JPH08127313A - シートベルト巻取装置 - Google Patents

シートベルト巻取装置

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JPH08127313A
JPH08127313A JP6337286A JP33728694A JPH08127313A JP H08127313 A JPH08127313 A JP H08127313A JP 6337286 A JP6337286 A JP 6337286A JP 33728694 A JP33728694 A JP 33728694A JP H08127313 A JPH08127313 A JP H08127313A
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ring
reel shaft
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gear
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昌弘 田辺
Yutaka Yamaguchi
豊 山口
Hideo Izeki
秀雄 井関
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Takata Corp
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    • B60VEHICLES IN GENERAL
    • B60RVEHICLES, VEHICLE FITTINGS, OR VEHICLE PARTS, NOT OTHERWISE PROVIDED FOR
    • B60R22/00Safety belts or body harnesses in vehicles
    • B60R22/34Belt retractors, e.g. reels
    • B60R22/341Belt retractors, e.g. reels comprising energy-absorbing means
    • B60R22/3413Belt retractors, e.g. reels comprising energy-absorbing means operating between belt reel and retractor frame
    • BPERFORMING OPERATIONS; TRANSPORTING
    • B60VEHICLES IN GENERAL
    • B60RVEHICLES, VEHICLE FITTINGS, OR VEHICLE PARTS, NOT OTHERWISE PROVIDED FOR
    • B60R22/00Safety belts or body harnesses in vehicles
    • B60R22/28Safety belts or body harnesses in vehicles incorporating energy-absorbing devices
    • B60R2022/286Safety belts or body harnesses in vehicles incorporating energy-absorbing devices using deformation of material

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  • Engineering & Computer Science (AREA)
  • Mechanical Engineering (AREA)
  • Automotive Seat Belt Assembly (AREA)

Abstract

(57)【要約】 【目的】 シートベルトを装着した乗員が拘束保護され
た際に、乗員に作用する衝撃を吸収する。 【構成】 リールシャフト支持開口14として、内周縁
にパウル111,114と噛合可能な歯部13を形成し
たEAギヤ11を、取付開口10c、10dに所定の係
合手段12,22を介装させて嵌着する。係合手段1
2,22は、パウル111…によりリールシャフト10
2のウェビング引き出し方向の回動が阻止され、パウル
111…から伝達される回転阻止反力が所定値を越えた
場合に、凸形潰ししろ20がせん断されるようにし、E
Aギヤ11が取付開口10c…の周縁に対して所定のウ
ェビング張力を保持しながらウェビング引き出し方向に
回動するようにした。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明はシートベルト巻取装置に
係り、特に乗員の移動を拘束する際に乗員へ加わる衝撃
エネルギーを吸収するようにしたシートベルト巻取装置
に関する。
【0002】
【従来の技術】シートベルト装置は衝突時に生じる加速
度や衝撃力による乗員の急激な移動を拘束し、乗員の身
体の安全を図る装置として、自動車等において不可欠な
装置である。この種のシートベルト装置は、通常ウェビ
ング(以下、本明細書では日本工業規格に規定されてい
るような幅50mm程度の通常の繊維材料からなる織り
ベルトをウェビングと呼ぶ。)と、このウェビングをバ
ネ力により巻取軸に巻回して内部に引き込むとともに、
衝撃が作用した時にのみウェビングの巻取軸からの引き
出しをロックして乗員を拘束するリトラクタ(以下、E
LR:Emergency Locking Retractorと記す。)と、ウ
ェビングを乗員の身体にフィットするように装着させる
ために車内の所定位置に設置されたバックル装置、アン
カー等から構成されている。
【0003】従来、前述のようなシートベルト装置で
は、衝突時にはELRからのウェビングの引き出しがロ
ックされ、このロックされたウェビングにより前方に急
激に移動する乗員の身体が拘束される。このウェビング
のロック機構としては、ウェビングを巻回するリールの
回転をロックしたり、引き出されるウェビングを把持し
てウェビングの引き出しをロックさせたり等、種々の構
造が開発されている。
【0004】図18は、ウェビングを巻回するリールシ
ャフトの側面に装着されたパウルをベースフレームのリ
ールシャフト支持開口の周縁に形成された歯部と係合さ
せてリールシャフトのウェビング引き出し方向への回転
をロックさせるようにしたフレームロック機構に使用さ
れるベースフレームを示した斜視図である。この種の従
来のシートベルト巻取装置及び同装置に備えられたフレ
