JP2982861B2 - 光結合器及びその製造方法 - Google Patents

光結合器及びその製造方法

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JP2982861B2 JP11670196A JP11670196A JP2982861B2 JP 2982861 B2 JP2982861 B2 JP 2982861B2 JP 11670196 A JP11670196 A JP 11670196A JP 11670196 A JP11670196 A JP 11670196A JP 2982861 B2 JP2982861 B2 JP 2982861B2
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Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、光結合器及びその
製造方法に関し、特に、光ファイバが無調整実装により
結合される光導波路を有する光結合器とその製造方法に
関する。
【0002】
【従来の技術】近年の光ファイバ通信ネットワークの発
展に伴い、光信号の処理を行うネットワークノードの基
本構成要素の1つである光導波路デバイスとこれら光導
波路デバイス間を結ぶ光ファイバとの高効率の光結合は
ますます重要になってきている。
【0003】光導波路と光ファイバの最も一般的な結合
方法としては、結合効率をモニターしながら微動治具に
よって光ファイバ光軸の調芯を行い、接着剤によって固
定する方法がある。これに対して、光軸調整作業の除
去、一括処理による量産性、外力等による光軸精度の時
間経過に対する信頼性向上等を目的として、従来より、
光ファイバの光導波路への無調整実装方法が研究開発さ
れてきた。例えば、特開平4−52606号公報や特開
平6−347655号公報などに示されるように、(0
01)Si基板などの上に光導波路を形成し、基板の異
方性エッチングを行うことによって同一基板上に光ファ
イバガイド用の所望の深さのV溝を形成する方法であ
る。この溝を構成する(111)面による光ファイバの
支持及びこの後の工程である光ファイバの接着を行うこ
とによって光ファイバの調芯作業無しで光ファイバが光
導波路に対して最適な位置で固定される。
【0004】この技術では、通常、Siからなる基板1
の面方位としては〈001〉を用いる。このとき、図2
3(a)及び(b)のように角度が〈110〉方向に目
合わせされた溝形成用マスクを用いて異方性エッチング
によって形成されるV溝804は2つの(111)面8
02a,802bにより構成され、さらに光導波路に相
対する溝の終端にも(111)面803a,803bか
らなる溝が形成されている。光導波路が形成された同一
基板に光導波路と位置合わせ形成された前記V溝の(1
11)面802a,802bによって光ファイバは支持
されるため、煩雑な光軸調整(調芯)作業の必要がな
く、かつ安定に光導波路と結合される。
【0005】
【発明が解決しようとする課題】光導波路形成(00
1)Si基板の異方性エッチングによるV溝を用いた光
ファイバと光導波路の結合方法は上記のいくつかの利点
と同時に、以下に述べるような問題を有する。光導波路
を形成する基板1としてSi(001)基板を用い、こ
れの異方性エッチングによって光ファイバ実装用のV溝
を形成する場合、光導波路に相対するV溝の終端にも図
23のように光導波路終端面13aに(111)面80
3aが形成される。この結果、この(111)面803
aが障害となって光ファイバ終端面12を光導波路終端
面13aに接近させることができないため、光導波路と
光ファイバの完全な突き合わせによる高効率な光結合を
行うことができない問題が発生する。これを防ぐための
1つの方法として、図23(b)のようにV溝形成部
7′と光導波路形成部6の間にダイシングソーなどを用
いて機械的に切断溝801を設けて、上記の(111)
面のSiを除去する必要があった。
【0006】本発明の目的は、調芯作業なしに光ファイ
バを光導波路に高効率にかつ信頼性良く光結合できる光
結合器を提供し、光ファイバ通信ネットワークにおける
低コストな光デバイスを実現することにある。
【0007】本発明のもう一つの目的は、上述の光結合
器を機械的な方法を用いることなくウェハプロセスによ
る一括処理のみによって製造する方法を提供し、光ファ
イバ通信ネットワークにおける低コストな光デバイスを
実現することにある。
【0008】
【課題を解決するための手段】本発明によれば、主面を
有する基板と、前記主面の第1の所定の領域上に形成さ
れた光導波路と、前記主面の第2の所定の領域に形成さ
れ、前記光導波路の光軸に平行な方向に延在し、光ファ
