JPH08130628A - マルチ画像入力装置および方法 - Google Patents

Abstract

(57)【要約】 （修正有） 【目的】 マルチ画像入力装置の入力画像全体を少なく
とも１枚の入力画像として取り扱い、個々の画像入力装
置の能力を越えた高解像度の画像入力を有機的に行ない
得るようにする。 【構成】 画像や文字図形データやプログラムを記憶す
るメモリ手段７，１０，１３，１６およびプログラム可
能計算手段６，９，１２，１５を備え、１〜４の複数個
の画像入力装置を２次元的に密接配置するかまたは必ず
しも密接配置するとは限らないが入力対象の１枚または
複数枚の画像を光学系等で分割してこれら複数個の各画
像入力装置にそれぞれ入力できるように構成し、プログ
ラム可能計算手段の制御により、入力された画像データ
をこれらプログラム可能計算手段と前記メモリ手段に導
き分散または一括処理かつ管理することにより、これら
全手段を合わせて一体としてこれら複数得られる画像を
あたかも１枚の画像として取り扱うことができるマルチ
画像入力装置。

Description

【発明の詳細な説明】

【０００１】

【産業上の利用分野】本発明は、複数個の画像入力装置
を２次元的に密接配置するかまたは必ずしも密接配置す
るとは限らないが入力対象の１枚または複数枚の画像を
光学系等で分割しそれら光を導いて画像入力を行なうマ
ルチ画像入力装置および方法に関し、特にマルチ画像入
力装置の入力画像全体を少なくとも１枚の入力画像とし
て取り扱い、個々の画像入力装置の能力を越えた高解像
度の画像入力を有機的に行ない得るようにしたものであ
る。

【０００２】

【従来の技術】従来の画像入力装置を大別すると、ディ
ジタル方式のものとアナログ方式のものとに区別するこ
とができる。しかし、画像入力装置に入る画像は両方式
ともアナログ画像である。そのうち、ディジタル方式の
画像入力装置は、通例、アナログ画像をディジタルの画
像データに変換して、直接、または、画像メモリに記憶
しておきその画像データを画像メモリから１度または繰
り返し読み出して、外部機器に送る。そして、かかる形
態の画像入力に際して、自然な動きをとらえる動画入力
を行なうには、入力されたアナログ画像を毎秒30回程度
の頻度でディジタル変換して直接、または、画像メモリ
に記憶しその画像データを読み出して、外部機器に送る
必要がある。したがって、高解像度・高画質のディジタ
ルの画像データを得るためには、高速・高解像度の画像
入力装置と画像変換速度が速く、かつ、高解像度・高精
度のアナログ−ディジタル画像変換器と高速読み書き可
能な画像メモリ等を備えた画像処理装置を用いる必要が
あり、入力可能な画像データの解像度や画質がそれら使
用する装置の性能によって制限されるという欠点があっ
た。

【０００３】一方、アナログ方式の画像入力装置は、画
像の記憶あるいは編集機能を備えておらず、直接画像を
送るかＶＴＲやビデオディスク等の再生可能な画像記録
装置に記録しておき、その画像を再生装置で再生して表
示する。したがって、アナログ方式で高解像度の画像入
力を行なうには、１台の画像入力装置で入力できる大き
さの画像に分けて複数回撮影して記録しておくか、また
は、複数台の画像入力装置を２次元的に配置して、個々
の画像入力装置から入力される画像と個々に再生される
画像が一致するようにあらかじめ考慮して画像を入力し
て、直接送るかまたは、複数台のＶＴＲやビデオディス
ク等再生可能な画像記録装置に保持しておき、これら再
生装置を連動させて同期を取りながら再生した画像を２
次元的に配置してそれぞれに表示させれば、連続した１
枚の高解像度画像を表示できた。

【０００４】

【発明が解決しようとする課題】しかしながら、高解像
度動画入力に際し、従来のアナログ方式画像入力装置を
採用した場合には、実時間に高解像度画像を処理するこ
とは困難であり、さらに、動画像を再生する場合、それ
らの画像の同期を取る必要があった。すなわち、複数台
のＶＴＲやビデオディスクの水平同期信号と垂直同期信
号の両方の条件を一致させる必要があった。したがっ
て、規格の違うより高解像度の画像に変換したり合成さ
せるためには別途画像処理装置が必要で、その処理能力
に制限があるために、実時間で処理できる画像の解像度
が限定されるという欠点があった。

