JPH08128803A - 缶胴ブランクの測定装置 - Google Patents

缶胴ブランクの測定装置

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JPH08128803A
JPH08128803A JP26641394A JP26641394A JPH08128803A JP H08128803 A JPH08128803 A JP H08128803A JP 26641394 A JP26641394 A JP 26641394A JP 26641394 A JP26641394 A JP 26641394A JP H08128803 A JPH08128803 A JP H08128803A
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straight line
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Application number
JP26641394A
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English (en)
Inventor
Tomoki Kondou
智樹 近藤
Kunihiko Oya
邦彦 大矢
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Hokkaican Co Ltd
Original Assignee
Hokkaican Co Ltd
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Abstract

(57)【要約】 【目的】ブランクの角部の直角度や横幅及び縦幅の寸法
の測定を短時間で正確に行うことができるブランクの測
定装置を提供する。 【構成】ブランクWを載置部16に載置し、ブランクW
の一辺に当接する直線上に配設された第1位置決め部材
17,18と、ブランクWの一辺に角部を介して連なる
他の一辺に当接する第2位置決め部材19とによってブ
ランクWを位置決めする。第1位置決め部材17,18
を通る基準直線に直交して、第2位置決め部材19を介
して延びる直線上からの他の一辺の偏位を計測すること
により両辺の直角度を測定する直角度測定手段33を設
ける。第1位置決め部材17,18を通る直線に平行す
るブランクWの横方向の幅寸法を測定する横幅測定手段
32を設ける。横幅測定手段32による測定方向に直交
するブランクWの縦方向の幅寸法を測定する縦幅測定手
段31を設ける。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は、ブランクの所定の角部
の直角度、横方向の幅寸法及び縦方向の幅寸法を測定す
る測定装置に関する。
【0002】
【従来の技術】3ピース缶の缶胴ブランクは、材料とな
る一枚の大判の板材を裁断することによって形成され
る。裁断するための円盤状の切刃は、回転軸に沿って一
定の間隔を存して複数配設されている。回転する各円盤
状の切刃に対して垂直方向に前記板材を通過させること
によって該板材は短冊状に裁断される。そして更に、前
記切刃と同様に構成された回転する各円盤状の切刃に、
短冊状に裁断された前記板材を各短冊の長手方向に直交
して通過させることによって複数の長方形状のブランク
が形成される。このときの裁断が精度良く行われていな
い場合には、ブランクを筒状に形成したとき、所望する
缶胴形状を形成することができないおそれがある。即
ち、ブランクが長方形に形成されていず、例えば、その
四隅の角度が直角でない場合や、その対向する一対の辺
の長さが一定でない場合には、該ブランクによって缶胴
を形成したとき円錐台状に形成され、或いは、重合する
溶接部分の重合状態が均一とならず、不良缶が形成され
るおそれがある。
【0003】裁断の際のブランクの精度の低下は、各円
盤状の切刃が互いに平行でない等の配設状態が不適当な
場合をはじめ、切刃の摩耗や刃こぼれ等によって発生す
ることが考えられる。そこで、形成されたブランクに対
