JPH08130697A - マルチスクリーンディスプレイ構造 - Google Patents

マルチスクリーンディスプレイ構造

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JPH08130697A
JPH08130697A JP6270022A JP27002294A JPH08130697A JP H08130697 A JPH08130697 A JP H08130697A JP 6270022 A JP6270022 A JP 6270022A JP 27002294 A JP27002294 A JP 27002294A JP H08130697 A JPH08130697 A JP H08130697A
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JP
Japan
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shaft
half cabinet
nut
rear half
cabinet
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JP6270022A
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English (en)
Inventor
Keizo Furuya
恵三 古屋
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Toshiba Corp
Original Assignee
Toshiba Corp
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Publication date
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Priority to DE69522285T priority patent/DE69522285T2/de
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Abstract

(57)【要約】 【目的】 輸送時や保管時におけるスペースの削減、ま
た、複数個のPJユニットの据え付け作業時等において
PJユニットを積み上げる際の作業性の向上等がはかれ
るマルチスクリーンディスプレイ構造を提供すること。 【構成】 PJユニットは前半分キャビネット8と、後
半分キャビネット9との略半分に分割されていて、前半
分キャビネット8はスクリーン33を取り付けるスクリ
ーン取付枠6と、横梁1及びつば部2を有する胴体7と
から構成されている。また、後半分キャビネット9は、
後半分キャビネット9を前半分キャビネット8に収納す
る際の収納動作のガイド役を果たすシャフト4a,4b
及び内部に保持された、スクリーン33に投射する映像
を作り出す、回路部分・投射管部分・レンズ部分を収納
した光学ユニット箱3とから構成されている。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明はマルチスクリーンディス
プレイ装置に係り、特に業務用の大画面装置を提供する
ために、小さなサイズのPJ(プロジェクション)ユニ
ット(キューブプロジェクションディスプレイともい
う)を複数個縦横方向に段積みしてワイドスクリーン化
したマルチスクリーンディスプレイ装置の構造に関す
る。
【0002】
【従来の技術】従来より、臨場感あふれる映像を多人数
で視聴するための大画面表示装置として大型ビデオプロ
ジェクタがある。これは、赤,青,緑の3原色に応じた
3本のCRT画像を40インチから60インチ程度まで
の大型スクリーンに投射するもので、前面投射式と背面
投射式とがある。
【0003】図10は1つの大画面を1つの大型スクリ
ーンで実現した背面投射型プロジェクタを示す図であ
る。
【0004】図10で、前記赤,青,緑の3原色に応じ
た3本のCRT画像は、2つのミラー、即ちミラー31
及びミラー32に反射されてスクリーン33にその画像
を表示する。映像としては標準のNTSC信号のほかに
ニューメディア機器が接続できるようにRGB信号も入
力できるようになっている。
【0005】昨今、このような投射式大型プロジェクタ
の性能はかなり向上してきているといえるが、画面の明
るさや指向性等はCRTディスプレイに比べると多少劣
る。一方、そのCRTディスプレイは家庭用テレビジョ
ン受像機として普及しているが、40インチ型までが限
度といわれている。
【0006】そこで最近では、60インチをこえる大型
スクリーンを実現するために、1つの大画面よりも複数
の小さな画面を複数組み合わせて、全体として1つの大
画面を実現する方式が用いられるようになってきてお
り、例えば、前記背面投射型プロジェクタである小さな
サイズのPJユニットを、複数個縦横方向に段積みして
ワイドスクリーン化したマルチスクリーンディスプレイ
装置等が一般的になってきている。
【0007】図11は従来のPJユニット単体を示す図
である。図11でPJユニットのキャビネットは、スク
リーン33を取り付けるためのスクリーン取り付け枠6
と胴体34とからなっていて、胴体34の内側には、図
示しない回路部分,投射管部分,レンズ部分からなる光
学ユニット箱(プロジェクター)3が収納されている。
同図から明らかな通りキャビネットの全長は、スクリー
ン33の中心部において、前記光学ユニット箱(プロジ
ェクター)3からの投射光が光学設計上の正規の焦点を
結んだときに、スクリーン33の大きさに等しい大きさ
の映像が投射されるような距離で決定される。
【0008】図12は従来のPJユニット単体が縦横方
向に段積みされてマルチスクリーンディスプレイ装置を
構成しているところを示す図である。
【0009】図12で、スクリーン33,35,36,
37は、マルチスクリーンディスプレイ装置に段積みさ
れた際に、隣り合った各スクリーン、即ち各PJユニッ
ト単体間においてわずかの隙間も生じないように直角精
度の優れた構造に仕上げられている。
【0010】ところで、上記の装置には、上述の通りキ
ャビネットの全長(スクリーン取り付け枠6の長さ+胴
体34の長さ)が光学設計上の正規寸法距離と等しい大
きさであり、この長い全長のままで輸送・保管・組立
(マルチスクリーンディスプレイ装置への組立)を行わ
なければならず、特に、奥行きの狭い場所での据え付け
作業時などでキャビネットを回転させる必要が生じたり