【０００５】本発明の目的は、上述した従来の欠点を除
去し、マルチ画像入力装置を一体として、この装置を構
成する個々の画像入力手段やメモリ手段やプログラム可
能計算手段の能力を越えた高解像度の画像入力を実時間
にて有機的に行ない得るようにするとともに、上述した
個々の構成要素の能力の点から従来は実現不可能であっ
た超高解像度画像入力を効率良く実現し得るマルチ画像
入力装置および方法を提供するにある。

【０００６】

【課題を解決するための手段】本発明は、複数個の画像
入力装置よりなる画像入力手段であるマルチ入力装置、
単体又は複数台よりなる画像や文字図形データやプログ
ラムを記憶するメモリ手段、およびデータ処理と通信と
制御のための単体または複数台よりなるプログラム可能
計算手段を備え、前記画像入力手段の複数個の画像入力
装置を２次元的に密接配置するかまたは必ずしも密接配
置するとは限らないが入力対称の１枚または複数枚の画
像を光学系等で分割しそれら光を導いてこれら複数個の
各画像入力装置にそれぞれ入力できるように構成し、前
記プログラム可能計算手段の制御により、入力された画
像データをこれらプログラム可能計算手段と前記メモリ
手段に導き分散または一括処理かつ管理することによ
り、これら全手段を合わせて一体としてこれら複数得ら
れる画像をあたかも１枚の画像として取り扱えることが
できるようにしたことを特徴とするマルチ画像入力装置
にある。

【０００７】さらに、本発明の目的とする所は、複数個
の画像入力装置よりなる画像入力手段であるマルチ入力
装置、単体または複数台よりなる画像や文字図形デー
タ、プログラムを記憶するメモリ手段、およびデータ処
理と通信と制御のための単体または複数台よりなるプロ
グラム可能計算手段を備え、前記画像入力手段の複数個
の画像入力装置を２次元的に密接配置するかまたは必ず
しも密接配置するとは限らないが入力対象の１枚または
複数枚の画像を光学系等で分割しそれら光を導いてこれ
ら複数個の各画像入力装置にそれぞれ入力できるように
構成し、前記プログラム可能計算手段の制御により、入
力された画像データをこれらプログラム可能計算手段と
前記メモリ手段に導き分散または一括処理かつ管理する
ことにより、これら全手段を合わせて一体としてこれら
複数得られる画像をあたかも１枚の画像として取り扱え
ることができるようにしたことを特徴とするマルチ画像
入力方法を提供するにある。

【０００８】

【作用】本発明の要点は、複数台の画像入力装置と、マ
ルチ画像入力装置の構築者や利用者にとってプログラム
可能手段である計算機とメモリ手段である画像メモリか
らなる画像処理装置を複数台組み合わせて、それぞれの
画像入力装置を２次元的に密接配置するかまたは必ずし
も密接配置するとは限らないが入力対象の１枚または複
数枚の画像を光学系等で分割しそれら光を導いてこれら
複数個の各画像入力装置にそれぞれ入力できるようにし
たマルチ入力装置を構成し、このマルチ入力装置により
入力された画像データを各画像処理装置に導き、各画像
処理装置をデータ転送可能な単線または複数の結合線、
例えば高速バス、高速ローカルネットワーク、ＡＴＭネ
ットワーク等の銅線または光ファイバー網等で結合し
て、それらの画像処理装置の内の１台もしくは複数台に
制御機能を内蔵させるか、あるいは別途設けた制御装置
により、すべての装置を制御して、それぞれに収納した
画像データを一括して管理することにより、画像データ
全体を１枚もしくは複数枚のマルチ画像データとして有
機的に取り扱い得るようにするとともに、個々の画像入
力装置に画像や文字図形データの入力や編集・記憶・デ
ータ圧縮・符号化等の画像処理機能を分散的にもたせ、
全体で一体として画像処理のできるように構成したもの
である。

【０００９】すなわち、本発明のマルチ画像入力装置
は、複数個の画像入力手段よりなるマルチ入力装置、メ
モリ手段やプログラム可能計算手段として、例えば必要
に応じてデータ処理の機能として画像圧縮・信号処理や
画像や文字図形を蓄積・検索・編集する機能をそれぞれ
有する画像処理装置ならびにそれら複数個の画像処理装
置を有しさらにそれらの装置を並列に制御する制御装置
を備え、各前記画像入力手段を前記配置方法で２次元的
に密接配置等を行ってマルチ入力装置を構成するととも
に、前記制御装置により前記プログラム可能計算手段を
それぞれ介して前記メモリ手段を分散管理することによ
り、前記マルチ入力装置よりの入力画像を一括して少な
くとも１枚の画像データとして取り扱えるようにしたこ
とを特徴とするものであり、特に、高解像度テレビジョ
ンカメラ、高解像度イメージスキャナや電子計算機の高
解像度画像入力装置等に使用するのに極めて好適のもの
を提供するにある。

