JPH0812381A - 複合パネル及びその製造方法 - Google Patents

複合パネル及びその製造方法

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JPH0812381A
JPH0812381A JP16746594A JP16746594A JPH0812381A JP H0812381 A JPH0812381 A JP H0812381A JP 16746594 A JP16746594 A JP 16746594A JP 16746594 A JP16746594 A JP 16746594A JP H0812381 A JPH0812381 A JP H0812381A
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JP
Japan
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surface material
composite panel
granite
marble
synthetic resin
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JP16746594A
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English (en)
Inventor
Isato Miyagi
勇人 宮城
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KIYOOJIN KK
Original Assignee
KIYOOJIN KK
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  • Laminated Bodies (AREA)
  • Joining Of Glass To Other Materials (AREA)

Abstract

(57)【要約】 【目的】 強度的に強く、化粧材本来の機能を生かすこ
とができ、しかも、各種用途に応じた複合パネル及びそ
の製造方法を提供すること。 【構成】 表面材2と裏面材3とは透明性の合成樹脂層
4で接着されているため、強度的に強く、しかも、少な
くとも1つの化粧材5,6を透過する光により創出され
る立体感は、合成樹脂層4により阻害されることなく映
し出される。また、合成樹脂層4は表面板2と裏面材3
とに強力に貼り付き、ガラスや石材等の脆弱性をカバー
する。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は、家具、店舗等のカウン
ター、扉、壁面装飾等に用いられる複合パネル及びその
製造方法に関する。
【0002】
【従来の技術】従来、家具、店舗等のカウンター、扉、
壁面装飾等に用いられる複合パネルとしては、裏打シー
トの両面に接着性フィルムを積層し、この積層された接
着性フィルムを板ガラスに配置したものが知られてい
る。
【0003】
【発明が解決しようとする課題】しかしながら、上記従
来の技術のように、板ガラスに接着性フィルムを単に積
層するだけでは、積層フィルムが剥離し易く、また複合
パネル自体の強度も弱いといった問題があった。また、
接着性フィルムに大理石や御影石等の模様を施し、板ガ
ラスと組み合わせてあたかも実物の石材に見えるような
複合パネルが存在しているが、光が透過した場合や光が
反射した場合等には、本物の石材が醸し出す重厚感は得
られなかった。
【0004】しかも、大理石、御影石等のように、見る
角度や光の透過により立体感を創出させる素材にあって
は、フィルムに置き代えてその立体感を創出することは
できなかった。
【0005】一方、家具、店舗等のカウンター、扉、壁
面装飾等に用いられる複合パネルにあっては、大理石、
御影石、ガラス板等を組み合わせて一枚板とし、種々の
形状に切断したり、組み合わせた素材で模様板にして用
いたいとする要望がある。
【0006】本発明は、上記のような問題に着目してな
されたもので、強度的に強く、化粧材本来の機能を生か
すことができ、しかも、各種用途に適用できる複合パネ
ル、及びその製造方法を提供することを課題とする。
【0007】
【課題を解決するための手段】上記課題を解決するため
本発明の複合パネルは、光の透過により立体感を創出す
る少なくとも1つの化粧材とガラス板とで構成され、そ
れらの板の当接面に挟持される区画片を有する表面材
と、ガラス板で構成された裏面材と、前記表面材と前記
裏面材との空間に注入され、固化して接着機能を創出す
る透明性のある合成樹脂層とで構成されていることを特
徴とする(請求項1)。
【0008】そして、同課題を解決するため、本発明の
複合パネルの製造方法は、光の透過により立体感を創出
する少なくとも1つの化粧材とガラス板との当接面間に
区画板を挟み、貼り合わせて表面材を形成し、該表面材
の周囲に注入口を有する枠片を貼着したのち、該枠片上
にガラス板で構成された裏面材を貼着し、その後、前記
注入口より透明性のある合成樹脂を注入し、脱泡、硬化
したことを特徴とする(請求項6)。
【0009】
【作用】表面材と裏面材とは透明性の合成樹脂層で接着
されているため、強度的に強く、しかも、少なくとも1
つの化粧材を透過する光により創出される立体感は、合
成樹脂層により阻害されることなく映し出される。ま
た、この複合パネルは一枚板であり、異なる表面素材の
配分を替えて適宜切断が可能なため、各種の用途に用い
ることができる。さらに、合成樹脂層は表面材と裏面材
に一体化され、ガラス、石材等の脆弱性を効果的にカバ
ーすることになる(請求項1)。
【0010】枠片が表面材と裏面材とのスペーサーの役
目を果し、樹脂注入空間を形成するとともに、この枠片
が注入される樹脂の流出を防止し、さらに枠片の利用に
より樹脂の注入口を容易に形成できることになる(請求
項6)。
【0011】
【実施例】以下、本発明の実施例を図面に基づいて説明
すると、1は複合パネルであって、この複合パネル1は
表面材2、裏面材3、表面材2及び裏面材3を接着する
透明性の合成樹脂層4で構成されている。
【0012】この実施例の表面材2は、化粧材である大
理石5及び御影石6とガラス板7とで構成され、それぞ
れ適当に組み合わせるものである。大理石5は複屈折作
