JPH08129884A - 半導体記憶装置 - Google Patents

半導体記憶装置

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JPH08129884A
JPH08129884A JP7078398A JP7839895A JPH08129884A JP H08129884 A JPH08129884 A JP H08129884A JP 7078398 A JP7078398 A JP 7078398A JP 7839895 A JP7839895 A JP 7839895A JP H08129884 A JPH08129884 A JP H08129884A
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mos transistor
gate
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Abstract

(57)【要約】 【構成】本発明の半導体記憶装置の電位発生回路は、入
力端子に制御信号が与えられる充電回路と、第1の端子
が前記充電回路の出力端子に接続されたキャパシタと、
第1の端子とバックゲートとが前記キャパシタの第2の
端子に接続され、ゲートが前記充電回路の入力端子に接
続された第1のP型MOSトランジスタと、第1の端子
が前記第1のP型MOSトランジスタの第2の端子に接
続され、第2の端子が前記正電源電位よりも低い基準電
位に接続され、ゲートが前記充電回路の出力端子に接続
された第1のN型MOSトランジスタと、第1の端子と
バックゲートとが前記キャパシタの第2の端子に接続さ
れ、第2の端子が前記正電源電位に接続され、ゲートが
前記第1のP型MOSトランジスタの第2の端子と前記
第1のN型MOSトランジスタの第1の端子とに接続さ
れた第2のP型MOSトランジスタ、とを具備する。 【効果】本発明を用いることにより、ワード線の選択が
高速で、かつ、ゲート酸化膜の長期的信頼性を損なわな
いワード線駆動回路方式の半導体記憶装置を提供でき
る。

Description

【発明の詳細な説明】
【産業上の利用分野】本発明は、半導体記憶装置に関
し、特に、DRAM(Dynamic RandomA
ccess Memory)に関する。
【0001】
【従来の技術】DRAMにおいては、他の半導体記憶装
置と同様に、データの記憶場所がローアドレスとカラム
アドレスとを用いて表現される。しかし、通常は、ロー
アドレスもカラムアドレスも同一のピンを用いてチップ
へ入力される。このため、アドレスピンに入力されてい
るアドレスをどちらのアドレスであるか区別するため/
RAS(ローアドレスストローブ)あるいは/CAS
(カラムアドレスストローブ)という信号が用いられ
る。なお、信号名の最初に記号/が付されている場合に
は、その信号がロウアクティブ(Low Activ
e)であることを示す。
【0002】近年、DRAMの動作の高速化が進むにつ
れて、この/RASが立ち下がってから、ワード線の電
位が立ち上がりメモリセルが選択されるまでの時間をい
かに短くするかが、アクセスタイムの高速化のキーポイ
ントとなっている。ここで、従来のDRAMにおけるメ
モリセル,ローデコーダ,ワード線駆動回路の簡略図を
図8,図10に、その動作波形を図9,図11に示す。
【0003】まず、図8には、メモリセル100 ,ワード
線駆動回路101 ,NANAD回路102 ,ワード線WL10
3 ,ビット線BL104 が示されている。ワード線駆動回
路101 へは、別に設けられた昇圧回路(図示せず)から
電位VWDRVが伝えられる。メモリセル100 はN型MOS
(Nチャンネル Metal Oxide Semic
onductor)キャパシタ106 とトランスファーゲ
ートであるN型MOSトランジスタ107 とからなってい
る。また、ワード線駆動回路101 は、NAND回路102
の出力を反転するインバータ108 と、ゲートが正電源電
位Vccに接続され、ソース・ドレインのうち一方がこの
インバータ108 の出力に接続されるN型MOSトランジ
スタ109 と、ゲートがこのN型MOSトランジスタ109
に接続され、ソース・ドレインのうち一方が昇圧回路に
接続されるN型MOSトランジスタ110 と、ゲートがN
AND回路102 の出力に接続され、ソース・ドレインの
うち一方が接地電位Vssに接続されるN型MOSトラン