【００１０】

【実施例】以下に図面を参照して実施例につき本発明を
詳細に説明する。本発明のマルチ画像入力装置の構成例
を、画像入力装置と画像処理装置を各４台用いた場合に
ついて図１に示す。図示の構成において、マルチ入力装
置５は画像入力装置１，２，３，４から成っている。各
画像処理装置８，11，14，17のそれぞれはプログラム可
能計算手段であるそれぞれの計算機６，９，12，15およ
び、メモリ手段であるそれぞれの画像メモリ７，10，1
3，16をもって構成してある。それらの各構成要素の内
マルチ入力装置５を構成する画像入力装置１，２，３，
４は２次元的に密接配置して画像入力を行なうか、また
は必ずしも密接配置するとは限らないが入力対象の１枚
または複数枚の画像を光学系等、例えば、レンズ、プリ
ズム、ミラー、光ファイバー等を組み合わせて４分割し
それら光を導きそれぞれの画像入力装置１，２，３，４
で画像入力する。計算機６，９，12，15はマルチ画像入
力装置の構築者や利用者にとってプログラム可能なプロ
グラム制御計算機、マイクロプログラム制御計算機、デ
ータ駆動型計算機、もしくは機能メモリ型の計算機など
よりなり、画像メモリ７，10，13，16は画像や文字図形
データを同時に連続書き込みと連続読み出し、単一書き
込みと連続読み出し、単一書き込みと単一読み出し、ま
たは、連続書き込みと単一読み出し等ができるものから
成っている。図示の例においては、各画像入力装置１，
２，３，４を前記方法で２次元に組み合わせて、横２
行、縦２列に配置してそれぞれ画像を入力して、それぞ
れの画像を各画像処理装置８，11，14，17に導きマルチ
画像の入力を実現する。

【００１１】かかる構成の各画像処理装置８，11，14，
17は別個に設けたプログラム可能計算手段である計算機
で構成した制御装置19と結合線18で結ばれていて、その
結合線18は一括処理かつ管理するための制御データや画
像データを転送できる単線または複数個の高速バス、高
速ローカルエリアネットワークや光ファイバー網等で構
成されている。各画像処理装置８，11，14，17内の各計
算機６，９，12，15には結合線18を介して制御装置19か
ら制御可能なデータ処理、例えば画像補正データや撮像
特性データに基づく補正等を行なうためのプログラムや
制御装置19から供給される文字図形データに基づく文字
図形データの生成や画像データの合成等を行なうための
プログラムを格納してある。さらに、必要に応じて、制
御装置19を親計算機20に接続する。計算機６，９，12，
15は制御装置19や親計算機20の指令やプログラムと連動
して、例えば画像圧縮・信号処理、画像解析、画像認
識、画像編集や画像データベース等のデータ処理を分散
して並列に行なう。また、親計算機20への接続によっ
て、本発明装置を電子計算機の画像入力装置として利用
することや親計算機20に接続された外部結合線21を利用
して外部の計算機やネットワークと接続もできる。

【００１２】次に、図示の構成による本発明のマルチ画
像入力装置の動作を説明すると、制御装置19の管理下
で、まず、操作者や親計算機20からの指令や制御装置19
または各画像処理装置８，11，14，17の内部にあらかじ
め設定してある条件に基づき、各画像処理装置８，11，
14，17の初期設定を行なう。ついで、操作者や親計算機
20からの指令に基づき、各画像入力装置１，２，３，４
から入力される画像データを各画像処理装置８，11，1
4，17へ取り込み、それらの画像データを各画像入力装
置１，２，３，４の撮像特性等に従って、各計算機６，
９，12，15でそれぞれ画像補正等の処理を行ない、それ
らの画像データを必要に応じてそれぞれ画像処理、例え
ば画像圧縮や信号処理を行なった後、これら複数得られ
る画像を少なくとも１枚の画像とみなせるように処理し
てマルチ画像入力装置より出力する。または、前者と同
様にそれぞれ画像入力かつ処理を行ない、各画像メモリ
７，10，13，16に記憶して、前者と同様にそれぞれ画像
処理をしてマルチ画像入力装置より出力する。

