JPH08132484A - ボスを有する樹脂成形品成形用金型ならびに成形制御装置および成形方法 - Google Patents

ボスを有する樹脂成形品成形用金型ならびに成形制御装置および成形方法

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JPH08132484A
JPH08132484A JP29806494A JP29806494A JPH08132484A JP H08132484 A JPH08132484 A JP H08132484A JP 29806494 A JP29806494 A JP 29806494A JP 29806494 A JP29806494 A JP 29806494A JP H08132484 A JPH08132484 A JP H08132484A
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JP
Japan
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boss
molding
resin
substrate
mold
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JP29806494A
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Inventor
Hiromitsu Yoshida
博光 吉田
Seiji Masuda
誠司 増田
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Mitsubishi Rayon Co Ltd
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Mitsubishi Rayon Co Ltd
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Publication date
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Abstract

(57)【要約】 【目的】 ウエルドが発生せず、ヒケが小さく、ボス長
さの精度が高いと同時にボス裏面の転写むらが小さい射
出成形用金型、成形制御装置、成形方法を提供する。 【構成】 ボスに合致する形状部分を備えたボス金型部
3を基板のキャビティ2に対して接離自在となるように
金型1内に摺動可能に設け、このボス金型部を上記基板
のキャビティ方向に付勢する流体圧シリンダー装置14
a等からなる押圧手段14を配設し、上記基板のボスに
対応する表面位置および他の表面位置に圧力センサー1
3a,13bを備える。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は、ボスを有する樹脂成形
品を成形するための成形用金型ならびに成形制御装置お
よびその成形方法に関するものである。
【0002】
【従来の技術】金型のキャビティに樹脂を注入する樹脂
賦形技術は、凹凸を有する複雑形状の成形品を短いサイ
クルで生産できる特徴を有し、中でも合成樹脂を比較的
高い圧力でキャビティに注入する射出成形は広範囲に応
用されている。上記の特徴を生かして、樹脂成形品には
インサート、ネジ、孔、切欠部などの補強のために、そ
の周囲を突起状に肉厚にしたボスが設けられることがあ
る。このボスの肉厚は一般に、表面のヒケを防止するた
めに成形品の板厚の2/3以内が適当とされている。こ
のボス形状は予め成形金型に彫り込まれているので次の
ような問題がある。
【0003】
【発明が解決しようとする課題】ボス部へのタッピング
トルクは、家電製品と自動車部品とでは要求レベルは異
なるが、一般には3〜15kgf・cm以上必要とされ
ている。トルクの大きさは、同一樹脂においてはネジ径
とボス孔径により決定され、ネジ径に比べてボス孔径が
