JPH0812712B2

JPH0812712B2 - 自動販売機の商品補充方法

Info

Publication number: JPH0812712B2
Application number: JP1080454A
Authority: JP
Inventors: 靖夫内川; 敏和奥村
Original assignee: Kubota Corp
Current assignee: Kubota Corp
Priority date: 1989-03-30
Filing date: 1989-03-30
Publication date: 1996-02-07
Anticipated expiration: 2011-02-07
Also published as: JPH02257384A

Description

【発明の詳細な説明】〔産業上の利用分野〕本発明は、缶やビン等の商品を販売するための自動販
売機における商品補充方法に関する。

〔従来の技術〕

この種の自動販売機では、商品収納部の装入口を通し
て商品を補充する場合、一般に、自動販売機付近に多数
の商品が詰められたダンボール箱を移動した後、このダ
ンボール箱から商品を個々に取り出して前記収納ケース
の上部の装入口から装入することにより、商品の補充を
行っている。

しかしこの場合、ダンボール箱から商品を個々に取り
出しながら収納ケースの上部の装入口から装入すること
は、商品を個々に取り扱う必要があって非常に手間のか
かる煩わしいものであった。

そこで、筐状体内に、複数の商品を商品長手方向と直
交する二方向に整列させて収納すると共に、該筐状体の
一部に開口部分を設けて商品の長手方向一端部を収納全
商品にわたって露出させ、更に、該筐状体を、商品の長
手方向が横向きで、かつ、商品の整列方向が上下方向及
び左右方向となる姿勢にして、これを自動販売機の複数
列の商品収納部の装入口に相対向する部位に位置させ、
その姿勢で筐状体の開口方向とは反対側の底板部分を破
断除去し、その除去された開口から手を挿入して収納商
品を後押しすることにより、前記複数の収納商品を筐状
体から送り出して商品収納部へ補充する方法が提案され
ている。

〔発明が解決しようとする課題〕

上記商品収納部への商品補充方法によれば、自動販売
機の商品収納部の装入口に対して、筐状体を、それに収
納された商品の長手方向が横向きで商品の整列方向が上
下方向及び左右方向となる姿勢で持ち上げたとき、該筐
状体に収納された全商品の長手方向一端部が露出してい
るため、この露出した最下部の商品の一端部を、前記装
入口に臨む最上部の補充済み商品の上面に仮置きして、
筐状体内の全商品の荷重の一部を商品収納部内の補充済
み商品に支持させることが可能であるものの、この時、
下方に位置する筐状体の短辺側壁部が、商品収納部内の
補充済み商品と筐状体内の最下端に位置する商品との間
に挟み込まれ易く、このような挟み込みが発生すると、
仮置きした筐状体を再度持ち上げて載置位置をずらす
か、若しくは、筐状体内の商品を装入口側に押し出す
際、筐状体をそれに収納された多数の商品の重量に抗し
て引き抜かなければならず、何れの場合も多大の労力を
要し、特に、後者の場合は、商品間に挟み込まれた筐状
体の一部が破断して自動販売機の商品収納部内に残る可
能性もある。

その上、前記筐状体内には、複数の商品が商品長手方
向と直交する二方向に整列させて収納されているため、
商品補充作業時に、筐状体内の複数列の商品群と自動販
売機の複数列の商品収納部との位置を合わせる必要があ
り、その位置合わせが終了するまで、大重量の筐状体を
持ち上げ続けなければならず、この面でも多大の労力を
要していた。

本発明はかかる事情に鑑みてなされたものであり、そ
の目的は、商品の補充作業を少ない労力で能率良く行え
る方法を提供する点にある。

〔課題を解決するための手段〕

本発明に係る自動販売機の商品補充方法は、筐状体内
に、複数の商品を商品の長手方向と直交する一方向に沿
って一列状態で収納すると共に、該筐状体の一部に開口
部分を設けて商品の長手方向一端部を収納全商品にわた
って露出させ、更に該筐状体を、商品の長手方向が横向
きで商品の整列方向が上下となる姿勢となしつつ、これ
を自動販売機の商品収納部の装入口に位置させ、その姿
勢で下方に位置する筐状体の短辺側壁部を開放すると共
に、筐状体の前記開口部分とは反対側の部分を介して前
記商品をその長手方向他端部側から後押しすることによ
り、前記複数の商品を筐状体から送り出して前記商品収
納部へ補充することを特徴としている。

