JPH11189942A - プレスローラを備えた整経機における巻円周制御装置及び方法 - Google Patents
プレスローラを備えた整経機における巻円周制御装置及び方法Info
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- JPH11189942A JPH11189942A JP35253997A JP35253997A JPH11189942A JP H11189942 A JPH11189942 A JP H11189942A JP 35253997 A JP35253997 A JP 35253997A JP 35253997 A JP35253997 A JP 35253997A JP H11189942 A JPH11189942 A JP H11189942A
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Abstract
(57)【要約】
【課題】 プレスローラを備えた整経機において、整経
時の糸切れや経糸テンションのばらつきを減少させ、且
つフロントローラによるよりも高い精度で、同一ロット
における整経ビーム同士の巻円周を均一にする巻円周制
御装置を提供すること。 【解決手段】 整経ビームの累積整経長，累積回転数，
プレスローラの位置の内の少なくとも２つを計測検出す
る手段と、該検出手段により検出された計測値の演算記
憶手段と、該演算記憶手段よりの計測値に基づきプレス
ローラの圧接力を制御する制御手段よりなる装置と、前
記各々の計測値の相関係数を求め基準の係数値との比較
をして、これを制御手段へフィードバックし、プレスロ
ーラの圧接力を調節するようにする制御方法。
時の糸切れや経糸テンションのばらつきを減少させ、且
つフロントローラによるよりも高い精度で、同一ロット
における整経ビーム同士の巻円周を均一にする巻円周制
御装置を提供すること。 【解決手段】 整経ビームの累積整経長，累積回転数，
プレスローラの位置の内の少なくとも２つを計測検出す
る手段と、該検出手段により検出された計測値の演算記
憶手段と、該演算記憶手段よりの計測値に基づきプレス
ローラの圧接力を制御する制御手段よりなる装置と、前
記各々の計測値の相関係数を求め基準の係数値との比較
をして、これを制御手段へフィードバックし、プレスロ
ーラの圧接力を調節するようにする制御方法。
Description
【０００１】
【発明の属する技術分野】本発明は、プレスローラーを
備えた整経機における巻円周制御装置及び該装置による
制御方法に関する。
備えた整経機における巻円周制御装置及び該装置による
制御方法に関する。
【０００２】
【従来の技術】経編地の編成を行う経編機においては、
経糸を巻回してなる整経ビームが所定の個数同一ビーム
シャフトに嵌挿されており、編機稼動時には前記ビーム
シャフトの回転により、所定の個数の前記整経ビームか
ら一斉に経糸が引き出されるため、同一ロットにおいて
整経された整経ビーム同士の巻上がり円周が不揃いであ
った場合、引き出された経糸のテンションが、整経ビー
ム毎に異なることになり、これが編成ムラいわゆるビー
ムマーク発生の原因となっていた。
経糸を巻回してなる整経ビームが所定の個数同一ビーム
シャフトに嵌挿されており、編機稼動時には前記ビーム
シャフトの回転により、所定の個数の前記整経ビームか
ら一斉に経糸が引き出されるため、同一ロットにおいて
整経された整経ビーム同士の巻上がり円周が不揃いであ
った場合、引き出された経糸のテンションが、整経ビー
ム毎に異なることになり、これが編成ムラいわゆるビー
ムマーク発生の原因となっていた。
【０００３】同一ロットにおいて整経された整経ビーム
同士の巻上がり円周が不揃いになるという前記の課題を
解決するために、整経ビームに巻取られた累積糸長とそ
の巻取りに要したビームの累積回転数を検出してその相