して角部の直角度や横幅及び縦幅の寸法を測定し、その
結果、ブランクの精度の低下が確認された場合には、切
刃の配列位置の調整や切刃の交換を行う必要がある。
【0004】従来、このような測定は人手で行うために
時間がかかり、そのため複数枚のブランクのうち一部
(大判の板材の所定の一列に対応する6〜8枚)につい
てのみ行っていた。
【0005】しかし、ブランクの精度の低下は、大判の
板材の全ての位置において発生するおそれがあり、上記
のように一部のブランクについて測定する方法では一部
の切刃の状態によって生じる不都合が確認されるのみで
あるため、他の部分の切刃の異常を確認することが困難
である不都合があった。
【0006】
【発明が解決しようとする課題】かかる不都合を解消し
て、本発明は、ブランクの角部の直角度や横幅及び縦幅
の寸法の測定を短時間で正確に行うことができるブラン
クの測定装置を提供することを目的とする。
【0007】
【課題を解決するための手段】かかる目的を達成するた
めに、本発明は、円筒状に形成することにより所定の缶
高及び缶径を有する缶胴を形成するための矩形状のブラ
ンクを載置する載置部と、該ブランクの一辺に当接する
直線上に配設された第1位置決め部材と、該ブランクの
一辺に角部を介して連なる他の一辺に当接する第2位置
決め部材と、該他の一辺側の所定位置において、前記第
1位置決め部材を通る基準直線に直交して、前記第2位
置決め部材を介して延びる直線上からの該他の一辺の偏
位寸法を計測することにより両辺の直角度を測定する直
角度測定手段と、前記基準直線に平行するブランクの横
方向の前記缶高に対応する幅寸法を測定する横幅測定手
段と、該横幅測定手段による測定方向に直交するブラン
クの縦方向の前記缶径に対応する幅寸法を測定する縦幅
測定手段とから成る測定部を備えることを特徴とする。
【0008】本発明において、前記載置部にブランクを
載置するに先立って、該ブランクの横方向の前記缶高に
対応する幅寸法と、縦方向の前記缶径に対応する幅寸法
とを仮測定する仮測定手段と、該仮測定手段による各測
定寸法から所望する缶高及び缶径を有する缶胴を形成す
るために基準となるブランク形状を判定して該ブランク
の横方向の幅寸法及び縦方向の幅寸法を定める判定手段
とを設け、前記直角度測定手段は、前記基準直線からの
計測位置と前記計測寸法との関係に基づいて、前記判定
手段によって基準とされたブランクの縦方向の幅寸法に
対応する位置での、前記基準直線に直交して前記第2位
置決め部材を介して延びる直線上からの前記他の一辺の
偏位寸法を演算によって求める演算手段を備える。
【0009】また、本発明において、前記載置部には、
該載置部に載置されたブランクを該載置部上面に吸着し
て該ブランクを平坦な状態とする密着保持手段を設け
る。
【0010】
【作用】本発明によるブランクの測定は、先ず、前記測
定部の載置部にブランクを載置する。このとき、ブラン
クの一辺を両第1位置決め部材に当接させる。同時に、
ブランクの他の辺を第2位置決め部材に当接させる。こ
れによって、ブランクは位置決めされた状態で載置部に
載置される。そして、直角度測定手段によるブランクの
両辺の直角度の測定、横幅測定手段によるブランクの横
方向の幅寸法の測定、縦幅測定手段によるブランクの縦
方向の幅寸法の測定を行う。
【0011】各測定手段について説明すれば、直角度測
定手段は、前記第1位置決め部材を通る基準直線に直交
して、前記第2位置決め部材を介して延びる直線上から
の該他の一辺の偏位を計測する。これにより、両辺の角
度が直角であるか否かを判断すると共に前記偏位寸法か
ら両辺の角度も確認する。横幅測定手段は、前記基準直
線に平行するブランクの横方向の幅寸法を測定して、所
望の寸法からのずれを確認する。縦幅測定手段は、横幅
測定手段による測定方向に直交するブランクの縦方向の
幅寸法を測定して、所望の寸法からのずれを確認する。
【0012】また、本発明においては、前記仮測定手段
及び判定手段を設けて、前記各測定手段による測定に先
立って、基準となるブランクの各寸法を定める。そし
て、前記直角度測定手段に備える演算手段により、前記
基準直線の位置から直角度測定手段の計測位置までの距
