JP2000088659A - 体温計 - Google Patents

体温計

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JP2000088659A
JP2000088659A JP10258247A JP25824798A JP2000088659A JP 2000088659 A JP2000088659 A JP 2000088659A JP 10258247 A JP10258247 A JP 10258247A JP 25824798 A JP25824798 A JP 25824798A JP 2000088659 A JP2000088659 A JP 2000088659A
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直史 中谷
Hirofumi Inui
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 従来の体温計では、ただ計測した体温を報知
するだけのものなので、計測体温が自分の平熱と比べて
高いのか低いのかは自分の平熱を普段から知って自分で
推定するしかないものである。 【解決手段】 体温計測部2が計測した体温を計時手段
3が計測した時刻と共にデータ記憶手段4に記憶し、標
準体温推定手段8が計測時刻毎の標準体温を推定し、報
知手段6が体温計測部が計測した体温と共に標準体温を
報知するようにして、体調を判断しやすい体温計として
いる。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、体温を計測する体
温計に関するものである。
【0002】
【従来の技術】従来使用している体温計は、ほとんどが
計測した体温をそのときに表示するだけのものである。
【0003】
【発明が解決しようとする課題】従来の体温計は前記し
ているように計測した体温をそのときに表示するだけの
ものであり、計測した体温が自分にとってどのような体
調を示しているものかの判断は使用者が自分でするしか
ないものであるという課題を有している。
【0004】つまり、人間の体温は、時刻、食事や入浴
等の行動、運動量、精神的なものによって変化するもの
である。また、平熱は個人毎でかなり異なるものである。
【0005】ところが、前記従来の体温計では、ただ計
測した体温を報知するだけのものなので、計測体温が自
分の平熱と比べて高いのか低いのかは自分の平熱を普段
から知って自分で推定するしかないものである。特に自
分で体調を表現できない乳幼児の体調等を親が知りたい
時は、微妙な熱変化が体調によるものか時刻変化による
ものかの区別がしにくいものである。
【0006】
【課題を解決するための手段】本発明は、体温計測部が
計測した体温を計時手段が計測した時刻と共にデータ記
憶手段に記憶し、標準体温推定手段が計測時刻毎の標準
体温を推定し、報知手段が体温計測部が計測した体温と
共に標準体温を報知するようにして、体調を判断しやす
い体温計としているものである。
【0007】
【発明の実施の形態】請求項1に記載した発明は、体温
計測部が計測した体温を計時手段が計測した時刻と共に
データ記憶手段に記憶し、標準体温推定手段が計測時刻
毎の標準体温を推定し、報知手段が体温計測部が計測し
た体温と共に標準体温を報知するようにして、体調を判
断しやすい体温計としているものである。
【0008】請求項2に記載した発明は、体温計測部が
体温を計測した時に計測した体温と共に体温比較手段が
比較した標準体温と計測した体温との差が所定値以上あ
る時には報知手段が注意報知するようにして、体調の異
常が直ちに判る体温計としているものである。
【0009】請求項3に記載した発明は、データ記憶手
段が、計測した体温と前記体温を計測した計測時刻を記
憶するか否かを選択する選択部を有するようにして、使
用者が納得できるデータだけを記憶でき、標準体温の推
定を精度良く行え、正確な体調の判断が出来る体温計と
している。
【0010】請求項4に記載した発明は、データ記憶手
段が特記事項入力手段を有して、体温計測部が計測した
体温が特記事項に合致する場合には、このデータを受け
付けないようにして、使用者が納得できるデータだけを
記憶でき、標準体温の推定を精度良く行え、正確な体調
の判断が出来る体温計としている。
【0011】請求項5に記載した発明は、体温計測部が
体温を計測した時に、特記事項が入力されなかった場合
には特記事項の入力されなかったデータから計測時刻の
標準体温を推定し、特記事項入力手段に特記事項が入力
された場合はその特記事項とともに入力されているデー
タから標準体温推定手段が計測時刻の標準体温を推定す
るようにして、標準体温の推定を精度良く行え、正確な
体調の判断が出来る体温計としている。
【0012】請求項6に記載した発明は、1日内体温登
録手段に1日内の体温のデータを登録して、体温計測部
が体温を計測したときに、計測体温と同時に前記1日内
体温登録手段で登録した体温の内、今回の計測時刻に最
も近い時刻の登録体温を同時に報知するようにして、正
確な体調の判断が出来る体温計としている。
【0013】請求項7に記載した発明は、が1日内体温
登録手段に登録している今回の計測時刻に最も近い体温
と体温計測部が計測した今回の体温データとを比較し
て、所定値以上の差がある時に報知手段が注意報知する
ようにして、体調の異常が直ちに判る体温計としている
ものである。
【0014】請求項8に記載した発明は、1日内体温登
録手段は、女性用に高温期、低温期別に体温が登録でき
るようにして、女性の微妙な体温変化にも正確な判断が
出来る体温計としている。
【0015】請求項9に記載した発明は、1日内体温登
録手段に月別に体温が登録できるようにして、体調の異
常の確認が容易にできる体温計としている。
【0016】請求項10に記載した発明は、特記事項別
体温変化登録手段に特記事項毎にその前後での体温変化
分を登録するようにして、体温計測部が体温を計測した
時に、同時に前記特記事項入力手段に特記事項が入力さ
れ、その特記事項について前記特記事項別体温登録手段
に体温が登録されている場合、この体温データを参考に
して、正確な体調の判断が出来る体温計としている。
【0017】請求項11に記載した発明は、本体部は、
体温計測部を使用する人毎に報知内容を切り替える切換
手段を有するようにして、正確な体調の判断が出来、か
つ複数人数で共有できる体温計としているものである。
【0018】
【実施例】(実施例1)以下本発明の第1の実施例につ
いて説明する。図1は本実施例の構成を示すブロック図
であり、図2は本実施例の構成を示す平面図である。
【0019】本実施例の体温計は、本体部1と体温計測
部2を備えている。本体部1は、時刻を計時する計時手
段3と、体温計測部2が計測した体温と計時手段3が計
測した時刻をともに記憶するデータ記憶手段4と、デー
タ記憶手段4が記憶したデータから時刻毎の標準体温を
推定する標準体温推定手段8を内部に含んでいるCPU
5と、体温計測部2が計測した体温と、標準体温推定手
