JPH08124352A - 磁気テープカセット - Google Patents

磁気テープカセット

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JPH08124352A
JPH08124352A JP27971494A JP27971494A JPH08124352A JP H08124352 A JPH08124352 A JP H08124352A JP 27971494 A JP27971494 A JP 27971494A JP 27971494 A JP27971494 A JP 27971494A JP H08124352 A JPH08124352 A JP H08124352A
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JP
Japan
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magnetic tape
erroneous insertion
cassette
shield plate
spring
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Application number
JP27971494A
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English (en)
Inventor
Shingo Katagiri
新悟 片桐
Sadao Nakajima
貞夫 中嶋
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Fujifilm Holdings Corp
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Fuji Photo Film Co Ltd
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Abstract

(57)【要約】 【目的】 簡単な構造で不適合の記録再生装置への誤挿
入を防止することができ、磁気テープを損傷することの
ない安価で良好な誤挿入防止機構を備えた磁気テープカ
セットを提供する。 【構成】 不適合の記録再生装置への誤挿入を防止する
べく、該記録再生装置の係合突起に当接する誤挿入防止
機構が、前記係合突起に対応してテープ端検出用のセン
サ挿入孔19に連通するように形成された凹溝27の前
方開口端を閉塞可能な遮蔽板部45と、遮蔽板部45に
連結されたアーム部47を介して該遮蔽板部45を揺動
可能とすべく上下カセットハーフに回転自在に支持され
る支持軸46と、前記凹溝27の前方開口端が塞がれる
方向に前記遮蔽板部25を付勢するためのばね部49と
を一体成形された誤挿入防止弁41からなる。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は、磁気テープを巻回する
一対のテープ巻装体を上下のカセットハーフから成るカ
セットケース内に回転自在に収容保持する磁気テープカ
セットに関し、特に、不適合の記録再生装置への誤挿入
を防止するための誤挿入防止機構の改良に関するもので
ある。
【0002】
【従来の技術】図4及び図5は、高品位画像信号を記録
する為のVCR(ビデオカセットレコーダー)用として
開発された磁気テープカセット1の外観図を示したもの
で、図4は上面側から見た全体斜視図、図5は底面側か
ら見た全体斜視図である。前記磁気テープカセット1
は、家庭用VCRの次世代規格を目指すW−VHS方式
のもので、既存のVHS方式やS−VHS方式のものと
同様に、磁気テープを巻回する一対のテープ巻装体2,
3を上下カセットハーフ4,5から成るカセットケース
6内に回転自在に収容保持しており、収容した磁気テー
プが露呈するカセットケース6の前面側には、磁気テー
プを保護するためのガードパネル7が装備されている。
【0003】前記ガードパネル7は、図5に示すよう
