JPH08125441A - 波形発生装置 - Google Patents

波形発生装置

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JPH08125441A
JPH08125441A JP25504994A JP25504994A JPH08125441A JP H08125441 A JPH08125441 A JP H08125441A JP 25504994 A JP25504994 A JP 25504994A JP 25504994 A JP25504994 A JP 25504994A JP H08125441 A JPH08125441 A JP H08125441A
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voltage
selecting
inverting
amplifier
tap
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JP25504994A
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Hisato Matsuo
久人 松尾
Yuji Segawa
裕司 瀬川
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Fujitsu Ltd
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Fujitsu Ltd
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Abstract

(57)【要約】 【目的】回路構成を工夫することによって、電源電圧に
対する依存性をなくし、周波数安定性の向上を図ること
を目的とする。 【構成】定電圧化された二つの電圧又は一方が定電圧化
された電圧で他方がグランド電位に相当する電圧の二つ
の電圧の間を分圧し、正極側と負極側で同一の振幅を有
する周期関数の零クロス時の位相から+90°又は−9
0°までの範囲の各空間角における瞬時電圧に対応する
タップ電圧を生成する電圧生成手段と、該電圧生成手段
で生成された各タップ電圧を順次に選択する第1選択手
段と、該第1選択手段の出力を所定の増幅率で増幅する
反転増幅器及び非反転増幅器と、該反転増幅器及び非反
転増幅器の出力を択一的に選択する第2選択手段と、前
記第1選択手段の選択動作が1順する度に前記第2選択
手段の選択先を切り換える制御手段と、を備えたことを
特徴とする。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は、波形発生装置に関し、
特に、音声帯域付近の擬似sin波を発生する波形発生
装置に関する。アナログ電話端末では、音声帯域の周波
数を有する各種の信号が使用されている。たとえば、4
00Hzの呼出し信号や、低群周波数(697Hz、7
70Hz、852Hz及び941Hz)と高群周波数
(1209Hz、1336Hz及び1477Hz)の組
み合わせからなるDTMF信号などはその代表である。
あるいは、同端末に用いられるMSKモデムにおいて
も、1200Hz及び1800Hzのキャリア信号が使
用されており、これら各種信号の波形は周期関数波形で
あり、一般に正弦波(sin波)である。
【0002】
【従来の技術】図8は、従来の波形発生装置の概略構成
図である。図において、VDDは電源電圧、GNDはグ
ランドである。VDDとGND間には、n+1個(nは
奇数)の抵抗素子R1 〜Rn+1 が直列に接続されてお
り、各接続点からn個のタップ電圧V1 〜Vn が取り出
されている。なお、中間の接続点から取り出されたタッ
プ電圧Vc (n=9とするとc=5)は基準電圧VREF
に固定されており、この基準電圧VREF は、VDDとG
NDとの間の電位差の半分の電位、すなわちGNDは0
Vであるから、1/2VDDに相当する電位を有してい
る。
【0003】VDDとVREF の間のタップ電圧V1 〜V
c は、sin波の正の半サイクル分を生成するためのも
の、VREF とGND間のタップ電圧Vc 〜Vn は、同波
の負の半サイクル分を生成するためのものであり、各タ
ップ電圧V1 〜Vn は、sin波のπ/2[rad](=9
0°)から1.5π[rad](=270°)までの間の各
微小空間角における瞬時電圧に対応している。
【0004】たとえば、n=9としたときの実例を図9
で説明すると、V1 は90°に相当する第1微小空間角
1 の電位(正のピーク電位)に対応し、……、V5
180°に相当する第5微小空間角T5 の電位(=V
REF )に対応し、……、V9 は270°に相当する第9