離と、該基準直線に直交して前記第2位置決め部材を介
して延びる直線上からの前記他の一辺の偏位との関係を
確認し、更に、前記判定手段によって基準とされたブラ
ンクの縦方向の幅寸法に対応する位置での、前記偏位寸
法を演算によって求める。これによって求められた偏位
寸法は、前記第1位置決め部材に当接するブランクの一
辺に対向する側の他の辺に沿った位置において、前記基
準直線に直交して前記第2位置決め部材を介して延びる
直線上から偏位する寸法となる。
【0013】また、前記測定部の載置部は、前記密着保
持手段を備えることにより、載置部に載置されたブラン
クが該載置部上面に吸着されて平坦な状態とされ、前記
各測定における精度が向上する。
【0014】
【実施例】本発明の一実施例を図面に基づいて説明す
る。図1は本発明の実施装置の説明的側面図、図2は本
実施装置の説明的平面図、図3は測定部の説明的平面
図、図4はブランクに対する測定位置を示す説明図、図
5は判定演算手段を示すブロック図である。
【0015】本実施例のブランクの測定装置は、大判の
金属製板材を裁断することによって形成されるブランク
の角部の直角度や横幅及び縦幅の寸法の測定を行うもの
である。該ブランクは、図示しないが、筒状に形成して
3ピース缶の缶胴とするための材料であり、缶径や缶高
の異なる複数種類の缶胴に夫々対応する寸法に形成され
るものである。そして、これらの缶種に対応して縦方向
の幅寸法や横方向の幅寸法が大小のブランクが適宜形成
される。なお、板材を裁断してブランクを形成するとき
には、先ず、等間隔に配設された複数の切刃で一方向に
短冊状に裁断し、次いで、各短冊を長手方向に直交して
等間隔に配設された複数の切刃で裁断して長方形状のブ
ランクを形成する。即ち、大判の板材から裁断された複
数の同一形状のブランクは、前記複数の切刃が格子状に
通過した切断端縁を互いに境界として行方向と列方向と
に並んで形成される。
【0016】本実施例のブランクの測定装置Aは、図1
及び図2に示すように、複数のブランクWを積み重ねて
載置するブランク投入部1と、ブランク投入部1の各ブ
ランクWの前記測定を行う測定部2と、測定終了後のブ
ランクWを積み重ねて載置するブランク排出部3と、ブ
ランク投入部1、測定部2、ブランク排出部3の夫々の
間でブランクWを移載する移載装置4とによって構成さ
れている。なお、測定装置Aには図5に示す後述する判
定演算手段5が備えられている。
【0017】図1及び図2に示すように、ブランク投入
部1は、大判の板材から裁断された後に行順或いは列順
といった所定の順番に規則的に積み重ねられた略同一形
状のブランクWを載置する載置部6と、該載置部6に載
置された積層状態の全ブランクWの2辺(図中、ブラン
クWの左側辺と下側辺)に当接する平面視L字状に配設
された当接壁7とを備え、更に、該当接壁7に互いに対
向する側から載置部6上の全ブランクWの2辺(図中、
ブランクWの右側辺と上側辺)を押圧する第1押圧装置
8及び第2押圧装置9を備えている。前記載置部6は、
図2に示すように、仮想線で示した缶種に対応する大小
のブランクWが載置可能となっている。また、両押圧装
置8,9に押圧されて積層状態のブランクWは互いにず
れて積み重ねられていても当接壁7に当接されることに
よって整列される。第1押圧装置8は、シリンダ10を
備え、該シリンダ10のピストンロッド11の伸長によ
ってその先端の当接部材12が全ブランクWの1辺(図
中、ブランクWの右側辺)を押圧する。該第1押圧装置
8には、載置部6に載置されたブランクWが缶胴とされ
たときの缶の種類を判別するために、当接部材12の移
動距離を測定する仮測距装置(図示せず)が内蔵されて
いる。該仮測距装置は、先ず、載置部6に載置されるブ
ランクWに干渉しない所定位置に位置しており、この位
置から当接部材12がブランクWを押圧して停止するま
での距離を測定して、この距離に基づいてブランクWの
横幅寸法を確認し、これによって該ブランクWによって
形成される缶の種類を判別する。缶の種類を判別するこ
とにより、所望するブランク形状が定められ、該ブラン
クの後述する各部の基準寸法が定められる。第2押圧装
