JP2003217778A - 蛍光灯用ソケット - Google Patents

蛍光灯用ソケット

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JP2003217778A
JP2003217778A JP2002054937A JP2002054937A JP2003217778A JP 2003217778 A JP2003217778 A JP 2003217778A JP 2002054937 A JP2002054937 A JP 2002054937A JP 2002054937 A JP2002054937 A JP 2002054937A JP 2003217778 A JP2003217778 A JP 2003217778A
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socket
lamp
terminal
fluorescent lamp
electronic ballast
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JP2002054937A
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Minoru Yokota
実 横田
Toshiro Wada
俊郎 和田
Masashi Otsubo
正志 大坪
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Sendak Corp
Original Assignee
Sendak Corp
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Abstract

(57)【要約】 (修正有) 【課題】 ソケット本体へのソケット端子の組込を容易
にし、電子安定器回路の簡素化を行い、安価で安全信頼
性の高い環形蛍光ランプの照明器具のを目指す。 【解決手段】ランプソケット本体の側面にソケット端子
4収納用の溝24を設け、リード線6を加締めたソケッ
ト端子を、ランプピン挿入方向に対し直角方向から挿入
し、外郭カバーにより機械的固定と絶縁性能を確保す
る。フィラメント用端子一対に始動用コンデンサー20
のリード線を加締め、ランプソケットに内蔵して配線の
簡素化を行う。電子安定器の出力が接続負荷されるソケ
ット端子を限定し、電子安定器出力が接続されるソケッ
ト端子を、異常発熱を検知して所定の温度でスナップ動
作を行うバイメタル式のクリップ32で挟み、電子安定
器の出力をソケットの入力部分で短絡させ保護動作とす
る。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、高周波電流により
環形蛍光ランプを点灯させる電子安定器を用いた天井直
付形照明器具等に組み込まれる環形ランプ用ソケットに
関するもので、ランプソケット内に始動用コンデンサー
又は電子スターター等の始動装置、および異常発熱等を
検出発信または保護動作を行う保護装置(温度ヒューズ
等を含む)を内蔵するランプソケットの端子および保護
装置等の組込構造に関するものである。
【0002】
【従来の技術】環形蛍光ランプ1は、口金部2に埋め込
まれた接続用の凸ピン端子(以下ランプピン3と称す
る)4本が一カ所に集まっているのが一般的で、それに
接続するランプソケットも凹受金端子(以下ソケット端
子4と称する)4本が、一体成形された絶縁製のソケッ
ト本体5に収められている。ソケット端子4はリード線
6に加締められ、そのリード線6の先端にはコネクター
端子7が加締められてコネクターハウジング8に収まっ
たり、直接印刷配線基板(以下PC板と称する)に挿入
され、電子安定器の出力と接続される。なお、顧客の用
途により、リード線端末の被覆を剥いだ状態で供給され
る場合もある。図4にソケット端子4を挿入掛止する構
造の部分断面を示す。リード線6を加締めたソケット端
子4は、蛍光ランプ1のランプピン3が挿入される反対