ジスタ111 とからなっている。このワード線駆動回路10
1 においては、N型MOSトランジスタ110 がワード線
駆動トランジスタとして動作する。同図の回路において
は、ワード線駆動トランジスタ110 ,メモリセル100 の
両者がN型MOS素子を含んでいる。
【0004】次に、図8および図9を用いて上記の回路
の動作を説明する。チップ外部より入力されるローアド
レスストローブ(Row Address Strov
e)信号/RAS114 が立ち下がるすなわちロウレベル
(以下、゛L″と記述する)になると、この時点でアド
レスピンに入力されていたアドレスはローアドレス115
であると認識される。そして、このローアドレス115 に
対応したロー(行)がセルアレイから選択される。この
とき、ワード線駆動トランジスタであるN型MOSトラ
ンジスタ110 のゲート電位VG116 は、N型MOSトラン
ジスタ109 のしきい値電圧をVTH1 ,正電源電位をVcc
とするとき、Vcc−VTH1 (以下、゛H- ″と記述す
る)となる。この後、ワード線駆動トランジスタである
N型MOSトランジスタ110 のソース・ドレインのうち
N型MOSトランジスタ111 に接続されていない方の電
位WDRV117 をVcc+VTH2 (VTH2 はトランスファーゲ
ートであるMOSトランジスタのしきい値電圧)以上に
上昇させる。このVWDRV117を上昇させる際に、ワード
線駆動トランジスタであるN型MOSトランジスタ110
のゲート電位VG116は、ソース−ゲート間の容量のカッ
プリングによって高電圧に引き上げられ、この結果ワー
ド線WL103 にVcc+VTH2 以上の電位(以下、゛
+ ″と記述する)が伝達される。ワード線WLに正電
源電位Vccよりも高い電位である゛H+ ″を伝達するの
は、メモリセルのキャパシタに加わる電圧を確実にVcc
にするためである。
【0005】ところで、図8の回路方式には、以下のよ
うな問題点がある。第1に、ワード線駆動トランジスタ
110 のゲート電位VG116が゛H- ″になる前にワード線
駆動トランジスタであるN型MOSトランジスタ110 の
ソース・ドレインのうちN型MOSトランジスタ111 に
接続されていない方の電位VWDRV117が上がり始める
と、ワード線WL103 の電位を゛H+ ″に引き上げられ
ない可能性がある。このため、/RAS114 が立ち下が
ってからVWDRV117 が上がり始めるまでに十分に間をあ
ける必要があり、高速化に適さない。
【0006】第2に、VWDRV117 が上昇する際に、ワー
ド線駆動トランジスタ110 のゲート電位VG116は、ソー
ス−ゲート間の寄生容量のカップリングによって引き上
げられているので、ソースとゲートとの電位差が小さ
く、ワード線WL103 の電位が上がり始めてから゛
+ ″に達するまでに時間がかかる。上記のような問題
点を克服するため、ワード線駆動トランジスタをP型M
OSトランジスタで構成した回路方式がある。この回路
を図10に示す。同図にはメモリセル120 ,ワード線駆
動回路121 ,NAND回路122 ,ワード線WL123 ,ビ
ット線BL124 ,ワード線専用電位発生回路125 が示さ
れている。メモリセル120 はN型MOSキャパシタ126
とN型MOSトランジスタ127 からなっている。また、
ワード線駆動回路121 は、ソースがワード線専用電位発
生回路125 に接続されたP型MOSトランジスタ129 ,
130 と、ドレインがP型MOSトランジスタ129 のゲー
トとP型MOSトランジスタ130 のドレインとに接続さ
れ、ソースが接地電位Vssに接続され、ゲートがNAN
D回路122 の出力に接続されたN型MOSトランジスタ
132 と、ソース・ドレインのうち一方がNAND回路12
2 の出力に接続され、他方がP型MOSトランジスタ13
0 のゲートとP型MOSトランジスタ129 のドレインと
に接続され、ゲートが正電源電位Vccに接続されたN型
MOSトランジスタ133 とからなっている。同図の回路
において、ワード線専用電位発生回路125 は、高電圧に
固定されたワード線専用電位VWL145 を常にワード線
駆動回路121 に伝える。なお、ここではP型MOSトラ
ンジスタ129 とP型MOSトランジスタ130 とをワード
線駆動トランジスタとし、VWLは、メモリセル120 の
トランスファーゲートのしきい値電圧VTH2 とするとき
