JPH08129154A - 液晶表示素子の製造方法 - Google Patents

液晶表示素子の製造方法

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JPH08129154A
JPH08129154A JP26744494A JP26744494A JPH08129154A JP H08129154 A JPH08129154 A JP H08129154A JP 26744494 A JP26744494 A JP 26744494A JP 26744494 A JP26744494 A JP 26744494A JP H08129154 A JPH08129154 A JP H08129154A
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substrate
alignment
liquid crystal
alignment film
surfactant
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JP26744494A
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Takeshi Yamamoto
武志 山本
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Toshiba Corp
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Toshiba Corp
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Abstract

(57)【要約】 【目的】 基板洗浄に起因した表示むらを解消して、表
えじ品質の良好な液晶表示素子を提供する。 【構成】 基板13、14上の配向処理された配向膜
3、4の表面に対して、洗浄用水に界面活性剤を混入さ
せた洗浄液15を高速で均一に噴射する。あるいは、図
1(b)に示すように、界面活性剤が混入された洗浄液
15を貯溜した洗浄槽16中に、配向膜3、配向膜4が
配向処理された基板13、14を、特にその配向膜3、
配向膜4が十分に浸るように浸漬しこれに超音波を当て
るなどして、その基板13、14上の不純物を取り除
く。続いてその水洗も面内均一に行なう。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は、液晶表示素子の製造方
法に係わる。
【0002】
【従来の技術】ワードプロセッサ、パーソナルコンピュ
ータ、投影型TV、小型TVなどに多用されている液晶
表示素子(以下LCDと略称)は、一般に液晶分子がツ
イスト配向してなるTN(ツイステッド・ネマティッ
ク)型液晶、及びツイスト角がさらに大きいSTN(ス
ーパー・ツイステッド・ネマティック)型液晶等が利用
されている。
【0003】近年、表示画面の拡大、表示容量の増大、
といった要求に応えるために、より高い時分割駆動が可
能であるLCDとして、ツイスト角が 180〜 360°のS
TN型の利用が大半を占めるようになってきている。
【0004】例えば、特開昭 60-107020号公報において
は、ツイスト角が 180〜 360°で複屈折効果を用いたS
TN型のLCDとして、SBE(スーパー・ツイステッ
ド・バイリフリンジェンス・イフェクト)型と呼ばれる
複屈折率制御型のLCDが提案されている。このSBE
型のLCDは、一対の対向基板の外側に設けられる偏光
板の配置の仕方によって 2つの動作モードがある。
【0005】1つは、オフ状態(つまり電圧無印加の状
態あるいは液晶分子が十分に応答しない程度の電圧を印
加した状態)で液晶セルを光が通過して白表示(黄色な
どに着色の場合もある)の状態となり、オン状態(つま
りあるしきい値以上の電圧印加により液晶分子が電界方
向に沿うように配列を変えた状態)で液晶セル内を光が
通過しないで黒表示(紺色などに着色の場合もある)の
状態が得られる、ノーマリー・ホワイトモード(NWモ
ード)である。
【0006】もう 1つは、オフ状態では液晶セルを光が
通過しないで黒表示となり、オン状態で液晶セルを光が
通過して白表示となる、ノーマリー・ブラックモード
(NBモード)である。これらいずれのモードの場合も
電圧に対する透過光の変化が急峻で、多桁(多画素)の