小さいほどトルクは大きくなる。そこで、必要なトルク
が得られるようにボス孔径を設定しボス肉厚を薄く設計
すると、タッピングの際にボス部が割れるという問題が
発生する。これは単に応力集中の問題ではなく、ウエル
ドに起因する強度低下が原因である。図9は矢印a方向
に樹脂が流れた場合のボス部におけるウエルドラインの
発生状況を示した概略図であって、ボス6aの樹脂流動
の下流側にウエルドライン10が発生している。このウ
エルドラインの様子は、ボスの各寸法によって異なる
が、樹脂流動の上流側から樹脂が充填される射出成形で
は孔部においてウエルドが発生することは本質的に避け
られない。このウエルドがボス6aの強度低下を招いて
いるが、そのウエルドの定量的把握および予測が困難な
ことが製品設計の大きな障害となっていた。
【0004】図10は流動途中の状態を樹脂の流動方向
に対して垂直方向から見た図であり、矢印は樹脂の流動
方向である。図に示すように、ボス6aで上流と下流側
でボスキャビティに注入される樹脂の量に時間差が生じ
ることがウエルドを生成する要因である。また、上記ボ
ス部の強度低下を補うためには、当然ボス部の肉厚を厚
くすることが考えられるが、前記したように基板になる
部分の板厚の2/3を超える肉厚では図11に示すよう
に製品外観にヒケ11が顕現する。このためヒケと強度
の両方の性能を満足するボスの設計には、通常の射出成
形では自ずと限界があった。さらに強度向上のみを目的
としてボスの肉厚を厚くしても、ウエルドは強く現れる
ため、単純に強度が向上するものでもない。
【0005】この問題を解決するため、発明者等はボス
を有する樹脂成形品を成形するため、ボス金型部3が基
板を形成するため、ボス金型部3が基板を形成するキャ
ビティ2に対して接離自在となるように金型内を摺動可
能に支持され、且つ弾性手段によりキャビティ2の方向
に付勢されている金型を開発した。この金型は、図8の
ように上記ボス金型を付勢する弾性手段がコイルばね9
であることを特徴としている。(特願平5−17574
9号、特願平5−274445号等)。しかし、上記金
型を用いた成形法には以下の問題があった。すなわち、
樹脂原料の種類や成形条件を変更する度にばね強度など
を調整する必要があることである。また、ボス裏面のヒ
ケを小さくするためには、ばねを一定量以上縮める必要
があり、そのため射出成形工程中に比較的大きな保圧を
かけなければならないことも問題であった。さらに、こ
こで使用するばね強さが強すぎるとボス裏面の転写性が
他の部分に比べて良すぎるため、しぼ等の転写むらによ
る外観不良が生じ好ましくない。反面ばね強さが弱過ぎ
るとヒケに対する効果が薄いため、ヒケが発生し外観不
良となり好ましくない。
【0006】本発明は上記の問題点に鑑みなされたもの
で、ウエルドが発生せず、ヒケが小さく、ボス長さの精
度が高いと同時にボス裏面の転写むらが小さい射出成形
用金型ならびに成形制御装置および成形方法を提供する
ことを目的とする。
【0007】上記目的を達成するために、請求項1の発
明に係る樹脂成形品成形用金型は、ボスを有する樹脂成
形品を成形するための金型であって、ボス形状部分を備
えたボス金型部を基板のキャビティに対して接離自在と
なるように金型内に摺動可能に設け、このボス金型部を
上記基板のキャビティ方向に付勢する液体圧シリンダー
装置又はリニアモータ装置からなる制御可能な押圧手段
を配設し、上記基板のボスに対応する表面位置および他
の表面位置に圧力センサーを備えたものである。
【0008】さらに、請求項2の発明に係る樹脂成形品
成形用金型は、上記の成形用金型において、基板のボス
に対応する表面位置に備えたセンサーおよび基板の他の
表面位置に備えたセンサーが互いにゲートからほぼ等し
い距離にあるものである。
【0009】さらに、請求項3の発明に係る成形制御装
置は、上記の成形用金型において、基板のボスに対応す
る表面位置に備えた圧力センサーおよび他の表面位置に
備えた圧力センサーから検出した樹脂圧力差を0に近付
けるように流体圧シリンダー装置又はリニアモータ装置