方向からソケット本体5に挿入され、ソケット端子4の
掛止片9がソケット本体5の挿入穴の一部に設けられた
掛止部10に引っ掛かり、抜け止め及び位置決めがされ
ていた。ソケット本体5にはソケット端子4の挿入角度
を決め、挿入後の回転を防ぐために案内溝11が設けら
れいるが、その一部はソケット端子4の引掛片9を引っ
掛けるため一部が浅くなり、掛止部10が設けられてい
る。ランプピン3を挿入する穴はガイドになるテーパー
が設けてあるが、掛止部を成形するために溝状に切り欠
かれていた。ソケット本体5に挿入されるソケット端子
4の先端は、ランプピン3を導くために外側に開くよう
成形されている。また基準になる平坦部12には、本体
の掛止部10に引っ掛けるための掛止片9が切り起こし
成形されている。ところが、このソケット端子4をソケ
ット本体5に挿入し組み立てるには、リード線6をつか
んで押し込む方法しか無く、作業性と品質信頼性の両立
がきわめて難しいという問題が潜在していた。ソケット
端子4の掛止片9は、挿入時にソケット本体5の掛止部
10で一旦押しつぶされ、有効な引っ掛かり寸法が減少
する。この引っ掛かり寸法の減少は、挿入後の遊びで抜
けたり、端子の回転による抜けの原因になっていた。ソ
ケット端子4先端の案内板13は、伸ばすほどランプ取
付時のランプピン挿入を容易にするが、組立加工に於い
ては掛止部10を乗り越えるのが堅く、困難になり、組
立作業性を極端に低下させ、生産性を落としコストを押
し上げていた。また、この生産性の低さから顧客の要求
数量に応えられないという問題も発生していた。逆に、
掛止片9の切り起こし寸法等を少なくすると挿入作業は
容易になるものの、回転によるソケット端子4の抜け
や、ランプピン3の引っ掛かりが発生し、ソケット端子
4の抜けなどが発生する。同様に、案内板13も短くす
れば挿入組立は容易になるものの、ランプ1取付時にラ
ンプピン3が挿入穴の切り欠き溝に入り案内板13先端
に引っ掛かりソケット端子4を押し出すことがあった。
更に、従来構造では上記の種々の理由により、ソケット
端子4に対して挿入穴14を大きくできないので、ラン
プメーカー各社のランプピン3間隔の差やバラツキに追
従することが出来ず、ランプピン3とソケット端子4の
中心が一致しないと言う重要な欠陥を有していた。これ
は、ランプソケットに対するランプピンの差込力や引き
抜き力の変動(バラツキ)となり、最悪、接触不良の要
因になっていた。そして前記のランプピン3が案内板1
3先端に引っ掛かる原因にもなっていた。ランプ1も、
寿命末期に於いて、極く稀ではあるがフィラメント電極
が蒸発消耗すると共に硝子表面に金属薄膜を生成して、
金属皮膜抵抗となり予定外の電流が流れ異常発熱を生ず
る等の不具合発生の可能性を残していた。構造上フィラ
メント周辺部に発生することが多く、特に環形蛍光ラン
プ1に於いては口金部2が問題発生箇所となっていた。
図12に従来のランプソケットを使用した場合の従来の
電子安定器15組み込みの回路ブロックの一例を単純化
して示す。商用電源を整流回路16で直流に変換し発振
回路17とインバータートランス18で高周波電流を作
り、バラストトランス19で電流制限を行い、ランプソ
ケットに供給していた。始動コンデンサー20は電子安
定器のPC板上に配置され、ソケット端子4につながる
リード線6で接続されていた。バラストトランス19に
は電流検出巻線を持ち、保護回路21へフィードバック
し、発振停止等の保護動作を行っていた。この保護回路
21と動作は、高周波電圧が高くなる電子安定器の場
合、ランプの寿命末期に発生する放電電圧の上昇、半波
放電による電流の増加、前述の金属被膜抵抗の生成、等
の発生が通常の巻線式安定器よりも増大するため、異常
出力に対する保護回路21が不可欠になっている。しか
し、電子安定器は直接ランプ1の点灯状態を検出する事
ができず、出力電圧や電流、そして発振周波数などから
間接的に検知し保護動作を行わせていた。さらに、ラン
プメーカー各社のランプ特性差についても対応が必要に
なり、回路は複雑に、感度調節等の作業は困難になって
いた。そして重大な欠点は、一定の条件を逸脱しない限
