JP2001171097A - インクジェット記録装置 - Google Patents

インクジェット記録装置

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JP2001171097A
JP2001171097A JP35977599A JP35977599A JP2001171097A JP 2001171097 A JP2001171097 A JP 2001171097A JP 35977599 A JP35977599 A JP 35977599A JP 35977599 A JP35977599 A JP 35977599A JP 2001171097 A JP2001171097 A JP 2001171097A
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JP
Japan
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ink
heater
ejection
nozzle
print head
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JP35977599A
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English (en)
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Yoshihito Fukuda
佳人 福田
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Original Assignee
Copyer Co Ltd
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Abstract

(57)【要約】 (修正有) 【課題】 吐出ノズルが故障した場合であっても、イン
クの吐出動作を維持・継続させることができ、少なくと
も印字の欠落状態を回避して、画像品質劣化のおそれを
最小限に抑えることを可能とする。 【解決手段】 印字ヘッド部の各吐出ノズル内に2以上
のインクヒータを備えた階調表現可能な装置において、
インクヒータの破損等により不吐状態となった吐出ノズ
ルに関して、非作動状態となったインクヒータ以外のイ
ンクヒータを用いるように切替操作を行い、以後、その
他のインクヒータによってインクの加熱動作を行わせる
ヒータ切替部を、ヘッドコントローラに設けたもの。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、印字ヘッド部のノ
ズルからインク滴を吐出することによって印字動作を行
うようにしたインクジェット記録装置に関する。
【0002】
【従来の技術】プリンター、複写機、ファクシミリなど
の各種記録装置や、コンピュータ、ワードプロセッサ、
ワークステーションなどの出力装置として用いられるイ
ンクジェット記録装置においては、いわゆるサーマルイ
ンクジェット方式を用いたものが広く採用されている。
この方式では、印字ヘッド部に設けられた複数の吐出ノ
ズルのそれぞれに、印字用のインク滴を形成するインク
ヒータが配置されていて、画像を構成する各画素に対応
して各インクヒータが加熱制御され、それによって各吐
出ノズルから吐出されるインク滴が、記録媒体上にドッ
ト状に形成されるようになっている。
【0003】このようにインクジェット記録装置は、基
本的にはドットの有無による二値処理を行っているが、
近年では画質向上ために、印字ヘッド部の各吐出ノズル
について2つ以上のインクヒータを設けておき、吐出に
使用するインクヒータの数や大きさを使い分ける多値処
理を行うことによって、ドット径を複数段階にわたって
変化させ、より滑らかな階調表現を可能としたものが開
発されている。
【0004】
【発明が解決しようとする課題】一方、このようなイン
クジェット記録装置においては、インクヒータの加熱動
作を繰り返し行わせている間に、キャビテーションノイ
ズ等の要因によってインクヒータが破損し非作動状態に
なってしまうおそれがあるが、上述した各吐出ノズル内
に2以上のインクヒータを備えた階調表現可能な装置で
は、複数のインクヒータのうちの1つのみが非作動状態
となっただけで、他に正常なインクヒータが存在してい
るにもかかわらず吐出ノズルそのものが不吐状態となっ
てしまい、画素の欠落を生じる結果となって、かえって
画像品質を劣化させてしまうおそれがある。
【0005】そこで、本発明は、各吐出ノズル内に2以
上のインクヒータを備えた階調表現可能な装置におい