関係数を求め、該相関係数と基準の相関係数とを比較し
て、テンション制御部であるフロントローラにフィード
バックする装置がすでに公知となっている（特公昭５６
−３４６６１号公報）。
同士の巻上がり円周が不揃いになるという前記の課題を
解決するために、整経ビームに巻取られた累積糸長とそ
の巻取りに要したビームの累積回転数を検出してその相
関係数を求め、該相関係数と基準の相関係数とを比較し
て、テンション制御部であるフロントローラにフィード
バックする装置がすでに公知となっている（特公昭５６
−３４６６１号公報）。
【０００４】
【発明が解決しょうとする課題】しかしながら、その装
置ではフロントローラを設置していたので、フロントロ
ーラ上に経糸を平行に整列させたり、平行に整列された
経糸間の間隔をフロントローラと主筬との間で一定に保
ったりするために中間筬が設置されねばならず、特に綿
糸や加工糸の整経時には、前記中間筬において風綿，毛
羽等による目詰まりが著しく、整経時に糸切れを引き起
こし易かった。
置ではフロントローラを設置していたので、フロントロ
ーラ上に経糸を平行に整列させたり、平行に整列された
経糸間の間隔をフロントローラと主筬との間で一定に保
ったりするために中間筬が設置されねばならず、特に綿
糸や加工糸の整経時には、前記中間筬において風綿，毛
羽等による目詰まりが著しく、整経時に糸切れを引き起
こし易かった。
【０００５】又、フロントローラ上に経糸を平行に整列
させるために、経糸は互いに平行な状態即ち経糸のヤー
ンシートが水平な状態で巻き取られるので、経糸同士は
その長手方向において隣り合っているもの同士が終始近
接している状態となり、特に毛羽立ち易い性質を有する
綿糸や加工糸の整経時には、隣り合う経糸の毛羽が絡ん
で経糸同士を寄り付かせ、整経時における糸切れや経糸
のテンションのばらつきの原因となっていた。本発明
は、前記の目詰まりによる整経時の糸切れや、経糸の寄
り付きによる整経時の糸切れ及びテンションのばらつき
の頻度や度合いを軽減し、なおかつフロントローラによ
る経糸テンション制御によるよりも高い精度で、同一ロ
ットにおける整経ビーム同士の巻円周が不揃いとなるの
を防ぐことができるプレスローラを備えた経編機におけ
る巻円周制御装置と該装置による制御方法を提供するこ
とを目的とする。
させるために、経糸は互いに平行な状態即ち経糸のヤー
ンシートが水平な状態で巻き取られるので、経糸同士は
その長手方向において隣り合っているもの同士が終始近
接している状態となり、特に毛羽立ち易い性質を有する
綿糸や加工糸の整経時には、隣り合う経糸の毛羽が絡ん
で経糸同士を寄り付かせ、整経時における糸切れや経糸
のテンションのばらつきの原因となっていた。本発明
は、前記の目詰まりによる整経時の糸切れや、経糸の寄
り付きによる整経時の糸切れ及びテンションのばらつき
の頻度や度合いを軽減し、なおかつフロントローラによ
る経糸テンション制御によるよりも高い精度で、同一ロ
ットにおける整経ビーム同士の巻円周が不揃いとなるの
を防ぐことができるプレスローラを備えた経編機におけ
る巻円周制御装置と該装置による制御方法を提供するこ
とを目的とする。
【０００６】
【課題を解決するための手段】回転駆動されるビームを
配設し、整経ビームに巻回される経糸を押圧するプレス
ローラを有する整経機において、整経ビームの累積回転
数，累積整経長，プレスローラ位置の３種の計測値の内
の少なくとも２つを整経時に計測検出する検出手段と、
該検出手段により検出された前記計測値を演算，記憶す
る演算記憶手段と、該演算記憶手段により演算，記憶さ
れた計測値に基づいて前記プレスローラの経糸巻周面へ
の圧接力を制御する制御手段とからなることで、同一ロ
ットの各整経ビームの経糸の巻円周が、前記同一ロット
の１本目の整経ビームと同一寸法に調整される。
配設し、整経ビームに巻回される経糸を押圧するプレス