用を有しており、また御影石6は閃光を発し、光散乱作
用を有しているため、大理石5及び御影石6に光の透過
をなさしめると、多彩な色光や模様陰影等が立体的に創
出される。そして、大理石5、御影石6及びガラス板7
の相互当接部分は接着およびシール機能を有する区画片
であるアクリルテープ8で貼り合わされ、表面材2を構
成している(図3参照)。また、アクリルテープ8の凹
部に例えばシリコン樹脂12を注入または塗布して表面
材と面一になるように研磨し、表面材2の表面が滑らか
になるように処理してもよい(図4参照)。なお、貼り
合わせる部分に用いる区画片として図4に示すアクリル
テープ8に代えて図5に示すコーキングシリコン9、ま
たは図6に示ように表面がコーキングシリコン9、裏面
がアクリルテープ8の2層になったものを用いても良
い。
【0013】裏面材3はガラス板で構成されている。こ
こで表面材2を構成するガラス板7及び裏面材3として
のガラス板は、透明板ガラスの他、装飾模様が施された
エッチングガラス、型押しガラス、エンボスガラス、強
化板ガラス等を適宜用いてもよい。
【0014】透明の合成樹脂層4を形成する合成樹脂と
しては、メチルメタアクリレート樹脂等のアクリル樹脂
の他、エポキシ樹脂、ポリエステル樹脂、ポリウレタン
樹脂、エチレンー酢酸ビニル共重合樹脂等の硬化後接着
性と透明性とを有する合成樹脂の溶液が用いられる。
【0015】次に、複合パネル1の製造方法を図7に基
づいて説明する。
【0016】まず、組み合わせた時に接合面がほぼ一致
するようにカットされた大理石5、御影石6及びガラス
板7を、それらの当接部分にアクリルテープ8を挟んで
貼り合わせるようにして表面材2を形成する。この場
合、表面材2は、表面材2の本来表面になる部分が下に
なるように、図示しない台上に載置される。
【0017】そして、表面材2の周囲に注入口10を設
けた枠片としてのアクリルテープ11を表面材の周囲に
貼着したのち、このアクリルテープ11上にガラス板で
構成された裏面材3を貼着する。
【0018】その後、前記注入口10より透明性のある
前述の適当に選択された合成樹脂を注入し、脱泡、硬化
して複合パネル1を製造する。このようにして複合パネ
ルを製造すると、アクリルテープ11が枠片としてスペ
ーサの役目をなすとともに、合成樹脂を流出させないシ
ール機能を果たし、さらには注入口を容易に形成できる
といった効果がある。
【0019】このように構成された複合パネル1にあっ
ては、表面材2と裏面材3とは透明性の合成樹脂層4で
接着されているため、強度的に強く、しかも、大理石5
あるいは御影石6を透過する光により創出される立体感
は、合成樹脂層4により阻害されることなく映し出され
る。
【0020】すなわち、大理石5の一方から光が透過す
ると、この透過光は複屈折作用を受けるため、他方側に
は大理石5が保持する色彩や模様等が立体的に創出され
る。また、御影石6の一方から光が透過すると、この透
過光は閃光や散乱された色光となって、御影石6の保持
する色彩や模様等が立体的に創出される。
【0021】また、表面材2は、光の透過により立体感
を創出する大理石5及び御影石6とガラス板7とで構成
され、この複合パネル1があたかも一枚板に見える板に
形成されるため、適当な形に切断されたり、またはその
ままの一枚板で各種用途に用いられることになる。
【0022】さらに、表面材と裏面材とは、注入、固化
された合成樹脂層で接着されるため、ガラス、石材等の
脆弱性が大きくカバーされ強度が格段に向上する。
【0023】以上、実施例を図面により説明してきた
が、具体的な構成は実施例に限られるものではなく、本
発明の要旨を逸脱しない範囲における変更や追加等があ
っても本発明に含まれる。
【0024】例えば、実施例では、光の透過により立体
感を創出する化粧材として大理石、御影石を用いたが、
これに限定されるものでなく、その他の天然石薄板であ
っても良い。
【0025】実施例では、図6に示すように、枠片とし
てのアクリルテープ11は表面材2と裏面材3との間の
空間部を分割せず、一空間を形成するようにしている
が、図7に示すように、アクリルテープ21を空間内に
配置し、合成樹脂の注入される空間を複数に分割するよ
うにしても良い。なお、22,23は合成樹脂を注入す
る注入口である。これによれば、分割箇所に着色された
色の異なった合成樹脂を別々に注入することで、立体的
に創出される色光や模様等に更に複雑な色光が合成され
て極めて幻想的かつ特異な美感や雰囲気が創出される。
【0026】実施例では、枠片としてはアクリルテープ
を用いたが、図4及び図5と同様に、コーキングシリコ
ン、表面をコーキングシリコン及び裏面をアクリルテー
プにしたものに代えても良い。
【0027】
【発明の効果】以上説明してきたように本発明にあって
は、次に記載する効果が得られる。
【0028】(a)表面材と裏面材とは透明性の合成樹
脂層で接着されているため、強度的に強く、しかも、少
なくとも1つの化粧材を透過する光により創出される立
体感は、合成樹脂層により阻害されることなく映し出さ
れる。また、この複合パネルは一枚板であり、異なる表
面素材の配分を替えて適宜切断が可能なため、各種の用
途に用いることができる。さらに、合成樹脂層は表面材
と裏面材に一体化され、ガラス、石材等の脆弱性を効果
的にカバーすることになる(請求項1)。
【0029】(b)枠片が表面材と裏面材とのスペーサ
ーの役目を果し、樹脂注入空間を形成するとともに、こ
の枠片が注入される樹脂の流出を防止し、さらに枠片の
利用により樹脂の注入口を容易に形成できることになる
(請求項6)。
【0030】
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明実施例の斜視図である。
【図2】図1のAーA断面図である。
【図3】図1のBーB断面図である。
【図4】図3の別の実施例である。
【図5】図3の別の実施例である。
【図6】図3の別の実施例である。
【図7】本発明実施例の製造方法を示す図である。
【図8】図7の製造方法に用いる枠片としての別のアク
リルテープを示す図である。
【符号の説明】
1 複合パネル 2 表面材 3 裏面材 4 合成樹
脂層 5 大理石 6 御影石 7 ガラス板 9 コーキ
ングシリコン 8,11,21 アクリルテープ(区画片) 10,22,23 注入口(区画片) 12 シリコン樹脂