すると、作業性の低下が著しい。
【0011】また、光学ユニット箱3からスクリーン3
3までの間は、単なる空間(空きスペース)であり、映
像が投射されている時以外は有効でない。即ち、輸送時
においては、無駄な容積を輸送する必要が生じ、保管時
においては広い(無駄な)保管スペースを必要とする。
【0012】さらに、キャビネット後方において、光学
ユニット箱3と胴体34とが二重構造となっているた
め、二重構造による材料分の重さが重複し、かつ、製造
コストの上昇に結びついている。特に、重さについてい
えば、複数個のPJユニット単体を多数積み重ねて大画
面を構成する際などに影響が大きく、1台毎のPJユニ
ット単体の重量の僅かな増加が、大画面を構成するPJ
ユニット単体重量のトータル重量として非常に大きな影
響力を持つようになり、例えば、積み重ね時のキャビネ
ットの耐荷重強度や取り扱いの容易さについて重大な影
響を与える原因となっている。
【0013】
【発明が解決しようとする課題】上記の如く、上記従来
のPJユニットによれば、キャビネットの全長を光学設
計上の正規寸法距離と等しくとる必要があるため、映像
が投射されている時以外は無効である、光学ユニット箱
からスクリーンまでの間の空きスペースに起因した輸送
時や保管時におけるかさの増大や、光学ユニット箱と胴
体とが二重構造となっているためPJユニットを多数用
いて大画面を構成しようとした場合等にキャビネットの
耐荷重強度や取り扱い等の問題から画面の最大値に制限
が発生したり奥行きの狭い場所での据え付け作業の難航
する等の問題(欠点)があった。
【0014】そこで、本発明はこのような問題に鑑み、
輸送時や保管時におけるスペースの削減、また、複数個
のPJユニットの据え付け作業時等においてPJユニッ
トを積み上げる際の作業性の向上等がはかれるマルチス
クリーンディスプレイ構造を提供することを目的とす
る。
【0015】
【課題を解決するための手段】請求項1記載の発明によ
るマルチスクリーンディスプレイ構造は、複数のプロジ
ェクションユニットにより構成されて、大型マルチ映像
を作り出すマルチスクリーンディスプレイであって、前
半分キャビネットと後半分キャビネットとの略半分に分
割された構造を持ったプロジェクションユニットと、前
記前半分キャビネットに取り付けられて、背面側から投
射される映像を映し出すスクリーンと、前記後半分キャ
ビネット内部に保持され、前記スクリーンに映像を投射
するための、回路部分・投射管部分・レンズ部分からな
る機能を収納した光学ユニット箱と、前記後半分キャビ
ネットを前記前半分キャビネット内側にスライド収納す
る機構とを具備したことを特徴とする。
【0016】請求項2記載の発明によるマルチスクリー
ンディスプレイ構造は、請求項1記載のマルチスクリー
ンディスプレイ構造において、前記後半分キャビネット
は、前記光学ユニット箱の大半が直接外部にさらされる
ような篭形状を呈することを特徴とする。
【0017】請求項3記載の発明によるマルチスクリー
ンディスプレイ構造は、請求項1または2記載のマルチ
スクリーンディスプレイ構造において、前記後半分キャ
ビネットを前記前半分キャビネット内側にスライド収納
する機構は、前記前半分キャビネットに取り付けられた
前記スクリーンとの反対側に設けられたつば部と、前記
後半分キャビネットに前記つば部を貫通するように設け
られた複数のシャフトと、前記複数のシャフトの前記つ
ば部側に取り付けられたストッパーと、前記後半分キャ
ビネット内部に前記光学ユニット箱を保持するように設
けられたフレーム枠とから構成されることを特徴とす
る。
【0018】請求項4記載の発明によるマルチスクリー
ンディスプレイ構造は、請求項3記載のマルチスクリー
ンディスプレイ構造において、前記後半分キャビネット
を前記前半分キャビネットから前記ストッパーにより止
められるまで引き出された位置は、前記光学ユニット箱
から前記スクリーンに対して投射される映像が、光学設
計上の正規な焦点距離となる位置であることを特徴とす
る。
【0019】請求項5記載の発明によるマルチスクリー
ンディスプレイ構造は、請求項1,2または3記載のマ
ルチスクリーンディスプレイ構造において、前記プロジ
ェクションユニットは、前記後半分キャビネットに設け
られた前記複数のシャフトの内、少なくとも左右各1本
のシャフト上の前記ストッパー側に設けられた第1の部
分溝と、前記第1の部分溝の設けられたシャフト上の前
記ストッパーと反対の位置に設けられた第2の部分溝
と、前記第1及び第2の部分溝のいづれかと嵌合される
ことにより前記前半分キャビネットと前記後半分キャビ
ネットの位置決めを行う、前記前半分キャビネットの前
記つば部後端に設けられた位置決め金具ストッパーとか
ら構成されることを特徴とする。
【0020】請求項6記載の発明によるマルチスクリー
ンディスプレイ構造は、請求項5記載のマルチスクリー
ンディスプレイ構造において、前記第1の部分溝の位置
は、前記後半分キャビネット内部に保持された前記光学
ユニット箱から投射される映像が、前記スクリーンに対
して光学設計上の正規な焦点距離となる位置で、前記位
置決め金具ストッパーによりロックされる位置に設けら
れていて、前記第2の部分溝の位置は、前記後半分キャ
ビネットが前記前半分キャビネットの内側に収納され
て、前記プロジェクションユニットの全長が最も短くな
る位置で、前記位置決め金具ストッパーによりロックさ
れる位置に設けられていることを特徴とする。
【0021】請求項7記載の発明によるマルチスクリー
ンディスプレイ構造は、請求項3または4記載のマルチ
スクリーンディスプレイ構造において、前記プロジェク
ションユニットは、前記左側の複数のシャフトの内の任
意に選択された第1のシャフトと、前記右側の複数のシ
ャフトの内の任意に選択された第2のシャフトと、前記
ストッパー上の、前記第1のシャフト近傍に設けられた
第1のナットと、前記ストッパー上の、前記第2のシャ
フト近傍に設けられた第2のナットと、前記後半分キャ
ビネットの後端外部から、前記第1のシャフトと平行に
前記後半分キャビネットの後端部及び前記つば部を貫通
して前記第1のナットと嵌合される、先端にボルトを有
する第3のシャフトと、前記後半分キャビネットの後端
外部から、前記第2のシャフトと平行に前記後半分キャ
ビネットの後端部及び前記つば部を貫通して前記第2の
ナットと嵌合される、先端にボルトを有する第4のシャ
フトとを具備し、前記第1のナットと先端にボルトを有
する第3のシャフトとをネジ止め固定して、前記第2の
ナットと先端にボルトを有する第4のシャフトとをネジ
止め固定したことを特徴とする。