り保護機能は働かないため、規定内電流で発生するラン
プソケット以降の負荷側で発生する異常状態には保護効
果が無いことである。それらの問題を解決するために、
ランプ1に温度ヒューズを組み込んだり、ソケットに自
己復帰形のサーマルプロテクタや熱電対等の温度検出器
を取り付けた例が見られる。 しかし、それらは従来ソ
ケットの構造では容易にソケット内に組み込みや組み立
てができず、個別に追加したり保護回路を設ける必要が
あり、部品点数及び組立工数の増加によるコストアップ
等の問題があった。更に従来の保護装置や対策は、接点
開放による電子安定器の高周波電流の遮断を行うもの
で、実際では効果的に高周波電流を遮断できないという
致命的な問題を有していた。高周波電流は接点解放時に
アーク放電による電流(以下アーク電流と称する)が発
生し、消え難いという特徴がある。接点を開放する場
合、大きな接点間距離を設けない限り、発生したアーク
電流により接点部が焼損したり、接触不良部分が新たな
発熱源となり、ソケット焼損、筐体部品の変形、などの
原因となっていた。電子安定器搭載の蛍光灯照明器具に
於いては、高効率・省エネルギー達成の一方で、そのア
ーク電流に関連する問題が多々発生しており、安全信頼
性追求の重要な課題となっていた。以上の通り、従来の
ランプソケット構造では、小型、ローコストで確実な保
護装置の組み込みは極めて困難なものであった。
【0003】
【発明が解決しようとする課題】ソケット本体へのソケ
ット端子の組込および保持を容易かつ確実にし、ランプ
ピン間隔の寸法変動に対する追従性を持たせ、安定した
接触を実現すると共に、アーク電流を効果的に遮断する
保護機能をソケット(ランプ)毎に附与する事を目的と
する。そして、そのソケットと組み合わせることにより
電子安定器回路の簡素化を行い、総合的に安価で安全信
頼性の高い環形蛍光ランプを使用した照明器具の実現を
目指す。
【0004】
【課題を解決するための手段】新ランプソケット本体
に、リード線を加締めたソケット端子を、ランプピン挿
入方向に対し直角方向から挿入し、外郭カバーにより所
定の位置に納め、絶縁を確保する構造を採る。そして、
それに組み合わせるソケット端子に始動用コンデンサー
のリード線を加締め、ランプソケットに内蔵し配線の簡
素化を行うと共に、電子安定器の出力が接続負荷される
ソケット端子を限定する。そして、電子安定器出力が接
続されるソケット端子を、異常発熱を検知して所定の温
度でスナップ動作を行うバイメタル式のクリップ(以下
バイメタル片と称する)で挟み、電子安定器の出力をソ
ケットの入力部分で短絡させることにより、ソケット内
および蛍光ランプ内で発生する異常発熱等のエネルギー
を元から断ち、保護動作とする。
【0005】
【発明の実施の形態】本発明は、環形ランプソケット部
分には、蛍光ランプ口金部2、電子安定器15の高周波
出力、等の問題部分が集中すること、そして異形状部品
を接続したソケット端子4が容易に新ソケット本体22
に組み込めることに注目して成されたもので、図1に本
発明の具体的基本構造分解図を示す。先ず基本となるソ
ケット端子4の新ソケット本体22への収納構造、組立
方法を図6に示す。比較を容易にするため、リード線6
を加締めたソケット端子4の形状等は図5に示す従来品
と同形状としたが、最適形状を検討し、新規端子構造と
しても本発明の効果を高めることはあっても、損じるも
のではない。絶縁材料で成形された新ソケット本体22
は、上面に蛍光ランプ1のランプピン3を挿入するため
の案内斜面を設けた丸穴23が設けてある。このランプ
ピン3挿入用の穴は、支持構造が異なるために完全丸穴
にできて、挿入時のランプピン3を正確に案内する。側
面には本発明の特徴である、リード線6を加締めたソケ
ット端子4挿入用の略U字断面の溝(以下U字溝と称す
る)24が成形されている。U字溝24の所定の位置に
ソケット端子4を支持する略半円状の板壁(以下リブと
称する)25を設け、ランプピン3挿入時の抜け止めに
なっている。このリブ25の位置はソケット端子4のリ
ード線6を加締めた部分に合わせてあり、ソケット端子
