JP7444244B2 - トラック・アンド・ホールド回路 - Google Patents

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Description

本発明は、半導体集積回路に係り、特にアナログ信号をデジタル信号に変換するA/D変換器のフロントエンドに用いられるトラック・アンド・ホールド回路に関するものである。
A/D変換器とは、アナログ信号をデジタル信号に変換する回路のことであり、近年高速化が進む有線通信、無線通信や計測技術で用いられる機器において重要な要素回路である。A/D変換器の構成方法には多種多様なものがあるが、典型的なものでいうと、図16のようにトラック・アンド・ホールド回路100と量子化器101とからなる。
トラック・アンド・ホールド回路100は、アナログ信号Vinをクロック信号に同期して時間的に等間隔なタイミングで取得(サンプリング)して一定の期間保持する。量子化器101は、トラック・アンド・ホールド回路100が入力値を保持している間に、入力値を1個または複数個のビットからなるデジタル信号Doutに変換する。
図17A~図17Cを用いてトラック・アンド・ホールド回路100の動作を説明する。トラック・アンド・ホールド回路100の最も簡単な動作モデルは、アナログ・スイッチ103とキャパシタ104とからなるものである。クロック信号ckとしては、一定の周波数を持つ正弦波が通常使われるので、以下、正弦波と仮定して話を進める。アナログ・スイッチ103は、クロック信号ckのHigh/Lowに応じて、入力をそのまま出力に伝達するトラック・モードMtと、入力と出力を電気的に遮断するホールド・モードMhの2つの状態を切り替える。キャパシタ104は、ホールド・モード時に入力から遮断された出力信号Voutの電圧を一定値に保持するために使われる。
クロック信号ckとトラック・アンド・ホールド回路100のモードとの関係は任意に決めてよいが、図17A~図17Cの例では、クロック信号ckがHighのときにトラック・モードMtとなり、クロック信号ckがLowのときにホールド・モードMhとなる例で説明する。
クロック信号ckがHigh、すなわちトラック・モードMtの間は、図17Bに示すようにスイッチ103がオンとなり、出力信号Voutが入力信号Vinに追従する。クロック信号ckがHighからLowになった瞬間(トラック・モードMtからホールド・モードMhに遷移した瞬間)に、図17Cに示すようにスイッチ103がオフとなり、その瞬間の入力信号Vinの電圧値が、ホールド・モードMhの期間中、キャパシタ104に保持される。そして、再びクロック信号ckがHighになった瞬間に、出力信号Voutはリセットされて入力信号Vinの追従を再開する。
トラック・アンド・ホールド回路100は、クロック信号ckの立ち下がり(HighからLowへの遷移)の瞬間で入力信号Vinをサンプリングする。このようなトラック・アンド・ホールド回路100の形式をネガティブ・エッジ・トリガ型という。逆にクロック信号ckの立ち上がり(LowからHighへの遷移)の瞬間で入力信号Vinをサンプリングするトラック・アンド・ホールド回路の形式を、ポジティブ・エッジ・トリガ型という。また、クロック信号ckのHighとLowの期間の比をデューティ比という。クロック信号ckが正弦波であれば、デューティ比は1:1である。
トラック・アンド・ホールド回路が入力信号Vinを単位時間あたりにサンプリングする回数をサンプリング周波数と呼ぶ。図17A~図17Cに示したトラック・アンド・ホールド回路においては、データを保持する瞬間が1クロック周期につき1回発生するため、サンプリング周波数とクロック周波数とが等しい関係にある。クロック周波数を上げると、A/D変換器としての時間方向の分解能が向上し、より高速な入力信号に対応することができる。ただし、サンプリング周波数とクロック周波数とが等しい場合、クロック生成回路とクロック伝送回路とクロックバッファとトラック・アンド・ホールド回路とに対する回路設計上の要求水準が厳しくなるという課題がある。さらに、消費電力が増加し、タイミングマージンが減少するという課題がある。
そこで、差動クロックと、差動クロック対応のサンプリング回路を用いることでクロック周波数の2倍でサンプリングする技術が提案されている(特許文献1参照)。特許文献1に開示されているトラック・アンド・ホールド回路について図18で説明する。図18の例では、入力信号daが2つに分岐し、それぞれ別のサンプリング回路200_1,200_2に入力されている。また、サンプリング回路200_1,200_2には、差動クロック信号ckp,cknが入力される。逆相側のクロック信号cknを基準としたときの正相側のクロック信号ckpの電圧の相対的なHigh/Lowが、図17A~図17Cのクロック信号ckのHigh/Lowに対応する。
サンプリング回路200_1,200_2は、逆相クロック入力端子INcknに入力された電圧を基準としたときの正相クロック入力端子INckpに入力された電圧の相対的なHigh/Lowでもってクロック信号のHigh/Lowを判定する。
サンプリング回路200_1は、正相クロック信号ckpが正相クロック入力端子INckpに入力され、逆相クロック信号cknが逆相クロック入力端子INcknに入力される。一方、サンプリング回路200_2は、正相クロック信号ckpが逆相クロック入力端子INcknに入力され、逆相クロック信号cknが正相クロック入力端子INckpに入力される。すなわち、サンプリング回路200_2が判定するクロック信号のHigh/Lowは、サンプリング回路200_1が判定するクロック信号のHigh/Lowと逆転する。
つまり、サンプリング回路200_1は、クロック信号の立ち下がりの瞬間で入力信号daをサンプリングするネガティブ・エッジ・トリガ型となる。サンプリング回路200_2は、クロック信号の立ち上がりの瞬間で入力信号daをサンプリングするポジティブ・エッジ・トリガ型となる。したがって、図18のトラック・アンド・ホールド回路全体では、クロック信号の立ち上がりと立ち下がりの両方で入力信号daをサンプリングすることになるので、サンプリング周波数がクロック周波数の2倍となり、高速化を実現できる。