Vcc+VTH2 以上の電位すなわち゛H+ ″に等しいとす
る。
【0007】この回路の特徴は、昇圧することによって
ワード線専用の高電位VWL145 を発生するワード線専
用電位発生回路125 が設けられていることである。以
下、図10と図11とを用いてその動作を説明する。
【0008】/RAS144 が立ち下がりローアドレスAd
d145が認識され、NAND回路122の出力が゛L″にな
ると同時に、ワード線駆動トランジスタであるP型MO
Sトランジスタ130 のゲート電位VG146も゛L″にな
り、このP型MOSトランジスタ130 がオン状態にな
る。すると、このP型MOSトランジスタ130 には、ワ
ード線電位発生回路125 から、常に高電圧のワード線専
用電位VWL147 が与えられているのでワード線WL12
3 の電位がVWLまで上がる。このように、図10の回
路では、ローアドレスが認識されるだけでワード線WL
123 を十分な電圧レベルに引き上げることができるた
め、図8の回路を用いた場合よりも高速な動作が期待で
きる。しかしながら、この回路方式には以下に示すよう
な問題点がある。
【0009】一般的に、MOS素子のソース−ゲート間
あるいはドレイン−ゲート間に4乃至6MV/cm 以上の高
電界が印加されると、ゲート酸化膜の劣化が激しく、M
OS素子の長期的信頼性を著しく低下させることが知ら
れている。一方、現在では、MOS素子微細化が進むに
連れて、ゲート酸化膜も薄膜化される傾向にある。この
ため、ゲート酸化膜の長期的信頼性を確保する目的で、
LSI(大規模集積回路)の電源電圧そのものを下げよ
うとする試みがなされている。ところで、前途のよう
に、この回路の特徴は、ワード線へ与える専用電位VW
L147 の発生回路により、常にワード線駆動トランジス
タのソースにVWL(゛H+ ″)という高電圧を供給し
ていることである。このため、当然の如く、図8の回路
を用いた場合に比べてゲート酸化膜の劣化が激しく、素
子の長期的信頼性の確保が難しくなる。
【0010】
【発明が解決しようとする課題】本発明は、上記のよう
な従来技術の問題点に鑑み成されたもので、その目的
は、ワード線の選択が高速で、かつ、ゲート酸化膜の長
期的信頼性を損なわないワード線駆動回路方式の半導体
記憶装置を提供することにある。
【0011】
【問題を解決するための手段】上記目的は、電位発生回
路を備えた半導体記憶装置において、前記電位発生回路
は、入力端子に制御信号が与えられる充電回路と、第1
の端子が前記充電回路の出力端子に接続されたキャパシ
タと、第1の端子とバックゲートとが前記キャパシタの
第2の端子に接続され、ゲートが前記充電回路の入力端
子に接続された第1のP型MOSトランジスタと、第1
の端子が前記第1のP型MOSトランジスタの第2の端
子に接続され、第2の端子が前記正電源電位よりも低い
基準電位に接続され、ゲートが前記充電回路の出力端子
に接続された第1のN型MOSトランジスタと、第1の
端子とバックゲートとが前記キャパシタの第2の端子に
接続され、第2の端子が前記正電源電位に接続され、ゲ
ートが前記第1のP型MOSトランジスタの第2の端子
と前記第1のN型MOSトランジスタの第1の端子とに
接続された第2のP型MOSトランジスタ、とを有し、
前記キャパシタの第2の電極を出力とすること、を特徴
とする半導体記憶装置により達成される。
【0012】
【作用】上記の半導体装置においては、ワード線へ電位
を伝達するワード線駆動回路のMOSトランジスタのソ
ース−ドレイン間、あるいはソース−ゲート間の電位差
を、メモリセル群が選択されていないときにはメモリセ
ル群が選択されているときよりも小さくすることによ
り、ゲート酸化膜の劣化を阻止することが可能となる。
また、メモリセル群が選択されていないとき、ワード線
電位制御手段がワード線駆動回路へ与えるワード線駆動
制御信号の電位は、正電源電位に保たれるので、ワード
線選択の高速性を損なうことがない。
【0013】
【実施例】以下、図面を参照して、本発明に係る半導体
記憶装置について説明する。
【0014】まず、第1の実施例について、図1乃至図
3を参照して説明する。図1には、メモリセル10,ワー
ド線駆動回路11,NAND回路12,ワード線WL13,ビ
ット線BL14,ワード線電位制御手段15が示されてい
る。メモリセル10はN型MOSキャパシタ16とトランス
ファーゲートであるN型MOSトランジスタ17とからな
