JPH08132642A - インクジェット記録方法、記録装置、および情報処理システム - Google Patents

インクジェット記録方法、記録装置、および情報処理システム

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JPH08132642A
JPH08132642A JP27652894A JP27652894A JPH08132642A JP H08132642 A JPH08132642 A JP H08132642A JP 27652894 A JP27652894 A JP 27652894A JP 27652894 A JP27652894 A JP 27652894A JP H08132642 A JPH08132642 A JP H08132642A
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JP27652894A
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English (en)
Inventor
Hiroyuki Tawaraya
啓之 俵谷
Shinji Takagi
真二 高木
Hideki Tanaka
秀樹 田中
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Canon Inc
Original Assignee
Canon Inc
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Publication date
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Abstract

(57)【要約】 【目的】 インクタンク内のインク使用効率が高く、か
つ常に高品位な画像記録を実施するためのインクジェッ
ト記録方法、該方法が適用されるインクジェット記録装
置、および該装置を出力手段とする情報処理システムを
提供することを目的とする。 【構成】 インクタンクのインク残量が所定の値を下回
ったことを検知した場合に、画素に対する複数のインク
滴の最大インク滴数よりつねに少ないインク滴数によっ
て画素を形成する記録モードを設定し、該記録モードに
もとづいて記録ヘッドの駆動を制御する。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は、文字、画像等の情報を
被記録媒体に記録するためのインクジェット方式にもと
づく記録方法、該記録方法を適用したインクジェット記
録装置、および該記録装置を出力手段とした複写機、フ
ァクシミリ、プリンタ、ワードプロセッサ、パーソナル
コンピュータ等の情報処理システムに関する。
【0002】
【従来の技術】インクジェット記録装置は、インクを微
小な液滴としてノズルから吐出し、文字や図形等の記録
を行うもので、高精細な画像の出力、および高速印字の
手段としてすぐれた利点を有している。一般に、このよ
うな装置は、入力画像情報にもとづいた正規の画像出力
を達成するためにいくつかの手段がとられれている。こ
こで、正規の画像出力とは、画像を構成する画素が間引
かれることなく、入力画像情報にもとづいて形成される
画像を出力することを意味する。
【0003】例えば、高速印字を実行する場合、画像の
階調を調整することによって画素を間引くことなく正規
の画像出力を達成する。
【0004】画像の階調を調整するための方法として、
複数のインク滴を被記録媒体上の実質的同一箇所に着弾
させて1つの画素を形成し、着弾させるインク滴数を変
えることによって階調を表現するいわゆるマルチドロプ
レット方式が知られている。この方法は、特にインク滴
自体の大きさを変調することが困難な、熱作用による気
泡の生成によりインクを吐出する方式の記録における階
調表現の方法として有効である。
【0005】まずはじめに、インクジェット記録装置の
概略的構成とマルチドロプレット方式について説明す
る。
【0006】一般にインクジェット記録装置は、記録手
段(記録ヘッド)およびインクタンクを搭載するキャリ
ッジと、被記録媒体(以下、記録紙ともいう)を搬送す
る搬送手段と、これらを制御するための制御手段とを具
備する。そして、複数の吐出口からインク滴を吐出させ
る記録ヘッドを記録紙の搬送方向(副走査方向)と直交
する方向(主走査方向)にシリアルスキャンさせ、一方
で非記録時に記録紙を記録幅に等しい量で間欠搬送する
ものである。
【0007】図8はインクジェット記録装置の主要部を
示す概略斜視図である。この図において、参照符号1は
インクジェット記録ヘッド、2は記録紙、3はプラテン
ローラ、4はキャリッジ、5AおよびBはガイド軸、6
はインク供給チューブ、および7はフレキシブルケーブ
ルである。
【0008】インクジェット記録ヘッド1は、インク滴
を吐出するための複数の吐出口を有し、またインク滴を
吐出するためのエネルギー発生手段として、インクに膜
沸騰を生じさせる熱エネルギーを発生する電気熱変換体
(ヒーター)が設けられている。すなわち、この実施例
では、吐出口は38個(もちろんこれに限定されるもの
ではない)形成されており、63.5μm(400dp
i)の間隔で記録紙2の搬送方向に配列する。各吐出口
は、それぞれに対応したインク路に連通しており、また
各インク路は吐出のために利用される熱エネルギを発生
するためのヒータを備える。ヒータは駆動データに応じ
て印加される電気パルスに応じて熱を発生し、この熱に
よってインク中に膜沸騰が生じる。この膜沸騰による気
泡の生成にともなって上記吐出口からインク滴が吐出さ
れる。なお、ヒータの駆動周波数、すなわち吐出周波数
は10kHzである。また、上記記録ヘッドは、一つの
画素あたり3滴のインクを重ね打ちすることができる。
この実施例では、各吐出口から吐出されるインク滴の大
きさは、63.5μm四方の画素に3つのインク滴を着
弾させた場合に所定の光学的濃度(O.D =1.4)
が発現するように設定されている。したがって、記録紙
に着弾する一画素あたりのインク滴数は、0から3滴の
範囲で選択されて、各滴数に応じた4値の階調が表現さ
れる。なお、吐出周波数が10kHzで1画素に最高3
発のインク滴を吐出させることは、実質的に画素が形成
される画素周波数(10/3)kHzになることを意味
する。
【0009】キャリッジ4は記録ヘッド1を搭載し、そ
の一部において摺動可能に係合する2本のガイド軸5
A,5Bに案内されながら移動する。なお、このキャリ