近年の通信や計測に要求されるデータレートの高速化に対応するためには、より高速なサンプリング周波数をもつトラック・アンド・ホールド回路が必要不可欠である。しかしながら、引用文献1に開示された技術をもってしても、与えられたクロック信号の周波数に対して、その2倍のサンプリング周波数しか得ることができない。より高いサンプリング周波数を得ようとすると、クロック周波数を上げなければならず、先述と同じ課題が生じる。
特開2019-161324号公報
本発明は、上記課題を解決するためになされたもので、クロック周波数の4倍以上のサンプリング周波数でサンプリング動作を行うことが可能なトラック・アンド・ホールド回路を提供することを目的とする。
本発明のトラック・アンド・ホールド回路は、正弦波状の第1の正相クロック信号のDCバイアス電圧を調整するように構成された正相側のN個(Nは2以上の整数)のバイアス調整回路と、正弦波状の第1の逆相クロック信号のDCバイアス電圧を調整するように構成された逆相側のN個のバイアス調整回路と、出力信号が入力信号に追従するトラック・モードと、前記トラック・モードからホールド・モードに切り替わるタイミングの前記入力信号の値を保持して出力するホールドモードとを、前記正相側のバイアス調整回路から出力された第2の正相クロック信号と前記逆相側のバイアス調整回路から出力された第2の逆相クロック信号とに応じて切り替えるように構成された2N個のサンプリング回路とを備え、前記正相側のN個のバイアス調整回路と前記逆相側のN個のバイアス調整回路とは、それぞれ1個ずつ交互に並ぶように配置され、これら2N個のバイアス調整回路のうち、(2k-1)番目(kは1以上N以下の整数)のバイアス調整回路は、前記第1の正相クロック信号をそのままk番目の第2の正相クロック信号として出力するか、またはDCバイアス電圧を調整してk番目の第2の正相クロック信号として出力し、前記2N個のバイアス調整回路のうち、2k番目のバイアス調整回路は、前記第1の逆相クロック信号をそのままk番目の第2の逆相クロック信号として出力するか、またはDCバイアス電圧を調整してk番目の第2の逆相クロック信号として出力し、前記(2k-1)番目のバイアス調整回路と前記2k番目のバイアス調整回路とは、前記k番目の第2の正相クロック信号が前記k番目の第2の逆相クロック信号に対してHighになる期間とLowになる期間との比であるデューティ比が(2N-2k+1):(2k-1)となるように、前記第1の正相クロック信号と前記第1の逆相クロック信号のうち少なくとも一方のDCバイアス電圧を調整して出力し、前記k番目の第2の正相クロック信号は、(2k-1)番目の前記サンプリング回路の正相クロック入力端子と2k番目の前記サンプリング回路の逆相クロック入力端子とに入力され、前記k番目の第2の逆相クロック信号は、(2k-1)番目の前記サンプリング回路の逆相クロック入力端子と2k番目の前記サンプリング回路の正相クロック入力端子とに入力されることを特徴とするものである。
また、本発明のトラック・アンド・ホールド回路は、正弦波状の第1のクロック信号のDCバイアス電圧を調整するように構成されたN個(Nは2以上の整数)のバイアス調整回路と、出力信号が入力信号に追従するトラック・モードと、前記トラック・モードからホールド・モードに切り替わるタイミングの前記入力信号の値を保持して出力するホールドモードとを、前記バイアス調整回路から出力された第2のクロック信号と外部から入力されたDC電圧とに応じて切り替えるように構成された2N個のサンプリング回路とを備え、k番目(kは1以上N以下の整数)のバイアス調整回路は、k番目の第2のクロック信号がk番目のDC電圧に対してHighになる期間とLowになる期間との比であるデューティ比が(2N-2k+1):(2k-1)となるように、前記第1のクロック信号のDCバイアス電圧を調整して前記第2のクロック信号として出力し、前記k番目の第2のクロック信号は、(2k-1)番目の前記サンプリング回路の正相クロック入力端子と2k番目の前記サンプリング回路の逆相クロック入力端子とに入力され、前記k番目のDC電圧は、(2k-1)番目の前記サンプリング回路の逆相クロック入力端子と2k番目の前記サンプリング回路の正相クロック入力端子とに入力されることを特徴とするものである。
本発明によれば、クロック周波数に対してその4倍以上という高い周波数でのサンプリングが可能となる。また、従来と同じサンプリング周波数にする場合には、本発明を用いることで、サンプリング周波数の4分の1以下の周波数の低速なクロック信号を使用することができ、クロック生成回路とクロック伝送回路とクロックバッファとトラック・アンド・ホールド回路とに対する回路設計上の要求水準を緩和することができる。また、従来と同じサンプリング周波数にする場合には、消費電力を削減し、タイミングマージンを増加させることができる。
図1は、本発明の第1の実施例に係るトラック・アンド・ホールド回路の構成を示すブロック図である。 図2は、本発明の第1の実施例に係るトラック・アンド・ホールド回路の具体例を示すブロック図である。 図3は、本発明の第1の実施例に係るクロック信号のタイミングチャートである。 図4は、本発明の第1の実施例に係るバイアス調整回路の構成例を示す回路図である。 図5は、本発明の第1の実施例に係るバイアス調整回路の別の構成例を示す回路図である。 図6は、本発明の第1の実施例に係るサンプリング回路の構成例を示す回路図である。 図7A-図7Eは、本発明の第1の実施例に係るサンプリング回路の各部の信号波形を示す図である。 図8は、本発明の第2の実施例に係るトラック・アンド・ホールド回路の構成を示すブロック図である。 図9は、本発明の第2の実施例に係るクロック信号のタイミングチャートである。 図10は、本発明の第3の実施例に係るトラック・アンド・ホールド回路の構成を示すブロック図である。 図11は、本発明の第4の実施例に係るトラック・アンド・ホールド回路の構成を示すブロック図である。 図12は、本発明の第5の実施例に係るトラック・アンド・ホールド回路の構成を示すブロック図である。 図13は、本発明の第6の実施例に係るトラック・アンド・ホールド回路の構成を示すブロック図である。 図14は、本発明の第7の実施例に係るトラック・アンド・ホールド回路の構成を示すブロック図である。 図15は、本発明の第7の実施例に係るクロック信号のタイミングチャートである。 図16は、従来のA/D変換器の構成を示すブロック図である。 図17A-図17Cは、トラック・アンド・ホールド回路の動作を説明する図である。 図18は、従来の別のトラック・アンド・ホールド回路の構成を示すブロック図である。
