,図示しないクリールから繰り出される経糸を巻
取る整経ドラム10と,整経ドラム10に供給する経糸
束81の位置を調整する筬台20と,整経ドラム10の
回転量を検出する回転センサ31と,整経ドラム10に
巻き取られた経糸の巻厚tを検知する巻厚センサ32
と,筬台20を駆動するアクチュエータ25と,アクチ
ュエータ25を操作し筬台20の位置を制御するコント
ローラ40とを有する整経ドラム装置1である。
【0029】整経ドラム10は,図2,図3に示すよう
に,経糸の端部814を係止する掛けピン11を有して
おり,図4に示すように,コントローラ40は,回転セ
ンサ31と,巻厚センサ32と,アクチュエータ25と
に接続されている。また,巻厚センサ32は,図1に示
すように,整経ドラム10に巻き重ねられた経糸層82
上の狭小なスポット821の巻厚tを検知するスポット
センサである。また,巻厚センサ32は,筬台20に取
付けられており,詳細を後述するように筬台20上にお
いて,整経ドラム10の回転軸102と平行な方向に取
付位置が可能なように配設されている。
【0030】また,本例の整経ドラム装置1は,図2,
図3に示すように,整経ドラム10のドラム表面に向け
て可視光線のスポットピーム89を放射する表示灯33
を有する。この表示灯33は,ドラム表面上の表示スポ
ットが,巻厚センサ32のセンシングスポット821
と,整経ドラム10の軸線上の座標位置において同一と
なるよう,巻厚センサ32に一体的に取付けられてい
る。
【0031】また,本例は,クリールから繰り出される
経糸を,整経ドラム10に巻取られた経糸層82の巻厚
tに応じて筬台20をシフトして整経ドラム10のコー
ン921に沿って巻取る経糸の巻取り制御方法である。
そして,上記経糸層82の巻厚tは,検出スパンの狭い
巻厚センサ32を用いて検出し,少なくとも経糸の巻取
り初期段階においては,図3に示すように,経糸の端部
814を係止した隣接する2つの掛けピン11の凡そ中
間の位置において経糸層82の巻厚tを検出する。そし
て,コントローラ40は,経糸の巻取りの初期段階か
ら,経糸層82の巻厚tの実測値に基づいて筬台20の
位置制御を行なう。
【0032】以下それぞれについて補足して説明する。
整経ドラム10は,図1に示すように,駆動モータ10
1に駆動され,回転軸102を中心に回転する。そし
て,回転軸102の他端には,その回転量を検知する回
転センサ31が取付けられている。図1において,符号
103,104は,回転軸102と駆動モータ101と
を連結するベルトとプーリである。
【0033】一方,筬台20は,整経ドラム10の左右
両端のサイドプレート121,122の間に横行可能に
装着されている。即ち,筬台20は,ねじ山を形成した
スクリュー13に螺合しており,スクリュー13の回動
に伴い,ガイドレール14に沿って横行する。
【0034】そして,筬台20を移動させるスクリュー
13は,アクチュエータ25を構成するサーボモータ2
51によって駆動される。図1において,符号252,
253は,サーボモータ251とスクリュー13とを連
結するプーリとベルトである。
【0035】一方,巻厚センサ32及び表示灯33は,
図2,図3に示すように,筬台20に取付けられてお
り,筬台20と共に一体的に移動する。また,巻厚セン
サ32及び表示灯33は,筬台20に固定されたガイド
部材21に取付けられており,ガイド部材21上を整経
ドラム10の回転軸102と平行方向に移動することが
出来る。
【0036】即ち,巻厚センサ32と表示灯33とを取
付ける可動ブラケット22は,ガイド部材21の移動ス
クリュー211に螺合するめねじ221を有しており,
またガイド部材21の移動レール212を貫通させるガ
イド穴222を有している。そして,上記移動スクリュ
ー211の端部に固定されたハンドル213を回動させ
ることにより,可動ブラケット22は移動レール212
に沿って横行する。
【0037】上記巻厚センサ32は,スポット状のレー
ザービーム(非可視光)を,経糸層82の表層に放射
し,その反射光の位置ずれの大きさから,経糸層82と
の距離g(図1)を検出する距離センサである。そし
て,上記距離gの変化によって,経糸層の巻厚tを検知
するものである。
【0038】一方,表示灯33は可視光線のスポットビ
ーム89を経糸層82の表層に向けて放射する。そし
て,そのスポットビーム89が放射される整経ドラム1
0上の位置は,整経ドラム10の回転方向においては上
記巻厚センサ32のレーザービームと異なっているが,
整経ドラム10の回転軸の方向には巻厚センサ32のレ
ーザービームの位置と一致するよう両者32,33の位
置は調整されている。
【0039】それ故,表示灯33のスポットビーム89
のドラム表面の位置を視認することにより,巻厚センサ
32のセンシングスポットの整経ドラム10の回転軸方
向の位置を知ることができる。本例においては,図3に
示すように,ハンドル213を回動させて,表示灯33
のスポットビーム89の位置を隣接する掛けピン11の
中間より若干右寄り位置にセットし,巻厚センサ32の
センシングスポットが隣接する掛ピン11の中間より若
干右に位置するように巻取り開始前に予め調整を行な
う。中間より若干右寄りにセットする理由は,経糸の巻
取りに伴い筬台20が左側にシフトし,巻厚センサ32
も一緒に移動するからである。
【0040】一方,コントローラ40は,図4に示すよ
うに,上記回転センサ31,巻厚センサ32,アクチュ
エータ25,及び駆動モータ101に接続されている。
また,コントローラ40は,経糸に関する情報や制御指
令等を入力し,各種の制御情報や警報等を表示するI/
O装置41と接続されている。
【0041】次に,コントローラ40を用いた制御の概
要について,図4を基に,説明する。コントローラ40