段8が推定した標準体温を報知する報知手段6を備えて
いる。報知手段6は、例えばブザーで構成している注意
音吹鳴部6aを有している。また本体部1には、図示し
ていない電池で構成した電源と、前記電源を入り切りす
る図2に示している電源ボタン9を備えている。
【0020】以下、本実施例の動作について説明する。
使用者が電源ボタン9を押すと、CPU5は報知手段6
の時刻表示位置10に計時手段3が計時した現在時刻を
表示し、体温表示位置11に計測体温は「――.―℃」
と表示する。この状態では標準体温表示位置12には何
の表示もしていない。使用者が、体温計測部2を例えば
腋下等に当てて計測を行うと、この計測データはCPU
5に伝達される。CPU5は、この情報を受けて体温表
示位置11に、図2に示しているように「36.6℃」
と表示し、このときの計測時刻のデータを前記体温デー
タと共にメモリ4に記憶させる。このとき本実施例では
CPU5は、既にメモリ4に記憶しているデータから今
回の計測時刻である14時18分に近接している時刻の
データを検索して、今回の体温データ36.6℃が正常
であるかどうかを評価しているものである。つまり、計
測時刻については、14時18分の前後30分以内のも
のを近接していると判断しており、例えば前日の14時
00分に記憶されたデータがあれば、このデータを検索
するものである。またこのときの検索データには、計測
体温が35℃以上で38℃未満のもののみを有効として
いるものである。また標準体温推定手段8は、有効デー
タ数が5個以上ある時はその平均値をその計測時刻での
標準体温とし、CPU5は図2に示している標準体温記
入位置12に例えば「36.7℃」と表示する。また有
効データ数が5個未満の時には標準体温推定手段8は標
準体温を演算せず、CPU5は標準体温記入位置12に
は「データが不足しています。」と表示する。この標準
体温の表示を終了した時点で、CPU5は意音吹鳴部6
aを駆動して使用者に計測終了を報知する。
【0021】なお本実施例では、データ記憶手段4に既
に記憶しているデータの内、標準体温を推定する際に前
後30分の時刻に記憶されたものを標準体温の推定に用
いたが、前後の時間は任意に決めても良いし、使用者に
設定させても良い。また、有効なデータ数が5以上の時
に標準体温を表示するようにしたが、データ数はより少
なくても多くてもかまわないし、使用者に設定させても
良い。また、有効体温範囲を35℃以上38℃未満とし
たが、任意の値としても支障はない。さらに、体温計測
部2としてサーミスタを用いているが、赤外線焦電セン
サを用いている耳孔式体温計としてもかまわないもので
ある。
【0022】以上のように本実施例によれば、体温計測
部2が計測した体温を計時手段3が計測した時刻と共に
データ記憶手段4に記憶し、標準体温推定手段8が計測
時刻毎の標準体温を推定し、報知手段6が体温計測部2
が計測した体温と共に標準体温を報知するようにして、
体調を判断しやすい体温計を実現するものである。
【0023】(実施例2)次に本発明の第2の実施例に
ついて説明する。図3は本実施例の構成を示すブロック
図である。本実施例では、CPU5は、標準体温推定手
段8としての機能の他に、計測体温と推定した標準体温
とを比較する体温比較手段13としての機能も果たして
いる。
【0024】以下、本実施例の動作について説明する。
まず、使用者が電源ボタン9を押すと、CPU5は報知
手段6の時刻表示位置10に計時手段3で計時した現在
時刻を表示し、計測体温表示位置11には「――.―
℃」と表示する。また標準体温表示位置12は表示しな
い。使用者が体温計測部2を腋下等に当てて計測を行う
と、CPU5は、計測体温表示位置11に、例えば「3
6.8℃」と表示し、このときの計測時刻と計測体温を
対にしてデータ記憶手段4に記憶させる。同時に、既に
同様にしてデータ記憶手段4に記憶しているデータ(但
し今回記憶したものは除く)の中から今回の計測時刻前
後30分以内のもの(例えば前日の6:00に記憶され
たもの)を検索し、その検索データについて計測体温が
35℃以上で38℃未満のもののみを有効として標準体
温推定材料として使用している。さらにCPU5は、有
効データ数が5個以上ある時はその平均値を計測時刻の
標準体温として例えば図4に示しているように、標準体
温表示位置12に「標準36.3℃」を表示し、この計
測体温36.8℃と標準体温35.8℃を比較する。本
実施例の場合には両者間には0.5℃以上の差があるた
め、CPU5は注意音吹鳴部6aを駆動した、計測終了
音とは別の警告音を吹鳴して報知する。計測体温と標準
体温の差が0.5℃未満の時は、「標準36.3℃」を
表示し、注意音吹鳴部7で計測終了音を吹鳴して計測終
了を報知する。標準体温推定材料として用いる有効デー
タ数が5個未満の時は標準体温12は「データが不足し
ています。」と表示し、注意音吹鳴部6aを駆動して計
測終了を報知する。
【0025】なお本実施例では、計測体温と標準体温を
比較の結果、0.5℃以上の差がある時に、CPU5は
注意音吹鳴部6aで計測終了音とは別の警告音を吹鳴し
て報知するようにしたが、任意の差として良く、差がど
れ程の時に報知するようにするか使用者に設定させても
良い。また、音で報知するのでなく、報知手段6の標準
体温表示位置12の表示を点滅させたり、或いは標準体
温との差の絶対値を表示させたり、または体調不良等の
メッセージを表示させるようにしても良い。なおこの表
示を、例えば差が+0.5〜1℃の時には「微熱」、+
1℃以上の時には「発熱」とすると、使用者にはわかり
やすいものである。
【0026】以上のように本実施例によれば、体温計測
部2が体温を計測した時に計測した体温と共に、体温比
較手段13が比較した標準体温と計測した体温との差が
所定値以上ある時には報知手段6が注意報知するように
して、体調の異常が直ちに判る体温計を実現するもので
ある。
【0027】(実施例3)次に本発明の第3の実施例に
ついて説明する。図5は本実施例の外観を示す平面図で
ある。本実施例では本体部1に、選択部14を備えてい
る。選択部14は今回測定した体温データをデータ記憶
手段4に記憶させるかさせないかを選択するための記憶
ボタンで構成している。
【0028】以下、本実施例の動作について説明する。
使用者が電源ボタン9を押すと、CPU5は表示部6の
時刻10の場所に計時手段3で計時した現在時刻を表示
し、計測体温11は「――.―℃」と表示する。標準体
温12は表示しない。その状態で、使用者は体温計測部
2を腋下等に当てて計測を行う。、CPU5は、計測体
温を図5の11様に「36.7℃」と表示すると同時
に、既にメモリ4に記憶していたデータの中から今回の
計測時刻前後30分以内のもの(例えば前々日の18:
50に記憶されたもの)を検索し、その検索データにつ
いて計測体温が35℃以上で38℃未満のみ標準体温推
定材料として有効とする。さらにCPU5は、有効デー
タ数が5個以上ある時はその平均値を計測時刻の標準体
温として例えば図5の標準体温12の様に「標準36.