4の本体部分の広い範囲で支持を行うことができる。勿
論、他の掛止片等を引っ掛けるように形状変更しても構
わない。また、U字溝24には必要に応じて、ソケット
端子4挿入時の仮止め用に挿入方向に細いリブ(以下仮
止めリブと称する)26が設けられる。新ソケット本体
22にソケット端子4を挿入した後、外郭カバー27を
両側面に取り付け、ソケット単体を構成する。外郭カバ
ー27の取付固定は、両端先端の凸爪28を新ソケット
本体の凹部29に嵌め込むことで行っている。図7に従
来の構造断面図を、図8に本発明の構造断面図を示す。
従来構造のソケット端子4の僅かな掛止片9に対し、本
発明では十分な寸法で支持する事が可能で、強度も十分
に確保できる。このソケット端子の十分な寸法での支持
は、U字溝24内で端子が動くことを許容でき、ランプ
ピン3のピッチ寸法の変動やメーカーによる違いに十分
追従できることになる。図9に多灯用ソケットの場合の
構造分解図を示す。最近主流になっている、照明器具組
込用の固定式多灯ソケットの例である。この場合複数の
新ソケット本体22を最中合わせ方式による連結カバー
30で包む構造により、部品点数を増やすことなく本発
明をきわめて有効に活用することができる。具体的に
は、新ソケット本体22を両側から最中合わせに覆い、
その連結カバー30に端子を押さえ込む掛止部10を一
体成形している。両側の連結カバー30をネジで締め込
めば多灯用ソケットが完成する。本例では連結カバー3
0をネジ止めとしたが、スナップフィット等のネジ無し
嵌め合い構造にすることも何ら問題なく可能である。ま
た、ランプ保持用のクリップ31を一体成形している事
やリード線の端末の処理は必要に応じて設定すれば良
く、本発明に必要なものではない。図10に本発明の基
本的実施形態の構造構成図を示す。ランプ1の対向する
フィラメントに接続される一対のソケット端子4に始動
用コンデンサー20のリード線を加締め、新ソケット本
体22に挿入組み込む。残り一対のソケット端子4に電
子安定器の出力に接続されるリード線6を加締め、同様
に組み込む。新ソケット本体22には、バイメタル片3
2を組み込み、支持するためのホルダー部33と、ソケ
ット端子4と接触させるためのスリット穴34を設けて
いる。図11に組み込んだ状態を示す。これらの組み込
みは何の抵抗もなくでき、特別な治具や工具は必要な
く、作業上の問題も特に生じない。バイメタル片32は
所定の位置に挿入し、外郭を覆うカバー27で抜け止め
され、固定される。バイメタル片32はスナップ動作を
行わせる為に、中央部分に線状の凸又は穴35を空け意
図した歪みを与えている。スナップ動作のための歪み
は、バイメタル片32の形状寸法、スナップ動作の可動
範囲、スナップする温度、等により調整設定すればよ
い。使用するランプ1や器具の大きさによる動作温度の
変更調整は、バイメタル片32の組み替で可能になり、
組み込み器具の多様化への対応力強化と製造面での管理
の簡素化が実現できる。図1は、多灯用ソケットとした
時の構造分解図であり、本発明の代表的な実施形態の例
である。実際の器具使用時に、ランプソケット部より下
側になる位置に始動用コンデンサー20を配置し、上側
になる位置にバイメタル片32を配置する。これは発熱
を効果的に検出するためである。本例では、連結カバー
30の組合せにネジを使用しているが、両側の連結カバ
ー30が密着構造に組み合わされればその構造は従来技
術の応用で済み、本発明で問われるべきものではない。
図13に本発明のランプソケットを使用した場合の電子
安定器組み込みの回路ブロックの一例を単純化して示
す。商用電源を整流回路16で直流に変換し発振回路1
7とインバータートランス18で高周波電流を作り、バ
ラストトランス19で電流制限を行い、ランプソケット
に供給する事は従来と同様である。始動コンデンサー2
0はPC板から移動して、ランプソケットに内蔵する。
これにより配線本数が半減している。新たにバイメタル
片32によるスイッチ機能が追加になるが、このスイッ
チはソケット周囲が異常高温になった際に動作するよう
に設定される。しかも、新電子安定器36の出力を短絡
