JPH08124056A - 防災感知器試験器 - Google Patents

防災感知器試験器

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Publication number
JPH08124056A
JPH08124056A JP26422994A JP26422994A JPH08124056A JP H08124056 A JPH08124056 A JP H08124056A JP 26422994 A JP26422994 A JP 26422994A JP 26422994 A JP26422994 A JP 26422994A JP H08124056 A JPH08124056 A JP H08124056A
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JP
Japan
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sensor
disaster prevention
data
receiver
analog
Prior art date
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Withdrawn
Application number
JP26422994A
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English (en)
Inventor
Masanori Kawai
正典 川合
Masaru Okubo
勝 大久保
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Panasonic Electric Works Co Ltd
Original Assignee
Matsushita Electric Works Ltd
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Publication date
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Withdrawn legal-status Critical Current

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Abstract

(57)【要約】 【目的】感知器の試験作業者への安全性確保ができ、ま
た試験に要する時間を大幅に短縮することができる防災
感知器試験器を提供するにある。 【構成】受信機1は信号線3を通じてアナログ防災感知
器4を順次呼び出して夫々の感知データを返送させ、正
常、異常の判定を行うとともに外部入出力端子5を通じ
て感知データをそのまま送出する。情報処理装置2は、
外部入出力端子5を通じて受信機1より送られきた各ア
ナログ防災感知器4の感知データを入力し、その感知デ
ータが示す例えば検出煙濃度レベル(勿論アナログ防災
感知器3が煙感知器でなく、熱感知器の場合には感知温
度レベル)を10進数に変換した後内蔵せるハードディ
スク或いはメモリのような記憶装置8に格納した後感知
器種別に従って、温度、煙濃度等の物理量として表示装
置6により数値表示させる。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は、防災システムの防災感
知器の試験器に関するものである。
【0002】
【従来の技術】防災システムに防災感知器として使用さ
れているアナログ式の煙感知器の試験は無煙時で且つ室
温時(25℃)において、定常感度を図り、正常である
か否かの判定を行うのであるが、この場合に使用される
試験器としては図10に示すような感度試験器Aがあ
る。この感度試験器Aは図示するように感知器本体より
センサ部が内蔵されている感知器ヘッドBを取外し、感
動試験器Aのベース部Cに装着した状態で、試験器内に
備えた電源によって感知器ヘッドBから発生する出力電
圧から電圧/煙濃度の変換表に基づいてその感知器の定
常レベルを測定し、その測定結果を表示器で表示させる
ようになっている。そして出力電圧と煙濃度の判定表に
基づいて基準範囲外に上記定常レベルがあれば不良と判
定していたのである。
【0003】
【発明が解決しようとする課題】上記従来例では、感知
