JPH08122552A - 光ファイバ実装型光導波路回路及びその製造方法 - Google Patents

光ファイバ実装型光導波路回路及びその製造方法

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JPH08122552A
JPH08122552A JP27861194A JP27861194A JPH08122552A JP H08122552 A JPH08122552 A JP H08122552A JP 27861194 A JP27861194 A JP 27861194A JP 27861194 A JP27861194 A JP 27861194A JP H08122552 A JPH08122552 A JP H08122552A
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groove
mask
optical fiber
forming
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Abstract

(57)【要約】 【目的】コアがクラッドによって埋め込まれた光導波路
と光ファイバに無調整で高効率に結合する光ファイバ実
装型光導波路回路及びその製造方法の提供。 【構成】光導波路コアパターンと光ファイバ支持用のS
iのV溝形成マスクパターンをコア層堆積後に同時にパ
ターン化し、光導波路コア3f形成後にこれをクラッド
3gによって埋め込む。更に、光導波路コアと正確に位
置決めされたSiのV溝形成用マスク7を、エッチング
によって光導波路端面13aの形成と同時に形成する。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は、光通信において必要と
される光導波路と光ファイバの高精度無調整結合のため
の光ファイバ実装型光導波路回路及びその製造方法に関
する。
【0002】
【従来の技術】光導波路と光ファイバとの光軸無調整接
続の方法として、従来、Si(シリコン)にV溝を設け
た光ファイバ用ガイドによる方法がある。
【0003】Si基板に石英ガラス系光導波路が形成さ
れている回路において、光導波路と光ファイバの高効率
接続を可能とするものとして、例えば特公昭63-25644号
公報には、Si基板上の溝を形成する位置と光導波路を
形成する位置の位置合わせの調整の誤差を小さくする方
法として、石英ガラス系光導波路上に光導波路回路パタ
ーン化と同時に光ファイバ位置合わせ用ガイド用のパタ
ーン、及びリッジ型光導波路パターンを形成し、石英系
光導波路層パターンをマスクにしてSi基板を適当な深
さにエッチングして、光ファイバ用ガイドとするファイ
バ・ガイド付光回路およびその製造方法が提案されてい
る。
【0004】この従来の技術においては、光導波路層の
ドライエッチングによる導波路パターン幅の減少を正確
に制御すれば、光導波路と光ファイバの光軸の基板面内
方向の位置ずれをフォトリソグラフィ露光用マスクの描
画精度程度に抑えることができる。
【0005】
【発明が解決しようとする課題】図17に示すように、
前記特公昭63-25644号公報に開示された従来のファイバ
・ガイド付光回路及びその製造方法(「従来例」とい
う)では、光導波路コア3f用及び光ファイバガイド2
用のパターンを同時に形成することができる。
【0006】さらに、前記従来例においては、光ファイ
バ高さ調整のためのSiエッチング用のマスクも兼ねる
光ファイバガイド2が、光導波路3の端面形成時に、同
時に形成できるという利点がある。
【0007】しかしながら、前記従来例では、光導波路
コア3fの側面が低屈折率材料のクラッドによって埋め
込まれていず、空気と直に接する構造とされている。一
般に、空気の光導波路コアに対する屈折率差は、クラッ
ド用低屈折率材料のコアに対する屈折率差に比べて遥か
に大きい。
【0008】このため、光導波路機能デバイスの構成に
有利な単一モード光導波路を作製する場合、低屈折率材
料クラッドでコアを完全に埋め込んでいない前記従来例
の構成では、コアを低屈折率材料クラッドに埋め込んで
いる場合に比べて、コアの断面寸法を非常に小さくしな
くてはならない。
【0009】この場合、スポットサイズの違いやビーム
モードプロファイルの非対称性等といったモードフィー
ルドのミスマッチ(不整合)等が原因して、コアを低屈
折率材料クラッドで完全に埋め込んだ場合に比べて、単
一モード光ファイバと高効率に結合させることが困難に
なる。
【0010】また、光導波路コア側面が屈折率差の大き
な空気と接することにより、導波光が光導波路コア側面
の表面形状粗さによる散乱の影響を受けやすくなり、損
失が増大する。
【0011】さらに、前記従来例においては、光ファイ
バの支持として、基板面内方向(水平方向)には、ドラ
イエッチングにより形成された石英系光導波路層からな
る光ファイバガイド2の側面のみとされており、また基
板面垂直方向(高さ方向)には、Si基板に異方性エッ
チングにより形成された溝すなわちSi(100)面1aの