からなる押圧手段に通ずる流体の圧力又は電気の電圧、
電流をコントロールする制御装置を設けたことを特徴と
するものである。
【0010】さらにまた、請求項4の発明に係る成形方
法は、請求項1記載の成形用金型に溶融樹脂を注入し、
その溶融樹脂圧によりボスキャビティ内にあるボス金型
部を徐々に所定位置まで後退させ、請求項3記載の成形
制御装置を用いて圧力センサーから検出した樹脂圧力差
を0に近付けるように、ボス金型部に対する押圧手段を
制御しつつ冷却を行うことを特徴とするものである。
【0011】
【作用】本発明における樹脂成形品成形用金型は、ボス
形状部分を備えたボス金型部を基板にキャビティに対し
て接離自在となるように金型内に摺動可能に設け、この
ボス金型部を上記基板のキャビティ方向に付勢する流体
圧シリンダー装置又はリニアモータ装置からなる制御可
能な押圧手段を配設し、上記基板のボスに対応する表面
位置および他の表面位置に圧力センサーを備えたため、
上記圧力センサーより検出した樹脂圧力差を0に近付け
るように流体圧又は電圧、電流を制御し、ボス金型部に
対する押圧力を調整することにより、ボス部内に注入さ
れた樹脂が冷却固化する際収縮しようとしてもボス側よ
り押圧力がはたらき、収縮によるボス裏側のへこみが生
じない。
【0012】また、上記基板のボスに対応する表面位置
に備えた圧力センサーおよび基板の他の表面位置に備え
た圧力センサーをゲートから等距離に設定することによ
り、ヒケおよび転写斑に関する情報が正確にフィードバ
ックされる。
【0013】さらにまた、本発明における成形方法は、
上記金型に溶融樹脂を注入し、その溶融樹脂圧によりボ
スキャビティ内にあるボス金型部を徐々に所定位置まで
後退させ、前記成形制御装置を用いて圧力センサーより
検出した樹脂圧力差を0に近付けるようにボス金型部に
対する押圧手段を制御しつつ冷却を行うことにより、ボ
スの裏側にヒケを生ずることがないばかりでなく、ウエ
ルドも発生しない。
【0014】
【実施例】
実施例1 図1は本発明の実施例の全体を示す説明図、図2は本発
明の成形用金型の実施例を示す断面図、図3は図2の全
型の作動状況を示す説明図である。図2において、1は
成形用金型で、固定型1aおよび移動型1bより構成さ
れている。2は基板2aのキャビティで図示されないゲ
ートに連通されている。3はボス金型部で、ボスに合致
するボス形状部分3bを備え、成形金型1内において基
板のキャビティ2に対して接離自在となるように摺動可
能に設けられている。このボス金型部の基板2aとの反
対側にはフランジ3aが設けられ、ボスキャビティ6に
接続して設けられたシリンダー部15の端面15aと上
記フランジ3aとが係合することによりボス金型部3の
端面が基板のキャビティ2のボス側の面とほぼ面一とな
るように構成されている。成形金型1の基板のキャビテ
ィ2とは反対面に、ボス金型部3が後退したときのスト
ッパー7が設けられ、このストッパー7の中央には製品
のボスに下孔を形成するためのピン4が、その端面がキ
ャビティ2のボス側の面とほぼ一致するように植設され
ている。なお、このピン4はボス金型部3の中心孔とは
摺接するものである。8はボス金型部3の端面に接合す
るピストンで、上記したボス金型部3が後退したときの
ストッパー7との当接はピストン8を介して行われる。
このピストン8は上記シリンダー部15に嵌合し、スト
ッパー7と一体の盲栓16の通孔16aより液体が流入
する。流体としての油12により常時ボス金型部3を基
板のキャビティ2の方向へ付勢している。
【0015】図1において、17は射出成形機、18は
ゲートである。13aは基板2aのボス6aに対応する
表面位置に設けられた圧力センサー、13bは基板2a
の他の表面位置に設けられた例えばロードセル等の圧力
センサーであって、圧力センサー13a,13bは互い
にゲート18からほぼ等しい距離に設定されている。1
4aは押圧手段14としての流体圧シリンダー装置で、
前記ピストン8、シリンダー部15等より構成され、制
御装置19としての油圧制御装置19aに配線20を介