器を試験する際に、設置されている感知器より感知器ヘ
ッドを取り外す必要があり、そのため高所に取り付けら
れている感知器の試験を行う場合には取り外しに危険性
が伴い、また再度取り付ける場合には同様の危険性と、
正しく取り付けられたことの確認が必要となる。
【0004】従って1個の感知器試験を行うときでも多
大な時間を要することになり、ましてや規模の大きなビ
ル等の感知器を確認する場合には、多大な日数が必要と
なるという問題があった。また防災システムの受信機に
は、プラズマディスプレィからなる表示装置を備え、ア
ナログ防災感知器からの感知データに基づいて感知レベ
ルを逐次グラフとして時間軸表示し、この表示内容を印
字装置に出力することができるものがあったが、印字装
置の印字ドットが大きいという制約上正確にレベルの差
を印字することができない。そこで表示を明確にするた
めにはドット幅分の時間を削除して感知レベルを印字す
る必要があるが、その削除された時間に感知器の感知レ
ベルが変動した場合にその値を正確に印字できないとい
う問題があり、またドットが大きいため精度良く感知レ
ベルを印字して示すことができなかった。
【0005】本発明は上述の問題点に鑑みて為されたも
ので、請求項1の発明の目的とするところは、感知器の
試験作業者への安全性確保ができ、また試験に要する時
間を大幅に短縮することができる防災感知器試験器を提
供するにある。請求項2の発明の目的とするところは、
請求項1の発明の目的に加えて、選定したアナログ防災
感知器の試験を行うことができて、試験時間を一層短縮
することができる防災感知器試験器を提供するにある。
【0006】請求項3の発明の目的とするところは、請
求項2の発明の目的に加えて、試験を行ったアナログ防
災感知器の固有の情報を知ることができる防災感知器試
験器を提供するにある。請求項4の発明の目的とすると
ころは、請求項3の発明の目的に加えて、自動的にアナ
ログ防災感知器の良、不良を判定して、管理者がその判
定結果を確認できる防災感知器試験器を提供するにあ
る。
【0007】請求項5の発明の目的とするところは、請
求項4の発明の目的に加えて、アナログ防災感知器の取
り換え時期を知ることができる防災感知器試験器を提供
するにある。請求項6の発明の目的とするところは、感
知器の試験作業者への安全性確保ができ、また試験に要
する時間を大幅に短縮することができ、しかも受信機自
体に試験器としての機能を持たせ、外部に別に情報処理
装置を接続する必要がなく、しかも印字ドットの大きさ
に制約されることなく、精度良い試験結果を印字させる
ことができる防災感知器試験器を提供するにある。
【0008】
【課題を解決するための手段】上記目的を達成するため
に、請求項1の発明では、アナログ防災感知器を接続し
自動火災報知を行なう外部入出力端子を有する受信機
と、外部入出力端子に接続し受信機への制御を行なって
受信機が逐次入力するアナログ防災感知器の感知データ
を取り込み、取り込んだ感知データを物理量の数値に変
換する情報処理装置と、該情報処理装置で変換された物
理量の数値を表示させる表示手段とから成る。
【0009】請求項2の発明では請求項1の発明におい
て、予め受信機内の記憶手段に登録されているアナログ
防災感知器の固有の登録データを読み出して試験すべき
アナログ防災感知器の選定を行い、選定順に疑似的な受
信機のポーリング命令を発生させる手段と、受信機側で
逐次選定順に入力されるアナログ防災感知器の感知デー
タを取り込む手段とを情報処理装置に備えたものであ
る。
【0010】請求項3の発明では請求項2の発明におい
て、上記登録データには固有の感知器番号と、感知器種
別、感知器に付けられた場所等の名称を含み、情報処理
装置にて感知データより変換した物理量を示す数値とと
もに当該アナログ防災感知器に対応する登録データを選
定順に表示手段で表示させるものである。請求項4の発
明では請求項3の発明において、予め設定したアナログ
防災感知器の初期出力データ範囲に対して受信機から取
り込んだ感知データが越える否かの判定を行う手段を情
報処理装置に備え、その判定結果と当該アナログ防災感
知器の登録データとを共に表示手段で表示させるもので
ある。
【0011】請求項5の発明では請求項4の発明におい
て、逐次受信機より取り込んだ感知データを蓄積する記
憶手段と、記憶手段に蓄積した過去の試験による当該ア
ナログ防災感知器の感知データと今回の試験による当該