に、アウターリッド8とインナーリッド9の2つの板状
片によって、露呈する磁気テープの両面を覆うようにし
たもので、それぞれのアウター及びインナーリッド8,
9は、上カセットハーフ4に回動自在に連結されてい
る。前記上下カセットハーフ4,5と、アウター及びイ
ンナーリッド8,9とは、いずれもABS樹脂からなる
射出成形によって形成されている。
【0004】前記上カセットハーフ4は、図4に示した
ように、略矩形を成した上壁部11の周囲に側壁部を立
設した略箱体であり、前記上壁部11にはケース内のテ
ープ巻装体2,3における磁気テープの巻量を視認し得
るように、透明な樹脂で形成された窓部12が装備され
ている。一方、前記下カセットハーフ5は、略矩形の底
壁部13の周囲に側壁部を立設した略箱体であり、前記
底壁部13には記録再生装置にセットした際に該記録再
生装置の駆動シャフトを前記テープ巻装体2,3のリー
ルハブ14,15に挿通させるためのシャフト挿入口1
7,18や、記録再生装置にセットした際に該記録再生
装置側に装備されているテープ端検出用のセンサが挿入
されるセンサ挿入孔19や、前記上カセットハーフ4と
下カセットハーフ5とをねじ止めするためのねじ挿通孔
21,22や、携帯時等にケース内のテープ巻装体2,
3が回転してテープにたるみ等が生じないようにカセッ
トケース6内に装備されたブレーキレバーを解除するた
めのブレーキレバー操作穴24や、W−VHSカセット
識別孔29などが形成されている。
【0005】ところで、W−VHS方式では、磁気テー
プとしてメタルテープを使用することを前提としてい
て、この点で、既存のVHS方式やS−VHS方式の酸
化鉄テープを用いた場合とは大きく異なっている。メタ
ルテープを使用した場合には、従来の酸化鉄テープを使
用した場合と比較して、記録再生する情報密度を一段と
向上させることができるが、その反面、テープが硬質化
するので、記録再生装置の録音・再生ヘッド等には、耐
摩耗性に優れたメタルテープ対応の専用ヘッドを装備す
ることが必要になる。
【0006】即ち、メタルテープに対応していない従来
のVHS方式あるいはS−VHS方式の記録再生装置
で、前記W−VHS方式の磁気テープカセットを使用す
ることは、装置の記録・再生ヘッド等にかかる負担が大
きくなり好ましくない。そこで、前記磁気テープカセッ
ト1では、VHS方式あるいはS−VHS方式の従来の
記録再生装置への誤挿入を防止する誤挿入防止機構を装
備する。例えば、磁気テープカセットを側端から挿入す
るタイプの従来の記録再生装置に対しては、ケースの左
右方向に延在する従来の挿入ガイド溝に対応した凹溝2
6の一部を埋めた遮断壁30によって誤挿入の防止を図
り、また、磁気テープカセットを前端から挿入するタイ
プの従来の記録再生装置に対しては、ケース前方側の前
後方向に延在する従来の挿入ガイド溝に対応した凹溝2
7の前方開口端を遮断する誤挿入防止弁31を装備して
誤挿入の防止を図る。
【0007】ここで、前記ねじ挿通孔21およびセンサ
挿入孔19は、前記下カセットハーフ5のカセット幅方
向の中心(即ち、一対のシャフト挿入口17,18の中
間)で、該下カセットハーフ5の前端寄りに装備されて
いる。そして、前記凹溝27は、前述のねじ挿通孔21
およびセンサ挿入孔19と交差するように、前記下カセ
ットハーフ5の前端から該下カセットハーフ5の前後方
向に沿って延設されている。
【0008】即ち、前記凹溝27の場合には、W−VH
S方式でも活用するセンサ挿入孔19が下カセットハー
フ5の前端寄りに近接して配置されており、このセンサ
挿入孔19や前述のねじ挿通孔21が凹溝27と交差す
る位置に装備されている関係で、凹溝27の前方開口端
に適度な板厚の遮断壁を設置することができない。
【0009】従って、例えば前記凹溝27の前方開口端
に板厚が薄い遮断壁を設置した場合には、従来の記録再
生装置へ磁気テープカセット1を挿入する際の磁気テー
プカセット1の傾き加減等によっては、記録再生装置の
バケットのガイド突起が遮断壁を乗り越えて凹溝27に
