JPH08131U - シリンダのピストン位置検出装置及びその集中管理装置 - Google Patents

シリンダのピストン位置検出装置及びその集中管理装置

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JPH08131U
JPH08131U JP006423U JP642395U JPH08131U JP H08131 U JPH08131 U JP H08131U JP 006423 U JP006423 U JP 006423U JP 642395 U JP642395 U JP 642395U JP H08131 U JPH08131 U JP H08131U
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danger
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宏 籠橋
孝夫 西沢
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シーケーディコントロールズ株式会社
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Abstract

(57)【要約】 【目的】シリンダのピストン位置を検出するために設け
られた磁気センサに対して危険領域出力回路を付加する
ことにより、ピストンの危険範囲の判別を行い易くす
る。 【構成】磁気センサ1は、磁石4との距離に対応する大
きさの出力を生ずる磁気抵抗素子7と、その磁気抵抗素
子7に対して磁石3が最も近接した位置から一定範囲内
に位置する場合を最適感度検知帯域として検出するとと
もに、その最適感度検知帯域から外れた一定範囲内に位
置する場合に危険感度検知帯域として検出する検出回路
13とを備えている。磁気センサ1はさらに危険感度検
知帯域で危険信号出力を発する危険領域出力回路を備
え、危険感度専用出力線26aを介して危険信号が外部
出力される。この危険信号出力に基づいて、ピストンの
危険範囲の判別を行うことができる。