イバの一端を前記光導波路の一端に、前記光ファイバの
光軸が前記光導波路の光軸に一致した状態に結合させる
ように、前記光ファイバをガイドする光ファイバガイド
溝とを有する光結合器において、前記第1及び前記第2
の所定の領域に挟まれた前記主面の第3の所定の領域に
形成され、前記光導波路の前記一端の下方で前記光ファ
イバガイド溝の延在方向と交差する一つの内側面を有す
る溝を有し、前記内側面には、前記主面に対する斜めの
傾きを有する複数の平面からなる光導波路方向へのくぼ
みが形成されており、前記溝の残りの面も前記主面に対
する斜めの傾きを有する複数の平面からなることを特徴
とする光結合器が得られる。
【0009】
【0010】また本発明によれば、主面を有する基板
と、前記主面の第1の所定の領域上に形成された光導波
路と、前記主面の第2の所定の領域に形成され、前記光
導波路の光軸に平行な方向に延在し、光ファイバの一端
を前記光導波路の一端に、前記光ファイバの光軸が前記
光導波路の光軸に一致した状態に結合させるように、前
記光ファイバをガイドする光ファイバガイド溝とを有す
る光結合器を製造する方法において、前記第1の所定の
領域上に前記光導波路を形成する工程と、前記第1及び
前記第2の所定の領域に挟まれた前記主面の第3の所定
の領域に、前記光ファイバガイド溝の延在方向と交差す
る凹型の予備溝を形成する工程と、前記凹型の予備溝を
形成した後に、前記第2の所定の領域に前記光ファイバ
ガイド溝を形成するのと同一のエッチング工程にて、前
記凹型の予備溝に、前記光導波路の前記一端の下方で前
記光ファイバガイド溝の延在方向と交差する一つの内側
面を有する溝を新たに形成する工程とを含み、前記新た
に形成する溝は前記主面に対する斜めの傾きを有する複
数の平面からなる光導波路方向へのくぼみが前記内側面
に形成された状態になるように形成されることを特徴と
する光結合器の製造方法が得られる。
【0011】
【0012】
【発明の実施の形態】次に本発明の実施例について図面
を参照して説明する。
【0013】図1及び図2を参照すると、本発明の第1
の実施例による光結合器は、主面を有する基板(1)
と、前記主面の第1の所定の領域上に形成された光導波
路(2、3、15等)と、前記主面の第2の所定の領域
に形成され、光導波路(2、3、15等)の光軸に平行
な方向(14)に延在し、光ファイバ(11)の一端を
光導波路(2、3、15等)の一端に、光ファイバ(1
1)の光軸が光導波路(2、3、15等)の光軸に一致
した状態に結合させるように、光ファイバ(11)をガ
イドする光ファイバガイド溝(5)とを有する光結合器
において、前記第1及び前記第2の所定の領域に挟まれ
た主面の第3の所定の領域に形成され、光導波路(2、
3、15等)の前記一端の下方で光ファイバガイド溝
(5)の延在方向と交差する一つの内側面を有する溝
(8)を有している。前記内側面には、前記主面に対す
る斜めの傾きを有する複数の平面(10a及び10b)
からなるくぼみが形成されている。
【0014】この光結合器の製造方法は、後に詳述する
ように、基板(1)の主面の前記第1の所定の領域上に
光導波路(2、3、15等)を形成する工程(図9)
と、前記第1及び前記第2の所定の領域に挟まれた前記
主面の第3の所定の領域に、光ファイバガイド溝(5)
の延在方向と交差する凹型の溝(図2(a)及び図10
の100)を形成する工程(図10)と、前記第2の所
定の領域に光ファイバガイド溝(5)を形成すると共
に、前記凹型の溝(100)に、光導波路(2、3、1
5等)の前記一端の下方で光ファイバガイド溝(5)の
延在方向と交差する一つの内側面を有する溝(8)を、
前記内側面に、前記主面に対する斜めの傾きを有する複
数の平面(10a及び10b)からなるくぼみが形成さ
れた状態に、形成する工程(図12)とを含んでいる。
【0015】図3を参照すると、本発明の第2の実施例
による光結合器は、図1の溝(8)の代りに、へこみ
(31)が形成されている。即ち、この光結合器は、主
面を有する基板(1)と、前記主面の第1の所定の領域
上に形成された光導波路(15等)と、前記主面の第2
の所定の領域に形成され、光導波路(15等)の光軸に
平行な方向(14)に延在し、光ファイバ(11)の一
端を光導波路(15等)の一端に、光ファイバ(11)
の光軸が光導波路(15等)の光軸に一致した状態に結
合させるように、光ファイバ(11)をガイドする光フ
ァイバガイド溝(5)とを有する光結合器において、前
記第1及び前記第2の所定の領域に挟まれた主面の第3
の所定の領域に形成され、光導波路(15等)の前記一
端の下方で光ファイバガイド溝(5)の延在方向と交差
する一つの内側面を有するへこみ(31)を有してい
る。前記内側面には、前記主面に対する斜めの傾きを有
する複数の平面(33a及び33b)からなるくぼみが