ッジ4の移動は、例えば、キャリッジ4の一部にプーリ
によって張設されたベルトが取付けられ、このベルトが
プーリを介したモータの回転によって移動することによ
り行われるが、その図示は省略する。インクチューブ6
は記録ヘッド1に接続し、これによりインクタンク(不
図示)から記録ヘッド1にインクを供給することができ
る。フレキシブルケーブル7は記録ヘッド1に接続し、
これにより、その一部に設けられるヘッド駆動回路(ヘ
ッドドライバ)へホストあるいは本装置制御部からの記
録データに基づいた駆動信号や制御信号を送信すること
ができる。インク供給チューブ6およびフレキシブルケ
ーブル7は、ともにキャリッジ4の移動に追随できるよ
うに可撓性の部材によって構成されている。
【0010】プラテンローラ3は、その長手方向がガイ
ド軸5A,5Bと平行に延在し不図示の紙送りモータに
よって回転する。この回転によって記録紙2を搬送する
とともに記録紙2における記録面を規制する。以上の構
成において、記録ヘッド1はキャリッジ4の移動にとも
なって記録紙2の記録面、すなわち上記吐出口に対向す
る部分にインクを吐出することで記録を行う。以下、こ
のキャリッジ4の往復運動をキャリッジ走査と称する。
【0011】図9は、図8に示したインクジェット記録
装置の制御系の構成を示すブロック図である。
【0012】メインコントローラ112は、中央処理装
置(CPU)等から構成される。ホストコンピュータ1
11から送られてくる画像データ(1画素に付き8ビッ
ト256階調)は、メインコントローラ112を介して
一旦フレームメモリ113に格納される。また、フレー
ムメモリ113に格納された画素毎の階調データは、メ
インコントローラ112による制御のもとで、所定のタ
イミングで擬似中間調処理部114を経由して駆動デー
タランダムアクセス記憶装置(駆動データRAM)11
5に格納される。擬似中間調処理部114は、例えばデ
ィザ法や誤差拡散法などで知られているアルゴリズムを
電気回路で実現したもので、各画素の256階調のデー
タを4値(1画素に付き2ビット、0〜3)のデータに
変換する。つづいて、ドライバコントローラ116は、
メインコントローラ112からの制御信号に応じ、駆動
データRAM115に格納されている駆動データを記録
ヘッド1の吐出口番号に対応して読みだす。読み出され
たデータは、これを記録ヘッド1を駆動するためのヘッ
ドドライバ117に供給すると共にその駆動タイミング
を制御する。さらに、メインコントローラ112は記録
ヘッド1によるインク吐出のみならず、キャリッジ送り
モータ121の回転および紙送りモータ122の回転を
それぞれキャリッジモータドライバ119および紙送り
モータドライバ120を介して制御する。これにより、
記録紙2上に画像データに応じた文字、画像等が記録さ
れていく。
【0013】ところで、上記マルチドロプレット方式に
限らず一般に、記録装置は、複数の記録モードを実行す
ることが可能である。例えば、正規の記録結果を得るた
めの標準の記録モードと、記録結果の確認等に使用する
ことはできるが正規の記録結果が得られない高速の記録
モード(ドラフトモード)とがある。また、マルチドロ
プレット方式のインクジェット記録装置に適用可能なド
ラフトモードとして、最大インク滴数よりつねに少ない
インク滴数によって画素を形成する方法が提案されてい
る。すなわち、本来1画素について、3つのインク滴が
必要であるところに、例えば1滴のみ吐出して画像を形
成する。もちろん形成された画像は、全体的に濃度の低
い画像になる。しかし、記録が必要な画素に対してはす
べての画素で吐出が実行されているために画像としては
問題がない。特に、文字については文字を構成する全て
の画素でインク滴が打たれる為に、判読可能なものとな
る。記録モードは、操作者によってホストコンピュータ
111または他の入力手段を介してメインコントローラ
112に入力され、入力されたモードにもとづいて各ド
ライバの駆動制御がなされる。また、操作者は記録モー
ドを表示手段125によって確認することができる。
【0014】さらに、上記マルチドロプレット方式に限
らずインクジェット記録装置には、常に正規の記録結果
を保証する目的で、インク切れを未然に検知するための
インク残量検出手段が備えられている場合が多い。特
に、熱作用による気泡の生成によりインクを吐出する方
式のインクジェット記録装置の場合、ヒータ上にインク
が存在しない状態の電気パルスの印加はヒータの昇温に
よる破損の可能性があるため、記録動作中のインク切れ
の防止は特に重要である。そこで、インク残量検出手段
124によって、インクタンク内のインク残量を常に監
視し、インク残量が所定の値を下回ったことを検知する
と、メインコントローラ112に対して検知信号を送信
する。メインコントローラ112はインク残量検出手段
124からの検知信号を受信すると、表示手段125に
対してインク切れの表示を実行するように指令し、ユー
ザーにインク残量が少なくなったことを知らせるととも
にインクタンクの交換を促す。これにより、インク切れ
による不良な記録結果をなくし、常に正規の記録結果を
保証するとともに、ヒータの破損を防止することが可能
となる。
【0015】
【発明が解決しようとする課題】しかし、上記構成にお
いて常に正規の記録結果を保証するためには、インク残
量が所定の値を下回ったことを検知した時点で実行され
ている記録動作をインク切れなしに終了する必要があ
る。そのため、上記所定のインク残量の値を、インク切
れを検知した時点で実行されている記録動作をインク切
れなしに終了するだけのインク量より小さい値に設定す
ることはできず、インクタンク内のインク使用効率を向
上させることも困難であった。したがって、本発明の目
的は上記問題点を解決し、インクタンク内のインク使用
効率が高く、かつ常に高品位な画像記録を実施するため
のインクジェット記録方法、該方法が適用されるインク
ジェット記録装置、および該装置を出力手段とする情報
処理システムに関する。
【0016】
【課題を解決するための手段】上記課題を解決するため
に、第1の発明にもとづくインクジェット記録装置は、
被記録媒体を副走査方向へ搬送するための搬送手段と、
前記被記録媒体にインク滴を吐出して画素を形成し、か
つ複数の画素の集合体として画像の記録を行う記録ヘッ
ドと、該記録ヘッドを搭載して主走査方向へ往復移動さ
せるためのキャリッジと、該記録ヘッドへインクを供給
するためのインクタンクと、前記記録ヘッドの駆動を制
御する制御部とを有するインクジェット記録装置におい
