JPH08124664A - 電磁誘導加熱調理器用の被加熱調理具 - Google Patents
電磁誘導加熱調理器用の被加熱調理具Info
- Publication number
- JPH08124664A JPH08124664A JP25822594A JP25822594A JPH08124664A JP H08124664 A JPH08124664 A JP H08124664A JP 25822594 A JP25822594 A JP 25822594A JP 25822594 A JP25822594 A JP 25822594A JP H08124664 A JPH08124664 A JP H08124664A
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- JP
- Japan
- Prior art keywords
- magnetic metal
- metal plate
- electromagnetic induction
- bottom plate
- cooker
- Prior art date
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- Pending
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Abstract
(57)【要約】
【目的】 加熱による熱膨張、収縮応力を吸収できる磁
性金属板を一体に成型する事により、堅牢で実用的な電
磁誘導加熱調理器用の被加熱調理具の提供を目的とす
る。 【構成】 非金属材料よりなる鍋体11の底板12の裏
面に金属多孔体を一体に成型した磁性金属板14を埋設
した構成である。
性金属板を一体に成型する事により、堅牢で実用的な電
磁誘導加熱調理器用の被加熱調理具の提供を目的とす
る。 【構成】 非金属材料よりなる鍋体11の底板12の裏
面に金属多孔体を一体に成型した磁性金属板14を埋設
した構成である。
Description
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は、底面に発熱手段を有す
る電磁誘導加熱調理器用の被加熱調理具に関する。
る電磁誘導加熱調理器用の被加熱調理具に関する。
【0002】
【従来の技術】一般に、電磁誘導加熱調理器ではアルミ
鍋などの非磁性金属鍋を加熱することができないが、鍋
底面に各種の加工を施すことにより電磁誘導加熱調理器
用に使用できるようになっている。
鍋などの非磁性金属鍋を加熱することができないが、鍋
底面に各種の加工を施すことにより電磁誘導加熱調理器
用に使用できるようになっている。
【0003】従来の、この種の電磁誘導加熱調理器用の
被加熱器具については、例えば実公平4−31758号
公報に示すような構成になっていた。すなわち図5に示
すように、アルミニュームまたはアルミニューム合金製
の鍋本体1の底板2にブラスト処理を施した後、鉄等の
磁性材料のコーティング層3を形成したものであり、ま
た図6に示すように、アルミニューム合金製の鍋本体4
の底板5に透孔6を有する磁性金属板7を金型鋳造等に
より一体に成型し、前記透孔6に充填したアルミニュー
ム合金により磁性金属板7を固定保持させるようにした
ものが一般的であった。
被加熱器具については、例えば実公平4−31758号
公報に示すような構成になっていた。すなわち図5に示
すように、アルミニュームまたはアルミニューム合金製
の鍋本体1の底板2にブラスト処理を施した後、鉄等の
磁性材料のコーティング層3を形成したものであり、ま
た図6に示すように、アルミニューム合金製の鍋本体4
の底板5に透孔6を有する磁性金属板7を金型鋳造等に
より一体に成型し、前記透孔6に充填したアルミニュー
ム合金により磁性金属板7を固定保持させるようにした
ものが一般的であった。
【0004】
【発明が解決しようとする課題】このような従来の電磁
誘導加熱調理器用の被加熱調理具では,第1の課題とし
て、アルミニュームと鉄等の磁性材層との熱膨張係数が
異なるため加熱時の膨張収縮により磁性体層に亀裂がは
いりやすく、衝撃に対して脆いという課題があったっ
た。また第2の課題として、磁性金属材料よりなる鍋体
と、非磁性金属材料の接合が不安定で、熱効率が悪く温
度むらがでて良好な実用性能が得られないうえ、透孔に
充填したアルミニューム合金が金型鋳造時、バリとなり
仕上げコストが大となる課題があった。
誘導加熱調理器用の被加熱調理具では,第1の課題とし
て、アルミニュームと鉄等の磁性材層との熱膨張係数が
異なるため加熱時の膨張収縮により磁性体層に亀裂がは
いりやすく、衝撃に対して脆いという課題があったっ
た。また第2の課題として、磁性金属材料よりなる鍋体
と、非磁性金属材料の接合が不安定で、熱効率が悪く温
度むらがでて良好な実用性能が得られないうえ、透孔に
充填したアルミニューム合金が金型鋳造時、バリとなり
仕上げコストが大となる課題があった。
【0005】本発明は上記課題を解決するもので、堅牢
で高性能の電磁誘導加熱調理器用の被加熱調理具を提供
することを目的とするものである。
で高性能の電磁誘導加熱調理器用の被加熱調理具を提供
することを目的とするものである。
【0006】
【課題を解決するための手段】上記目的を達成するため
に本発明の第1の課題解決手段は,底板の周縁より円筒
状の側壁が起立する非磁性金属材料よりなる鍋体と、前
記鍋体の底板の裏面に配設される平面状の磁性金属板と
を有し、この磁性金属板は連続する空孔を有する金属多