形成されている。
【0016】この光結合器の製造方法は、前記第1及び
前記第2の所定の領域に挟まれた前記主面の第3の所定
の領域に、光ファイバガイド溝(5)の延在方向と交差
する凹型のへこみ(図3(b)の100´)を、凹型の
溝(図2(a)及び図10の100)の代りに、形成す
る工程と、前記第2の所定の領域に光ファイバガイド溝
(5)を形成すると共に、前記凹型のへこみ(図3
(b)の100´)に、光導波路(15等)の前記一端
の下方で光ファイバガイド溝(5)の延在方向と交差す
る一つの内側面を有するへこみ(31)を、前記内側面
に、前記主面に対する斜めの傾きを有する複数の平面
(33a及び33b)からなるくぼみが形成された状態
に、形成する工程とを含んでいる点を除けば、図1の光
結合器の製造方法と同じである。
【0017】図1及び図3の光結合器においては、後に
詳述するように、基板1はSiであり、主面が(00
1)面であり、くぼみの前記複数の平面がそれぞれ(1
11)面である。また、光導波路は例えば石英系ガラス
材料からなる。
【0018】次に図1の光結合器を詳細に説明する。
【0019】(001)Siなどの基板1の上にコア2
及びクラッド3からなる光導波路が形成されており、光
導波路コア終端面4が露出している。さらに基板1上に
光ファイバガイド溝5が形成され、光導波路形成部6と
光ファイバガイド溝形成部7の間に光導波路終端溝8が
設けられている。光ファイバガイド溝5は2つのSi
(111)面9a,9bから構成され、また光導波路終
端溝8は4つのSi(111)面10a,10b,10
c,10dから構成され光軸方向14にくびれた形状で
ある。
【0020】図2は、図1の光結合器において光ファイ
バと光導波路の結合時における位置関係、及び光ファイ
バ、光導波路や溝の寸法などの関係を説明するための図
(図2(a)は光ファイバ光軸長手方向での断面図、図
2(b)は光ファイバ光軸直交方向での断面図)であ
る。(Si)基板1の上に形成されたV字状の光ファイ
バガイド溝5の(111)面9a,9bで支持される光
ファイバ11の終端面12は光導波路終端側の(11
1)面10bにぶつからないため、光導波路の終端面1
3aに接近させることができる。点線は、製造方法の1
つとして、Si基板の異方性エッチングの前に、光導波
路形成部6と光ファイバガイド溝形成部7の間にドライ
エッチング等の方法によってトレンチ状の予備溝(凹型
の溝)100を設ける場合のその予備溝100の形状・
深さを示している。この予備溝100の深さd1 は、光
ファイバ11の外径を2R,光導波路コア光軸の高さを
h,異方性エッチングによって〈001〉方向にエッチ
ングの行われる最大深さをd,(111)面と(10
0)面の成す角度をθ、(111)面と(100)面1
5のエッチング速度比を1:pとしたときに、d1 ≧R
−h−d/p/cosθを満たす必要がある。
【0021】次に図3の光結合器を詳細に説明する。
【0022】図3(a)はこの光結合器の斜視図、図3
(b)はこの光結合器に光ファイバ11を実装し光導波
路に突き合わせ結合させた状態における光軸を含む面で
の断面図、図3(c)はこの光結合器に光ファイバ11
を実装し光導波路に突き合わせ結合させた状態おいて光
導波路方向から見た断面図である。図3において、光フ
ァイバガイド溝5と光導波路終端32の間に光導波路終
端へこみ31が位置している。光導波路終端へこみ31
は図1の光結合器の光導波路終端溝8に対応し、8枚の
(111)面33a〜33hによって構成され、光軸方
向14,及び光軸に垂直かつ基板に平行な方向に共にく
びれた形状である。この光結合器は図1の光結合器とは
光導波路終端溝8が光導波路終端へこみ31に変更され
ている点のみが異なっており、他の形状は同じである。
図3(b)において、(111)面33bは光導波路側
に後退しているため、光ファイバ11の終端面12はこ
の(111)面33bにぶつからなく光導波路の終端面
13aに接近させることができる。
【0023】図4〜図12は、図1の光結合器の製造方
法を示す工程図である。(001)Siなどの基板1の
上に光ファイバガイド溝形成異方性エッチング用マスク
層41を形成する(図4)。この上層にフォトリソグラ
フィ法等により形成したレジストパターンを用いてウェ
ットまたはArイオンプラズマを使ったECRプラズマ
エッチング等のドライエッチングにより、光ファイバガ
イド溝形成異方性エッチング用マスク41aを形成する
(図5)。なお、図4及び図5の工程でのエッチングに
よる方法の代わりにリフトオフ法を用いて前記マスクを
形成しても構わない。
【0024】上記マスク層の材料としては、基板の溝形
成異方性エッチングに用いるエッチャントに対して耐久
性を持つものを用いる。すなわち、例えば基板の溝形成