て、前記インクタンク内のインク残量が所定の値を下回
ったことを検知する検知手段が設けられ、また前記制御
手段は、前記インク残量が所定の値を下回ったことを前
記検知手段が検知した場合に、前記画素に対する複数の
インク滴の最大インク滴数よりつねに少ないインク滴数
によって画素を形成する記録モードを設定する手段と、
前記記録モードにもとづいて前記記録ヘッドの駆動を制
御する制御手段とが設けられた特徴とする。
【0017】好ましくは、前記記録モードは、前記最大
インク滴数より1滴少ないインク滴数によって画像を形
成する記録モードである。
【0018】好ましくは、前記画像は前記記録ヘッドが
主走査方向に沿って走査を複数回行うことによって記録
される画像であり、また前記制御部は前記記録ヘッドが
前記複数回の走査中であるかを判断する手段を有し、さ
らに前記検知手段がインクタンク内のインク残量が所定
の値を下回ったことを検知し、かつ前記判断手段が複数
回の走査にまたがる画像を記録中ではないと判断した場
合に、前記記録モードにもとづいて前記記録ヘッドの駆
動を制御する。
【0019】好ましくは、前記記録ヘッドは、前記イン
クを吐出するためのエネルギー発生手段として、前記イ
ンクに膜沸騰を生じさせる熱エネルギーを発生させる電
気熱変換体を有する。
【0020】また、第2の発明にもとづくインクジェッ
ト記録装置は、被記録媒体を副走査方向へ搬送するため
の搬送手段と、前記被記録媒体にインク滴を吐出して画
素を形成し、かつ複数の画素の集合体として画像の記録
を行う記録ヘッドと、該記録ヘッドを搭載して主走査方
向へ往復移動させるためのキャリッジと、該記録ヘッド
へインクを供給するためのインクタンクと、前記記録ヘ
ッドの駆動を制御する制御部とを有するインクジェット
記録装置において、前記インクタンク内のインク残量が
第1の所定の値を下回ったことを検知する第1検知手段
と、前記インクタンク内のインク残量が第2の所定の値
を下回ったことを検知する第2検知手段とが設けられ、
また前記制御手段は、前記インク残量が前記第1の所定
の値を下回ったことを前記第1検知手段が検知した場合
に、前記画素に対する複数のインク滴の最大インク滴数
よりつねに少ないインク滴数によって画素を形成する第
1記録モードを設定する手段と、前記第1記録モードに
もとづいて前記記録ヘッドの駆動を制御する第1制御手
段と、前記前記インク残量が前記第2の所定の値を下回
ったことを前記第2検知手段が検知した場合に、前記第
1記録モードよりも少ないインク滴数によって画像を形
成する第2記録モードを設定する手段と、前記第2記録
モードにもとづいて前記記録ヘッドの駆動を制御する第
2制御手段と、が設けられた特徴とする。
【0021】好ましくは、前記第1記録モードは、前記
最大インク滴数より1滴少ないインク滴数によって画像
を形成する記録モードであり、さらに好ましくは、前記
第2記録モードは、前記第1記録モードより1滴少ない
インク滴数によって画像を形成する記録モードである。
【0022】好ましくは、前記画像は、前記記録ヘッド
が主走査方向に沿って走査を複数回行うことによって記
録される画像であり、また前記制御部は前記記録ヘッド
が前記複数回の走査中であるかを判断する手段を有す
る。
【0023】好ましくは、前記第1検知手段がインクタ
ンク内のインク残量が前記第1の所定の値を下回ったこ
とを検知し、かつ前記判断手段が複数回の走査にまたが
る画像を記録中ではないと判断した場合に、前記第1記
録モードにもとづいて前記記録ヘッドの駆動を制御す
る。さらに好ましくは、前記第2検知手段がインクタン
ク内のインク残量が前記第2の所定の値を下回ったこと
を検知し、かつ前記判断手段が複数回の走査にまたがる
画像を記録中ではないと判断した場合に、前記第2記録
モードにもとづいて前記記録ヘッドの駆動を制御する。
【0024】好ましくは、前記記録ヘッドは、前記イン
クを吐出するためのエネルギー発生手段として、前記イ
ンクに膜沸騰を生じさせる熱エネルギーを発生させる電
気熱変換体を有する。
【0025】上記課題を課題を解決するために、第3の
発明にもとづく情報処理システムは、上記インクジェッ
ト記録装置を出力手段とすることを特徴とする。
【0026】上記課題を解決するために、第4の発明に
もとづくインクジェット記録方法は、入力画像情報の記
録を行うために、被記録媒体にインク滴を吐出する吐出
手段を有するインクジェット記録ヘッドを用い、かつ該
記録ヘッドによる前記インク滴吐出の際に複数のインク
滴を前記被記録媒体上の実質的同一箇所に着弾させるこ
とで一つの画素を形成するインクジェット記録方法にお
いて、前記複数のインク滴を前記被記録媒体上の実質的
同一箇所に着弾させる際に、前記記録ヘッドへインクを
供給するインクタンク内のインク残量が所定の値を下回
ったことを検知する検知工程と、前記インク残量が所定
の値を下回った場合に、前記画素に対する複数のインク
滴の最大インク滴数よりつねに少ないインク滴数によっ
て画素を形成する記録モードを設定する工程と、前記記
録モードにもとづいて前記記録ヘッドの駆動を制御する
制御工程とが設けられた特徴とする。好ましくは、前記
記録モードは、前記最大インク滴数より1滴少ないイン
ク滴数によって画像を形成する記録モードである。
【0027】好ましくは、前記画像は前記記録ヘッドが
主走査方向に沿って走査を複数回行うことによって記録
される画像である場合、前記記録ヘッドが前記複数回の
走査中であるかを判断する工程と、前記検知工程がイン
クタンク内のインク残量が所定の値を下回ったことを検
知し、かつ前記判断工程が複数回の走査にまたがる画像
を記録中ではないと判断した場合に、前記記録モードに
もとづいて前記記録ヘッドの駆動を制御する工程とが設
けられている。
【0028】上記課題を解決するために、第5の発明に
もとづくインクジェット記録方法は、入力画像情報の記
録を行うために、被記録媒体にインク滴を吐出する吐出
手段を有するインクジェット記録ヘッドを用い、かつ該
記録ヘッドによる前記インク滴吐出の際に複数のインク
滴を前記被記録媒体上の実質的同一箇所に着弾させるこ
とで一つの画素を形成するインクジェット記録方法にお
いて、前記複数のインク滴を前記被記録媒体上の実質的
同一箇所に着弾させる際に、前記インクタンク内のイン
ク残量が第1の所定の値を下回ったことを検知する第1
検知工程と、前記インクタンク内のインク残量が第2の
所定の値を下回ったことを検知する第2検知工程と、前
記インク残量が前記第1の所定の値を下回ったことを前
記第1検知工程が検知した場合に、前記画素に対する複