アナログ防災感知器の感知データとを比較して感知デー
タの上昇率を算出する手段とを情報処理装置に備え、算
出した上昇率に基づく情報を表示手段で表示させるもの
である。
【0012】請求項6の発明ではアナログ防災感知器を
接続し自動火災報知を行なう受信機に、データを外部に
出力する印字用出力端子と、アナログ防災感知器の感知
データを当該感知器に応じて温度、煙濃度等の物理量に
変換する手段とを備え、該手段で変換されたデータを印
字用出力端子に接続した印字装置へ与えて印字させるも
のである。
【0013】
【作用】請求項1の発明によれば、アナログ防災感知器
を接続し自動火災報知を行なう外部入出力端子を有する
受信機と、外部入出力端子に接続し受信機への制御を行
なって受信機が逐次入力するアナログ防災感知器の感知
データを取り込み、取り込んだ感知データを物理量の数
値に変換する情報処理装置と、該情報処理装置で変換さ
れた物理量の数値を表示させる表示手段とから成るの
で、アナログ防災感知器を設置した状態で、受信機を通
じて情報処理装置に各感知器の感知データを収集するこ
とができ、そのため試験作業者への安全性の確保ができ
る上に試験実施に対する準備時間が不要となり、結果試
験時間を大幅に短縮でき、しかも試験終了後の設置確認
等の必要とせず、信頼性を向上させることができ、感知
データを物理量の数値に変換してその数値を表示するか
ら各感知器の状態を管理者が容易に把握することができ
る。
【0014】請求項2の発明によれば、請求項1の発明
において、予め受信機内の記憶手段に登録されているア
ナログ防災感知器の固有の登録データを読み出して試験
すべきアナログ防災感知器の選定を行い、選定順に疑似
的な受信機のポーリング命令を発生させる手段と、受信
機側で逐次選定順に入力されるアナログ防災感知器の感
知データを取り込む手段とを情報処理装置に備えたもの
であるので、試験対象を選定したものに限定できるから
試験時間を一層短縮することができる。
【0015】請求項3の発明によれば、請求項2の発明
において、上記登録データには固有の感知器番号と、感
知器種別、感知器に付けられた場所等の名称を含み、情
報処理装置にて感知データより変換した物理量を示す数
値とともに当該アナログ防災感知器に対応する登録デー
タを選定順に表示手段で表示させるので、試験したアナ
ログ防災感知器の諸情報を試験結果とともに管理者が一
目で認識することができる。
【0016】請求項4の発明によれば、請求項3の発明
において、請求項3の発明において、予め設定したアナ
ログ防災感知器の初期出力データ範囲に対して受信機か
ら取り込んだ感知データが越える否かの判定を行う手段
を情報処理装置に備え、その判定結果と当該アナログ防
災感知器の登録データとを共に表示手段で表示させるの
で、試験したアナログ防災感知器の良、不良を管理者が
判断する必要がなく、特定の知識が無くても試験が行
え、しかも表示手段で良、不良の判定結果とともに表示
される登録データによりアナログ防災感知器の諸情報を
把握することができ、不良のアナログ防災感知器の特定
が簡単に行え、不良感知器に対する対応が即時にでき、
防災システムの信頼性の向上が図れる。
【0017】請求項5の発明によれば、請求項4の発明
において、予め設定したアナログ防災感知器の初期出力
データ範囲に対して受信機から取り込んだ感知データが
越える否かの判定を行う手段を情報処理装置に備え、そ
の判定結果と当該アナログ防災感知器の登録データとを
共に表示手段で表示させるので、表示される情報により
アナログ防災感知器の信頼できる期間を容易に把握する
ことが可能となり、その結果取り換え時期等を逃がすこ
とが無くなり、防災システムの信頼性向上が図れる。
【0018】請求項6の発明によれば、アナログ防災感
知器を接続し自動火災報知を行なう受信機に、データを
外部に出力する印字用出力端子と、アナログ防災感知器
の感知データを当該感知器に応じて温度、煙濃度等の物
理量に変換する手段とを備え、該手段で変換されたデー
タを印字用出力端子に接続した印字装置へ与えて印字さ
せるので、アナログ防災感知器を設置した状態で、受信
機を通じて情報処理装置に各感知器の感知データを収集
することができ、そのため試験作業者への安全性の確保
ができる上に試験実施に対する準備時間が不要となり、
結果試験時間を大幅に短縮でき、しかも試験終了後の設
置確認等の必要とせず、信頼性を向上させることがで