進入してしまう可能性がある。そして、そのような事態
が生じた場合には、磁気テープカセット1の抜き出し操
作が困難になったり、あるいは、無理に抜き出して磁気
テープカセット1の一部あるいは前記バケットのガイド
突起等を破損する危険もある。
【0010】そこで、従来のW−VHS方式の磁気テー
プカセット1では、図6及び図7に示すように、誤挿入
防止弁31は、前記凹溝27の前方開口端を塞ぐ遮蔽板
部33と、前記一対の上下カセットハーフ4,5に回転
自在に支持される支持軸34と、該支持軸34と前記遮
蔽板部33とを連結したアーム部35と、前記支持軸3
4から前記アーム部35とは反対側に突出したばね押え
部36とが樹脂で一体成形されると共に、前記支持軸3
4の周囲を巻回するとともに一端が前記ばね押え部36
に当接し、他端が前記センサ挿入孔19を提供するボス
部37の外周に当接するばね部材39によって、前記凹
溝27の前方開口端を塞ぐ方向に付勢されている。
【0011】即ち、前記誤挿入防止弁31の遮蔽板部3
3は、カセット後方への付勢に対しては前記下カセット
ハーフ5の前壁部44(図7では、ボス部37の周壁の
一部も兼ねている)に当接することにより図8に示すよ
うに位置規制され、それ以上の回動が阻止される。一
方、カセット前方への外力が作用した場合には、この外
力が前記ばね部材39の付勢力を上回ったときに回動を
始めて、前記凹溝27の前方開口端を開放する。図7に
おいて、実線で示した誤挿入防止弁31は前記凹溝27
の前方開口端を開放した状態を示しており、2点鎖線で
示した誤挿入防止弁31は前記凹溝27の前方開口端を
閉じた状態を示している。
【0012】上記のような誤挿入防止弁31の構成で
は、誤ってVHS方式あるいはS−VHS方式の記録再
生装置にW−VHS方式の磁気テープカセットを挿入し
て記録再生装置のバケットのガイド突起が誤挿入防止弁
31を乗り越えて凹溝27に進入してしまった場合で
も、誤挿入防止弁31が開閉可能であるため、誤挿入し
た磁気テープカセットの取り出し操作が困難になること
がなく、また、無理な取り出し操作によって磁気テープ
カセットの一部あるいは前記バケットのガイド突起等が
破損される危険もなくなる。
【0013】
【発明が解決しようとする課題】ところが、前述した前
記誤挿入防止弁31は、ばね部材39によって前記凹溝
27の前方開口端を塞ぐ方向に付勢されているので、磁
気テープカセットの部品点数の増加を招くとともに、磁
気テープカセットの組立工程数を増加させ、製造コスト
のアップを招くという問題がある。また、図7に示すよ
うに、ばね押え部36がケース内の磁気テープ40側に
突出しており、磁気テープ40にたるみが生じた場合に
は、磁気テープ40と接触して磁気テープ40を傷つけ
る虞がある。
【0014】更に、前記誤挿入防止弁31の遮蔽板部3
3は、加工精度及び組立精度のバラツキ等によって、図
7に示した前記凹溝27の前方開口端を開放した状態に
おいて揺動支点側の端部33aが前記下カセットハーフ
5の前側壁5aに接触することがある。そして、前記端
部33aは、揺動時に前側壁5aと干渉しないようにテ
ーパ状に形成されており、先端部の強度が低いので、強
く前側壁5aに接触すると破損する可能性がある。
【0015】従って、本発明の目的は上記課題を解消す
ることに係り、簡単な構造で不適合の記録再生装置への
誤挿入を防止することができ、磁気テープを損傷するこ
とのない安価で良好な誤挿入防止機構を備えた磁気テー
プカセットを提供することである。
【0016】
【課題を解決するための手段】本発明の上記目的は、磁
気テープが巻回された一対のテープ巻装体を上下のカセ
ットハーフから成るカセットケース内に回転自在に収容
保持すると共に、不適合の記録再生装置への誤挿入を防
止するべく、該記録再生装置の係合突起に当接する誤挿
入防止機構がカセットケース前方側下部に設けられた磁
気テープカセットにおいて、前記誤挿入防止機構が、前
記係合突起に対応してテープ端検出用のセンサ挿入孔に
連通するように形成された凹溝の前方開口端を閉塞可能