ローラを有する整経機において、整経ビームの累積回転
数，累積整経長，プレスローラ位置の３種の計測値の内
の少なくとも２つを整経時に計測検出する検出手段と、
該検出手段により検出された前記計測値を演算，記憶す
る演算記憶手段と、該演算記憶手段により演算，記憶さ
れた計測値に基づいて前記プレスローラの経糸巻周面へ
の圧接力を制御する制御手段とからなることで、同一ロ
ットの各整経ビームの経糸の巻円周が、前記同一ロット
の１本目の整経ビームと同一寸法に調整される。
【０００７】前記演算記憶手段にて整経時における前記
各々の計測値の相関係数を求めて、その相関係数と基準
の相関係数とを比較して前記制御手段にフィードバック
し、前記プレスローラの経糸巻周面への圧接力を適宜調
節することで、同一ロットの整経ビーム同士で経糸巻周
面の硬度が堅固かつ一律に仕上げられる。
各々の計測値の相関係数を求めて、その相関係数と基準
の相関係数とを比較して前記制御手段にフィードバック
し、前記プレスローラの経糸巻周面への圧接力を適宜調
節することで、同一ロットの整経ビーム同士で経糸巻周
面の硬度が堅固かつ一律に仕上げられる。
【０００８】
【発明の実施の形態】以下、本発明の実施例を図面に基
づいて説明する。図１は本発明のプレスローラを備えた
整経機における巻円周制御装置の一実施例の概略図であ
る。図中、１５は巻円周制御装置を示しており、機枠
（図示せず）に保持されてなり、作動時にプレスローラ
８が整経ビーム４の経糸巻周面に圧接するようにプレス
ローラ８を回動可能及び往復可能に装備している制御手
段としてのエアシリンダ１３と、エアシリンダ１３に空
気圧調整した圧縮空気を送るように設置されている制御
手段としての空気圧調整器１２と、圧縮空気の空気圧調
整用の信号を空気圧調整器１２に送信するように設置さ
れている制御手段としてのドライブコントローラ１１
と、記憶，演算した計測値をドライブコントローラ１１
に伝達するように設置されている記憶演算手段としての
コンピュータ１０と、機枠（図示せず）に設置されてい
るモータ６の駆動力により矢印Ａ方向に回転する整経ビ
ーム４に、総合目板１４，ガイドローラ２を介して巻回
される経糸１の累積整経長計測用のガイドローラ２の累
積回転数を計測するように装備してなることでガイドロ
ーラ２の累積回転数を計測検出し、且つコンピュータ１
０に累積回転数の計測値を伝達するように設置されてい
る検出手段としての経糸長計測用のロータリーエンコー
ダ３と、モータ６の軸の回転数を計測するように装備し
てなることで整経ビーム４の累積回転数を計測検出し、
且つコンピュータ１０に累積回転数の計測値を伝達する
ように設置されている検出手段としての整経ビーム累積
回転数計測用のロータリーエンコーダ７と、クリルスタ
ンド（図示せず）からテンション調整済みの状態で引き
出され、総合目板１４，主筬１６，ガイドローラ２を介
して整経ビーム４に巻回される経糸１の経糸巻周面５に
作動時に圧接するように、エアシリンダ１３に往復可能
及び回動可能に装備されてなるプレスローラ８の位置の
変位を計測するように装備してなることで、プレスロー
ラ８の位置を計測検出し、且つコンピュータ１０にプレ
スローラ８の位置の計測値を伝達するように設置されて
いる検出手段としてのアブソリュートエンコーダ９とか
ら構成されている。
づいて説明する。図１は本発明のプレスローラを備えた
整経機における巻円周制御装置の一実施例の概略図であ
る。図中、１５は巻円周制御装置を示しており、機枠
（図示せず）に保持されてなり、作動時にプレスローラ
８が整経ビーム４の経糸巻周面に圧接するようにプレス
ローラ８を回動可能及び往復可能に装備している制御手
段としてのエアシリンダ１３と、エアシリンダ１３に空
気圧調整した圧縮空気を送るように設置されている制御
手段としての空気圧調整器１２と、圧縮空気の空気圧調
整用の信号を空気圧調整器１２に送信するように設置さ