〔作用〕

自動販売機の商品収納部の装入口に対して、筐状体
を、それに収納された商品の長手方向が横向きで商品の
整列方向が上下方向となる姿勢で持ち上げたとき、該筐
状体に収納された全商品の長手方向一端部が露出してい
るため、この露出した最下部の商品の一端部を、前記装
入口に臨む最上部の補充済み商品の上面に仮置きして、
筐状体内の全商品の荷重の一部を商品収納部内の補充済
み商品に支持させることが可能である。しかも、この
時、下方に位置する筐状体の短辺側壁部を開放した状態
で、筐状体の前記開口部分とは反対側の部分を介して収
納商品をその長手方向他端部側から後押し操作すること
により、商品収納部内の補充済み商品と補充される商品
との間に筐状体の一部が挟み込まれることなく、筐状体
内の商品を商品収納部内にスムーズに補充することがで
きる。

その上、前記筐状体内には、複数の商品を商品長手方
向と直交する一方向に沿って一列状態で収納してあるか
ら、商品補充作業時に、商品補充対象の一つの商品収納
部と筐状体内の一列の商品群との位置を合わせるだけで
済み、しかも、筐状体単位の重量も少なくなる。

〔発明の効果〕

従って、自動販売機の商品収納部内に商品を補充する
際、商品収納部の装入口に相対向する位置において、複
数の商品が収納された重量のある筐状体を持ち上げ続け
る時間が少なくなるばかりでなく、自動販売機の商品収
納部と持ち上げられた筐状体との位置合わせも簡単，迅
速に行うことができ、しかも、筐状体単位での重量も軽
くなるとともに、補充済み商品と補充される商品との間
に筐状体の一部が挟み込まれることがないから、筐状体
に収納された商品を少ない労力で能率良く補充すること
ができる。

〔実施例〕

以下、本発明方法を、その実施に使用する商品梱包体
及び商品補充が行われるべき自動販売機を示す図面に基
づいて説明する。

第７図は、缶やビン等の商品（Ｓ）を収納する自動販
売機を示しているが、該自動販売機は、複数個の商品
（Ｓ）を収納する商品収納部（１）等を備えた本体
（２）と、該本体（２）に開閉揺動自在に取り付けられ
たドア（３）とから構成されている。

前記商品収納部（１）の下方には、該商品収納部
（１）から落下供給された商品（Ｓ）を前記ドア（３）
に設けた商品払出口（４）側へ移動させて案内するため
のシュート（５）が設けられている。

前記商品収納部（１）は、吊支部材（６）と被吊支部
材（７）との係合によって吊支されつつ前後方向へ案内
されるケーシング（８）を左右複数列にわたって設けた
構造となっており、その各ケーシング（８）内には商品
（Ｓ）を前後複数例にわたって収納できるようになって
いる。そして前記ケーシング（８）はいずれも、その一
方側方が全面的に開口しており、その開口部分は、ケー
シング（８）を前方へ引き出すと、複数の商品（Ｓ）が
一括装入できる装入口（10）となって自動販売機の左右
方向一側方に開口するようになっている。