Claims (7)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 光の透過により立体感を創出する少なく
    とも1つの化粧材とガラス板とで構成され、それらの板
    の当接面に挟持される区画片を有する表面材と、ガラス
    板で構成された裏面材と、前記表面材と前記裏面材との
    空間に注入され、固化して接着機能を創出する透明性の
    ある合成樹脂層とで構成されていることを特徴とする複
    合パネル。
  2. 【請求項2】 前記区画片は、アクリルテープである請
    求項1記載の複合パネル。
  3. 【請求項3】 前記区画片は、コーキングシリコンであ
    る請求項1記載の複合パネル。
  4. 【請求項4】 前記区画片は、その表面をコーキングシ
    リコン、その裏面をアクリルテープとした請求項1記載
    の複合パネル。
  5. 【請求項5】 区画片の上面に形成される凹部にシリコ
    ン樹脂を注入もしくは塗布し、表面材と面一となるよう
    に研磨されている請求項1記載の複合パネル。
  6. 【請求項6】 光の透過により立体感を創出する少なく
    とも1つの化粧材とガラス板との当接面間に区画板を挟
    み、貼り合わせて表面材を形成し、該表面材の周囲に注
    入口を有する枠片を貼着したのち、該枠片上にガラス板
    で構成された裏面材を貼着し、その後、前記注入口より
    透明性のある合成樹脂を注入し、脱泡、硬化したことを
    特徴とする複合パネルの製造方法。
  7. 【請求項7】 前記枠片内を複数に分割し、この分割さ
    れた箇所に異色の透明性のある合成樹脂を注入したこと
    を特徴とする請求項6に記載の複合パネルの製造方法。
JP16746594A 1994-06-27 1994-06-27 複合パネル及びその製造方法 Pending JPH0812381A (ja)

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Cited By (3)

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