みによって支持されている。
【0012】しかしながら、前記従来例においては、こ
のような支持により、光ファイバの光軸の位置決めがな
されるため、下記に記載するような各種問題点がある。
【0013】ドライエッチングによって形成された石英
系材料からなる光ファイバガイドのパターンの幅は、エ
ッチングが深い場合には、元々のエッチング用マスクの
パターン幅に対して大きく減少する。このことが原因し
て、光ファイバを挟む二つの光ファイバガイド2の間の
幅は設計値に対して大きく拡がる。このため、上記光フ
ァイバガイドを形成しようとする場合、この拡がりをあ
らかじめ想定した補償を含めて設計を行う必要がある。
【0014】しかしながら、実際のエッチングでは誤差
があるため、補償を考慮した設計値よりも実際の光ファ
イバガイド幅が広くなると、光ファイバは基板面内方向
に対して固定支持されていない状態になり、光軸ずれが
生じる。
【0015】また逆に、補償を考慮した設計値よりも実
際の光ファイバガイド幅が狭くなると、光ファイバを光
ファイバガイドの間に挟み込めなくなるという問題を生
じる。
【0016】さらに、光ファイバは、Siエッチングに
より形成されるSi(100)面1aに接して支持されるた
め、基板垂直方向の光ファイバ光軸位置の調整に関して
は、Siのエッチング深さの調整により行わなくてはな
らない。
【0017】従って、Siエッチング深さの設定値から
のずれがそのまま光ファイバ光軸の位置ずれとなる。
【0018】本発明は、このような問題点に鑑みてなさ
れたものであって、本発明の目的は、コアがクラッドに
よって埋め込まれた光導波路に光ファイバを無調整で高
効率に結合する光ファイバ実装型光導波路回路及びその
製造方法を提供することにある。
【0019】
【課題を解決するための手段】前記目的を達成するた
め、本発明は、Si基板上に光導波路と光ファイバを実
装するためのSiのV溝が形成されている光ファイバ実
装型光導波路回路の製造方法において、(a)光導波路コ
ア層の堆積後に光導波路コアパターンとSiのV溝形成
用マスクパターンを同時にパターン化をする工程と、
(b)前記V溝形成用マスクパターンの部分のマスクは残
して光導波路コアパターンの部分のみのマスクを除去す
る工程と、(c)光導波路コアの上面と側面を前記光導波
路コアより屈折率の低い材料で埋め込む工程と、(d)エ
ッチングにより光導波路端面の形成とSiのV溝形成用
マスクとなる光導波路層からなるブロックの形成を同時
に行う工程と、(e)前記ブロックをマスクに用いてSi
の異方性エッチングをする工程と、を有することを特徴
とする光ファイバ実装型光導波路回路の製造方法を提供
する。すなわち、本発明は、Si基板上に光導波路コア
を含む光導波路を設け、Si基板に光ファイバを実装す
るためのSiのV溝が形成される光ファイバ実装型光導
波路回路の製造方法において、光導波路コアとSiのV
溝のパターンとが同一のマスクを用いて形成されること
を特徴の一つとしている。
【0020】本発明においては、光ファイバ支持用V溝
の形成精度を高くする目的で、好ましくは、SiのV溝
形成用マスクとなる光導波路層からなるブロックと前記
Si基板の間に、SiのV溝形成エッチング液にエッチ
ングされにくい材料からなり、且つSiのV溝マスクパ
ターンの形に形成されている層が挿まれており、該層を
SiのV溝形成の際のマスクとして用いるようにしても
よい。
【0021】また、本発明においては、好ましくは、前
記ブロックとSi基板の間に挿入される層がWSiから
成ることを特徴とする。
【0022】さらに、本発明においては、好ましくは、
前記工程(a)の後に、前記光導波路コア層までをエッチ
ングする工程を含むように構成される。
【0023】そして、本発明に係る光ファイバ実装型光
導波路回路の製造方法においては、Si基板上に光導波
路と光ファイバを実装するためのSiのV溝が形成され
ている光ファイバ実装型光導波路回路の製造方法におい
て、(a)光導波路コア層の堆積後に光導波路コアパター
ンとSiのV溝形成用マスクパターンを同時にパターン
化をする工程と、(b)前記V溝形成用マスクパターンの
部分のマスクは残して光導波路コアパターンの部分のみ
のマスクを除去する工程と、(c)前記Si基板のV溝形
成部から光導波路コアの端面に至るまでの領域をカバー
マスクで覆う工程と、(d)前記カバーマスク及び光導波
路領域上に上層クラッド層を成膜し前記光導波路コアを
前記上層クラッド層にて埋め込む工程と、(e)前記カバ
ーマスクを除去し前記SiのV溝形成部の上部に位置す
る前記上層クラッド層を除去する工程と、(f)前記光導
波路コアの上方と側方の前記上層クラッド層を覆うよう
に、光導波路端面形成ドライエッチング用マスクを形成
する工程と、(g)光導波路端面形成と前記SiのV溝形
成用マスクの形成を同時に行う工程と、(h)前記Si基
板にV溝を異方性エッチングによって形成する工程と、
を含むようにしてもよい。
【0024】本発明においては、好ましくは、前記Si
基板に前記V溝よりも深い切断溝を設けて光導波路コア
の端面を整形することを特徴とする。