Description

【考案の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】
この考案は、空圧シリンダや油圧シリンダ等のシリンダのピストンの位置を検 出するピストン位置検出装置、及び該検出装置を集中管理する集中管理装置に関 するものである。
【0002】
【従来の技術】
従来、この種のピストン位置検出装置に用いられる磁気センサは、ピストンに 設けられた磁石との距離に対応する大きさの出力を生ずる磁気抵抗素子と、しき い値が各別に異なる二つのコンパレータと、各コンパレータの出力により緑色と 赤色とに各別に発光する二つの発光体とを備えている。そして、ピストンが磁気 抵抗素子に最も接近した一定の最適範囲ある時には緑色の発光体を、その最適範 囲から外れた一定の危険範囲にある時には赤色の発光体をそれぞれ点灯させるよ うになっている。
【0003】
【考案が解決しようとする課題】
ところが、上記のように構成された磁気センサでは、振動などの影響により設 定がずれて危険範囲になっても、発光体を目視することによってのみ確認し得る だけであった。
【0004】 従って、このような磁気センサをプラントの各装置毎に多数配設した場合には 、各装置毎に発光体を目視して表示色を判別する必要があり、その判別が大変困 難であった。
【0005】 本考案の第1の目的は、前述した従来からの磁気センサにさらに危険領域出力 回路を付加することにより、ピストンの危険範囲の判別を行い易くすることにあ る。
【0006】 又、本考案の第2の目的は、第1の目的に加え、各シリンダから離れた場所で 夫々のピストン位置を集中的に管理することにある。
【0007】
【課題を解決するための手段】
上記第1の目的を達成するため、請求項1に係る考案では、シリンダチューブ 内にピストンを移動可能に設けるとともに、そのピストンに磁石を設け、前記シ リンダチューブの外側には前記磁石の磁気を検出する磁気センサを設けたシリン ダのピストン位置検出装置において、前記磁気センサは、前記磁石との距離に対 応する大きさの出力を生ずる磁気抵抗素子と、その磁気抵抗素子に対して前記磁 石が最も近接した位置から一定範囲内に位置する場合を最適感度検知帯域として 検出するとともに、その最適感度検知帯域から外れた一定範囲内に位置する場合 に危険感度検知帯域として検出する検出回路と、その検出信号に基づきこれらの 帯域でそれぞれ発光体を作動させる発光回路と、前記危険感度検知帯域で危険信 号出力を外部出力する危険領域出力回路とを備えた。
【0008】 又、上記第2の目的を達成するため、請求項2に係る考案では、請求項1記載 のシリンダのピストン位置検出装置を複数配置し、これら各装置を管理するシリ ンダのピストン位置管理装置であって、前記各磁気センサに設けられた各危険領 域出力回路にそれぞれ接続され、これら各危険領域出力回路からの危険信号出力 を集中的に入力可能な危険信号入力部と、各磁気センサに対応して設けられた表 示部とを備え、その危険信号入力部に入力される危険信号出力を出力した磁気セ ンサに対応する表示部を作動させるようにした。
【0009】
【作用】
従って、請求項1に係る考案では、磁気抵抗素子の出力が最適感度検知帯域に ある場合には安全表示を、危険感度検知帯域にある場合には危険表示をそれぞれ 発光体が行う。さらに、磁気抵抗素子の出力が危険感度検知帯域にある場合には 危険領域出力回路から危険信号出力が外部に発せられる。
【0010】 又、請求項2に係る考案では、上記作用に加え、各危険領域出力回路からの危 険信号出力が集中的に入力可能な危険信号入力部を備えており、その危険信号入 力部に入力される危険信号出力を出力した磁気センサに対応する表示部が作動さ れるため、各シリンダから離れた所定の場所で各シリンダのピストン位置を集中 管理することが可能となる。
【0011】
【実施例】
以下、本考案の一実施例を図1〜図4に従って説明する。 図1に磁気センサとしての磁気近接スイッチ1を示し、エアシリンダチューブ 2内のピストン3にマグネット4(磁石)が嵌着されているとともに、前記チュ ーブ2の外側にセンサケース5が固定されている。このセンサケース5内には回 路基板6が設けられ、図2に示す同回路基板6上の回路には磁気抵抗素子7がピ ストン3のマグネット4に対応して接続されているとともに、緑色発光ダイオー ド8及び赤色発光ダイオード9(発光体)が接続されている。
【0012】 次に、図2に示す回路について詳述する。 電源線10(プラス側出力線)と接地線11(マイナス側出力線)との間には 前記磁気抵抗素子7が定電流回路12を介して接続され、この磁気抵抗素子7は 磁界の強さに応じて中点Cの電圧が低下するようになっている。検出回路13は しきい値の高い第一のオペアンプ14 (コンパレータ)としきい値の低い第二 のオペアンプ15(コンパレータ)とを有し、それらの入力端子がそれぞれ磁気 抵抗素子7の中点Cに接続されている。
【0013】 16,17はそれぞれ第一及び第二の発光回路、22は出力回路である。出力 回路22はトランジスタ23を有し、そのコレクタと電源線10との間にバイパ ス線22aが両発光回路16,17と並列に接続されているとともに、そのエミ ッタが接地線11に接続されている。第一の発光回路16は抵抗18、緑色発光 ダイオード8及びトランジスタ19を直列に接続したもの、第二の発光回路17 は抵抗18、赤色発光ダイオード9、トランジスタ20及びトランジスタ21を 直列に接続したものであって、両発光回路16,17は互いに並列して電源線1 0と出力回路22のトランジスタ23のベースとの間に接続されている。トラン ジスタ20のベースは緑色発光ダイオード8とトランジスタ19のコレクタとの 間に接続されている。第一のオペアンプ14の出力端子は抵抗24を介してトラ ンジスタ21のベースに接続されているとともに、第二のオペアンプ15の出力 端子は抵抗25を介してトランジスタ19のベースに接続されている。
【0014】 電源線10と接地線11との間において危険領域出力回路26が前記両発光回 路16,17及び出力回路22に対し並列接続されている。この危険領域出力回 路26は一対のトランジスタ27,28を有し、トランジスタ27のコレクタが 抵抗29を介してトランジスタ28のベースに接続されているとともに、トラン ジスタ27のベースが赤色発光ダイオード9とトランジスタ20のコレクタとの 間に抵抗30を介して接続されている。特に、トランジスタ28はオープンコレ クタ28aとなっており、これにより危険感度専用出力線26aが構成されてい る。
