JPH08124607A - アースバネ装置 - Google Patents

Abstract

(57)【要約】 【目的】 フレームを挟んで両側にあるＰ板と製品用グ
ランドとを導通させアースバネ装置をＰ板にハンダ付け
等する必要のない、単純で確実な作業性のよいアースバ
ネ装置を提供することを目的とする。 【構成】 アースバネ装置１を取り付けたフレーム３に
Ｐ板２を矢印Ｄ方向から移動させて設置すると、突起部
１ａの三角型形状の先端部１ｅがＰ板２のハンダ面に接
触し、突起部１ａの弾性により常に上方向への力がかか
り確実に接触する。同じようにして、アースバネ装置１
を取り付けたフレーム３にボトムプレート４を矢印Ｅ方
向から移動させて取り付けると、アースバネ装置１のア
ーム部１ｄの端面のエッジがボトムプレート４に接触
し、アーム部１ｄの弾性により常に下方向の力がかかり
確実に接触する。

Description

【発明の詳細な説明】

【０００１】

【産業上の利用分野】本発明は、磁気記録再生装置、テ
ープレコーダやテレビ受像機等の音響，映像機器に用い
られるアースバネ装置に関するものである。

【０００２】

【従来の技術】従来、電気製品等においては、例えば過
電圧等がかかった場合の電気部品を守る対策として、プ
リント基板と製品用グランドとを導通させアースをとる
必要があり、そこで何らかのアース装置が必要になる。

【０００３】以下に、従来のアースバネ装置について説
明する。図３は、従来のアースバネ装置を示す斜視図で
ある。図３において、１はアースバネ装置で、上方向に
折り曲げられた２本の足部１ａと、弾性を持ち下方向へ
折り曲げられたアーム部１ｂから構成されている。２は
プリント基板（以下、Ｐ板と記す）、３は電気機器のフ
レーム、４はフレーム３の下に設けられた製品用グラン
ドとして用いられるボトムプレートである。

【０００４】以上のように構成された従来のアースバネ
装置について、以下その動作について説明する。

【０００５】アースバネ装置１の足部１ａはＰ板２の孔
２ａにその裏側から挿入され、Ｐ板２にハンダ付けされ
ることにより、アースバネ装置１はＰ板２に電気的に接
続されると共に固定される。アースバネ装置１はＰ板２
に固定されたまま矢印Ａ方向へ移動し、フレーム３上に
設置されて、アースバネ装置１のアーム部１ｂはフレー
ム３の孔部３ａに挿通される。また、ボトムプレート４
を矢印Ｂ方向へ移動し、フレーム３と当接させることに
より、アーム部１ｂはフレーム３とボトムプレート４に
挟まれることになり、よってアーム部１ｂはボトムプレ
ート４に電気的に接触し、Ｐ板２とボトムプレート４と
の導通を得ることができ、アースをとることができる。

【０００６】

【発明が解決しようとする課題】しかしながらこのよう
なアースバネ装置では、アースバネ装置はＰ板にハンダ
付け等で固定しているため、組立や分解する際に非常に
手間がかかり作業性が悪くなるという問題があった。

【０００７】本発明は、上記従来の問題点を解決するも
ので、アースバネ装置をＰ板にハンダ付け等する必要の
ない、単純で確実な作業性のよいアースバネ装置を提供
することを目的とする。

【０００８】

【課題を解決するための手段】上記課題を解決するため
に本発明は、第１の孔部と第１の孔部に近接配置した第
２の孔部とをその表面に有したフレームと、フレームの
上部に設置されるプリント基板と、フレームの下部に設
置されるボトムプレートと、第１の孔部を挿通しその先
端がプリント基板に接触しその他端がボトムプレートに
接触してプリント基板とボトムプレートとを電気的に接
続するアースバネ装置であって、上方向に付勢されかつ
その先端がプリント基板に接触する突起部と、下方向に
付勢されかつ第１の孔部に挿通してボトムプレートに接
触するアーム部と、第２の孔部に係合される爪部と、爪
部と第２の孔部との係合をその裏面から解除可能なよう
に設けられた第３の孔部とを備えたものである。

【０００９】

【作用】この構成によって、アースバネ装置をＰ板にハ
ンダ付け等しなくても、フレームの孔にアースバネ装置
により形成された爪部をワンタッチで取り付けられ、他
のアーム部に形成された孔より爪部を裏側から開放し容
易に取り外すことができ、構造が単純で作業性を向上さ
せることができる。