微小空間角T9 の電位(負のピーク電位)に対応してい
る。
【0005】このような電位を有する各タップ電圧V1
〜Vn は、次式で表すことができる。 Vj =Va・cos{kπ/(n−1)}+VREF …… ただし、Vj :V1 、V2 、……、Vn Va:VREF から正負のピークまでの電位 k:微小空間角の番号(1、2、3、……) π:180° 再び図8において、スイッチSW1 は、n個の接点を順
次に切り換えながら、各タップ電圧V1 〜Vn を選択す
るもので、その選択順序は、V1 →V2 →……Vc →…
…Vn-1 →Vn →……Vc →……V2 →V1 →V2 →…
…である。すなわち、実線矢印Aの方向に切り換えた
後、破線矢印Bの方向に切り換え、この動作を繰り返し
ながら選択してゆく。各接点にとどまる時間は、各微小
空間角(図9の符号T1 、T2 、……参照)の長さに対
応する。したがって、スイッチSW 1 の切り換え速度を
加減することによって、生成しようとするsin波の周
波数を調節できる。
【0006】図9は、スイッチSW1 による選択電圧V
i の波形図であり、n=9としたときの実例である。各
微小空間角T1 、T2 、……ごとに段差のあるギザギサ
の波形であるが、ほぼsin波に近い波形であり、この
擬似sin波は、図8に示すように、公知の反転増幅器
1(非反転増幅器を用いる場合もある)を通して出力さ
れるようになっている。なお、OP1 はオペアンプ、R
iはOP1 の入力抵抗、RfはOP1 のフィードバック
抵抗であり、反転増幅器1のゲインANFは、次式で与
えられる。
【0007】ANF=−Rf/Ri …… すなわち、図8の構成によれば、スイッチSW1 によっ
て取り出された選択電圧Vi (図9参照)をANF倍した
波形が信号VO として出力されることになる。
【0008】
【発明が解決しようとする課題】ところで、上記のn個
のタップ電圧V1 〜Vn のうち、中間のタップ電圧Vc
は定電圧化された基準電圧VREF で固定されているた
め、このタップ電圧Vc からn番目のタップ電圧Vn
では安定した電位にあるが、それ以外のタップ電圧V1
〜Vc-1 は、定電圧化されていない電源電圧VDDによ
って作られているから、電源変動の影響を直接受けてし
まうという欠点がある。
【0009】図10は、電源電圧VDDの低下時におけ
る不具合波形図である。この図において、基準電圧V
REF の部分(T5 、T13)を含む負の半サイクル期間で
は、安定したタップ電圧V5 〜V9 によって、VDDの
低下にもかかわらず正しい振幅(Va)が得られている
が、基準電圧VREF の部分(T5 、T13)を除く正の半
サイクル期間では、タップ電圧V1′ 〜V4′ がVDD
と同じ割合で低下しているため、正しい振幅(Va)よ
りも低い振幅(Va′)しか得られていない。すなわ
ち、VDDが20%低下したとすると、Va′はVaの
0.8倍に低下してしまう。
【0010】したがって、電源電圧VDDの変動が避け
られない用途、たとえば、バッテリ駆動のコードレス電
話機や携帯電話機に組み込んだ場合には、長時間の使用
でバッテリ電圧が下がると、呼出し信号やDTMF信号
などの周波数が微妙にずれることがあるという解決すべ
き技術課題があった。
【0011】
【目的】そこで、本発明は、回路構成を工夫することに
よって、電源電圧に対する依存性をなくし、出力信号の
品質向上を図ることを目的とする。
【0012】
【課題を解決するための手段】請求項1記載の発明は、
その原理構成を図1に示すように、電圧生成手段10、
第1選択手段11、反転増幅器12、非反転増幅器1
3、第2選択手段14及び制御手段15を備えることを
特徴とする。電圧生成手段10は、定電圧化された基準
電圧VREF とグランド電位GNDとの間の間を分圧する
もので、各分圧電圧(以下「タップ電圧」)は、正極側
と負極側(ただし、1/2振幅値に対する正負)で同一
の振幅を有する周期関数の零クロス時の位相から+90
°又は−90°までの範囲の各空間角における瞬時電圧
に対応する電位を有している。なお、上記グランド電位
も定電圧化された電圧であってもよい。第1選択手段1
1は、各タップ電圧(便宜的にV1 〜V5 で表す)を順
次に選択するもので、その選択動作は、V1 →V2 →V
3 →V4 →V5 →V4 →V3 →V2 →V1 (又はV5
4 →V3 →V2 →V1 →V2 →V3 →V4 →V5 )を
セットにして順に繰り返される。反転増幅器12及び非
反転増幅器13は、選択手段11の出力Vi を所定の増
幅率でそれぞれ反転及び非反転増幅するものであり、反
転増幅器12の出力はVR で、非反転増幅器13の出力
はVN で示されている。なお、ここで言う増幅率とは、
