JPH08122158A - 体温計測表示装置 - Google Patents

Abstract

(57)【要約】 【目的】 表示体温が認識しやすい体温計測表示装置を
提供する。 【構成】 体温を計測する温度センサ１と計測体温の表
示器２とを備え、表示器２において温度センサ１により
計測した複数回の計測体温を表示する体温計測表示装置
において、操作指令により表示器２において任意の表示
体温域を設定する表示体温域設定制御手段１２と、温度
センサ１からの計測体温を表示体温域においてグラフ表
示させるグラフ表示制御手段１２とを備えてなる。

Description

【発明の詳細な説明】

【０００１】

【産業上の利用分野】この発明は、毎日の体温変化を分
かり易く表示できるようにした体温計測表示装置に関す
る。

【０００２】

【従来の技術】病院における入院患者の場合、毎日の体
温変化を知る必要があり、例えば折線グラフによりそれ
を表示するようにしている。

【０００３】

【発明が解決しようとする課題】しかしながら、従来の
表示においては、表示体温域が広いので体温が正確に分
かりにくいという問題点があった。

【０００４】この発明は上記の事情に鑑みて行ったもの
で、毎日の体温変化を分かり易く表示できるようにする
ことを目的とする。

【０００５】

【課題を解決するための手段】この発明の請求項１記載
の発明では、体温を計測する温度センサと計測体温の表
示器とを備え、表示器において温度センサにより計測し
た複数回の計測体温を表示する体温計測表示装置におい
て、操作指令により前記表示器において任意の表示体温
域を設定する表示体温域設定制御手段と、前記温度セン
サからの計測体温を前記表示体温域においてグラフ表示
させるグラフ表示制御手段とを備えた構成とした。

【０００６】請求項２記載の発明では、請求項１記載の
発明において、前記表示体温域の設定が中心温度プラス
マイナス０．５度Ｃにおいて行われる構成とした。

【０００７】請求項３記載の発明では、請求２記載の発
明において、前記中心温度を複数回の計測体温の平均値
もしくはそれに近い値とする構成とした。

【０００８】請求項４記載の発明では、請求項１記載の
発明において、当回の計測体温を顕著表示する構成とし
た。

【０００９】

【作用】請求項１記載の発明によれば、操作指令により
表示器において任意の表示体温域が設定され、その表示
体温域において温度センサからの計測体温がグラフ表示
される。

【００１０】請求項２記載の発明によれば、請求項１記
載の発明において、表示体温域の設定が中心温度プラス
マイナス０．５度Ｃの小さな範囲とされる。

【００１１】請求項３記載の発明によれば、請求項２記
載の発明において、中心温度を複数回の計測体温の平均
値もしくはそれに近い値とすることで、被計測者に対応
する表示体温域とされる。

【００１２】請求項４記載の発明によれば、請求項１記
載の発明において、当回の計測体温を顕著表示すること
で、当回の計測体温が容易に認識できる。

【００１３】

【実施例】図１はこの発明の体温計測表示装置の正面
図、図２はブロック回路図である。

【００１４】１は体温計測のための温度センサであり、
Ａ／Ｄ変換器１１を介してマイクロコンピュータよりな
るＣＰＵ１２に接続されている。２は表示器であり表示
制御回路１６を介してＣＰＵ１２に接続されている。３
は電源スイッチ、４、５は表示制御ボタン、２０は操作
ボタンであり、入力回路１３を介してＣＰＵ１２に接続
されている。１７はブザーであり報知制御回路２１を介
してＣＰＵ１２に接続されている。１４はＣＰＵ１２の
動作プログラムを記憶するプログラムメモリ、１５は検
知温度データを記憶するデータメモリである。１８は装
置全体に電源を供給する太陽電池等の電池である。

【００１５】上記ＣＰＵ１２が表示体温域設定制御手段
とグラフ表示制御手段を構成する。以下、図３のフロー
チャートを参照して動作説明を行う。

【００１６】まず、電源スイッチ３をＯＮすることで動
作がスタートし、操作ボタン２０により被計測者が指定
入力されると、その指定された被計測者のデータメモリ
１５に記憶される略１ケ月の体温データが棒グラフによ
り表示される（ステップ１から３）。

【００１７】その際の表示は表示画面の中間高さ位置を
表示中心温度として行うもので、その中心温度は演算に
より得られる被計測者の平均体温値とし、その平均体温
値から上下約０．５度Ｃの被計測者の体温に対応した範
囲で精度良く表示を行っている。上記中心温度は、表示
制御ボタン４、５を操作することによって自由に設定す
ることも可能である。

【００１８】そして、毎日の計測時間になった際にはブ
ザー１７が鳴り、それに基づいて計測が行われて温度セ
ンサ１からの体温データが与えられると、その体温デー
タがデータメモリ１５に記憶されるとともに、先月の同
日の体温データがその当日体温データ６に書き替え表示
される（ステップ４から７）。この当日体温データ６の
後段側の先月の３日間の体温表示は削除し、表示空白期
間７を形成することで、当日体温データ６が顕著となる
ようにし、判別しやすくしている。

【００１９】このように、当日体温データを顕著に表示
する方法としては、当日体温データ６の表示を他の日の
データと色や明るさを替えて行ったり、またブリンク表
示することが考えられる。

【００２０】

【発明の効果】この発明の請求項１記載の発明によれ
ば、表示器において計測温度に対応する表示体温域にお
いて計測体温がグラフ表示されるので、計測体温が分か
りやすく、正確に認識できる。

【００２１】請求項２記載の発明によれば、請求項１記
載の発明において、さらに、表示体温域の設定が中心温
度プラスマイナス０．５度Ｃの小さな範囲とされること
で、計測体温が精度良く表示され、計測体温がより正確
に認識できる。

【００２２】請求項３記載の発明によれば、請求項２記
載の発明において、さらに、被計測者に対応する表示体
温域において計測体温が表示されるので、表示が見易い
ものとなる。

【００２３】請求項４記載の発明によれば、請求項１記
載の発明において、さらに、当回の計測体温が容易に認
識でき、便利となる。

【図面の簡単な説明】

【図１】この発明の体温計測表示装置の正面図である。

【図２】この発明の体温計測表示装置のブロック回路図
である。

【図３】動作説明のためのフローチャートである。

【符号の説明】

１ 温度センサ ２ 表示器 １２ ＣＰＵ（表示体温域設定制御手段 グラフ表示制
御手段）

Claims (4)

【特許請求の範囲】
1. 【請求項１】 体温を計測する温度センサと計測体温の
   表示器とを備え、表示器において温度センサにより計測
   した複数回の計測体温を表示する体温計測表示装置にお
   いて、操作指令により前記表示器において任意の表示体
   温域を設定する表示体温域設定制御手段と、前記温度セ
   ンサからの計測体温を前記表示体温域においてグラフ表
   示させるグラフ表示制御手段とを備えてなることを特徴
   とする体温計測表示装置。
2. 【請求項２】 前記表示体温域の設定が中心温度プラス
   マイナス０．５度Ｃにおいて行われることを特徴とする
   請求項１記載の体温計測表示装置。
3. 【請求項３】 前記中心温度を複数回の計測体温の平均
   値もしくはそれに近い値とすることを特徴とする請求項
   ２記載の体温計測表示装置。
4. 【請求項４】 当回の計測体温を顕著表示することを特
   徴とする請求項１記載の体温計測表示装置。