数のインク滴の最大インク滴数よりつねに少ないインク
滴数によって画素を形成する第1記録モードを設定する
工程と、前記第1記録モードにもとづいて前記記録ヘッ
ドの駆動を制御する第1制御工程と、前記前記インク残
量が前記第2の所定の値を下回ったことを前記第2検知
工程が検知した場合に、前記第1記録モードよりも少な
いインク滴数によって画像を形成する第2記録モードを
設定する工程と、前記第2記録モードにもとづいて前記
記録ヘッドの駆動を制御する第2制御工程と、が設けら
れたことを特徴とする。
【0029】好ましくは、前記第1記録モードは、前記
最大インク滴数より1滴少ないインク滴数によって画像
を形成する記録モードであり、さらに好ましくは、前記
第2記録モードは、前記第1記録モードより1滴少ない
インク滴数によって画像を形成する記録モードである。
【0030】好ましくは、前記画像は前記記録ヘッドが
主走査方向に沿って走査を複数回行うことによって記録
される画像である場合、前記記録ヘッドが前記複数回の
走査中であるかを判断する工程を有する。
【0031】好ましくは、前記第1検知工程がインクタ
ンク内のインク残量が前記第1の所定の値を下回ったこ
とを検知し、かつ前記判断工程が複数回の走査にまたが
る画像を記録中ではないと判断した場合に、前記第1記
録モードにもとづいて前記記録ヘッドの駆動を制御す
る。
【0032】好ましくは、前記第2検知工程がインクタ
ンク内のインク残量が前記第2の所定の値を下回ったこ
とを検知し、かつ前記判断工程が複数回の走査にまたが
る画像を記録中ではないと判断した場合に、前記第2記
録モードにもとづいて前記記録ヘッドの駆動を制御す
る。
【0033】好ましくは、前記吐出手段は、前記インク
を吐出するために前記インクに膜沸騰を生じさせる熱エ
ネルギーを発生させる電気熱変換体を有する。
【0034】
【作用】上記構成によれば、記録動作中にインクタンク
内のインク残量が所定の値を下回ったことを検知する
と、インク切れが少なくなったと判断されてドラフトモ
ードの記録が実行されるため、インク切れが発生したと
判断するインク残量の値を小さく設定することが可能と
なり、インクタンク内のインクの使用効率が向上する。
なお、ドラフトモードでの記録結果は濃度が低く、正規
の記録結果ではないが、画像を構成する各画素はすべて
画像形成の為に吐出が行われているため、文字等の判読
も可能であり、画像全体のレイアウト確認といった目的
を十分果たしうるものである。
【0035】
【実施例】以下、図面を参照して本発明の実施例を詳細
に説明する。
【0036】[第1の実施例]図1は、本発明の一実施
例であるインクジェット記録装置に適用される制御系の
構成を示すブロック図である。この実施例の記録装置
は、図8および図9に示したインクジェット記録装置お
よびその制御系と同一構成をとるが、ドラフトモードお
よびインク残量が所定の値を下回った場合に用いられる
制御線123が設けられた点が異なる。以下の説明で
は、従来例と同一の構成要素は、従来例と同一符号で表
す。
【0037】まず初めに通常の記録モードで記録動作を
実行する場合について説明する。
【0038】メインコントローラ112はホストコンピ
ュータ111に対して印字データの要求を行う。この印
字データは、画像データで各画素の個別データの場合も
あるし、文字等のコードデータの場合もある。また、記
録に係わるコマンドであることもある。ここでは、画像
データで各画素の個別データの場合を考え、1画素に付
き8ビット(256階調)のデータが画像ラスター方向
に順次転送されてくるものとする。この各画素のデータ
は、まずフレームメモリ113にラスター単位で蓄積さ
れる。メインコントローラ112は、フレームメモリ1
13に蓄積されたデータを、各画素毎に擬似中間調処理
部114に転送する。擬似中間調処理部114では、メ
インコントローラ112からの指令に基づき、各画素に
ついて4値、3値あるいは2値の擬似中間調処理のいず
れかの処理が実施され、処理されたデータが駆動データ
RAM115に転送される。記録ヘッドのノズル数分
(本実施例では32)のデータが駆動データRAM11
5に蓄えられると、メインコントローラ112により記
録可能との判断がなされて記録動作が実行される。
【0039】つぎに、ホストコンピュータ111から高
速記録(ドラフト)モードで記録するべき指令がメイン
コントローラ112に送信された場合について説明す
る。メインコントローラ112はこのドラフトモードの
指令により、各構成要素に対して以下のような指令を出
す。すなわち、擬似中間調処理部114に対して、2値
(1画素に付き0〜1)の擬似中間調処理を行うように
指令を出す。ドライバコントローラ116に対して、1
画素1ドロプレットでの印字行うように指令を出す。そ
して、キャリッジモータドライバ119にはキャリッジ
送りを通常記録の(解像度400dpi、1画素あたり
3ドロプレッドのインク滴吐出、各ドロプレットあたり
の吐出エネルギー10kMzとすると、通常記録のキャ
リッジ速度は約211.7mm/秒)の3倍の速度(6
35mm/秒)でキャリッジ送りを行うように指令を出
す。さらに、ドライバコントローラ116に対して、駆
動データRAM115から1画素について1ビットのデ
ータを読みだすこと、1画素について1ビットのデータ
を記録ヘッドへ転送すること、および1画素について1
回のヒートパルスを各吐出口に与えることを指令する。
これにより、本来3ドロプレット必要であるところの1
画素について、1ドロプレットのみ吐出される。
【0040】図2は、記録ヘッド1にインクを供給する
インクタンク501内のインク残量を検出するインク残
量検出手段124の一例を示す。インク残量検出手段1
24は記録ヘッドにインクを供給するインクタンク内の
インク残量を監視する手段である。このインクが残り少
なくなった場合、メインコントローラ112を介して表
示手段125にインク残量がわずかであることを表示さ
せる。この実施例では、表示手段125はメインコント
ローラ112によってその明滅が制御される発光ダイオ
ード(LED)である。
【0041】インクタンク501は、透光性の材質で形
成されており、その内部に矩形状のフロート502を有
する。さらに、インクタンクを挟んで発光素子503お
よび受光素子504が設けられており、受光素子504
の出力は、メインコントローラ112へ送られる。図2
において、インクの液面の高さ、発光素子から受光素子
へ放される光線の高さ、およびフロートの底面の高さ
は、それぞれH1 、Hi、およびHf で示した。
【0042】上記フロート502は、インクより比重が