っている。また、ワード線駆動回路11は、ソースがワー
ド線電位制御手段15に接続されたP型MOSトランジス
タ19,20と、ドレインがP型MOSトランジスタ19のゲ
ートとP型MOSトランジスタ20のドレインとに接続さ
れ、ソースが接地電位Vssに接続され、ゲートがNAN
D回路12の出力に接続されたN型MOSトランジスタ22
と、ソース・ドレインのうち一方がNAND回路12の出
力に接続され、他方がP型MOSトランジスタ20のゲー
トとP型MOSトランジスタ19のドレインとに接続さ
れ、ゲートが正電源電位Vccに接続されたN型MOSト
ランジスタ23とからなっている。なお、上記のP型MO
Sトランジスタ19,20をワード線駆動トランジスタと呼
ぶことにする。NAND回路12には、ローアドレスが入
力されているが、(NAND回路12は、アドレスをデー
コードするものであり、)チップのアドレスピンに入力
されるローアドレスそのものではない。
【0015】ワード線電位制御手段15は、ワード線駆動
トランジスタであるP型MOSトランジスタ19,20のソ
ース電位VWDRV18を制御するために設けられている。こ
のワード線電位制御手段15は、ワード線WL13が選択さ
れたときのみワード線駆動トランジスタのソースに、正
電源電位Vccより高い電位を与える。ワード線電位制御
手段15は、/RAS24を反転するインバータ25、このイ
ンバータ25の出力に接続されたキャパシタ26,ソース・
ドレインのうち一方と基板とがキャパシタ26に接続さ
れ、ゲートが/RAS24に接続されたP型MOSトラン
ジスタ27,ソース・ドレインのうち一方が接地電位Vss
に接続され、ゲートが入力/RAS24に接続されたN型
MOSトランジスタ28,ゲートがP型MOSトランジス
タ27とN型MOSトランジスタ28とに接続され、ソース
・ドレインのうち一方と基板とがキャパシタ26に接続さ
れ、他方が正電源電位Vccに接続されたP型MOSトラ
ンジスタ29とからなっている。
【0016】次に、図1および図2を用いて上記の回路
の動作を説明する。なお、メモリセル10のトランスファ
ーゲートのしきい値電圧をVTH2 とするとき、Vcc+V
TH2以上の電位を゛H+ ″と記述することにする。
【0017】/RAS24がハイレベル(正電源電位Vcc
に相当する電位であり、以下、゛H″と記述する)のと
き、すなわちメモリがアクセスされていないときには、
ワード線駆動トランジスタ19,20のソース電位VWDRV18
は、゛H″すなわち正電源電位Vccに保たれる。あるメ
モリセルにアクセスするために/RAS24が゛L″にな
ると、ワード線電位制御手段15にはキャパシタ26が挿入
されているので、ワード線駆動トランジスタ19,20のソ
ース電位VWDRV18が゛H+ ″にまで昇圧される。次に認
識されたローアドレスAdd30がローデコーダに送ら
れ、ローデコーダの中でそのローアドレスAdd30に対
応したNAND回路12の出力が゛L″になると同時に、
ワード線駆動トランジスタであるP型MOSトランジス
タ20のゲート電位VG31 も゛L″になる。この結果、P
型MOSトランジスタ20がオン状態に、P型MOSトラ
ンジスタ19がオフ状態になり、ワード線WL13の電位が
゛H+ ″に上昇する。書き込み動作あるいは読み出し動
作が終了すると、P型MOSトランジスタ19がオン状態
に、P型MOSトランジスタ20がオフ状態になり、ワー
ド線WL13の電位が゛L″に戻され、この後P型MOS
トランジスタ19,20のソース電位すなわちVWDRV18が゛
H″に戻される。また、ビット線BL14のプリチャージ
電位が、1/2Vccでかつ、VTH2 <Vccとなっている
DRAMやVssプリチャージのDRAMでは、図3に示
すように、遅延させた/RASを利用してローアドレス
30が決定してから(ローアドレス30がローデコーダに送
られてから)ワード線駆動トランジスタであるP型MO
Sトランジスタ19,20のソース電位VWDRV18を゛H+
にまで昇圧することも可能である。なぜならば、このよ
うな場合には、ローアドレス30が決定してワード線WL
13の電位がVccすなわち゛H″まで上がれば、メモリセ
ルに蓄積された電荷をビット線に伝達して読み出すこと
は可能であり、メモリセルにVccの電位をリストアする
ときのみワード線駆動トランジスタであるP型MOSト
ランジスタ19,20のソース電位VWDRVを゛H+ ″にまで