【００１０】

【実施例】以下に本発明の一実施例について、図を参照
しながら説明する。

【００１１】図１は本発明の一実施例の斜視図、図２は
その断面図である。図１及び図２において、１はアース
バネ装置で、その先端には三角型形状でかつ弾性を有す
る突起部１ａを一体的に形成し、またアースバネ装置１
をフレーム３に固定するための爪部１ｂと、爪部１ｂの
係合を解除できる開口部１ｃと、開口部１ｃと一体的に
形成したアーム部１ｄで構成されている。２はＰ板、３
は電気機器のフレーム、４は製品用グランドに用いられ
るボトムプレートである。

【００１２】以上のように構成された本発明のアースバ
ネ装置について、以下その動作について説明する。

【００１３】まず、アースバネ装置１はそのアーム部１
ｄがフレーム３の孔部３ａに挿入され、矢印Ｃのように
フレーム３の裏側へと挿入される。次に爪部１ｂをフレ
ーム３の孔部３ｂにひっかけて、アースバネ装置１はフ
レーム３に固定される。

【００１４】次に、アースバネ装置１を取り付けたフレ
ーム３にＰ板２を矢印Ｄ方向から移動させて設置する
と、図２に示すようにアースバネ装置１の突起部１ａの
三角型形状の先端部１ｅがＰ板２のハンダ面に接触し、
折り曲げ部１ｆの弾性により常に上方向への力がかかり
確実に接触する。同じようにして、アースバネ装置１を
取り付けたフレーム３にボトムプレート４を矢印Ｅ方向
から移動させて取り付けると、アーム部１ｄの端面のエ
ッジがボトムプレート４に接触し、折り曲げ部１ｇによ
るアーム部１ｄの弾性により常に下方向の力がかかり確
実に接触する。これにより、フレーム３を挟み両側にあ
るＰ板２とボトムプレート４とを電気的に導通させるこ
とができ、アースをとることができる。

【００１５】また、アースバネ装置１をフレーム３から
取り外す時は、指など細いものをアースバネ装置１の開
口部１ｃからフレーム３の孔部３ｂを通して、アースバ
ネ装置１の爪部１ｂを裏側から押圧することで、孔部３
ｂとの係合を解除できるので容易に取り外すことができ
る。

【００１６】なお、アースバネ装置１に一体形成されて
いて、フレーム３に簡単に取り付けられる爪形状、Ｐ板
２および製品用グランド４に弾性を持たせたアーム部で
エッジを確実に接触できる形状ならば、上記実施例で示
した突起部１ａ、爪部１ｂ、アーム部１ｄの形状および
数は、特に限定されない。

【００１７】以上のように本実施例によれば、アースバ
ネ装置１の突起部１ａとアーム部１ｄにそれぞれ弾性を
設け、取り付けた際にＰ板２とボトムプレート４とに接
触し、電気的に接続できるので、ハンダを用いないで接
続できるため、分解及び組立が容易に行えるものであ
る。

【００１８】

【発明の効果】以上のように本発明は、アースバネ装置
に爪部を設けることで、フレームに簡単に脱着かでき、
アースバネ装置をハンダ付け等で固定する必要がなく、
さらに弾性を持った突起部の先端をＰ板に接触させ、ま
たアーム部をボトムプレートに接触させることで確実に
フレームを挟み両側にあるＰ板と製品用グランドとを導
通させアースをとることができ、構造が単純で作業性を
向上させることができる。

【図面の簡単な説明】

【図１】本発明の一実施例におけるアースバネ装置の斜
視図

【図２】本発明の一実施例におけるアースバネ装置の断
面図

【図３】従来のアースバネ装置の斜視図

【符号の説明】

１ アースバネ装置 １ａ 突起部 １ｂ 爪部 １ｃ 開口部 １ｄ アーム部 ２ プリント基板 ３ フレーム ３ａ 孔部 ３ｂ 孔部 ４ ボトムプレート

Claims (1)

【特許請求の範囲】
1. 【請求項１】 第１の孔部と前記第１の孔部に近接配置
   した第２の孔部とをその表面に有したフレームと、前記
   フレームの上部に設置されるプリント基板と、前記フレ
   ームの下部に設置されるボトムプレートと、前記第１の
   孔部を挿通しその先端が前記プリント基板に接触しその
   他端が前記ボトムプレートに接触して前記プリント基板
   と前記ボトムプレートとを電気的に接続するアースバネ
   装置であって、上方向に付勢されかつその先端が前記プ
   リント基板に接触する突起部と、下方向に付勢されかつ
   前記第１の孔部に挿通して前記ボトムプレートに接触す
   るアーム部と、前記第２の孔部に係合する爪部と、前記
   爪部と前記第２の孔部との係合をその裏面から解除可能
   なように設けられた開口部とを備えたことを特徴とする
   アースバネ装置。