小さく、かつ遮光性を有する材質で形成されている。し
たがって、フロート502はインクタンク501に貯え
られているインクに対して常に浮いた状態であり、また
発光素子503からの光を遮断することができる。イン
クタンク501の底面からフロート502までの高さH
f の変動は、上記底面からインク液面までの高さHi
変動を反映する。すなわち、インク消費に伴って液面が
下がり、Hf の値が小さくなる。
【0043】以上の構成において、インクタンクのイン
ク量が十分である場合にはフロート502のタンク底面
からフロート502までの高さHf も大きく、発光素子
503からの光は遮蔽されることなく受光素子504に
到達する。しかし、インク消費に伴ってインク液面の高
さHi の値が小さくなるにつれてHf の値も小さくな
り、やがて発光素子503からの光はフロートに遮蔽さ
れて受光素子504に到達しなくなる。メインコントロ
ーラ112は受光素子504の出力の変化からインク残
量が所定の値を下回ったことを検知する。なお、インク
残量が少なくなったと判断するインク残量の値は、発光
素子503および受光素子504のタンク底面からの高
さHi によって規定される。
【0044】ここで、インク残量検出手段124がタン
ク内のインク残量が所定の値を下回ったことを検出して
場合について説明する。
【0045】メインコントローラ112は、インク残量
が所定の値を下回ったことをインク残量検出手段124
によって検出し、その時点で実行中の記録動作の完了を
持つ。つぎに、メインコントローラ112は、ドラフト
モードの場合と同様に、疑似中間調処理部114、ドラ
イバーコントローラ116、およびキャリッジモータド
ライバ119へ指令を出す。すなわち、擬似中間調処理
部114に2値の擬似中間調処理を行うように、ドライ
バーコントローラ116には1画素1ドロプレットでの
印字を行うように、そしてキャリッジモータドライバ1
19にはキャリッジ送りを通常印字速度の3倍の速度で
キャリッジ送りを行うように、指令を出す。これによ
り、インク残量が所定の値を下回ったことを検出した時
点で実行中の走査については1画素3ドロプレットであ
るが、次の走査からは1画素1ドロプレットで記録が行
われることになる。さらに、メインコントローラ112
は表示手段125に対してインク切れの表示を行うよう
指令を出し、ユーザにインクタンクの交換を促す。
【0046】以下、本発明の効果の理解を容易にするた
め、A4縦のサイズに相当する被記録媒体において上下
左右に5mmづつの余白を設けた領域(解像度が縦横各
400dpiで、縦4,520画素、横3,150画素
から構成される)の記録を行う場合を想定して説明を行
う。本実施例では32ノズルの記録ヘッドを用いている
ため、32画素×3,150画素づつの記録を、最大1
42回繰り返すことで上記領域の記録を行う。ここで、
最初の32画素×3,150画素の記録中にインク残量
が所定の値を下回ったことを検知したとすると、上記領
域をインク切れなしに記録するためには、最大3×32
×3,150×142=42,714,000個分のイ
ンク滴(4,520画素×3,150画素が全ベタの場
合)が必要となる。すなわち、インク残量が少なくなっ
たと判断する残量として、インク滴42,714,00
0個に相当するインク量以上の値を設定する必要があ
る。しかしながら、本実施例においては、インク残量が
所定の値を下回ったことを検知した時点で実行中の走査
は1画素3ドロプレットであるが、次の走査からは1画
素1ドロプレットで記録が行われる。そのため、上記領
域をインク切れなしに印字するためには、最大3×32
×3,150×1+1×32×3,150×(142−
1)=14,515,200個分のインク滴がタンク内
に存在すればよいから、14,515,200÷42,
714,000=0.3398…、すなわち、従来例に
対して約1/3の値を設定することができ、インクタン
ク内のインク使用効率が向上することがわかる。もちろ
ん、形成された画像は部分的に濃度の低い画像になる
が、記録が必要な画素に対してはすべての画素で吐出を
行っているために画像として問題がなく、文字について
も判読可能である。
【0047】ところで、本実施例においては、1画素に
ついて、1つのドロプレットを吐出するように設定した
が、これは、3より少ない数のドロプレットを吐出する
ように設定していればよいことは言うまでもないことで
あり、キャリッジの移動速度はそれぞれの吐出するドロ
プレットの数によって決定される。また、本実施例で
は、インク残量が所定の値を下回ったことを検知した時
点で自動的にドラフトモードでの記録に切り替わる構成
となっているが、ドラフトモードでの記録に切り替える
か否かをユーザに選択させる構成にしてもよい。
【0048】[第2の実施例]図3は、本発明の第2の
実施例に関するインクジェット記録装置の構成を示すブ
ロック図である。図2において、第1の実施例で示した
図1の制御構成を示すブロック図と同一機能のものに
は、同一番号を付けてある。図2において、参照符号2
01は駆動データRAM115からドライバコントロー
ラ116を介して記録ヘッドにデータを転送する際に、
転送される駆動データのパルスをカウントして実際に記
録されるドット数を算出するためのドットカウンタであ
る。ドットカウンタ201は、記録されるドット数の累
積が所定の値を上回ったことを検知すると、メインコン
トローラ112に信号を送信する。メインコントローラ
112は、ドットカウンタ201からの信号を受信した
時点で実行中の記録動作の完了を待つ。そして、メイン
コントローラ112は、擬似中間調処理部114に対し
て2値の擬似中間調処理を行うように指令を出し、ドラ
イバコントローラ116に対して1画素1ドロプレット
での印字を行うように指令を出し、さらにキャリッジモ
ータドライバ119に対してキャリッジ送りを通常記録
の速度の3倍の速度でキャリッジ送りを行うように指令
を出す。これにより、インク残量が所定の値を下回った
ことを検知した時点で実行中の走査については1画素3
ドロプレットであるが、次の走査からは1画素1ドロプ
レットで記録が行われることになる。さらに、メインコ
ントローラ112は表示手段125に対してインク切れ
の表示を行うよう指令を出し、ユーザにインクタンクの
交換を促す。
【0049】本実施例においても、インク残量が少なく
なったと判断するインク残量の値を従来例に対して約1
/3に設定できるため、インクタンク内のインク使用効
率が向上する。もちろん形成された画像は、部分的に濃