孔体にして、この空孔に前記非磁性金属材料が充填され
るように一体に成型したものである。
に本発明の第1の課題解決手段は,底板の周縁より円筒
状の側壁が起立する非磁性金属材料よりなる鍋体と、前
記鍋体の底板の裏面に配設される平面状の磁性金属板と
を有し、この磁性金属板は連続する空孔を有する金属多
孔体にして、この空孔に前記非磁性金属材料が充填され
るように一体に成型したものである。
【0007】第2の解決手段は、底板の周縁より円筒状
の側壁が起立する非磁性金属材料よりなる鍋体と、前記
鍋体の底板の裏面に配設される平面状の磁性金属板とを
有し、この磁性金属板は連続する空孔を有する金属多孔
体にして、鍋体との接合面は比表面積が小さく、裏面は
比表面積を大きくして、少なくとも接合界面の空孔に前
記非磁性金属材料が充填されるように一体に成型したも
のである。
の側壁が起立する非磁性金属材料よりなる鍋体と、前記
鍋体の底板の裏面に配設される平面状の磁性金属板とを
有し、この磁性金属板は連続する空孔を有する金属多孔
体にして、鍋体との接合面は比表面積が小さく、裏面は
比表面積を大きくして、少なくとも接合界面の空孔に前
記非磁性金属材料が充填されるように一体に成型したも
のである。
【0008】
【作用】上記した第1の課題解決手段では磁性金属板を
金属多孔体で形成することにより、加熱時の膨張収縮応
力が吸収され、また外力に対しても磁性金属板が損傷す
ることなく常に一体化した被加熱調理具が提供される。
金属多孔体で形成することにより、加熱時の膨張収縮応
力が吸収され、また外力に対しても磁性金属板が損傷す
ることなく常に一体化した被加熱調理具が提供される。
【0009】第2の課題解決手段では、鍋体との界面で
は比表面積が小さく、アルミニューム合金が確実に充填
されて堅牢に接合され、裏面は比表面積を極力大きくす
ることにより、アルミニューム合金の充填が阻止される
ために,バリ等の発生の恐れがない。
は比表面積が小さく、アルミニューム合金が確実に充填
されて堅牢に接合され、裏面は比表面積を極力大きくす
ることにより、アルミニューム合金の充填が阻止される
ために,バリ等の発生の恐れがない。
【0010】
【実施例】以下、本発明の第1の実施例を図1、図2を
参照しながら説明する。
参照しながら説明する。
【0011】図において、11は電磁誘導加熱調理器用
の被加熱調理具、すなわち鍋体であり、底板12の周縁
より円筒状の側壁13が起立する鍋体であり、アルミニ
ューム合金よりなる。14は平板状の磁性金属板であ
り、例えばダイカスト鋳造時、前記底板12裏面に一体
に成型される。この磁性金属板14は連続する空孔を有
する金属多孔体よりなり、成型時アルミニューム合金が
この空孔に充填されて一体化されるものである。さらに
表面に耐熱樹脂層(図示せず)を形成して防錆処理を施
す。15は把手、16は調理器本体を示す。
の被加熱調理具、すなわち鍋体であり、底板12の周縁
より円筒状の側壁13が起立する鍋体であり、アルミニ
ューム合金よりなる。14は平板状の磁性金属板であ
り、例えばダイカスト鋳造時、前記底板12裏面に一体
に成型される。この磁性金属板14は連続する空孔を有
する金属多孔体よりなり、成型時アルミニューム合金が
この空孔に充填されて一体化されるものである。さらに
表面に耐熱樹脂層(図示せず)を形成して防錆処理を施
す。15は把手、16は調理器本体を示す。
【0012】次に第2の実施例について図3、図4を参
照しながら説明する。図において、21は電磁誘導加熱
調理器用の被加熱調理具、すなわち鍋体であり、底板2
2の周縁より円筒状の側壁23が起立する鍋体であり、
アルミニューム合金よりなる。24は平板状の磁性金属
板であり、例えばダイカスト鋳造時、前記底板22裏面
に一体に成型される。この磁性金属板24は連続する空
孔を有する金属多孔体よりなり、比表面積の小さい第一
の金属多孔体25と比表面積の大きい第2の金属多孔体
26を積層して一体化したものであり、成型時アルミニ
ューム合金がこの第一の金属多孔体の空孔に充填されて
一体化されるものであり、第二の多孔体26にはほとん
ど充填されないように比表面積を設定してある。さらに
表面に耐熱樹脂層(図示せず)を形成して防錆処理を施
す。15は把手、16は調理器本体を示す。
照しながら説明する。図において、21は電磁誘導加熱
調理器用の被加熱調理具、すなわち鍋体であり、底板2
2の周縁より円筒状の側壁23が起立する鍋体であり、
アルミニューム合金よりなる。24は平板状の磁性金属
板であり、例えばダイカスト鋳造時、前記底板22裏面
に一体に成型される。この磁性金属板24は連続する空
孔を有する金属多孔体よりなり、比表面積の小さい第一
の金属多孔体25と比表面積の大きい第2の金属多孔体
26を積層して一体化したものであり、成型時アルミニ
ューム合金がこの第一の金属多孔体の空孔に充填されて
一体化されるものであり、第二の多孔体26にはほとん
ど充填されないように比表面積を設定してある。さらに
表面に耐熱樹脂層(図示せず)を形成して防錆処理を施
す。15は把手、16は調理器本体を示す。
【0013】
【発明の効果】上記実施例の説明より明らかなように本
発明の電磁誘導加熱調理器用の被加熱調理具は、アルミ
ニューム等の非磁性金属材料と金属多孔体を一体に成型
して、金属多孔体の空孔にアルミニュウム合金が充填さ
れるようにしたため、加熱時の熱膨張収縮応力が吸収さ
れ、磁性金属板が落脱したり損傷する恐れがなく堅牢で
ある。また、磁性金属板と非磁性金属材料間の熱抵抗は
小さく、良好な熱伝導が得られる。さらに異なる比表面
積の金属多孔体を一体化することにより、成型時のバリ