置9は、シリンダ13を備え、該シリンダ13のピスト
ンロッド14の伸長によってその先端の当接部材15が
全ブランクWの1辺(図中、ブランクWの上側辺)を押
圧する。本実施例においては、ブランクWの横幅寸法が
確認できれば缶の種類が判別可能であるため、仮測距装
置を第1押圧装置8にのみ設けたが、更に多様な缶の種
類を判別するために、仮測距装置(図示せず)を第2押
圧装置9に備えて構成してもよい。
【0018】図1乃至図3に示すように、前記測定部2
は、ブランクWを1枚ずつ載置する載置部16を備えて
いる。該載置部16には、ブランクWの1辺(図3中、
ブランクWの下側辺)に当接する直線上に配設された一
対の第1位置決め部材17,18と、ブランクWの他の
1辺(図3中、ブランクWの左側辺)に当接する第2位
置決め部材19とが設けられている。該載置部16には
細長い複数の穴20が形成されており、該穴20を介し
て載置部16上に載置されたブランクWを吸着する吸着
装置21が設けられている。
【0019】また、図3に示すように、該測定部2は、
第2位置決め部材19にブランクWを当接させる第1押
圧装置22と、第1位置決め部材17,18にブランク
Wを当接させる第2押圧装置23とを備えている。第1
押圧装置22は、シリンダ24と、該シリンダ24のピ
ストンロッド25の先端に設けられた当接部材26と、
ピストンロッド25の進退を水平に案内するガイドロッ
ド27(図1参照)とによって構成されている。第2押
圧装置23も第1押圧装置22と同様に、シリンダ27
と、該シリンダ28のピストンロッド29の先端に設け
られた当接部材30と、ピストンロッド29の進退を水
平に案内する図示しないガイドロッドとによって構成さ
れている。両押圧装置23,24によって、ブランクW
は各位置決め部材17,18,19に2辺(図3中、ブ
ランクWの左側辺及び下側辺)が当接して位置決めされ
る。このとき、図4に示すように、2辺間の角部aは第
1位置決め部材17と第2位置決め部材19との間に固
定される。
【0020】そして、図3に示すように、該測定部2
は、所定位置から第1位置決め部材17,18側に向か
って進出する縦方向測距装置31と、所定位置から第2
位置決め部材19側に向かって進出する第1横方向測距
装置32と、所定位置から第1横方向測距装置32側に
向かって進出する第2横方向測距装置33とを備えてい
る。縦方向測距離装置31は、シリンダ34と、該シリ
ンダ34のピストンロッド35の先端に設けられた当接
部材36と、当接部材36の移動距離を測定するリニア
ゲージ37とによって構成されている。当接部材36
は、図中ブランクWの上側辺側の所定位置に位置し、ブ
ランクWの位置決めが終了した後にブランクWに向かっ
て進出する。リニアゲージ37は、当接部材36が所定
位置からブランクWに当接して停止するまでの距離を計
測し、その距離から缶径に対応する寸法b(図4参照)
を測定する。第1横方向測距装置32は、同じく、シリ
ンダ38と、該シリンダ38のピストンロッド39の先
端に設けられた当接部材40と、当接部材40の移動距
離を測定するリニアゲージ41とによって構成されてい
る。当接部材40は、図中ブランクWの右側辺側の所定
位置に位置し、ブランクWの位置決めが終了した後にブ
ランクWに向かって進出する。リニアゲージ41は、当
接部材40が所定位置からブランクWに当接して停止す
るまでの距離を計測し、その距離から缶高に対応する寸
法c(図4参照)を測定する。第2横方向測距装置33
も同様に、シリンダ42と、該シリンダ42のピストン
ロッド43の先端に設けられた当接部材44と、当接部
材44の移動距離を測定するリニアゲージ45とによっ
て構成されている。当接部材44は、図中ブランクWの
左側辺側の所定位置に位置し、ブランクWの位置決めが
終了した後にブランクWに向かって進出する。リニアゲ
ージ45は、両第1位置決め部材17,18を結ぶ直線
に直交する第2位置決め部材19のブランクWの接線と
交わる位置を基準位置とし、該基準位置からの当接部材
44の進退方向のずれ寸法d(又はe、図4参照)を計
測する。即ち、第1位置決め部材17と第2位置決め部