には,経糸の材質,番手,経糸密度などの経糸情報と制
御指令がI/O装置41からインプットされている。そ
して,巻厚センサ32を用いて経糸の巻厚tを検知し,
巻厚の実測値tに基づいて,図1に示す整経ドラム10
のコーン105の傾斜角に沿って経糸が巻き重ねられる
よう,筬台20をシフトする。
【0042】上記筬台20のシフト制御は,サーボモー
タ251のドライバー255(図4)に対し回転量を指
令することにより精度良く実行することができる。な
お,巻厚tがある程度以上の値になった段階では,巻厚
tはそれまでの実績にのっとり,ほぼ規則的に変化す
る。従って,巻厚tの測定は間欠的に行ない,必要に応
じて筬台20のシフト量の微少補正を行なうだけで充分
である。
【0043】次に,本例の整経ドラム装置及び経糸の巻
取り制御方法の作用効果について,説明する。コントロ
ーラ40は,巻厚センサ32によって経糸層82の巻厚
tを検知し,サーボモータ251を駆動し,その巻厚t
の大きさに比例した量だけ筬台20を左方にシフトし,
整経ドラム10のコーン105に沿って均一な巻厚の経
糸層82を形成する。
【0044】しかしながら,経糸の巻取り開始後の初期
段階においては,図2に示すように,経糸の端部814
を束ねて掛けピン11に係止するから,掛けピン11の
近傍の経糸層82の表層には凸部84が形成され,正常
な巻厚値tとは異なった値td を生ずることとなる。そ
こで,本例においては,経糸層82に形成される凸部8
4の範囲を回避すべく,巻厚センサ32は隣接する掛け
ピン11の中間位置より若干右寄りに初期の位置設定を
行なう。その結果,巻取りの初期段階においては,筬台
20が左方にシフトしても巻厚センサ32は上記凸部を
回避した位置の巻厚の測定を行なうことができる。
【0045】即ち,本例においては巻取りの初期段階か
ら正しい巻厚tの測定を行なうことができ,その正しい
実測値に基づいて,筬台の位置制御を行なう。その結
果,巻取りの当初から一貫して,均一で良好な経糸層8
2を整経ドラム10上に形成することができる。
【0046】上記のように,本例によれば,経糸の巻取
りの初期段階から,経糸層の正しい巻厚に基づいた正確
な筬台の位置制御を行ない,その結果,均一で良質な経
糸層をドラム表面に形成することのできる整経ドラム及
び経糸の巻取り制御方法を提供することができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】実施例の整経ドラム装置の平面図。
【図2】図1のA−A矢視線側面図。
【図3】図1の筬台周辺の要部拡大図。
【図4】実施例の整経ドラム装置の回路図。
【図5】部分整経機の平面配置図。
【図6】整経ドラムの筬台近傍の拡大平面図。
【図7】整経ドラムの掛けピン部の側面断面図。
【図8】巻取り開始時における掛けピン近傍の経糸の巻
取り状態図。
【符号の説明】
1...整経ドラム装置, 10...整経ドラム, 105...コーン, 20...筬台, 32...巻厚センサ, 40...コントローラ, 82...経糸層, t...巻厚,

Claims (4)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 クリールから繰り出される経糸を巻取る
    整経ドラムと,該整経ドラムに供給する経糸束の位置を
    調整する筬台と,上記整経ドラムの回転量を検出する回
    転センサと,上記整経ドラムに巻き取られた経糸の巻厚
    を検知する巻厚センサと,筬台を駆動するアクチュエー
    タと,該アクチュエータを操作し筬台の位置を制御する
    コントローラとを有する整経ドラム装置であって,上記
    整経ドラムは経糸の端部を係止する掛けピンを有してお
    り,上記コントローラは上記回転センサと巻厚センサと
    アクチュエータとに接続されており,一方,上記巻厚セ
    ンサは,整経ドラムに巻重ねられた経糸層上の狭小なス
    ポットの巻厚を検知するスポットセンサであり,また整
    経ドラムの回転軸と平行な方向に取付位置の調整が可能
    なように配設されていることを特徴とする整経ドラム装
    置。
  2. 【請求項2】 請求項1において,上記巻厚センサは,
    筬台に取付けられており,筬台上において整経ドラムの
    回転軸と平行な方向に取付位置の調整が可能であること
    を特徴とする整経ドラム装置。
  3. 【請求項3】 請求項1又は請求項2において,上記整
    経ドラム装置は,整経ドラムのドラム表面に向けて可視
    光線のスポットビームを放射する表示灯を有しており,
    該表示灯は,ドラム表面の上記表示スポットが,上記巻
    厚センサのセンシングスポットと,整経ドラムの軸線上
    の座標位置において同一となるよう,巻厚センサに一体
    的に取付けられていることを特徴とする整経ドラム装
    置。
  4. 【請求項4】 クリールから繰り出される経糸を,整経
    ドラムに巻取られた経糸層の巻厚に応じて筬台をシフト
    して,整経ドラムのコーンに沿って経糸を巻取る経糸の
    巻取り制御方法であって,上記経糸層の巻厚は,検出ス
    パンの狭い巻厚センサを用いて検出し,少なくとも経糸
    の巻取りの初期段階においては,経糸の巻始端部を係止
    した隣接する2つの掛けピンの凡そ中間の位置において
    経糸層の巻厚を検出し,一方,上記巻厚センサの検知出
    力を受信するコントローラは,経糸の巻取りの初期段階
    から経糸層の巻厚の実測値に基づいて筬台の位置制御を
    行なうことを特徴とする経糸の巻取り制御方法。
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