3℃」を表示し、この計測体温36.7℃と標準体温3
6.3℃とを体温比較手段13が比較する。体温比較手
段13はこの比較のときに、0.5℃以上の差はないの
で、警告音を吹鳴せず、注意音吹鳴部7で計測終了音を
吹鳴して計測終了を報知する。標準体温推定材料として
用いる有効データ数が5個未満の時には標準体温表示位
置12には「データが不足しています。」と表示し値を
表示せず、注意音吹鳴部7で計測終了音を吹鳴して計測
終了を報知する。この測定終了の後、使用者が選択部1
4を押すと今回の計測時刻と計測体温を対にしてデータ
記憶手段4に記憶する。使用者が選択部14を押さなけ
れば、今回の計測時刻と計測体温は記憶しないものであ
る。本実施例の場合、標準体温との差は0.4℃あり、
微熱であると判断できるものである。
【0029】つまり使用者が、今回の計測体温が正常の
範囲であると判断できる場合だけ、選択部14を押さな
いことによって、データ記憶手段14にデータを記憶さ
せるようにして、異常が明確である場合には選択部14
を押すようにして、データ記憶手段14にデータを記憶
させないようにして標準体温の推定の精度を向上でき
る。
【0030】なお本実施例では、使用者が計測体温が異
常とは言えないと判断できる場合に記憶ボタンを押して
記憶する方法をとっているが、記憶ボタンと記憶不可ボ
タンとを設けるようにして、記憶ボタンを押したときに
は記憶させ、記憶不可ボタンを押したときには記憶させ
ないようにしても良いし、また記憶不可ボタンを設けて
記憶不可ボタンを押したときには記憶させずに、記憶不
可ボタンを押さなければ記憶させるようにしても良い。
また、計測終了後に記憶させるかどうか使用者に問いか
けるようにしても良い。
【0031】以上のように本実施例によれば、データ記
憶手段4が、計測した体温と前記体温を計測した計測時
刻を記憶するか否かを選択する選択部14を有するよう
にして、使用者が納得できるデータだけを記憶でき、標
準体温の推定を精度良く行え、正確な体調の判断が出来
る体温計を実現するものである。
【0032】(実施例4)次に本発明の第4の実施例に
ついて説明する。図6は本実施例の外観を示す平面図で
ある。本実施例では、本体部1に、特記事項入力手段1
5を設けている。選択部14を備えている。本実施例で
は特記事項入力手段15として「食後」、「飲酒後」、
「入浴後」、「興奮後」の4つのボタンを用意してい
る。使用者が特記事項入力手段15を操作したときに
は、各ボタンの上部に対応する特記事項表示位置16に
横棒を表示するものである。
【0033】以下、本実施例の動作について説明する。
まず、使用者が電源ボタン9を押すと、CPU5は表示
部6の時刻10の場所に計時手段3で計時した現在時刻
を表示し、計測体温表示位置11には「――.―℃」と
表示する。標準体温表示位置12には表示しない。この
時点で、使用者は現在の状況について特記事項があれば
特記事項入力手段15の該当ボタンを用いて特記事項を
入力する。例えば食後の場合には、「食後」のボタンを
押すとボタンの上部に横棒が表示される。入力を取り消
したい場合には、もう一度「食後」のボタンを押すと、
この時横棒も消えて入力が取り消される。この様に「食
後」と特記事項を入力して、使用者は体温計測部2を腋
下等に当てて計測を行う。計測を終了すると、CPU5
は、計測した体温を図6に示している計測体温表示位置
11に「36.7℃」と表示し、同時に、標準体温推定
手段8が既にデータ記憶手段4に記憶しているデータの
中から、今回の計測時刻前後30分以内のもの(例えば
前々日の18:50に記憶されたもの)の内、計測体温
が35℃以上で38℃未満のデータを検索して、有効デ
ータ数が5個以上ある時はその平均値を計測時刻の標準
体温として例えば図5に示している標準体温表示位置1
2に「標準36.3℃」を表示し、体温比較手段13が
計測体温36.7℃と標準体温36.3℃を比較する。
比較の結果、0.5℃以上の差はないので、警告音を吹
鳴せず、注意音吹鳴部6aで計測終了音を吹鳴して計測
終了を報知する。標準体温推定手段8は、標準体温推定
材料として用いる有効データ数が5個未満の時は標準体
温表示位置12には「データが不足しています。」と表
示し、値を表示せず、注意音吹鳴部6aで計測終了音を
吹鳴して計測終了を報知する。その後、今回の計測時刻
と計測体温は、特記事項「食後」が入力されたデータで
あるので、選択部14が押されるか否かに関わらず記憶
しないものである。
【0034】つまり、「食後」、「飲酒後」、「入浴
後」、「興奮後」等は、体温が通常状態に比べて変化す
るものであり、この状態での計測体温を標準体温の推定
に用いた場合には、誤差が生ずるものである。なお本実
施例では、特記事項を予め用意したものに限って入力で
きるようにしているが、自由な内容を入力できるように
して何らかの入力があった場合に記憶しないようにして
も良い。また、入力のタイミングも計測前としたが、次
回の計測までならいつでもかまわない。
【0035】以上のように本実施例によれば、特記事項
が入力されたデータを記憶せず標準体温推定の材料とし
ないことで、その時刻の標準体温の信頼性をより向上さ
せることができる。
【0036】(実施例5)次に本発明の第5の実施例に
ついて説明する。図7は本実施例の外観を示す平面図で
ある。本実施例では、報知手段6に特記事項別標準体温
表示位置17を設けている。
【0037】以下、本実施例の動作について説明する。
使用者が電源ボタン9を押すと、CPU5は報知手段6
の時刻表示位置10に計時手段3で計時した現在時刻を
表示し、計測体温表示位置11に「――.―℃」と表示
する。標準体温表示位置12には表示しない。この時点
で、使用者は現在の状況について特記事項があれば特記
事項ボタン15を用いて特記事項を入力する。本実施例
では、食後であるので「食後」のボタンを押すものであ
る。「食後」のボタンを押すと、ボタンの上部に横棒が
表示される。この様に「食後」と特記事項を入力して、
使用者が体温計測部2を使用して体温の計測を開始す
る。、CPU5は、計測体温を図7に示している計測体
温表示位置11に、「36.7℃」と表示し、同時に、
標準体温推定手段8がデータ記憶手段4に記憶している
データの中から特記事項「食後」と入力されているもの
で、かつ今回の計測時刻前後30分以内のもの(例えば