て、画像品質劣化のおそれを最小限に抑えることができ
るようにしたインクジェット記録装置を提供することを
目的とする。
【0006】
【課題を解決するための手段】上記目的を達成するため
に、請求項1に記載の発明では、印字ヘッド部に設けら
れた複数の吐出ノズルのそれぞれに、印字用のインク滴
を形成するインクヒータが2つ以上配置されているとと
もに、上記印字ヘッド部による印字動作を制御するヘッ
ドコントローラが設けられたインクジェット記録装置に
おいて、上記ヘッドコントローラには、前記印字ヘッド
部の各吐出ノズルのうち不吐出状態となった吐出ノズル
について、初期設定されていたインクヒータを他のイン
クヒータに切り替えて使用するように設定し直すヒータ
切替部が設けられている。
【0007】請求項2に記載のインクジェット記録装置
では、上記請求項1のヘッドコントローラには、不吐出
状態となったノズルを検出するノズル検出手段が設けら
れている。
【0008】請求項3に記載のインクジェット記録装置
では、前記請求項1記載のヘッドコントローラには、不
吐出状態となったノズルをユーザーが指定する入力手段
が設けられている。
【0009】請求項4に記載のインクジェット記録装置
では、印字ヘッド部に設けられた複数の吐出ノズルのそ
れぞれに、印字用のインク滴を形成するインクヒータが
2つ以上配置されているとともに、上記印字ヘッド部に
よる印字動作を制御するヘッドコントローラが設けられ
たインクジェット記録装置において、上記ヘッドコント
ローラには、前記各吐出ノズルにおける2つ以上のイン
クヒータを個別に用いてテスト印字を行わせ、そのテス
ト印字の結果から非作動状態にあるインクヒータを検出
する不良ヒータ検出手段と、このヒータ不良検出手段に
よって特定された非作動インクヒータを有する吐出ノズ
ルについて、上記非作動インクヒータを他のインクヒー
タに切り替えて使用するように設定し直すヒータ切替部
と、が設けられている。
【0010】請求項5に記載のインクジェット記録装置
では、前記請求項4記載のヘッドコントローラには、印
字ヘッド部による印字量、又はインクヒータの作動回数
を格納する記憶手段が設けられ、この記憶手段に格納さ
れた印字量又は作動回数が規定数を越えた時に、前記不
良ヒータ検出手段に検出動作を行わせる構成になされて
いる。
【0011】このような構成を有する本発明にかかるイ
ンクジェット記録装置によれば、インクヒータの破損等
によって不吐状態となった吐出ノズルについて、非作動
状態のインクヒータ以外のインクヒータを用いるように
切替設定が行われ、以後、その他のインクヒータでイン
クの加熱動作が行われることとなり、少なくともインク
の吐出動作が維持・継続されることから、印字の欠落状
態が回避されるようになっている。
【0012】
【発明の実施の形態】以下、本発明の実施形態を図面に
基づいて詳細に説明するが、まず、本発明が適用される
インクジェット記録装置の全体構造例を説明しておく。
【0013】図1に示されたインクジェット記録装置
(以下、単にプリンタという。)1のキャリッジ2は、
プラテン4の上方に位置するガイドシャフト5にスライ
ド軸受け(図示せず)を介して往復移動自在に装着され
ており、図示を省略したキャリッジモータ及びベルトの
駆動力によって上記ガイドシャフト5に沿って図中の矢
印R,L方向(主走査方向)に移動されるようになって
いる。上記キャリッジ2には、記録手段としての印字へ
ッド部3が搭載されており、その印字ヘッド部3は、上
述したキャリッジ2の往復移動に伴って主走査方向(図
1中の矢印R,L方向)に往復移動される構成になされ
ている。
【0014】上記印字ヘッド部3としては、いわゆるサ
ーマルインクジェット方式のものが採用されており、イ
ンク滴を記録媒体6に吐出するための吐出ノズル(後
述)が、例えば100本前後を束状として設けられてお
り、図示を省略したインクタンクから延出する送液チュ
ーブ7を通して供給されるインクが、印刷データに対応
して上記印字ヘッド部3の各吐出ノズルの開口から吐出
され、当該印字ヘッド部3の下方を副走査方向に向かっ
て搬送される記録媒体6上にドット状の印字画像が形成
されるようになっている。なお、上述したインクタンク
は、上記プリンタ1の側端部に設けられた箱形状のイン
クタンク据付部10内に、挿入口10aを通して出し入
れされる構成になされている。
【0015】また、上記プラテン4の幅方向(主走査方
向)の側部には、上述した印字ヘッド部3のノズルを清
浄化するクリーニングユニット9が配置されている。こ
のクリーニングユニット9は、上記印字ヘッド部3のノ
ズル内で粘度が増大したインクを吸引して排出させるバ
キュームポンプ等を備えており、上記印字ヘッド部3の