度の低い画像になるが、印字が必要な画素に対してはす
べての画素で吐出を行っているために画像としては問題
がなく、文字についても判読可能であることは言うまで
もない。
【0050】また、本実施例においても、1画素につい
て、1つのドロプレットを吐出するように設定したが、
これは、3より少ないドロプレットを吐出するように設
定していればよく、ドラフトモードでの記録に切り替え
るかをユーザに選択させる構成にしてもよいことは言う
までもない。
【0051】[第3の実施例]第1および第2の実施例
では、インク残量検出手段124がインク残量が所定の
値を下回ったことを検知した時点で実行中の走査につい
ては通常モードで記録を行い、次の走査からはドラフト
モードで記録を行う構成となっている。しかし、複数回
の走査にまたがる画像データの記録中にインク残量が所
定の値を下回ったことを検知すると、ドラフトモードで
の記録に切り替わり、画像の途中で濃度が低下する可能
性がある。その一例を図4に示す。
【0052】図4において、参照符号601は、画像デ
ータを模式的に表したものである。この画像データ60
1は、記録ヘッド1(吐出口の数32)が2回走査する
ことによって記録可能なデータ量からなる。すなわち、
第1回目の走査で画像データ601の上側部分601a
を記録し、第2回目の走査で下側部分601bを記録す
る。また、この図では記録ヘッド1を模式的に表してい
る。すなわち、記録ヘッド1に形成された複数のノズル
(ノズル数32)に番号をつけ、第1番目のノズルを#
1とし、最後のノズルを#32とした。さらに、参照符
号602は画像データ601にもとづいて記録ヘッド1
が記録紙上を2回走査することによって得られる画像で
ある。したがって、1回目の走査によって画像602の
上側部分602aを記録している過程で、インク残量が
所定の値を下回ったことがインク残量検知手段によって
検知されると、その時点で実行中の記録動作(1回目の
走査)の完了後、通常の記録モードからドラフトモード
へモードの変換が起こる。そして、2回目の走査はドラ
フトモードで記録動作が実行される。その結果、1回目
の走査によって記録された上側部分602aと比較して
2回の走査によって記録された下側部分602bは濃度
の薄い画像となる。
【0053】そこで、画像の切れ目を検出し、1回目の
走査によって記録された領域(上側部分602a)と2
回の走査によって記録された領域(下側部分602b)
との間に、画像の濃度の高低が生じないようにする。
【0054】図5は、画像の切れ目を検出する方法を説
明するための図である。まず、1回目の走査終了を待っ
て、メインコントローラ112は駆動データRAM11
5に蓄積されているデータでのうち、最後端のノズル
(本実施例では32番目(#32)のノズル)のデータ
701,702,703,…を順次読み出す。そして、
インク残量が所定の値を下回ったことを検知した時点で
実行中であった走査において、最後端のノズルが吐出を
行ったかどうかを調べる。最後端のノズルが1回も吐出
していなければ、画像の切れ目であると判断して次の走
査からはドラフトモードで記録を行うようメインコント
ローラ112から指令が出される。また、少なくとも1
回は吐出していれば、複数回の走査にまたがる画像を記
録中であったと判断し、次の走査も通常のモードで記録
を行い、走査終了後、前回の走査と同じく、メインコン
トローラ112が最後端のノズルの吐出の有無を調べ、
ドラフトモードでの記録に切り替えるか否かの判断を行
う。
【0055】上記構成により、インクの使用効率を向上
させるとともに、複数回の走査にまたがる画像の途中で
濃度が低下することを防止できる。なお、本実施例にお
いては、被記録媒体全面を覆うような画像データの場合
など、インク切れが発生して文字等が判別不可能な記録
結果が得られる可能性があるが、そのようなデータを記
録する回数は比較的少なく実用上の問題はないと考えら
れる。あるいは、インク残量が所定の値を下回ったこと
を検知した後に、所定の回数以上の走査が通常の記録モ
ードで行われた場合には、画像の切れ目であるか否かに
拘らず強制的にドラフトモードに切り替えるようにする
ことで、常に文字等が判別可能な記録結果を保証するよ
うにしてもよい。
【0056】また、本実施例では、メインコントローラ
112が駆動データRAM115に蓄積されているデー
タを読み出すことで画像の切れ目の検知を行っていた
が、図6に示すごとく、最後端のノズルのデータ70
1,702,703,…の論理積を算出する論理ゲート
801を設けることでメインコントローラ112の処理
時間の低減を計ることも可能となる。
【0057】[第4の実施例]図7は、本発明にもとづ
くインクジェット記録装置に適用されるインク残量検出
手段の他の例を説明するための模式的斜視図である。
【0058】図7では、第1の実施例で説明した図2の
インク残量検出手段124に対して、発光素子503お
よび受光素子504のタンク底面からの高さHi と異な
る高さHi ′の位置に発光素子901および受光素子9
02が設けられている。
【0059】上記構成により、メインコントローラ11
2はインクタンク内のインク残量の変化を二段階で検出
することができ、インク残量が第1の所定の値を下回っ
たことを検出した場合には1画素について2つのドロプ
レットを吐出するドラフトモードでの記録に切り替え、
その後、第2の値を下回ったことを検出した場合には1
画素について2つのドロプレットを吐出するドラフトモ
ードでの記録に切り替えることが可能となる。本実施例
では濃度の低下が段階的になるため、より正規に近い記
録結果が得られる効果がある。
【0060】なお、本実施例では発光素子と受光素子を
用いたインク残量検出手段を挙げたが、第2の実施例で
述べたドットカウンタ方式のインク残量検出手段であっ
ても実現可能であることは言うまでもない。
【0061】
【発明の効果】以上の説明からも明らかなように、本発
明によれば、マルチドロプレットの印字方法において、
従来例よりも高いインク消費効率で、目的に見合った出
力画像を得ることができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の第1の実施例に関するインクジェット
記録装置のマルチドロプレット方式の記録方法について
の制御構成を示すブロック図である。
【図2】本発明の第1の実施例に関するインクジェット
記録装置のインク残量検出手段の要部を示す斜視図であ
る。
【図3】本発明の第2の実施例に関するインクジェット
記録装置のマルチドロプレット方式の記録方法について