【0025】本発明は、別の視点において、Si基板上
に光導波路コアを含む光導波路を備え、前記Si基板に
光ファイバを実装するためのSiのV溝を備え、前記光
導波路コアと前記SiのV溝のパターンとが同一のマス
クを用いて形成されて成る光ファイバ実装型光導波路回
路であって、前記光ファイバ実装時に、前記光ファイバ
が前記SiのV溝の側面(111)面に当接して支持される
ことを特徴とする光ファイバ実装型光導波路回路を提供
する。
【0026】本発明に係る光ファイバ実装型光導波路回
路においては、好ましくは、前記光導波路コアが該コア
よりも低屈折率のクラッドにより覆われていることを特
徴とする。
【0027】また、本発明に係る光ファイバ実装型光導
波路回路においては、前記Si基板に前記V溝よりも深
い切断溝を設けたことを特徴とする。
【0028】
【作用】本発明によれば、光導波路コアパターン及び光
ファイバ用のSiのV溝形成用マスクのパターンをフォ
トリソグラフィにおける同一光露光用マスクを用いて同
時に形成し、更に、光導波路端面形成時にSiのV溝形
成のための異方性エッチング用マスクも同時形成する。
【0029】このことにより、前記従来例のように、光
導波路コアパターンと光ファイバ無調整実装用SiのV
溝形成用マスクのパターンの位置合わせを行う必要がな
くなる。
【0030】このため、本発明によれば、SiのV溝(1
11)面で支持される光ファイバと光導波路コアのそれぞ
れの光軸の基板面内方向の位置精度をフォトリソグラフ
ィのマスクパターンの描画精度と同程度にまで著しく向
上することができる。
【0031】また、石英系材料から構成されるSiのV
溝形成用マスクを光導波路層のドライエッチングにより
形成すると、このV溝形成用マスクの間の幅は設計値よ
りも拡がるため、この拡がりをあらかじめ想定した補償
を含めて設計を行う必要がある。しかし、本発明によれ
ば、光ファイバをSiのV溝の(111)面で支持するため
に、上記補償設計に対して、実際のエッチングにおける
誤差により、V溝形成用マスクの間の幅が拡がったとし
ても、基板面内方向に対して光ファイバは固定支持され
る。
【0032】更に、Siのエッチング深さの設計値に対
する誤差によって光ファイバ光軸の基板垂直方向の位置
は変動するが、(111)面のエッチング速度は(100)面に比
べて非常に小さい。このため、本発明においては、この
(111)面で接することによって光ファイバの支持をする
ものであるため、光ファイバ光軸の基板垂直方向の位置
決めはSiのエッチング深さの誤差の影響を受けにくく
なる。
【0033】以上の作用によって、本発明は、従来の方
法に比べて、基板面内方向及び基板垂直方向ともに光導
波路と光ファイバの光軸の位置精度を向上させるもので
ある。
【0034】また、本発明によれば、上層クラッド層堆
積前の工程であるコア層形成の後に、光導波路コア及び
SiのV溝形成用マスクパターンを同時形成してから光
導波路コア層のみをエッチング加工し、さらにクラッド
層を堆積するために、光導波路コアを低屈折率材料クラ
ッドによって完全に埋め込むことができる。
【0035】これによって、本発明によれば、光導波路
コアが上下面及び側面を空気ではなくコアよりわずかに
低屈折率であるクラッドに接することになる。このた
め、スポットサイズやビームモードプロファイルが単一
モード光ファイバのそれに近い単一モードの光導波路を
容易に構成できる。
【0036】従って、本発明においては、光導波路と単
一モード光ファイバとを高効率に結合させることができ
る。また、コア側面の表面形状粗さによる散乱損失もコ
ア側面が空気に接している場合より少なくなる。
【0037】
【実施例】図面を参照して、本発明の実施例を以下に説
明する。
【0038】
【実施例1】図1は本発明の一実施例に係る光ファイバ
実装型光導波路回路の光ファイバ実装前の構造を示す斜
視図である。
【0039】図1を参照して、光導波路コアパターンと
SiのV溝形成用マスクパターンのパターン化を同時に
行なうことによって、基板方向から見て、図1の2つの
V溝部ドライエッチング用マスク4aの線対称軸は、光
導波路コアパターンの中心線と重なるように位置合わせ
して形成されている。
【0040】SiのV溝形成用マスク7は、V溝部ドラ
イエッチング用マスク4aをマスクとして用い、光導波
路部の端面13aは光導波路端面形成ドライエッチング用
マスク4bをマスクとして用いて、ドライエッチングに
より同時に形成される。
【0041】SiのV溝形成用マスク7は、コア層3
b、下層クラッド層3dと、V溝部ドライエッチング用
マスク4aと、から構成されている。
【0042】図中3gはクラッド層を示し、下層クラッ
ド層3dと上層クラッド層3eとからなる。
【0043】光導波路コア3fの断面寸法は、例えば5
×5μm程度とされ、コアよりわずかに低屈折率(光導
波路コアのクラッドに対する比屈折率差が例えば0.5
%)であるクラッド層3gに周囲が接している。
【0044】本実施例においては、このような構成によ
り、スポットサイズやビームモードプロファイルが単一
モード光ファイバのそれに近い単一モードの光導波路を
