JPH08130076A - ランプソケット - Google Patents

Abstract

(57)【要約】 【目的】 温度保護手段の動作温度にばらつきを生じに
くく、異常状態が的確に検出できるようにする。 【構成】 ねじ式のランプ口金の中央電極部に当接する
導電性の中心接触片１と、ランプ口金のねじ電極部に当
接する導電性の外側接触片２と、所定の温度で電気回路
を遮断する温度保護手段３と、一方にランプ口金を挿入
する開口７ａを備え他方に底部７ｂを備えて、その底部
７ｂから内部に中心接触片１と外側接触片２とを導入し
てなるソケット本体７と、ソケット本体７の底部７ｂの
非開口側に配設されて外部電線が接続される端子ブロッ
ク８とを有してなるランプソケットにおいて、温度保護
手段３を、その温度保護手段３の感度が最も良い一面３
ａが、ソケット本体１から端子ブロック８内に突出した
中心接触片２に当接するようにして端子ブロック８に収
納させた。

Description

【発明の詳細な説明】

【０００１】

【産業上の利用分野】本発明は、ランプソケットに関
し、特に内部にサーマルプロテクタ等の温度保護手段が
組み込まれたねじ式のランプソケットに関するものであ
る。

【０００２】

【従来の技術】ダウンライト等のソケットでは、照明器
具内の温度が何らかの異常により上昇すると、その電源
を遮断するために、サーマルスイッチが設けられること
がある。図４は、このようなサーマルスイッチが設けら
れた従来のランプソケット（第１の従来例）を示すもの
で、このランプソケットは、中心接触片１と、外側接触
片２、温度保護手段３、及びソケット本体（図示せず）
とを有して構成されている。

【０００３】中心接触片１は、板状の導電性部材を折曲
して形成され、ねじ式の口金４ａを有するランプ４の中
央電極部に当接して外側接触片２と共にランプ４の点灯
回路を形成するもので、他端はランプソケットの一方の
外部端子５に接続されている。また、外側接触片２は、
板状の導電性部材を折曲して形成され、ねじ式の口金４
ａの外側のねじ電極部４ｂに当接し、他端は電気的に温
度保護手段３を介してランプソケットの他方の外部端子
６に接続されている。

【０００４】温度保護手段３は、所定の温度で回路を遮
断する板状のサーマルスイッチ３であって、例えばバイ
メタルのようなもので形成され、一端が外側接触片２の
外側側面に電気的、機械的に固着されると共に、他端が
他方の外部端子６との間で温度により開閉する接点とさ
れている。そして、このサーマルスイッチ３が、中心接
触片１及び外側接触片２と共に、一方に前記口金４ａを
挿入する開口を備えたソケット本体に係止され、開口か
らランプ口金４ａをねじ込むことにより、中心接触片１
及び外側接触片２にランプ４の両電極が当接してランプ
点灯回路が形成されるように構成されている。

【０００５】図５は、従来の別のランプソケット（第２
の従来例）を示すもので、このランプソケットは、前記
第１の従来例において、外側接触片２と第２の外部端子
６を電気的に直接接続すると共に、サーマルスイッチ３
を中心接触片１と第１の外部端子５の間であって、中心
接触片１の側方に電気的、機械的に接続したものであ
り、他は前記第１の従来例と同様に構成されている。

【０００６】図６は、従来のさらに別のランプソケット
（第３の従来例）を示すもので、このランプソケット
は、前記第２の従来例において、中心接触片１を略コ字
状に形成すると共に、ランプ口金４ａの中央電極４ｃに
接触しない側に、サーマルスイッチ３を設けて構成した
ものであり、他は前記第２の従来例と略同様に構成され
ている。

【０００７】また、図示はしないが、ソケット本体の側
壁に温度保護手段であるサーマルスイッチを設けたラン
プソケットも知られている。

【０００８】

【発明が解決しようとする課題】しかしながら、上述の
ように構成された第１乃至第３の従来例に示すランプソ
ケットにおいては、ダウンライト等の照明器具内では、
使用器具によりランプソケットのまわりの使用雰囲気温
度がかなり異なるものであり、サーマルスイッチ３が設
けられた位置や、その接続方法等の影響も加わって、ラ
ンプ口金４ａの温度はサーマルスイッチ３を動作させる
程高くても、サーマルスイッチ３の温度が低いといった
ような場合も生じ、同じ動作温度のサーマルスイッチ３
を用いると、早期に動作したり、熱伝導が悪く動作が遅
くなったりして異常の検出にばらつきが生ずる恐れが生
ずるという問題点があった。