時分割駆動を行なう場合でも、高コントラストで広い視
野角の表示画面が得られるという特色がある。
【0007】このようなSTN型のLCDは、急峻な電
気光学特性を有するが故に、しきい値電圧程度の印加電
圧時には、その印加電圧の大きさに対して電気光学特性
が極めて敏感である。このため、STN型LCDは液晶
セル内の表示領域内で電気光学特性がほぼ均一であるこ
とが要求される。表示領域内で電気光学特性を均一にす
るには、液晶セル内に不純物が混入しないようにする必
要がある。
【0008】このため、一般にSTN型LCDは配向処
理後に不純物を除去するために配向面を洗浄する必要が
ある。
【0009】その洗浄に用いるものとしては、界面活性
剤や有機溶剤などが考えられる。
【0010】
【発明が解決しようとする課題】しかしながら、界面活
性剤を用いた場合には、界面活性剤を除去する工程で配
向膜表面に界面活性剤が不均一に残留することがあり、
配向膜表面における界面活性剤が完全に取り除かれた部
分と残留している部分とで電気光学特性に差が生じ、こ
れに起因して表示画面に表示むらが発生するという問題
がある。一方、有機溶剤を用いた場合には、配向膜のプ
レチルト角の低下を招き、所望の特性が得られなくなる
ことがあり、また安全衛生上も好ましくないという問題
がある。
【0011】本発明は、このような問題を解決するため
に成されたもので、その目的は、洗浄工程が簡易で表示
むらの無い液晶表示素子を提供することにある。
【0012】
【課題を解決するための手段】本発明の液晶表示素子の
製造方法は、第1の基板上に第1の電極を形成し該第1
の電極を含む前記基板上を覆うように第1の配向膜を成
膜し、該基板に対向配置される第2の基板上に第2の電
極を形成し該第2の電極を含んで該第2の基板上を覆う
ように第2の配向膜を成膜する工程と、前記第1および
第2の配向膜の表面に配向処理を施す工程と、該第1お
よび第2の配向膜の表面を洗浄する工程と、前記第1の
基板と前記第2の基板とを、間隙を保持しながら対向配
置し周囲を封止して、前記間隙に液晶層を注入・挟持さ
せる工程と、を有する液晶表示素子の製造方法におい
て、前記第1の配向膜および前記第2の配向膜の表面に
配向処理を施した後、前記第1および第2の配向膜の表
面を、界面活性剤を混入してなる洗浄液を用いて該界面
活性剤を前記第1および第2の配向膜の表面全面に行き
渡らせて洗浄する工程と、前記第1および第2の配向膜
の表面全面に前記界面活性剤の少なくとも単分子層が残
留するように該第1および第2の配向膜を水洗する工程
と、を含むことを特徴としている。
【0013】また、第1の基板上に第1の電極を形成し
該第1の電極を含む前記基板上を覆うように第1の配向
膜を成膜し、該基板に対向配置される第2の基板上に第
2の電極を形成し該第2の電極を含んで該第2の基板上
を覆うように第2の配向膜を成膜する工程と、前記第1
および第2の配向膜の表面に配向処理を施す工程と、前
記第1の配向膜および前記第2の配向膜の表面に配向処
理を施した後、該第1および第2の配向膜の表面を洗浄
する工程と、前記第1の基板と前記第2の基板とを、間
隙を保持しながら対向配置し周囲を封止して、前記間隙
に液晶層を注入・挟持させる工程と、を有する液晶表示
素子の製造方法において、前記第1の配向膜および前記
第2の配向膜の表面に配向処理を施した後、界面活性剤
を混入してなる洗浄液を前記第1および第2の配向膜の
表面全面に対して均一な流量および圧力で噴射して、該
界面活性剤をが前記第1および第2の配向膜の表面全面
に行き渡らせて洗浄する工程と、前記第1および第2の
配向膜の表面全面に前記界面活性剤の少なくとも単分子
層が残留する流量および水洗時間で、純水を前記第1お
よび第2の配向膜の表面全面に対して噴射して該第1お
よび第2の配向膜の表面を水洗する工程と、を含むこと
を特徴としている。
【0014】また、第1の基板上に第1の電極を形成し
該第1の電極を含む前記基板上を覆うように第1の配向
膜を成膜し、該基板に対向配置される第2の基板上に第
2の電極を形成し該第2の電極を含んで該第2の基板上
を覆うように第2の配向膜を成膜する工程と、前記第1
および第2の配向膜の表面に配向処理を施す工程と、前
記第1の配向膜および前記第2の配向膜の表面に配向処
理を施した後、該第1および第2の配向膜の表面を洗浄
する工程と、前記第1の基板と前記第2の基板とを、間
隙を保持しながら対向配置し周囲を封止して、前記間隙