の制御構成を示すブロック図である。
【図4】従来例に関するインクジェット記録装置のマル
チドロプレット方式の印字方法についての制御構成を示
すブロック図である。
【図5】複数回の走査にまたがる画像データの一例と、
本発明の第1および第2の実施例における記録結果を示
す概念図である。
【図6】本発明の第3の実施例に関して、画像の切れ目
を検出する方法を説明するための図である。
【図7】本発明の第4の実施例に関するインクジェット
記録装置のインク残量検出手段の要部を示す斜視図であ
る。
【図8】インクジェット記録装置の要部を示す斜視図で
ある。
【図9】図8に示したインクジェット記録装置の制御系
の構成を示すブロック図である。
【符号の説明】
1 記録ヘッド 2 被記録媒体 112 メインコントローラ 113 フレームメモリ 114 擬似中間調処理部 115 駆動データRAM 116 ドライバコントローラ 117 ヘッドドライバ 119 キャリッジモータドライバ
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (51)Int.Cl.6 識別記号 庁内整理番号 FI 技術表示箇所 B41J 3/04 103 X

Claims (21)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 被記録媒体を副走査方向へ搬送するため
    の搬送手段と、前記被記録媒体にインク滴を吐出して画
    素を形成し、かつ複数の画素の集合体として画像の記録
    を行う記録ヘッドと、該記録ヘッドを搭載して主走査方
    向へ往復移動させるためのキャリッジと、該記録ヘッド
    へインクを供給するためのインクタンクと、前記記録ヘ
    ッドの駆動を制御する制御部とを有するインクジェット
    記録装置において、 前記インクタンク内のインク残量が所定の値を下回った
    ことを検知する検知手段が設けられ、また前記制御手段
    は、前記インク残量が所定の値を下回ったことを前記検
    知手段が検知した場合に、前記画素に対する複数のイン
    ク滴の最大インク滴数よりつねに少ないインク滴数によ
    って画素を形成する記録モードを設定する手段と、前記
    記録モードにもとづいて前記記録ヘッドの駆動を制御す
    る制御手段とが設けられた特徴とするインクジェット記
    録装置。
  2. 【請求項2】 請求項1記載の記録装置において、前記
    記録モードは、前記最大インク滴数より1滴少ないイン
    ク滴数によって画像を形成する記録モードであることを
    特徴とするインクジェット記録装置。
  3. 【請求項3】 請求項1または2記載の記録装置におい
    て、 前記画像は前記記録ヘッドが主走査方向に沿って走査を
    複数回行うことによって記録される画像であり、また前
    記制御部は前記記録ヘッドが前記複数回の走査中である
    かを判断する手段を有し、さらに前記検知手段がインク
    タンク内のインク残量が所定の値を下回ったことを検知
    し、かつ前記判断手段が複数回の走査にまたがる画像を
    記録中ではないと判断した場合に、前記記録モードにも
    とづいて前記記録ヘッドの駆動を制御することを特徴と
    するインクジェット記録装置。
  4. 【請求項4】 被記録媒体を副走査方向へ搬送するため
    の搬送手段と、前記被記録媒体にインク滴を吐出して画
    素を形成し、かつ複数の画素の集合体として画像の記録
    を行う記録ヘッドと、該記録ヘッドを搭載して主走査方
    向へ往復移動させるためのキャリッジと、該記録ヘッド
    へインクを供給するためのインクタンクと、前記記録ヘ
    ッドの駆動を制御する制御部とを有するインクジェット
    記録装置において、 前記インクタンク内のインク残量が第1の所定の値を下
    回ったことを検知する第1検知手段と、 前記インクタンク内のインク残量が第2の所定の値を下
    回ったことを検知する第2検知手段とが設けられ、また
    前記制御手段は、前記インク残量が前記第1の所定の値
    を下回ったことを前記第1検知手段が検知した場合に、
    前記画素に対する複数のインク滴の最大インク滴数より
    つねに少ないインク滴数によって画素を形成する第1記
    録モードを設定する手段と、 前記第1記録モードにもとづいて前記記録ヘッドの駆動
    を制御する第1制御手段と、 前記前記インク残量が前記第2の所定の値を下回ったこ
    とを前記第2検知手段が検知した場合に、前記第1記録
    モードよりも少ないインク滴数によって画像を形成する
    第2記録モードを設定する手段と、 前記第2記録モードにもとづいて前記記録ヘッドの駆動
    を制御する第2制御手段と、が設けられたことを特徴と
    するインクジェット記録装置。
  5. 【請求項5】 請求項4記載の記録装置において、前記
    第1記録モードは、前記最大インク滴数より1滴少ない
    インク滴数によって画像を形成する記録モードであるこ
    とを特徴とするインクジェット記録装置。
  6. 【請求項6】 請求項4または5記載の記録装置におい
    て、前記第2記録モードは、前記第1記録モードより1
    滴少ないインク滴数によって画像を形成する記録モード
    であることを特徴とするインクジェット記録装置。
  7. 【請求項7】 請求項4ないし6のいずれか一項記載の
    記録装置において、 前記画像は前記記録ヘッドが主走査方向に沿って走査を
    複数回行うことによって記録される画像であり、また前
    記制御部は前記記録ヘッドが前記複数回の走査中である
    かを判断する手段を有することを特徴とするインクジェ
    ット記録装置。
  8. 【請求項8】 請求項7記載の記録装置において、 前記第1検知手段がインクタンク内のインク残量が前記
    第1の所定の値を下回ったことを検知し、かつ前記判断
    手段が複数回の走査にまたがる画像を記録中ではないと
    判断した場合に、前記第1記録モードにもとづいて前記
    記録ヘッドの駆動を制御することを特徴とするインクジ
    ェット記録装置。
  9. 【請求項9】 請求項7または8記載の記録装置におい
    て、 前記第2検知手段がインクタンク内のインク残量が前記
    第2の所定の値を下回ったことを検知し、かつ前記判断
    手段が複数回の走査にまたがる画像を記録中ではないと