容易に構成できる。
【0045】このため、空気とコア側面が直接接する場
合に比べて、光導波路と単一モード光ファイバとを高効
率に結合させることができる。また、光導波路コア3f
の側面の表面形状粗さによる散乱損失も光導波路コア側
面が空気に接している場合より少なくなる。
【0046】図2は、光ファイバ実装型光導波路回路の
実施例において、光ファイバ6がSiのV溝5へ実装さ
れた構造を示している。すなわち図2は、図1の光ファ
イバ実装型光導波路回路におけるSiのV溝5に光ファ
イバを実装して、光ファイバの光軸方向に垂直に切った
断面図に相当し、図1の矢線A方向からみたX−X´線
の断面図である。
【0047】図2を参照して、V溝部ドライエッチング
用マスク4aによってエッチング加工形成した石英系ガ
ラスの光導波路層からなるブロックは、光ファイバ固定
用ガイドとしてではなく、光ファイバ無調整固定実装用
のSiのV溝5をエッチングによって形成するためのマ
スクとして用いられている。
【0048】図2に示すように、光ファイバ6はV溝の
Si(111)面1bによって支持されている。
【0049】図3〜図9は、図1の実施例の光ファイバ
実装型光導波路回路の製造方法の一実施例の工程を示す
図である。
【0050】図3を参照して、光導波路コアパターン9
とSiのV溝形成用マスクパターン8のそれぞれの形状
にパターン化されたマスク(光導波路コア形成ドライエ
ッチング用マスク4cとV溝部ドライエッチング用マス
ク4a)がコア層(「光導波路コア層」ともいう)3b
の上に一括形成される。
【0051】このため、2つのSiのV溝形成用マスク
パターン8の線対称軸と光導波路コアパターン9の中心
線は完全に重なっている。
【0052】より詳細には、図3を参照して、まず、(1
00)面方位のSi基板1上に、例えばP、Bを含んだ石
英ガラスからなる下層クラッド層3d(厚さは例えば10
μm)をCVD法や火炎堆積法等により成膜し(工程
2)、下層クラッド層3dの上に例えばP、B、Geを
含んだ石英ガラスからなるコア層3b(厚さは例えば5
μm)をCVD法や火炎堆積法等により成膜する(工程
3)。
【0053】次に、コア層3b上に例えばCr等の層を
スパッタ法または蒸着等により成膜する(工程4)。
【0054】その後、フォトレジストを塗布し(工程
5)、レーザ描画やフォトリソグラフィ等による方法を
用いて、光導波路コア形成ドライエッチング用マスク4
cとV溝部ドライエッチング用マスク4aを一括して形
成する(工程6)。
【0055】この場合、前記工程6で形成されるマスク
は、例えばCr層とその上層のフォトレジスト層とから
なる。このマスクは、フォトリソグラフィ等による方法
によってフォトレジストを所望の形にパターン化した後
に、該パターンを用いて、フォトレジストの下のCr層
をCrエッチング液によりパターン化することにより形
成することができる。
【0056】図4を参照して、CF系ガス等による反応
性イオンドライエッチング等により光導波路のコア層3
bがエッチングされる(工程7)。
【0057】この結果、前記の光導波路コア形成ドライ
エッチング用マスク4cの下には光導波路コア3fが形
成され、またV溝部ドライエッチング用マスク4aの下
のコア層3bもSiのV溝形成用マスクパターン8の形
に同時にエッチング加工される。
【0058】次に、前記工程7のドライエッチングに用
いたマスクのうち、V溝部ドライエッチング用マスク4
aはそのまま残して、光導波路コア形成ドライエッチン
グ用マスク4cを除去する(工程8)。
【0059】その後、例えばP、Bを含んだ石英ガラス
からなる上層クラッド層3e(例えば10μm)をCVD
法や火炎堆積法等により成膜する(工程9)。
【0060】この結果、図5に示すように、光導波路コ
ア3fはコアよりわずかに屈折率の低いクラッド材によ
って埋め込まれる。
【0061】図5〜図7はいずれもこの様子を説明する
図である。図5は斜視図、図6は図5の矢線A方向から
みた断面を示す図であり、図7は図5の矢線B方向から
みた断面を示す図である。
【0062】次に、図8を参照して、工程9の後、光導
波路コア3fの上方に接する上層クラッド層3i及び光
導波路コア3fの側方の上層クラッド層3jを覆うよう
にして、図に示すような位置に、光導波路端面形成ドラ
イエッチング用マスク4bを設ける(工程10)。
【0063】光導波路端面形成ドライエッチング用マス
ク4bの形成には、前記工程4、5、6と同様の手法を
用いる。
【0064】また、このマスクの形成位置はあまり高精
度である必要はない。すなわち、マスクの境界線が目的
とする光導波路コアの端面の位置とほぼ重なる程度の精
度で充分である。ただし、次の工程11のエッチングによ
って光導波路コア3fの端面が上層クラッド層3eの外
に露出しなくてはならないため、マスクの境界線をやや
光導波路コア3fの側にずらすようにしてもよい。
【0065】次に、反応性イオンドライエッチング等に
より、前工程10で設けた光導波路端面形成ドライエッチ
ング用マスク4bに覆われていない部分の上層クラッド