れている制御手段としてのドライブコントローラ１１
と、記憶，演算した計測値をドライブコントローラ１１
に伝達するように設置されている記憶演算手段としての
コンピュータ１０と、機枠（図示せず）に設置されてい
るモータ６の駆動力により矢印Ａ方向に回転する整経ビ
ーム４に、総合目板１４，ガイドローラ２を介して巻回
される経糸１の累積整経長計測用のガイドローラ２の累
積回転数を計測するように装備してなることでガイドロ
ーラ２の累積回転数を計測検出し、且つコンピュータ１
０に累積回転数の計測値を伝達するように設置されてい
る検出手段としての経糸長計測用のロータリーエンコー
ダ３と、モータ６の軸の回転数を計測するように装備し
てなることで整経ビーム４の累積回転数を計測検出し、
且つコンピュータ１０に累積回転数の計測値を伝達する
ように設置されている検出手段としての整経ビーム累積
回転数計測用のロータリーエンコーダ７と、クリルスタ
ンド（図示せず）からテンション調整済みの状態で引き
出され、総合目板１４，主筬１６，ガイドローラ２を介
して整経ビーム４に巻回される経糸１の経糸巻周面５に
作動時に圧接するように、エアシリンダ１３に往復可能
及び回動可能に装備されてなるプレスローラ８の位置の
変位を計測するように装備してなることで、プレスロー
ラ８の位置を計測検出し、且つコンピュータ１０にプレ
スローラ８の位置の計測値を伝達するように設置されて
いる検出手段としてのアブソリュートエンコーダ９とか
ら構成されている。
【０００９】次に、本発明の巻円周制御装置の作用状態
を説明する。同一ロットにおいて複数の整経ビームに整
経を行うに際し、モータ６の駆動力により矢印Ａ方向に
回転される１本目の整経ビーム４ａに、総合目板１４，
主筬１６，ガイドローラ２を介して経糸１が巻回され始
めると同時に、予め所定の空気圧に調節された圧縮空気
が空気圧調整器１２からエアシリンダ１３に送られ（信
号線１１２）、プレスローラ８は点線８ａで示される位
置から実線８ｂの位置へ、即ち矢印Ｂ方向へ移動し経糸
巻周面５に圧接する。整経中、プレスローラ８は一定の
圧接力で経糸巻周面５に圧接し続け、又、ロータリーエ
ンコーダ３により計測されたガイドローラ２の回転を基
に経糸１の累積整経長が計測されるとともに、ロータリ
ーエンコーダ７がモータ６の軸の回転数を基に整経ビー
ム４の累積回転数を計測する。又、アブソリュートエン
コーダ９は、経糸層の経糸巻円周の増長によるプレスロ
ーラ８の整経ビーム４外側方向すなわち矢印Ｃ方向への
位置の変位を各々計測，検出し、その計測値をコンピュ
ータ１０に伝達する（信号線１０３，１０７，１０
９）。そしてコンピュータ１０は各々の計測値を記憶す
る。
を説明する。同一ロットにおいて複数の整経ビームに整
経を行うに際し、モータ６の駆動力により矢印Ａ方向に
回転される１本目の整経ビーム４ａに、総合目板１４，
主筬１６，ガイドローラ２を介して経糸１が巻回され始
めると同時に、予め所定の空気圧に調節された圧縮空気
が空気圧調整器１２からエアシリンダ１３に送られ（信
号線１１２）、プレスローラ８は点線８ａで示される位
置から実線８ｂの位置へ、即ち矢印Ｂ方向へ移動し経糸
巻周面５に圧接する。整経中、プレスローラ８は一定の
圧接力で経糸巻周面５に圧接し続け、又、ロータリーエ
ンコーダ３により計測されたガイドローラ２の回転を基
に経糸１の累積整経長が計測されるとともに、ロータリ
ーエンコーダ７がモータ６の軸の回転数を基に整経ビー
ム４の累積回転数を計測する。又、アブソリュートエン
コーダ９は、経糸層の経糸巻円周の増長によるプレスロ
ーラ８の整経ビーム４外側方向すなわち矢印Ｃ方向への
位置の変位を各々計測，検出し、その計測値をコンピュ
ータ１０に伝達する（信号線１０３，１０７，１０
９）。そしてコンピュータ１０は各々の計測値を記憶す
る。
【００１０】１本目の整経ビーム４ａの整経終了後に整
経される２本目の整経ビーム４ｂについては、プレスロ