異方性エッチングのエッチャントとしてKOH等のアル
カリ溶液を用いる場合、SiO2 などを主成分とする石
英系ガラスを用いる。上記SiO2 膜の形成方法として
はCVD法やスパッタ法やSi基板をH2 O雰囲気中で
アニールすることなどによる表面熱酸化法などがある。
中でも表面熱酸化法による熱酸化SiO2 膜は前記の他
の方法により形成するSiO2 膜よりも前記エッチャン
トに対するエッチレートが低いため、膜厚を薄くでき、
かつ異方性エッチング用マスクとして機能する際の形状
変化も少ない。故に、熱酸化SiO2 膜を前記マスクと
して用いれば光ファイバガイド溝の形成精度が高くな
る。光ファイバガイド溝の深さは通常50〜100μm
程度必要であるため、異方性エッチャントとしてKOH
水溶液を用いる場合、SiO2 とSiの選択比により熱
酸化SiO2 膜の厚さは通常500〜1000オングス
トローム程度で充分である。なお、上記SiO2 膜の代
わりに、スパッタ法や蒸着法によって形成したAu,
W,WX Si1-x (x=0〜1)などの金属膜を光ファ
イバガイド溝形成異方性エッチングマスク層として用い
ることも可能である。
【0025】次に、図6のように光ファイバガイド溝形
成部7を覆うように光導波路終端形成用マスク42を形
成する。Si基板の光導波路終端部に溝を設けるための
1つの方法としてRIEドライエッチング法を用いる場
合には、O2 を添加したCFCl3 等の反応性ガスを用
いたSiのドライエッチングにおいてSiに対するエッ
チレートの低い(選択比の高い)材料を、光導波路終端
溝形成用マスク42に用いる。具体的には例えばCVD
法、スパッタ法や蒸着法等によって成膜した数μm〜数
十μmのSi3 4 等を用いる。そして、前記光ファイ
バガイド溝形成用マスクの形成方法と同様の方法でフォ
トリソグラフィ法やリフトオフ法等を用いることによっ
て図6のように所望の形にパターン形成する。
【0026】そして、前記光導波路終端溝形成用マスク
42及びSiの基板面1aの上にコア2とクラッド3か
ら成る光導波路を形成する(図7)。図8においてコア
2は光ファイバガイド溝形成部7に跨らないように終端
されているが、後の工程で光ファイバガイド溝形成部7
の光導波路層15は除去されるので、コアは光ファイバ
ガイド溝形成部7の方まで伸びて形成されていても構わ
ない。この光導波路の形成は、例えばP,Ge,Bなど
を含有する石英系ガラスからなる光導波路層クラッド層
及び光導波路コア層のCVD法や火炎堆積法などを用い
た成膜と、RIEドライエッチング法などによる光導波
路コア層のエッチングを組み合わせることにより行う。
この光導波路層は、通常は図7及び図8のように光導波
路下層クラッド3aの上の光導波路コア2が光導波路上
層クラッド3bで埋め込まれた構成にする。具体的な光
導波路の寸法は、例えば光導波路下層クラッドの厚さを
10〜20μm程度、コア断面を5×5μm程度の方形
状、光導波路上層クラッド層の厚さを10μm程度にす
る。また、比屈折率差Δnが例えば5%程度になるよう
にコアの屈折率はクラッドに対してわずかに高く設定し
て、シングルモード光導波路にする。
【0027】次に、形成した光導波路層15の上に光導
波路終端面形成用マスク43を形成する。このマスク4
3は、例えば、厚さ数百〜数千オングストロームのC
r,Tiなどの金属とその上に厚さ数μm〜数十μm程
度のフォトレジストを積層し、これをフォトリソグラフ
ィなどによって所望のマスクパターンの形に残すことに
よって形成する。また、このマスクの形成位置は、光フ
ァイバガイド溝形成部7を避けて、図8のように光導波
路層のうち残したい部分の上部を覆うようにすればよ
い。
【0028】この後で、前記の光導波路終端面形成用マ
スク43に覆われていない部分について、光導波路層1
5をエッチングする。このエッチングは基板面1a及び
前記光導波路終端溝形成用マスク42が露出するまで行
い、光導波路の終端面13aを形成する(図9)。な
お、石英系ガラスの導波路層を例にとると、上記のエッ
チングはサイドエッチを少なくするために通常は例えば
x y 系やCx Cly系の反応性ガスのイオン,ラジ
カルや中性分子を用いたドライエッチングで行う。この
時、前記光導波路終端溝形成用マスク42は光導波路層
15と比較して前記反応性ガスによるドライエッチング
のエッチレートが十分に低い(選択比の高い)材料から
成るので、エッチングを殆どされずに光導波路終端溝形
成用マスク42のパターンのままの形にSi基板1のド
ライエッチング用のマスクとして残る。
【0029】また、上記ドライエッチングの工程の一部
をウェットエッチングに置き換える方法を用いることも
可能である。すなわち、例えば石英系ガラス光導波路を