層3e及び下層クラッド層3dを除去する(工程11)。
【0066】その際、V溝部ドライエッチング用マスク
4aの下のコア層3bと下層クラッド層3dは除去され
ずにそのまま残る。
【0067】この結果、図9に示すように、光導波路の
端面13aが形成されると同時に、2つのSiのV溝形成
用マスク7も光導波路コア3fの位置に対して高精度に
位置決めされた状態(すなわち、光導波路コア3fの中
心軸線が2つのSiのV溝形成用マスク7の鏡映面に含
まれている状態)で形成される。
【0068】この時点で、V溝形成エッチングされるべ
き場所のSi(100)面1aが露出している状態となるた
め、前記したSiのV溝形成用マスク7を用いてKOH
等のエッチング液によるSi基板1の異方性エッチング
を行なう(工程12)。
【0069】その結果、光導波路コア3fと光軸の基板
面内方向の位置が一致したSiのV溝5が形成され、図
1に示すような光ファイバ実装型光導波路回路が作られ
る。
【0070】上記実施例では、工程8において、光導波
路コア3f上の光導波路コア形成ドライエッチング用マ
スク4cを除去しているが、この除去は以下のようにし
て行えばよい。例えば、V溝部ドライエッチング用マス
ク4aの上部分だけを厚膜のレジスト等で覆い、工程4
において、一例としてCrの層を用いた場合には、Cr
エッチャントによってCr層を除去するように行えばよ
い。
【0071】また、工程7の反応性イオンドライエッチ
ングに用いたマスクを全て除去してしまうと、SiのV
溝形成用マスク7となるように加工形成されるべき箇所
の石英ガラス系光導波路層(コア層3b、下層クラッド
層3d)までもが、工程11で再び反応性イオンドライエ
ッチングする際に、一緒にエッチングされて無くなって
しまう。そのため、工程8のマスク除去においては、V
溝部ドライエッチング用マスク4aを除去しないで必ず
残しておくことが不可欠とされる。
【0072】このようにして形成された光ファイバ実装
型光導波路回路は、図2に示すように、SiのV溝5の
Si(111)面1bにて、光ファイバを支持する。この結
果、Si基板1の面内方向及び基板垂直方向双方とも光
導波路コア3fに対して高精度に光ファイバを無調整で
固定実装することが可能となり、且つ光導波路コア3f
がコアよりわずかに屈折率の低い材料のクラッド3g層
にて埋め込まれた構造とされる。
【0073】
【実施例2】図10及び図11は、前記第1の実施例と
は部分的に異なる、本発明に係る製造方法の別の実施例
の工程を示す図である。図12は本実施例に係る製造工
程の光ファイバ実装型光導波路回路の構成を示す斜視図
である。
【0074】本実施例においては、前記第1の実施例の
工程8の後に、図10(a)に示すように、SiのV溝
形成部14から光導波路コア3fの端面に至るまでの部分
を厚くカバーマスク10で覆う(工程A)。
【0075】図10(b)を参照して、次に上層クラッ
ド層3eを成膜し、光導波路コア3fをこれより僅かに
屈折率の低いクラッド材料によって図に示すような状態
で埋め込む(工程B)。
【0076】図10(c)を参照して、その後、このカ
バーマスク10を除去することによるリフトオフの効果に
よってSiのV溝形成部の上部に位置する上層クラッド
層3eを除去する(工程C)。
【0077】さらに、光導波路コア3fの上方に接する
上層クラッド層3i、及び光導波路コア3fの側方の上
層クラッド層3jを覆うように、図11(d)、図12
に示すように、光導波路端面形成ドライエッチング用マ
スク4bを設ける(工程10´)。
【0078】そして、図11(e)に示すように、反応
性イオンドライエッチング等により、光導波路端面形成
とSiのV溝形成用マスク7の形成を同時に行い(工程
11´)、最後に、V溝を異方性エッチングによって形成
する(工程12´)。
【0079】
【実施例3】なお、石英系ガラスによって光導波路を構
成する場合、前記した工程12におけるV溝形成時には、
光導波路部の端面13aもKOH等のエッチング液により
多少のエッチングを受ける。
【0080】このため、光導波路端面形成ドライエッチ
ング用マスク4bの下にアンダーカットを生じ、また光
導波路部の端面13aも平坦でなくなる可能性がある。
【0081】さらに、異方性エッチングによって現われ
るSi(111)面のうち、光導波路の端面13aが縁となっ
ている(111)面に光ファイバ端がぶつかることによっ
て、光ファイバ端を光導波路部の端面13aに完全に突き
当てることができない。
【0082】このような問題は、図13に示すように、
V溝よりも深い切断溝15をダイシングソー等で設ける
(工程13)ことによって、光導波路コア3fの端面を整
形することにより解決できる。
【0083】図13を参照して、破線で示すV溝よりも
深い切断溝15を設けることにより、前記第2の実施例に
おける工程Aにおけるカバーマスク、及び前記第1、第
2の工程10、10´における光導波路端面形成ドライエッ
チング用マスク4bの形成には、精度が要求されない。
【0084】
【実施例4】また別の問題として、Siのエッチング中
に石英系ガラス光導波路層がKOH等のエッチング液に