に液晶層を注入・挟持させる工程と、を有する液晶表示
素子の製造方法において、前記第1の配向膜および前記
第2の配向膜の表面に配向処理を施した後、界面活性剤
を混入してなる洗浄液に前記第1および第2の配向膜を
浸漬して、該第1および第2の配向膜表面全面に該界面
活性剤を行き渡らせて洗浄する工程と、前記第1および
第2の配向膜の表面全面に前記界面活性剤の少なくとも
単分子層が残留する流量および水洗時間にわたって前記
第1および第2の配向膜の表面全面を純水に浸漬して、
該第1および第2の配向膜の表面を水洗する工程と、を
含むことを特徴としている。
【0015】
【作用】本発明の製造方法における配向膜の洗浄および
水洗(リンス)方法においては、洗浄時に用いる界面活
性剤をむしろ積極的に配向膜表面に均一に残留させるこ
とで、洗浄〜水洗処理後の配向膜の配向状態の面内均一
化を実現することができ、これにより、基板洗浄に起因
した表示むらを解消して、表示品質の良好な液晶表示素
子を提供することができる。
【0016】
【実施例】以下、本発明に係る液晶表示素子の製造方法
を、図面に基づいて詳細に説明する。
【0017】(実施例1)図1は本発明の液晶表示素子
の製造工程の中で、特にその特徴的な工程である洗浄工
程について示す図、図2はその製造方法によって完成し
た液晶表示素子の構造を示す断面図である。
【0018】本実施例の製造方法によって形成された液
晶表示素子の構造は、図2に示すように、走査電極1
と、信号電極2と、そのそれぞれの上を各々被覆するよ
うに形成された配向膜3、4と、その走査電極1、信号
電極2が各々主面上に形成されたガラス基板5、6と、
配向膜3、4どうしの間隙に注入され挟持されたSTN
型液晶からなる液晶層7と、その液晶層7の周囲を封止
する封止材8と、液晶層7を通過した光の色付きを防ぐ
光学遅延板9と、ガラス基板5、6の外向側主面に対面
するように配置された偏光板10、11と、対向する 2
枚の基板どうしの間隙つまり配向膜3、4どうしの間隙
を一定に保持するスぺーサ12と、からその主要部が形
成されている。
【0019】次に、この液晶表示素子の製造プロセスを
説明する。シ−ト抵抗 7Ω/□の透明導電膜をパターニ
ングして走査電極1および信号電極2をそれぞれのガラ
ス基板5、6上に形成する。
【0020】次に、配向膜3、4としてサンエバー4140
(日産化学社製)を形成し、ラビングを行なった後、洗
浄工程として、図1(b)に示すように、ガラス基板
5、6に対して非イオン性の界面活性剤としてポリオキ
シエチレンノニルペニルエーテルの 1.5%溶液を用いて
20分間の超音波洗浄を施した。なお、この洗浄工程は図
1(a)に示すような噴流方式で行なっても良い。
【0021】その後、純水槽内で、超音波洗浄は行なわ
ず純水を用いたいわゆる水洗いのみにてリンシング(ri
nsing ;水洗)した。このときの水洗は、 30000cm3
/minの水量のジェット水流で30分間行なった。
【0022】このように処理した基板表面をμ−FT−
IR法で観察したところ、界面活性剤が配向膜表面全面
にほぼ均一に吸着していることが確認された。
【0023】次に、スペーサ12を走査電極1が形成さ
れた走査電極基板13と信号電極2が形成された信号電
極基板14とのうち一方の基板上に散布し、エポキシ接
着剤からなるシール材8を介して両基板を接着して、空
セル状態の液晶表示素子を形成した。
【0024】続いて、その空セルに液晶組成物を注入し
液晶層7とした。
【0025】そして、液晶層7が形成された液晶パネル
に、光学遅延板9、偏光板10、11を重ね合わせて配
置し、液晶表示素子を完成した。この液晶表示素子の画
素数は、 640× 480とした。
【0026】このようにして作製された液晶表示素子に
封入された液晶組成物7の分子は、図3に示すように、
基板5側の配向膜3をラビングした配向方向r、基板6
側の配向膜4をラビングした配向方向r´によって配向
制御されて、左回りにツイスト角Ψ= 240°で捩れ配向
している。
【0027】この液晶組成物7としては、ZLI−2293
(E.メルク社製)の主剤に、左回りのカイラル剤とし
てS−811 (E.メルク社製)を0.75重量%添加してな
る液晶組成物を用いた。
【0028】なお、配向方向r、r´は、基板5、6の
一辺と平行な基準方向Cからそれぞれ−30°、+30°の
方向とした。また、セル厚dは 6.5μmである。