[第1の実施例]
以下、本発明の実施例について図面を参照して説明する。図1は本発明の第1の実施例に係るトラック・アンド・ホールド回路の構成を示すブロック図である。本実施例のトラック・アンド・ホールド回路は、出力信号が入力信号に追従するトラック・モードと、トラック・モードからホールド・モードに切り替わるタイミングの入力信号daの値を保持して出力するホールドモードとを、差動クロック信号に応じて切り替える2N個(Nは2以上の整数)のサンプリング回路1_1~1_2Nと、サンプリング回路1_1~1_2Nに入力する差動クロック信号のDCバイアス電圧を調整する2N個のバイアス調整回路2_1~2_2Nとを備えている。
まず、正相クロック信号ckpは、正相側のN個のバイアス調整回路2_1,2_3,・・・,2_(2N-1)に入力される。逆相クロック信号cknは、逆相側のN個のバイアス調整回路2_2,2_4,・・・,2_2Nに入力される。(2k-1)番目(kは1以上N以下の整数)のバイアス調整回路2_(2k-1)と2k番目のバイアス調整回路2_2kとは、k番目の正相クロック信号ckp_kがk番目の逆相クロック信号ckn_kに対してHighになる期間とLowになる期間との比であるデューティ比が(2N-2k+1):(2k-1)となるように、入力された差動クロック信号ckp,cknのうち少なくとも一方のDCバイアス電圧を上下させて出力する。
正相クロック信号ckp_kは、(2k-1)番目のサンプリング回路1_(2k-1)の正相クロック入力端子INckpに入力され、逆相クロック信号ckn_kは、サンプリング回路1_(2k-1)の逆相クロック入力端子INcknに入力される。同時に、正相クロック信号ckp_kは、2k番目のサンプリング回路1_2kの逆相クロック入力端子INcknに入力され、逆相クロック信号ckn_kは、サンプリング回路1_2kの正相クロック入力端子INckpに入力される。
以上により、サンプリング回路1_1~1_2N全体では、クロック周波数の(2×N)倍のサンプリング周波数を実現することができる。
上記のとおり、クロック信号ckp_kとckn_kのデューティ比は(2N-2k+1):(2k-1)である。このようなデューティ比の調整は、クロック信号ckp_kとckn_kの相対的な位置関係を調整することで実現できる。調整方法には、例えば(I)~(III)のようにいくつかの方法がある。
(I)正相クロック信号ckpをそのままckp_kとして出力し(DCバイアス電圧変化無し)、DCバイアス電圧を上下させた逆相クロック信号cknをckn_kとして出力する。
(II)DCバイアス電圧を上下させた正相クロック信号ckpをckp_kとして出力し、逆相クロック信号cknをそのままckn_kとして出力する。
(III)DCバイアス電圧を上下させた正相クロック信号ckpをckp_kとして出力し、DCバイアス電圧を上下させた逆相クロック信号cknをckn_kとして出力する。
調整方法は(I)~(III)のいずれでも構わない。調整方法は以下の全ての実施例についても同様である。
本実施例のトラック・アンド・ホールド回路をより分かり易く理解するために、具体例について説明する。図2に、本実施例においてN=2とした場合のトラック・アンド・ホールド回路の構成を示す。
1番目のバイアス調整回路2_1と2番目のバイアス調整回路2_2とは、1番目の正相クロック信号ckp_1が1番目の逆相クロック信号ckn_1に対してHighになる期間とLowになる期間との比であるデューティ比が3:1となるように、入力された差動クロック信号ckp,cknのうち少なくとも一方のDCバイアス電圧を上下させて出力する。
3番目のバイアス調整回路2_3と4番目のバイアス調整回路2_4とは、2番目の正相クロック信号ckp_2が2番目の逆相クロック信号ckn_2に対してHighになる期間とLowになる期間との比であるデューティ比が1:3となるように、入力された差動クロック信号ckp,cknのうち少なくとも一方のDCバイアス電圧を上下させて出力する。クロック信号ckp,ckn,ckp_1,ckn_1,ckp_2,ckn_2のタイミングチャートを図3に示す。
次に、図2のサンプリング回路1_1~1_4がどのタイミングで入力信号daをサンプリングするのかについて説明する。
サンプリング回路1_1は、差動クロック信号ckp_1,ckn_1をクロック入力とするネガティブ・エッジ・トリガ型のサンプリング回路である。このため、サンプリング回路1_1は、時刻T=3で入力信号daをサンプリングし、サンプリングした値を時刻T=4まで保持する(出力信号OUT1の電圧値をサンプリングした値にする)。時刻T=4からT=7まではトラック・モードとなり、出力信号OUT1が入力信号daに追従する。そして、サンプリング回路1_1は、時刻T=7で入力信号daを再びサンプリングし、サンプリングした値を時刻T=8まで保持する。
サンプリング回路1_2は、差動クロック信号ckp_1,ckn_1をクロック入力とするポジティブ・エッジ・トリガ型のサンプリング回路である。サンプリング回路1_2は、時刻T=4で入力信号daをサンプリングし、サンプリングした値を時刻T=7まで保持する(出力信号OUT2の電圧値をサンプリングした値にする)。時刻T=7からT=8まではトラック・モードとなり、出力信号OUT2が入力信号daに追従する。そして、サンプリング回路1_2は、時刻T=8で入力信号daを再びサンプリングする。
サンプリング回路1_3は、差動クロック信号ckp_2,ckn_2をクロック入力とするネガティブ・エッジ・トリガ型のサンプリング回路である。サンプリング回路1_3は、時刻T=2で入力信号daをサンプリングし、サンプリングした値を時刻T=5まで保持する(出力信号OUT3の電圧値をサンプリングした値にする)。時刻T=5からT=6まではトラック・モードとなり、出力信号OUT3が入力信号daに追従する。そして、サンプリング回路1_3は、時刻T=6で入力信号daを再びサンプリングする。