状態にするため、動作時のアーク電流の発生も極めて少
なく、異常発生箇所へのエネルギー供給を確実に遮断で
き、確実な保護動作を行う。新電子安定器36の出力を
短絡することは一見無謀に思えるが、本来蛍光ランプの
点灯回路には、何らかの電流制限のための安定器やチョ
ークが設けてあり、即、短絡状態には至らない。従来型
の巻線式安定器でも多少電流が増えて温度上昇が起きる
ものの、ランプ口金部2やソケットの焼損等に類する異
常状態には至らない。特に電子安定器の場合、例えば保
護回路21で定電流化の制御を行えば負荷短絡の影響は
極めて小さいものとなり、特に問題にならない。更に、
本発明のランプソケットと組み合わせることにより新電
子安定器36の保護方法を特定特化することにより保護
回路21を簡素化でき、信頼性の著しい向上とコストの
削減が可能となる。
【0006】
【実施例】図1は本発明の基本的な実施例の一つであ
る。図14および図15にバイメタル片32の変形例を
示す。図14はバイメタル片を横向きに配置した例。新
ソケット本体22の側面にスリット穴34を設ける必要
が無くなり成形性が良く生産性の向上と、バイメタル片
32非装着ソケットとの共通化が可能となる。バイメタ
ル片32の固定は図15同様に位置決めピン37に挿入
する構造とし、連結カバー30で位置決めを行う。ソケ
ット端子4とバイメタル片32の絶縁空間距離は、新ソ
ケット本体22の中間仕切壁の一部を凸38として確保
する。図15はバイメタル片32を大きく左右に張り出
し、ソケット部分だけでなく、ランプのフィラメント部
分の異常発熱をも早期に検出するものである。連結カバ
ー30は、その一部を張り出させ、バイメタル片32の
収納部39を設け、ランプ1の振れ止め効果を付与す
る。その連結カバー30を含めた構造分解図を図16に
示し、器具組み込み時の実使用状態を図17に示す。図
18に温度ヒューズ40又は自己復帰形のサーマルプロ
テクタを組み込んだ応用例を示す。この応用例は、アー
ク電流の発生が少ない従来型の巻線式安定器を使用した
照明器具に応用でき、始動コンデンサーの変わりにグロ
ー式点灯管ソケットまたは電子スターター41等を組み
込むことができる。当然バイメタル片32による保護装
置を組み込んでも良い。更に、本発明ソケットに組み合
わせる新電子安定器は保護回路等を簡素化できるので、
結果的に小型化が可能である。この為、電源部を共用と
して各ランプ毎に本発明によるソケット内に相当する電
子安定器の発振回路部と定電流回路部を内蔵することも
容易に実現できる。
【0007】
【発明の効果】本発明構造によれば、新ソケット本体2
2へのリード線加締め済みソケット端子4の挿入取付
は、何らの変形荷重を加えない事が最大の特徴で、最大
の効果になる。必要に応じて設ける仮止用のリブ26に
軽く圧入する以外は、基本的な機能部分を変形させるこ
となく組み込むことができる。この事によって、掛止部
10に対する掛止片9等は本来の十分な引っ掛け代を確
保する事ができ、U字溝24に設けられたリブ25によ
るソケット端子4の支持は、ソケット端子4が新ソケッ
ト本体22内で可動できる範囲を大きく許容することが
できる。これらは、ランプメーカー各社のランプピン間
隔の違い等を十分に吸収することが可能となり、挿入力
及び引き抜き力の安定性が向上し、接触安定性と信頼性
の向上につながる。組み立て作業は、U字溝24に、リ
ード線6を加締めたソケット端子4を差し込むだけです
み、組み立て作業に何らの習熟も治工具も必要としな
い。また、誤挿入の検出も容易で、すべての作業が側面
からの挿入加工で行えるため自動機での自動組立も可能
である。この組立性の良さは、ソケット端子4に他の部
品を取り付けても変わることが無く、温度ヒューズやサ
ーマルプロテクターを組み込むことも極めて容易にな
る。これらの回路の開放による保護は、巻線式安定器用
のソケットに有効である。電子安定器用のソケットに於
いては、始動用コンデンサー20をソケットに内蔵する
ことにより配線本数が半減でき、コネクター数等も削減
でき、省スペース,小型化につながる。始動コンデンサ