入出力電圧の比、すなわちVR /Vi 及びVN /Vi
ことである。第2選択手段14は、VR 及びVN を択一
的に選択し、信号VO として出力するもので、その選択
動作は制御手段15によってコントロールされている。
具体的には、第1選択手段11の選択動作が1順する度
に(1セットを完了する度に)VR からVN に又はこの
逆に切り換わるようにコントロールされている。
【0013】請求項2記載の発明は、定電圧化された二
つの電圧又は一方が定電圧化された電圧で他方がグラン
ド電位に相当する電圧の二つの電圧の間を分圧し、正極
側と負極側(ただし、1/2振幅値に対する正負)で同
一の振幅を有する周期関数の零クロス時の位相から+9
0°又は−90°までの範囲の各空間角における瞬時電
圧に対応するタップ電圧を生成する電圧生成手段と、該
電圧生成手段で生成された各タップ電圧を順次に選択す
る第1選択手段と、該第1選択手段の出力を反転又は非
反転で増幅する増幅器と、前記第1選択手段の選択動作
が1順する度に前記増幅器の反転動作と非反転動作とを
切り換える制御手段と、を備えたことを特徴とする。
【0014】
【作用】図2は図1の各部波形図であり、上から、第1
選択手段11の出力(Vi )波形、反転増幅器12の出
力(VR ;Vi をK倍したもの)波形、非反転増幅器1
3の出力(VN ;Vi を−K倍したもの)波形、第2選
択手段14の切り換えコントロール(CRN)波形、第2
選択手段14の出力(VO )波形である。
【0015】波形Vi は、電圧生成手段10からのタッ
プ電圧(便宜的にV1 〜V5 )を順次に選択して生成さ
れる。図では、V5 →V4 →V3 →V2 →V1 →V2
3→V4 →V5 →……の順番である。いま、V5 =V
REF とすると、波形Vi の振幅はVREF −Va(すなわ
ちVREF −V1 )であり、すべてのタップ電圧(ここで
はV5 〜V1 )は定電圧化された基準電圧VREF とグラ
ンド電位(ノイズが乗らない限り変動しない)によって
作られているから、波形Vi の振幅Vaは一定で、電源
電圧に対する依存性はない。したがって、この波形Vi
から作り出されるVR 、VN 及びVO も同様に電源電圧
に対する依存性はない。なお、波形VOはVR とVN
組み合わせたもので、コントロール信号CRNのHレベル
期間ではVR が、Lレベル期間ではVN が組み合わされ
ている。
【0016】以上のとおり、請求項1又は請求項2記載
の発明では、安定した二つの電圧からタップ電圧が作り
出されるから、タップ電圧の電源電圧に対する依存性が
なくなり、出力信号の品質向上が図られる。又は、請求
項2記載の発明では、一つの増幅器で反転増幅と非反転
増幅の双方が行なわれるから、増幅器の数が少なくて済
み、装置コストの削減が図られる。
【0017】
【実施例】以下、本発明の実施例を図面に基づいて説明
する。図3〜図5は本発明に係る波形発生装置の一実施
例を示す図である。まず、構成を説明する。図3におい
て、20は抵抗分圧回路(電圧生成手段)であり、抵抗
分圧回路20は定電圧化された基準電圧VREF とグラン
ド(GND)との間に複数個(特に限定しないがここで
は5個)の抵抗素子21〜25を直列に接続し、各接続
点からタップ電圧V1 〜V5 を取り出している。タップ
電圧V1 〜V5 は、得ようとするsin波のx°(零ク
ロス時の位相)からx+90°(又はx−90°でもよ
い)の間の各空間角における瞬時電圧に対応する電位を
有しており、この電位は、特に限定しないが、抵抗素子
21〜25の値を以下のように設定することによって与
えられる。なお、零クロス時の位相(x°)とは、Si
n波の2/1振幅値に相当するレベルを横切るときの位
相である。
【0018】抵抗素子21……0.9286×R 抵抗素子22……0.0057×R 抵抗素子23……0.0157×R 抵抗素子24……0.02381×R 抵抗素子25……0.02619×R ただし、Rは後述する増幅器の入力抵抗値 26は第1選択手段であり、第1選択手段26はタップ
電圧V1 〜V5 と同数のスイッチ要素27〜31からな
り、これらのスイッチ要素27〜31は常に一つがオン
(残りがオフ)するように信号Sa〜Seでコントロー
ルされている。
【0019】32は増幅器であり、この増幅器32は、
第1選択手段26の出力Vi を所定の増幅率で反転増幅
及び非反転増幅するもので、3つの抵抗素子33〜3
5、4つのスイッチ要素36〜39及び一つのオペアン
プ40で構成されている。スイッチ要素36〜39の接
点が図示位置にあるとき、オペアンプ40の反転入力
(−)には、スイッチ要素36と抵抗素子33を介して
第1選択手段26の出力(Vi )が与えられ、オペアン
プ40の非反転入力(+)にはスイッチ要素37を介し