【0022】請求項8記載の発明によるマルチスクリー
ンディスプレイ構造は、請求項3または4記載のマルチ
スクリーンディスプレイ構造において、前記プロジェク
ションユニットは、前記左側の複数のシャフトの内の任
意に選択された第1のシャフトと、前記右側の複数のシ
ャフトの内の任意に選択された第2のシャフトと、前記
ストッパー上の、前記第1のシャフト近傍に設けられた
第1のボルトと、前記ストッパー上の、前記第2のシャ
フト近傍に設けられた第2のボルトと、前記後半分キャ
ビネットの後端外部から、前記第1のシャフトと平行に
前記後半分キャビネットの後端部及び前記つば部を貫通
して前記第1のナットと嵌合される、先端にナットを有
する第3のシャフトと、前記後半分キャビネットの後端
外部から、前記第2のシャフトと平行に前記後半分キャ
ビネットの後端部及び前記つば部を貫通して前記第2の
ナットと嵌合される、先端にナットを有する第4のシャ
フトとを具備し、前記第1のボルトと先端にナットを有
する第3のシャフトとをネジ止め固定して、前記第2の
ボルトと先端にナットを有する第4のシャフトとをネジ
止め固定したことを特徴とする。
【0023】請求項9記載の発明によるマルチスクリー
ンディスプレイ構造は、請求項5または6記載のマルチ
スクリーンディスプレイ構造において、前記プロジェク
ションユニットは、前記左側の複数のシャフトの内、前
記第1及び第2の部分溝の設けられたシャフトから最も
離れた場所に位置する第1のシャフトと、前記右側の複
数のシャフトの内、前記第1及び第2の部分溝の設けら
れたシャフトから最も離れた場所に位置する第2のシャ
フトと、前記ストッパー上の、前記第1のシャフト近傍
に設けられた第1のナットと、前記ストッパー上の、前
記第2のシャフト近傍に設けられた第2のナットと、前
記後半分キャビネットの後端外部から、前記第1のシャ
フトと平行に前記後半分キャビネットの後端部及び前記
つば部を貫通して前記第1のナットと嵌合される、先端
にボルトを有する第3のシャフトと、前記後半分キャビ
ネットの後端外部から、前記第2のシャフトと平行に前
記後半分キャビネットの後端部及び前記つば部を貫通し
て前記第2のナットと嵌合される、先端にボルトを有す
る第4のシャフトとを具備し、前記第1のナットと先端
にボルトを有する第3のシャフトとをネジ止め固定し
て、前記第2のナットと先端にボルトを有する第4のシ
ャフトとをネジ止め固定したことを特徴とする。
【0024】請求項10記載の発明によるマルチスクリ
ーンディスプレイ構造は、請求項5または6記載のマル
チスクリーンディスプレイ構造において、前記プロジェ
クションユニットは、前記左側の複数のシャフトの内、
前記第1及び第2の部分溝の設けられたシャフトから最
も離れた場所に位置する第1のシャフトと、前記右側の
複数のシャフトの内、前記第1及び第2の部分溝の設け
られたシャフトから最も離れた場所に位置する第2のシ
ャフトと、前記ストッパー上の、前記第1のシャフト近
傍に設けられた第1のボルトと、前記ストッパー上の、
前記第2のシャフト近傍に設けられた第2のボルトと、
前記後半分キャビネットの後端外部から、前記第1のシ
ャフトと平行に前記後半分キャビネットの後端部及び前
記つば部を貫通して前記第1のナットと嵌合される、先
端にナットを有する第3のシャフトと、前記後半分キャ
ビネットの後端外部から、前記第2のシャフトと平行に
前記後半分キャビネットの後端部及び前記つば部を貫通
して前記第2のナットと嵌合される、先端にナットを有
する第4のシャフトとを具備し、前記第1のボルトと先
端にナットを有する第3のシャフトとをネジ止め固定し
て、前記第2のボルトと先端にナットを有する第4のシ
ャフトとをネジ止め固定したことを特徴とする。
【0025】請求項11記載の発明によるマルチスクリ
ーンディスプレイ構造は、請求項1から10のいずれか
一に記載のマルチスクリーンディスプレイ構造におい
て、前記プロジェクションユニットは、前記前半分キャ
ビネットに前記スクリーンを取り付けるための直角精度
の優れたスクリーン取り付け枠と、前記スクリーン取り
付け枠より細くくびれた構造を持った胴体部分と、前記
胴体部分の上部前方端に部分的に枕のように取り付けら
れ、前記スクリーン取り付け枠より若干飛び出した寸法
の横梁とから構成されることを特徴とする。
【0026】請求項12記載の発明によるマルチスクリ
ーンディスプレイ構造は、請求項1から11のいずれか
一に記載のマルチスクリーンディスプレイ構造におい
て、マルチディスプレイの組み立ては、前記後半分キャ
ビネットが前記前半分キャビネットの内側にスライド収
納された状態で前記各プロジェクションユニットを積み
上げて、行われることを特徴とする。
【0027】請求項13記載の発明によるマルチスクリ
ーンディスプレイ構造は、請求項1から12のいずれか
一に記載のマルチスクリーンディスプレイ構造におい
て、骨組みフレーム後端の支柱部分に、上部平坦部と同
一の高さで、かつ、前記つば部の方向に飛び出し、さら
に前方が下方に傾斜した面をなす板を設けたことを特徴
とする。
【0028】
【作用】請求項1及び2記載の発明によれば、後半分キ
ャビネットの構造を篭形状(枠形状)とし、光学ユニッ
ト箱の大半が直接外部にさらされるようにしたので、後
半分キャビネットを覆っていた部材の分だけ重量を軽減
でき、製作コストを削減でき、光学ユニット箱の放熱率
の向上やメンテナンスを容易にできる。
【0029】請求項3及び4記載の発明によれば、後半
分キャビネットを前記前半分キャビネット内側にスライ
ド収納する機構を設けたので、各プロジェクションユニ
ットの輸送時,保管時また、マルチディスプレイの組み
立て時等に作業効率を大幅に向上させることができる。
【0030】請求項5及び6記載の発明によれば、後半
分キャビネットを前記前半分キャビネット内側にスライ
ド収納する機構の構成要素であるシャフトに位置決め用
の部分溝を2カ所設けたことにより、スライド収納した
りスライド収納された位置から正規寸法位置に戻したり
する動作を簡単に行うことができる。
【0031】請求項7及び9記載の発明によれば、スト
ッパーとつば部内側に強固に押しつけ固定するための新
たなシャフトを設けたので、移動しながらPJユニット
を使用する場合等においても、オペレーションポジショ
ンの位置ずれにより発生する映像の劣化を防止できる。
【0032】請求項8及び10記載の発明によれば、ス
トッパーに設けられたボルトにより外部光が胴体内部に
入るのを防止するので、外部光の入射に起因したPJユ
ニットの画質劣化を防止できる。
【0033】請求項11及び12記載の発明によれば、
