JPH08127071A - 密閉状容器の製造方法 - Google Patents

密閉状容器の製造方法

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JPH08127071A
JPH08127071A JP29232294A JP29232294A JPH08127071A JP H08127071 A JPH08127071 A JP H08127071A JP 29232294 A JP29232294 A JP 29232294A JP 29232294 A JP29232294 A JP 29232294A JP H08127071 A JPH08127071 A JP H08127071A
Authority
JP
Japan
Prior art keywords
partition plate
welding
vibration
welding machine
vibration welding
Prior art date
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Pending
Application number
JP29232294A
Other languages
English (en)
Inventor
Shinichi Tanaka
伸市 田中
Current Assignee (The listed assignees may be inaccurate. Google has not performed a legal analysis and makes no representation or warranty as to the accuracy of the list.)
Mahle Filter Systems Japan Corp
Original Assignee
Mahle Filter Systems Japan Corp
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Publication date
Application filed by Mahle Filter Systems Japan Corp filed Critical Mahle Filter Systems Japan Corp
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Publication of JPH08127071A publication Critical patent/JPH08127071A/ja
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Abstract

(57)【要約】 【目的】 仕切板で内部を区画する合成樹脂製の密閉状
容器を振動溶着により製造する方法において、一方端開
放の上側部材と下側部材の開放端に設けたフランジを溶
着面とし、下側部材の溶着面の内側にテ−パ部を設け
て、仕切板の周縁に設けたテ−パ部を嵌合し、上方から
上側部材の溶着面を押し付けて上側、下側部材の間に仕
切板を確実に挟持して溶着することにより溶着を確実に
する。 【構成】 下側部材21の溶着面26の内方にテ−パ部
27を設け、仕切板22のテ−パ部29を嵌め込み、上
側部材20の溶着面24で押し付けると、テ−パ部2
7、29が互に滑り仕切板22が沈下して溶着面24、
26が当接する。このとき上側部材20の下降は阻止さ
れるから、振動溶着機は加振を開始する。このようにし
て上側、下側部材及び仕切板は平面同士の接触となり確
実に溶着される。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】この発明は合成樹脂でなり、内部
を仕切板で区画した合成樹脂でなる密閉状容器の製造方
法に関する。
【0002】
【従来の技術】従来例えば内燃機関の吸気系に取付けら
れる複合型レゾネータ(図2)のように、内部を2室に
区画した密閉状容器がある。実開平6−34110号公
報に開示されているように、これらは多くの場合合成樹
脂製であり、密閉状の容器は仕切板の取付け部分で2分
割された部材でなり、これらの部材と仕切板とを振動溶
着等の方法により溶着して製造する。
【0003】
【発明が解決しようとする課題】 図2の
ような仕切板4を有する密閉容器1は、一方端が開放さ
れた箱状の上側部材2、下側部材3の溶着用フランジ
5、6の間に仕切板4を挾んで1工程で振動溶着したも
のである。溶着部Aは下側部材3のフランジ6の溶着面
に垂直な段差7を設けて仕切板4の周縁8を嵌め合わせ
ている。図2の容器1は内燃機関の吸気系に装着される
複合型のレゾネータであり、上側部材2に設けた開口9
で吸気ダクトと連通し、仕切板4に設けた連通孔10に
より、二つの空洞室を連通させている。
【0004】図2に示す構造から明らかなように、振動
溶着の際仕切板4に固定用治具を装着するこができない
から、周縁8と段差7との嵌合は強固なものでなければ
ならず、図3(a)のように隙間11があってはならな
いから、仕切板4の周縁8の外郭仕上げ寸法は(+)側
誤差を持つよう設定されている。従って成形時の寸法狂
いや反りにより図3(b)のように段差7への周縁8の
乗り上げが往々生ずる。この状態で振動溶着機に取付け
た上側部材2を下降させると、フランジ5の溶着面12
と周縁8とが接触する時点において、下降に対する抵抗
力が大となり、振動溶着機は加振可能と判断して加振を
開始してしまうので、溶着面不密着のままで溶解が始ま
り溶着不良となる。
【0005】これを避けるには仕切板4の手仕上げ修正
作業や、仕切板4と下側部材3との嵌合寸法の組合せ
を、多くの個数の中から現物合せで選択する等の多くの
工数が必要となる。
【0006】
【課題を解決するための手段】この発明の密閉状容器の
製造方法は、一方端が開放された箱状の上側部材と下側
部材の開放端に設けたフランジの間に仕切板の周縁を挟
持して振動溶着するものである。そして下側部材の溶着
面の内方にテーパ部を設けて段差を形成し、仕切板の周
縁にテーパ部を設けて下側部材のテーパ部に重ね合わ
せ、この状態で仕切板の周縁の下面と下側部材のテーパ
一部内方の下段平面部との間に隙間が生じ、かつ下側部
材の溶着面よりも高い位置に仕切板の周縁部分の上面が
位置するようにして、上方から上側部材の溶着面を押し
付けて振動溶着するものである。
【0007】
【作用】上側部材の溶着面は下降して仕切板周縁部分の
上面に当接し、テーパ部に沿うずれと撓みで仕切板を下
側部材のテーパ部に押し込んでゆく。そして下側部材の
フランジの下段平面に仕切板の下面が当接した時点、あ
るいは仕切板の上面が下側部材のフランジの溶着面と同
一平面となるまで降下した時点において、上側部材を下
降せしめている振動溶着機の下降力に対して抵抗が大と
なるので、振動溶着機は加振条件が整ったと判断して、
下降力を作用させながら水平振動を起こす。
【0008】これにより仕切板が固定された状態で上側
部材溶着面と、仕切板上面及び下側部材溶着面との間に
溶着が行なわれる。
【0009】
【実施例】図1に実施例を示す。図1(a),(b),
(c)の上側部材20、下側部材21、仕切板23は図
2の上側部材2、下側部材3、仕切板4にそれぞれ対応
するものであり、図2のA部分の状態を図1(c)に示
す。
【0010】合成樹脂でなる下端開放の箱形をなす上側
部材20は開放端全周にわたりフランジ23が設けられ
その下面に平坦な溶着面24が下方へ突出させて形成さ
れている。また合成樹脂でなる上端面開放の箱形をなす
下側部材21は開放端全周にわたりフランジ25が設け
られ、その上面に平坦な溶着面26が形成され、その内
部にテーパ部27とテーパ部27によって段差が与えら
れた下段平面部28が形成される。
【0011】仕切板22は合成樹脂でなり周縁にテーパ
部29が形成されている。テーパ部29はフランジ25
のテーパ部27と同一勾配である。仕切板22のテーパ
部29の下端縁寸法は、フランジ25の下段平面部28
の外周縁寸法よりやや大に形成してあり、仕切板22の
厚さtは溶着面26と下段平面部28との段差とほぼ等
しく形成してある。
【0012】密閉状容器を製造するには、まず下側部材
21を振動溶着機の固定治具40に固定し、テーパ部2
7に仕切板22のテーパ部29を重ね合わせる[図1
(a)]。次に振動溶着機の加振治具41に装着した上
側部材20を矢印42方向に下降させ、溶着面24を仕
切板22の上面に当接させる[図2(b)]。この状態
でテーパ部27、29は密着し下段平面部28と仕切板
22の間、及び溶着面24、26の間には隙間30、3
1が存在する。
【0013】さらに上側部材20の下降(矢印42)を
進めることによりテーパ部27、29の間に滑りが生じ
弾性変形を伴って仕切板22が沈下し隙間30、31の
双方又は一方が無くなり平坦面の密着状態[図1
(c)]が生ずる。この時点で振動溶着機の下降力(矢
印42)に対し抵抗力が急増し下降が阻止される。そこ
で振動溶着機は溶着可能状態になったと判断し水平方向
の振動43を開始する。このようにして溶着面24と仕
切板22との溶着部32及び溶着面24と溶着面26と
の溶着部33が得られる。図1において、下側部材21
に設けたリブ34、仕切板22に設けたリブ35は、上
側部材20の溶着面24の両側で溶着作動に干渉しない
位置にあり、溶融バリ36、37の溢れ止めである。こ
のようにして仕切板22の固定が確保された後平面状の
溶着面で溶着されて、上側部材、下側部材および仕切板
が一体に溶着される。
【0014】
【発明の効果】この発明は下側部材と仕切板の間に相対
するテーパ部を設けて上下部材で押圧することにより仕
切板の固定保持を確実にするとともに、溶着が平坦面の
当接によって開始されるようにしたので、溶着が確実に
行われ、仕切板の固着や容器の強度等の信頼性が向上す
る。
【図面の簡単な説明】
【図1】実施例の工程を(a)(b)(c)の順に示す
溶着部近傍の図。
【図2】複合型のレゾネータの図。
【図3】従来の溶着時の状態を示す溶着部近傍の図。
【符号の説明】
20 上側部材 21 下側部材 22 仕切板 23、25 フランジ 24、26 溶着面 27、29 テーパ部 28 下段平面部