エッチングする場合は、まずバッファード弗酸(弗化ア
ンモニウムと弗化水素の混合水溶液)を用いたウェット
エッチングなどによって、図13のようにある程度の深
さまで光導波路層15のエッチングを行う。ただし、こ
こでいうある程度の深さとは、前記光導波路終端溝形成
用マスク42が露出しない程度の深さを意味する。具体
的には、光導波路層の厚さやエッチング速度のばらつき
を考慮して光導波路層15aを通常数百オングストロー
ム〜1μm程度残しておく。上記ウェットエッチングの
後に光導波路層15aのドライエッチングを行う。この
結果、光導波路終端溝形成用マスク42がSi基板1の
ドライエッチング用のマスクとして残る。
【0030】この光導波路終端溝形成用マスク42は例
えば数μm〜数十μmのSi3 4からなり、このマス
クを用いて、例えばO2 を添加したCFCl3 をエッチ
ングガスに用いて露出したSi基板1の露出した基板面
1aのRIEドライエッチングを行い、基板垂直方向に
掘り下げる。これによって図10のように光導波路部6
と光ファイバガイド溝形7との間にトレンチ状の予備溝
100をSi基板1に設ける。
【0031】そして、前記光導波路終端溝形成用マスク
42を図11のように除去した後に、露出した光ファイ
バガイド溝形成用マスク41aを用いた異方性エッチン
グを行うことによって、図12のように光ファイバガイ
ド溝5及び光導波路終端溝8が形成される。Si基板の
異方性エッチングをする場合、エッチャントにはKO
H,NaOH,CsOH水溶液やエチレンジアミン・ピ
ロカテコール混合水溶液やヒドラジン等を用いればよ
い。
【0032】最後に、得られた光ファイバガイド溝5に
光ファイバを実装することによって光導波路と光ファイ
バが結合される。
【0033】以上のような製造方法をとることで、本発
明の特徴として、Si(111)面に光ファイバ端が斜
めにぶつかることによって接近が妨害されることなく光
ファイバと光導波路を完全に突き合わせて結合させるこ
とのできる光結合器を、図23の光結合器のように光導
波路部6と光ファイバガイド溝部7との間にダイシング
ソー等の機械的手段によって切断溝801を設けること
をせずに全行程にウェハプロセスによる一括処理のみを
用いることによって得ることができる。
【0034】なお、本発明において、光導波路終端面形
成用マスク43及び光導波路終端溝形成用マスク42の
形成位置精度はさほど必要ではない。すなわち、光ファ
イバ11の終端が光導波路終端部のSi(111)面1
0bにぶつからないように光導波路部6と光ファイバガ
イド溝部7との間に光導波路終端溝8が形成されるよう
な位置に前記マスク42,43を形成すればよい。
【0035】本発明の実施例として、H2 O雰囲気中で
850℃近辺の温度でアニールすることによって形成し
たSi熱酸化膜からなる光ファイバガイド溝形成用マス
ク、及びこの上部にCVD法によって形成したSi3
4 からなる光導波路終端溝形成用マスクを形成したSi
基板上に、TEOS−AP−CVD法を用いてPSG膜
からなる下層クラッド層,GPSG膜からなるコア層の
堆積と、RIEドライエッチングによるコアリッジ形
成、及びPSG膜堆積によるコアの埋め込みによって石
英系光導波路を形成した。この後でCr及びフォトレジ
ストからなる光導波路保護マスクを用いてウェット・及
びRIEドライエッチングによって光導波路層を除去
し、さらにドライエッチングによって光導波路部と光フ
ァイバガイド溝形成部の間のSi基板に深さ約50〜6
0μm,幅約100μmのトレンチ状の予備溝を形成
し、Si3 4 からなる光導波路終端溝形成用マスクの
除去後に異方性エッチングによって、光ファイバガイド
溝を形成した。異方性エッチングの結果、光ファイバガ
イド溝の形成と同時に、光導波路部と光ファイバガイド
部の間には図1のように4つの(111)面10a〜d
によって構成された光軸方向にくびれた形状の光導波路
終端溝8が形成された。上記光ファイバガイド溝に光フ
ァイバを石英系光導波路と無調整実装した結果、光ファ
イバ終端は光導波路終端に完全に突き合わって光学的に
結合され、図1の光ファイバガイド溝形成マスク開口幅
51の最適な値126.5μm付近において結合損失
は、図14に示すように、0.2〜0.3dBであっ
た。このように本発明の構造及び・製造方法を用いた光
結合器により、光ファイバガイド溝形成後にダイシング
ソーによって光導波路部と光ファイバガイド部の間に切
断溝を設けた場合と同様の高効率の結合が得られた。
【0036】図15、図16、及び図17は、本発明の
第3の実施例による光結合器を示している。この光結合
器は、図1の光結合器を複数個用いた場合の例である。
図15はこの光結合器の斜視図,図16は図15におい
て光ファイバガイド溝5に光ファイバ11を実装した状