前半分キャビネットの胴体上部前方端、即ちスクリーン
取り付け枠手前に、前記スクリーン取り付け枠より若干
高い枕のような横梁を設けたので、前記スクリーン取り
付け枠を破損させることなく各プロジェクションユニッ
トを積み上げて、マルチディスプレイを容易に組み立て
ることができる。また、前記後半分キャビネットを前記
前半分キャビネット内側にスライド収納した状態で、前
記各プロジェクションユニットの積み上げ作業を行うこ
とで更に容易にマルチディスプレイの組み立てができ
る。
【0034】請求項13記載の発明によれば、骨組みフ
レーム後端の支柱部分に、上部平坦部と同一の高さで、
かつ、前記つば部の方向に飛び出し、さらに前方が下方
に傾斜した面をなす板を設けたので、上段の後半分キャ
ビネットの引出し作業を行う際、前記後半分キャビネッ
トが自重により下方に歪曲しても、前記板の傾斜面に添
って上段の支柱下面が持ち上がることにより、歪曲が矯
正されるので、上段の後半分キャビネットの引出し作業
をスムーズに行うことができる。
【0035】
【実施例】実施例について図面を参照して説明する。図
1は本発明のPJユニット単体の構造の一実施例を示す
図である。
【0036】図1において、PJユニットは前半分キャ
ビネット8と、後半分キャビネット9との略半分に分割
されていて、前半分キャビネット8はスクリーン33を
取り付けるスクリーン取付枠6と、横梁1及びつば部2
を有する胴体7とから構成されている。また、後半分キ
ャビネット9は、後述するシャフト4a,4b及び内部
に保持された、スクリーン33に投射する映像を作り出
す回路部分・投射管部分・レンズ部分を収納した光学ユ
ニット箱3とから構成されている。
【0037】図2は光学ユニット箱を取り外した状態に
おける後半分キャビネットを示す図である。
【0038】図2で後半分キャビネット9を構成する左
右2個のストッパ5にはそれぞれ2本ずつ合計4本のシ
ャフト4a,4bが取り付けられていて、下側の2本の
シャフト4bには、それぞれ部分溝10a,10b,1
1a,11bが設けられている。そして前記下側の2本
のシャフト4bの、ストッパ5と反対側の端部にはシャ
フトを回転させるためのシャフトの取っ手12がそれぞ
れ設けられている。
【0039】また、図2に示すごとく後半分キャビネッ
ト9は篭形状(枠形状)を呈しているため前記光学ユニ
ット箱3は直接外部にさらされることになるが、これに
より後半分キャビネット9は骨組フレーム13の重量だ
けでよく、前記光学ユニット箱3と胴体34の覆いとの
二重構造による重量の増加を防止でき、ほぼ光学ユニッ
ト箱3のみの重量とすることができ、軽量化がはかれ
る。さらに、後半分キャビネット9の覆いが無いことに
より、光学ユニット箱3の冷却効率を高めたり光学ユニ
ット箱3内の各種構成部分(部品)等のメンテナンスを
容易にする効果も得られる。
【0040】図3はPJユニットを上から見た図であ
る。
【0041】図3で横梁1は、胴体7の上側に取り付け
られていて、後述するPJユニットの積み上げ時等に隣
接するPJユニットのスクリーン取付枠6を傷つけない
ようにするものである。
【0042】次に、図3を用いて本発明である、後半分
キャビネット9を前半分キャビネット8の中に収納する
構造、即ちスライド収納構造について説明を行う。
【0043】後半分キャビネット9の骨組フレーム13
の内側には、本実施例では4本のシャフト4a及び4b
が左右に設けられている。そして、前半分キャビネット
8の後端部は前述した通りつば部2を有していて、前記
4本のシャフト4a及び4bは、このつば部2を貫通し
て通っている。そしてこの4本のシャフト4a及び4b
は、後半分キャビネット9を前後に移動させる際の、ガ
イドの役目を果たしている。また、前半分キャビネット
8から後半分キャビネット9を引き出す場合には、前記
4本のシャフト4a及び4bの前半分キャビネット8側
の端に、それぞれ設けられたストッパー5によって、引
き出し長に制限を受けるようになっている。これにより
ストッパー5がつば部2と接した状態以上には前半分キ
ャビネット8から後半分キャビネット9を引き出せない
ようになっている。
【0044】このように、前記4本のシャフト4a及び
4bの、前半分キャビネット8側の端にそれぞれ設けら
れたストッパー5により制限された、前記引き出し長の
制限値の範囲内における、前記後半分キャビネット9の
前半分キャビネット8内へのスライド収納、および前記
後半分キャビネット9の前半分キャビネット8内からの
引き出しは、前記4本のシャフト4a及び4bに添って
円滑に行うことが可能となっている。
【0045】PJユニットを以上のような構成とするこ
とにより、PJユニットの輸送、PJユニットの保管、
さらにはPJユニットを縦横に積み上げる場合などに、
PJユニットの後半分キャビネット9を前半分キャビネ
ット8内へスライド収納した状態で行えば、後半分キャ
ビネット9の大半が前半分キャビネット8内へスライド
収納された状態、即ち、PJユニット単体の容積が約半
分の状態となり、この状態で上記作業が行えるため、ス
ペース効率が非常に良くなり、かつ、PJユニットの積
み上げ(据え付け)作業等における効率を大幅に改善で
きる。
【0046】次に、PJユニットの後半分キャビネット
9が、目一杯前半分キャビネット8より引き出された状
態、即ち、正規寸法位置(オペレーションポジションと
もいう)と、PJユニットの後半分キャビネット9が、
前半分キャビネット8にスライド収納された状態、即
ち、出荷状態(シッピングポジションともいう)それぞ
れの位置において、前記スライド機構を確実にロックさ
せるための構造について述べる。
【0047】図4はPJユニットの後半分キャビネット
をオペレーションポジション又はシッピングポジション
に固定するためにシャフトを固定している状態を示した
図である。
【0048】図4に示すごとく、少なくとも左右各1本
のシャフトに各2カ所(オペレーションポジション用及
びシッピングポジション用)の部分溝を設ける。そし
て、図4(b)に示すように、シャフトの一部に切り欠
き溝を削る。
【0049】尚、図2に示した通り、本実施例ではシャ
フト4b2本に対して、オペレーションポジションの位
置決めを行うための部分溝10a,10b、及びシッピ
ングポジションの位置決めを行うための部分溝11a,
11bが、設けられている。以下、このシャフト4bの
部分溝10aを例にとり、その固定方法について説明を
行う。
【0050】図4(a)において、この部分溝10aに
相対するように位置決め金具ストッパー20を前半分キ