き、また感知データを物理量の数値に変換してその数値
を印字装置で印字するため、印字ドットの大きさに制約
されることなく、精度良い試験結果を印字させることが
でき、また受信機自体で情報処理を行うため外部に情報
処理装置を設ける必要がない。
【0019】
【実施例】以下、本発明の実施例を図面を参照して説明
する。 (実施例1)図1は本実施例を使用する防災システムを
示しており、防災システムの受信機1は信号線3を介し
て接続しているアナログ式の煙感知器や熱感知器のよう
なアナログ防災感知器3を時分割多重伝送によりポーリ
ングしてアナログ防災感知器4の感知データ( 煙感知レ
ベルや熱感知レベルを示すデータ) を返送させ、その感
知データが示す感知レベルと予め各感知器種別毎にRO
Mのような内蔵記憶装置7に設定登録してある火災判定
レベルとを比較し、火災判定レベルを感知データが示す
感知レベルが越えているか否かで火災発生等の異常の判
定を行うようになっている。そして取り込んだ感知デー
タをそのままのフォーマットで外部入出力端子5(汎用
の通信ポートを利用する)からノートブック型のパーソ
ナルコンピュータから構成される情報処理装置2へ送る
データ送出機能(汎用の通信機能を利用)を備えてい
る。
【0020】情報処理装置2は送られてきた感知データ
を受けて物理量を示す数値に変換するための演算を行う
演算処理機能やデータ格納用のハードディスクやメモリ
カードのような記憶装置8を備え、更に液晶表示器等の
表示装置6を備えており、この表示装置6と受信機1の
データ送出機能とを合わせて感知器試験器を構成する。
次の本実施例の感知器試験器の動作を図2(a)
(b)に示すフローチャートに基づいて説明する。
【0021】図2(a)は本実施例の受信機1の動作の
フローチャートを示しており、受信機1は監視状態では
受信機1内の記憶装置7に予め登録してある感知器番号
(アドレス)に従って各アナログ防災感知器4を順序呼
び出す。アナログ防災感知器4は固有のアドレスを有
し、信号線3を介して受信機1より送られてくる時分割
多重伝送信号に含まれるアドレスデータが自己のアドレ
スと一致した時に、現在感知器ヘッドに設けたセンサ部
が検知している煙濃度や温度等のアナログの感知レベル
をA/D変換した後、時分割多重伝送信号の後ろに設定
されている返送期間に上記感知レベルを感知データとし
て信号線3を通じて返送するようになっている。尚記憶
装置7には感知器番号以外に、感知器の種別、感知器の
設置場所の名称等、各感知器固有のデータを感知器番号
に対応させて記憶してある。
【0022】さて受信機1では呼び出したアナログ防災
感知器4より返送されてきた感知データを入力し、その
感知データをそのままデータ送出機能により外部入出力
端子5を通じて外部へ流す。同時に受信機1では感知デ
ータとして送られてきた例えば検出煙濃度レベル(勿論
アナログ防災感知器3が煙感知器でなく、熱感知器の場
合には感知温度レベル)と予め設定されている火災判定
レベルとを比較して、感知データが正常値を示す場合に
は、次に呼び出す感知器番号を読み取り、その感知器番
号のアナログ防災感知器4を呼び出すための時分割多重
伝送信号を作成して信号線3に送り出す。また上記比較
で感知データが火災判定レベルを越える異常値であれ
ば、アラーム信号を外部の警報装置等へ出力して予報
や、警報を発する処理を行うとともに、アラーム信号を
出力したことを示すデータを読み書き自在なハードディ
スクやメモリカードのような記憶装置8に格納した後、
次に呼び出す感知器番号を読み取り、その感知器番号の
アナログ防災感知器4を呼び出すための時分割多重伝送
信号を作成して信号線3に送り出す。
【0023】このようにして受信機1では順次に且つサ
イクリックに各アナログ防災感知器4を呼び出して、つ
まりポーリングを行って夫々から感知データを返送さ
せ、その感知データが異常を示すものかどうかの判定を
行い、異常時にはアラーム信号を出力するとともに、そ
のデータを記録する処理を行い、それに加え入力した感
知データをそのままの形で外部入出力端子5を通じて外
部に送る。
【0024】図2(b)は外部入出力端子5に接続され
た情報処理装置2のフローチャートを示しており、情報
処理装置2は、外部入出力端子5を通じて受信機1より
送られきた各アナログ防災感知器4の感知データを入力
し、その感知データが示す例えば検出煙濃度レベル(勿