また、第１図は前記商品梱包体の一部を示しており、
該商品梱包体は、全体形状が直方体状の筐状体（11）内
に、複数の商品（Ｓ）‥を商品（Ｓ）の長手方向と直交
する一方向に沿って一列状態で収納すると共に、該筐状
体（11）の一部、具体的にはその上部に開口部分（12）
を設けて商品（Ｓ）の長手方向一端部（S₁）を収納全商
品（Ｓ）‥にわたって露出させてある。そして該筐状体
（11）の一方の短辺側壁部（13）は、第２図に示す如
く、両開き型の扉状体（13a），（13a）と該扉状体（13
a），（13a）が閉鎖された状態を仮接着層（13b），（1
3b）を介して仮接着保持する下辺枢支の外扉体（13c）
との組合せからなっており、該外扉体（13c）を外方へ
回動させて仮接接着層（13b），（13b）に基づく仮接着
状態を解除すると、前記短辺側壁部（13）は第３図に示
す如く容易に開放されるようになっている。なお前記外
扉体（13c）は、これを外方へ回動させるときの作業性
が考慮されて他の部分よりも若干上方へ突出しており、
その突出部分（13d）を把持できるようになっている。
また前記筐状体（11）の前記開口部分（12）とは反対側
（換言すれば底側）の部分（14）には、第４図に示す如
く、その長手方向に平行に延在する２本の細溝（15
a），（15a）と該細溝（15a），（15a）の夫々の一方端
同士を連結するように設けられたミシン目（15b）がコ
の字状に組み合わされてなる切欠部（15）が設けられて
おり、そのミシン目（15b）を切り割くと前記切欠部（1
5）は前記ミシン目（15b）の反対側を折曲線（15c）と
して自由に揺動するようになっている。

第５図（イ），（ロ），（ハ），（ニ），（ホ）は、
前記商品梱包体の製造方法を示しており、該商品梱包体
は、第５図（イ）に示す如くそのシート状素材（16a）
が適宜形状に切断されて（この段階で、必要に応じて切
溝やミシン目の加工も行われる）供給され、その上に第
５図（ロ）に示す如く複数の商品（Ｓ）‥が整列状態で
載置された後、第５図（ハ）に示す如く周辺部が折り曲
げられた上で接着されて前記筐状体（11）が形成され、
これが第５図（ニ）に示す如く複数個集積されて並列さ
れた後、第５図（ホ）に示す如くその上下に熱収縮性合
成樹脂シート（16b），（16c）を配置すると共にその両
端部を融着した上でシュリンク包装して製造されるよう
になっている。そして該梱包体は、商品補充に際してそ
のままの状態で自動販売機の側方まで搬送され、そこで
シュリンク包装が解除されて第１図〜第４図にて説明し
た単一の梱包体が取り出されるようになっている。

そして、該梱包体内の商品（Ｓ）‥を自動販売機の商
品収納部（１）内へ補充する場合は、前記筐状体（11）
を、商品（Ｓ）‥の露出部分が横向きで商品（Ｓ）‥の
整列方向が上下となる姿勢（より厳密には、前記ミシン
目（15b）が下方となる姿勢）となしつつ、これを自動
販売機の商品収納部（１）の装入口（10）に位置させ、
その姿勢で下方に位置する筐状体（11）の短辺側壁部
（13）を開放すると共に、筐状体（11）の開口部分（1
2）とは反対側の部分（14）を介し、更に詳しくは底部
（14）を切り欠き、その切欠部（15）を介し、前記商品
（Ｓ）を長手方向他端部（S₂）側から後押しすることに
より、前記複数の商品（Ｓ）‥を筐状体（11）から送り
出して前記商品収納部（１）の装入口（10）経由で商品
収納部（１）へ補充する。

かくして、部品（Ｓ）‥の補充を行う場合は、別途容
器等を用意せずとも、複数の商品（Ｓ）‥を一挙に商品
収納部（１）へ補充することができる。しかも前記筐状
体（11）は、その一部に開口部分（12）が設けられて商
品（Ｓ）の長手方向一端部が収納全商品（Ｓ）‥にわた
って露出せしめられ、更に該筐状体（11）は、商品
（Ｓ）の露出部分が横向きで商品（Ｓ）の整列方向が上
下となる姿勢とされた状態で下方に位置する筐状体（1
1）の短辺側壁部（13）が開放せしめられると共に、筐
状体（11）の開口部分（12）とは反対側部分（14）の切
欠部（15）を介して商品（Ｓ）がその長手方向他端部
（S₂）側から後押しされるため、これらの相乗作用によ
って商品（Ｓ）‥は確実に筐状体（11）から分離されて
送り出されることとなる。