使用頻度に応じた適宜のタイミングで吐出ノズルの回復
動作を実行する構成になされている。
【0016】さらに、上記印字ヘッド部3の下面部に
は、図示を省略した光センサが、上記記録媒体6側に対
面するように配置されており、その光センサの発光素子
から発せられる検査光の反射光を受光素子により受け、
その反射光の明暗すなわち強弱を電気信号に変換するこ
とによって、記録媒体6の紙端位置や、当該記録媒体6
上に印字された画像の有無がなどが検出されるようにな
っている。
【0017】さらにまた、特に図2(a)に示されてい
るように、上記印字ヘッド部3に設けられた各吐出ノズ
ル11のそれぞれには、当該各吐出ノズル11から吐出
されるインク滴の径を変化させるために、複数個、本実
施形態では2個のインクヒータ12,13が設けられて
いる。これらの各インクヒータ12,13は、ノズル1
1のインク吐出通路を画成している管状の内壁面に、吐
出方向(図2における左方向)と略直交する方向に並べ
るようにして取り付けられている。
【0018】上記2個のインクヒータ12,13のそれ
ぞれは、比較的小型に形成されており、小径の気泡を発
生させることによって小ドットを形成する構成になされ
ている。そして、これらのインクヒータ12,13のい
ずれか一方、例えば、図示上側のインクヒータ12のみ
を用いてインクの加熱動作を行わせた場合には、図2
(b)に示されているように小径の気泡が形成され、そ
れにより吐出されるインク滴Ibも小径になされる。こ
れに対して、上記インクヒータ12,13の双方を用い
てインク加熱動作を行わせた場合には、図2(c)に示
されているように大径の気泡が形成されることとなり、
それにより吐出されるインク滴Icも大径になされる。
【0019】一方、上述した印字ヘッド部3には、図3
に示されているようなヘッドコントローラ21が付設さ
れており、このヘッドコントローラ21によって印字ヘ
ッド部3の印字吐出動作が制御されるようになってい
る。このヘッドコントローラ21における通常の印字動
作に関する制御系は、基本的には周知のものであるので
説明を省略することとするが、本願発明の要部に関する
部分についての説明を行う。
【0020】上記ヘッドコントローラ21には、通常画
像の印字データとともに、図4に示されているようなチ
ャート状の検出パターンの印字データが、適宜のタイミ
ングでイメージコントローラ22からエンジンコントロ
ーラ23を通して与えられる。上記検出パターンは、上
述した各吐出ノズル11のインクヒータ12,13にそ
れぞれ対応した多数の横線画像からなる。
【0021】すなわち、上記多数の吐出ノズル11のそ
れぞれには、適宜の順番で番号付けがなされており、そ
の番号順の吐出ノズル11を、インクヒータ12,13
毎に用いながら、所定の長さの横線画像を順次印字して
いくことにより形成するようにしたものであって、例え
ば、図4における最上段部には、左端側から順に、第1
番目の吐出ノズルから第4番目の吐出ノズルに対応する
横線画像が形成され、上から第2段目には、左端側から
順に、第5番目の吐出ノズルから第8番目の吐出ノズル
に対応する横線画像が形成され、上から第3段目には、
左端側から順に、第9番目の吐出ノズルから第12番目
の吐出ノズルに対応する横線画像が形成され、以下、同
様にして最後の番号の吐出ノズルに至るまで横線画像が
形成される。この検出パターンにおける各段のピッチ
は、例えば1ドットピッチに設定されているが、当該検
出パターンを検出する光センサの分解能に合わせて設定
される。
【0022】これらの各吐出ノズル11に対応する横線
画像のうちの左側の横線画像Aは、上述した2個のイン
クヒータ12,13の一方側のインクヒータ12のみを
用いて形成するものであり、右側の線画像Bは、他方側
のインクヒータ13のみを用いて形成する横線画像であ
る。つまり、上記各吐出ノズル11に対応する横線画像
は、一方側のインクヒータ12を用いた横線画像Aと、
他方側のインクヒータ13を用いた横線画像Bとからな
り、上記横線画像Aが左側に縦列状に並べられて形成さ
れるとともに、横線画像Bが右側に縦列状に並べられて
形成される。そして、このような図4に示された検出パ
ターンを印字すれば、全てのインクヒータを個別に用い
たテスト印字が行われることとなる。
【0023】再び図3に戻って、上記ヘッドコントロー
ラ21には、ヒータ切替回路24が設けられており、そ
のヒータ切替回路24には、前述した印字媒体6の紙端
を検出する光センサからの出力信号が与えられる。本実
施形態では、後述するように上記光センサは、印字媒体
上に印字された上記検出パターン(図4参照)上に配置
されて、その検出パターンの各横線画像の有無を検出す