サンプリング回路1_4は、差動クロック信号ckp_2,ckn_2をクロック入力とするポジティブ・エッジ・トリガ型のサンプリング回路である。サンプリング回路1_4は、時刻T=1で入力信号daをサンプリングし、サンプリングした値を時刻T=2まで保持する(出力信号OUT4の電圧値をサンプリングした値にする)。時刻T=2からT=5まではトラック・モードとなり、出力信号OUT4が入力信号daに追従する。そして、サンプリング回路1_4は、時刻T=5で入力信号daを再びサンプリングし、サンプリングした値を時刻T=6まで保持する。
以上により、サンプリング回路1_1~1_4全体では、時刻T=1,2,・・・,8でサンプリングが行われているから、クロック周波数の4倍のサンプリング周波数を実現することができる。
図4はバイアス調整回路2_1~2_2Nの構成例を示す回路図である。図4に示すバイアス調整回路は、一端がバイアス調整回路の入力端子Aに接続され、他端がバイアス調整回路の出力端子Bに接続されたキャパシタC1と、一端が電源電圧に接続され、他端がバイアス調整回路の出力端子Bに接続された可変抵抗R1と、一端がバイアス調整回路の出力端子Bに接続され、他端がグラウンドに接続された抵抗R2とから構成される。
図4に示すバイアス調整回路では、クロック信号V(t)のDC成分をキャパシタC1でカットした後、2つの抵抗R1,R2により分圧されたDC電圧Vbiasをクロック信号V(t)に重畳する。抵抗R1,R2のうち少なくとも一方を可変抵抗とすることにより、DC電圧Vbiasの値を可変にできる。図4の例ではR1を可変抵抗としている。
図5はバイアス調整回路2_1~2_2Nの別の構成例を示す回路図である。図5に示すバイアス調整回路は、ベースがバイアス調整回路の入力端子Aに接続され、コレクタが電源電圧に接続され、エミッタがバイアス調整回路の出力端子Bに接続されたバイポーラトランジスタM1と、一端がバイアス調整回路の出力端子Bに接続され、他端がグラウンドに接続された可変電流源ISとから構成される。
図5に示すバイアス調整回路は、エミッタ・フォロワ回路であり、可変電流源ISを負荷とするバイポーラトランジスタM1のベース-エミッタ間の電圧(DC電圧Vbias)の分だけクロック信号V(t)の電圧を下げることができる。可変電流源ISの電流値を変えることにより、DC電圧Vbiasの値を可変にできる。
バイアス調整回路2_1~2_2Nの構成は図4、図5の構成に限定されない。本発明において重要なのは、クロック信号のDCバイアス電圧を何らかの手段で調整することである。一般に電子回路においてDCバイアス電圧を調整することは広く行なわれており、バイアス調整回路として多種多様な構成が知られている。
次に、サンプリング回路1_1~1_2Nの構成について説明する。サンプリング回路(トラック・アンド・ホールド回路)の回路構成としては、スイッチト・エミッタ・フォロワと呼ばれるものがよく知られている。
バイポーラトランジスタを用いたサンプリング回路1_(2k-1)の典型的な構成を図6に示す。図6のVCC,VEEは電源電圧である。また、図6中の(const.)は電圧または電流が時間によらず一定であることを示している。
サンプリング回路1_(2k-1)は、ベースが信号入力端子INdaに接続され、コレクタに電源電圧VCCが印加され、エミッタが信号出力端子OUTdaに接続されたバイポーラトランジスタM10と、ベースが逆相クロック入力端子INcknに接続され、コレクタが信号入力端子INdaに接続されたバイポーラトランジスタM11と、ベースが正相クロック入力端子INckpに接続され、コレクタが信号出力端子OUTdaに接続されたバイポーラトランジスタM12と、一端に電源電圧VCCが印加され、他端が信号出力端子OUTdaに接続されたキャパシタCholdと、一端がバイポーラトランジスタM11,M12のエミッタに接続され、他端が電源電圧VEEに接続された定電流源IS10とから構成される。
IEE1,IEE2は、バイポーラトランジスタM11,M12のエミッタから定電流源IS10に流れ込む電流である。定電流源IS10に流れる電流をIEEとすると、キルヒホッフの電流則により、IEE1+IEE2=IEEとなる。
図6のサンプリング回路1_(2k-1)の基本的な動作を、図7A~図7Eを用いて説明する。ここでは、図7Aに示す周期Tckの差動クロック信号ckp_k,ckn_kと、図7Bに示す入力信号daとをサンプリング回路1_(2k-1)に印加した時の、電流IEE1,IEE2の波形を図7C、図7Dに示し、出力信号OUT_kの波形を図7Eに示す。時刻T=t0~t4は一定間隔Tck/2ごとに並んでいる。
クロック信号がHighのとき、すなわちckp_k>ckn_kのとき(時刻Tがt0≦T≦t1またはt2≦T≦t3を満たすとき)、トランジスタM11がOFF、トランジスタM12がONとなるので、IEE1=IEE、IEE2=0となる。このとき、トランジスタM10のベース-エミッタ間のPN接合がON状態になるため、トランジスタM10のエミッタ電圧(出力信号OUT_k)は入力信号daに追従する。つまり、時刻Tがt0≦T≦t1またはt2≦T≦t3を満たすとき、サンプリング回路1_(2k-1)はトラックモードとなる。
一方、クロック信号がLowのとき、すなわちckp_k<ckn_kのとき(時刻Tがt1≦T≦t2またはt3≦T≦t4を満たすとき)、トランジスタM11がON、トランジスタM12がOFFとなるので、IEE1=0、IEE2=IEEとなる。したがって、トランジスタM10には電流が流れず、トランジスタM10のベース-エミッタ間のPN接合がOFF状態になるため、トランジスタM10のベースとエミッタとが電気的に切り離される。このとき、クロック信号がHighからLowになった瞬間のトランジスタM10のエミッタ電圧(出力信号OUT_k)がキャパシタCholdに保持されるため、出力信号OUT_kはクロック信号がLowの間だけ一定値に保持される。つまり、時刻Tがt1≦T≦t2またはt3≦T≦t4を満たすとき、サンプリング回路1_(2k-1)はホールドモードとなる。
このように、クロック信号のHigh/Lowに応じてトラックモードとホールドモードを交互に繰り返すのがサンプリング回路1_(2k-1)の動作である。
サンプリング回路1_2kの構成もサンプリング回路1_(2k-1)と同じである。サンプリング回路1_2kの場合には、正相クロック入力端子INckpに逆相クロック信号ckn_kを入力し、逆相クロック入力端子INcknに正相クロック信号ckp_kを入力すればよい。