論アナログ防災感知器3が煙感知器でなく、熱感知器の
場合には感知温度レベル)を10進数に変換した後記憶
装置8に格納し、その後感知器種別に従って、温度、煙
濃度等の物理量として表示装置6により数値で表示させ
る。
【0025】つまり本実施例の感知器試験器では、受信
機1により常時感知データを収集し、この収集した感知
データを情報処理装置2が取り込んで、10進数に変換
した後、温度、煙濃度等の物理量として表示装置6によ
り表示させ、現在の監視状態(アナログ防災感知器4が
設置されたままの状態)で各アナログ防災感知器4の状
態を把握することができるのである。
【0026】(実施例2)上記実施例1では受信機1が
監視状態で各アナログ防災感知器4をポーリングする際
に収集した感知データを情報処理装置2がそのまま受け
取る受身的な構成であったが、本実施例では、情報処理
装置2において、感知データを取り込みたいアナログ防
災感知器4を選定することができるようしてある。
【0027】つまり本実施例は図3に示すようにハード
ウェア的には実施例1と同じ構成となっているが、情報
処理装置2から管理者がキーボード等の入力手段の操作
で図4(a)に示すフローチャートに示す如く感知器選
定のための登録データ要求命令を受信機1へ送ることが
できるようになっている。受信機1は図4(b)に示す
ようにデータ要求命令が情報処理装置2から送られてく
ると、予め記憶装置7に登録されている感知器番号、感
知器種別、感知器の設置場所データを読み出して通信機
能によりデータの先頭から最後まで情報処理装置2へ転
送する。
【0028】情報処理装置2は転送されてきたデータを
記憶装置に格納し、最後のデータが転送されてきたとき
にデータ内の感知器種別毎のソートを行ってデータの並
べ変えを行う。この並べ変えたデータは情報処理装置2
の表示装置6に表示させることができ、管理者はこの表
示されたデータを見ながら感知器選定を行う。ここで管
理者は感知データを取り込みたいアナログ防災感知器4
の感知器番号をキーボード等の入力手段で入力すること
により選定する。
【0029】選定された感知器番号データは所定のフォ
ーマットの信号により受信機1へ送出される。受信機1
では図4(c)に示すように情報処理装置2より選定さ
れた感知器番号が送られてくると擬似的なポーリング命
令として受け取り、送られてきた感知器番号に基づいて
選定順に当該アナログ防災感知器4を呼び出す時分割多
重伝送信号を作成し、通常のポーリングを一時的に停止
した後選定された当該アナログ防災感知器4を呼び出
し、感知データを返送させ、この返送されてきた感知デ
ータを情報処理装置2へ送出する。
【0030】情報処理装置2は実施例1と同様に図2
(b)に示すフローチャートに基づいた処理を行い、選
定したアナログ防災感知器4の感知データを温度、煙濃
度等の物理量を示す数値に変換した後表示装置6に数値
表示させる。このように本実施例では、必要なアナログ
防災感知器4のみを選定して試験するため試験時間が短
時間となる。
【0031】ところで情報処理装置2において、感知デ
ータに対応する物理量の数値表示を行う場合に、図5に
示すように数値演算後、予め受信機1より転送させ、記
憶装置8に格納した選定感知器の登録データから当該感
知器に関する諸データを読み出し、感知器種別、感知器
番号、演算した数値、そしてメッセージ(設置場所を示
す名称)の順に横並びに表示装置6に表示させる。この
ようにして選定感知器に対応するデータを表示装置6に
上から選定順に表示させることにより、選定されたアナ
ログ防災感知器4の試験結果と感知器に関するデータが
一目で分かることになる。
【0032】(実施例3)上記実施例1、2では感知デ
ータを数値(物理量)データに変換して、そのままの形
で表示し、管理者がその数値(物理量)を見て良否を判
定するようになっているが、本実施例では情報処理装置
2内の記憶装置8に予め感知器の良否を決める初期出力
データ範囲の値を基準範囲の値として登録しておき、こ
の基準範囲と感知データの値とを比較することにより良
否を自動的に判定するようにしたものである。尚本実施
例は実施例2と同様に感知器選定を行うものを前提す
る。
【0033】この情報処理装置2の動作を更に図6に示
すフローチャートにより詳説する。まず感知データが入
力されると、予め受信機1より転送してある登録データ
より当該アナログ防災感知器4の種別が煙感知器か、熱