ームロック機構によるウェビング引き出しのロックの作
動について、図19、図20を参照して簡単に説明する
(特願平5−293483号明細書の記載参照)。
【0005】図19は、シートベルト巻取装置のアッセ
ンブリとしての内部構成が分かるように示した断面図で
ある。ベースフレーム101は、平面形状が略コ字形に
曲げ加工された鋼板加工品で、左右側壁101a、10
1bに挟まれるようにリールシャフト102が回転可能
に支持されている。このリールシャフト102の両端に
は、巻き取り軸部より直径の大きいガイドフランジ10
2aが形成されており、このガイドフランジ102a部
分が左右側壁101a、101bに形成されたリールシ
ャフト支持開口103a、103bに遊嵌され、回転可
能に支持されている。ベースフレーム左側壁101bの
外側表面にはリールシャフト102をウェビングWの巻
き取り方向へ付勢する付勢力付与手段105が固着され
ている。一方、ベースフレーム右側壁101aの外側表
面にはフレームロック機構が設けられている。このフレ
ームロック機構は、全体がロックギヤ第1カバー106
で覆われ、ロックギヤ第1カバー106の内部にはロッ
クギヤ107と、このロックギヤ107に揺動可能に取
着されている慣性体108と、ロックギヤ107及び慣
性体108間に装着されたコントロールスプリング10
9(図20参照)と、一端がリールシャフト102の貫
通孔102cを貫通するジョイントピン110と、この
ジョイントピン110に回動可能に嵌合支持され、他端
がリールシャフト102のガイドフランジ102a内に
収容され、ベースフレーム右側開口103aの周縁歯部
113と係止可能なメインパウル111と、このメイン
パウル111を貫通する前記ジョイントピン110の端
部とリールシャフト102を挟んで反対側に位置し、ジ
ョイントピン110の先端に相対回転不能に連結され、
先端部がガイドフランジ102aの凹所に収容され、ベ
ースフレーム左側開口101bの周縁歯部113と係止
可能なバックアップパウル114と、減速度感知手段1
15とから構成されている。
【0006】ここで、フレームロック機構によるウェビ
ング引き出しのロック動作について図20を参照して説
明する。走行中の車両にしきい値以上の大減速度が作用
すると、減速度感知手段115を構成している慣性体1
16(図19参照)が傾動し、慣性体116上部に揺動
可能に支持されていたトリガー117が2点鎖線で示し
たようにわずか上方に向けて回動する。このとき作用し
た大減速度により乗員が前方に移動し、ウェビングWが
僅かに引き出され、リールシャフト102及びこのリー
ルシャフト102と同軸的に回転するロックギヤ107
がウェビング引き出し方向(図中α方向)に回動する。
このため、ロックギヤ107の外周に形成されている外
歯107aがトリガー117先端の係止爪に係合し、ロ
ックギヤ107の回動がロックする。このため、リール
シャフト102のみが僅かにα方向に回動するが、メイ
ンパウル111のカムフォロワ111aがロックギヤ1
07の表面に形成されているカム孔107bに沿って案
内されて外方に向けて回動しながら、先端係止爪111
bがベースフレーム右側開口101aの周縁歯部113
に噛合する。これと同時にジョイントピン110の先端
のカムフォロワ110aもカム孔107cに沿って案内
され、外方に向けて回動する。このジョイントピン11
0の回動に伴い、ピン先端に固着されているバックアッ
プパウル114も外方に向けて回動し、先端係止爪がベ
ースフレーム左側開口101bの周縁歯部113に噛合
する。このようにこのフレームロック機構は、メインパ
ウル111と、バックアップパウル114とが独立した
回動機構によりベースフレーム101の左右側壁に形成
された開口101a、101bの周縁歯部113にそれ
ぞれ独立して噛合するので、ロック動作をより確実にす
ることができる。
【0007】一方、ウェビングWが巻取装置から急激に
引き出されると、リールシャフト102及びロックギヤ
107がウェビングWの引き出し方向(α方向)に急激
に回動するのに対して、ロックギヤ107の表面に装着
された慣性体108は慣性遅れを生じて矢印δ方向に向
けて僅かに回動し、2点鎖線位置に移動する。この状態
でさらにリールシャフト102及びロックギヤ107が
α方向に回動すると、慣性体108先端の係止爪108
aがロックギヤ第1カバー106の内周壁に形成された
ロック歯106aに係合する。これにより慣性体108
が装着されたロックギヤ107の回動がロックされる。
よって、前述の場合と同様にリールシャフト102のみ
が回動し、メインパウル111が周縁歯部113に噛合
するとともに、バックアップパウル114が周縁歯部1
13に噛合し、リールシャフト102の回転が完全にロ
ックし、ウェビングWの引き出しがロックされることに
なる。
【0008】ところで、前述のようにウェビングWの引
き出しがロックして乗員の前方への移動が急激に拘束さ
れると、乗員には拘束された反作用による衝撃力がウェ
ビングWを介して作用する。この乗員の身体へ加わる衝
撃力を緩和するのに、ウェビングWによる拘束動作時に
ウェビングWの拘束長さをわずかに増加させる方法が有
効であることが実験により確認されている。すなわち、
ウェビングWで乗員の移動を拘束する際に、ELRによ
りロックされた直後に、ウェビングWが所定引張荷重を
保持して所定量だけ繰り出されるようにし、乗員に作用
する衝撃エネルギーを吸収させるようにすることが好ま
しい。なお、本明細書では、このエネルギー吸収効果を
EA(Energy Absorb)効果と記す。
【発明が解決しようとする課題】このEA効果を導入し
たシートベルト巻取装置も既に種々開発されているが、
その多くはウェビングWを巻き取るリールシャフト10
2の直径を軸部の塑性変形等により縮径させてウェビン
グWの巻き取り径を小さくして、その分ウェビングWを
伸び出させるようにしたものである。ところが、前述し
たフレームロックタイプのシートベルト巻取装置では、
リールシャフト102の両端部のガイドフランジ102
a位置にフレームロック機構が組み込まれていて、さら
にリールシャフト102内にバックアップパウル114
をロックさせるためのジョイントピン110が貫通して
いるため、リールシャフト102を塑性変形させる箇所
をシャフトの一部に設けると、シャフトの軸方向の剛性
が小さくなってしまい、リールシャフト102が変形
し、パウルの回動軸がずれてしまうおそれがある。フレ
ームロック機構のパウル111、114と歯部113の
噛合が不整合状態になり、ズレがひどい場合にはフレー
ムロック機構が作動しないというおそれもある。