    判断した場合に、前記第2記録モードにもとづいて前記
    記録ヘッドの駆動を制御することを特徴とするインクジ
    ェット記録装置。
  10. 【請求項10】 請求項1ないし9のいずれか一項記載
    の記録装置において、前記記録ヘッドは、前記インクを
    吐出するためのエネルギー発生手段として、前記インク
    に膜沸騰を生じさせる熱エネルギーを発生させる電気熱
    変換体を有することを特徴とするインクジェット記録装
    置。
  11. 【請求項11】 請求項1ないし10のいずれか一項記
    載の記録装置を出力手段とすることを特徴とする情報処
    理システム。
  12. 【請求項12】 入力画像情報の記録を行うために、被
    記録媒体にインク滴を吐出する吐出手段を有するインク
    ジェット記録ヘッドを用い、かつ該記録ヘッドによる前
    記インク滴吐出の際に複数のインク滴を前記被記録媒体
    上の実質的同一箇所に着弾させることで一つの画素を形
    成するインクジェット記録方法において、 前記複数のインク滴を前記被記録媒体上の実質的同一箇
    所に着弾させる際に、 前記記録ヘッドへインクを供給するインクタンク内のイ
    ンク残量が所定の値を下回ったことを検知する検知工程
    と、 前記インク残量が所定の値を下回った場合に、前記画素
    に対する複数のインク滴の最大インク滴数よりつねに少
    ないインク滴数によって画素を形成する記録モードを設
    定する工程と、 前記記録モードにもとづいて前記記録ヘッドの駆動を制
    御する制御工程とが設けられた特徴とするインクジェッ
    ト記録方法。
  13. 【請求項13】 請求項12記載の記録方法において、
    前記記録モードは、前記最大インク滴数より1滴少ない
    インク滴数によって画像を形成する記録モードであるこ
    とを特徴とするインクジェット記録方法。
  14. 【請求項14】 請求項12または13記載の記録方法
    において、 さらに、前記画像は前記記録ヘッドが主走査方向に沿っ
    て走査を複数回行うことによって記録される画像である
    場合、前記記録ヘッドが前記複数回の走査中であるかを
    判断する工程と、 前記検知工程がインクタンク内のインク残量が所定の値
    を下回ったことを検知し、かつ前記判断工程が複数回の
    走査にまたがる画像を記録中ではないと判断した場合
    に、前記記録モードにもとづいて前記記録ヘッドの駆動
    を制御する工程とが設けられたことを特徴とするインク
    ジェット記録方法。
  15. 【請求項15】 入力画像情報の記録を行うために、被
    記録媒体にインク滴を吐出する吐出手段を有するインク
    ジェット記録ヘッドを用い、かつ該記録ヘッドによる前
    記インク滴吐出の際に複数のインク滴を前記被記録媒体
    上の実質的同一箇所に着弾させることで一つの画素を形
    成するインクジェット記録方法において、 前記複数のインク滴を前記被記録媒体上の実質的同一箇
    所に着弾させる際に、 前記インクタンク内のインク残量が第1の所定の値を下
    回ったことを検知する第1検知工程と、 前記インクタンク内のインク残量が第2の所定の値を下
    回ったことを検知する第2検知工程と、 前記インク残量が前記第1の所定の値を下回ったことを
    前記第1検知工程が検知した場合に、前記画素に対する
    複数のインク滴の最大インク滴数よりつねに少ないイン
    ク滴数によって画素を形成する第1記録モードを設定す
    る工程と、 前記第1記録モードにもとづいて前記記録ヘッドの駆動
    を制御する第1制御工程と、 前記前記インク残量が前記第2の所定の値を下回ったこ
    とを前記第2検知工程が検知した場合に、前記第1記録
    モードよりも少ないインク滴数によって画像を形成する
    第2記録モードを設定する工程と、 前記第2記録モードにもとづいて前記記録ヘッドの駆動
    を制御する第2制御工程と、が設けられた特徴とするイ
    ンクジェット記録方法。
  16. 【請求項16】 請求項15記載の記録方法において、
    前記第1記録モードは、前記最大インク滴数より1滴少
    ないインク滴数によって画像を形成する記録モードであ
    ることを特徴とするインクジェット記録方法。
  17. 【請求項17】 請求項15または16記載の記録方法
    において、前記第2記録モードは、前記第1記録モード
    より1滴少ないインク滴数によって画像を形成する記録
    モードであることを特徴とするインクジェット記録方
    法。
  18. 【請求項18】 請求項15ないし17のいずれか一項
    記載の記録方法において、さらに、前記画像は前記記録
    ヘッドが主走査方向に沿って走査を複数回行うことによ
    って記録される画像である場合、前記記録ヘッドが前記
    複数回の走査中であるかを判断する工程を有することを
    特徴とするインクジェット記録方法。
  19. 【請求項19】 請求項18記載の記録方法において、 前記第1検知工程がインクタンク内のインク残量が前記
    第1の所定の値を下回ったことを検知し、かつ前記判断
    工程が複数回の走査にまたがる画像を記録中ではないと
    判断した場合に、前記第1記録モードにもとづいて前記
    記録ヘッドの駆動を制御することを特徴とするインクジ
    ェット記録方法。
  20. 【請求項20】 請求項18または19記載の記録方法
    において、 前記第2検知工程がインクタンク内のインク残量が前記
    第2の所定の値を下回ったことを検知し、かつ前記判断
    工程が複数回の走査にまたがる画像を記録中ではないと
    判断した場合に、前記第2記録モードにもとづいて前記
    記録ヘッドの駆動を制御することを特徴とするインクジ
    ェット記録方法。
  21. 【請求項21】 請求項12ないし20のいずれか一項
    記載の記録方法において、前記吐出手段は、前記インク
    を吐出するために前記インクに膜沸騰を生じさせる熱エ
    ネルギーを発生させる電気熱変換体を有することを特徴
    とするインクジェット記録方法。
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Cited By (8)

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