感知器かを確認する。そして種別毎に登録してある基準
範囲の値を読み出して、感知データの値との比較を行
い、感知データの値が基準範囲の値を越えていない場合
には正常と判定して、当該アナログ防災感知器4の感知
器種別、感知器番号、演算した数値、正常を示す表示、
メッセージ表示の順番で実施例2と同様に表示装置6で
表示させる。また感知データの値が基準範囲の値を越え
ている場合には、不良と判定して不良のフラグを立てた
後、当該アナログ防災感知器4の感知器種別、感知器番
号、演算した数値、不良を示す文字或いは記号、メッセ
ージ表示の順番で表示するのである。
【0034】このように本実施例では良否の判定を情報
処理装置2が自動的に行うため表示装置6の表示を見る
だけで良否が確認でき、管理者が表示された数値に基づ
いて良否を判定する必要が無くなる。尚不良時に立てる
フラグは良、不良を表示させる際の判定に用いる。 (実施例4)上記各実施例では情報処理装置2は記憶装
置8に感知データから演算した数値(物理量)を各感知
器毎に記憶するようになっているが、本実施例では過去
に記憶したデータと、今回新たなに取り込んだ感知デー
タに基づいて演算した数値とを比較して変化状態を判定
するようにしたものである。
【0035】本実施例における情報処理装置2の動作を
図7に示すフローチャートに基づいて詳説する。尚情報
処理装置2には上記データを記録するためのハードディ
スクや或いはメモリカード等の記憶装置が備わっている
ものとし、また情報処理装置2には印字装置(プリン
タ)が接続されているものとして特にハードウェアの構
成は示さない。
【0036】まず感知データが受信機1より送られてく
ると、情報処理装置2では、感知データより温度、煙濃
度等の感知器種別に応じた10進数の数値(物理量)を
演算して、実施例3と同様に良否の判定を行った後、演
算結果のデータを記憶装置8に格納する。この後記憶装
置8に記憶してある当該アナログ防災感知器4の過去
(前回の試験)の数値データを読み出し、今回の感知デ
ータから求めた数値との差を求め、この差の値と過去の
データ記憶日時と今回の試験の日時とから上昇率(例え
ば単位時間(日)当たり)を算出し、予め登録してある
良否判定の基準範囲の値の上限に達して取り換えが必要
となる取り換え時期の推定値を、(上限−今回の数値)
/上昇率により求め、感知器種別、感知器番号、数値、
良否の判定結果、メッセージ、そして取り換え時期の順
で表示装置6に表示させる。このようにして各アナログ
防災感知器4に対応する処理を行い最後の処理が終了す
ると、情報処理装置4に接続してある印字装置(図示せ
ず)により全データを印字させる。
【0037】(実施例5)上記実施例1乃至4は受信機
1とは別に表示装置6を備えたパーソナルコンピュータ
からなる情報処理装置2を受信機1の外部入出力端子5
に接続して感知器試験器を構成していたが、本実施例で
は、図8に示すように情報処理装置2の機能を受信機1
に持たせ、受信機1に備わった表示装置1Aと、プリン
トアウト用の印字用出力端子9に接続した印字装置10
とを通じて試験結果等を表示及び印字させるようにした
ものである。
【0038】本実施例の場合には、図9に示すように受
信機1の動作として、監視モードと、試験モードとが選
択できるようにし、試験モード時には、アナログ防災感
知器4の感知データを順次各アナログ防災感知器4より
返送させて入力する。感知データの入力の度に感知デー
タを感知器種別に応じた物理量を示す10進数の数値に
変換し、この数値を温度や煙濃度値等に変換してその変
換結果を受信機1の表示装置1Aに表示させる。更に試
験処理を行うとしているアナログ防災感知器4の種別確
認を行い、予め受信機1内の記憶装置7に設定登録して
ある感知器種別毎の初期出力データ範囲に対応する基準
範囲の値を読み出し、該読み出した基準範囲の値と上記
算出した数値とを比較して範囲内にあれば、当該アナロ
グ防災感知器4を良と判定し、逆に範囲外にあれば不良
と判定する不良判定過程を経て、その判定結果と、当該
アナログ防災感知器4の登録データから読み出した感知
器種別、感知器番号、上記数値、良、不良の判定結果の
データを印字用出力端子9を通じて印字装置10に送り
印字させるとともに、表示装置1Aで表示させる。
【0039】そして試験すべきアナログ防災感知器4の
最後のものの処理は終了すれば試験モードから監視モー
ドへ復帰し、もし最後でなれば、データをRAM等の記