材19との間に位置するブランクWの角部a(図4参
照)が直角であれば、当接部材44がブランクWに当接
したときの停止位置が基準位置に一致する。そして、前
記角部が鋭角であれば当接部材44は基準位置より更に
進出して停止し、前記角部が鈍角であれば当接部材44
は基準位置に至る手前で停止する。このとき、当接部材
44の停止位置の基準位置からのずれ寸法d又はeを計
測することにより、前記角部の直角度が判断される。
【0021】図1及び図2に示すように、前記ブランク
排出部3は、前記測定部2における各測定が終了したブ
ランクWを積み重ねて載置する載置部46を備え、該載
置部46に載置されたブランクWの四辺に夫々対向する
案内壁47を備えている。
【0022】前記移載装置4は、ブランク投入部1、測
定部2、ブランク排出部3に沿って延設されたレール4
8と、該レール48に沿って摺動する摺動部材49と、
該摺動部材49のブランク投入部1側に設けられてブラ
ンク投入部1のブランクWを解除自在に吸着保持する第
1吸着保持装置50と、該摺動部材49のブランク排出
部3側に設けられて測定部2のブランクWを解除自在に
吸着保持する第2吸着保持装置51とによって構成され
ている。摺動部材49は図示しない駆動装置によってレ
ール48に沿って移動される。第1吸着保持装置50
は、垂直方向にピストンロッド52を伸縮するシリンダ
53と、ピストンロッド52の伸縮方向を正確に案内す
るガイドロッド54と、ピストンロッド52の先端に設
けられてブランクWを保持する吸着パッド55とを備え
ている。第2吸着保持装置51も同様に、垂直方向にピ
ストンロッド56を伸縮するシリンダ57と、ピストン
ロッド56の伸縮方向を正確に案内するガイドロッド5
8と、ピストンロッド56の先端に設けられてブランク
Wを保持する吸着パッド59とを備えている。両吸着保
持装置50,51は、摺動部材49の移動によって共に
同一方向に移動する。これにより、第1吸着保持装置5
0がブランク投入部1の上部に位置しているときには、
第2吸着保持装置51は測定部2の上部に位置し、第2
吸着保持装置51がブランク排出部3の上部に位置して
いるときには、第1吸着保持装置50は測定部2の上部
に位置する。第1吸着保持装置50の吸着パッド55が
下降してブランク投入部1のブランクWを吸着保持した
とき、第2吸着保持装置51の吸着パッド59も下降し
て測定部2のブランクWを吸着保持する。そして、第1
吸着保持装置50の吸着パッド55が下降して測定部2
上でブランクWの吸着保持を解除したとき、第2吸着保
持装置51の吸着パッド59も下降してブランク排出部
3上でブランクWの吸着保持を解除する。
【0023】前記判定演算手段5は、図5に示すよう
に、前記ブランク投入部1の第1押圧装置8に備えた仮
測距装置60によって仮測定されたブランクWがどのよ
うな缶の種類に対応するものであるかを判定する判定部
61を備えている。該判定部61は缶の種類を判定する
と共に基準となるブランクの形状(各寸法)を設定する
基準寸法設定部62を備える。更に、基準寸法設定部6
2によって設定された各基準寸法に基づいて、前記第2
横方向測距装置33によって測定された偏位寸法d又は
e(図4参照)から、実際の偏位寸法d´又はe´(図
4参照)を演算する演算部63を備えている。そして、
基準寸法設定部62によって設定された各基準寸法、演
算部63によって求められた偏位寸法d´又はe´、第
1横方向測距装置32によって測定された寸法c、及び
縦方向測距離装置31によって測定された寸法dを記録
する記録手段64が設けられている。
【0024】次に、本実施装置の作動を説明する。図1
及び図2に示すように、先ず、ブランク投入部1に積層
された状態で載置される。各ブランクWは、大判の板材
から裁断された後に行順或いは列順といった所定の順番
に規則的に積み重ねられているので、裁断時に大判の板
材のどの部分から形成されたものであるかは、積層され
た配列で容易に判別することができる。
【0025】次いで、ブランク投入部1の各ブランクW
は、前記第1押圧装置8及び第2押圧装置9によって当
接壁7に当接されて整列される。そして同時に、第1押