特記事項「食後」と入力されており、かつ前々日の1
8:50に記憶されたもの)を検索し、その検索データ
について計測体温が35℃以上で38℃未満のものを対
象として、「食後」の標準体温を推定する。また推定し
た「食後」の標準体温を図7に示している特記事項別標
準体温表示位置17に表示する。このとき、標準体温推
定手段8は前記各実施例で説明しているように、有効デ
ータ数が5個以上ある時はその平均値を特記事項別標準
体温表示位置17に表示し、有効データ数が5個未満の
時には標準体温推定手段8は標準体温を演算せず、CP
U5は特記事項別標準体温表示位置12には「データが
不足しています。」と表示する。さらに体温比較手段1
3が、例えばし、この計測体温36.7℃と食後標準3
6.6℃を比較する。比較の結果、0.5℃以上の差は
ないので、警告音を吹鳴せず、注意音吹鳴部7で計測終
了音を吹鳴して計測終了を報知する。
【0038】その後、使用者が選択部14を押すと、今
回の特記事項と計測時刻と計測体温が対になって、デー
タ記憶手段4に記憶される。また、使用者が選択部14
を押さなければ今回の計測時刻と計測体温は記憶しな
い。つまり本実施例の標準体温推定手段8は、特記事項
が入力された場合には、この特記事項とともに記憶され
ているデータについて標準体温を推定し、特記事項が入
力されなかった場合には、特記事項が入力されなかった
データについて標準体温を推定するようにしているもの
である。
【0039】なお本実施例では、特記事項を予め用意し
たものに限って入力できるようにしているが、「特記事
項1」、「特記事項2」、「特記事項3」、「特記事項
4」等として、予め用意した内容をそれぞれの特記事項
として自由にメモ入力できるようにすることもできるも
のである。また、入力のタイミングは本実施例では計測
前としているが、次回の計測までに行うようにしてもか
まわないものである。
【0040】以上のように本実施例によれば、体温計測
部2が体温を計測した時に、特記事項入力手段15が入
力されなかった場合には、特記事項の入力されなかった
データから計測時刻の標準体温を推定し、特記事項入力
手段15に特記事項が入力された場合はその特記事項と
ともに入力されているデータから標準体温推定手段8が
計測時刻の標準体温を推定するようにして、標準体温の
推定を精度良く行え、正確な体調の判断が出来る体温計
を実現するものである。
【0041】(実施例6)次に本発明の第6の実施例に
ついて説明する。図8は本実施例の構成を示すブロック
図、また図9は本実施例の外観を示す平面図である。本
実施例では本体部1には、1日内体温登録手段30と、
モード切り換えスイッチ18を備えている。1日内体温
登録手段17は、同一日内の安静時体温を計測時刻とと
もに登録できる機能であり、CPU5は、使用者がモー
ド切り換えスイッチ18の切換位置を「登録」としたと
きに、1日内体温登録手段30の機能を実行する。
【0042】以下、本実施例の動作について説明する。
使用者が、モード切り換えスイッチ18を通常モードに
設定して電源ボタン9を押すと、本実施例の体温計は通
常モードで動作する。この通常モードでの動作は、前記
各実施例で説明したとおりであり説明を省略する。使用
者がモード切り換えスイッチ18を登録モードに設定し
て電源ボタン9を押すと、本実施例の体温計は登録モー
ドで動作する。
【0043】登録モードは、使用者が体調が良好な日を
選んで設定するものであり、同一日内の体温の変化を登
録するためのものである。モード切り換えスイッチ18
を登録側に切り換えて、使用者が電源ボタン9を押す
と、CPU5は報知手段6の時刻表示位置10に計時手
段3が計時した現在時刻を表示し、計測体温表示位置1
1に「――.―℃」と表示する。登録体温表示位置19
には「登録」の文字のみを表示する。この状態で、使用
者が体温計測部2を腋下等に当てて体温を計測すると、
CPU5は計測した体温を計測体温表示位置11に「3
6.0℃」と表示し、同時に、注意音吹鳴部6aを駆動
して使用者に計測終了を報知する。この時、前記「登
録」の表示は点滅を開始する。この点滅が続く10秒間
の間に、電源ボタン9が押されなかった場合には、デー
タ記憶手段4はこのときの計測時刻と計測体温とを対に
して登録体温として記憶する。つまり、計測体温表示位
置11のの表示を消して登録体温表示位置19に「登録
36.0℃」と点灯表示する。
【0044】前記「登録」文字の点滅中に電源ボタン9
が押された場合には、データ記憶手段4はこの計測体温
を登録せずに電源切の状態となる。即ち、使用者は登録
用の計測が失敗した場合は、「登録」文字の点滅中に電
源ボタン9を押すものである。このようにして、使用者
は、同一日に時刻を変えて同じ要領で登録を繰り返す。
使用者が、登録を行った日と別の日に登録を行った場合
には、その時点で既に登録されている以前のデータの登
録は全て取り消す。
【0045】使用者がモード切り換えスイッチ18を呼
出モードに設定して電源ボタン9を押すと、CPU5は
報知手段6の時刻表示位置10に、登録されているデー
タの内で一番時間的に早いものの計測時刻を表示し、登
録体温表示位置19に「登録呼出*36.2℃」と表示
する。このとき計測体温表示位置11には何も表示しな
い。この状態で使用者が電源ボタン9をもう一度押す
と、CPU5は登録されているデータの内、次に計測時
刻の早いものを同じ要領で表示する。以下、電源ボタン
9が押される度に、次の計測時刻のデータを表示し、全
ての登録データを表示した場合は、電源切となる。以上
の動作を繰り返す。
【0046】なお本実施例で登録する体温を安静時のも
のとすれば、特に女性の微妙な体温変化を確実に捉える
ことが出来る体温計とできるものである。なお本実施例
では、モード切り換えスイッチ18を先に切り換えて電
源ボタン9を押すとして説明したが、電源ボタン9を押
した後、モード切り換えスイッチ18を切り換えるよう
にしても支障はないものである。また本実施例では、こ
の体温計で計測したもの登録するようにしているが、別
の体温計で計測したものを登録データとして入力できる
ようにしても良い。さらに、本実施例では登録の取り消
しを別の日に新たに登録を行った時点で行っているが、
取り消し用のボタンを設けて使用者が取り消し用のボタ
ンを押して取り消すようにしても良いものである。