【0029】光学遅延板9としてはポリカーボネイトか
らなるリタデーション値 0.385μmの有機フィルムを用
いて、その光学軸が液晶セル7の基準方向Cに対してA
=60°となるように配置・貼付した。
【0030】また、液晶セル7および光学遅延板9の外
側に、第1、第2の偏光板10、11としてLLC 2−
81−18(三立電機社製)をそれぞれP1 =70°、P2 =
−20°の偏光角で設置・貼付して、表示モードがノーマ
リー・ブラック・モードの液晶表示素子とした。
【0031】このようにして本発明に係る製造方法によ
り作製された本実施例の液晶表示素子を、 1/240デュー
ティーでマルチプレクス駆動して画像を表示させたとこ
ろ、表示画面内に表示むらが無く、視認性に優れた表示
が得られた。
【0032】このように、本発明に係る製造方法によれ
ば、図1(a)に示すように、基板13、14上の配向
処理された配向膜3、4の表面に対して、洗浄用水に界
面活性剤を混入させた洗浄液15を高速で噴射する。あ
るいは、図1(b)に示すように、界面活性剤が混入さ
れた洗浄液15を貯溜した洗浄槽16中に、配向膜3、
配向膜4が配向処理された基板13、14を、特にその
配向膜3、配向膜4が十分に浸るように浸漬しこれに超
音波を当てるなどして、その基板13、14上の不純物
を取り除く。このとき、基板13、14表面の配向膜
3、4に対する界面活性剤の単位時間当たりの反応量つ
まり洗浄液15の単位時間当たりの流量が基板13、1
4の全面で均一となり、その結果基板全面で界面活性剤
の残量がほぼ均一となるように、その洗浄液15の濃度
および流量を制御する。
【0033】ここで、上記の界面活性剤の流量の均一化
としては、本発明においては、界面活性剤がその単分子
層以上の厚さに残留している層が基板全面にわたってほ
ぼ稠密に形成される程度に流量を均一化することが望ま
しい。
【0034】さらに詳しくは、前記の稠密さの程度とし
ては、その界面活性剤が単分子層以上の厚さに残留して
いない部分が存在するとしても、その大きさは最大でも
1画素の画素サイズの50%以下程度の不均一さに抑えら
れていることが望ましい。
【0035】洗浄液15に用いる界面活性剤の種類とし
ては、陰イオン性、非イオン性及び陽イオン性の界面活
性剤を用いることができるが、配向膜3、4の種類に適
宜対応してこれら界面活性剤の種類のうち最適なものを
選択して使い分けることが望ましい。
【0036】例えば、配向膜3、4として有機高分子膜
を用いた場合には、陰イオン性及び非イオン性の界面活
性剤を用いることで、その配向膜3、4上全面への界面
活性剤の均一な吸着を起こりやすくすることができる。
【0037】次に、上記のように界面活性剤を混入して
なる洗浄液15を用いて配向膜3、4上の不純物の洗浄
処理を行なった後、今度はこの活性化されて表面から剥
がれた不純物を含む洗浄液を、配向膜3、4およびその
表面に残存させるべき界面活性剤の層を残しつつ洗い流
すリンシング(水洗)を行なわねばならない。そこで、
純水で配向膜3、4表面の界面活性剤を洗い流す。
【0038】このとき、界面活性剤が配向膜3、4の表
面全面に上述の如く均一に残留するように、使用する純
水の流量の最適化や、そのときに超音波洗浄を併せ用い
る場合にはその当射条件等を最適化する。具体的には、
例えば本実施例では図4に示すように純水の流量と界面
活性剤の残留量との関係をFT−IR等を用いて調べ
て、その最適値をあらかじめ求めておき、これに基づい
てリンシング(水洗)時の純水の流量および処理時間等
を制御する。
【0039】また、図1(b)に示すような静水状態で
の水洗の場合には、槽内に貯溜された純水に溶け込んだ
界面活性剤の位置的な濃度のばらつきが発生することが
考えられるので、その場合には、例えば槽内の純水を所
定の強さで攪拌してやればよい。
【0040】このような洗浄工程により、配向膜3、4
の表面全面に均一に界面活性剤を残留させることがで
き、これにより配向膜3、4と液晶層7との界面の状態
が表示領域全面で均一になるため、液晶セル内の電気光
学特性が表示領域(表示画面)全面で等しくなり、表示
むらの無い表示品質の良好な液晶表示素子を実現するこ
とができる。
【0041】また、このように界面活性剤が残留するこ
とにより、製造時に静電気などで液晶セルに異常高電圧
が印加された場合や、駆動系の誤動作などで異常直流電
圧が印加された場合でも、界面でのイオン分極によって