ー20のソケットへの組み込みは、新電子安定器36の
出力を接続するソケット端子4を限定でき、保護装置の
組み込みが容易になる。具体的には対象となる2本のソ
ケット端子間を、スナップ動作をするバイメタル片32
で短絡する方法で行う。入力側を短絡することにより、
ソケット内およびランプ内で生じているアーク電流ある
いは金属皮膜抵抗化による発熱現象を確実に止めること
ができる。そして、この保護方法の最大の効果は、温度
を検知して単独で動作を行うもので、従来の電子安定器
の保護装置が働かない規定電流範囲内で生ずる接触不良
等によるアーク電流の発熱についても保護動作を行う。
しかも、その動作は電子安定器の保護回路に依存するも
のではなく独立して保護動作を行うものである。従っ
て、電子安定器の故障等による保護機能喪失時や、照明
器具の高温雰囲気設置などの異常状態に於いても保護動
作を行わせることができる。具体的に組み込む保護装置
は、バイメタル片1個で済み、極めて単純な構造と構成
で実現でき、従来の信頼性の高い素材と加工方法で作
れ、高信頼性の保護装置がローコストで供給できる。更
にバイメタル片32の形状等の工夫により図17に示す
ようにランプフィラメント部分の発熱も早期に検出でき
るようになる。その場合はランプの振れ止め効果も付与
することができる。以上のように、本発明のソケットは
単独で使用する場合の効果は十分であるが、専用の電子
安定器と組み合わせることによって最大の効果を発揮
し、従来の電子安定器と照明器具のレイアウトを大きく
変革でき、応用範囲の極めて広いものであって、照明器
具の安全性と信頼性を本質的に高め、品質向上と大幅な
コストダウンを可能にするものである。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明によるランプソケットの全体構造分解図
である。
【図2】環形蛍光ランプの口金部分の図である。
【図3】従来ソケットの一例の外観図である。
【図4】従来ソケットのソケット端子を挿入する穴の部
分破断図である。
【図5】ソケット端子の一例の外観図である。
【図6】本発明の基本的なソケット構造分解図である。
【図7】従来ソケットのソケット端子収納状態を示す断
面図である。
【図8】本発明によるソケット端子収納状態を示す断面
図である。
【図9】本発明の基本ソケットを多灯ソケットへ展開し
た構造分解図である。
【図10】本発明のバイメタル片による保護装置を内蔵
した構造分解図である。
【図11】同上(図10)組立後のソケット単体の外観
図である。
【図12】従来のランプソケットと電子安定器を使用し
た時の回路構成図である。
【図13】本発明のランプソケットと電子安定器を使用
した時の回路構成図である。
【図14】本発明の保護装置であるバイメタル片を横向
き実装した応用図である。
【図15】本発明の保護装置であるバイメタル片をラン
プ部に拡げた応用図である。
【図16】同上(図15)を組み合わせた多灯ソケット
の構造分解図である。
【図17】同上の(図16)器具使用時の外観図であ
る。
【図18】応用例で、温度ヒューズと電子スターターを
組み込んだ構造分解図である。
【符号の説明】
1 蛍光ランプ 21 電子安定
器保護回路 2 蛍光ランプ口金部 22 新ソケッ
ト本体 3 ランプピン 23 ランプピ
ン挿入丸穴 4 ソケット端子 24 U字溝 5 ソケット本体 25 リブ 6 リード線 26 仮止めリ
ブ 7 コネクター端子 27 外郭カバ
ー 8 コネクターハウジング 28 凸爪 9 ソケット端子掛止片 29 新ソケッ
ト本体凹部 10 ソケット本体掛止部 30 連結カ
バー 11 ソケット本体案内溝 31 ランプ
クリップ 12 ソケット端子平坦部 32 バイメ
タル片 13 ソケット端子案内板 33 バイメ
タル片ホルダー部 14 ソケット本体挿入穴 34 新ソケ
ット本体スリット穴 15 旧電子安定器 35 スナッ
プ動作用凸又は穴 16 整流回路 36 新電子
安定器 17 発振回路 37 位置決
めピン 18 インバータートランス 38 新ソケ