【0009】そこで、本発明の目的は上述した従来の技
術が有する問題点を解消し、リールシャフトの剛性を低
下させることなく、フレームロック機構が作動した状態
で、一定のウェビング引張荷重を保持して所定量のウェ
ビングWの伸び出しを行えるようにしたシートベルト巻
取装置を提供することにある。
【0010】
【課題を解決するための手段】上記目的を達成するため
に、本発明は、両端にガイドフランジを有し、ウェビン
グ巻き取り部にウェビングを巻回可能なリールシャフト
と、前記ガイドフランジを回転可能に支持する支持開口
が左右側壁に形成されたベースフレームと、該ベースフ
レームと前記リールシャフトとの間に配設され、通常時
には前記ベースフレームの支持開口部分と非係合状態が
保持されて前記リールシャフトの回動を許容し、作動時
には前記ベースフレームの支持開口部分と係合状態とな
り、前記リールシャフトのウェビング引き出し方向への
回動を阻止するロック手段と、車両に所定しきい値以上
の減速度が作用したときに作動する減速度感知手段と、
前記ウェビングを所定速度以上で引き出したときに作動
するウェビング引出し感知手段と、前記減速度感知手段
または前記ウェビング引出し感知手段の作動により前記
ロック手段を作動するロック作動手段とを備えてなるシ
ートベルト巻取装置において、前記リールシャフト支持
開口は、内周縁に前記ロック手段と噛合可能な歯部が形
成されたリング状部材を所定の係合手段を介装させて前
記ベースフレームの取付開口に嵌着させるようにして構
成され、前記係合手段は前記ロック手段により前記リー
ルシャフトのウェビング引き出し方向が阻止された際
に、前記ロック手段から伝達される回転阻止反力が所定
値を越えた場合に、前記リング状部材が前記取付開口に
対して所定のウェビング張力を保持しながら前記ウェビ
ング引き出し方向に回動するようにしたことを特徴とす
るものである。
【0011】このとき前記係合手段は、前記リールシャ
フト支持開口の内周縁と、リング状部材との間に突設さ
れたせん断除去片をせん断除去させながら、前記リング
状部材を前記ウェビング引き出し方向に回動させて所定
のウェビング張力を保持させることが好ましい。
【0012】また、前記係合手段は、前記リールシャフ
ト支持開口の内周縁と、リング状部材との間に突設され
た塑性変形片を塑性変形させながら、前記リング状部材
を前記ウェビング引き出し方向に回動させて、所定のウ
ェビング張力を保持させることが好ましい。
【0013】さらに、前記リング状部材は、外周縁の一
部に引き抜き抵抗線材の端部が接続され、前記リング状
部材が前記取付開口に対して前記ウェビング引き出し方
向に回動するする際に、該引き抜き抵抗線材の一部が前
記ベースフレーム内に設けられた線材引き出し阻止部材
を通過して変形させながら前記リング状部材に巻回させ
て、所定のウェビング張力を保持させることが好まし
い。
【0014】加えて、前記リング状部材は、外周縁に略
正弦曲線歯形からなる外周歯部が形成され、該外周歯部
の谷部に外接するように板バネ部材が前記ベースフレー
ム内面の所定位置に固着され、前記リング状部材が前記
取付開口に対して前記ウェビング引き出し方向に回動す
る際に、前記外周歯部で前記板バネ部材を連続的に押圧
して弾性変形させて、所定のウェビング張力を保持させ
ることが好ましい。
【0015】請求項1の発明の場合、前記ロック手段
は、前記ロック作動手段の作動により前記リング状部材
の内周縁の歯部に噛合可能なメインパウルと、前記ロッ
ク作動手段の回動動作を伝達可能な連結手段に固着され
前記ロック作動手段の作動により前記連結手段を介して
伝達された回動動作により他のリング状部材の内周縁の
歯部に噛合可能なバックアップパウルとからなり、前記
リング状部材と前記他のリング状部材の双方ともが前記
係合手段を介してそれぞれ対応する前記取付開口に嵌着
させることが好ましい。
【0016】
【作用】本発明によれば、前記リールシャフト支持開口
の内周縁に前記ロック手段と噛合可能な歯部を形成した
リング状部材で構成し、このリング状部材を前記ベース
フレームの取付開口に所定の係合手段を介装させて嵌着
し、前記係合手段は前記ロック手段により前記リールシ
ャフトのウェビング引き出し方向が阻止された際に、前
記ロック手段から伝達される回転阻止反力が所定値を越
えた場合に、その一部がせん断切除され、あるいは圧潰
しによって塑性変形し、前記リング状部材が前記取付開
口に対して所定のウェビング張力を保持しながら前記ウ
ェビング引き出し方向に回動するようにしたことによ
り、衝突時等にウェビングの引き出しが急激にロックさ
れた場合にも、その直後にウェビングに一定の荷重を保
持させた状態で、ウェビングの伸び出しを許容でき、シ
ートベルトを装着している乗員に作用する衝撃力を緩和
することができる。
【0017】このとき前記係合手段は、前記リールシャ
フト支持開口の内周縁と、リング状部材との間にせん断
除去片または塑性変形片を突設してせん断除去または塑
性変形させながら、前記リング状部材を前記ウェビング
引き出し方向に回動させることにより、前記リング状部
材が所定のウェビング張力を保持しながら、所定回転量
だけ回転することができる。
【0018】さらに、前記リング状部材が、外周縁の一
部に引き抜き抵抗線材の端部が接続され、前記リング状
部材が前記取付開口に対して前記ウェビング引き出し方
向に回動するする際に、該引き抜き抵抗線材の一部が前
記ベースフレーム内に設けられた線材引き出し阻止部材
を通過して変形させながら前記リング状部材に巻回させ
るようにしたことにより、前記引き抜き抵抗線材が所定
の荷重を負担しながら引き出されるので、前記リング状
部材が所定のウェビング張力を保持させながら、所定回
転量だけ回転することができる。
【0019】加えて、前記リング状部材が、外周縁に略
正弦曲線歯形からなる外周歯部が形成され、該外周歯部
の谷部に外接するように板バネ部材が前記ベースフレー
ム内面の所定位置に固着され、前記リング状部材が前記
取付開口に対して前記ウェビング引き出し方向に回動す
る際に、前記外周歯部で前記板バネ部材を連続的に押圧
して弾性変形させるようにしたことにより、前記板バネ
部材の連続的な弾性変形による回転エネルギーの消費に
より、前記リング状部材は所定のウェビング張力を保持
させて、所定回転量だけ回転することができる。
【0020】このとき、前記ロック手段として、前記ロ
ック作動手段の作動により前記リング状部材の内周縁の
歯部に噛合可能なメインパウルと、前記ロック作動手段
の回動動作を伝達可能な連結手段に固着され前記ロック
作動手段の作動により前記連結手段を介して伝達された