【0047】以上のように本実施例によれば、1日内体
温登録手段30に1日内の体温のデータを登録して、体
温計測部2が体温を計測したときに、計測体温と同時に
前記1日内体温登録手段17で登録した体温の内、今回
の計測時刻に最も近い時刻の登録体温を同時に報知する
ようにして、正確な体調の判断が出来る体温計を実現す
るものである。
【0048】(実施例7)続いて本発明の第7の実施例
について説明する。図10は本実施例の構成を示すブロ
ック図である。本実施例では本体部1は、実施例6で説
明している1日内体温登録手段30と、CPU5に備え
ている計測体温と登録体温とを比較する体温比較手段1
3を有しているものである。
【0049】以下、本実施例の動作について説明する。
図9に示しているモード切り換えスイッチ18を「登
録」側に設定して、電源ボタン9を押すと実施例6で説
明したように本実施例の体温計は登録モードで動作す
る。本実施例ではCPU5に体温比較手段13を有して
いる。体温比較手段13は、今回計測した体温と1日内
体温登録手段30に登録されているデータの該当時刻の
ものとの差を演算して、0.5℃以上の差がある時に
は、注意音吹鳴部6aを駆動して、計測終了音とは別の
警告音を吹鳴して注意報知をするようにしているもので
ある。
【0050】以上のように本実施例によれば、体温比較
手段13が1日内体温登録手段30に登録している今回
の計測時刻に最も近い体温と体温計測部2が計測した今
回の体温データとを比較して、所定値以上の差がある時
に報知手段が注意報知するようにして、体調の異常が直
ちに判る体温計を実現するものである。
【0051】(実施例8)続いて本発明の第8の実施例
について説明する。本実施例の体温計は特に女性用に適
したものであり、図11は本実施例の外観を示す平面図
である。本実施例では本体部1に、1指定ボタン20と
2指定ボタン21を備えている。1指定ボタン20と2
指定ボタン21の使い分けは、使用者が決めるものであ
る。本実施例では、1指定ボタン20は、使用者の現在
の体調が低温期の場合の体温データを登録するためのも
の、或いは低温期の登録体温データを検索するためのも
のである。また2指定ボタン21は、使用者の現在の体
調が高温期の場合の体温データを登録するためのもの、
或いは高温期の登録体温データを検索するためのもので
ある。
【0052】以下、本実施例の動作について説明する。
モード切り換えスイッチ18を通常モードとして、電源
ボタン9を押して、使用者が体温計測部2を使用して体
温を計測する。体温計測を終了して注意音吹鳴部6aが
計測終了を報知すると、使用者は今回の体温データが低
温期のものか高温期のものかを指定するものである。つ
まり、1指定ボタン20あるいは2指定ボタン21を押
すものである。使用者が1指定ボタンを押すと、データ
記憶手段4に登録している低温期のデータから今回の計
測時刻前後30分以内のものを検索し、その内計測時刻
に最も近いものを登録体温として採用して、図11に示
している登録体温表示位置22に「登録1*36.2
℃」のように表示する。このとき、使用者が登録してい
たデータがないとき、若しくは登録していたデータの中
に今回の計測時刻前後30分以内のものがない時は「登
録1*――.―℃」と表示し値を表示しない。次いで、
CPU5の体温比較手段13は、この計測体温と登録体
温とを比較して、差が0.5℃以上である時は、注意音
吹鳴部6aを駆動して警告音を吹鳴する。計測体温と登
録体温との差が0.5℃未満の時は、注意音吹鳴部6a
で計測終了音とは別の比較終了音を吹鳴して比較終了を
報知する。
【0053】また使用者の現在の状況が高温期である場
合には、2指定ボタン21を押して、データ記憶手段4
に登録している高温期のデータから今回の計測時刻前後
30分以内のものを検索し、その内計測時刻に最も近い
ものを登録体温として採用して、る登録体温表示位置2
2に同様に表示する。体温比較手段13は、この計測体
温と登録体温とを比較して、差が0.5℃以上である時
は、注意音吹鳴部6aを駆動して警告音を吹鳴する。計
測体温と登録体温との差が0.5℃未満の時は、注意音
吹鳴部6aで計測終了音とは別の比較終了音を吹鳴して
比較終了を報知する。
【0054】また自分が低温期か高温期か判断できない
時は、計測終了後、まず1指定ボタン20を押してみて
体温比較を行い、その後2指定ボタン21を押して体温
比較を行うというように、同一計測体温について両方の
比較を行って見れば良いものである。
【0055】次に、モード切り換えスイッチ18を登録
モードとした場合について説明する。前述のように、女
性の場合、毎朝起床前に基礎体温を測っている場合はも
ちろん、そうでない場合でも次回生理開始予定日前の1
2〜14日が高温期と言われているため、だいだい自分
が今低温期か高温期かは判断できる。そこで、例えば使
用者の生理開始日から7日目に比較的体調の安定した日
があったとすると、その日に低温期の体温を登録する。
まず、モード切り換えスイッチ18を登録側に設定す
る。この状態で使用者が電源ボタン9を押すと、CPU
5は報知手段6の時刻表示位置10に計時手段3が計時
した現在時刻を表示し、計測体温11は「――.―℃」
と表示する。このとき、登録体温表示位置22には「登
録1」「登録2」の文字のみ交互に表示している。ここ
で使用者が、1指定ボタン20を押して「登録1」を選
択したとする。CPU5は、1指定ボタン20が押され
た時点で、登録体温表示位置22に「登録1」の文字の
みを表示する。この状態で、使用者が体温計測部2を腋
下等に当てて計測を行う。、CPU5は、計測体温表示
位置11に例えば「36.3℃」と表示する。同時に、
使用者に計測終了を注意音吹鳴部6aで報知する。この
時、「登録1」の表示は点滅を開始する。この点滅が続
く10秒間の間に電源ボタン9が押されなかった場合
は、データ記憶手段4に計測時刻と計測体温を対にして
登録1体温として記憶するものである。また、計測体温
表示位置11の表示を消して、登録体温表示位置22に
「登録1*36.2℃」と点灯表示する。「登録1」の
文字の点滅中に電源ボタン9が押された場合は、この計
測体温を登録せずに電源切の状態とするものである。即
ち、使用者が登録用の計測に失敗した場合には、「登録
1」の文字の点滅中に電源ボタン9を押せば登録されず