以上のように、本実施例では、クロック周波数に対してその4倍以上という高い周波数でのサンプリングが可能となる。また、従来と同じサンプリング周波数にする場合には、本実施例を用いることで、サンプリング周波数の4分の1以下の周波数の低速なクロック信号を使用することができ、クロック生成回路とクロック伝送回路とクロックバッファとトラック・アンド・ホールド回路とに対する回路設計上の要求水準を緩和することができる。また、従来と同じサンプリング周波数にする場合には、消費電力を削減し、タイミングマージンを増加させることができる。
従来から、クロック周波数の数倍のサンプリング周波数を実現する方法としてタイムインターリーブ方式が存在する。本実施例は、タイムインターリーブ方式に対していくつかの優位性をもつ。
タイムインターリーブ方式は、クロック周波数に対応した遅延時間をもつクロック遅延バッファを用いるため、基本的には、あらかじめ設定したクロック周波数でしか使うことができない。クロック周波数の変化に応じて、遅延バッファの遅延時間を多少可変にすることもできるが、アナログ回路では数倍にわたって遅延時間を可変にすることは技術的に難しい。アナログ回路で遅延時間を可変にする技術は、微細なタイミング調整に用いられるのが通常である。
一方、本実施例のトラック・アンド・ホールド回路は、原理的にクロック周波数に回路構成が依存しないため、低速にしたいときは低速なクロック信号を入力し、高速にしたいときは高速なクロック信号を入力すればよく、用途によって様々な周波数で同じ回路を使うことができる。
また、タイムインターリーブ方式の場合、遅延バッファとして多数のインバータを接続したインバータ・チェーンなどが用いられる。しかし、インバーター・チェーンは、トランジスタ等の能動素子を含むため回路規模や消費電力が大きくなる。
これに対して、本実施例のトラック・アンド・ホールド回路は、バイアス調整回路という、遅延バッファよりも通常小規模で、場合によっては受動素子のみで構成可能な回路を用いるため、小面積・低消費電力を実現することができる。
[第2の実施例]
次に、本発明の第2の実施例について説明する。図8は本発明の第2の実施例に係るトラック・アンド・ホールド回路の構成を示すブロック図である。本実施例のトラック・アンド・ホールド回路は、2N個のサンプリング回路1_1~1_2Nと、サンプリング回路1_1~1_2Nに入力するクロック信号のDCバイアス電圧を調整するN個のバイアス調整回路3_1~3_Nとを備えている。
本実施例の要旨は、第1の実施例において逆相クロック信号cknをDC電圧に置き換えても、第1の実施例で説明した差動クロック信号ckp,cknのデューティ比と同じ効果を実現できる、ということである。
本実施例では、単相のクロック信号ckとN個のDC電圧dc_1~dc_Nを用いる。k番目(kは1以上N以下の整数)のバイアス調整回路3_kは、k番目のクロック信号ck_kがk番目のDC電圧dc_kに対してHighになる期間とLowになる期間との比であるデューティ比が(2N-2k+1):(2k-1)となるように、入力クロック信号ckのDCバイアス電圧を上下させて出力する。
クロック信号ck_kは、(2k-1)番目のサンプリング回路1_(2k-1)の正相クロック入力端子INckpに入力され、DC電圧dc_kは、サンプリング回路1_(2k-1)の逆相クロック入力端子INcknに入力される。同時に、クロック信号ck_kは、2k番目のサンプリング回路1_2kの逆相クロック入力端子INcknに入力され、DC電圧dc_kは、サンプリング回路1_2kの正相クロック入力端子INckpに入力される。クロック信号ck,ck_1,ck_2のタイミングチャートを図9に示す。図9のdcはクロック信号ckのDC電圧を示している。
サンプリング回路1_1~1_2Nの構成と動作は、第1の実施例で説明したとおりである。
一般にクロック信号はもともと単相で生成されるものであり、差動クロック信号を用いる必要があるときはバランと呼ばれる回路を使って単相―差動変換を行う必要がある。本実施例では、単相クロック信号のみあればよいので、単相―差動変換を行う必要がない。また、DC電圧dc_1~dc_Nは、作り出すことが容易であり、扱い易い。なお、DC電圧dc_1~dc_Nは同じ値でもよいし、異なる値でもよい。
[第3の実施例]
次に、本発明の第3の実施例について説明する。図10は本発明の第3の実施例に係るトラック・アンド・ホールド回路の構成を示すブロック図である。本実施例のトラック・アンド・ホールド回路は、第1の実施例の構成に対して、2N個のバイアス調整回路2_1~2_2Nの前段にそれぞれスイッチ4_1~4_2Nを追加したものである。
第1、2の実施例は基本的な回路構成に大きな変わりはない。第1の実施例の回路に、制御信号ctrl_1~ctrl_2Nに応じてバイアス調整回路2_1~2_2Nへのクロック信号の入力をオン/オフするスイッチ4_1~4_2Nを追加することにより、同じ回路を第1の実施例の構成として使用したり、第2の実施例の構成として使用したりすることができる。
具体的には、スイッチ4_1~4_2Nを全てオンにすれば、図10の回路を第1の実施例の構成として使用することができる。
また、(2k-1)番目(kは1以上N以下の整数)の制御信号ctrl_(2k-1)により(2k-1)番目のスイッチ4_(2k-1)をオンにし、2k番目の制御信号ctrl_2kにより2k番目のスイッチ4_2kをオフにすれば、図10の回路を第2の実施例の構成として使用することができる。スイッチ4_2kがオフになった場合、2k番目のバイアス調整回路2_2kは、予め定められたDC電圧を出力することになる。
[第4の実施例]
次に、本発明の第4の実施例について説明する。第1~第3の実施例では、バイアス調整回路のDCバイアス値は固定として説明を進めてきた。つまり、回路設計時に決定した抵抗の値などでDCバイアス電圧の値が決定され、トラック・アンド・ホールド回路のユーザは後からDCバイアス電圧を変更することができない。