よって浸食されるため、図9において、SiのV溝形成
用マスク7が後退する。
【0085】このため、SiのV溝5の形成位置(図1
参照)に誤差が生じ、この誤差はV溝幅の拡がりとなっ
て現れる。
【0086】そこで、上記誤差を軽減する方法として、
SiのV溝形成用マスク7として、V溝部ドライエッチ
ング用マスク4aの層、コア層3b、下層クラッド層3
dのみからなる構造の代わりに、図14に示すように、
タングステンシリサイドWSi等からなる薄膜層11がS
i基板1と光導波路の下層クラッド層3dの間に挿まれ
た構造を用いることもできる。
【0087】上記のWSi等の薄膜層11は、KOH等の
Siの異方性エッチング液にはエッチングされにくく、
SiのV溝形成のための直接のマスクとなる。
【0088】このWSi等の薄膜層11は、例えば光導波
路クラッド層堆積前にスパッタ法等によって成膜するこ
とによって形成する。
【0089】上記のように、WSi等の薄膜層11が、S
i基板1と下層クラッド層3dとの間に挿まれた構造と
する場合、異方性エッチングによりSi基板1にV溝5
を形成する前の段階で、WSi等の薄膜層11がV溝形成
エッチングの直接のマスクとなるようにV溝形成マスク
の形にパターン化されて、V溝が掘られる部分のSi基
板1が露出していなくてはならない。
【0090】WSi等の薄膜層11のパターン化に関して
は、1つの方法としては、工程11の上層クラッド層3e
及び下層クラッド層3dの反応性イオンドライエッチン
グに引き続いて、適当なエッチャントを用いてWSi等
の薄膜層11をエッチングしてパターン化する(工程
E)。例えば、Arイオン等を用いてドライエッチング
する方法がある。この場合、基本的には図3から図9を
参照して説明したものと同じような製造方法が用いられ
る。
【0091】図14乃至図16は、WSi等の薄膜層11
がSi基板1と下層クラッド層3dとの間に挿まれた構
成において、前記第1の実施例とは別の方法によってS
iのV溝形成用マスクを形成する製造方法の工程図であ
る。
【0092】すなわち、前記第1の実施例の工程7にお
けるコア層3bの反応性イオンドライエッチングの時
に、コア層3bだけでなくその下の下層クラッド層3d
も図14(h)に示すようにエッチングし(工程H)、
引き続いて図14(i)に示すように、適当なエッチャ
ント(例えばArイオン等)を用いてWSi等の薄膜層
11のパターン化エッチングをする(工程I)。
【0093】後者の方法の場合、このエッチングの後、
光導波路コア形成ドライエッチング用マスク4cを除去
して図15(j)に示すようなものにする(工程J)。
【0094】次に、図15(k)に示すように、Siの
V溝形成部14から光導波路コア3fの端面までの部分を
厚くカバーマスク10で覆って(工程K)、さらに上層ク
ラッド層3eを成膜する(工程L)。
【0095】この結果、光導波路コア3fが、コアより
わずかに屈折率の低い下層クラッド層3d及び上層クラ
ッド層3eによって、図15(l)のように埋め込まれ
る。
【0096】その後、図16(m)に示すように、カバ
ーマスク10を除去することによって、SiのV溝形成部
の上部の上層クラッド層3eをリフトオフ除去する(工
程M)。
【0097】そして、図16(n)に示すように、光導
波路端面形成ドライエッチング用マスク4bで光導波路
コア3fの上部の上層クラッド層3eを覆って(工程
N)、反応性イオンドライエッチング等により、光導波
路端面形成とSi異方性エッチング用マスクの形成を同
時に行う(工程O、図15(o)参照)。
【0098】この後のSiの異方性エッチングによって
V溝形成をする時に光導波路の端面も多少のエッチング
を受ける。
【0099】このことに関しては、WSiなどの薄膜層
がSi基板と下層クラッド層の間に挿まれていない構造
についての実施例において述べたのと同様の処理をすれ
ばよい。
【0100】すなわち、図13に示すように、V溝より
も深い切断溝15をダイシングソー等で設けることによっ
て光導波路コア3fの端面を整形すればよい(工程1
3)。この場合、工程10、工程K、工程Nのマスク形成
には精度を要求しない。
【0101】なお、前記の方法とは部分的に異なる方法
として、前記工程Mにおけるカバーマスク10の除去の
後、工程Nにおける光導波路端面形成ドライエッチング
用マスク4bの形成や、工程Oにおける反応性イオンド
ライエッチングの工程を経ずに、SiのV溝形成エッチ
ングを行い、それに引き続いてダイシングソー等により
光導波路端面を整形する。
【0102】このようにすれば、反応性イオンドライエ
ッチングがコア形成時の1回で済むという工程簡略化の
利点がある。
【0103】なお、前記工程12のSiのV溝形成の異方
性エッチングに用いるエッチング液としては、KOHの
他に、NaOH、CsOH、NH3OH、N24、エチ
レンジアミン、ヒドラジン等が用いられる。
【0104】以上本発明を上記各実施例に即して説明し
たが、本発明は、上記態様にのみ限定されるものでなく
本発明の原理に準ずる各種態様を含む。
【0105】