にすむものである。使用者は、同一日に時刻を変えて同
じ要領で登録を繰り返す。
【0056】使用者の次回生理開始予定日の5日前に比
較的体調の安定した日があったとすると、その日に高温
期の体温を登録する。つまり、モード切り換えスイッチ
18を登録側に切り換えた状態で低温期の体温登録と同
要領で、電源ボタン9を押し、2指定ボタン21を押し
て「登録2」を選択した後、計測を行って高温期の体温
の登録を行うものである。使用者が、「登録1」または
「登録2」について登録を行った日と別の日に登録を行
った場合には、その時点でその登録番号について(例え
ば「登録1」)既に登録されている以前のデータのみに
ついて登録は全て取り消すものである。この場合「登録
2」について新たな登録が行われなかった場合は、「登
録2」についての登録データはそのまま残すものであ
る。
【0057】次に、モード切り換えスイッチ18を呼出
モードとした場合について説明する。この呼出モード
は、使用者が前記した方法で行った登録内容を確認する
モードである。使用者がモード切り換えスイッチ18を
呼出側に切り換えて、電源ボタン9を押すと、CPU5
は報知手段6の時刻表示位置10と計測体温表示位置1
1には何も表示せず、登録体温表示位置22に、「登録
1」「登録2」の文字のみを交互に表示する。この状態
で使用者が、1指定ボタン20を押して「登録1」を選
択すると、CPU5は、報知手段6の時刻表示位置10
に、登録されているデータの内で一番時間的に早いもの
の計測時刻を表示し、登録体温表示位置22に「登録1
呼出*36.2℃」のように表示する。また計測体温表
示位置11には何も表示しない。使用者が1指定ボタン
20をもう一度押すと、CPU5は登録されているデー
タの内、次に計測時刻の早いものを同じ要領で表示す
る。以下、1指定ボタン20が押される度に、次の計測
時刻のデータを表示し、全ての登録データを表示した場
合は、また一番時間的に早いものから順に表示するもの
である。また「登録2」の内容を確認したい場合にも、
1指定ボタン20の代わりに2指定ボタン21を押せ
ば、前記と同様に表示できるものである。
【0058】なお本実施例では、女性用として「登録
1」と「登録2」の2つの登録モードを用意し、低温期
体温と高温期体温を登録できるようにしたが、直接「低
温期」と「高温期」という名称を用いてもかまわない
し、「登録1」と「登録2」のままで男性や子供が別の
目的で使ってもかまわない。また、モード切り換えスイ
ッチ18を先に切り換えて電源ボタン9を押す動作を説
明したが、電源ボタン9を押した後、モード切り換えス
イッチ18を切り換えるようにしても支障はない。また
本実施例では、この体温計で計測したものを登録するよ
うにしているが、別の体温計で計測したものを入力でき
る構成としても支障はないものである。さらに、本実施
例では登録の取り消しを別の日に新たに登録を行った時
点で行ったが、取り消し用のボタンを設けて、使用者が
このボタンを押せば取り消すができるようにしても支障
はないものである。
【0059】以上のように本実施例によれば、1日内体
温登録手段17が、女性用に高温期、低温期別に体温を
登録できるようにして、女性の微妙な体温変化にも正確
な判断が出来る体温計を実現するものである。
【0060】(実施例9)次に本発明の第9の実施例に
ついて説明する。図12は本実施例の外観を示す平面図
である。本実施例では、図8に示している1日内体温登
録手段17に、月別に体温が登録できる機能を付加して
いるものである。すなわち、本体部1には月指定ボタン
23を設けており、報知手段6には時刻表示位置10と
計測体温表示位置11と登録体温表示位置24を設けて
いる。図12に示している例では、使用者が10時00
分に計測した体温が36.3℃で、使用者が3月に登録
した10時00分頃の体温が36.2℃であることを示
している。なお報知手段6は、電源切の状態では何も表
示しないものである。
【0061】以下、本実施例の動作について説明する。
使用者がモード切り換えスイッチ18を通常側に設定す
れば、通常モードでの動作を実行する。すなわち、この
状態で使用者が電源ボタン9を押すと、CPU5は報知
手段6の時刻表示位置10に計時手段3が計時した現在
時刻を表示し、計測体温表示位置11に「――.―℃」
と表示する。登録体温表示位置22には表示しない。こ
の状態で、使用者は体温計測部2を腋下等に当てて計測
を行う。所定時間の計測が終了すると、CPU5は、計
測体温表示位置11に計測体温を表示すると同時に、注
意音吹鳴部6aで計測終了音を吹鳴して計測終了を報知
する。この時点で、使用者が電源を切る前に月指定ボタ
ン23を押すと、月指定ボタンによって指定された月に
計測した体温のデータと計測時刻とが表示される。
【0062】例えば、使用者が3月に計測した体温のデ
ータを見たいときは月指定ボタン23を押して登録体温
表示位置24に「登録3月」の文字を表示させる。月指
定ボタン23は、1回押す毎に1月から順に月が送られ
るようになっており、「登録3月」が表示されるまで月
指定ボタン23を押せば、この表示は簡単に出来るもの
である。登録体温表示位置24に「登録3月」の文字を
表示されると、CPU5は「登録3月」に登録してある
データの中から今回の計測時刻前後30分以内のものを
検索し、その内計測時刻に最も近いものを登録体温とし
て採用し、「登録3月*36.2℃」のように登録体温
表示位置24に表示する。使用者が登録していたデータ
がないとき、若しくは登録していたデータの中に今回の
計測時刻前後30分以内のものがないときは「登録3月
*――.―℃」と表示し、値を表示しない。この時点
で、CPU5が備えている体温比較手段13は、計測体
温と登録体温を比較する。すなわち、両者の差が0.5
℃以上ある時は、注意音吹鳴部6aで警告音を吹鳴して
注意報知をするものである。計測体温と登録体温との差
が0.5℃未満の時は、注意音吹鳴部6aで計測終了音
とは別の比較終了音を吹鳴して比較終了を報知する。な
お別の月の登録体温と比較したい場合は、月指定ボタン
23を押してその月を指定すれば良い。
【0063】使用者がモード切り換えスイッチ18を登
録側に設定すれば、登録モードでの動作を実行する。使
用者が電源ボタン9を押すと、CPU5は報知手段6の
時刻表示位置10に計時手段3が計時した現在時刻を表