して接続されている。また上記圧力センサー13a,1
3bは配線20,21を介して油圧制御装置19aに接
続されている。
【0016】次に上記実施例の動作について説明する。
上記のように構成されたボスを有する樹脂成形品成形用
金型1に対し、射出成形機17を用いてゲート18を経
て溶融樹脂5を注入する。注入時の油圧は低く抑える。
キャビティ2に注入された溶融樹脂5はその注入圧力で
ボス金型部3を図7(a)〜(d)に示すように徐々に
後退させ、図3(a)のようにボス金型部3のフランジ
3aがピストン8を介してストッパ7に当接するまで油
圧による付勢力に抗して後退させボス6aを形成する。
ボス形成後は溶融樹脂の注入は停止されて冷却固化され
る。これを成形用金型の固定型1a、可動型1bより離
型させれば、図3(b)に示す如きボス6aを有する樹
脂成形品が得られる。この樹脂成形品のボス6aはボス
金型部3の徐々な後退により樹脂が進入して形成される
のでウエルドの発生はなく、また樹脂充填後から冷却固
化時はボス金型部3を介して増加する油圧により押圧さ
れるので、ヒケの発生も抑制される。このとき圧力セン
サー13a,13bから検出した樹脂圧力を等しく、す
なわち樹脂圧力差を0にするようにフィードバックを行
い油圧を制御することにより、ボス6a裏面にヒケが生
じないのは勿論シボ面等が他の部分よりも転写性が良過
ぎたり悪過ぎたりせず、均一な外観を有する成形品が得
られる。
【0017】上記は油圧制御による実施例について説明
したが、流体圧としては、他の液圧、空気圧を利用する
ことも可能である。
【0018】次に本発明の上記実施例に示された成形用
金型により成形された樹脂成形品と、通常の射出成形金
型により成形された樹脂成形品との特性を比較評価した
結果を説明する。試料の寸法は、基板の厚さを2.0m
m、ボスの肉厚を1.8mmとし、ボス孔径を2.8m
m、ボス長さを10mmとした。成形材料としては、A
BS樹脂3001、ABS/PCアロイFC−30(以
下、FC−30と略称)、ABS/PBT(GF20
%)アロイTB−904GE(以下、TB−904GE
と略称)(何れも三菱レイヨン(株)製、熱可塑性樹
脂)の3種類とし、射出成形機(東芝機械(株)製IS
−50EP)で成形した。締付最大トルクの評価には、
JIS1種3.5φ×10mmネジを使用しボス破壊時
の最大締め付けトルクを測定し、n=5の平均をとっ
た。ヒケ量は表面粗さ計(東京精密製(Surfco
m)を用いて測定し、n=5の平均をとった。また、ボ
ス長さはマイクロメータを用いて測定し、n=10の平
均をとった。評価結果を表1に示す。
【0019】
【表1】
【0020】表1より、最大締付けトルク、ヒケ量、ボ
ス長さ精度のいずれも比較例よりも本発明の方が優れて
いることがわかる。
【0021】実施例2 なお、上記実施例では、押圧手段14として流体圧シリ
ンダー装置14aを成形用金型に組み込み、これに通ず
る油をコントロールする油圧制御装置19aを用いたも
のを示したが、上記のような流体圧シリンダー14aに
代えてリニアモータ装置を成形用金型に組み込み、これ
に通ずる電気の電圧、電流をコントロールする制御装置
を設けてもよい。
【0022】図4、図5および図6はこのようなリニア
モータ装置、電圧、電流制御装置を設けた図面を示し、
それぞれ図1、図2および図3に対応するものである。
図4、図5および図6において、図1、図2および図3
と同一部分又は対応する部分については同一符号を付し
その説明を省略する。図4において、14bはリニアモ
ータ装置、19bは制御装置19としての電圧、電流制
御装置で両者は配線20′で接続されている。一方、圧
力センサー13a,13bにより検出された圧力値は配
線21を経て差圧として捉えられ、電圧、電流制御装置
19bにフィードバックされる。図5および図6におい
て、8′はピン4上をスライド可能なコアで、図5のよ
うにリニアモータ装置14bに電流を通ずることによ
り、推力が発生し、ボス金型部3のフランジ3aがシリ