昇圧すれば良いからである。なお、この場合には、イン
バータ25へ遅延回路(図示せず)等を介して/RAS24
を入力してもよい。
【0018】このように、図1に示した回路では、ワー
ド線電位制御手段15を設けていることにより、メモリセ
ルがアクセスされたときのみワード線駆動トランジスタ
に゛H+ ″という高電圧を印加しているので、ワード線
駆動トランジスタのゲート酸化膜の劣化を阻止すること
ができる。なお、メモリセルが選択されていないとき
に、ワード線駆動トランジスタのソース電位VWDRVを、
必ずしも正電源電位Vccにしておく必要はなく、Vcc以
下で、かつトランスファーゲートのトランジスタのしき
い値電圧以上にしておけば、セルへのアクセスが必要な
ときにワード線の電位を瞬時に引き上げることができ
る。
【0019】また、本実施例においては、ワード線駆動
トランジスタをP型MOSトランジスタで、メモリセル
をN型MOS素子で実現したが、ワード線駆動トランジ
スタをN型MOSトランジスタで、メモリセルをP型M
OS素子で実現してもよい。この場合には、メモリセル
が選択されていないときに、ワード線駆動トランジスタ
のソース電位を、接地電位Vssにしておけばよい。な
お、この場合もメモリセルが選択されていないときに、
ワード線駆動トランジスタのソース電位VWDRVを、必ず
しも接地電位Vssにしておく必要はなく、Vss以上でか
つトランスファーゲートのトランジスタのしきい値電圧
以下にしておけば、セルへのアクセスが必要なときにワ
ード線の電位を瞬時に引き上げることができる。
【0020】ところで、DRAMの高集積化が進めば進
むほど動作時の消費電流を抑えることが困難になってき
ており、最近では、セルアレイを複数のブロックに分割
し、動作時には一部分のみを活性化させてビット線の充
放電電流を抑える方式が用いられるようになっている。
そこで、この方式を用いたメモリセルに本発明を適用し
た場合について第2の実施例として、図4乃至図6を参
照して説明する。
【0021】図4には、メモリセル40,ワード線駆動回
路41,NAND回路42,42,ワード線WL43,ビット線
BL44,ワード線電位制御手段45が示されている。メモ
リセル40はN型MOSキャパシタ46とトランスファーゲ
ートであるN型MOSトランジスタ47とからなってい
る。また、ワード線駆動回路41は、ソースにワード線電
位制御手段45の出力が接続されたP型MOSトランジス
タ49,50と、ドレインがP型MOSトランジスタ49のゲ
ートとP型MOSトランジスタ50のドレインとに接続さ
れ、ソースが接地電位Vssに接続され、ゲートがNAN
D回路42の出力に接続されたN型MOSトランジスタ52
と、ソース・ドレインのうち一方がN型MOSトランジ
スタ52のゲートに接続され、他方がP型MOSトランジ
スタ50のゲートとP型MOSトランジスタ49のドレイン
とに接続され、ゲートが正電源電位Vcc に接続されたN
型MOSトランジスタ53からなっている。なお、上記の
P型MOSトランジスタ49,50をワード線駆動トランジ
スタと呼ぶことにする。また、メモリセル40のトランス
ファーゲートのしきい値電圧をVTH2 とするとき、Vcc
+VTH2 以上の電位を゛H+ ″と記述することにする。
同図の回路は、動作時に活性化されるセルアレイに属す
るワード線駆動トランジスタのみに対し、そのソース電
位を゛H+ ″にまで上昇させる回路である。ワード線電
位制御手段45は、ブロック活性化手段45' と、/RAS
54を反転するインバータ55,このインバータ55の出力に
接続されたキャパシタ56,ソース・ドレインのうち一方
と基板とがキャパシタ56に接続され、ゲートが/RAS
54に接続されたP型MOSトランジスタ57,ソース・ド
レインのうち一方が接地電位Vssに接続され、ゲートが
/RAS54に接続されたN型MOSトランジスタ58,ゲ
ートがP型MOSトランジスタ57とN型MOSトランジ
スタ58とに接続され、ソース・ドレインのうち一方と基
板とがキャパシタ56に接続され、他方が正電源電位Vc
cに接続されたPMOSトランジスタ59とからなってい
る。ワード線電位制御手段45の中に設けられたブロック
活性化手段45' は、アクセスすべきセルが属するブロッ
クのみを活性化する働きを持つ。
【0022】このブロック活性化手段45' は、ソースが
PMOSトランジスタ59に接続されたP型MOSトラン