ーラ８は整経初期段階では１本目の整経時と同様に、一
定の圧接力で経糸巻周面５に圧接し続け、又、ロータリ
ーエンコーダ３，ロータリーエンコーダ７，アブソリュ
ートエンコーダ９は、経糸１の累積整経長計測用のガイ
ドローラ２の累積回転数，整経ビーム４ｂの累積回転
数，プレスローラ８の位置の変位を各々計測，検出して
その計測値をコンピュータ１０に伝達する（信号線１０
３，１０７，１０９）。
経される２本目の整経ビーム４ｂについては、プレスロ
ーラ８は整経初期段階では１本目の整経時と同様に、一
定の圧接力で経糸巻周面５に圧接し続け、又、ロータリ
ーエンコーダ３，ロータリーエンコーダ７，アブソリュ
ートエンコーダ９は、経糸１の累積整経長計測用のガイ
ドローラ２の累積回転数，整経ビーム４ｂの累積回転
数，プレスローラ８の位置の変位を各々計測，検出して
その計測値をコンピュータ１０に伝達する（信号線１０
３，１０７，１０９）。
【００１１】コンピュータ１０は、その演算機能により
１本目の整経時に記憶した経糸１の累積整経長，整経ビ
ーム４ａの累積回転数，プレスローラ８の位置の変位の
各々の計測値を基に、各々の計測値の相関係数を算出
し、それを基準の相関係数と定め、２本目の整経時には
コンピュータ１０は、経糸１の累積整経長計測用のガイ
ドローラ２の累積回転数，整経ビーム４ｂの累積回転
数，プレスローラ８の位置の変位の各々の計測値を基
に、各々の計測値の相関係数を算出し、それを前記基準
の相関係数と比較する。
１本目の整経時に記憶した経糸１の累積整経長，整経ビ
ーム４ａの累積回転数，プレスローラ８の位置の変位の
各々の計測値を基に、各々の計測値の相関係数を算出
し、それを基準の相関係数と定め、２本目の整経時には
コンピュータ１０は、経糸１の累積整経長計測用のガイ
ドローラ２の累積回転数，整経ビーム４ｂの累積回転
数，プレスローラ８の位置の変位の各々の計測値を基
に、各々の計測値の相関係数を算出し、それを前記基準
の相関係数と比較する。
【００１２】その比較は、１本目と２本目の各々の整経
開始時点を起点とした経過時間が等しい時点における相
関係数同士で行なわれ、比較の結果、２本目の整経ビー
ム４ｂにおける経糸巻円周が１本目の整経ビーム４ａ整
経時の同経過時点での経糸巻円周よりも長くなっていた
場合、コンピュータ１０は、両相関係数間の差をドライ
ブコントローラ１１に伝達し（信号線１１０）、ドライ
ブコントローラ１１は前記両相関係数間の差を空気圧調
整用の信号として空気圧調整器１２に送信する（信号線
１１１）。空気圧調整器１２は、送信された空気圧調整
用の信号に基づいて空気圧が強められた圧縮空気をエア
シリンダ１３に送る（信号線１１２）。エアシリンダ１
３は、プレスローラ８の経糸巻周面５への圧接力を強
め、そのことにより経糸巻円周の増長率が減少されるの
で、結果的に２本目の整経時における前記相関係数は、
基準の相関係数に近付いてゆき経糸巻上がり円周は１本
目の整経時と等しくなるように修正される。
開始時点を起点とした経過時間が等しい時点における相
関係数同士で行なわれ、比較の結果、２本目の整経ビー
ム４ｂにおける経糸巻円周が１本目の整経ビーム４ａ整
経時の同経過時点での経糸巻円周よりも長くなっていた
場合、コンピュータ１０は、両相関係数間の差をドライ
ブコントローラ１１に伝達し（信号線１１０）、ドライ
ブコントローラ１１は前記両相関係数間の差を空気圧調
整用の信号として空気圧調整器１２に送信する（信号線
１１１）。空気圧調整器１２は、送信された空気圧調整
用の信号に基づいて空気圧が強められた圧縮空気をエア
シリンダ１３に送る（信号線１１２）。エアシリンダ１
３は、プレスローラ８の経糸巻周面５への圧接力を強
め、そのことにより経糸巻円周の増長率が減少されるの
で、結果的に２本目の整経時における前記相関係数は、
基準の相関係数に近付いてゆき経糸巻上がり円周は１本