て基準電圧VREF が与えられている。さらに、オペアン
プ40の反転入力(−)と出力との間は、抵抗素子34
と35によって接続されている。したがって、この場合
の増幅器32は、抵抗素子33を入力抵抗とし、抵抗素
子34と35をフィードバック抵抗とする反転増幅器を
構成する。ここで、抵抗素子33及び34の値をR、抵
抗素子35の値を2Rとすると、この反転増幅器の増幅
率は、−{(抵抗素子34の値+抵抗素子35の値)/
抵抗素子33の値}=−3R/R、すなわち−3倍とな
る。
【0020】一方、スイッチ要素36〜39の接点が図
示とは逆側に切り替わると、オペアンプ40の非反転入
力(+)には、スイッチ要素37を介して第1選択手段
26の出力(Vi )が与えられ、オペアンプ40の反転
入力(−)にはスイッチ要素39、抵抗素子34及びス
イッチ要素38を介して基準電圧VREF が与えられてい
る。さらに、オペアンプ40の反転入力(−)と出力と
の間は、抵抗素子35によって接続されている。したが
って、この場合の増幅器32は、抵抗素子34を入力抵
抗とし、抵抗素子35をフィードバック抵抗とする非反
転増幅器を構成する。ここで、上記と同様に、抵抗素子
33及び34の値をR、抵抗素子35の値を2Rとする
と、この非反転増幅器の増幅率は、1+(抵抗素子35
の値/抵抗素子34の値)=1+2R/R、すなわち3
倍となる。なお、Sfは4つのスイッチを切り換えるた
めの信号である。
【0021】以上のように、本実施例の増幅器32は、
4つのスイッチ要素36〜39の接点を切り換えるだけ
で、反転増幅と非反転増幅のどちらでも動作する。しか
も、その増幅率は同一(上記の例では3倍)である。ま
た、第1選択手段26から見た増幅器32の入力抵抗
(入力インピーダンス)は、スイッチ要素36〜39の
接点位置にかかわらず、常に抵抗要素33の値(R)で
与えられるから、反転増幅と非反転増幅でタップ電圧V
1 〜V5 が変化することはない。
【0022】図4は、信号Sa〜Sfを生成するための
制御手段CNTの回路例であり、この制御手段CNT
は、四つのフリップフロップ41〜44と、2個の3入
力アンドゲート45、46と、3個の2入力アンドゲー
ト47〜49と、各1個の2入力ノアゲート50及び2
入力オアゲート51とからなり、図5に示すタイミング
で各信号Sa〜Sfを生成する。すなわち、信号Sa〜
Seは、信号RSTのLレベル期間において、CLKの
1周期ごとに順次にHレベルになる信号であり、その順
番はSe→Sd→Sc→Sb→Sa→Sb→Sc→Sd
である。一方、信号Sfは、信号Sa〜Seの一巡毎に
L/Hに変化する信号であり、この信号SfのLレベル
期間で増幅器32が反転増幅し、Hレベル期間で非反転
増幅する。
【0023】したがって、この実施例によれば、信号S
a〜Seに応答して、5つのタップ電圧V1 〜V5 が順
次に選択され、その選択動作の一巡毎に増幅器32が反
転増幅と非反転増幅を繰り返すから、結局、増幅器32
からは、図5の最下段に示すような波形の信号VO が出
力される。信号VO の正の半サイクル分は、反転増幅に
よるものであり、第1選択手段26の出力(Vi )を−
3倍したものである。また、信号VO の負の半サイクル
分は、非反転増幅によるものであり、第1選択手段26
の出力(Vi )を+3倍したものである。
【0024】このように本実施例によれば、安定化され
た基準電圧VREF とグランド電位からタップ電圧を生成
するので、タップ電圧の電源電圧に対する依存性をなく
すことができ、振幅変動のない安定した信号VO を出力
することができる。さらに、1個の増幅器32を反転増
幅と非反転増幅とに兼用できるので、回路構成を簡素化
して装置コストを削減することができる。
【0025】なお、増幅器の構成は、上記例示に限るも
のではない。反転増幅と非反転増幅に兼用できるととも
に、第1選択手段26から見た入力インピーダンスが反
転増幅と非反転増幅で一定であればよく、たとえば、図
6に示すように構成してもよい。図6において、60は
増幅器であり、増幅器60は、オペアンプ61と、4個
の抵抗素子62〜65と、2個のスイッチ要素66、6
7とを有している。
【0026】スイッチ要素66、67の接点が図示位置
にあるとき、オペアンプ61の反転入力(−)には、抵
抗素子64を介してVi (第1選択手段26の出力)が
与えられ、オペアンプ61の非反転入力(+)には抵抗
素子62及び63を介して基準電圧VREF が与えられ
る。さらに、オペアンプ61の反転入力(−)と出力と
の間は抵抗素子65を介して接続される。
【0027】一方、スイッチ要素66、67の接点を図
示位置とは逆側に切り換えると、オペアンプ61の反転
入力(−)には、抵抗素子64を介して議準電圧VREF