ジスタ60,61と、ドレインがP型MOSトランジスタ60
のゲートとP型MOSトランジスタ61のドレインとに接
続され、ソースが接地電位Vssに固定され、ゲートがN
AND回路42' の出力に接続されたN型MOSトランジ
スタ62と、ソース・ドレインのうち一方がN型MOSト
ランジスタ62のゲートに接続され、他方がP型MOSト
ランジスタ61のゲートとP型MOSトランジスタ60のド
レインとに接続され、ゲートが正電源電位Vccに接続さ
れたN型MOSトランジスタ63と、ゲートがP型MOS
トランジスタ60のゲートとP型MOSトランジスタ61の
ドレインとN型MOSトランジスタ62のドレインとに接
続され、基板とソース・ドレインのうちの一方とがPM
OSトランジスタ59に接続され、他方がワード線駆動回
路41に接続されるP型MOSトランジスタ64と、ゲート
がP型MOSトランジスタ60のドレインとP型MOSト
ランジスタ61のゲートとN型MOSトランジスタ63とに
接続され、基板とソース・ドレインのうち一方とがワー
ド線駆動回路41に接続され、他方が正電源電位Vccに接
続されるP型MOSトランジスタ65とからなる。なお、
NAND回路42' の出力は、インバータ66を介してNA
ND回路42へ入力されている。
【0023】次に、図4と図5とを用いて上記の回路の
動作を説明する。なお、以下においては、P型MOSト
ランジスタ49,50のソース電位をVWDRV-n70,ブロック
活性化手段45' のP型MOSトランジスタ60,61のソー
ス電位をVWDRV71とする。
【0024】/RAS54が゛H″のとき、すなわちメモ
リがアクセスされていないときは、P型MOSトランジ
スタ60,61のソース電位VWDRV71は、゛H″すなわち電
源電位Vccに保たれ、この結果ワード線駆動トランジス
タであるP型MOSトランジスタ49,50のソース電位V
WDRV-n70も゛H″に保たれる。メモリがアクセスされ、
/RAS54が゛L″になると、ワード線電位制御手段45
にはキャパシタ56が挿入されているためにVWDRV71は゛
+ ″にまで昇圧される(ここでは、認識されたローア
ドレスがローデコーダに送られ、ローデコーダの中でそ
のローアドレスに対応したNAND回路の出力が、゛
L″になる前にVWDRV71は゛H+ ″にまで昇圧され
る。)次にローデコーダのNAND回路42' にローアド
レスAdd80が送られると、セルアレイ中の全ブロック
の中でそのローアドレスAdd80に対応したブロックの
ワード線駆動回路41にのみ゛H+ ″が伝えられる。つま
り、ローアドレスAdd80に対応したブロックのみが活
性化され、活性化されていないブロックのワード線駆動
トランジスタには゛H+ ″という高電圧が与えられず、
ゲート酸化膜の劣化を阻止する。そして、ローアドレス
Add80に対応したブロックでは、NAND回路42の出
力が゛L″になり、ワード線駆動トランジスタであるP
型MOSトランジスタ50のゲート電位VGn81が゛L″に
なる。この結果、P型MOSトランジスタ50がオン状態
に、P型MOSトランジスタ49がオフ状態になり、ワー
ド線WL43の電位が゛H+ ″に引き上げられる。書き込
み動作あるいは読み出し動作が終了すると、P型MOS
トランジスタ49がオン状態、P型MOSトランジスタ50
がオフ状態になり、ワード線WL43の電位が゛L″に戻
され、この後、P型MOSトランジスタ49,50のソース
電位すなわちVWDRV-n70が゛H″に戻される。
【0025】また、ビット線BL44のプリチャージ電位
が、1/2Vccでかつ、VTH2 <VccとなっているDR
AMや、VssプリチャージのDRAMでは、図6に示す
ように、ローアドレス80を決定した後ワード線駆動トラ
ンジスタであるP型MOSトランジスタ49,50のソース
電位VWDRV-n70を゛H+ ″にまで昇圧することも可能で
ある。
【0026】このように、図4に示した回路では、ブロ
ック活性化手段45' を介してワード線駆動トランジスタ
に゛H+ ″を伝えている。このため、活性化されたブロ
ック以外のワード線トランジスタには、゛H+ ″という
電圧が印加されないため、より効果的にゲート酸化膜の
劣化を阻止することができる。なお、メモリセルが選択
されていないときに、ワード線駆動トランジスタのソー
ス電位VWDRV-nあるいは、ブロック活性化手段のP型M
OSトランジスタ60,61のソース電位VWDRVを、必ずし