示し、計測体温表示位置11には「――.―℃」と表示
する。また登録体温表示位置24には、前回の使用の時
に月指定ボタン23を押して選択していた月がある場合
には、この月を表示する。例えば2月という指定が行わ
れていた場合には、「登録2月」のように表示するもの
である。この指定がないときには、1月を「登録1月」
の文字のみを表示する。この時使用者は、表示されてい
る月以外の月について登録を行いたい場合には、更に月
指定ボタン23を押して登録しようとする対象を選択す
る。ここではまず月指定ボタン23を押して「登録3
月」を選択するものとする。CPU5は、月指定ボタン
23が押される度に登録の月を順送りし、12月まで送
ると1月に戻す。この状態で、使用者は体温計測部2を
腋下等に当てて計測を行う。所定時間の計測を終了する
と、CPU5は、計測体温表示位置11に例えば「3
6.3℃」と表示する。同時に、注意音吹鳴部6aを駆
動して使用者に計測終了を報知する。この時、「登録3
月」の表示は点滅を開始する。この点滅が続く10秒間
の間に電源ボタン9が押されなかった場合には、データ
記憶手段4に計測時刻と計測体温を対にして登録3月体
温として記憶する。また記憶が終了すると、計測体温表
示位置11での表示を消して、登録体温表示位置24に
「登録3月*36.2℃」と点灯表示する。もし、「登
録3月」の文字の点滅中に電源ボタン9が押された場合
は、この計測体温を登録せずに電源切の状態となる。即
ち、使用者は登録用の計測が失敗した場合は、「登録3
月」の文字の点滅中に電源ボタン9を押せば、登録され
ずにすむものである。また使用者が、同一日内で時刻を
変えて同じ要領で登録を繰り返すと、時刻別の体調の変
化が確実に把握できるものである。同じ要領で、使用者
は別の月の体調が安定している時に、その月の体温を登
録する。使用者が、登録の月について登録を行った日と
別の日に登録を行った場合には、その時点でその登録月
について、例えば「登録1月」として既に登録されてい
るデータは更新されるものである。この場合「登録2
月」〜「登録12月」について新たな登録が行われなか
った場合は、「登録2月」〜「登録12月」についての
登録データはそのまま残るものである。
【0064】使用者がモード切り換えスイッチ18を呼
出側に設定すれば、呼出モードでの動作を実行する。呼
出モードは、前記登録を行った場合その内容を確認する
モードである。使用者が電源ボタン9を押すと、CPU
5は報知手段6の時刻表示位置10と計測体温表示位置
11には何も表示しない。登録体温表示位置24には、
前回使用したときの月指定ボタン23による選択が行わ
れているときには、その月について登録されているデー
タの内で一番時間的に早いものの計測時刻を表示し、登
録体温表示位置24には、例えば指定月が2月である場
合には「登録2月呼出*36.2℃」のように表示す
る。この指定が行われていない場合には、1月を「登録
1月呼出*36.1℃」のように表示する。またこのと
き、CPU5は、その後5秒間電源ボタン9や月指定ボ
タン23やモード切り換えスイッチ18が操作されなけ
れば、5秒毎に、登録されているデータの内、計測時刻
の早いものから順に同じ要領で表示する。全ての登録デ
ータを表示すると、また一番時間的に早いものから表示
するようにして、以上の動作を繰り返す。別の月の登録
内容を確認したい場合は、月指定ボタン23を押して目
的の月を表示させれば良い。
【0065】なお本実施例では、モード切り換えスイッ
チ18を先に切り換えて電源ボタン9を押す動作を説明
したが、電源ボタン9を押した後、モード切り換えスイ
ッチ18を切り換えるようにしても支障ないものであ
る。また前記説明では、この登録この体温計で計測した
ものとしているが、別に入力手段を設けて、別の体温計
で計測したものを登録できるようにしても支障はないも
のである。さらに前記説明では、別の日に新たに登録を
行った時点で先に登録したデータを取り消すとしている
が、別に取り消し用のボタンを設けて使用者に指定させ
て取り消すようにしても支障はないものである。また前
記説明では、月毎の登録内容の確認は自動的に5秒毎に
表示するようにしたが、別にボタンを設けてそのボタン
が押される毎に次の時刻のデータを表示するようにして
も支障はないものである。
【0066】以上のように本実施例によれば、1日内体
温登録手段17に、女性用に高温期、低温期別に体温が
登録できる構成として、例えば最近体調が変化してきた
場合は体調が変化し始める前の月の体温を参照してみた
り、逆に最近の月の体温を参照してみたりすることもで
きるし、気候の変わり目等では前年同月の体温を参照し
てみたり、逆に前月の体温を参照することができ、体温
や体調の変化、気候の変化等に対応できる体温計を実現
するものである。
【0067】(実施例10)次に本発明の第10の実施
例について説明する。図13は本実施例の構成を示すブ
ロック図であり、図14は本実施例の外観を示す平面図
である。本実施例では本体部1に特記事項別体温変化登
録手段25を、体温計測部2に特記事項入力手段15を
設けている。特記事項別体温変化登録手段25は、特記
事項入力手段15で指定された特記事項毎に体温データ
等を登録するための機能である。
【0068】以下、本実施例の動作について説明する。
使用者がモード切り換えスイッチ18を通常モードとし
た場合には、通常モードとして動作する。すなわち、こ
の状態で使用者が電源ボタン9を押すと、CPU5は報
知手段6の時刻表示位置10に計時手段3が計時した現
在時刻を表示し、計測体温表示位置11には「――.―
℃」と表示し、登録体温表示位置19には何も表示しな
い。この状態で使用者が現在の状況について特記事項入
力手段15を使用して、例えば「食後」を選択すると、
特記事項表示位置16の「食後」の位置に横棒が表示さ
れる。こうして使用者が体温計測部2を腋下等に当て
て、所定時間の計測を行う。CPU5は、計測した体温
を図14の計測体温表示位置11に例えば「36.7
℃」と表示する。同時に、データ記憶手段4に登録して
いたデータの中から今回の計測時刻前後30分以内のも
の(例えば19:30に登録されたもの等)を検索し、
その内最も今回の計測時刻に近いものをその計測時刻で
の登録体温として採用する。その上で、「食後」につい
て後述の方法で体温変化分を登録していれば(例えば食