ンダー部15の端面15aに当接するまで付勢すること
ができる。このときボス金型部3の端面が基板のキャビ
ティ2のボス側の面とほぼ面一となる。また図6のよう
に溶融樹脂5の注入圧により後退したボス金型部3のフ
ランジ3aは上記コア8′を介して盲蓋16のストッパ
7に当接する。
【0023】次に上記実施例の動作について説明する。
ボスを有する樹脂成形品成形用金型1に対し、射出成形
機17を用いてゲート18を経て溶融樹脂5を注入す
る。注入時の電圧、電流は低く抑える。キャビティ2に
注入された溶融樹脂5はその注入圧力でボス金型部3を
徐々に後退させ、図6(a)のようにボス金型部3のフ
ランジ3aがコア8′を介してストッパー7に当接する
まで、リニアモータ装置14bの低い付勢力に抗して後
退させ、ボス6aを形成する。ボス形成後は溶融樹脂の
注入は停止されて冷却固化される。これを成形用金型の
固定型1a、移動型1bより離型させれば図6(b)に
示す如きボス6aを有する樹脂成形品が得られる。この
樹脂成形品のボス6aはボス金型部3の徐々な後退によ
り樹脂が進入して形成されるのでウエルドの発生はな
く、また樹脂充填後から冷却固化時はボス金型部3を介
して増加するリニアモータ装置14のコア8´の推力に
より押圧されるので、ヒケの発生も抑制される。このと
き圧力センサー13a,13bから検出した樹脂圧力を
等しく、すなわち樹脂圧力差を0にするようにフィード
バックを行い、電流、電圧を制御することにより、ボス
6aの表面にヒケが生じないのは勿論シボ面等が他の部
分よりも転写性が良過ぎたり悪過ぎたりせず、均一な外
観を有する成形品が得られる。
【0024】本発明の上記実施例2に示された成形用金
型により成形された樹脂成形品と、通常の射出成形金型
により成形された樹脂成形品との特性を比較評価した結
果は前記実施例1において説明した結果と同様のもので
あった。
【0025】
【発明の効果】本発明における樹脂成形品成形用金型
は、ボス形状部分を備えたボス金型部を基板のキャビテ
ィに対して接離自在となるように金型内に摺動可能に設
け、このボス金型部を上記基板のキャビティ方向に付勢
する流体圧シリンダー装置又はリニアモータ装置からな
る制御可能な押圧手段を配設し、上記基板のボスに対応
する表面位置および他の表面位置に圧力センサーを備え
たため、上記圧力センサーより検出した樹脂圧力差を0
に近付けるように流体圧又は電圧、電流を制御し、ボス
金型部に対する押圧力を調整することにより、ボス部内
に注入された樹脂が冷却固化する際収縮してもボスの裏
側にヒケが生ずるのを防止することができる。
【0026】また、上記基板のボスに対応する表面位置
に備えた圧力センサーおよび基板の他の表面位置に備え
た圧力センサーをゲートから等距離に設定することによ
り、ヒケの発生状況や転写状況をより正確に把握出来る
ので、確実にヒケを防止し、転写斑を無くすことができ
る。
【0027】さらにまた、本発明における成形方法は、
上記金型に溶融樹脂を注入し、その溶融樹脂圧によりボ
スキャビティ内にあるボス金型部を徐々に所定位置まで
後退させ、前記成形制御装置を用いて圧力センサーより
検出した樹脂圧力差を0に近ずけるようボス金型部に対
する押圧手段を制御しつつ冷却を行うことにより、ボス
を有する樹脂成形品のウエルドがなくなり、ボス裏面の
ヒケが発生せず、ボス長さの寸法精度を向上させること
ができる。さらに樹脂がボスキャビティ部分に充填され
た後に押圧手段によりボス裏面に圧力がかかり、ボス裏
側と他の部分の圧力差をフィードバックしながら押圧手
段を制御するため、成形品表面の転写斑を確実に抑制す
ることができる。また上記力により金型から成形品を剥
離させる力が働くため従来より長いボスの離型が容易と
なり、製品や金型を設計する上での自由度が大となる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の実施例1による全体を示す説明図。
【図2】本発明の実施例1の成形用金型を示す断面図。
【図3】図2の金型の作動状況を示す説明図。