目の整経時と等しくなるように修正される。
【００１３】又、２本目の整経ビーム４ｂにおける経糸
巻円周が１本目の整経ビーム４ａ整経時の同経過時点で
の経糸巻円周よりも短くなっていた場合、１本目の整経
時と同様にコンピュータ１０，ドライブコントローラ１
１を介して送信された空気圧調整用の信号に基づいて、
空気圧調整器１２は、弱められた圧縮空気をエアシリン
ダ１３に送る（信号線１１２）。エアシリンダ１３は、
プレスローラ８の経糸巻周面５への圧接力を弱め、その
ことにより経糸巻円周の増長率が増加されるので、結果
的に２本目の整経時における前記相関係数は、基準の相
関係数に近付いてゆき、経糸巻上がり円周は１本目の整
経時と等しくなるように修正される。そして同一ロット
内の３本目以降の整経ビームも２本目と同様の手順で整
経される。
巻円周が１本目の整経ビーム４ａ整経時の同経過時点で
の経糸巻円周よりも短くなっていた場合、１本目の整経
時と同様にコンピュータ１０，ドライブコントローラ１
１を介して送信された空気圧調整用の信号に基づいて、
空気圧調整器１２は、弱められた圧縮空気をエアシリン
ダ１３に送る（信号線１１２）。エアシリンダ１３は、
プレスローラ８の経糸巻周面５への圧接力を弱め、その
ことにより経糸巻円周の増長率が増加されるので、結果
的に２本目の整経時における前記相関係数は、基準の相
関係数に近付いてゆき、経糸巻上がり円周は１本目の整
経時と等しくなるように修正される。そして同一ロット
内の３本目以降の整経ビームも２本目と同様の手順で整
経される。
【００１４】本実施例の巻円周制御装置においては、経
糸テンション制御用のフロントローラが設置されておら
ず、それ故総合目板１４と主筬１６との間に中間筬も設
置されていないので、ガイドローラ２上で互いに平行に
整列されるまで、経糸１同士は互いに平行な状態即ちヤ
ーンシートの状態となることはない。
糸テンション制御用のフロントローラが設置されておら
ず、それ故総合目板１４と主筬１６との間に中間筬も設
置されていないので、ガイドローラ２上で互いに平行に
整列されるまで、経糸１同士は互いに平行な状態即ちヤ
ーンシートの状態となることはない。
【００１５】尚、図示はしないが本実施例以外に次に挙
げる他の実施例も可能であることは言うまでもない。そ
の他の実施例とは、検出手段としてのアブソリュートエ
ンコーダ９をリニアスケールに変更した例、記憶演算手
段としてのコンピュータ１０をシーケンサに変更した
例、制御手段としてのエアシリンダ１３を電磁ブレーキ
に変更して、圧縮空気ではなく電磁ブレーキの制動力で
プレスローラ８の圧接力を制御する例、経糸１の累積整
経長，整経ビーム４の累積回転数及びプレスローラ８の
位置の変位という３種の計測値の内の２つの計測値のみ
を使用して、プレスローラ８による巻円周制御を行う
例、又、本発明の技術思想に基づいた織機用整経機にお
ける巻円周制御装置の例などである。
げる他の実施例も可能であることは言うまでもない。そ
の他の実施例とは、検出手段としてのアブソリュートエ
ンコーダ９をリニアスケールに変更した例、記憶演算手
段としてのコンピュータ１０をシーケンサに変更した
例、制御手段としてのエアシリンダ１３を電磁ブレーキ
に変更して、圧縮空気ではなく電磁ブレーキの制動力で
プレスローラ８の圧接力を制御する例、経糸１の累積整
経長，整経ビーム４の累積回転数及びプレスローラ８の
位置の変位という３種の計測値の内の２つの計測値のみ
を使用して、プレスローラ８による巻円周制御を行う
例、又、本発明の技術思想に基づいた織機用整経機にお
ける巻円周制御装置の例などである。
【００１６】
【発明の効果】本発明によれば、整経機に関して経糸テ
ンション制御用のフロントローラが不用となり、それ故
総合目板と主筬との間に中間筬を必要としないことか
ら、整経時に経糸が中間筬に擦れることが無く、その分
だけ風綿や毛羽の発生率を低く抑えられ、特に綿糸や加