液晶セル内の異常電荷が速やかにリークするため、液晶
セル内部の走査電極1や信号電極2や配向膜3、4自体
には静電気の移動に起因した材質への悪影響を防いで、
異常電圧が印加された部分のしきい値電圧の変動等はほ
とんど起こらないという利点がある。
【0042】(実施例2)第1の実施例において、非イ
オン性界面活性剤であるポリオキシエチレンノニルペニ
ルエーテルの代りに、陰イオン界面活性剤としてβ−ナ
フタレンスルホン酸ホルマリン縮合物のナトリウム塩の
0.3%溶液を用いて洗浄を行ない、その他は上記第1の
実施例とほぼ同様にして液晶表示素子を作製した。
【0043】この液晶表示素子を 1/240デューティーで
マルチプレクス駆動したところ、第1の実施例と同様
に、表示画面内に表示むらの無い、視認性に優れた画像
表示が得られた。
【0044】(実施例3)第1の実施例において、非イ
オン性界面活性剤であるポリオキシエチレンノニルペニ
ルエーテル)の代りに、同様の非イオン性界面活性剤な
がらその組成の異なるポリオキシエチレンオクチルフェ
ニルエーテルの 0.2%溶液を用いて、第1、第2の実施
例と同様の要領で洗浄を行ない、液晶表示素子を作製し
た。
【0045】この液晶表示素子を 1/240デューティーで
マルチプレクス駆動したところ、実施例1と同様に、配
向膜全面に界面活性剤が吸着し、表示画面内に表示むら
の無い視認性に優れた表示が得られた。
【0046】(比較例1)第1の実施例において、配向
処理後に本発明に係る界面活性剤を基板全面に残留させ
る基板洗浄および水洗は行なわずに、従来の一般的な基
板洗浄を行ない、その他は上記実施例とほぼ同様にして
液晶表示素子を作製した。この液晶表示素子を 1/240デ
ューティーでマルチプレクス駆動したところ、不純物に
よる表示むらが 3か所発生し、良好な表示は得られなか
った。
【0047】(比較例2)水洗の際の純水槽に超音波の
出力を第1の実施例におけるそれの 2倍にして噴射しな
がら30分間洗浄を行ない、その他は第1の実施例とほぼ
同様にして液晶表示素子を作製した。
【0048】このとき、基板表面には界面活性剤が不均
一に分布していることがμ−FTIRによる観察で確認
された。
【0049】この液晶表示素子を 1/240デューティーで
マルチプレクス駆動したところ、靄のような表示むらが
発生し、良好な表示は得られなかった。
【0050】(比較例3)第1の実施例において用いた
非イオン性界面活性剤(ポリオキシエチレンノニルペニ
ルエーテル)の濃度を 0.5%に下げ、その他は第1の実
施例と同様にして液晶表示素子を作製した。このとき、
基板表面には界面活性剤が不均一に分布していることが
μ−FTIRによる観察で確認された。
【0051】この液晶表示素子を 1/240デューティーで
マルチプレクス駆動したところ、表示むらが発生し、良
好な表示は得られなかった。
【0052】(比較例4)第1の実施例において、非イ
オン性界面活性剤(ポリオキシエチレンノニルペニルエ
ーテル)の代りに、陽イオン界面活性剤としてラウリル
トリメチルアンモニウムクロライドの 0.3%溶液を用い
て、その他は第1の実施例と同様の洗浄及び製造方法を
行なって、液晶表示素子を作製した。このとき、基板表
面には界面活性剤が不均一に分布していることがμ−F
TIRによる観察で確認された。
【0053】この液晶表示素子を 1/240デューティでマ
ルチプレクス駆動したところ、表示むらが発生し、良好
な表示は得られなかった。
【0054】
【発明の効果】以上、詳細な説明で明示したように、本
発明によれば、基板洗浄に起因する表示むらのない液晶
表示素子を提供することができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の液晶表示素子の製造方法における洗浄
工程を示す図である。
【図2】本発明の製造方法により作製された液晶表示素
子の構造を示す断面図である。
【図3】本発明の実施例の製造方法により作製された液
晶表示素子の液晶セルと偏光板と光学遅延板との構成の
概要を示す図である。
【図4】第1の実施例において純水の流量と界面活性剤
の残留量との関係をFT−IR等を用いて調べた結果を
示す図である。
【符号の説明】
1………走査電極、 2………信号電極 3、4…配向膜 5、6…ガラス基板 7………液晶層 8………封止材 9………光学遅延板 10、11…偏光板 12………スぺーサ 13………走査電極基板 14………信号電極基板 15………洗浄液 16………洗浄槽