しかし一般に、半導体のプロセスばらつき等、設計時と実際の回路の特性の誤差はよくあることである。正相クロック信号ckp_k(kは1以上N以下の整数)が逆相クロック信号ckn_kに対してHighになる期間とLowになる期間との比であるデューティ比が正確に(2N-2k+1):(2k-1)にならなかった場合には入力信号daのサンプリングのタイミングエラーが生じ、結果としてサンプリングした値に誤差を生じる。したがって、ユーザがクロック信号のデューティ比を正確に(2N-2k+1):(2k-1)に設定できるように、バイアス調整回路のDCバイアス電圧を調整制御できる機能を備えることが好ましい。
図11は本発明の第4の実施例に係るトラック・アンド・ホールド回路の構成を示すブロック図である。本実施例のトラック・アンド・ホールド回路は、2N個のサンプリング回路1_1~1_2Nと、サンプリング回路1_1~1_2Nに入力する差動クロック信号のDCバイアス電圧を外部から入力される制御信号vctrl_1~vctrl_2Nに応じて調整可能な2N個のバイアス調整回路5_1~5_2Nとを備えている。
上記のとおり、ユーザは、正相クロック信号ckp_kが逆相クロック信号ckn_kに対してHighになる期間とLowになる期間との比であるデューティ比が(2N-2k+1):(2k-1)となるように、バイアス調整回路2_(2k-1),2_2kに制御信号vctrl_(2k-1),vctrl_2kを与えるようにすればよい。
なお、第2の実施例のバイアス調整回路3_1~3_Nの代わりに、N個のバイアス調整回路5_1~5_Nを設けるようにしてもよい。
また、第3の実施例のバイアス調整回路2_1~2_2Nの代わりに、バイアス調整回路5_1~5_2Nを設けるようにしてもよい。
[第5の実施例]
次に、本発明の第5の実施例について説明する。第1~第4の実施例では、同一の入力信号daに対し、その出力信号OUT_1~OUT_2Nが別々の端子から出力される。第1~第4の実施例について、A/D変換器を実現する場合、トラック・アンド・ホールド回路の出力信号OUT_1~OUT_2Nをそれぞれ入力とする2N個の量子化器を設け、各量子化器から出力されるデジタル信号を信号処理により統合して1つの出力信号として取り出せばよい。
一方、量子化器を1つだけにする場合には、トラック・アンド・ホールド回路の後段にマルチプレクサを設け、出力信号OUT_1~OUT_2Nのうち直近でホールド・モードになったサンプリング回路の出力信号を常に選択して量子化器に出力するようにマルチプレクサを切り替えるようにすればよい。
図12は本発明の第5の実施例に係るトラック・アンド・ホールド回路の構成を示すブロック図である。本実施例のトラック・アンド・ホールド回路は、2N個(本実施例ではN=2)のサンプリング回路1_1~1_4と、2N個のバイアス調整回路2_1~2_4と、サンプリング回路1_1~1_4の後段に設けられ、バイアス調整回路2_1~2_4から出力されたクロック信号を参照して、サンプリング回路1_1~1_4の出力信号OUT_1~OUT_4のうち直近でホールド・モードになったサンプリング回路の出力信号を選択して出力するアナログマルチプレクサ6とを備えている。
アナログマルチプレクサ6は、バイアス調整回路2_1~2_4から出力されるckp_1,ckn_1,ckp_2,ckn_2を参照して、サンプリング回路1_1~1_4のうちいずれか1つのサンプリング回路の出力信号を選択して出力する。例えばN=2の場合の動作を図3で説明すれば、アナログマルチプレクサ6は、時刻T=1でサンプリング回路1_4がホールド・モードになるので、出力信号OUT_4を選択し、時刻T=2でサンプリング回路1_3がホールド・モードになるので、出力信号OUT_3を選択して出力する。
また、アナログマルチプレクサ6は、時刻T=3でサンプリング回路1_1がホールド・モードになるので、出力信号OUT_1を選択して出力し、時刻T=4でサンプリング回路1_2がホールド・モードになるので、出力信号OUT_2を選択して出力する。
こうして、直近でホールド・モードになったサンプリング回路の出力を常に選択していくようにすればよい。
本実施例では、第1~第4の実施例のように出力信号OUT_1~OUT_2Nが別々の端子から出力される形態と比べ、一連のデータが単一出力されるので後段の信号処理が簡単である。
本実施例では、アナログマルチプレクサ6を第1の実施例に適用した例を示しているが、第2~第4の実施例に適用してもよい。
第2の実施例に適用する場合、アナログマルチプレクサ6は、バイアス調整回路3_1~3_Nから出力されるクロック信号ck_1~ck_NとDC電圧dc_1~dc_Nとを参照して、サンプリング回路1_1~1_2Nのうち直近でホールド・モードになったサンプリング回路の出力信号を常に選択して出力すればよい。
[第6の実施例]
次に、本発明の第6の実施例について説明する。第1、第3~第5の実施例では、差動クロック信号の入力を前提としてきたが、差動クロック信号を生成するには通常、所望の周波数を有する単相のクロック信号を生成した後、バランと呼ばれる回路を用いて単相-差動変換を行う。トラック・アンド・ホールド回路の取り扱いのし易さという観点から、このバランをトラック・アンド・ホールド回路の一部としてオンチップ実装することも考えられる。バランをオンチップ実装することにより、トラック・アンド・ホールド回路に差動クロック信号を入力する必要がなくなり、単相-差動変換の必要がなくなる。
図13は本発明の第6の実施例に係るトラック・アンド・ホールド回路の構成を示すブロック図である。本実施例のトラック・アンド・ホールド回路は、2N個のサンプリング回路1_1~1_2Nと、2N個のバイアス調整回路2_1~2_2Nと、バイアス調整回路2_1~2_2Nの前段に設けられ、単相のクロック信号ckをサンプリング回路1_1~1_2Nへの差動クロック信号ckp,cknに変換するバラン7とを備えている。
本実施例では、バラン7を第1の実施例に適用した例を示しているが、第3~第5の実施例に適用してもよい。
第3の実施例に適用する場合、スイッチ4_1~4_2Nの前段にバラン7を設けるようにすればよい。
[第7の実施例]
次に、本発明の第7の実施例について説明する。第1~第6の実施例では、差動クロック信号または単相のクロック信号のDCバイアス電圧を調整してデューティ比を調整するため、例えば図3、図9のタイミングチャートから分かるように、HighとLowでクロック信号の振幅が異なる。特に第1の実施例におけるNの数値が大きいほどにHighとLowでクロック信号の振幅の差が大きくなり、次のような問題が発生する可能性がある。