工糸の整経時に多く見られる目詰まり現象による糸切れ
の問題が緩和される。
ンション制御用のフロントローラが不用となり、それ故
総合目板と主筬との間に中間筬を必要としないことか
ら、整経時に経糸が中間筬に擦れることが無く、その分
だけ風綿や毛羽の発生率を低く抑えられ、特に綿糸や加
工糸の整経時に多く見られる目詰まり現象による糸切れ
の問題が緩和される。
【００１７】又、ガイドローラ上で互いに平行に整列さ
れるまで経糸同士はヤーンシートの状態となることがな
く、隣り合う経糸同士がその長手方向において終始近接
した状態とはならないので、特に綿糸や加工糸の整経時
に多く見られる毛羽の絡みによる経糸同士の寄り付きの
度合いが大きく軽減され、その結果、整経スピードの向
上を図ることが出来る。
れるまで経糸同士はヤーンシートの状態となることがな
く、隣り合う経糸同士がその長手方向において終始近接
した状態とはならないので、特に綿糸や加工糸の整経時
に多く見られる毛羽の絡みによる経糸同士の寄り付きの
度合いが大きく軽減され、その結果、整経スピードの向
上を図ることが出来る。
【００１８】更に、フロントローラや中間筬を設置して
も整経時に毛羽立ちにくい長繊維系の非加工糸等を整経
する場合には、フロントローラ及び中間筬を併設して、
プレスローラによる圧接力調整とフロントローラによる
経糸テンション調整により、同一ロット内の整経ビーム
の経糸巻上がり円周と経糸テンションが均一となるよう
に整経するという理想的な整経が可能となる。
も整経時に毛羽立ちにくい長繊維系の非加工糸等を整経
する場合には、フロントローラ及び中間筬を併設して、
プレスローラによる圧接力調整とフロントローラによる
経糸テンション調整により、同一ロット内の整経ビーム
の経糸巻上がり円周と経糸テンションが均一となるよう
に整経するという理想的な整経が可能となる。
【図１】本発明のプレスローラを備えた整経機における
巻円周制御装置の一実施例の概略図
巻円周制御装置の一実施例の概略図
１…経糸 ２…ガイドローラ ３，７…ロータリーエンコーダ ４…整経ビーム ５…経糸巻周面 ６…モータ ８…プレスローラ ９…アブソリュートエンコーダ １０…コンピュータ １１…ドライブコントローラ １２…空気圧調整器 １３…エアシリンダ １４…総合目板 １５…巻円周制御装置 １６…主筬
Claims (2)
- 【請求項１】回転駆動されるビームを配設し、整経ビー
ムに巻回される経糸を押圧するプレスローラを有する整
経機において、整経ビームの累積回転数，累積整経長，
プレスローラ位置の３種の計測値の内の少なくとも２つ
を整経時に計測検出する検出手段と、該検出手段により
検出された前記計測値を演算，記憶する演算記憶手段
と、該演算記憶手段により演算，記憶された計測値に基
づいて前記プレスローラの経糸巻周面への圧接力を制御
する制御手段とからなることを特徴とするプレスローラ
を備えた整経機における巻円周制御装置。 - 【請求項２】請求項１に記載の巻円周制御装置の制御方
法であって、前記演算記憶手段にて整経時における前記
各々の計測値の相関係数を求めて、その相関係数と基準
の相関係数とを比較して前記制御手段にフィードバック
し、前記プレスローラの経糸巻周面への圧接力を適宜調
節するようにしてなることを特徴とするプレスローラを
備えた整経機における巻円周制御方法。
Priority Applications (1)
| Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
|---|---|---|---|
| JP35253997A JPH11189942A (ja) | 1997-12-22 | 1997-12-22 | プレスローラを備えた整経機における巻円周制御装置及び方法 |
Applications Claiming Priority (1)
| Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
|---|---|---|---|
| JP35253997A JPH11189942A (ja) | 1997-12-22 | 1997-12-22 | プレスローラを備えた整経機における巻円周制御装置及び方法 |
Publications (1)
| Publication Number | Publication Date |
|---|---|
| JPH11189942A true JPH11189942A (ja) | 1999-07-13 |
Family
ID=18424760
Family Applications (1)
| Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
|---|---|---|---|
| JP35253997A Pending JPH11189942A (ja) | 1997-12-22 | 1997-12-22 | プレスローラを備えた整経機における巻円周制御装置及び方法 |
Country Status (1)
| Country | Link |
|---|---|
| JP (1) | JPH11189942A (ja) |
Cited By (4)
| Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
|---|---|---|---|---|
| JP2010106426A (ja) * | 2008-10-29 | 2010-05-13 | Karl Mayer Textil Mas Fab Gmbh | 糸ロープ巻取体を製造するための装置 |
| WO2016070664A1 (zh) * | 2014-11-04 | 2016-05-12 | 常州市第八纺织机械有限公司 | 扁丝整经机 |
| CN109295608A (zh) * | 2018-10-30 | 2019-02-01 | 常州市第八纺织机械有限公司 | 一种多轴向经编机编码器增速装置 |
| CN114645359A (zh) * | 2022-03-22 | 2022-06-21 | 安徽恒益纺织科技有限公司 | 一种纺织加工用原料整经装置 |
-
1997
- 1997-12-22 JP JP35253997A patent/JPH11189942A/ja active Pending
Cited By (6)
| Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
|---|---|---|---|---|
| JP2010106426A (ja) * | 2008-10-29 | 2010-05-13 | Karl Mayer Textil Mas Fab Gmbh | 糸ロープ巻取体を製造するための装置 |
| WO2016070664A1 (zh) * | 2014-11-04 | 2016-05-12 | 常州市第八纺织机械有限公司 | 扁丝整经机 |
| CN109295608A (zh) * | 2018-10-30 | 2019-02-01 | 常州市第八纺织机械有限公司 | 一种多轴向经编机编码器增速装置 |
| CN109295608B (zh) * | 2018-10-30 | 2024-04-19 | 常州市第八纺织机械有限公司 | 一种多轴向经编机编码器增速装置 |
| CN114645359A (zh) * | 2022-03-22 | 2022-06-21 | 安徽恒益纺织科技有限公司 | 一种纺织加工用原料整经装置 |
| CN114645359B (zh) * | 2022-03-22 | 2023-03-14 | 安徽恒益纺织科技有限公司 | 一种纺织加工用原料整经装置 |
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