憶装置に格納上、次のアナログ防災感知器4の呼び出し
処理に移るのである。
【0040】
【発明の効果】請求項1の発明は、アナログ防災感知器
を接続し自動火災報知を行なう外部入出力端子を有する
受信機と、外部入出力端子に接続し受信機への制御を行
なって受信機が逐次入力するアナログ防災感知器の感知
データを取り込み、取り込んだ感知データを物理量の数
値に変換する情報処理装置と、該情報処理装置で変換さ
れた物理量の数値を表示させる表示手段とから成るの
で、アナログ防災感知器を設置した状態で、受信機を通
じて情報処理装置に各感知器の感知データを収集するこ
とができ、そのため試験作業者への安全性の確保ができ
る上に試験実施に対する準備時間が不要となり、結果試
験時間を大幅に短縮でき、しかも試験終了後の設置確認
等の必要とせず、信頼性を向上させることができ、感知
データを物理量の数値に変換してその数値を表示するか
ら各感知器の状態を管理者が容易に把握することができ
るという効果がある。
【0041】請求項2の発明は、請求項1の発明におい
て、予め受信機内の記憶手段に登録されているアナログ
防災感知器の固有の登録データを読み出して試験すべき
アナログ防災感知器の選定を行い、選定順に疑似的な受
信機のポーリング命令を発生させる手段と、受信機側で
逐次選定順に入力されるアナログ防災感知器の感知デー
タを取り込む手段とを情報処理装置に備えたものである
ので、試験対象を選定したものに限定できるから試験時
間を一層短縮することができるという効果がある。
【0042】請求項3の発明は、請求項2の発明におい
て、上記登録データには固有の感知器番号と、感知器種
別、感知器に付けられた場所等の名称を含み、情報処理
装置にて感知データより変換した物理量を示す数値とと
もに当該アナログ防災感知器に対応する登録データを選
定順に表示手段で表示させるので、試験したアナログ防
災感知器の諸情報を試験結果とともに管理者が一目で認
識することができるという効果がある。
【0043】請求項4の発明は、請求項3の発明におい
て、請求項3の発明において、予め設定したアナログ防
災感知器の初期出力データ範囲に対して受信機から取り
込んだ感知データが越える否かの判定を行う手段を情報
処理装置に備え、その判定結果と当該アナログ防災感知
器の登録データとを共に表示手段で表示させるので、試
験したアナログ防災感知器の良、不良を管理者が判断す
る必要がなく、特定の知識が無くても試験が行え、しか
も表示手段で良、不良の判定結果とともに表示される登
録データによりアナログ防災感知器の諸情報を把握する
ことができ、不良のアナログ防災感知器の特定が簡単に
行え、不良感知器に対する対応が即時にでき、防災シス
テムの信頼性の向上が図れるという効果がある。
【0044】請求項5の発明は、請求項4の発明におい
て、予め設定したアナログ防災感知器の初期出力データ
範囲に対して受信機から取り込んだ感知データが越える
否かの判定を行う手段を情報処理装置に備え、その判定
結果と当該アナログ防災感知器の登録データとを共に表
示手段で表示させるので、表示される情報によりアナロ
グ防災感知器の信頼できる期間を容易に把握することが
可能となり、その結果取り換え時期等を逃がすことが無
くなり、防災システムの信頼性向上が図れるという効果
がある。
【0045】請求項6の発明は、アナログ防災感知器を
接続し自動火災報知を行なう受信機に、データを外部に
出力する印字用出力端子と、アナログ防災感知器の感知
データを当該感知器に応じて温度、煙濃度等の物理量に
変換する手段とを備え、該手段で変換されたデータを印
字用出力端子に接続した印字装置へ与えて印字させるの
で、アナログ防災感知器を設置した状態で、受信機を通
じて情報処理装置に各感知器の感知データを収集するこ
とができ、そのため試験作業者への安全性の確保ができ
る上に試験実施に対する準備時間が不要となり、結果試
験時間を大幅に短縮でき、しかも試験終了後の設置確認
等の必要とせず、信頼性を向上させることができ、また
感知データを物理量の数値に変換してその数値を印字装
置で印字するため、印字ドットの大きさに制約されるこ
となく、精度良い試験結果を印字させることができ、ま
た受信機自体で情報処理を行うため外部に情報処理装置
を設ける必要がないという効果がある。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の実施例1の構成図である。