も正電源電位Vccにしておく必要はなく、Vcc以下で、
かつトランスファーゲートのトランジスタのしきい値電
圧以上にしておけば、セルへのアクセスが必要なときに
ワード線の電位を瞬時に引き上げることができる。
【0027】また、本実施例においては、ワード線トラ
ンジスタをP型MOSトランジスタで、メモリセルをN
型MOS素子で実現したが、ワード線駆動トランジスタ
をN型MOSトランジスタで、メモリセルをP型MOS
素子で実現してもよい。この場合には、メモリセルが選
択されていないときに、ワード線駆動トランジスタのソ
ース電位を接地電位Vssにしておけばよい。なお、この
場合もメモリセルが選択されていないときに、ワード線
駆動トランジスタのソース電位VWDRV-nを、必ずしも接
地電位Vssにしておく必要はなく、Vss以上で、かつト
ランスファーゲートのトランジスタのしきい値電圧以下
にしておけば、セルへのアクセスが必要なときにワード
線の電位を瞬時に引き上げることができる。さらに、本
発明の実施例としては、上記の2つの回路に限られるも
のではなく、例えば、第3の実施例として、図7に示す
ように、D(Depletion)タイプのN型MOS
トランジスタ49' ,59' ,65' を用いたものも考えられ
る。なお、同図において、図4に示した回路と同一箇所
については同一番号を付した。
【0028】
【発明の効果】以上、説明したように、本発明の半導体
記憶装置によれば、ワード線の選択が高速で、かつ、ゲ
ート酸化膜の長期的信頼性を損なわないワード線駆動回
路方式の半導体記憶装置を提供することが可能となる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の第1の実施例の方式を示す回路図。
【図2】図1にした方式の動作波形を示す図。
【図3】図1にした方式の動作波形を示す図。
【図4】本発明の第2の実施例の方式を示す回路図。
【図5】図4に示した方式の動作波形を示す図。
【図6】図4に示した方式の動作波形を示す図。
【図7】本発明の第3の実施例の方式を示す回路図。
【図8】従来の技術による方式を示す回路図。
【図9】図8に示した方式の動作波形を示す図。
【図10】従来の技術による方式を示す回路図。
【図11】図10に示した方式の動作波形を示す図。
【符号の説明】
10 メモリセル 11 ワード線駆動回路 12 NAND回路 13 ワード線 14 ビット線 15 ワード線電位制御回路 16 N型MOSキャパシタ 17 N型MOSトランジスタ 18 第1の電位 19 P型MOSトランジスタ 20 P型MOSトランジスタ 22 N型MOSトランジスタ 23 P型MOSトランジスタ 24 /RAS 25 インバータ 26 キャパシタ 27 P型MOSトランジスタ 28 N型MOSトランジスタ 29 P型MOSトランジスタ

Claims (1)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 電位発生回路を備えた半導体記憶装置に
    おいて、前記電位発生回路は、 入力端子に制御信号が与えられる充電回路と、 第1の端子が前記充電回路の出力端子に接続されたキャ
    パシタと、 第1の端子とバックゲートとが前記キャパシタの第2の
    端子に接続され、ゲートが前記充電回路の入力端子に接
    続された第1のP型MOSトランジスタと、 第1の端子が前記第1のP型MOSトランジスタの第2
    の端子に接続され、第2の端子が前記正電源電位よりも
    低い基準電位に接続され、ゲートが前記充電回路の出力
    端子に接続された第1のN型MOSトランジスタと、 第1の端子とバックゲートとが前記キャパシタの第2の
    端子に接続され、第2の端子が前記正電源電位に接続さ
    れ、ゲートが前記第1のP型MOSトランジスタの第2
    の端子と前記第1のN型MOSトランジスタの第1の端
    子とに接続された第2のP型MOSトランジスタ、とを
    有し、 前記キャパシタの第2の電極を出力とすること、を特徴
    とする半導体記憶装置。
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* Cited by examiner, † Cited by third party
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