【0015】 さて、マグネット4が磁気近接スイッチ1の磁気抵抗素子7に対し次第に接近 した後再び遠ざかる場合に、磁気抵抗素子7に作用する磁界の強さは次第に増大 して最大値となった後、次第に減少するため、中点Cの電圧は図3に示すように 次第に減少して最低値になった後、次第に上昇する。その電圧が第一のオペアン プ14のしきい値Hより下がると、その出力が高電位となり、又、その電圧がさ らに低下して第二のオペアンプ15のしきい値Lより下がると、その出力が高電 位となる。
【0016】 中点Cの電圧が第一のオペアンプ14のしきい値Hよりも上にあると、両オペ アンプ14,15の出力が低電位であるため、トランジスタ21,19がオフに なって近接スイッチ1はオフされ、これに接続されたシーケンサ(図示せず)の フォトカプラが動作しないレベルの暗電流が電源線10と接地線11との間に流 れている。
【0017】 第一のオペアンプ14の出力だけが高電位の場合にはトランジスタ19がオフ になってトランジスタ20のベースが高電位になり、トランジスタ20のコレク タ、エミッタ間がオンするとともに、トランジスタ21のベースに高電位の出力 が送られてトランジスタ21のコレク タ、エミッタ間がオンし、さらに出力回 路22のトランジスタ23がオンすることにより、第二の発光回路17に電流が 流れて赤色発光ダイオード9が点灯する。これにより、近接スイッチ1がオンさ れ、前記シーケンサ (図示せず)のフォトカプラが動作して同スイッチ1の状 態を判別する。
【0018】 又、第二のオペアンプ15の出力も高電位になると、トランジスタ19のベー スに高電位の出力が送られてトランジスタ19のコレクタ、エミッタ間がオンし 、出力回路22のトランジスタ23がオンすることにより、第一の発光回路16 に電流が流れて緑色発光ダイオード8が点灯するとともに、トランジスタ20の ベースへの出力が低電位になってトランジスタ20がオフされ、赤色発光ダイオ ード9が消灯する。この場合も、近接スイッチ1がオンされ、前記シーケンサ( 図示せず)のフォトカプラが動作して同スイッチ1の状態を判別する。
【0019】 特に、第二の発光回路17に電流が流れて赤色発光ダイオード9が点灯すると 、危険領域出力回路26のトランジスタ27のベースが低電位になってトランジ スタ27のエミッタ、コレクタ間がオンし、さらにトランジスタ28のベースに 高電位の出力が送られてトランジスタ28のコレクタ、エミッタ間がオンするこ とにより、トランジスタ28のオープンコレクタ28aに危険信号出力Sが生じ る。この出力Sにより、赤色発光ダイオード9が点灯した時にのみ警報を発して 危険範囲にあることを知らせることができる。
【0020】 本実施例においては、前記両発光回路16,17に加えてさらに危険領域出力 回路26を付加したので、発光ダイオード8,9を目視して確認することができ るだけではなく、危険領域出力回路26の危険信号出力Sによっても危険範囲に あることを判別することができ、その判別が大変行い易くなる。
【0021】 又、リード線は電源線10と接地線11との二線式のものに危険感度専用出力 線26aを加えて三線式にするだけでよいため、結線が容易である。 次に、このように構成された磁気近接スイッチ1を利用して集中管理するシス テムを詳述する。
【0022】 図4に示すように複数配設した磁気近接スイッチ1A〜1Eは制御部31を介 して中央管理部32に接続されている。各磁気近接スイッチ1A〜1Eの危険信 号出力SA〜SEは危険信号管理部33(危険信号入力部)で一つにまとめられ 、この危険信号管理部33はさらに中央管理部32に接続されている。
【0023】 そして、各磁気近接スイッチ1A〜1Eの危険領域出力回路26のうちいずれ か一つのものに危険信号出力SA〜SEが生ずると、その危険信号出力が中央管 理部32に送られるようになっている。又、この危険信号管理部33において、 各近接スイッチ1A〜1Eの危険信号出力SA〜SEの入力ごとに表示部として の発光ダイオード(図示せず)を接続している。これにより、各近接スイッチ1 A〜1Eの状態を一目で確認することができる。
【0024】 このように各磁気近接スイッチ1A〜1Eの危険信号出力SA〜SEを危険信 号管理部33にまとめるとともに、各磁気近接スイッチ1A〜1Eの危険信号出 力SA〜SEを中央管理部32で管理するようにすれば、一目で全近接スイッチ 1A〜1Eの状態が分かって管理が大変行い易くなり、ひいてはメンテナンスや 稼働率が向上するとともに無人化ラインへの導入に適する。
【0025】
【考案の効果】
以上詳述したように、本考案によれば、従来からある発光体の目視に加えて危 険領域出力回路からの危険信号出力によっても判断することができるので、管理 が大変行い易くなる。そのため、磁気センサの配置箇所から被検出物が少しずつ 移動するような異常や磁気センサが所望の箇所から少しずつ移動するような異常 が生じた場合に、その異常が一定の許容範囲を越える前に対策を講ずることがで きる。しかも、複数の磁気センサの危険領域出力回路を集中的に管理すれば、い ちいち個々の磁気センサに設けられた発光体を確認する必要がなくなるため、複 数の磁気センサの管理を容易に行なうことができる。更に、この集中管理を行う 箇所に表示部を設けて危険信号出力のあった磁気センサに対応する表示部を作動 させることで目視により異常発生を集中管理を行うことができ、集中管理を容易 に行うことができる効果がある。
【図面の簡単な説明】
【図1】 本考案の一実施例に係る磁気近接スイッチを
示す概略断面図
【図2】 同近接スイッチの回路図
【図3】 磁気抵抗素子の出力と発光回路の出力及び危
険領域出力回路の出力及び近接スイッチの動作との関係
を示す説明図
【図4】 複数の近接スイッチを利用した集中管理シス
テムを示すブロック図
【符号の説明】
1…磁気近接スイッチ(磁気センサ)、3…ピストン、
4…マグネット(磁石)、7…磁気抵抗素子、8…緑色
発光ダイオード(発光体)、9…赤色発光ダイオード
(発光体)、13…検出回路、14…第一のオペアンプ
(コンパレータ)、15…第二のオペアンプ(コンパレ
ータ)、16…第一の発光回路、17…第二の発光回
路、22…出力回路、26…危険領域出力回路、26a
…危険感度専用出力線、28a…オープンコレクタ。

