JP7493484B2 - 安全装置を備えた照明装置 - Google Patents
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Description
以下、本発明の第1の実施形態に係る照明装置1について図面を参照しながら説明する。
照明装置1は、図1に示すように、光源モジュール5、電源装置7及び安全装置3を備える。
光源モジュール5は、LEDを光源とする、いわゆるテープライトであり、安全装置3を介して電源装置7に接続する。
電源装置7は、光源モジュール5を点灯させるための電力を供給する装置である。各モジュール及び装置は、電気接続配線W73、W75及びW35によって、電気的に接続されている。照明装置1は、安全装置3が動作することによって、光源モジュール5、電源装置7、電気接続配線W73、W75及びW35に係る不安全な動作による、過熱、過電流から、照明装置1を保護する機能を備えている。
次に、安全装置3の構成要素と構造、安全装置3の取付方法、安全装置3の電気的接続方法及び安全装置3の効果について説明する。
本発明の第1実施形態に係る安全装置3は、図2(a)に示すように、温度ヒューズ31、電流ヒューズ32、熱収縮チューブ36、温度ヒューズ固定部材39、配線コード33a及び33b、絶縁圧着スリーブ34a及び34c、並びに耐熱チューブ37a、37c及び37dを備える。
温度ヒューズ31及び電流ヒューズ32は、保護素子である。配線コード33a、33b、絶縁圧着スリーブ34a及び34cは、配線部材である。熱収縮チューブ36、耐熱チューブ37a、37c及び37dは、絶縁部材である。温度ヒューズ固定部材39は、温度ヒューズ31を光源モジュール5へ取り付けるための取付部材である。結束バンド35a及び35bは、配線固定用部材である。
以下、配線コード33a及び33bを「配線コード33」といい、絶縁圧着スリーブ34a及び34bを「絶縁圧着スリーブ34」といい、耐熱チューブ37a,37c,37dを「耐熱チューブ37」といい、結束バンド35a,35bを「結束バンド35」という。
温度ヒューズ固定部材39は、図3(a)、(b)、(c)及び(d)に示すように、底部394、側部395a及び395b、接続器規制部392a及び392b、接続器規制部393a及び393b並びに温度ヒューズ固定部391を備える。また、接続器収容部396は、底部394と、側部395aの内面と、側部395bの内面と、接続器規制部392a及び392b並びに接続器規制部393a及び393bの内水平面とによって囲まれた空間である。
以下、側部395a及び395bを「側部395」といい、接続器規制部392a及び392bを「接続器規制部392」といい、接続器規制部393a及び393bを「接続器規制部393」という。
安全装置3の光源モジュール5への取り付けは、図4(a)、(b)及び(c)に示すように、接続器52を温度ヒューズ固定部材39の収容部396に収容することによる。接続器収容部396は、底部394に熱収縮チューブ36を被せた温度ヒューズ31を配置した状態のとき、ちょうど接続器52が収まるような寸法である。接続器52が収容部396に収まった状態では、底部394、側部395、接続器規制部392及び接続器規制部393によって動きが制限される。このように配置することで、感温部311を、接続器52のちょうど下面に配置することができ、接続器の接触不良による過熱を検知するのに都合が良い。なお、本実施形態における接続器52は一例であり、温度ヒューズ固定部材の形状は、これに限らず、接続器が収容部に収容されれば足り、多種多様な接続器(コネクタ、端子、端子台など)の形状に合わせて、収容部を適宜変更すればよい。また、本実施形態においては、接続器は光源モジュールの一部として配置されているが、これに限らず、電源装置、電路の一部に接続器を配置してもよい。
安全装置3は、光源モジュール5と電源装置7に電気的に接続して使用する。電気的な接続の様子は、図1のとおりであり、以下に説明する。
電源装置7は、図1に示すように、電源部71、入力ケーブル72及び出力ケーブル73を備える。出力ケーブル73は、出力電線731a及び731bを備える。
以下、電源接続導体531a及び531bを「電源接続導体531」といい、出力電線731a及び731bを「出力電線731」という。