態での第2の光結合器62の光ファイバ光軸を含む面に
よる断面図である。光ファイバ11は第1〜第3の光結
合器61〜63におけるファイバガイド溝にそれぞれ実
装され、第1〜第3の光結合器においてそれぞれ光導波
路64,光導波路65,光導波路66と光学的に結合さ
れる。さらに、第1の光結合器61には(Si)基板面
1aをプラットフォームとしてレーザーダイオード6
7、フォトダイオード68が形成または固定実装され、
基板1上に形成した光導波路64がフォトダイオード6
8と結合し、第2の光結合器62には第1の光導波路6
5、及びこれと立体的に交差する第2の光導波路69が
基板上に形成され、第3の光結合器63には第2の光結
合器62のそれとは異なる形態の光導波路66が基板1
上に形成されている。そして、光導波路終端溝8の底部
に一本の円柱形状などのピン70が着座させて橋渡しさ
れたそれぞれの光結合器61,62,63が共通ベース
板71上に配置されいてる。この円柱形状のピン70に
よる光結合器間の連結により、それぞれの光結合器の光
ファイバ11の光軸と平行な方向の相互の位置合わせが
高精度に行われる。この結果、第1の光結合器61上の
レーザーダイオード67と第2の光結合器62上の第2
の光導波路69、及び第2の光結合器62上の第2の光
導波路69と第3の光結合器63上の光導波路66とが
低損失で光学的に結合される。なお、図16に示すよう
にピン70には光導波路終端溝8の大きさに比べて充分
外径の細いものを用いることで、光ファイバ11の光導
波路への接近が阻害されないようにできる。
【0037】図15の光結合器と同様にピンを用いて光
結合器相互の連結位置合わせする方法として、図17に
示すように光導波路終端溝8の代わりにダイシングソー
などによる矩形の切断溝801の底面に円柱状のピン7
0を着座させる方法も考えられる。しかし、この場合に
は図において矩形の切断溝801の幅801aと円柱状
のピン70の外径70aに差異があるとピンの位置の変
動があるため、光結合器相互の位置が安定に定まらな
い。これに対して、図15の光結合器における光導波路
終端溝8の断面形状はV字状のため、ピンの長手方向に
垂直な方向のずれが生じなく光結合器相互の光ファイバ
11の光軸と平行な方向の位置も変動しない。
【0038】以上のように適宜別々の条件によって光導
波路を形成した光結合器同志を選んで組み合わせて相互
の光結合を行うことで、基板面内のみならず基板高さ方
向にも立体的に集積化された光回路を構成できる。
【0039】図18及び図19は、図1の光結合器に偏
波保存光ファイバ701を結合する例を示している。図
18は斜視図であり、図19は光ファイバを光ファイバ
ガイド溝に実装した状態での光軸を含み基板方向に垂直
な面での断面図及び光導波路703の方向から光ファイ
バ終端面702の方向を見た図である。図18及び図1
9において、光結合器の光ファイバガイド溝5に偏波保
存光ファイバ701が実装される。偏波保存光ファイバ
の終端面702は図のように偏波保存方向704に垂直
或いは平行な方向と一致するように面が作られたバリ7
05が残るように適宜加工されていて、このバリ705
が光導波路終端溝8の光導波路方向へのくぼみ706に
引っかかることによって偏波保存光ファイバの光軸周り
の回転を抑えられるため、偏波保存光ファイバの偏波保
存方向704の向きが所望の角度に定められる。この実
施例で用いる偏波保存光ファイバの終端面702の加工
形状の光ファイバ光軸方向の断面形状は図20に限らず
図21及び図22のような形状でも構わない。
【0040】なお、本発明の光導波路がシングルモード
のみである必要はなく、マルチモード光導波路であって
もよいことは言うまでもない。また、光導波路の材料
は、石英系ガラスに何ら限定されることはなく、例えば
PMMAなどやフッ素化ポリイミドなどを用いることも
あり得る。
【0041】さらに、本発明に用いられる基板の材料は
Siに限定されることはない。適切なエッチャントを選
ぶことにより、例えばInPやGaAs結晶などの基板
を用いる場合においても適用できる。エッチャントとし
ては例えばH2 SO4 +H22 +H2 ,HCl,HB
r等の水溶液を用いればよい。
【0042】また、本発明においてファイバガイド溝及
び光導波路終端溝の断面形状は完全V字になっている必
要は勿論ない。断面形状が台形になっている場合にも適
用される。
【0043】また、光ファイバと結合させるのは、光導
波路に限ることはなく、Si基板やInPやGaAsな
どの上に成長したレーザーダイオードやフォトダイオー
ドである場合においても本発明を適用できる。
【0044】
【発明の効果】以上説明したように、本発明の光結合器
を用いれば、光導波路と光ファイバの高効率結合を調芯
作業なしで行うことができる。また、本発明の製造方法