Claims (2)

    【実用新案登録請求の範囲】
  1. 【請求項1】 シリンダチューブ(2)内にピストン
    (3)を移動可能に設けるとともに、そのピストン
    (3)に磁石(4)を設け、前記シリンダチューブ
    (2)の外側には前記磁石(4)の磁気を検出する磁気
    センサ(1)を設けたシリンダのピストン位置検出装置
    において、 前記磁気センサ(1)は、前記磁石(3)との距離に対
    応する大きさの出力を生ずる磁気抵抗素子(7)と、そ
    の磁気抵抗素子(7)に対して前記磁石(3)が最も近
    接した位置から一定範囲内に位置する場合を最適感度検
    知帯域として検出するとともに、その最適感度検知帯域
    から外れた一定範囲内に位置する場合に危険感度検知帯
    域として検出する検出回路(13)と、その検出信号に
    基づきこれらの帯域でそれぞれ発光体(8,9)を作動
    させる発光回路(16,17)と、前記危険感度検知帯
    域で危険信号出力(S)を外部出力する危険領域出力回
    路(26)とを備えたことを特徴とするシリンダのピス
    トン位置検出装置。
  2. 【請求項2】 請求項1記載のシリンダのピストン位置
    検出装置を複数配置し、これら各装置を管理するシリン
    ダのピストン位置管理装置であって、 前記各磁気センサ(1A〜AE)に設けられた各危険領
    域出力回路(26)にそれぞれ接続され、これら各危険
    領域出力回路(26)からの危険信号出力(SA〜S
    E)を集中的に入力可能な危険信号入力部(33)と、
    各磁気センサ(1A〜1E)に対応して設けられた表示
    部とを備え、その危険信号入力部(33)に入力される
    危険信号出力(SA〜SE)を出力した磁気センサ(1
    A〜1E)に対応する表示部を作動させるようにしたこ
    とを特徴とするシリンダのピストン位置検出装置におけ
    る集中管理装置。
JP006423U 1995-06-27 1995-06-27 シリンダのピストン位置検出装置及びその集中管理装置 Pending JPH08131U (ja)

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JP2015105666A (ja) * 2013-11-28 2015-06-08 三菱電機株式会社 差圧駆動式四方弁、及び、空調装置

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