ャビネット8のつば部2の後端に設ける。同図に示すよ
うに位置決め金具ストッパー20は、回転軸ネジ部22
を軸としてスプリング21により常に下方に押しつけら
れている。後半分キャビネット9は、このシャフト4b
の部分溝10aに位置決め金具ストッパー20が嵌合さ
れることによりロックされる。
【0051】また、このロックを解除するときは、シャ
フト4bをシャフトの取っ手12を用いて回転させ、シ
ャフト4bの部分溝10aを含む円周上で、溝の無い面
と位置決め金具ストッパー20とが接するような位置に
両者の接点を合わせることで行う。この状態では、シャ
フト4bはスライド運動自在の状態となっている。
【0052】以上のような単純な機構によって、後半分
キャビネット9を容易に、オペレーションポジションま
たはシッピングポジションに固定することができる。
【0053】ところで、位置決め金具ストッパー20お
よびシャフト4bの部分溝10aの嵌合により、PJユ
ニットをオペレーションポジションまたはシッピングポ
ジションに固定する上記方法は、PJユニットを静止し
た状態で使用する場合においては非常に有効である。し
かし、例えば車載マルチスクリーンディスプレイのよう
に、オペレーションポジションで移動しながら前記PJ
ユニットを使用する場合においては固定強度(安定性)
の点で問題がある。即ち、移動等に伴う振動により前記
PJユニットのオペレーションポジションの位置が変動
(振動)するといった問題がある。そこで、上述のよう
に移動しながらPJユニットを使用する場合において
も、オペレーションポジションの位置ずれの発生しな
い、即ち、シャフト4bのスライド機構をより確実に強
固にロックさせるための構造について以下に述べる。
【0054】図5は先端にボルトを有するシャフトを2
本用いてPJユニットのスライド機構をより確実にロッ
クするための構造を示す図である。
【0055】図5(a),(b)において、ストッパー
5上のシャフト4aの近傍にはナット51が設けられて
いて、つば部2にはこのシャフト4aと平行で、かつ、
ナット51と同軸となるように貫通穴53が設けられて
いる。また、骨組フレーム13の後端の支柱にも同様
に、シャフト4aと平行で、かつ、ナット51と同軸と
なるような貫通穴52が設けられている。即ち、骨組フ
レーム13の貫通穴52及びつば部2の貫通穴53及び
ストッパー5上のナット51が同一直線上に並ぶように
構成されている。
【0056】一方、シャフト4cは、シャフト4aより
も若干長く、かつ先端がナット51と噛み合うようにピ
ッチの切られたボルト55になっていて、このボルト部
分はつば部2の幅より長く、付け根に段付き部(ボルト
径より太い)54が設けられている。
【0057】また、つば部2の貫通孔53の穴径は、シ
ャフト4cの先端のボルト55のボルト径62より大き
く、シャフト4cの軸径61はつば部2の貫通孔53の
穴径より大きく、骨組フレーム13の貫通穴52の穴径
はシャフト4cの軸径61より大きく設定されている。
【0058】以上のような構成において、後半分キャビ
ネット9をオペレーションポジションまで引き出した状
態で、後半分キャビネット9外の後方からシャフト4c
を骨組フレーム13の貫通穴52を通し、つば部2の貫
通孔53を通してストッパー5上のナット51に、前記
シャフト4cの先端のボルト55をねじ込み嵌合させる
と、つば部2の後面と、シャフト4cの段付き部54と
が密着した状態でネジ止め固定されることになる。これ
により、ストッパー5はつば部内側に強固に押しつけら
れ固定されることになり、移動しながらPJユニットを
使用する場合においても、オペレーションポジションの
位置ずれを防止でき、後半分キャビネット9は安定した
位置状態を確保されることになる。
【0059】以上は、シャフト4cの先端のボルト55
と、ストッパー5上のナット51とをネジ止め固定する
ことにより、シャフト4bのスライド機構をより確実に
強固にロックさせるものであるが、シャフト4cの先端
にナットを設け、ストッパー5上にボルトを設け、両者
をネジ止め固定することによっても同様の効果が得られ
る。その構造について以下に述べる。
【0060】図6は先端にナットを有するシャフトを2
本用いてPJユニットのスライド機構をより確実にロッ
クするための構造を示す図である。
【0061】図6(a),(b)において、ストッパー
5上のシャフト4aの近傍にはボルト56が設けられて
いて(溶接等により固定)、つば部2にはこのシャフト
4aと平行で、かつ、ボルト56と同軸となるように貫
通穴57が設けられている。また、骨組フレーム13の
後端の支柱にも同様に、シャフト4aと平行で、かつボ
ルト56と同軸となるような貫通穴52が設けられてい
る。即ち、骨組フレーム13の貫通穴52及びつば部2
の貫通穴57及びストッパー5上のボルト56が同一直
線上に並ぶように構成されている。
【0062】一方、シャフト4dは、シャフト4aより
も若干長く、かつ先端が、ボルト56と噛み合うように
ピッチの切られた先端ナット58が設けられている。
【0063】また、つば部2の貫通孔57の穴径は、ボ
ルト56の外径より大きく、シャフト4dの軸径61は
つば部2の貫通孔57の穴径より大きく、骨組フレーム
13の貫通穴52の穴径はシャフト4dの軸径61より
大きく設定されている。
【0064】以上のような構成において、後半分キャビ
ネット9をオペレーションポジションまで引き出した状
態で、後半分キャビネット9外の後方からシャフト4d
を骨組フレーム13の貫通穴52を通してストッパー5
上のボルト56に、前記シャフト4dの先端ナット58
をねじ込み嵌合させると、つば部2の後面と、シャフト
4dの先端部分とが密着した状態でネジ止め固定される
ことになる。これにより、ストッパー5はつば部2の内
側に強固に押しつけられ固定されることになるため、移
動しながらPJユニットを使用する場合においても、オ
ペレーションポジションの位置ずれを防止でき、後半分
キャビネット9は安定した位置状態を確保されることに
なる。
【0065】さらに本実施例の場合、シャフト4dを使
用しない場合であっても、オペレーションポジションに
おいて、ストッパー5上のボルト56が、つば部2の貫
通孔57の大半を塞ぎ、外部からの光が胴体7内に浸入
するのを防止する効果を有していて、これにより、スク
リーン33に表示される映像の外部光浸入による画質劣
化を防ぐことが可能である。
【0066】図7は室内のスペースが限定されている状
態においてPJユニットを一端から他端へ滑らせて移動
させて大画面をつくっている様子を示す図である。