Claims (3)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 第1の基板上に第1の電極を形成し該第
    1の電極を含む前記基板上を覆うように第1の配向膜を
    成膜し、該基板に対向配置される第2の基板上に第2の
    電極を形成し該第2の電極を含んで該第2の基板上を覆
    うように第2の配向膜を成膜する工程と、前記第1およ
    び第2の配向膜の表面に配向処理を施す工程と、該第1
    および第2の配向膜の表面を洗浄する工程と、前記第1
    の基板と前記第2の基板とを、間隙を保持しながら対向
    配置し周囲を封止して、前記間隙に液晶層を注入・挟持
    させる工程と、を有する液晶表示素子の製造方法におい
    て、 前記第1の配向膜および前記第2の配向膜の表面に配向
    処理を施した後、前記第1および第2の配向膜の表面
    を、界面活性剤を混入してなる洗浄液を用いて該界面活
    性剤を前記第1および第2の配向膜の表面全面に行き渡
    らせて洗浄する工程と、 前記第1および第2の配向膜の表面全面に前記界面活性
    剤の少なくとも単分子層が残留するように該第1および
    第2の配向膜を水洗する工程と、を含むことを特徴とす
    る液晶表示素子の製造方法。
  2. 【請求項2】 第1の基板上に第1の電極を形成し該第
    1の電極を含む前記基板上を覆うように第1の配向膜を
    成膜し、該基板に対向配置される第2の基板上に第2の
    電極を形成し該第2の電極を含んで該第2の基板上を覆
    うように第2の配向膜を成膜する工程と、前記第1およ
    び第2の配向膜の表面に配向処理を施す工程と、前記第
    1の配向膜および前記第2の配向膜の表面に配向処理を
    施した後、該第1および第2の配向膜の表面を洗浄する
    工程と、前記第1の基板と前記第2の基板とを、間隙を
    保持しながら対向配置し周囲を封止して、前記間隙に液
    晶層を注入・挟持させる工程と、を有する液晶表示素子
    の製造方法において、 前記第1の配向膜および前記第2の配向膜の表面に配向
    処理を施した後、界面活性剤を混入してなる洗浄液を前
    記第1および第2の配向膜の表面全面に対して均一な流
    量および圧力で噴射して、該界面活性剤をが前記第1お
    よび第2の配向膜の表面全面に行き渡らせて洗浄する工
    程と、 前記第1および第2の配向膜の表面全面に前記界面活性
    剤の少なくとも単分子層が残留する流量および水洗時間
    で、純水を前記第1および第2の配向膜の表面全面に対
    して噴射して該第1および第2の配向膜の表面を水洗す
    る工程と、を含むことを特徴とする液晶表示素子の製造
    方法。
  3. 【請求項3】 第1の基板上に第1の電極を形成し該第
    1の電極を含む前記基板上を覆うように第1の配向膜を
    成膜し、該基板に対向配置される第2の基板上に第2の
    電極を形成し該第2の電極を含んで該第2の基板上を覆
    うように第2の配向膜を成膜する工程と、前記第1およ
    び第2の配向膜の表面に配向処理を施す工程と、前記第
    1の配向膜および前記第2の配向膜の表面に配向処理を
    施した後、該第1および第2の配向膜の表面を洗浄する
    工程と、前記第1の基板と前記第2の基板とを、間隙を
    保持しながら対向配置し周囲を封止して、前記間隙に液
    晶層を注入・挟持させる工程と、を有する液晶表示素子
    の製造方法において、 前記第1の配向膜および前記第2の配向膜の表面に配向
    処理を施した後、界面活性剤を混入してなる洗浄液に前
    記第1および第2の配向膜を浸漬して、該第1および第
    2の配向膜表面全面に該界面活性剤を行き渡らせて洗浄
    する工程と、 前記第1および第2の配向膜の表面全面に前記界面活性
    剤の少なくとも単分子層が残留する流量および水洗時間
    にわたって前記第1および第2の配向膜の表面全面を純
    水に浸漬して、該第1および第2の配向膜の表面を水洗
    する工程と、を含むことを特徴とする液晶表示素子の製
    造方法。
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