によって、ダイシングソー等の機械的手段による切断溝
を設けることをせずに全行程をウェハプロセスによる一
括処理のみによって前記の光結合器が得られる。
【0045】さらに、本発明の光結合器は、目的に合わ
せて適宜別々の条件によって光導波路を形成した光結合
器同士を選択・組み合わせ、相互の光結合を高効率に行
うことが可能であたるめ、基板面内のみならず基板高さ
方向にも立体的に集積化された必要回路を構成できる。
【0046】また、本発明の光結合器は実装に際する光
軸回りの回転角度の精度が必要とされる偏波保存光ファ
イバなどの特殊光ファイバを、簡単な作業により精度良
く実装できる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の第1の実施例による光結合器の斜視図
である。
【図2】図1の光結合器を説明するための図で、(a)
は光ファイバ光軸長手方向での断面図、(b)は光ファ
イバ光軸直交方向での断面図である。
【図3】本発明の第2の実施例による光結合器を説明す
るための図で、(a)は斜視図、(b)は光ファイバを
実装した状態における光軸を含む面での断面図、(c)
は光ファイバを実装した状態における光導波路方向から
見た断面図である。
【図4】図1の光結合器の製造方法を説明するための斜
視図である。
【図5】図1の光結合器の製造方法を説明するための斜
視図である。
【図6】図1の光結合器の製造方法を説明するための斜
視図である。
【図7】図1の光結合器の製造方法を説明するための斜
視図である。
【図8】図1の光結合器の製造方法を説明するための斜
視図である。
【図9】図1の光結合器の製造方法を説明するための斜
視図である。
【図10】図1の光結合器の製造方法を説明するための
斜視図である。
【図11】図1の光結合器の製造方法を説明するための
斜視図である。
【図12】図1の光結合器の製造方法を説明するための
斜視図である。
【図13】図1の光結合器の製造方法を説明するための
斜視図である。
【図14】図1の光結合器における光ファイバと光導波
路の結合損失の測定結果を示す図である。
【図15】本発明の第3の実施例による光結合器の斜視
図である。
【図16】図15の光結合器に光ファイバを実装した状
態における光ファイバ光軸を含む面による断面図であ
る。
【図17】従来の光結合器によって本発明の第3の実施
例の効果を得ようとする場合の問題点を説明するための
図である。
【図18】図1の光結合器に偏波保存光ファイバを結合
する例を説明するための斜視図である。
【図19】図1の光結合器に偏波保存光ファイバを実装
した状態における光ファイバ光軸を含む面による断面図
及び光ファイバ光軸直交方向での断面図である。
【図20】図18及び図19に使用され得る偏光保存光
ファイバの一例を示す光軸を含む面による断面図であ
る。
【図21】図18及び図19に使用され得る偏光保存光
ファイバのもう一つの例を示す光軸を含む面による断面
図である。
【図22】図18及び図19に使用され得る偏光保存光
ファイバの更にもう一つの例を示す光軸を含む面による
断面図である。
【図23】従来の光結合器を説明するための図で、
(a)は斜視図、(b)は光ファイバを実装した状態に
おける光ファイバ光軸を含む面による断面図である。
【符号の説明】
1 基板 1a 基板面 2 コア 3 クラッド 3a 下層クラッド 3b 上層クラッド 4 光導波路コア終端面 5 光ファイバガイド溝 6 光導波路形成部 7 光ファイバガイド溝形成部 7′ V溝形成部 8 光導波路終端溝 9a,9b Si(111)面 10a,10b,10c,10d Si(111)面 11 光ファイバ 11a 光ファイバコア 12 光ファイバ終端面 13 光導波路終端部 13a 光導波路終端部 14 光軸方向 15 光導波路層 15a 光導波路層 31 光導波路終端へこみ 32 光導波路終端 33a〜33h (111)面 34 (001)面 41 光ファイバガイド溝形成異方性エッチング用マ
スク層 41a 光ファイバガイド溝形成異方性エッチング用
マスク層 42 光導波路終端溝形成用マスク 43 光導波路終端面形成用マスク 51 光ファイバガイド溝形成マスク開口幅 61 第1の光結合器 62 第2の光結合器 63 第3の光結合器 64 光導波路 65 第1の光導波路 66 光導波路 67 レーザーダイオード 68 フォトダイオード 69 第2の光導波路 70 ピン 70a ピン外径 71 共通ベース板 100 予備溝 701 偏光保存光ファイバ 702 光ファイバ終端面 703 光導波路 704 偏波保存方向 705 バリ 706 光導波路方向へのくぼみ 801 切断溝 801a 切断溝の幅 802a,802b Si(111)面 803a,803b Si(111)面 804 V溝