がない高品位の被加熱調理具が提供できる。
発明の電磁誘導加熱調理器用の被加熱調理具は、アルミ
ニューム等の非磁性金属材料と金属多孔体を一体に成型
して、金属多孔体の空孔にアルミニュウム合金が充填さ
れるようにしたため、加熱時の熱膨張収縮応力が吸収さ
れ、磁性金属板が落脱したり損傷する恐れがなく堅牢で
ある。また、磁性金属板と非磁性金属材料間の熱抵抗は
小さく、良好な熱伝導が得られる。さらに異なる比表面
積の金属多孔体を一体化することにより、成型時のバリ
がない高品位の被加熱調理具が提供できる。
【図1】本発明の第1の実施例の電磁誘導加熱調理器用
の被加熱調理具の要部断面図
の被加熱調理具の要部断面図
【図2】図1のA部拡大断面図
【図3】本発明の第2の実施例の電磁誘導加熱調理器用
の被加熱調理具の要部断面図
の被加熱調理具の要部断面図
【図4】図3のB部拡大断面図
【図5】従来の電磁誘導加熱調理器用の被加熱調理具の
断面図
断面図
【図6】(a)同電磁誘導加熱調理器用の被加熱調理具
の断面図 (b)図6(a)のC部拡大断面図 (c)同電磁誘導加熱調理器用の被加熱調理具の平面図
の断面図 (b)図6(a)のC部拡大断面図 (c)同電磁誘導加熱調理器用の被加熱調理具の平面図
11、21 鍋体 12、22 底板 13、23 側壁 14、24 磁性金属板 25 第一の金属多孔体 26 第二に金属多孔体
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (72)発明者 富川 純一 大阪府門真市大字門真1006番地 松下電器 産業株式会社内
Claims (2)
- 【請求項1】 非磁性金属材料よりなる鍋体と、前記鍋
体の底板の裏面に配設される平面状の磁性金属板とを有
し、この磁性金属板は空孔を有する金属多孔体にして、
この空孔に前記非磁性金属材料が充填されるように一体
に成型した電磁誘導加熱調理器用の被加熱調理具。 - 【請求項2】 非磁性金属材料よりなる鍋体と、前記鍋
体の底板の裏面に配設される平面状の磁性金属板とを有
し、この磁性金属板は空孔を有する金属多孔体にして、
鍋体との接合面は比表面積が小さく、裏面は比表面積を
大きくし、少なくとも接合界面の空孔に前記非磁性金属
材料が充填されるように一体に成型した電磁誘導加熱調
理器用の被加熱調理具。
Priority Applications (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP25822594A JPH08124664A (ja) | 1994-10-24 | 1994-10-24 | 電磁誘導加熱調理器用の被加熱調理具 |
Applications Claiming Priority (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP25822594A JPH08124664A (ja) | 1994-10-24 | 1994-10-24 | 電磁誘導加熱調理器用の被加熱調理具 |
Publications (1)
Publication Number | Publication Date |
---|---|
JPH08124664A true JPH08124664A (ja) | 1996-05-17 |
Family
ID=17317260
Family Applications (1)
Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
---|---|---|---|
JP25822594A Pending JPH08124664A (ja) | 1994-10-24 | 1994-10-24 | 電磁誘導加熱調理器用の被加熱調理具 |
Country Status (1)
Country | Link |
---|---|
JP (1) | JPH08124664A (ja) |
Cited By (2)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
US6820678B2 (en) * | 2001-06-14 | 2004-11-23 | Fujitsu Limited | Metal casting fabrication method |
JP2010524617A (ja) * | 2007-04-27 | 2010-07-22 | セブ ソシエテ アノニム | 改良された接触面を有する台所用品および製造方法 |
-
1994
- 1994-10-24 JP JP25822594A patent/JPH08124664A/ja active Pending
Cited By (3)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
US6820678B2 (en) * | 2001-06-14 | 2004-11-23 | Fujitsu Limited | Metal casting fabrication method |
US7045220B2 (en) | 2001-06-14 | 2006-05-16 | Fujitsu Limited | Metal casting fabrication method |
JP2010524617A (ja) * | 2007-04-27 | 2010-07-22 | セブ ソシエテ アノニム | 改良された接触面を有する台所用品および製造方法 |
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