るように用いられる。
【0024】より具体的には、上述した検出パターンに
対してキャリッジ3が主走査方向に移動され、それによ
って前述した光センサが、検出パターンの各横線画像の
縦列のいずれかに対応した位置に配置される。そして、
適宜のタイミングで記録媒体6が副走査方向に搬送され
ることにより、各吐出ノズル11のインクヒータ12,
13に対応する縦列に沿って上記光センサによるスキャ
ン動作が行われ、それによって上記検出パターンの各横
線画像の有無が検出される。つまり、横線画像が正常に
形成されている場合には、図5に示されているような矩
形波信号が光センサから出力されることから、その横線
画像に対応する吐出ノズル及びインクヒータは正常に作
動していことが検出されるが、横線画像が欠落している
場合には、図5に示されているような矩形波信号が光セ
ンサから出力されなくなることから、その位置に対応す
る吐出ノズル及びインクヒータは正常に作動しておら
ず、非作動状態にあることが検出される。
【0025】例えば、図4の左端側の縦列を光センサが
通過した場合には、第1番ノズルのインクヒータ12に
よる横線画像A、第5番ノズルのインクヒータ12によ
る横線画像A、第9番ノズルのインクヒータ12による
横線画像A、・・・のようにして横線画像Aの有無が縦
方向に検出され、次に、図4の左端から2番目の縦列を
光センサが通過した場合には、第1番ノズルのインクヒ
ータ13による横線画像B、第5番ノズルのインクヒー
タ13による横線画像B、第9番ノズルのインクヒータ
13による横線画像B、・・・のようにして横線画像B
の有無が縦方向に検出され、さらに、図4の左端から3
番目の縦列を光センサが通過した場合には、第2番ノズ
ルのインクヒータ12による横線画像A、第6番ノズル
のインクヒータ12による横線画像A、第10番ノズル
のインクヒータ12による横線画像A、・・・のように
して横線画像Aの有無が縦方向に検出され、以下、同様
にして、最後のインクヒータに対応する線画まで、その
有無が検出される。
【0026】このようにして発せられる光センサからの
検出信号(図5参照)は、上述したヘッドコントローラ
21のヒータ切替回路24に与えられ、全ての吐出ノズ
ル及びインクヒータがの正常であることが検出されたな
らば、初期設定されているインクヒータの使用が印字ヘ
ッド部3に対して指定されるが、不吐出状態となった吐
出ノズル及びインクヒータが検出された場合には、初期
設定されていたインクヒータを他のインクヒータに切り
替えて使用するように再設定される。
【0027】このようなヘッドコントローラによる制御
動作は、図6に示されているように、通常の印字動作後
に行われるが(ステップ1)、実際には、次の三つの場
合において実行される。すなわち、第1の場合は、前回
の不吐出検出からの印字枚数が予め設定された規定数を
越えている場合であり(ステップ2)、第2の場合は、
前回の不吐出検出からの吐出発数が予め設定された規定
数を越えている場合であり(ステップ3)、第3の場合
は、ユーザーにより任意のタイミングで不吐出検出の実
行指示が出された場合である(ステップ4)。そして、
これら三つの場合のいずれかの場合において、不吐出状
態となった吐出ノズル11(インクヒーター)の検出シ
ーケンスが、前述した検出パターンに基づいて行われる
とともに(ステップ5)、上記三つのいずれの条件にも
あたらない場合には、印字制御の終了動作に入る(ステ
ップ6)。
【0028】上述した不吐出状態にある吐出ノズル(イ
ンクヒーター)の検出シーケンスに入ると、図7に示さ
れているように、まず、クリーニングユニット9の直上
位置に印字ヘッド部3が移動配置され、印字ヘッド部3
の全吐出ノズル11に対して上記クリーニングユニット
9による吸引動作が施され、吐出ノズル11が清浄化さ
れる(ステップ1)。次に、図4に示された検出パター
ンの画像信号が印字ヘッド部3に送られて記録媒体6に
対して印字動作が実行される(ステップ2)。この記録
媒体6上に印字された検出パターンは、前述したように
不吐出状態となった吐出ノズル及びインクヒータを検出
して特定するためのものであるが、その判定作業を自動
(オート)で行う場合と、ユーザーが目視で行う場合と
のいずれかが選択される(ステップ3)。
【0029】ユーザーによる手動モードで、不吐出状態
となった吐出ノズルの非作動インクヒータを検出した場
合には(ステップ4)、ユーザーによって検出された不
吐出ノズルの番号が、所定の入力手段を通して入力され
(ステップ5)、以後、指定された番号に該当する吐出
ノズルの非作動インクヒータが、他のインクヒータに切
り替えられて使用される(ステップ6)。