圧装置8に備える仮測距装置によって、当接部材12が
ブランクWを押圧して停止した位置に基づいてブランク
Wの横幅寸法が確認され、この寸法に基づいて図5示の
判定部61によって該ブランクWが何れの缶の種類のも
のであるかが判別され、更に、該判定部61の基準寸法
設定部62により、基準となるブランクの横方向の幅寸
法と縦方向の幅寸法とが設定されると共に記録手段64
により記録される。
【0026】次いで、図1及び図2に示すように、前記
移載装置4の摺動部材49が移動して第1吸着保持装置
50がブランク投入部1の上方位置に移動し、吸着パッ
ド55によってブランク投入部1に積層された最上部の
ブランクWが吸着保持される。続いて、摺動部材49の
移動によって第1吸着保持装置50が測定部2の上方位
置まで移動され、測定部2の載置部16で吸着パッド5
5によるブランクWの吸着が解除される。ここでブラン
クWは、測定部2の載置部16に載置される。
【0027】測定部2のブランクWは、第1押圧装置2
2と第2押圧装置23とによる押圧によって、第1位置
決め部材17,18及び第2位置決め部材19に当接さ
れ、2辺間の角部aは第1位置決め部材17と第2位置
決め部材19との間に固定される。同時に、ブランクW
は載置部16の吸着装置21によって吸着され、平坦な
状態で位置決めされる。
【0028】そして、縦方向測距離装置31、第1横方
向測距装置32、第2横方向測距装置33の各リニアゲ
ージ37,41,45によって同時に夫々の計測が行わ
れる。詳しく説明すれば、図3及び図4に示すように、
縦方向測距離装置31のリニアゲージ37はブランクW
の上側辺に当接部36が当接して停止したときに、所定
位置から当接部36が停止するまでの距離を計測する。
これによって、ブランクWの缶径に対応する寸法bを確
認する。このときの寸法bが所定の寸法と比較して異な
っていれば、大判の板材を裁断してブランクWを形成し
た際に該ブランクWの上側辺又は下側辺を裁断した切刃
が不適当な状況であると判断できる。第1横方向測距装
置32のリニアゲージ41はブランクWの右側辺に当接
部40が当接して停止したときに、所定位置から当接部
40が停止するまでの距離を計測する。これによって、
ブランクWの缶高に対応する寸法cを確認する。このと
きの寸法cが所定の寸法と比較して異なっていれば、該
ブランクWの右側辺又は左側辺を裁断した切刃が不適当
な状況であると判断できる。更に、第2横方向測距装置
33のリニアゲージ45はブランクWの左側辺に当接部
44が当接して停止したときに、前述した基準位置から
当接部44が停止するまでの距離を計測する。これによ
って、図4に示すように、基準となるブランクWの縦の
一辺fの位置からの偏位寸法d又はeが求められ、この
寸法d又はeと、ブランクWの基準となる横の一辺gか
ら計測位置までの距離寸法hとの比の値から、基準とな
る縦の一辺fに沿った幅寸法bを用いて、横の他の辺i
の位置における偏位寸法d´又はe´の値を前記演算部
63(図5参照)によって求める。この偏位寸法d´又
はe´の大小によって、ブランクWの角部aの直角度が
確認でき、直角でない場合には、ブランクWを形成する
際の切刃が平行に配設されていないと判断することがで
きる。これらの測定は、各リニアゲージ37,41,4
5によって同時に行われるので極めて短時間で各測定が
終了する。これらの測定結果は、前記記録手段64(図
5参照)によって記録される。
【0029】続いて、図1及び図2に示すように、前記
移載装置4の摺動部材49が移動して第2吸着保持装置
51が測定部2の上方位置に移動し、吸着パッド59に
よって測定部2のブランクWが吸着保持される。続い
て、摺動部材49の移動によって第2吸着保持装置51
がブランク排出部3の上方位置まで移動され、ブランク
排出部3の載置部46で吸着パッド59によるブランク
Wの吸着が解除され該載置部46に載置される。このと
き第2吸着保持装置51による測定部2からブランク排
出部3へのブランクWの移載と同時に、第1吸着保持装
置50によるブランク投入部1から測定部2へのブラン
クWの移載が行われる。一方、測定部2においては、次