Claims (9)

    (57)【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 主面を有する基板と、前記主面の第1の
    所定の領域上に形成された光導波路と、前記主面の第2
    の所定の領域に形成され、前記光導波路の光軸に平行な
    方向に延在し、光ファイバの一端を前記光導波路の一端
    に、前記光ファイバの光軸が前記光導波路の光軸に一致
    した状態に結合させるように、前記光ファイバをガイド
    する光ファイバガイド溝とを有する光結合器において、
    前記第1及び前記第2の所定の領域に挟まれた前記主面
    の第3の所定の領域に形成され、前記光導波路の前記一
    端の下方で前記光ファイバガイド溝の延在方向と交差す
    る一つの内側面を有する溝を有し、前記内側面には、前
    記主面に対する斜めの傾きを有する複数の平面からなる
    光導波路方向へのくぼみが形成されており、前記溝の残
    りの面も前記主面に対する斜めの傾きを有する複数の平
    面からなることを特徴とする光結合器。
  2. 【請求項2】 光軸方向に垂直である面との交線が偏波
    面方向に垂直或いは平行な方向である面を有する突出部
    が終端面に形成された偏波保存光ファイバの前記突出部
    を、光導波路方向へのくぼみに嵌合させることによって
    偏波面の角度を調整することを特徴とする請求項1に記
    載の光結合器。
  3. 【請求項3】 適宜異なる構成または条件によって光導
    波路が形成された請求項1または2に記載の光結合器同
    志が、光ファイバガイド溝の延在方向と直交する各々溝
    底部に着座したピンにより位置決めされかつ連結され、
    光結合器上の光導波路や光素子間の光結合が行われるこ
    とを特徴とする光回路。
  4. 【請求項4】 前記基板がSiであり、前記主面が(0
    01)面であり、前記くぼみの前記複数の平面がそれぞ
    れ(111)面であることを特徴とする請求項1又は2
    に記載の光結合器。
  5. 【請求項5】 前記光導波路が石英系ガラス材料からな
    ることを特徴とする前記請求項1、2、及び4のいずれ
    かに記載の光結合器。
  6. 【請求項6】 主面を有する基板と、前記主面の第1の
    所定の領域上に形成された光導波路と、前記主面の第2
    の所定の領域に形成され、前記光導波路の光軸に平行な
    方向に延在し、光ファイバの一端を前記光導波路の一端
    に、前記光ファイバの光軸が前記光導波路の光軸に一致
    した状態に結合させるように、前記光ファイバをガイド
    する光ファイバガイド溝とを有する光結合器を製造する
    方法において、前記第1の所定の領域上に前記光導波路
    を形成する工程と、前記第1及び前記第2の所定の領域
    に挟まれた前記主面の第3の所定の領域に、前記光ファ
    イバガイド溝の延在方向と交差する凹型の予備溝を形成
    する工程と、前記凹型の予備溝を形成した後に、前記第
    2の所定の領域に前記光ファイバガイド溝を形成するの
    と同一のエッチング工程にて、前記凹型の予備溝に、前
    記光導波路の前記一端の下方で前記光ファイバガイド溝
    の延在方向と交差する一つの内側面を有する溝を新たに
    形成する工程とを含み、前記新たに形成する溝は前記主
    面に対する斜めの傾きを有する複数の平面からなる光導
    波路方向へのくぼみが前記内側面に形成された状態にな
    るように形成されることを特徴とする光結合器の製造方
    法。
  7. 【請求項7】 光ファイバの外径を2R、光導波路コア
    光軸の高さをh、異方性エッチングによって〈001〉
    方向にエッチングの行われる最大深さをd、(111)
    面と(100)面の成す角度をθ、(111)面と(1
    00)面のエッチング速度比を1:pとしたときに、前
    記予備溝の深さd1 は、d1 ≧R−h−d/p/cos
    θを満たすことを特徴とする請求項6に記載の光結合器
    の製造方法。
  8. 【請求項8】 前記基板がSiであり、前記主面が(0
    01)面であり、前記くぼみの前記複数の平面がそれぞ
    れ(111)面であることを特徴とする請求項6又は7
    に記載の光結合器の製造方法。
  9. 【請求項9】 前記光導波路が石英系ガラス材料からな
    ることを特徴とする前記請求項6〜8のいずれかに記載
    の光結合器の製造方法。
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