まず、入力ケーブル72に交流電源9を電気接続配線(N、L)によって電気的に接続する。次に出力ケーブル73の2本の配線のうち、一方の出力電線731aを安全装置3の配線コード33bに、電気接続配線W73によって電気的に接続する。他方の出力電線731bを光源モジュール5の電源接続導体531bに、電気接続配線W75によって電気的に接続する。そして、安全装置3の配線コード33cと光源モジュール5の電源接続導体531aを電気接続配線W35によって電気的に接続する。このように接続することで、電源装置7と光源モジュール5との間の電路に、電流ヒューズ32と温度ヒューズ31が直列接続された状態となる。この状態で、光源モジュール5と電源装置7に異常状態が発生したときに、過電流であれば電流ヒューズ32が動作し、接続器52の過熱であれば温度ヒューズ31が動作する。電流ヒューズ32又温度ヒューズ31の動作により、電路の遮断とともに電源供給が断たれ、機器の安全状態が保たれる。
また、接続器52は、光源モジュール5の構成要素としているが、これに限らず、接続器は電源装置内又は電路上に配置してもよい。
一般的に、照明装置が備える接続器は、異なった導体同士が接触することにより、電気的に接続された状態となる。この接触による電気接続は、製造不良、施工不良など要因で、接続不良状態となった時に、接触抵抗が増え、導体接触部分のジュール熱が増大し、異常過熱、過電流などの不安全な状態になる恐れがある。本実施形態に係る構成によれば、接続器52の電気接続部が発熱したときに、接続器52に近接した温度ヒューズ31の感温部311が動作し、可溶体が溶断することで回路を遮断し、不安全な動作を停止することができる。また、接触による電気接続は、回路上の電流を増大させたり、電源装置7の異常な出力電流の上昇を引き起こすことがある。このような異常電流が発生したときには、回路上に配置された電流ヒューズ32が回路を遮断することで、不安全な動作を停止することができる。本実施形態に係る構成によれば、接続器などの形状に合わせた温度ヒューズを配置することができ、電流ヒューズ32と合わせて、過熱、過電流による機器の異常状態に対して効果的な安全装置を提供することができる。なお、本実施形態においては、温度ヒューズ31の公称動作温度は102℃である。
以下、本発明の第2の実施形態に係る照明装置2について図面を参照しながら説明する。
照明装置2は、図5に示すように、光源モジュール4、電源装置7及び電流ヒューズ32(安全装置32)を備える。各モジュール及び装置は、電気接続配線W73v、W74及びW34によって、電気的に接続されている。
以下、コンタクトピン423a及び423bを「コンタクトピン423」といい、リード部312e及び312fを「リード部312」といい、電源接続導体412a及び412cを「電気接続導体412」という。
温度ヒューズ31が配置されている極とは反対側の極については、図7(a)及び(b)に示すように、コの字のコンタクトピン423cのコの字の両先端付近が、それぞれ電源接続導体412cと電源接続導体432cの導体部分に電気的に接続された状態になる。なお、図6(a)及び(b)並びに図7(a)及び(b)において、電源接続導体432b及び432cは、導体の絶縁被覆は省略し導体のみを示している。
なお、本実施形態においては、接続器と温度ヒューズ(安全装置)は、光源モジュールに配置されているが、電源部から光源部の電路上に少なくとも一つあれば足り、電源装置又は電路上にあってもよい。
以下、本発明の第2の実施形態の変形例1について図面を参照しながら説明する。
本変形例1は、接続器をいわゆる端子台とした例である。本変形例1で使用する電源接続導体は、一般的な絶縁電線の導体である。
以下、電源接続導体632a、632b、632c及び632dを、「電源接続導体632」、電線挿入口625a、625b、625c及び625dを「電源挿入口625」といい、導電金具623a、623b及び623cを「導電金具623」といい、押えバネ624a、624b、624c及び624dを「押えバネ624」という。なお、押えバネ624は、バネ鋼を材質としたバネ性を有する部材である。
以下、本発明の第2の実施形態の変形例2について図面を参照しながら説明する。
本変形例2は、接続器をいわゆるコネクタとした例である。本変形例2で使用する電源接続導体は、一般的な絶縁電線の導体である。