に載置されたブランクWについての前記測定が行われ
る。連続して、前記ブランク投入部1に載置されている
全ブランクWについて上記の作業が繰り返される。従っ
て、本実施装置によれば、ブランクWが比較的多数であ
っても極めて迅速に正確な測定を行うことができる。
【0030】更に、前記ブランク投入部1に積層状態で
載置されているブランクWを順番に測定することによ
り、どの位置から裁断されたブランクをどの順番で測定
したかが明確にわかるので、測定結果をブランクWの裁
断され状態の行列位置に対応させて記録手段64によっ
て行列表示させることにより、夫々の測定結果が板材の
どの位置から裁断されたブランクWを示したものかが容
易に判断できる。
【0031】また、前記測定部2による測定において
は、図4に示すように、ブランクW一枚に対して一か所
の角部a、第1位置決め部材17,18側の辺gに沿っ
た横幅寸法c、第2位置決め部材19側の辺fに沿った
縦幅寸法bを測定し、他の角部及び他の辺i,j近傍の
幅寸法は測定しないが、本実施装置Aによる全ブランク
Wの測定が終了すれば、測定されていない部分について
もブランクW全体の状態を把握することができる。即
ち、前述したように、大判の板材から裁断された複数の
同一形状のブランクは、切断端縁を互いに境界として行
方向と列方向とに並んで形成されるので、例えば、互い
に行方向に隣合って形成された2枚のブランクWのうち
一方のブランクWの角部aの状態と辺fの裁断状態とを
確認すれば、他方のブランクWの辺gとjの角部及び辺
jの状態を把握することができ、互いに列方向に隣合っ
て形成された2枚のブランクWのうち一方のブランクW
の辺cの裁断状態を確認すれば、他方のブランクWの辺
iの状態を把握することができる。
【0032】そして、前記ブランク投入部1に載置され
ていた全ブランクWについての各測定が終了したとき、
大判の板材を裁断して各ブランクWを形成した切刃の状
態を明確に把握することができる。即ち、図示しない
が、前記測定結果から大判の板材に対応して一列のブラ
ンクWにのみ裁断精度の低下が確認された場合には、そ
の一列分に対応する切刃に調整や交換が必要であると判
断することができる。また、大判の板材に対応して部分
的にブランクWに裁断精度の低下が確認された場合に
は、そのブランクWに対応する位置にある切刃に調整や
交換が必要であると判断することができる。
【0033】
【発明の効果】以上のことから明らかなように、本発明
によれば、各位置決め部材に当接して位置決めされたブ
ランクに対して、直角度測定手段によるブランクの両辺
の直角度の測定、横幅測定手段によるブランクの横方向
の幅寸法の測定、縦幅測定手段によるブランクの縦方向
の幅寸法の測定を各々同時に行うので、迅速に各測定を
行うことができる。そして、特に、直角度測定手段は、
前記第1位置決め部材を通る基準直線に直交して、前記
第2位置決め部材を介して延びる直線上からの該他の一
辺の偏位を計測することにより、両辺の角度が直角であ
るか否かを容易に判断することができ、前記偏位寸法か
ら両辺の角度も確認することができる。
【0034】また、前記仮測定手段及び判定手段を設け
ることにより、前記各測定手段による測定に先立って、
各測定手段による測定の対象となるブランクによって形
成される缶の種類を把握することができ、その缶の種類
に対応して基準となるブランクの各寸法を定めることが
できる。そして、前記直角度測定手段に備える演算手段
により、前記第1位置決め部材に当接するブランクの一
辺に対向する側の他の辺に沿った位置において、前記基
準直線に直交して前記第2位置決め部材を介して延びる
直線上から偏位する寸法を求めて、容易に前記2辺の直
角度を確認することができる。
【0035】また、前記測定部の載置部の前記密着保持
手段により、ブランクが平坦な状態で位置決めされるの
で、前記各測定における精度を向上させることができ
る。
【0036】従って、本発明によれば、ブランクの角部
の直角度や横幅及び縦幅の寸法の測定を短時間で正確に
行うことができるブランクの測定装置を提供することが