図3の差動クロック信号ckp_1,ckn_1を例にとると、正相クロック信号ckp_1が逆相クロック信号ckn_1に対してHighになる期間の振幅とLowになる期間の振幅との比が3:1でLowの時の振幅が小さい。このため、サンプリング回路1_1は、クロック信号ckp_1がLowであることを認識できず、完全なホールド・モードにならない虞れがある。同様に、サンプリング回路1_2は、クロック信号ckp_1がLowであることを認識できず、完全なトラック・モードにならない虞れがある。
このような問題の発生を防ぐためには、差動クロック信号ckp,cknの振幅を十分大きくしておけばよい。しかしながら、差動クロック信号ckp,cknの振幅を大きくすると、クロック信号ckp_kまたはクロック信号ckn_kがHighの時の振幅が極端に大きくなり、サンプリング回路1_(2k-1),1-2kのトランジスタの耐圧を超えてしまい、正常な動作を妨げたり、回路を故障させたりする虞れがある。そこで、本実施例では、バイアス調整回路とサンプリング回路との間にコンパレータを設ける。
図14は本発明の第7の実施例に係るトラック・アンド・ホールド回路の構成を示すブロック図である。本実施例のトラック・アンド・ホールド回路は、2N個のサンプリング回路1_1~1_2Nと、2N個のバイアス調整回路2_1~2_2Nと、バイアス調整回路2_(2k-1),2_2k(kは1以上N以下の整数)とサンプリング回路1_(2k-1),1_2kとの間に1個ずつ挿入された差動入力差動出力型のN個のコンパレータ8_1~8_Nとを備えている。
バイアス調整回路2_(2k-1)から出力されたクロック信号ckp_kは、コンパレータ8_kの正相入力端子に入力される。バイアス調整回路2_2kから出力されたクロック信号ckn_kは、コンパレータ8_kの逆相入力端子に入力される。
コンパレータ8_kは、クロック信号ckp_k,ckn_kの大小関係に基づいて、HighまたはLowに固定された差動クロック信号ckp_k2,ckn_k2を出力する。クロック信号ckp_k2は、サンプリング回路1_(2k-1)の正相クロック入力端子INckpとサンプリング回路1_2kの逆相クロック入力端子INcknとに入力される。クロック信号ckn_k2は、サンプリング回路1_(2k-1)の逆相クロック入力端子INcknとサンプリング回路1_2kの正相クロック入力端子INckpとに入力される。
クロック信号ckp,ckn,ckp_1,ckn_1,ckp_12,ckn_12のタイミングチャートを図15に示す。正相クロック信号ckp_1が逆相クロック信号ckn_1に対してHighになる期間の振幅とLowになる期間の振幅との比が3:1で、Highになる期間の振幅が大きく、Lowになる期間の振幅が小さい。
一方、コンパレータ8_kは、クロック信号ckp_kがクロック信号ckn_kよりも大きいときに、クロック信号ckp_k2をHigh、ckn_k2をLowとし、クロック信号ckp_kがクロック信号ckn_k以下のときに、クロック信号ckp_k2をLow、ckn_k2をHighとする。このように、コンパレータ8_kは、入力されたクロック信号ckp_k,ckn_kのデューティ比のままで、電圧レベルをHighまたはLowに固定したクロック信号ckp_k2,ckn_k2を出力する。
こうして、本実施例では、サンプリング回路1_1~1_2Nのトラック・モードとホールド・モードの確実なスイッチングを保証することができ、またサンプリング回路1_1~1_2Nに過剰に大きな振幅のクロック信号が入らないようにすることができる。
本実施例では、コンパレータ8_1~8_Nを第1の実施例に適用した例を示しているが、第2~第6の実施例に適用してもよい。
第2の実施例に適用する場合、コンパレータ8_kの正相入力端子にクロック信号ck_kを入力し、逆相入力端子にDC電圧dc_kを入力すればよい。また、クロック信号ck_kとDC電圧dc_kとをサンプリング回路1_(2k-1),1_2kに入力する代わりに、コンパレータ8_kから出力された正相クロック信号ckp_k2をサンプリング回路1_(2k-1)の正相クロック入力端子INckpとサンプリング回路1_2kの逆相クロック入力端子INcknとに入力し、コンパレータ8_kから出力された逆相クロック信号ckn_k2をサンプリング回路1_(2k-1)の逆相クロック入力端子INcknとサンプリング回路1_2kの正相クロック入力端子INckpとに入力すればよい。
第1~第7の実施例では、クロック信号ck,ckp,cknが正弦波の場合について説明しているが、クロック信号ck,ckp,cknを矩形波以外の波形、例えば三角波や鋸波としてもよい。
以上に示した実施例はあくまで本発明の原理の理解の補助となるよう応用の一事例を示しているに過ぎず、実際の状況における実施例には、本発明の思想を逸脱しない範囲内で多くの変形が認められる。
本発明は、トラック・アンド・ホールド回路に適用することができる。
1_1~1_2N…サンプリング回路、2_1~2_2N,3_1~3_N,5_1~5_N…バイアス調整回路、4_1~4_2N…スイッチ、6…アナログマルチプレクサ、7…バラン、8_1~8_N…コンパレータ、M1,M10~M12…バイポーラトランジスタ、IS…可変電流源、IS10…定電流源、C1,Chold…キャパシタ、R1…可変抵抗、R2…抵抗。

Claims (9)

  1. 正弦波状の第1の正相クロック信号のDCバイアス電圧を調整するように構成された正相側のN個(Nは2以上の整数)のバイアス調整回路と、
    正弦波状の第1の逆相クロック信号のDCバイアス電圧を調整するように構成された逆相側のN個のバイアス調整回路と、
    出力信号が入力信号に追従するトラック・モードと、前記トラック・モードからホールド・モードに切り替わるタイミングの前記入力信号の値を保持して出力するホールドモードとを、前記正相側のバイアス調整回路から出力された第2の正相クロック信号と前記逆相側のバイアス調整回路から出力された第2の逆相クロック信号とに応じて切り替えるように構成された2N個のサンプリング回路とを備え、