コネクタ82aは、図9(a)、(b)及び(c)に示すように、樹脂製のハウジング821a及び821bを備え、その内部には、導電性を備える金属製のコンタクト823a、823b、823c、824b及び824d、並びに温度ヒューズ31及び絶縁性を備える樹脂製のヒューズ収容チューブ826を備える。ハウジング821aは、篏合部822a及び822c、並びに電線挿入口825a及び825cを備える。ハウジング821bは、篏合部822b及び822d、並びに電線挿入口825b及び825dを備える。温度ヒューズ31は、感温部311並びにリード部312e及び312fを備える。
以下、電源接続導体832a、832b、832c、832dを「電源接続導体832」といい、ハウジング821a及び821bを「ハウジング821」といい、コンタクト823a、823b及び823cを「コンタクト823」といい、コンタクト824b及び824dを「コンタクト824」といい、篏合部822a、822b、822c及び822dを「篏合部822」といい、電線挿入口825a、825b、825c及び825dを「電源挿入口825」という。
以下、更に本発明の一実施形態としての照明装置の構成及びその変形例と効果について説明する。
前記電源部からの電力を、前記第2接続導体、前記第3コンタクト、前記第2コンタクト、前記温度ヒューズ、前記第1コンタクト、前記第1接続導体の経路で、前記光源に供給可能とする前記(4)に記載の照明装置としてもよい。
3 安全装置
31 温度ヒューズ、安全装置
311 感温部
312,312a,312c,312e,312f リード部
32 電流ヒューズ、安全装置
33,33a,33b,33c 配線コード
34,34a,34c 絶縁圧着スリーブ
35,35a,35b 結束バンド
36 熱収縮チューブ
37,37a,37c,37d 耐熱チューブ
39 温度ヒューズ固定部材
391 コード固定部
391t バンド装着部
392,392a,392b 接続器規制部
393,393a,393b 接続器規制部
394 底部
395,395a,395b 側部
396 接続器収容部
5 光源モジュール
51 光源部
52 接続器
53 電源接続ケーブル
531a,531b 電源接続導体
4 光源モジュール
41 光源部
411 光源
412,412a,412c 電源接続導体
42 接続器
421 収容部カバー
422 接続導体収容部
423,423a,423b コンタクトピン
423c コンタクトピン
43 電源接続ケーブル
432b,432c 電源接続導体
62 接続器
621 収容ケース
623,623a,623b,623c 導電金具
624,624a,624b,624c,624d 押えバネ
6241a,6241b 導体押え部
6242a,6242b リード押え部
625,625a,625b,625c,625d 電線挿入口
632,632a,632b,632c,632d 電源接続導体
82 接続器
82a,82b コネクタ
821,821a,821b ハウジング
822,822a,822b,822c,822d 篏合部
823,823a,823b,823c ピンコンタクト、コンタクト
824,824b,824d ソケットコンタクト、コンタクト
825,825a,825b,825c,825d 電線挿入口
826 ヒューズ収容チューブ
832,832a,832b,832c,832d 電源接続導体
7 電源装置
71 電源部
72 入力ケーブル
73 出力ケーブル
731,731a,731b 出力電線
9 交流電源
W73,W75,W35,N,L,W73v,W34,W74 電気接続配線
Claims (4)
- 光源モジュールと、電源装置と、安全装置とを備える照明装置であって、
前記光源モジュールは、光源部と、前記光源部の端部に位置し前記電源装置に接続する接続器とを備え、
前記安全装置は、温度ヒューズと、前記光源モジュールと前記電源装置との間に接続されており、前記温度ヒューズが固定された収容部を有する固定部材とを備え、
前記固定部材は、前記収容部が前記接続器を収容して前記光源モジュールに固定され、
前記温度ヒューズは前記接続器の過熱を検知し、溶断することにより前記光源部への電力供給を遮断する、
照明装置。 - 前記固定部材は、防錆性及び不燃性を備える請求項1に記載の照明装置。
- 前記温度ヒューズに直列に電流ヒューズを備えた請求項1から請求項2のいずれか1項に記載の照明装置。
- 前記温度ヒューズは、電気絶縁性を備えるチューブが被せられ、
前記収容部は、底部、側部及び接続器規制部により形成され、
前記温度ヒューズは、前記収容部に収容される請求項1に記載の照明装置。
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