ット本体仕切壁 19 バラストトランス 39 バイメ
タル片収納部 20 始動コンデンサー 40 温度ヒ
ューズ 41 電子スターター
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (51)Int.Cl.7 識別記号 FI テーマコート゛(参考) // F21Y 103:02 F21Y 103:02

Claims (4)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】環形蛍光ランプに使用されるソケットに於
    いて、ランプピン挿入穴を設けた面と直交する面にソケ
    ット端子挿入用の溝を設け、ランプピン挿入時のソケッ
    ト端子支持部をソケット端子挿入方向と平行に設けたソ
    ケット本体に、ランプ両極に相対する端子の一対に始動
    装置を接続収納し、他の一対に安定器等からの出力線を
    接続収納すると共に、所定の温度で該当両端子間を閉路
    短絡して端子以降の負荷側へのエネルギー供給を遮断す
    る保護装置を設置し、それらを少なくとも2方向から覆
    い所定の絶縁性能と機械的要求精度を維持して保持内蔵
    する外郭カバー等から成る環形蛍光ランプ用ソケット。
  2. 【請求項2】蛍光ランプピンをソケット側で受けるソケ
    ット端子のソケット本体への挿入を、ランプピンの挿入
    方向と直角方向の側面に設けた溝にて行い、外郭カバー
    によりソケット端子を押さえ絶縁と機械的保持を行う蛍
    光灯ソケットに於いて、端子挿入用の溝をランプの対向
    するフィラメント電極配置側面に開口させ、開口方向と
    平行に凹凸を設けると共に、少なくとも二方向から覆う
    外郭カバーにも必要に応じて凹凸を設け、ソケット本体
    を挟み合わせることで端子の四方向に掛止部を設定する
    ことを可能にした事を特徴とする請求項1記載の蛍光灯
    ソケット。
  3. 【請求項3】異常温度上昇時に、安定器の出力リード線
    が接続されたソケット端子間を閉路短絡させることでエ
    ネルギー供給を絶ち、保護を行う保護装置内蔵の環形蛍
    光ランプ用ソケットに於いて、所定温度以下では開路状
    態に設定し、所定以上の異常温度で反転閉路するスナッ
    プ動作を行うバイメタル金属片を組み込み、保護装置と
    したことを特徴とする請求項1記載の蛍光灯ソケット。
  4. 【請求項4】ソケット端子の対向する一対のフィラメン
    ト端子間に始動装置を設け、異常温度上昇時に他の一対
    端子間を閉路短絡により保護動作を行うランプソケット
    に於いて、照明器具実装後の実使用状態において、各ラ
    ンプソケットの下側に始動装置が配置されると共に、上
    方に保護装置の感熱反応部品が配置され、必要に応じて
    蛍光ランプのフィラメント部まで感熱反応部品を張り出
    したことを特徴とした請求項1記載の蛍光灯ソケット。
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Cited By (3)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
KR200475729Y1 (ko) * 2013-07-09 2014-12-29 주식회사 케이비텍 Led컨버터용 모듈 연결장치
JP2023002892A (ja) * 2021-06-23 2023-01-11 株式会社遠藤照明 安全装置を備えた照明装置
JP7493484B2 (ja) 2021-06-23 2024-05-31 株式会社遠藤照明 安全装置を備えた照明装置

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JP2023002892A (ja) * 2021-06-23 2023-01-11 株式会社遠藤照明 安全装置を備えた照明装置
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