    前記正相側のN個のバイアス調整回路と前記逆相側のN個のバイアス調整回路とは、それぞれ1個ずつ交互に並ぶように配置され、これら2N個のバイアス調整回路のうち、(2k-1)番目(kは1以上N以下の整数)のバイアス調整回路は、前記第1の正相クロック信号をそのままk番目の第2の正相クロック信号として出力するか、またはDCバイアス電圧を調整してk番目の第2の正相クロック信号として出力し、前記2N個のバイアス調整回路のうち、2k番目のバイアス調整回路は、前記第1の逆相クロック信号をそのままk番目の第2の逆相クロック信号として出力するか、またはDCバイアス電圧を調整してk番目の第2の逆相クロック信号として出力し、
    前記(2k-1)番目のバイアス調整回路と前記2k番目のバイアス調整回路とは、前記k番目の第2の正相クロック信号が前記k番目の第2の逆相クロック信号に対してHighになる期間とLowになる期間との比であるデューティ比が(2N-2k+1):(2k-1)となるように、前記第1の正相クロック信号と前記第1の逆相クロック信号のうち少なくとも一方のDCバイアス電圧を調整して出力し、
    前記k番目の第2の正相クロック信号は、(2k-1)番目の前記サンプリング回路の正相クロック入力端子と2k番目の前記サンプリング回路の逆相クロック入力端子とに入力され、前記k番目の第2の逆相クロック信号は、(2k-1)番目の前記サンプリング回路の逆相クロック入力端子と2k番目の前記サンプリング回路の正相クロック入力端子とに入力されることを特徴とするトラック・アンド・ホールド回路。
  2. 請求項1記載のトラック・アンド・ホールド回路において、
    前記2N個のバイアス調整回路の前段にそれぞれ設けられ、外部から入力される制御信号に応じて前記2N個のバイアス調整回路への前記第1の正相クロック信号と前記第1の逆相クロック信号の入力をオン/オフする2N個のスイッチをさらに備えることを特徴とするトラック・アンド・ホールド回路。
  3. 請求項1または2記載のトラック・アンド・ホールド回路において、
    前記2N個のサンプリング回路の後段に設けられ、前記2N個のバイアス調整回路から出力された前記第2の正相クロック信号と前記第2の逆相クロック信号とを参照して、前記2N個のサンプリング回路の出力信号のうち直近でホールド・モードになったサンプリング回路の出力信号を選択して出力するように構成されたマルチプレクサをさらに備えることを特徴とするトラック・アンド・ホールド回路。
  4. 請求項1乃至3のいずれか1項に記載のトラック・アンド・ホールド回路において、
    単相のクロック信号を前記2N個のバイアス調整回路への前記第1の正相クロック信号と前記第1の逆相クロック信号とに変換するバランをさらに備えることを特徴とするトラック・アンド・ホールド回路。
  5. 請求項1乃至4のいずれか1項に記載のトラック・アンド・ホールド回路において、
    (2k-1)番目、2k番目の前記バイアス調整回路と(2k-1)番目、2k番目の前記サンプリング回路との間に1個ずつ挿入された差動入力差動出力型のN個のコンパレータをさらに備えることを特徴とするトラック・アンド・ホールド回路。
  6. 正弦波状の第1のクロック信号のDCバイアス電圧を調整するように構成されたN個(Nは2以上の整数)のバイアス調整回路と、
    出力信号が入力信号に追従するトラック・モードと、前記トラック・モードからホールド・モードに切り替わるタイミングの前記入力信号の値を保持して出力するホールドモードとを、前記バイアス調整回路から出力された第2のクロック信号と外部から入力されたDC電圧とに応じて切り替えるように構成された2N個のサンプリング回路とを備え、
    k番目(kは1以上N以下の整数)のバイアス調整回路は、k番目の第2のクロック信号がk番目のDC電圧に対してHighになる期間とLowになる期間との比であるデューティ比が(2N-2k+1):(2k-1)となるように、前記第1のクロック信号のDCバイアス電圧を調整して前記第2のクロック信号として出力し、
    前記k番目の第2のクロック信号は、(2k-1)番目の前記サンプリング回路の正相クロック入力端子と2k番目の前記サンプリング回路の逆相クロック入力端子とに入力され、前記k番目のDC電圧は、(2k-1)番目の前記サンプリング回路の逆相クロック入力端子と2k番目の前記サンプリング回路の正相クロック入力端子とに入力されることを特徴とするトラック・アンド・ホールド回路。
  7. 請求項6記載のトラック・アンド・ホールド回路において、
    前記2N個のサンプリング回路の後段に設けられ、前記N個のバイアス調整回路から出力された第2のクロック信号とN個の前記DC電圧とを参照して、前記2N個のサンプリング回路の出力信号のうち直近でホールド・モードになったサンプリング回路の出力信号を選択して出力するように構成されたマルチプレクサをさらに備えることを特徴とするトラック・アンド・ホールド回路。
  8. 請求項6または7記載のトラック・アンド・ホールド回路において、
    k番目の前記バイアス調整回路と(2k-1)番目、2k番目の前記サンプリング回路との間に1個ずつ挿入され、k番目の前記バイアス調整回路から出力されたk番目の第2のクロック信号と外部から入力されたk番目のDC電圧とを入力とする差動入力差動出力型のN個のコンパレータをさらに備え、
    前記k番目の第2のクロック信号と前記k番目のDC電圧とが(2k-1)番目の前記サンプリング回路と2k番目の前記サンプリング回路とに入力される代わりに、k番目の前記コンパレータから出力されたk番目の正相クロック信号、(2k-1)番目の前記サンプリング回路の正相クロック入力端子と2k番目の前記サンプリング回路の逆相クロック入力端子とに入力され、k番目の前記コンパレータから出力されたk番目の逆相クロック信号、(2k-1)番目の前記サンプリング回路の逆相クロック入力端子と2k番目の前記サンプリング回路の正相クロック入力端子とに入力されることを特徴とするトラック・アンド・ホールド回路。
  9. 請求項1乃至8のいずれか1項に記載のトラック・アンド・ホールド回路において、
    前記バイアス調整回路は、入力されたクロック信号に与えるDCバイアス電圧を、外部から入力される制御信号に応じて調整可能であることを特徴とするトラック・アンド・ホールド回路。
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