回動動作により他のリング状部材の内周縁の歯部に噛合
可能なバックアップパウルとを採用し、前記リング状部
材と前記他のリング状部材の双方ともが前記係合手段を
介してそれぞれ対応する前記取付開口に嵌着させるよう
にしたので、確実なウェビングの引き出しロックを行え
るとともに、その際に生じる衝撃を確実に緩和すること
ができる。
【0021】
【実施例】以下本発明によるシートベルト巻取装置の第
1〜第3実施例について添付図面を参照して説明する。 (第1実施例)図1はシートベルト巻取装置の構成部品
を説明するための分解斜視図で、図2は従来のシートベ
ルト巻取装置(図19参照)に、本実施例の特徴部分で
あるEA部材を組み込んだ状態を示した断面図である。
なお、図1、図2において、従来技術と同様の構成要素
に対しては、同一符号を付して説明する。図1におい
て、図中符号10は、本装置の主体構造をなすベースフ
レームであり、このベースフレーム10部分に本発明の
特徴部分が組み込まれている。ベースフレーム10は、
図18に示した従来のベースフレーム101に対して、
ベースフレーム10の両側壁10a、10bに形成され
たリールシャフト支持開口14の周縁歯部13が、フレ
ーム本体と別体構造のリング状部材からなるEAギヤ1
1から構成されている。(以後、左右のEAギヤを総称
してさす場合には、符号11を、左右を特定してさす場
合には右側EAギヤ11A、左側EAギヤ11Bと記
す。) 本発明によるベースフレーム10では側壁にリールシャ
フト支持開口14より大きな径の取付開口10c、10
dが形成されている。この取付開口10c、10dの内
周縁には打ち抜きフランジ加工により段差部12が形成
されており、この段差部12の内周縁に凸形潰ししろ2
0が形成されている。この凸形潰ししろ20は、取付開
口10c、10dの内周縁に嵌着されるリング状部材た
るEAギヤ11の回動に伴い、EAギヤ11の一部に形
成されている押圧部23の回動によるせん断作用によっ
て切除され、あるいは圧縮作用により圧潰し、ウェビン
グ張力を一定の値に保持して回動させ、ウェビングWを
所定量だけ伸び出せるようになっている。その構成は、
図3を参照してEAギヤ11の構成とともに後述する。
【0022】まず、図1及び図2を参照してフレームロ
ック機構の構成について簡単に説明する。フレームロッ
ク機構は、ベースフレーム10の左右側壁に挟まれるよ
うに支持されたリールシャフト102のウェビング引き
出し方向への回動をロックするのが目的である。リール
シャフト102は、ウェビング巻き取り軸部より直径の
大きいガイドフランジ102aが両端に形成されてお
り、このガイドフランジ102a部分が左右側壁に形成
されたリールシャフト支持開口14に遊嵌され、回転可
能に支持されるようになっている。このフレームロック
機構は、全体がロックギヤ第1カバー106で覆われ、
ロックギヤ第1カバー106の内部にはロックギヤ10
7がリールシャフト102の軸端102dに相対回転可
能に軸支されている。このロックギヤ107には回動軸
孔108bに関して慣性体108が揺動可能に取着され
ている。この慣性体108はロックギヤ107との間に
装着されたコントロールスプリング109により矢印γ
方向(図1参照)に常時付勢されている。
【0023】また、ジョイントピン110は、ロックギ
ヤ107の表面に形成されたカム孔107cと、メイン
パウル111の回動軸孔111bと、リールシャフト1
02の貫通孔102cとを貫通し、先端位置においてバ
ックアップパウル114が相対回転不能に止めネジ16
により固着されている。このジョイントピン110に回
動可能に嵌合支持されいているメインパウル111は、
全体がリールシャフト102のガイドフランジ102a
内に収容され、表面に突設されたカムフォロワ111a
がロックギヤ107のカム孔107bに遊嵌されてい
る。このメインパウル111は所定の回動により前述と
同様にベースフレーム右側位置のEAギヤ11Aに形成
されたリールシャフト支持開口14の周縁歯部13と係
止することができる。
【0024】一方、バックアップパウル114はリール
シャフト102の左側ガイドフランジ102aの外面に
形成された凹所に収容され、ジョイントピン110の回
動に伴ってベースフレーム左側位置に取り付けられたE
Aギヤ11Bに形成されたリールシャフト支持開口14
の周縁歯部13と係止することができる。なお、常時に
おいて、メインパウル111が周縁歯部13に対して非
噛合状態を保持するようにリールシャフト102に対し
てロックギヤ107が所定角度をなすように付勢するパ
ウルスプリング15がリールシャフト102とロックギ
ヤ107との間に弾装されている。これによりメインパ
ウル111のカムフォロワ111aはロックギヤ107
のカム孔107bの初期位置に位置保持されるようにな
っている。
【0025】ベースフレーム左側壁10bの外側には付
勢力付与手段30が設けられている。この付勢力付与手
段30は渦巻バネからなるパワースプリング31と、こ
のパワースプリング31の内周端31aが定着されパワ
ースプリング31に付与された巻き解き力をリールシャ
フト102に伝達するブッシュ32と、パワースプリン
グ31の外周端31bが定着されるとともに、パワース
プリング31全体を収容するスプリングケース33と、
スプリングケース33とパワースプリング31全体を外
側から覆うカバー34とから構成されている。
【0026】ここで、図3、図4を参照してEAギヤ及
びEAギヤが装着されるベースフレームの開口周縁の構
成について説明する(右側壁10aを例に説明す
る。)。ベースフレーム右側側壁10aに設けられた取
付開口10cの周縁にはフランジ加工により段差部12
が形成されており、その段差部12の一部には等角度位
置において3箇所の切欠21が形成されている。さらに
段差部12の内周縁には所定間隔で凸形潰ししろ20が
形成されている。この凸形潰ししろ20は図4(a)に
示したように所定形状の押圧部23が図示したような円
周方向に回動した場合にせん断作用により段差部12の
表面位置から切除されるように設計されている。一方、
図3(b)には同図(a)の取付開口10cに嵌着され
るEAギヤ11Aが示されている。このEAギヤ11A
は全周のうち取付開口10cの周縁の切欠21に対応す
る3箇所に位置決め爪部22が形成されている。この位
置決め爪部22は図4(c)に示したように側部ガイド
22aが僅かに延びて周縁の段差部12を挟み込むよう
な寸法に設定されている。また、その他の外周縁にはリ
ング状部材たるEAギヤ11がベースフレーム10に嵌