【0067】図7に示すように、室内のスペースが限定
されている状態においては、PJユニットによる大画面
を構築する場合において、例えばPJユニットを上述の
シッピングポジションにある状態で一端から他端まで滑
らせて移動させてPJユニットによる大画面を構築しな
ければならない状況が発生する。ところがこのような作
業手順(又はこれに近い作業手順)で前記PJユニット
を縦横に積み上げる作業を行う際に、PJユニットのス
クリーン33を保持しているスクリーン取付枠6の前面
端(コーナー)を、隣接する他のPJユニットや、移動
途中にある他のPJユニット等にぶつけることで、特に
キャビネットの角(コーナー)を損傷させる場合が多々
発生する。
【0068】本実施例では、このような問題に対応する
ために、前記したように(図3)、前半分キャビネット
8の上部端にスクリーン取付枠6より若干上方に飛び出
すように横梁1を設けてあり、これによりPJユニット
を縦横に積み上げるときにキャビネットの角(コーナ
ー)を損傷させるのを防止している。
【0069】図8はPJユニットを縦横に積み上げると
きの様子を示した図である。
【0070】図8でスペースが限定されている状態、即
ち奥行きが台24の幅しかないような場所にPJユニッ
トを縦横に積み上げるときに、下側に位置するPJユニ
ットの横梁1が上側に位置するPJユニットの移動中
(積み上げ最中)に互いのスクリーン取付枠6同士が接
触しないように一定の距離を保持する役目を果して、キ
ャビネットの角(コーナー)が損傷するのを防いでい
る。このとき、下側に位置するPJユニットの後半分キ
ャビネット9はオペレーションポジションまたはシッピ
ングポジションいずれの位置であっても良い。
【0071】図9はシッピングポジションで積み上げら
れたPJユニットを下段から順にオペレーションポジシ
ョンに変更するところを示した図である。
【0072】図9に示すように、PJユニットをシッピ
ングポジションで積み上げて造られたマルチスクリーン
ディスプレイの各PJユニットを、最下段のPJユニッ
トを除いて、下段から上段へ向かって順次後半分キャビ
ネット9の引出し(オペレーションポジションにする)
作業を行う際、後半分キャビネット9を引き出していく
に従い、後半分キャビネット9の持つ重量(自重)によ
り、骨組フレーム13が下方に歪曲するようになる。こ
のため、図9(a)に示すように、下の段の骨組フレー
ム13後端の支柱上部内側と、上の段の骨組フレーム1
3後端の支柱下部外側とが接触を起こし、上段の後半分
キャビネット9の引出しがスムーズに行えなくなってし
まう。
【0073】そこで、図9(b)に示すように、骨組フ
レーム13後端の支柱上部前側に、適当な傾斜角α°を
有する板71を設ける。このようにすることで、図9
(c)に示すように、上段の後半分キャビネット9の引
出し作業を行う際に、前記後半分キャビネット9の持つ
重量(自重)により骨組フレーム13が下方に歪曲して
も、骨組フレーム13後端の支柱上部前側に設けられた
板71の傾斜面に添って上の段の骨組フレーム13後端
の支柱下部が持ち上げられ、下の段の骨組フレーム13
後端の支柱上部内側と、上の段の骨組フレーム13後端
の支柱下部外側とが接触を起こすことが無くなり、上段
の後半分キャビネット9の引出し作業がスムーズに行え
るようになる。
【0074】
【発明の効果】請求項1又は2記載の発明によれば、後
半分キャビネットが篭形状(枠形状)であり、内側の光
学ユニット箱が外部に直接さらされるように構成されて
いるので、PJユニット全体の軽量化が可能である。
【0075】請求項3又は4記載の発明によれば、PJ
ユニットが分割されていることにより、オペレーション
ポジションまたはシッピングポジションの2つを選択で
き輸送・保管・据え付け時等の各状況に応じてPJユニ
ットの全長を選択できスペース効率及び良好な作業性を
得ることができる。
【0076】請求項5又は6記載の発明によれば、PJ
ユニットの後半分キャビネットのシャフトが後半分キャ
ビネットを前半分キャビネットに収納する際の収納動作
のガイド役を果たすと共に、前記シャフト上に設けられ
た部分溝と位置決めストッパーにより、前記オペレーシ
ョンポジションまたはシッピングポジションを容易に選
択でき、かつ、出し入れ動作が容易である。
【0077】請求項7及び9記載の発明によれば、移動
しながらPJユニットを使用する場合においても、オペ
レーションポジションの位置ずれにより発生する映像の
劣化を防止できる。
【0078】請求項8及び10記載の発明によれば、請
求項7及び9記載の発明の効果に加えて、外部光の入射
に起因したPJユニットの画質劣化を防止できる。
【0079】請求項11又は12記載の発明によれば、
前半分キャビネット胴体上部に取り付けた横梁により、
狭い限定されたスペース内でも複数のPJユニットの積
み上げが容易にでき、特にPJユニットを横方向に簡単
に移動することが可能でその際前記横梁により、キャビ
ネットの角(コーナー)の損傷を防止でき、作業性が向
上する。また、シッピングポジションでの積み上げ作業
も可能であり、ハンドリングが非常に容易である。
【0080】請求項13記載の発明によれば、上段の後
半分キャビネットの引出し作業を行う際、前記後半分キ
ャビネットが自重により下方に歪曲しても、前記板の傾
斜面に添って上段の支柱下面が持ち上がることにより、
歪曲が矯正されるので、上段の後半分キャビネットの引
出し作業をスムーズに行うことができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明のPJユニット単体の構造の一実施例を
示す図。
【図2】光学ユニット箱を取り外した状態における後半
分キャビネットを示す図。
【図3】PJユニットを上から見た図。
【図4】PJユニットの後半分キャビネットをオペレー
ションポジション又はシッピングポジションに固定する
ためにシャフトを固定している状態を示した図。
【図5】先端にボルトを有するシャフトを2本用いてP
Jユニットのスライド機構をより確実にロックするため
の構造を示す図。
【図6】先端にナットを有するシャフトを2本用いてP
Jユニットのスライド機構をより確実にロックするため
の構造を示す図。
【図7】室内のスペースが限定されている状態において
PJユニットを一端から他端へ滑らせて移動させて大画
面をつくっている様子を示す図。
【図8】PJユニットを縦横に積み上げるときの様子を
示した図。
【図9】シッピングポジションで積み上げられたPJユ
ニットを下段から順にオペレーションポジションに変更
するところを示した図。