【００１３】

【発明の効果】以上の説明から明らかなように、本発明
マルチ画像入力装置においては、その構成要素たる各画
像処理装置にそれぞれ内蔵した画像メモリを一括して管
理することにより、マルチ画像全体を単一の画像として
取り扱うことができ、従って、本発明装置全体を単一の
高解像度の画像入力装置と見做して使用することが可能
となる。さらに、構成要素の各画像入力装置に内蔵した
各計算機がそれぞれ並列に動作して各画像メモリの管理
やデータ処理を分散的に行なうことができ、さらに、必
要に応じて画像編集や画像データベース等の処理も行な
うことができる。したがって、高解像度のマルチ画像全
体を効率良く処理することが可能となる。また、画像入
力が各画像入力装置毎に分散的に行なわれるので、マル
チ画面全体として、個々の画像入力装置や個々の画像メ
モリの能力を越えた高解像度の画像入力を実時間で迅速
に行なうことが可能となり、従来、各構成要素個別の能
力によって築かれていた技術の壁を打破して、従来の装
置によっては到底実現不可能な超高解像度画像入力の実
現も可能となる。

【図面の簡単な説明】

【図１】図１は本発明マルチ画像入力装置の構成例を示
すブロック図である。

【符号の説明】

１，２，３，４ 画像入力装置 ５ マルチ入力装置 ６，９，１２，１５ 計算機 ７，１０，１３，１６ 画像メモリ ８，１１，１４，１７ 画像処理装置 １８ 結合線 １９ 制御装置 ２０ 親計算機 ２１ 外部結合線

Claims (5)

【特許請求の範囲】
1. 【請求項１】 複数個の画像入力装置よりなる画像入力
   手段であるマルチ入力装置、単体または複数台よりなる
   画像や文字図形データやプログラムを記憶するメモリ手
   段、およびデータ処理と通信と制御のための単体または
   複数台よりなるプログラム可能計算手段を備え、前記画
   像入力手段の複数個の画像入力装置を２次元的に密接配
   置するかまたは必ずしも密接配置するとは限らないが入
   力対象の１枚または複数枚の画像を光学系等で分割しそ
   れら光を導いてこれら複数個の各画像入力装置にそれぞ
   れ入力できるように構成し、前記プログラム可能計算手
   段の制御により、入力された画像データをこれらプログ
   ラム可能計算手段と前記メモリ手段に導き分散または一
   括処理かつ管理することにより、これら全手段を合わせ
   て一体としてこれら複数得られる画像をあたかも１枚の
   画像として取り扱えることができるようにしたことを特
   徴とするマルチ画像入力装置。
2. 【請求項２】 前記各装置を制御するために前記プログ
   ラム可能計算手段とは別に制御装置を設けたことを特徴
   とする請求項１記載のマルチ画像入力装置。
3. 【請求項３】 前記画像入力装置の外部にある通信線、
   計算機および画像表示装置などの外部機器と接続するた
   め、さらに外部接続装置を設け、外部機器とデータを送
   受できるようにしたことを特徴とする請求項１または２
   記載のマルチ画像入力装置。
4. 【請求項４】 前記画像入力装置から入力した画像とプ
   ログラム可能計算手段、前記外部機器から供給される画
   像および文字図形データを合成し得るようにしたことを
   特徴とする請求項１ないし３記載のマルチ画像入力装
   置。
5. 【請求項５】 複数個の画像入力装置よりなる画像入力
   手段であるマルチ入力装置、単体または複数台よりなる
   画像や文字図形データ、プログラムを記憶するメモリ手
   段、およびデータ処理と通信と制御のための単体または
   複数台よりなるプログラム可能計算手段を備え、前記画
   像入力手段の複数個の画像入力装置を２次元的に密接配
   置するかまたは必ずしも密接配置するとは限らないが入
   力対象の１枚または複数枚の画像を光学系等で分割しそ
   れら光を導いてこれら複数個の各画像入力装置にそれぞ
   れ入力できるように構成し、前記プログラム可能計算手
   段の制御により、入力された画像データをこれらプログ
   ラム可能計算手段と前記メモリ手段に導き分散または一
   括処理かつ管理することにより、これら全手段を合わせ
   て一体としてこれら複数得られる画像をあたかも１枚の
   画像として取り扱えることができるようにしたことを特
   徴とするマルチ画像入力方法。