【図4】本発明の実施例2による全体を示す説明図。
【図5】本発明の実施例2の成形用金型を示す断面図。
【図6】図5の金型の作動状況を示す説明図。
【図7】本発明の原理説明図。
【図8】コイルばねを使った射出成形用金型を示す断面
図。
【図9】ボスにおけるウエルドライン発生状況を示す説
明図。
【図10】従来の成形用金型における溶融樹脂の流動途
中の状態を示す図。
【図11】樹脂成形品のヒケを示す図。
【符号の説明】
1 成形用金型 1a 固定型 1b 移動型 2 基板のキャビティ 2a 基板 3 ボス金型部 3a フランジ 3b ボス形状部分 4 ピン 5 溶融樹脂 6 ボスキャビティ 6a ボス 7 ストッパー 8 ピストン 8′ コア 9 コイルばね 10 ウエルドライン 11 ヒケ 12 油 13a 圧力センサー 13b 圧力センサー 14 押圧手段 14a 流体圧シリンダー装置 14b リニアモータ装置 15 シリンダー部 15a 端面 16 盲栓 16a 通孔 17 射出成形機 18 ゲート 19 制御装置 19a 油圧制御装置 19b 電圧、電流制御装置 20 配管 20′ 配線 21 配線

Claims (4)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 ボスを有する樹脂成形品を成形するため
    の金型であって、ボス形状部分を備えたボス金型部を基
    板のキャビティに対して接離自在となるように金型内に
    摺動可能に設け、このボス金型部を上記基板のキャビテ
    ィ方向に付勢する流体圧シリンダー装置又はリニアモー
    タ装置からなる制御可能な押圧手段を配設し、上記基板
    のボスに対応する表面位置および他の表面位置に圧力セ
    ンサーを備えたことを特徴とするボスを有する樹脂成形
    品成形用金型。
  2. 【請求項2】 請求項1記載の成形用金型において、基
    板のボスに対応する表面位置に備えた圧力センサーおよ
    び基板の他の表面位置に備えた圧力センサーが互いにゲ
    ートからほぼ等しい距離にあることを特徴とするボスを
    有する樹脂成形品成形用金型。
  3. 【請求項3】 請求項1記載の成形用金型において、基
    板のボスに対応する表面位置に備えた圧力センサーおよ
    び他の表面位置に備えた圧力センサーから検出した樹脂
    圧力差を0に近付けるように流体圧シリンダー装置又は
    リニアモータ装置からなる押圧手段に通ずる流体の圧力
    又は電気の電圧、電流をコントロールする制御装置を設
    けたことを特徴とする成形制御装置。
  4. 【請求項4】 請求項1記載の成形用金型に溶融樹脂を
    注入し、その溶融樹脂圧によりボスキャビティ内にある
    ボス金型部を徐々に所定位置まで後退させ、請求項3記
    載の成形制御装置を用いて圧力センサーから検出した樹
    脂圧力差を0に近付けるように、ボス金型部に対する押
    圧手段を制御しつつ冷却を行うことを特徴とする成形方
    法。
JP29806494A 1994-11-08 1994-11-08 ボスを有する樹脂成形品成形用金型ならびに成形制御装置および成形方法 Pending JPH08132484A (ja)

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Cited By (2)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2011240602A (ja) * 2010-05-18 2011-12-01 Toshiba Mach Co Ltd 射出成形方法、およびその装置
JP2018047608A (ja) * 2016-09-21 2018-03-29 マツダ株式会社 可動構造体を内部に備えた金型および当該金型を用いた成形品の製造方法

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