合された場合に、一体化を図るためのカラー部24が形
成されている。
【0027】また、EAギヤ11Aに形成された3箇所
の位置決め爪部22のうちの1箇所の一部には、図4
(d)に示したような凸形潰ししろ20をせん断作用に
より切除可能な押圧部23が形成されている。この押圧
部23は矩形断面をなし、EAギヤ11Aがリールシャ
フト102と一体的に回動した際に、段差部12の内周
縁に形成された凸形潰ししろ20に当接して、さらに回
動力が加わると、段差部12とのせん断作用により凸形
潰ししろ20をせん断してしまうようになっている。こ
の押圧部23は特定の位置決め爪部22の一部に形成さ
れている。ベースフレーム10を側面から見たときの形
状としては図4(a)、図4(b)に示したような形状
がある。図4(a)に示した押圧部23は凸形潰ししろ
20に当接する前面が直立し、前述したように凸形潰し
しろ20に当接すると、段差部12との間に形成された
せん断作用部により図4(e)に示した段差部12の先
端に突設された凸形潰ししろ20をせん断切除すること
ができる。一方、図4(6)に示した押圧部23は前面
が傾斜しており、この押圧部23と段差部12との間は
僅かに離れており、凸形潰ししろ20が押しつぶされた
場合に潰れ部27(図5(b)、(e)参照)が押圧部
23と段差部12表面との間を通過するように、逃げし
ろとしての隙間が設定されている。このように押圧部2
3は、その前面の傾きや段差部12とのクリアランスの
設計条件によりせん断あるいは圧縮という異なった力学
的挙動によるEA動作を行える。設計者はいずれの機構
によってEA動作を発揮させるかを自由に選択できるこ
とは言うまでもない。
【0028】なお、ベースフレーム10の左右側壁10
a、10bの支持開口10c、10dに嵌着されるEA
ギヤ11の歯部13は、図18に示した従来例と同様に
メインパウル111が噛合する歯部13に対してバック
アップパウル114が噛合する歯部13がα方向に対し
て約3°程度位相をずらして配置され、これによりメイ
ンパウル111とバックアップパウル114とがともに
独立してEAギヤ11の歯部13に噛合できるようにな
っている。
【0029】図5は、段差部12に形成された凸形潰し
しろ20の変形例と、EAギヤ11が回動して凸形潰し
しろ20をせん断切除あるいは圧潰した状態を模式的に
示したものである。このうち、図5(a)は図3(a)
に示した断続的な山形形状でなく、比較的薄い形状の連
続した凸形状を示しており、図4(a)に示したせん断
作用による凸形潰ししろ20の切除を行ってEAギヤ1
1Aの回動によるEA動作をとるようにすることができ
る。図5(b)は凸形潰ししろ20を内周縁に沿って形
成された細かい三角形の山形形状とした変形例である。
この場合は押圧部23は図4(b)に示したような圧し
潰し作用が可能な形状とすることが好ましい。図5
(c)はベースフレーム10の開口の周縁に同図(d)
に示したようなプレス加工による押し抜き凸部25を連
続的に形成し、この押し抜き凸部25をEAギヤ11に
付設されたせん断プレート26でせん断作用により切除
するようにした例を示したものである。
【0030】なお、凸形潰ししろ20はベースフレーム
10と一体的に形成されるものに限られず、鋼線等の線
材を段差部12の内周縁に沿って固着しておき、この部
分をEAギヤ11の押圧部23でせん断あるいは圧潰さ
せるようにしても良い。また、以上の例ではEAギヤ1
1の外周部に形成された位置決め爪部22を取付開口の
周縁に形成された切欠21に嵌合させてEAギヤ11を
嵌着させるようにしたが、EAギヤ11の外周部にネジ
部を形成し、このネジ部のピッチと異ピッチのネジ部を
ベースフレーム10開口周縁に形成してこの異ピッチの
ネジを強制的に螺合させてネジ山部を塑性変形させなが
ら、EAギヤ11を回転させ、EA荷重が発揮するよう
にしても良い。
【0031】ここで、図6、図7を参照して、凸形潰し
しろ20がせん断切除され、あるいは圧縮により圧潰さ
れていく状態とEA荷重との関係について説明する。ま
ず、ベースフレーム10の取付開口の周縁に形成された
3箇所の切欠21に、EAギヤ11の外周に形成された
位置決め爪部22を位置合わせし、EAギヤ11をベー
スフレーム右側側壁10aにはめ込む。この状態で矢印
A方向にEAギヤ11を回動させることで、EAギヤ1
1の位置決め爪部22、カラー部24とベースフレーム
10の段差部12とが嵌合状態になり、ベースフレーム
10とEAギヤ11とが一体化する。このとき本実施例
ではEAギヤ11をA方向に回動させることによりEA
ギヤ11の押圧部23(回転位置を示すために図中Xを
付す。)がベースフレーム10の凸形潰ししろ20部分
に当接するようになる(図6(a)参照)。
【0032】この状態では、急激なウェビングWの引き
出しや大きな減速度が入力されなければ、通常のウェビ
ング引き出し、巻き取り動作を示すシートベルト巻取装
置として機能する(図6(b)参照)。次いで、シート
ベルト巻取装置の減速度感知手段115(図2参照)に
大減速度が入力されたり、ウェビングWの急激な引き出
しが生じた場合には、ロックギヤ107が回転停止し、
リールシャフト102に回動可能に取着されていたメイ
ンパウル111が回動してEAギヤ11Aの歯部13に
噛合する。またほぼ同時にバックアップパウル114も
リールシャフト102を挟んで反対位置のEAギヤ11
Bの歯部13に噛合する。これによりリールシャフト1
02は回転がロックし、メインパウル111、バックア
ップパウル114を介してリールシャフト102とEA
ギヤ11とが一体化する。このときリールシャフト10
2の回転を阻止した回転反力がEAギヤ11に作用す
る。しかし、EAギヤ11の位置決め爪部22、押圧部
23と、ベースフレーム10の開口周縁のカラー部2
4、凸形潰ししろ20とが一体的にはめ合い状態にある
ため、ある程度以下の回転反力が作用しても、EAギヤ
11がベースフレーム10の取付開口10c、10dの
周縁に対して回動することはない。さらにウェビングW
に大きな引き出し力が作用すると、EAギヤ11を回転
しようとする回転反力の荷重も増大し、しきい値の規定
荷重に達すると、EAギヤ11の押圧部23が当接して
いる凸形潰ししろ20をせん断(押圧部23の形状によ
っては圧潰し)するようにしてEAギヤ11が回動し始
める。EAギヤ11はEA荷重として一定値のウェビン
グ引張力を保持しながら、ウェビング伸び出し方向に回
転する(図6(c)参照)。
【0033】押圧部23でベースフレーム10の段差部
12に形成された凸形潰ししろ20をせん断(圧潰し)