【０００９】本発明は、上記問題点に鑑みてなされもの
で、その目的とするところは、内蔵された温度保護手段
が異常時の動作温度にばらつきを生じにくく、異常状態
が的確に検出できるランプソケットを提供することにあ
る。

【００１０】

【課題を解決するための手段】本発明は上記の問題点を
解決するため、請求項１記載の発明にあっては、ねじ式
のランプ口金４ａの中央電極部４ｃに当接する導電性の
中心接触片１と、前記ランプ口金４ａのねじ電極部４ｂ
に当接する導電性の外側接触片２と、所定の温度で電気
回路を遮断する温度保護手段３と、一方に前記ランプ口
金４ａを挿入する開口７ａを備え他方に底部７ｂを備え
て、その底部７ｂから内部に前記中心接触片１と前記外
側接触片２とを導入してなるソケット本体７と、該ソケ
ット本体７の底部７ｂの非開口側に配設されて外部電線
が接続される端子ブロック８とを有してなるランプソケ
ットにおいて、前記温度保護手段３を、該温度保護手段
３の一面３ａを、前記ソケット本体１から端子ブロック
８内に突出した中心接触片２に当接させて、前記端子ブ
ロック８に収納させたことを特徴とするものである。

【００１１】また、請求項２記載の発明にあっては、請
求項１記載のランプソケットにおいて、前記温度保護手
段３の前記中心接触片１に当接させる一面３ａを、動作
感度が優れた面としたことを特徴とするものである。

【００１２】

【作用】以上のように本発明は、請求項１記載の発明に
あっては、ねじ式のランプ口金４ａの中央電極部４ｃに
当接する導電性の中心接触片１と、前記ランプ口金４ａ
のねじ電極部４ｂに当接する導電性の外側接触片２と、
所定の温度で電気回路を遮断する温度保護手段３と、一
方に前記ランプ口金４ａを挿入する開口７ａを備え他方
に底部７ｂを備えて、その底部７ｂから内部に前記中心
接触片１と前記外側接触片２とを導入してなるソケット
本体７と、該ソケット本体７の底部７ｂの非開口側に配
設されて外部電線が接続される端子ブロック８とを有し
てなるランプソケットにおいて、前記温度保護手段３
を、該温度保護手段３の一面３ａを、前記ソケット本体
１から端子ブロック８内に突出した中心接触片２に当接
させて前記端子ブロック８に収納させたため、異常時の
熱が、ソケット本体７の中央部近傍に位置して異常時の
ランプ４側からの熱を直接受ける中心接触片１を介し
て、中心接触片１に当接した温度保護手段３の一面３ａ
から確実に温度保護手段３に伝わり、異常時の温度検出
がばらつきなく、安定して行える。

【００１３】また、請求項２記載の発明にあっては、請
求項１記載のランプソケットにおいて、前記温度保護手
段３の前記中心接触片１に当接させる一面３ａを、動作
感度が優れた面としたため、異常時に中心接触片１側か
らの熱が伝わり易く、温度保護手段３が確実に動作し易
くなる。

【００１４】

【実施例】図１乃至図３は、本発明のランプソケットの
一実施例を示すものであり、このランプソケットは、中
心接触片１と、外側接触片２、温度保護手段３、ソケッ
ト本体７、及び端子ブロック８とを有して構成されてい
る。

【００１５】中心接触片１は、板状の導電性部材である
熱伝導性に優れた銅合金を折曲して形成され、ねじ式の
口金４ａを有するランプ４の中央電極部４ｃに当接して
外側接触片２と共にランプ４の点灯回路を形成するもの
で、ソケットの略中央部に配設されている。

【００１６】外側接触片２は、同様に板状の導電性部材
である熱伝導性に優れた銅合金を折曲して形成され、ラ
ンプ口金４のねじ電極部４ｂに当接するように、ソケッ
トの内側であって、中心接触片２よりも側壁側に配設さ
れている。

【００１７】温度保護手段３は、略直方体状の絶縁性部
材からなるケースに収められたサーマルプロテクタであ
って、一端側には２つの端子３ｂが設けられてなり、ソ
ケットの温度が異常に上昇した場合には、内部に収納さ
れたバイメタル等により、２つの端子３ｂ間を電気的に
開放するように構成されている。

【００１８】ソケット本体７は、絶縁性部材製であっ
て、一方に開口７ａを有し他方には底部７ｂを備えた略
筒状体であって、内側壁にはランプ４の口金４ｂがねじ
込まれる受けねじ７ｄがきられている。また、その底部
７ｂには、中心接触片１と外側接触片２をそれぞれ別々
に、ソケット本体１の非開口側から、受けねじ７ｄが設
けられた開口７ａ側に挿入するための挿通孔７ｃが設け
られている。