【発明の効果】以上説明したように、本発明(請求項
1)によれば、光ファイバの石英軽ガラス光導波路回路
への無調整実装において、従来の方法に比べて基板面内
方向及び基板垂直方向ともに光導波路と光ファイバの光
軸の位置精度を向上させることができる。このため、本
発明によれば、光導波路と光ファイバの無調整結合にお
いて損失を低減できるという効果を有する。
【0106】また、本発明によれば、上層クラッド層堆
積前の工程であるコア層形成の後に、光導波路コア及び
SiのV溝形成用マスクパターンを同時形成してから光
導波路コア層のみをエッチング加工し、さらにクラッド
層を堆積するため、光導波路コアを低屈折率材料クラッ
ドによって完全に埋めこむことができる。これによっ
て、光導波路コアが上下面及び側面を空気ではなくコア
よりわずかに低屈折率であるクラッドに接することにな
る。
【0107】このため、本発明によれば、スポットサイ
ズやビームモードプロファイルが単一モード光ファイバ
のそれに近い単一モードの光導波路を容易に構成するこ
とができる。その結果、本発明によれば、光導波路に単
一モード光ファイバを高効率に結合させることができ
る。また、本発明によれば、コア側面の表面形状粗さに
よる散乱損失もコア側面が空気に接している場合より少
なくなる。
【0108】また、本発明(請求項2)によれば、Si
のV溝形成用マスクとなる光導波路層からなるブロック
とSi基板の間に、SiのV溝形成エッチング液にエッ
チングされにくい材料からなる薄膜層を挿入することに
より、SiのV溝の溝幅の拡りが抑止され、光ファイバ
支持用V溝の形成精度を高くするという効果を有する。
【0109】さらに、本発明(請求項5)に従い、Si
基板のV溝形成部から光導波路コアの端面に至るまでの
領域をカバーマスクで覆うようにして製造した場合に
も、上記と同様な効果が達成される。
【0110】そして、本発明(請求項6)によれば、V
溝よりも深い切断溝を設けた構成により、例えばカバー
マスク、光導波路端面形成ドライエッチング用マスクの
形成に要求される精度が緩和される。
【0111】本発明の光ファイバ実装型光導波路回路
(請求項7)によれば、SiのV溝(111)面で支持され
る光ファイバと光導波路コアのそれぞれの光軸の基板面
内方向の位置精度をフォトリソグラフィのマスクパター
ンの描画精度と同程度にまで著しく向上することが可能
とされ、光導波路と光ファイバの無調整結合において損
失を低減できるという効果を有する。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の光ファイバ実装型光導波路回路の一実
施例の光ファイバ実装前の構成を示す斜視図である。
【図2】図1の光ファイバ実装型光導波路回路の実施例
において光ファイバのSiのV溝への実装の様子を示す
図であり、図1の矢線AからみたX−X´線の断面図に
対応する。
【図3】本発明の光ファイバ実装型光導波路回路の製造
方法の一実施例の工程を順に示した図である。
【図4】本発明の光ファイバ実装型光導波路回路の製造
方法の一実施例の工程を順に示した図である。
【図5】本発明の光ファイバ実装型光導波路回路の製造
方法の一実施例の工程を順に示した図である。
【図6】図5の矢線A方向からみた断面を示す図であ
る。
【図7】図5の矢線B方向からみた断面を示す図であ
る。
【図8】本発明の光ファイバ実装型光導波路回路の製造
方法の一実施例の工程を順に示した図である。
【図9】本発明の光ファイバ実装型光導波路回路の製造
方法の一実施例の工程を順に示した図である。
【図10】本発明の光ファイバ実装型光導波路回路の製
造方法の第2の実施例の工程を順に示す図である。
【図11】本発明の光ファイバ実装型光導波路回路の製
造方法の第2の実施例の工程を順に示す図である(図1
0の続き)。
【図12】本発明の第2の実施例に係る光ファイバ実装
型光導波路回路の構成を示す斜視図である。
【図13】本発明の光ファイバ実装型光導波路回路の第
3の実施例に係る、端面近傍に設ける切断溝を説明する
図である。
【図14】本発明の光ファイバ実装型光導波路回路の製
造方法の第4の実施例の工程を順に示す図である。
【図15】本発明の光ファイバ実装型光導波路回路の製
造方法の第4の実施例の工程を順に示す図である。
【図16】本発明の光ファイバ実装型光導波路回路の製
造方法の第4の実施例の工程を順に示す図である。
【図17】従来のファイバ・ガイド付光回路の構成を示
す斜視図である。
【符号の説明】
1 Si基板 1a Si(100)面 1b Si(111)面 2 光ファイバガイド 3 光導波路 3a クラッド層 3b コア層 3c バッファー層 3d 下層クラッド層 3e 上層クラッド層 3f 光導波路コア 3g クラッド層 3i 光導波路コアの上に設置する上層クラッド層 3j 光導波路コアの側面の上層クラッド層 4a V溝部ドライエッチング用マスク 4b 光導波路端面形成ドライエッチング用マスク 4c 光導波路コア形成ドライエッチング用マスク 5 SiのV溝 5a SiのV溝最底部 6 光ファイバ 7 SiのV溝形成用マスク 8 SiのV溝形成用マスクパターン 9 光導波路コアパターン 10 カバーマスク 11 SiのV溝形成エッチング液にエッチングされにく