【図2】(a)は同上における受信機の動作説明用フロ
ーチャートである。(b)は同上における情報処理装置
の動作説明用フローチャートである。
【図3】本発明の実施例2の構成図である。
【図4】(a)は同上の情報処理装置の動作説明用フロ
ーチャートである。(b)は同上の受信機の動作説明用
フローチャートである。(c)は同上の受信機の動作説
明用フローチャートである。
【図5】同上の表示装置での表示に関する情報処理装置
の動作説明用フローチャートである。
【図6】本発明の実施例3の情報処理装置の動作説明用
フローチャートである。
【図7】本発明の実施例4の情報処理装置の動作説明用
フローチャートである。
【図8】本発明の実施例5の構成図である。
【図9】同上の情報処理装置の動作説明用フローチャー
トである。
【図10】従来例の説明図である。
【符号の説明】
1 受信機 2 情報処理装置 3 信号線 4 アナログ防災感知器 5 外部入出力端子 6 表示装置 7 記憶装置 8 記憶装置

Claims (6)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】アナログ防災感知器を接続し自動火災報知
    を行なう外部入出力端子を有する受信機と、外部入出力
    端子に接続し受信機への制御を行なって受信機が逐次入
    力するアナログ防災感知器の感知データを取り込み、取
    り込んだ感知データを物理量の数値に変換する情報処理
    装置と、該情報処理装置で変換された物理量の数値を表
    示させる表示手段とから成ることを特徴とする防災感知
    器試験器。
  2. 【請求項2】予め受信機内の記憶手段に登録されている
    アナログ防災感知器の固有の登録データを読み出して試
    験すべきアナログ防災感知器の選定を行い、選定順に疑
    似的な受信機のポーリング命令を発生させる手段と、受
    信機側で逐次選定順に入力されるアナログ防災感知器の
    感知データを取り込む手段とを情報処理装置に備えたこ
    とを特徴とする請求項1記載の防災感知器試験器。
  3. 【請求項3】上記登録データには固有の感知器番号と、
    感知器種別、感知器に付けられた場所等の名称を含み、
    情報処理装置にて感知データより変換した物理量を示す
    数値とともに当該アナログ防災感知器に対応する登録デ
    ータを選定順に表示手段で表示させることを特徴とする
    請求項2記載の防災感知器試験器。
  4. 【請求項4】予め設定したアナログ防災感知器の初期出
    力データ範囲に対して受信機から取り込んだ感知データ
    が越える否かの判定を行う手段を情報処理装置に備え、
    その判定結果と当該アナログ防災感知器の登録データと
    を共に表示手段で表示させることを特徴する請求項3記
    載の防災感知器試験器。
  5. 【請求項5】逐次受信機より取り込んだ感知データを蓄
    積する記憶手段と、記憶手段に蓄積した過去の試験によ
    る当該アナログ防災感知器の感知データと今回の試験に
    よる当該アナログ防災感知器の感知データとを比較して
    感知データの上昇率を算出する手段とを情報処理装置に
    備え、算出した上昇率に基づく情報を表示手段で表示さ
    せることを特徴とする請求項4記載の防災感知器試験
    器。
  6. 【請求項6】アナログ防災感知器を接続し自動火災報知
    を行なう受信機に、データを外部に出力する印字用出力
    端子と、アナログ防災感知器の感知データを当該感知器
    に応じて温度、煙濃度等の物理量に変換する手段とを備
    え、該手段で変換されたデータを印字用出力端子に接続
    した印字装置へ与えて印字させることを特徴とする防災
    感知器試験器。
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Cited By (5)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JPH1196480A (ja) * 1997-09-22 1999-04-09 Matsushita Electric Works Ltd 自動火災報知装置
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