するようにしてEAギヤ11が回動するが、ベースフレ
ーム10開口周縁に形成された凸形潰ししろ20を全長
にわたり、切除あるいは圧し潰した状態(位置Xd)で
凸形潰ししろ20の形成されていない段差12a(図3
(a)参照)に当接する。これによりEAギヤ11は回
動が抑止され、EA動作は完了する。その後、リールシ
ャフト102でのウェビングWの巻き締まり等の伸びを
含めて僅かにウェビングWの伸び出しがあり、ウェビン
グW張力は増加することになる。
【0034】図7は図6の各状態におけるウェビング伸
び出し量−ウェビング張力(ウェビング引張荷重)曲線
を示した特性曲線図である。同図に示したように本発明
によるEA機構では所定のEA荷重において十分なウェ
ビング伸び出し量(本実施例では100mm程度)が期
待できる。また、フレームロック機構に組み込まれてい
るため、比較的初期の段階からEA効果が得られるの
で、自動車等の狭い空間内では特に有効に動作すると言
える。なお、以上の説明では従来のフレームロック機構
に使用されているパウルと、このパウルに噛合可能な鋸
歯状のEAギヤを例に説明したが、別のパウル形状に対
応したEAギヤが採用された場合にも、そのEAギヤを
ベースフレーム開口周縁に取着する際に、せん断作用に
よって切除可能あるいは圧し潰し作用により塑性変形可
能なEA部材(潰し部材)を介在させることにおいて、
本発明の技術的思想が適用できることは言うまでもな
い。また、本実施例ではパウルは、メインパウルとバッ
クアップパウルとで構成されているため、両方のパウル
に噛合するようにそれぞれベースフレームの取付開口の
周縁に凸形潰ししろを設けたが、ベースフレームの片側
側壁にのみ単一のパウルを採用しているフレームロック
機構に適用することも可能である。その場合には設定す
べきEA荷重に対応した凸形潰ししろの形状を別途設定
することが好ましい。
【0035】(第2実施例)以下、第2実施例としての
EAギヤ及びEAワイヤの構成について図8及び図9を
参照して説明する。本実施例で使用されているEAギヤ
41は、第1実施例で説明したEAギヤ11と同様にベ
ースフレーム10の側壁10a、10bに形成された取
付開口10c、10dの周縁に形成された3箇所の切欠
21位置に対応して形成された位置決め爪部22により
ベースフレーム10と一体化できるようになっている。
さらに、ベースフレーム10の取付開口10c、10d
内に嵌合されるEAギヤ41部分の外周縁に沿ってワイ
ヤ収容溝42が形成されている。また、ワイヤ収容溝4
2の一部には図9(a)に示したようにウェビング引き
抜き抵抗線材としての細径鋼線からなるEAワイヤ43
の端部43aが定着されている。EAワイヤ43は端部
43aからベースフレーム10内を下方に導かれ、側壁
10a、10b間に架設された線材引き出し阻止部材と
しての2本のクランクピン44、45の間に倣ってクラ
ンクされ、所定のワイヤ長をとって他端が自由端を構成
している。ワイヤ長さはリールシャフト102が2回転
する程度のウェビング伸び出し量が可能な程度に設定さ
れている。
【0036】EAワイヤ43は、一端がEAギヤ41の
ワイヤ収容溝42に定着される一方、ほぼ鋼線直径程度
の離れをあけて架設されたクランクピン44、45の間
に沿って曲がるようにクランクされている。また、同図
(b)に示したようにベースフレーム10の両方の側壁
10a、10bに接するように掛け渡されている。この
ように鋼線であるEAワイヤ43を狭い間隔のクランク
ピン44、45間を鋭角にクランクさせると、EAワイ
ヤ43には許容弾性変形以上の変形が加わる。このた
め、EAギヤ41が矢印A方向に回転してEAワイヤ4
3をワイヤ収容溝42に巻き付けるように動作すると、
クランクピン44、45間をEAワイヤ43が引き抜か
れて通過する際に、EAギヤ41の矢印A方向への回転
を抑止しようとする大きな引き抜き抵抗力が生じる。こ
のように、EAギヤ41がウェビングの急激に引き出さ
れ、リールシャフト(図示せず)が急激に回転すると、
EAギヤ41がEAワイヤ43の引き抜き抵抗を受けて
EA動作をとることができる。
【0037】ここで、図10を参照してEAワイヤ43
の引き抜き抵抗によって得られるEAメカニズムについ
て説明する。同図(a)はシートベルト巻取装置におけ
る通常のウェビング引き出し、巻き取り動作状態を示し
た状態説明図である。この状態では歯部13とメインパ
ウル111とが噛合状態にないため、リールシャフト1
02は自由に巻き取り、引き出し方向に回転することが
できる。したがってEAギヤ41はまったく回転動作を
示さないため、EAワイヤ43も不動状態にある(着目
点P1位置参照)。
【0038】ここで、図6(c)の説明で述べたよう
に、ウェビングWに大きな引き出し力が作用し、EAギ
ヤ41を矢印A方向に回転しようとする回転反力荷重が
増大し、EAギヤ41の回転を抑止していたEAギヤ4
1とベースフレーム10の側壁10a、10b部分の周
縁部分との摩擦嵌合が解かれる。そして図8(b)に示
したようにEAギヤ41が回動し始める。これと同時に
EAワイヤ43はリールシャフト102の回動角度に応
じて所定量だけワイヤ収容溝42に巻回されていく(着
目点P1→P2)。このとき前述したようにEAワイヤ4
3は、過度の屈曲が加えられながらクランクピン44、
45の間を通過する。このため、一定の抵抗荷重として
のEA荷重が作用しながら、ウェビングWの伸び出し動
作が生じることになる。そして、ウェビングWの許容伸
び出し量分だけリールシャフト102が回動してウェビ
ングWが引き出されると、EAワイヤ43の先端に取り
付けられているストッパ48がクランクピン44、45
に当接してウェビングWのそれ以上の引き出しが抑止さ
れる。
【0039】本実施例によれば、使用するEAワイヤの
材質等によりEA荷重を定量的に精度良く設定できると
ともに、加工手間が少なくて済むため、装置全体のコス
トダウンにつながるという利点がある。
【0040】(第2実施例の変形例)次に、図11を参
照して第2実施例の変形例について説明する。図11に
示したように本変形例では、直径の違う2個のクランク
ピン61、62を側壁10a(10b)に固着し、この
大小のピン61、62間に、第2実施例と同様にEAギ
ヤ41の周縁の一端に固着されたEAワイヤ43が掛け
渡されている。図示したEAギヤ41は第2実施例と同
様に取付開口10c、10dの周縁に形成された3箇所
の切欠21位置に対応して形成された位置決め爪部22
によりベースフレーム10と一体化できるようになって
いる。このときEAギヤ41は取付開口10c、10d
に対して円周方向に回転自在に嵌着されているが、初期