が与えられ、オペアンプ61の非反転入力(+)には抵
抗素子62を介してVi が与えられるとともに、抵抗素
子63を介して基準電圧VREF が与えられる。さらに、
オペアンプ61の反転入力(−)と出力との間は抵抗素
子65を介して接続される。
【0028】いま、抵抗素子62及び63の値をRと
し、抵抗素子64及び65の値を2Rとすると、スイッ
チ要素66、67の接点が図示位置のときの等価回路
は、図7(a)のようになる。この等価回路は反転増幅
器を表しており、その増幅率は、−(抵抗素子65の値
/抵抗素子64の値)=−2R/2R、すなわち−1倍
になる。
【0029】一方、スイッチ要素66、67の接点が図
示位置とは逆側に切り換えられたときの等価回路は、図
7(b)のようになる。この等価回路は非反転増幅器を
表しており、その増幅率は、1+(抵抗素子65の値/
抵抗素子64の値)=1+2R/2R、すなわち2倍に
なるが、図7(b)の場合のオペアンプ61の入力は、
抵抗素子62と63で1/2に分圧されたVi であるか
ら、この場合の実質的な増幅率(VO /Vi )は反転増
幅の場合と同様に1倍である。
【0030】また、第1選択手段26から見た場合の入
力インピーダンスは、図7(a)において抵抗素子64
の値(2R)であり、図7(b)において抵抗素子62
+抵抗素子63の値(R+R)であるから、どちらも同
じ値(2R)である。しかも、本構成例によれば、反転
増幅器と非反転増幅器の双方で入力抵抗(抵抗素子6
4)とフィードバック抵抗(抵抗素子65)を共通化し
ているので、出力信号VO の正負の対称性を高めること
ができるという特有のメリットがある。
【0031】
【発明の効果】請求項1又は請求項2記載の発明によれ
ば、安定した二つの電圧からタップ電圧を作り出すの
で、タップ電圧の電源電圧に対する依存性をなくすこと
ができ、出力信号の品質向上を図ることができる。又
は、請求項2記載の発明では、増幅器を1個にでき、装
置コストの削減を図ることができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】請求項1記載の発明の原理図である。
【図2】図1の動作波形図である。
【図3】一実施例の全体構成図である。
【図4】一実施例の制御回路図である。
【図5】一実施例の動作波形図である。
【図6】増幅器の他の構成図である。
【図7】図6の等価回路図である。
【図8】従来例の構成図である。
【図9】図8の動作波形図である。
【図10】電源電圧が下がった場合の動作波形図であ
る。
【符号の説明】
10:電圧生成手段 11:第1選択手段 12:反転増幅器 13:非反転増幅器 14:第2選択手段 15:制御手段 20:抵抗分圧回路(電圧生成手段) 26:第1選択手段 32:増幅器 CNT:制御手段

Claims (2)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】定電圧化された二つの電圧又は一方が定電
    圧化された電圧で他方がグランド電位に相当する電圧の
    二つの電圧の間を分圧し、正極側と負極側で同一の振幅
    を有する周期関数の零クロス時の位相から+90°又は
    −90°までの範囲の各空間角における瞬時電圧に対応
    するタップ電圧を生成する電圧生成手段と、 該電圧生成手段で生成された各タップ電圧を順次に選択
    する第1選択手段と、 該第1選択手段の出力を所定の増幅率で増幅する反転増
    幅器及び非反転増幅器と、 該反転増幅器及び非反転増幅器の出力を択一的に選択す
    る第2選択手段と、 前記第1選択手段の選択動作が1順する度に前記第2選
    択手段の選択先を切り換える制御手段と、を備えたこと
    を特徴とする波形発生装置。
  2. 【請求項2】定電圧化された二つの電圧又は一方が定電
    圧化された電圧で他方がグランド電位に相当する電圧の
    二つの電圧の間を分圧し、正極側と負極側で同一の振幅
    を有する周期関数の零クロス時の位相から+90°又は
    −90°までの範囲の各空間角における瞬時電圧に対応
    するタップ電圧を生成する電圧生成手段と、 該電圧生成手段で生成された各タップ電圧を順次に選択
    する第1選択手段と、 該第1選択手段の出力を反転又は非反転で増幅する増幅
    器と、 前記第1選択手段の選択動作が1順する度に前記増幅器
    の反転動作と非反転動作とを切り換える制御手段と、を
    備えたことを特徴とする波形発生装置。
JP25504994A 1994-10-20 1994-10-20 波形発生装置 Withdrawn JPH08125441A (ja)

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