【0030】一方、不吐出状態となった吐出ノズルの非
作動インクヒータの自動検出は、前述したような光セン
サを用いたスキャニング動作によって行われるものであ
るが(ステップ7)、その場合には、まず上記検出パタ
ーンの縦列の第1列目に光センサを配置し(ステップ
8)、そこで記録媒体6を搬送させることによって光セ
ンサのスキャニング動作を行わせ、これにより検出パタ
ーンの縦列における横線画像の欠落部分を検出する(ス
テップ9)。検出パターンの縦列の第1列目についての
検出が終了したら、隣の第2列目の縦列に光センサを移
動配置させて(ステップ10)同様な検出動作を行い、
これを最終列に至るまで繰り返す(ステップ11)。
【0031】このような光センサのスキャニング動作に
よって、不吐出状態となった吐出ノズルの非作動インク
ヒータが検出されて特定が行われると(ステップ1
2)、その特定された吐出ノズルの番号を表示部に送信
し、不吐出状態となった吐出ノズルの番号が示されると
ともに(ステップ13)、以後、表示された番号に該当
する吐出ノズルの非作動インクヒータが、他のインクヒ
ータに切り替えられて使用される(ステップ6)。
【0032】このような実施形態におけるインクジェッ
ト記録装置によれば、インクヒータの破損等によって不
吐状態となった吐出ノズルについて、非作動となってい
るインクヒータ以外のインクヒータを用いるように切替
操作が行われ、以後、再設定された他のインクヒータに
よってインクの加熱動作が行われることとなり、少なく
ともインクの吐出動作が維持・継続されることから、印
字の欠落状態が回避されるようになっている。
【0033】以上、本発明の実施の形態を具体的に説明
したが、本発明は上記の実施形態に限定されるものでは
なく、その要旨を逸脱しない範囲で種々変更可能である
ことはいうまでもない。例えば、上述した実施形態で
は、1つの吐出ノズルに対して2個のインクヒータを用
いたものであるが、3個以上のインクヒータを備えたも
のに対しても本発明は同様に適用することができる。
【0034】また、上述した実施形態では、ほぼ同一容
量の小型インクヒータを吐出方向と直交する方向に並設
したものであるが、例えば図8に示されているような構
造の吐出ノズル31に対しても本発明は同様に適用する
ことができる。
【0035】すなわち、図8(a)に示されている実施
形態においても、各吐出ノズル31から吐出されるイン
ク滴の径を変化させるために、2個のインクヒータ3
2,33が設けられているが、これらの各インクヒータ
32,33は、インク滴の吐出方向に沿って取り付けら
れていて、上記2個のインクヒータ32,33のうち、
吐出方向前方側(図8の左側)に配置されているインク
ヒータ32は、比較的小型のものが採用されており、小
径の気泡を発生させることによって小ドットを形成する
構成になされている。一方、吐出方向後方側(図8の右
側)に配置されているインクヒータ33は、比較的大形
のものが採用されており、中径の気泡を発生させること
によって中ドットを形成する構成になされている。
【0036】そして、小型のインクヒータ32のみを用
いてインクの加熱動作を行わせた場合には、図8(b)
に示されているように小径の気泡が形成され、それによ
り吐出されるインク滴Ibも小径になされる。これに対
して、中型のインクヒータ33のみを用いてインクの加
熱動作を行わせた場合には、図8(c)に示されている
ように中径の気泡が形成され、それにより吐出されるイ
ンク滴Icも中径になされる。さらに、上記インクヒー
タ32,33の双方を用いてインク加熱動作を行わせた
場合には、図8(d)に示されているように大径の気泡
が形成されることとなり、それにより吐出されるインク
滴Idも大径になされる。
【0037】
【発明の効果】以上述べたように、本発明にかかるイン
クジェット記録装置は、各吐出ノズル内に2以上のイン
クヒータを備えた階調表現可能な装置において、インク
ヒータの破損等により不吐状態となった吐出ノズルに関
して、非作動状態となったインクヒータ以外のインクヒ
ータを用いるように切替操作を行い、以後、その他のイ
ンクヒータによってインクの加熱動作を行わせるヒータ
切替部を、ヘッドコントローラに設けたものであるか
ら、吐出ノズルが故障した場合であっても、インクの吐
出動作を維持・継続させることができ、少なくとも印字
の欠落状態を回避して、画像品質劣化のおそれを最小限
に抑えることができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明によるインクジェット記録装置の全体構
造の一実施形態を示した外観斜視説明図である。
【図2】二個のインクヒータを備えた吐出ノズルの一例
を原理的に表したものであって、(a)は構造説明図、