状態での回転動作を抑止するために、せん断ピン63で
位置固定されている。さらに嵌着された状態のEAギヤ
41の外周端の一部にはEAワイヤ43の先端が固着さ
れている。このEAワイヤ43は第2実施例と同様の材
質からなる引き抜き抵抗線材としての鋼線で、図示した
ように所定の曲率で略コイル加工されている。側壁10
a(10b)の内面下端位置には大小2個のクランクピ
ン61、62が並設されている。本変形例のクランクピ
ン61、62は、図11に示したように頭部61a、6
2aが偏平な鋲状をなし、頭部61a、62aの一部に
は差し込み部61b、62bを側壁10aの取付孔に差
し込んだ際に、側壁面と頭部61a、62aとの間でガ
イド溝を構成する段部61c、62cが形成されてい
る。このクランクピン61、62のガイド溝となる段部
部分にはEAワイヤ43の中間部が掛け渡されており、
これによりEAワイヤ43の端部が仮固定されている
(図12参照)。なお、図11には図の簡単化のために
一方の側壁のみにEA機構が示されているが、EA機構
は取付開口10c、10dの両方に取り付けられるよう
になっている。本変形例では、EAギヤ41がEA荷重
下で所定の回転角あるいは回転数だけ回転した場合に、
それ以上の回転を阻止するためにストッパピン64とス
トッパブロック65とからなるEAギヤストッパ機構が
側壁内側の一部に形成されている。
【0041】ここで、図12及び図13を参照して本変
形例によるEAメカニズムについて説明する。第2実施
例と同様にウェビングWが急激に引き出されると、ウェ
ビングWを巻回していたリールシャフト(図示せず)も
急回転し、このリールシャフトに回動可能に支持されて
いたパウル(図示せず)が支持軸回りに回動してEAギ
ヤ41の歯部に噛合してリールシャフトの回転がロック
される。さらにウェビング引張荷重が所定の入力値まで
達すると、図13に示したようにEAギヤ41の回動を
阻止していたせん断ピン63が破断し、EAギヤ41が
回転してEAワイヤ43をワイヤ巻き付け溝に沿って巻
き上げる。そのときEAワイヤ43は中間位置がクラン
クピン61、62により仮固定されているため、EAワ
イヤ43がこのクランクピン位置を通過する際に、所定
のストロークにわたり(図13中、EA区間に相当)、
ほぼ一定値となるようなEA荷重をウェビング引き出し
抵抗として得ることができる。
【0042】このときEAギヤ41のせん断ピン63近
傍にはストッパピン64が突設されており、このストッ
パピン64が図12に示したようにEAギヤ41の回動
とともに、範囲Aだけ回動すると、ストッパブロック6
5に当接し、EAギヤ41のそれ以上の回転が阻止され
るようになっている。このため、以後のウェビング引き
出し動作は通常のELRと同様の動作を示すことにな
る。なお、EAギヤ41のウェビング引き出し回転量
は、EAギヤストッパ機構の設定方法、機構により1回
転前後の回転量あるいはそれ以上の回転量に設定するこ
とができることは言うまでもない。
【0043】ところで、以上の説明では、EAワイヤ4
3のフリーの端部は所定のコイル形状に加工されている
ことを述べたが、このコイル形状の曲げ加工形状を調整
することによりウェビングWの引き出しタイミングに対
してEA荷重を変化させることが可能である。すなわ
ち、図14に示したようにクランクピン位置を通過する
EAワイヤ43が直線形をなしている場合に対して同図
で上方に曲げ加工されている場合には、この部分はクラ
ンクピン62との接触抵抗を小さくすることができ、ク
ランクピン61、62間を容易に通過しやすくなり、設
定EA荷重も小さくなる。反対に破線で示したように端
部を下方に向けて曲げ加工した場合には、クランクピン
62との接触抵抗によりEA荷重をより大きくとること
ができる。
【0044】このようにEA荷重のコントロールができ
ると、たとえば、シートベルト装置とエアバッグ装置と
を装備する車種において、図15に示したようにウェビ
ングWの引き出しに応じてEA荷重(EA1)が得られ
ている過程で、エアバッグ装置のエアバッグが完全展開
したら、エアバッグで乗員の前方への移動の抗力を有効
に負担させるために、抗力が発生する前傾位置でEA荷
重をΔEAだけ低減させる(EA1→EA2)ように、
EAワイヤ43の荷重発生形状を設定することが好まし
い。
【0045】(第3実施例)本実施例は、図16、17
に示した略正弦曲線に近似した歯形からなる外周縁を備
えたEAギヤ51を用いて、ウェビング(図示せず)に
所定張力が作用した場合に、所定のEA荷重を得るよう
にしたものである。本実施例によるEAギヤ51も、第
1、2実施例と同様にベースフレーム10の側壁10
a、10bに形成された切欠(図示せず)とEAギヤ5
1側に形成された位置決め爪22とを合致させてベース
フレーム10の取付開口10c、10d内に嵌合させる
取付構造になっている。そしてEAギヤ51のベースフ
レーム10内に収容される部分には図16、17に図示
したような略正弦曲線に近似した滑らかな歯形からなる
外周歯部52が形成されている。
【0046】さらに外周歯部52の波形の谷部に外接す
るようにして鋼製板バネ53がベースフレーム10の側
壁10a、10bの内面に固着されている。また鋼製板
バネ53近傍の壁面位置にはEAギヤ51の回転ストッ
パ54が突設されている。このように構成されたEAギ
ヤ51では、ウェビング(図示せず)が急激に引き出さ
れ、所定のEA荷重を越えてEAギヤ51が矢印A方向
に回転し始めると、外周歯部52が鋼製板バネ53を矢
印B方向に押しつけるように動作する。これにより回転
に応じて外周歯部52の波形の山部が鋼製板バネ53を
越えるために、EAギヤ51の回転力が減じられるの
で、連続的に鋼製板バネ53を弾性変形させながら、回
転することにより所定のEA荷重を得ることができる。
【0047】
【発明の効果】以上の説明から明らかなように、本発明
によれば、フレームロック機構を備えたシートベルト巻
取装置において、ウェビングの引き出しロック機構にE
A部材を組み込んだので、安価な部品構成で確実なEA
効果を得ることができるという効果を奏する。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明によるシートベルト巻取装置の第1実施
例を構成する部品を説明するために示した分解斜視図。
【図2】図1に示したシートベルト巻取装置の内部構成
を示した横断面図。
【図3】EA部材を構成するEAギヤと、EAギヤを嵌
着するベースフレームの構成例を示した正面図。
【図4】EAギヤに形成された押圧部の一例を示した正