な遮蔽板部と、遮蔽板部に連結されたアーム部を介して
該遮蔽板部を揺動可能とすべく前記上下カセットハーフ
に回転自在に支持される支持軸と、前記凹溝の前方開口
端が塞がれる方向に前記遮蔽板部を付勢するためのばね
部とを一体成形された誤挿入防止弁からなることを特徴
とする磁気テープカセットにより達成される。
【0017】また、好ましくは前記ばね部が、前記テー
プ巻装体に巻回された磁気テープの幅方向と平行な幅を
有すると共に、ケース内のテープ巻装体に巻回された磁
気テープと誤挿入防止弁との間を仕切るように前記支持
軸から延出された板バネからなる。更に好ましくは、前
記誤挿入防止弁が、前記遮蔽板部の開方向の揺動範囲を
規制するべく前記支持軸から延出されたストッパー部を
備える。
【0018】
【作用】上記構成によれば、凹溝の前方開口端を塞ぐ方
向に遮蔽板部を付勢するためのばね部が誤挿入防止弁と
一体成形されるので、部品点数が減少すると共に磁気テ
ープカセットの組立工程数を低減することができる。
又、ばね部材の一端を掛止する為にケース内の磁気テー
プ側に突出するばね押え部がなくなるので、磁気テープ
にたるみが生じた際の誤挿入防止弁による傷つきを防止
できる。
【0019】また、前記ばね部を前記支持軸から延出さ
れた板バネとすることにより、該板バネがテープ巻装体
に巻回された磁気テープと誤挿入防止弁との間を仕切る
平坦な壁部材として機能するので、ケース内でたるんだ
磁気テープが誤挿入防止弁側に寄っても該板バネの滑ら
かな表面に接触するだけであり、引っ掻き等によって磁
気テープが損傷することがない。更に、前記誤挿入防止
弁が遮蔽板部の開方向の揺動範囲を規制するストッパー
部を備えることにより、遮蔽板部の揺動支点側の端部が
下カセットハーフの前側壁に接触するのを防止できる。
【0020】
【実施態様】以下、添付図面に基づいて、本発明の一実
施態様を詳細に説明する。図1及び図2は本発明に基づ
く誤挿入防止弁を備えたW−VHS方式VCR用の磁気
テープカセットにおける要部の拡大平面図、図3は図1
に示した誤挿入防止弁の全体斜視図であり、磁気テープ
カセットの全体構成としては図4及び図5に示した従来
の磁気テープカセット1と同様である。
【0021】図1乃至図3に示したように、本実施態様
における磁気テープカセットにおいては、不適合の記録
再生装置への誤挿入を防止するべく、カセットケース前
方側下部に設けられて該記録再生装置の係合突起に当接
する誤挿入防止機構が、前記係合突起に対応してテープ
端検出用のセンサ挿入孔19に連通するように形成され
た凹溝27の前方開口端を閉塞可能な遮蔽板部45と、
遮蔽板部45に連結されたアーム部47を介して該遮蔽
板部45を揺動可能とすべく前記上下カセットハーフ
4,5に回転自在に支持される支持軸46と、前記凹溝
27の前方開口端が塞がれる方向に前記遮蔽板部45を
付勢するためのばね部49とを一体成形された誤挿入防
止弁41からなる。
【0022】更に、前記誤挿入防止弁41のばね部49
は、図3に示すように、前記テープ巻装体2,3に巻回
された磁気テープ40の幅方向と平行な幅を有し、前記
支持軸46からヘアピン状に延出された板バネであり、
前記ボス部37の外周壁に先端部が圧接するように配設
される。そこで、前記遮蔽板部45は前記ばね部49の
弾性力によって凹溝27の前方開口端を閉じる方向に付
勢される。
【0023】その上更に、前記ばね部49は、図1及び
図2に示すように、ケース内のテープ巻装体3に巻回さ
れた磁気テープ40と誤挿入防止弁41との間を仕切る
ように延びた平坦な壁部材としても機能する。尚、本実
施態様のばね部49は、先端に略円柱状の膨出部50が
付いた構造を呈しているが、これは当該誤挿入防止弁3
1を一体に射出成形する際に、薄肉の前記ばね部49内
の溶融樹脂の流れを良好にする為の材料だまりである。
【0024】また、前記誤挿入防止弁41は、前記支持
軸46から延出されたストッパー部48を備えている。
前記ストッパー部48は、前記遮蔽板部45が凹溝27
の前方開口端を開くように回動した際に、前記センサ挿