〔別実施例〕

前記筐状体（11）の底部（14）に設けた切欠部（15）
の形状は種々の変更例が考えられる。例えば、第８図に
示す如く、折曲方向が上述の実施例の方向とは直交し、
該折曲方向が反対の切欠部（15），（15）が両端側２個
所に設けられているものが考えられる。これは、２つの
切欠部（15），（15）の折曲方向が相互に反対であるの
で、第９図に示す如くこれを介して両手で商品（Ｓ）の
後押しするのに好都合である。また第10図に示す如くＨ
字状に切欠部（15）を形成する実施例も考えられる。

また、前記筐状体（11）の底部（14）に前記切欠部
（15）を設けることに替え、該底部（14）自体を十分に
弾性伸張し得る素材から構成しておき、この部分を弾性
変形させることによって商品の後押しを行うようにする
実施例も考えられる。

また、前記商品梱包体は上述の如くシュリンク包装さ
れたものでなくても、例えば全体的にシート状素材にて
商品を被蔽したものあってその中間横方向へミシン目が
周設されるものであってもよい。この場合、前記ミシン
目を割いて上部を撤去することによってその上部を開口
させて前記開口部分（12）相応部を形成する。

また、第１図に示す商品梱包体に替え、筐状体（11）
の他方の短辺側壁部（13）も第11図に示す如く突出部分
（3d）を有する外扉体（13c）と前記両開き型の扉状体
（13a），（13b）との組合せからなる短辺側壁部（13）
となした商品梱包体を採用することができる。かかる商
品梱包体によれば、商品（Ｓ）を２つの短辺側壁部（1
3），（13）のいずれからでも送り出すことができるよ
うになる。

また、第１図に示す商品梱包体に蓄え、その底部（1
4）の切欠部（15）の周囲の一部を構成する折曲線（15
c）をも、第12図に示すミシン目（15b）となした商品梱
包体を採用することができる。かかる商品梱包体を用い
る場合は、２本のミシン目（15a），（15b）のいずれか
を切り割りて使用する。

尚、特許請求の範囲の項に図面との対照を便利にする
為に符号を記すが、該記入により本発明は添付図面によ
って示される方法に限定されるものではない。

【図面の簡単な説明】

第１図は本発明方法の実施に使用する商品梱包体の一例
を示す斜視図、第２図及び第３図はその主要部たる筐状
体の短辺側壁部の詳細構造を示す斜視図、第４図は該筐
状体の底面図、第５図（イ），（ロ），（ハ），
（ニ），（ホ）は前記商品梱包体の製造方法を示す説明
図、第６図は前記商品梱包体を用いて商品を装入してい
る状態を示す説明図、第７図は商品を装入すべき自動販
売機を示す斜視図、第８図及び第10図は前記筐状体の別
実施例を示す底面図、第９図は第８図に示す筐状体を要
部とする商品梱包体を用いて商品を装入している状態を
示す説明図、第11図は前記商品梱包体の別実施例を示す
斜視図、第12図は前記筐状体の別実施例を示す底面図で
ある。（１）……商品収納部、（10）……装入口、（11）……
筐状体、（12）……筐状体の開口部分、（13）……短辺
側壁部、（14）……筐状体の開口部分とは反対側に相当
する部分、（Ｓ）……商品、（S₁）……商品の長手方向
一端部、（S₂）……商品の長手方向他端部。

Claims

【特許請求の範囲】

【請求項１】筐状体（11）内に、複数の商品（Ｓ）‥を
商品（Ｓ）の長手方向と直交する一方向に沿って一列状
態で収納すると共に、該筐状体（11）の一部に開口部分
（12）を設けて商品（Ｓ）の長手方向一端部（S₁）を収
納全商品（Ｓ）‥にわたって露出させ、更に該筐状体
（11）を、商品（Ｓ）‥の長手方向が横向きで部品
（Ｓ）‥の整列方向が上下となる姿勢となしつつ、これ
を自動販売機の商品収納部（１）の装入口（10）に位置
させ、その姿勢で下方に位置する筐状体（11）の短辺側
壁部（13）を開放すると共に、筐状体（11）の前記開口
部分（12）とは反対側の部分（14）を介して前記商品
（Ｓ）をその長手方向他端部（S₂）側から後押しするこ
とにより、前記複数の商品（Ｓ）‥を筐状体（11）から
送り出して前記商品収納部（１）へ補充することを特徴
とする自動販売機の商品補充方法。