面図、部分断面図。
【図5】開口周縁に形成された凸形潰ししろ及びEAギ
ヤに形成された押圧部の変形例を示した部分拡大図。
【図6】第1実施例によるEA部材を組み込んだシート
ベルト巻取装置のEA動作状態を示した状態説明図。
【図7】図6に示したEA動作を示したときのウェビン
グ張力−ウェビング伸び出し量の関係図。
【図8】第2実施例によるEA部材を構成するEAギヤ
と、EAワイヤとが組み込まれたベースフレームの構成
例を示した部分斜視図。
【図9】図8に示したEA部材の構成を示した側面図、
断面図。
【図10】第2実施例によるEA部材を組み込んだシー
トベルト巻取装置のEA動作状態を示した状態説明図。
【図11】第2実施例の変形例によるEA部材を構成す
るEAギヤと、EAワイヤとが組み込まれたベースフレ
ームの構成例を示した部分斜視図。
【図12】図11に示したEA部材の構成を示した側面
図、断面図。
【図13】図12に示したEA動作の一例を示したウェ
ビング張力−ウェビング伸び出し量の関係図。
【図14】EAワイヤの曲げ形状とEA荷重の増減との
関係を示した部分説明図。
【図15】図14に示したEAワイヤの形状に基づくE
A動作の一例を示したウェビング張力−ウェビング伸び
出し量の関係図。
【図16】第3実施例によるEA部材を構成するEAギ
ヤが組み込まれたベースフレームの構成例を示した部分
斜視図。
【図17】図16に示したEAギヤの外周歯部と鋼製板
バネとの組み合わせ例を示した部分断面図。
【図18】従来のフレームロック機構を備えたシートベ
ルト巻取装置に使用されるベースフレームの一例を示し
た斜視図。
【図19】従来のフレームロック機構を備えたシートベ
ルト巻取装置の一例を示した断面図。
【図20】図19に示したシートベルト巻取装置のフレ
ームロック機構のウェビング引き出しロック動作時の作
動状態図。
【符号の説明】
10 ベースフレーム 11,41,51 EAギヤ 12 段差部 13 周縁歯部 14 リールシャフト支持開口 20 凸形潰ししろ 21 切欠 22 位置決め爪 23 押圧部 30 付勢力付与手段 43 EAワイヤ 52 外周歯部 53 鋼製板バネ 44,45,61,62 クランクピン 102 リールシャフト 107 ロックギヤ 108 慣性体 110 ジョイントピン 111 メインパウル 114 バックアップパウル

Claims (6)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】両端にガイドフランジを有し、ウェビング
    巻き取り部にウェビングを巻回可能なリールシャフト
    と、前記ガイドフランジを回転可能に支持する支持開口
    が左右側壁に形成されたベースフレームと、該ベースフ
    レームと前記リールシャフトとの間に配設され、通常時
    には前記ベースフレームの支持開口部分と非係合状態が
    保持されて前記リールシャフトの回動を許容し、作動時
    には前記ベースフレームの支持開口部分と係合状態とな
    り、前記リールシャフトのウェビング引き出し方向への
    回動を阻止するロック手段と、車両に所定しきい値以上
    の減速度が作用したときに作動する減速度感知手段と、
    前記ウェビングを所定速度以上で引き出したときに作動
    するウェビング引出し感知手段と、前記減速度感知手段
    または前記ウェビング引出し感知手段の作動により前記
    ロック手段を作動するロック作動手段とを備えてなるシ
    ートベルト巻取装置において、 前記リールシャフト支持開口は、内周縁に前記ロック手
    段と噛合可能な歯部が形成されたリング状部材を所定の
    係合手段を介装させて前記ベースフレームの取付開口に
    嵌着させるようにして構成され、前記係合手段は前記ロ
    ック手段により前記リールシャフトのウェビング引き出
    し方向が阻止された際に、前記ロック手段から伝達され
    る回転阻止反力が所定値を越えた場合に、前記リング状
    部材が前記取付開口に対して所定のウェビング張力を保
    持しながら前記ウェビング引き出し方向に回動するよう
    にしたことを特徴とするシートベルト巻取装置。
  2. 【請求項2】前記係合手段は、前記リールシャフト支持
    開口の内周縁と、リング状部材との間に突設されたせん
    断除去片をせん断除去させながら、前記リング状部材を
    前記ウェビング引き出し方向に回動させたことを特徴と
    する請求項1記載のシートベルト巻取装置。
  3. 【請求項3】前記係合手段は、前記リールシャフト支持
    開口の内周縁と、リング状部材との間に突設された塑性
    変形片を塑性変形させながら、前記リング状部材を前記
    ウェビング引き出し方向に回動させたことを特徴とする
    請求項1記載のシートベルト巻取装置。
  4. 【請求項4】前記リング状部材は、外周縁の一部に引き
    抜き抵抗線材の端部が接続され、前記リング状部材が前
    記取付開口に対して前記ウェビング引き出し方向に回動
    するする際に、該引き抜き抵抗線材の一部が前記ベース
    フレーム内に設けられた線材引き出し阻止部材を通過し
    て変形させながら前記リング状部材に巻回させたことを
    特徴とする請求項1記載のシートベルト巻取装置。
  5. 【請求項5】前記リング状部材は、外周縁に略正弦曲線
    歯形からなる外周歯部が形成され、該外周歯部の谷部に
    外接するように板バネ部材が前記ベースフレーム内面の
    所定位置に固着され、前記リング状部材が前記取付開口
    に対して前記ウェビング引き出し方向に回動する際に、
    前記外周歯部で前記板バネ部材を連続的に押圧して弾性
    変形させたことを特徴とする請求項1記載のシートベル
    ト巻取装置。
  6. 【請求項6】前記ロック手段は、前記ロック作動手段の
    作動により前記リング状部材の内周縁の歯部に噛合可能
    なメインパウルと、前記ロック作動手段の回動動作を伝
    達可能な連結手段に固着され前記ロック作動手段の作動
    により前記連結手段を介して伝達された回動動作により
    他のリング状部材の内周縁の歯部に噛合可能なバックア
    ップパウルとからなり、前記リング状部材と前記他のリ
    ング状部材の双方ともが前記係合手段を介してそれぞれ
    対応する前記取付開口に嵌着されたことを特徴とする請
    求項1記載のシートベルト巻取装置。
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