入孔19を提供しているボス部37の外周に先端部48
aが当接することで遮蔽板部45の開方向の揺動範囲を
規制し、遮蔽板部45の揺動支点側の端部45aが下カ
セットハーフ5の前側壁5aに接触するのを防止する。
【0025】即ち、前記誤挿入防止弁41の遮蔽板部4
5は、前記凹溝27の前方開口端を塞ぐ方向の付勢に対
しては前記下カセットハーフ5の前壁部44に当接する
ことによって位置規制され、それ以上の回動が阻止され
る。一方、前記凹溝27の前方開口端を開く方向に外力
が作用した場合には、この外力が前記ばね部49の付勢
力を上回ったときに回動を始めて、前記凹溝27の前方
開口端を開放する。図2は当該誤挿入防止弁41が前記
凹溝27の前方開口端を開放した状態を示しており、図
1は当該誤挿入防止弁41が前記凹溝27の前方開口端
を閉じた状態を示している。
【0026】上述のような誤挿入防止弁41の構成で
は、凹溝27の前方開口端を塞ぐ方向に遮蔽板部45を
付勢するためのばね部49が誤挿入防止弁41と一体成
形されるので、部品点数が減少すると共に磁気テープカ
セットの組立工程数を低減することができる。又、従来
の誤挿入防止弁31のように、ばね部材39の一端を掛
止する為にケース内の磁気テープ側に突出するばね押え
部36がなくなるので、磁気テープ40にたるみが生じ
た際の誤挿入防止弁41による傷つきを防止できる。
【0027】また、前記ばね部49を磁気テープ40の
幅方向と平行な幅を以て前記支持軸46から延出された
板バネとしたので、該ばね部49がテープ巻装体3に巻
回された磁気テープ40と誤挿入防止弁41との間を仕
切る平坦な壁部材として機能し、ケース内でたるんだ磁
気テープ40が誤挿入防止弁側に寄っても該ばね部49
の滑らかな表面に接触するだけであり、引っ掻き等によ
って磁気テープ40が損傷することがない。
【0028】更に、前記誤挿入防止弁41は遮蔽板部4
5の開方向の揺動範囲を規制するストッパー部48を備
えているので、加工精度及び組立精度のバラツキ等に係
わらず、遮蔽板部45の揺動支点側の端部45aが下カ
セットハーフ5の前側壁5aに接触するのを防止でき
る。そこで、前記遮蔽板部45の端部45aが、前側壁
5aに強く接触させられて破損することがない。尚、本
発明におけるばね部の形状は、上記実施態様の形状に限
定されるものではなく、本発明の主旨に基づいて種々の
形態を採りうることは勿論である。
【0029】
【発明の効果】本発明の磁気テープカセットは、不適合
の記録再生装置への誤挿入を防止するべく、該記録再生
装置の係合突起に当接する誤挿入防止機構が、前記係合
突起に対応してテープ端検出用のセンサ挿入孔に連通す
るように形成された凹溝の前方開口端を閉塞可能な遮蔽
板部と、遮蔽板部に連結されたアーム部を介して該遮蔽
板部を揺動可能とすべく前記上下カセットハーフに回転
自在に支持される支持軸と、前記凹溝の前方開口端が塞
がれる方向に前記遮蔽板部を付勢するためのばね部とを
一体成形された誤挿入防止弁からなる。
【0030】そこで、凹溝の前方開口端を塞ぐ方向に遮
蔽板部を付勢するためのばね部が誤挿入防止弁と一体成
形され、部品点数が減少すると共に磁気テープカセット
の組立工程数を低減することができるので、部品点数と
組立工程数を削減することができて、製造コストの低減
を図ることができる。又、ばね部材の一端を掛止する為
にケース内の磁気テープ側に突出するばね押え部がなく
なるので、磁気テープにたるみが生じた際の誤挿入防止
弁による傷つきを防止できる。
【0031】また、前記ばね部を前記支持軸から延出さ
れた板バネとすることにより、該板バネがテープ巻装体
に巻回された磁気テープと誤挿入防止弁との間を仕切る
平坦な壁部材として機能するので、ケース内でたるんだ
磁気テープが誤挿入防止弁側に寄っても該板バネの滑ら
かな表面に接触するだけであり、引っ掻き等によって磁
気テープが損傷するのを防止できる。
【0032】更に、前記誤挿入防止弁が遮蔽板部の開方
向の揺動範囲を規制するストッパー部を備えることによ
り、遮蔽板部の揺動支点側の端部が下カセットハーフの