Claims (1)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 それぞれ一端が開放された合成樹脂でな
    る箱状の上側部材と下側部材の開放端周縁にフランジを
    設けて、フランジの対向面を平坦な溶着面とするととも
    に、下側部材の溶着面の内方にテーパ部とテーパ部によ
    って段差を生ぜしめた下段平面部を設け、合成樹脂でな
    る仕切板の周縁に下側部材のテーパ部と対応するテーパ
    部を設けて、下側部材のテーパ部と仕切板のテーパ部と
    を重ね合わせ、このとき仕切板の周縁の下面が下側部材
    のフランジの下段平面部との間に間隙が存在し、仕切板
    の周縁の上面は下側部材の溶着面より高位置にあるよう
    にし、上方より上側部材の溶着面を押し付けて、振動溶
    着により上側部材の溶着面と、仕切板の周縁部分上面お
    よび下側部材の溶着面とを1工程で溶着する密閉状容器
    の製造方法。
JP29232294A 1994-10-31 1994-10-31 密閉状容器の製造方法 Pending JPH08127071A (ja)

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Cited By (2)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JPH10202750A (ja) * 1997-01-27 1998-08-04 Yazaki Corp 電子ユニットボックスの溶着構造
JP2000117834A (ja) * 1998-10-14 2000-04-25 Toyota Motor Corp 超音波溶着方法

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Publication number Priority date Publication date Assignee Title
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