いWSi等の薄膜 12 光ファイバ用V溝部 13 光導波路部 13a 光導波路部の端面 14 SiのV溝形成部 15 切断溝
─────────────────────────────────────────────────────
【手続補正書】
【提出日】平成6年11月21日
【手続補正1】
【補正対象書類名】明細書
【補正対象項目名】請求項5
【補正方法】変更
【補正内容】

Claims (9)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】Si基板上に光導波路と光ファイバを実装
    するためのSiのV溝が形成されている光ファイバ実装
    型光導波路回路の製造方法において、 (a) 光導波路コア層の堆積後に光導波路コアパターン
    とSiのV溝形成用マスクパターンを同時にパターン化
    をする工程と、 (b) 前記V溝形成用マスクパターンの部分のマスクは
    残して光導波路コアパターンの部分のみのマスクを除去
    する工程と、 (c) 光導波路コアの上面と側面を前記光導波路コアよ
    り屈折率の低い材料で埋め込む工程と、 (d) エッチングにより光導波路端面の形成とSiのV
    溝形成用マスクとなる光導波路層からなるブロックの形
    成を同時に行う工程と、 (e) 前記ブロックをマスクに用いてSiの異方性エッ
    チングをする工程と、 を有することを特徴とする光ファイバ実装型光導波路回
    路の製造方法。
  2. 【請求項2】SiのV溝形成用マスクとなる光導波路層
    からなるブロックと前記Si基板との間に、SiのV溝
    形成エッチング液にエッチングされにくい材料からな
    り、且つSiのV溝マスクパターンの形に形成されてい
    る層が挿まれており、該層をSiのV溝形成の際のマス
    クとして用いることを特徴とする請求項1記載の光ファ
    イバ実装型光導波路回路の製造方法。
  3. 【請求項3】前記ブロックとSi基板の間に挿入される
    層がWSiから成ることを特徴とする請求項2記載の光
    ファイバ実装型光導波路回路の製造方法。
  4. 【請求項4】前記工程(a)の後に、前記光導波路コア層
    までをエッチングする工程を含むことを特徴とする請求
    項1記載の光ファイバ実装型光導波路回路の製造方法。
  5. 【請求項5】Si基板上に光導波路と光ファイバを実装
    するためのSiのV溝が形成されている光ファイバ実装
    型光導波路回路の製造方法において、 (a) 光導波路コア層の堆積後に光導波路コアパターン
    とSiのV溝形成用マスクパターンを同時にパターン化
    をする工程と、 (b) 前記V溝形成用マスクパターンの部分のマスクは
    残して光導波路コアパターンの部分のみのマスクを除去
    する工程と、 (c) 前記Si基板のV溝形成部から光導波路コアの端
    面に至るまでの領域をカバーマスクで覆う工程と、 (d) 前記カバーマスク及び光導波路領域上に上層クラ
    ッド層を成膜し前記光導波路コアを前記上層クラッド層
    にて埋め込む工程と、 (e) 前記カバーマスクを除去し前記SiのV溝形成部
    の上部に位置する前記上層クラッド層を除去する工程
    と、 (f) 前記光導波路コアの上方と側方の前記上層クラッ
    ド層を覆うように、光導波路端面形成ドライエッチング
    用マスクを形成する工程と、 (g) 光導波路端面形成と前記SiのV溝形成用マスク
    の形成を同時に行う工程と、 (h) 前記Si基板にV溝を異方性エッチングによって
    形成する工程と、 を含むことを特徴とする光ファイバ実装型光導波路回路
    の製造方法。
  6. 【請求項6】前記Si基板に前記V溝よりも深い切断溝
    を設けて光導波路コアの端面を整形することを特徴とす
    る請求項1〜4のいずれか一に記載の光ファイバ実装型
    光導波路回路の製造方法。
  7. 【請求項7】Si基板上に光導波路コアを含む光導波路
    を備え、前記Si基板に光ファイバを実装するためのS
    iのV溝を備え、前記光導波路コアと前記SiのV溝の
    パターンとが同一のマスクを用いて形成されて成る光フ
    ァイバ実装型光導波路回路であって、 前記光ファイバ実装時に、前記光ファイバが前記Siの
    V溝の側面(111)面に当接して支持されることを特徴と
    する光ファイバ実装型光導波路回路。
  8. 【請求項8】前記光導波路コアが該コアよりも低屈折率
    のクラッドにより覆われていることを特徴とする請求項
    7記載の光ファイバ実装型光導波路回路。
  9. 【請求項9】前記Si基板に前記V溝よりも深い切断溝
    を設けたことを特徴とする請求項7記載の光ファイバ実
    装型光導波路回路。
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