前側壁に接触するのを防止できるので、遮蔽板部の揺動
支点側の端部が前側壁に強く接触させられて破損するこ
とがない。従って、簡単な構造で不適合の記録再生装置
への誤挿入を防止することができ、磁気テープを損傷す
ることのない安価で良好な誤挿入防止機構を備えた磁気
テープカセットを提供できる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の一実施態様に基づく磁気テープカセッ
トの要部拡大平面図である。
【図2】図1に示した誤挿入防止弁の動作を説明するた
めの要部拡大平面図である。
【図3】図1に示した誤挿入防止弁の全体斜視図であ
る。
【図4】従来の磁気テープカセットを上面側から見た全
体斜視図である。
【図5】図4に示した従来の磁気テープカセットを底面
側から見た全体斜視図である。
【図6】図5に示した磁気テープカセットの下カセット
ハーフの要部分解斜視図である。
【図7】図4に示した従来の磁気テープカセットにおけ
る誤挿入防止機構を示す要部拡大図である。
【図8】図5に示した従来の磁気テープカセットの要部
拡大底面図である。
【符号の説明】
1 磁気テープカセット 2,3 テープ巻装体 4 上カセットハーフ 5 下カセットハーフ 6 カセットケース 7 ガードパネル 19 センサ挿入孔 27 凹溝 41 誤挿入防止弁 44 前壁部 45 遮蔽板部 46 支持軸 47 アーム部 48 ストッパ部 49 ばね部

Claims (3)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 磁気テープが巻回された一対のテープ巻
    装体を上下のカセットハーフから成るカセットケース内
    に回転自在に収容保持すると共に、不適合の記録再生装
    置への誤挿入を防止するべく、該記録再生装置の係合突
    起に当接する誤挿入防止機構がカセットケース前方側下
    部に設けられた磁気テープカセットにおいて、 前記誤挿入防止機構が、前記係合突起に対応してテープ
    端検出用のセンサ挿入孔に連通するように形成された凹
    溝の前方開口端を閉塞可能な遮蔽板部と、遮蔽板部に連
    結されたアーム部を介して該遮蔽板部を揺動可能とすべ
    く前記上下カセットハーフに回転自在に支持される支持
    軸と、前記凹溝の前方開口端が塞がれる方向に前記遮蔽
    板部を付勢するためのばね部とを一体成形された誤挿入
    防止弁からなることを特徴とする磁気テープカセット。
  2. 【請求項2】 前記ばね部が、前記テープ巻装体に巻回
    された磁気テープの幅方向と平行な幅を有すると共に、
    ケース内のテープ巻装体に巻回された磁気テープと誤挿
    入防止弁との間を仕切るように前記支持軸から延出され
    た板バネからなることを特徴とする請求項1記載の磁気
    テープカセット。
  3. 【請求項3】 前記誤挿入防止弁が、前記遮蔽板部の開
    方向の揺動範囲を規制するべく前記支持軸から延出され
    たストッパー部を備えることを特徴とする請求項1又は
    2記載の磁気テープカセット。
JP27971494A 1994-10-20 1994-10-20 磁気テープカセット Pending JPH08124352A (ja)

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Cited By (1)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
CN1305071C (zh) * 1998-08-12 2007-03-14 富士胶片株式会社 磁带盒

Cited By (1)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
CN1305071C (zh) * 1998-08-12 2007-03-14 富士胶片株式会社 磁带盒

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