【００１９】端子ブロック８は、成型品からなる端子ボ
ディ８ａ内に略コ字状をした２つの端子板８ｂと複数の
錠ばね８ｃとにより構成されたいわゆる２つの速結端子
を備え、２つの端子板８ｂは端子ボディ８ａに機械的に
固定されると共に、電気的には、一方の端子板８ｂが外
側接触片２に、他方がサーマルプロテクタ３を介して中
心接触片１に接続されている。

【００２０】他方の端子板８ｂは、サーマルプロテクタ
３の最も感度の良い一面３ａと反対側の面と当接し、ま
た、そのサーマルプロテクタ３の最も感度の良い一面３
ａには、中心接触片１のソケット本体１の非開口側であ
る端子ブロック８内に突出した面が当接するように配設
されている。そして、それらは、端子ブロック８内に端
子板８ｂを固定するために挿入された絶縁製の樹脂カバ
ー８ｄと、ソケット本体７の底部７ｂの非開口側の面と
の間に挟持されるようにされて、中心接触片１と温度保
護手段であるサーマルプロテクタ３との間が、より強い
密着状態を保つようにされている。

【００２１】このように構成されているため、本実施例
におけるランプソケットにおいては異常時の熱が、ソケ
ット本体７の中央部近傍に位置して異常時のランプ４側
からの熱を直接受ける中心接触片１を介して、中心接触
片１に当接した温度保護手段３の一面３ａから確実に温
度保護手段３に伝わり、異常時の温度検出がばらつきな
く、安定して行え、また、前記温度保護手段３の前記中
心接触片１に当接させる一面３ａを、動作感度が優れた
面としたため、異常時に中心接触片１側からの熱が伝わ
り易く、温度保護手段３が確実に動作し易くなる。さら
には、温度保護手段を必要としないソケットでは、中心
接触片１と端子板８ｂを接続すれば良く、その対応が容
易に行える。

【００２２】なお、前記実施例においては、ソケット本
体７の内壁にランプ口金４ａの受けねじ７ｄが一体に形
成されたものとして説明を行ったが、本発明はこれに限
らずず、受けねじ７ｄに代えて、例えば銅合金製の受金
が設けられたようなものであっても良いことは勿論であ
る。

【００２３】

【発明の効果】このように本発明は、請求項１記載の発
明にあっては、異常時の熱が、ソケット本体の中央部近
傍に位置して異常時のランプ側からの熱を直接受ける中
心接触片を介して、中心接触片に当接した温度保護手段
の一面から確実に温度保護手段に伝わり、異常時の温度
検出にばらつきがなくなって、異常温度の検出が安定し
て行える。

【００２４】また、請求項２記載の発明にあっては、請
求項１記載の発明の効果に加えて、中心接触片側から温
度保護手段に熱が伝わり易く、温度保護手段が確実に動
作し易くなる。

【図面の簡単な説明】

【図１】本発明のランプソケットの一実施例を示す一部
断面の正面図である。

【図２】同上の要部の斜視図である。

【図３】同上の分解斜視図である。

【図４】従来のランプソケット（第１の従来例）を示す
要部斜視図である。

【図５】従来の別のランプソケット（第２の従来例）を
示す要部斜視図である。

【図６】従来のさらに別のランプソケット（第３の従来
例）を示す要部斜視図である。

【符号の説明】

１ 中心接触片 ２ 外側接触片 ３ 温度保護手段 ３ａ 一面 ４ ランプ ４ａ ランプ口金 ４ｂ ねじ電極部 ４ｃ 中央電極部 ７ ソケット本体 ７ａ 開口 ７ｂ 底部 ８ 端子ブロック

Claims (2)

【特許請求の範囲】
1. 【請求項１】 ねじ式のランプ口金の中央電極部に当接
   する導電性の中心接触片と、前記ランプ口金のねじ電極
   部に当接する導電性の外側接触片と、所定の温度で電気
   回路を遮断する温度保護手段と、一方に前記ランプ口金
   を挿入する開口を備え他方に底部を備えて、その底部か
   ら内部に前記中心接触片と前記外側接触片とを導入して
   なるソケット本体と、該ソケット本体の底部の裏面側に
   配設されて外部電線が接続される端子ブロックとを有し
   てなるランプソケットにおいて、前記温度保護手段を、
   該温度保護手段の一面を前記ソケット本体から端子ブロ
   ック内に突出した中心接触片に当接させて前記端子ブロ
   ックに収納させたことを特徴とするランプソケット。
2. 【請求項２】 前記温度保護手段の前記中心接触片に当
   接させる一面を、動作感度が優れた面としたことを特徴
   とする請求項１記載のランプソケット。