【図10】1つの大画面を1つの大型スクリーンで実現
した背面投射型プロジェクタを示す図。
【図11】従来のPJユニット単体を示す図。
【図12】従来のPJユニット単体が縦横方向に段積み
されてマルチスクリーンディスプレイ装置を構成してい
るところを示す図。
【符号の説明】
1…横梁 2…つば部 3…光学ユニット箱 4a,4b…シャフト 5…ストッパー 6…スクリーン取付枠 7…胴体 8…前半分キャビネット 9…後半分キャビネット 33…スクリーン
─────────────────────────────────────────────────────
【手続補正書】
【提出日】平成6年11月7日
【手続補正1】
【補正対象書類名】図面
【補正対象項目名】図3
【補正方法】変更
【補正内容】
【図3】
【手続補正2】
【補正対象書類名】図面
【補正対象項目名】図4
【補正方法】変更
【補正内容】
【図4】
【手続補正3】
【補正対象書類名】図面
【補正対象項目名】図9
【補正方法】変更
【補正内容】
【図9】

Claims (13)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】複数のプロジェクションユニットにより構
    成されて、大型マルチ映像を作り出すマルチスクリーン
    ディスプレイであって、 前半分キャビネットと後半分キャビネットとの略半分に
    分割された構造を持ったプロジェクションユニットと、 前記前半分キャビネットに取り付けられて、背面側から
    投射される映像を映し出すスクリーンと、 前記後半分キャビネット内部に保持され、前記スクリー
    ンに映像を投射するための、回路部分・投射管部分・レ
    ンズ部分からなる機能を収納した光学ユニット箱と、 前記後半分キャビネットを前記前半分キャビネット内側
    にスライド収納する機構とを具備したことを特徴とする
    マルチスクリーンディスプレイ構造。
  2. 【請求項2】前記後半分キャビネットは、前記光学ユニ
    ット箱の大半が直接外部にさらされるような篭形状を呈
    することを特徴とする請求項1記載のマルチスクリーン
    ディスプレイ構造。
  3. 【請求項3】前記後半分キャビネットを前記前半分キャ
    ビネット内側にスライド収納する機構は、 前記前半分キャビネットに取り付けられた前記スクリー
    ンとの反対側に設けられたつば部と、 前記後半分キャビネットに前記つば部を貫通するように
    設けられた複数のシャフトと、 前記複数のシャフトの前記つば部側に取り付けられたス
    トッパーと、 前記後半分キャビネット内部に前記光学ユニット箱を保
    持するように設けられたフレーム枠とから構成されるこ
    とを特徴とする請求項1または2記載のマルチスクリー
    ンディスプレイ構造。
  4. 【請求項4】前記後半分キャビネットを前記前半分キャ
    ビネットから前記ストッパーにより止められるまで引き
    出された位置は、前記光学ユニット箱から前記スクリー
    ンに対して投射される映像が、光学設計上の正規な焦点
    距離となる位置であることを特徴とする請求項3記載の
    マルチスクリーンディスプレイ構造。
  5. 【請求項5】前記プロジェクションユニットは、 前記後半分キャビネットに設けられた前記複数のシャフ
    トの内、少なくとも左右各1本のシャフト上の前記スト
    ッパー側に設けられた第1の部分溝と、 前記第1の部分溝の設けられたシャフト上の前記ストッ
    パーと反対の位置に設けられた第2の部分溝と、 前記第1及び第2の部分溝のいづれかと嵌合されること
    により前記前半分キャビネットと前記後半分キャビネッ
    トの位置決めを行う、前記前半分キャビネットの前記つ
    ば部後端に設けられた位置決め金具ストッパーとから構
    成されることを特徴とする請求項1,2または3記載の
    マルチスクリーンディスプレイ構造。
  6. 【請求項6】前記第1の部分溝の位置は、前記後半分キ
    ャビネット内部に保持された前記光学ユニット箱から投
    射される映像が、前記スクリーンに対して光学設計上の
    正規な焦点距離となる位置で、前記位置決め金具ストッ
    パーによりロックされる位置に設けられていて、前記第
    2の部分溝の位置は、前記後半分キャビネットが前記前
    半分キャビネットの内側に収納されて、前記プロジェク
    ションユニットの全長が最も短くなる位置で、前記位置
    決め金具ストッパーによりロックされる位置に設けられ
    ていることを特徴とする請求項5記載のマルチスクリー
    ンディスプレイ構造。
  7. 【請求項7】前記プロジェクションユニットは、 前記左側の複数のシャフトの内の任意に選択された第1
    のシャフトと、 前記右側の複数のシャフトの内の任意に選択された第2
    のシャフトと、 前記ストッパー上の、前記第1のシャフト近傍に設けら
    れた第1のナットと、 前記ストッパー上の、前記第2のシャフト近傍に設けら
    れた第2のナットと、 前記後半分キャビネットの後端外部から、前記第1のシ
    ャフトと平行に前記後半分キャビネットの後端部及び前
    記つば部を貫通して前記第1のナットと嵌合される、先
    端にボルトを有する第3のシャフトと、 前記後半分キャビネットの後端外部から、前記第2のシ
    ャフトと平行に前記後半分キャビネットの後端部及び前
    記つば部を貫通して前記第2のナットと嵌合される、先
    端にボルトを有する第4のシャフトとを具備し、 前記第1のナットと先端にボルトを有する第3のシャフ
    トとをネジ止め固定して、前記第2のナットと先端にボ
    ルトを有する第4のシャフトとをネジ止め固定したこと
    を特徴とする請求項3または4記載のマルチスクリーン
    ディスプレイ構造。
  8. 【請求項8】前記プロジェクションユニットは、 前記左側の複数のシャフトの内の任意に選択された第1
    のシャフトと、 前記右側の複数のシャフトの内の任意に選択された第2
    のシャフトと、 前記ストッパー上の、前記第1のシャフト近傍に設けら
    れた第1のボルトと、 前記ストッパー上の、前記第2のシャフト近傍に設けら
    れた第2のボルトと、 前記後半分キャビネットの後端外部から、前記第1のシ
    ャフトと平行に前記後半分キャビネットの後端部及び前
    記つば部を貫通して前記第1のナットと嵌合される、先
    端にナットを有する第3のシャフトと、 前記後半分キャビネットの後端外部から、前記第2のシ