(b)は小径インク滴を吐出させる状態の説明図、
(c)は大径インク滴を吐出させる状態の説明図であ
る。
【図3】本発明によるインクジェット記録装置に設けら
れた印字ヘッド制御部の概略ブロック図である。
【図4】不吐出ノズル及びインクヒータの検出シーケン
スに用いる検出パターンの一例を表した線図である。
【図5】不吐出ノズルの検出シーケンスに用いる検出パ
ターンをスキャニングしたときの光センサからの出力信
号の一例を表した線図である。
【図6】不吐出ノズル及びインクヒータの検出シーケン
スに入る条件を表したフロー図である。
【図7】不吐出ノズル及びインクヒータの検出シーケン
スの手順を表したフロー図である。
【図8】二個のインクヒータを備えた吐出ノズルの他の
例を原理的に表したものであって、(a)は構造説明
図、(b)は小径インク滴を吐出させる状態の説明図、
(c)は中径インク滴を吐出させる状態の説明図、
(d)は大径インク滴を吐出させる状態の説明図であ
る。
【符号の説明】
1 インクジェット記録装置 3 印字へッド部 6 記録媒体 9 クリーニングユニット 11,31 吐出ノズル 12,13,32,33 インクヒータ 21 ヘッドコントローラ A,B 横線画像(検出パターン)

Claims (5)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 印字ヘッド部に設けられた複数の吐出ノ
    ズルのそれぞれに、印字用のインク滴を形成するインク
    ヒータが2つ以上配置されているとともに、上記印字ヘ
    ッド部による印字動作を制御するヘッドコントローラが
    設けられたインクジェット記録装置において、 上記ヘッドコントローラには、前記印字ヘッド部の各吐
    出ノズルのうち不吐出状態となった吐出ノズルについ
    て、初期設定されていたインクヒータを他のインクヒー
    タに切り替えて使用するように設定し直すヒータ切替部
    が設けられていることを特徴とするインクジェット記録
    装置。
  2. 【請求項2】 前記ヘッドコントローラには、不吐出状
    態となったノズルを検出するノズル検出手段が設けられ
    ていることを特徴とする請求項1記載のインクジェット
    記録装置。
  3. 【請求項3】 前記ヘッドコントローラには、不吐出状
    態となったノズルをユーザーが指定する入力手段が設け
    られていることを特徴とする請求項1記載のインクジェ
    ット記録装置。
  4. 【請求項4】 印字ヘッド部に設けられた複数の吐出ノ
    ズルのそれぞれに、印字用のインク滴を形成するインク
    ヒータが2つ以上配置されているとともに、上記印字ヘ
    ッド部による印字動作を制御するヘッドコントローラが
    設けられたインクジェット記録装置において、 上記ヘッドコントローラには、 前記各吐出ノズルにおける2つ以上のインクヒータを個
    別に用いてテスト印字を行わせ、そのテスト印字の結果
    から非作動状態にあるインクヒータを検出する不良ヒー
    タ検出手段と、 このヒータ不良検出手段によって特定された非作動イン
    クヒータを有する吐出ノズルについて、上記非作動イン
    クヒータを他のインクヒータに切り替えて使用するよう
    に設定し直すヒータ切替部と、が設けられていることを
    特徴とするインクジェット記録装置。
  5. 【請求項5】 前記ヘッドコントローラには、印字ヘッ
    ド部による印字量、又はインクヒータの作動回数を格納
    する記憶手段が設けられ、 この記憶手段に格納された印字量又は作動回数が規定数
    を越えた時に、前記不良ヒータ検出手段に検出動作を行
    わせる構成になされていることを特徴とする請求項4記
    載のインクジェット記録装置。
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Cited By (3)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2004268449A (ja) * 2003-03-10 2004-09-30 Yokogawa Electric Corp 基板用印刷装置
KR100643227B1 (ko) * 2005-04-29 2006-11-10 삼성전자주식회사 잉크젯프린터 및 잉크토출장치
JP2009172934A (ja) * 2008-01-28 2009-08-06 Brother Ind Ltd 印字システム

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