できる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の実施装置の説明的側面図。
【図2】本実施装置の説明的平面図。
【図3】測定部の説明的平面図。
【図4】ブランクの測定対象位置とその寸法を示す説明
図。
【図5】判定演算手段を示すブロック図。
【符号の説明】
W…ブランク、16…載置部、17,18…第1位置決
め部材、19…第2位置決め部材、21…密着保持手段
(吸着装置)、31…縦幅測定手段(縦方向測距装
置)、33…直角度測定手段(第2横方向測距装置)、
32…横幅測定手段(第1横方向測距装置)、60…仮
測定手段、61…判定手段(判定部)、63…演算手段
(演算部)。

Claims (3)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】円筒状に形成することにより所定の缶高及
    び缶径を有する缶胴を形成するための矩形状のブランク
    を載置する載置部と、該ブランクの一辺に当接する直線
    上に配設された第1位置決め部材と、該ブランクの一辺
    に角部を介して連なる他の一辺に当接する第2位置決め
    部材と、該他の一辺側の所定位置において、前記第1位
    置決め部材を通る基準直線に直交して、前記第2位置決
    め部材を介して延びる直線上からの該他の一辺の偏位寸
    法を計測することにより両辺の直角度を測定する直角度
    測定手段と、前記基準直線に平行するブランクの横方向
    の前記缶高に対応する幅寸法を測定する横幅測定手段
    と、該横幅測定手段による測定方向に直交するブランク
    の縦方向の前記缶径に対応する幅寸法を測定する縦幅測
    定手段とから成る測定部を備えることを特徴とするブラ
    ンクの測定装置。
  2. 【請求項2】前記載置部にブランクを載置するに先立っ
    て、該ブランクの横方向の前記缶高に対応する幅寸法
    と、縦方向の前記缶径に対応する幅寸法とを仮測定する
    仮測定手段と、該仮測定手段による各測定寸法から所望
    する缶高及び缶径を有する缶胴を形成するために基準と
    なるブランク形状を判定して該ブランクの横方向の幅寸
    法及び縦方向の幅寸法を定める判定手段とを設け、前記
    直角度測定手段は、前記基準直線からの計測位置と前記
    計測寸法との関係に基づいて、前記判定手段によって基
    準とされたブランクの縦方向の幅寸法に対応する位置で
    の、前記基準直線に直交して前記第2位置決め部材を介
    して延びる直線上からの前記他の一辺の偏位寸法を演算
    によって求める演算手段を備えることを特徴とする請求
    項1記載のブランクの測定装置。
  3. 【請求項3】前記載置部には、該載置部に載置されたブ
    ランクを該載置部上面に吸着して該ブランクを平坦な状
    態とする密着保持手段が設けられていることを特徴とす
    る請求項1又は2記載のブランクの測定装置。
JP26641394A 1994-10-31 1994-10-31 缶胴ブランクの測定装置 Pending JPH08128803A (ja)

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Cited By (1)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2002122422A (ja) * 2000-10-17 2002-04-26 Misawa Homes Co Ltd 測長機

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* Cited by examiner, † Cited by third party
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JP2002122422A (ja) * 2000-10-17 2002-04-26 Misawa Homes Co Ltd 測長機

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