    ャフトと平行に前記後半分キャビネットの後端部及び前
    記つば部を貫通して前記第2のナットと嵌合される、先
    端にナットを有する第4のシャフトとを具備し、 前記第1のボルトと先端にナットを有する第3のシャフ
    トとをネジ止め固定して、前記第2のボルトと先端にナ
    ットを有する第4のシャフトとをネジ止め固定したこと
    を特徴とする請求項3または4記載のマルチスクリーン
    ディスプレイ構造。
  9. 【請求項9】前記プロジェクションユニットは、 前記左側の複数のシャフトの内、前記第1及び第2の部
    分溝の設けられたシャフトから最も離れた場所に位置す
    る第1のシャフトと、 前記右側の複数のシャフトの内、前記第1及び第2の部
    分溝の設けられたシャフトから最も離れた場所に位置す
    る第2のシャフトと、 前記ストッパー上の、前記第1のシャフト近傍に設けら
    れた第1のナットと、 前記ストッパー上の、前記第2のシャフト近傍に設けら
    れた第2のナットと、 前記後半分キャビネットの後端外部から、前記第1のシ
    ャフトと平行に前記後半分キャビネットの後端部及び前
    記つば部を貫通して前記第1のナットと嵌合される、先
    端にボルトを有する第3のシャフトと、 前記後半分キャビネットの後端外部から、前記第2のシ
    ャフトと平行に前記後半分キャビネットの後端部及び前
    記つば部を貫通して前記第2のナットと嵌合される、先
    端にボルトを有する第4のシャフトとを具備し、 前記第1のナットと先端にボルトを有する第3のシャフ
    トとをネジ止め固定して、前記第2のナットと先端にボ
    ルトを有する第4のシャフトとをネジ止め固定したこと
    を特徴とする請求項5または6記載のマルチスクリーン
    ディスプレイ構造。
  10. 【請求項10】前記プロジェクションユニットは、 前記左側の複数のシャフトの内、前記第1及び第2の部
    分溝の設けられたシャフトから最も離れた場所に位置す
    る第1のシャフトと、 前記右側の複数のシャフトの内、前記第1及び第2の部
    分溝の設けられたシャフトから最も離れた場所に位置す
    る第2のシャフトと、 前記ストッパー上の、前記第1のシャフト近傍に設けら
    れた第1のボルトと、 前記ストッパー上の、前記第2のシャフト近傍に設けら
    れた第2のボルトと、 前記後半分キャビネットの後端外部から、前記第1のシ
    ャフトと平行に前記後半分キャビネットの後端部及び前
    記つば部を貫通して前記第1のナットと嵌合される、先
    端にナットを有する第3のシャフトと、 前記後半分キャビネットの後端外部から、前記第2のシ
    ャフトと平行に前記後半分キャビネットの後端部及び前
    記つば部を貫通して前記第2のナットと嵌合される、先
    端にナットを有する第4のシャフトとを具備し、 前記第1のボルトと先端にナットを有する第3のシャフ
    トとをネジ止め固定して、前記第2のボルトと先端にナ
    ットを有する第4のシャフトとをネジ止め固定したこと
    を特徴とする請求項5または6記載のマルチスクリーン
    ディスプレイ構造。
  11. 【請求項11】前記プロジェクションユニットは、 前記前半分キャビネットに前記スクリーンを取り付ける
    ための直角精度の優れたスクリーン取り付け枠と、 前記スクリーン取り付け枠より細くくびれた構造を持っ
    た胴体部分と、 前記胴体部分の上部前方端に部分的に枕のように取り付
    けられ、前記スクリーン取り付け枠より若干飛び出した
    寸法の横梁とから構成されることを特徴とする請求項1
    から10のいずれか一に記載のマルチスクリーンディス
    プレイ構造。
  12. 【請求項12】マルチディスプレイの組み立ては、前記
    後半分キャビネットが前記前半分キャビネットの内側に
    スライド収納された状態で前記各プロジェクションユニ
    ットを積み上げて、行われることを特徴とする請求項1
    から11のいずれか一に記載のマルチスクリーンディス
    プレイ構造。
  13. 【請求項13】骨組みフレーム後端の支柱部分に、上部
    平坦部と同一の高さで、かつ、前記つば部の方向に飛び
    出し、さらに前方が下方に傾斜した面をなす板を設けた
    ことを特徴とする請求項1から12のいずれか一に記載
    のマルチスクリーンディスプレイ構造。
JP6270022A 1994-10-14 1994-11-02 マルチスクリーンディスプレイ構造 Pending JPH08130697A (ja)

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JP6270022A JPH08130697A (ja) 1994-11-02 1994-11-02 マルチスクリーンディスプレイ構造
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EP95307211A EP0707422B1 (en) 1994-10-14 1995-10-11 Multiscreen displaying apparatus
DE69522285T DE69522285T2 (de) 1994-10-14 1995-10-11 Mehrschirmanzeigevorrichtung
KR1019950035269A KR100233893B1 (ko) 1994-10-14 1995-10-13 멀티스크린 디스플레이 장치
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Cited By (1)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
KR101375579B1 (ko) * 2008-12-23 2014-03-19 주식회사 오리온 멀티 디스플레이 장치

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Publication number Priority date Publication date Assignee Title
KR101375579B1 (ko) * 2008-12-23 2014-03-19 주식회사 오리온 멀티 디스플레이 장치

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