事前後で0.2℃体温が上昇する場合+0.2℃と登録
する)、採用した登録体温+0.2℃として登録体温表
示位置28に「登録+0.2℃*36.3℃」と表示す
る。即ち、計測時刻頃の登録体温に食後上昇分0.2℃
を加算した結果の36.3℃が、その計測時刻の食後の
調整登録体温であることを示している。もし、「食後」
について体温変化分の登録がなかったり、今回計測され
た体温について特記事項が入力されなかった場合は、採
用した登録体温をそのまま「登録*36.1℃」と表示
する。また、使用者が登録していた1日内体温の登録デ
ータそのものがない、若しくは登録していたデータの中
に今回の計測時刻前後30分以内のものがない時には、
登録体温表示位置28には「登録――.―℃」と表示し
値を表示しない。登録体温そのもの、若しくは入力され
た特記事項についての調整登録体温の値を表示した場合
は、CPU5の体温比較手段13は、表示した値と計測
体温を比較し、0.5℃以上の差があれば注意音吹鳴部
6aを駆動して警告音を吹鳴させる。この差がなければ
注意音吹鳴部6aを駆動して、計測終了を吹鳴して計測
終了を報知する。登録体温そのもの、若しくは入力され
た特記事項についての調整登録体温の値を表示しなかっ
た場合は、注意音吹鳴部6aで計測終了音を吹鳴して計
測終了を報知する。他の特記事項についても同様であ
る。
【0069】使用者がモード切り換えスイッチ18を登
録モードとした場合には、登録モードとして動作する。
登録する内容は、2種類あり、1つは1日内体温の登録
であり、もう1つは特記事項についての特記事項別体温
変化の登録である。
【0070】1日内体温の登録について説明する。使用
者は、体調が良好な日を選んで同一日内の体温変化を登
録する。すなわち、モード切り換えスイッチ18を登録
側に設定し、この状態で電源ボタン9を押す。CPU5
は報知手段6の時刻表示位置10に計時手段3で計時し
た現在時刻を表示し、計測体温表示位置11に「――.
―℃」と表示する。登録体温表示位置28には「登録」
の文字のみを表示する。この状態で、使用者は体温計測
部2を腋下等に当てて計測を行う。CPU5は、計測体
温表示位置11に「36.1℃」と表示すると同時に、
注意音吹鳴部6aを駆動して、使用者に計測終了を報知
する。この時、前記「登録」の表示を点滅させる。この
点滅が続く10秒間の間に電源ボタン9が押されなかっ
た場合は、データ記憶手段4に計測時刻と計測体温を対
にして登録体温として記憶し、計測体温表示位置11の
表示を消して登録体温表示位置28に「登録36.1
℃」と点灯表示する。もし、「登録」文字の点滅中に電
源ボタン9が押された場合は、この計測体温を登録せず
に電源切の状態とする。即ち、使用者は登録用の計測が
失敗した場合は、「登録」文字の点滅中に電源ボタン9
を押せば登録されずにすむ。使用者は、同一日に時刻を
変えて同じ要領で登録を繰り返す。使用者が、登録を行
った日と別の日に登録を行った場合には、その時点で既
に登録されている以前のデータの登録は全て取り消すも
のである。
【0071】続いて特記事項別体温変化の登録について
説明する。使用者は、この登録に先だって、この体温計
若しくは他の体温計で、特記事項の前後で自分の体温が
どの程度上昇または下降するのか測って把握しておく。
登録は、まずモード切り換えスイッチ18を登録側に設
定して行う。この状態で使用者が電源ボタン9を押す
と、CPU5は報知手段6の時刻表示位置10に計時手
段3がで計時した現在時刻を表示し、計測体温表示位置
11には「――.―℃」と表示する。登録体温表示位置
28には「登録」の文字のみを表示する。この状態で特
記事項入力手段15を押して体温変化を登録したい特記
事項を選択する。選択を完了すると、CPU5は、該当
する特記事項表示位置に横棒を点滅表示し、登録体温表
示位置28に「登録+0.0℃」と表示する。この時、
既に体温変化が登録されている場合にはその値を「登録
+0.2℃」や「登録−0.1℃」のように表示する。
このように、既に特記事項別体温変化登録手段25に体
温変化のデータが登録されている場合には、その特記事
項についての体温変化を確認することができる。次に使
用者は、本体部1に設けている+ボタン26または−ボ
タン27を押す。CPU5は、+ボタン26が押される
と、0.1℃刻みで増やして表示し、+2.0℃まで増
えたら、+0.0℃に戻す。−ボタン27が押される
と、0.1℃刻みで減らして表示し、−2.0℃まで減
ったら、+0.0℃に戻す。+ボタン26と−ボタン2
7が同時に押された時には登録体温表示位置28に「登
録+0.0℃」と表示する。この操作によって体温変化
分の入力が完了すると、もう一度特記事項入力手段15
を押すと前記体温変化登録が確定し、特記事項入力手段
15の上部に横棒の点滅で表示されていた特記事項表示
位置16の表示が点灯表示に変わる。他の特記事項につ
いても体温変化分を登録したい場合は、引き続き該当す
る特記事項入力手段15を押して、同じ要領で登録する
ものである。
【0072】使用者がモード切り換えスイッチ18を呼
出モードとした場合には、呼出モードとして動作する。
呼出モードは、前記した登録内容を確認するモードであ
る。(特記事項別体温変化の登録内容の確認については
登録モードで行うものとする。)使用者がモード切り換
えスイッチ18を呼出側に設定すると、CPU5は、報
知手段6の時刻表示位置10に、登録されているデータ
の内で一番時間的に早いものの計測時刻を表示し、登録
体温表示位置28に「登録呼出*36.1℃」のように
表示する。計測体温表示位置11には何も表示しない。
この状態で使用者が+ボタン26を押すと、CPU5は
登録されているデータの内、次に計測時刻の早いものを
同じ要領で表示する。以下、+ボタン26が押される度
に、次の計測時刻のデータを表示し、全ての登録データ
を表示した場合は、また登録されているデータの内で一
番時間的に早いものを表示する。以上の動作を繰り返
す。−ボタン27が押された場合は、+ボタン26が押
された場合と逆の順序で登録体温28の表示を行う。
【0073】なお本実施例では、モード切り換えスイッ
チ18を先に切り換えて、電源ボタン9を押すようにし
ているが、電源ボタン9を押した後、モード切り換えス
イッチ9を切り換えるようにしても支障はないものであ
る。また本実施例では、この体温計で計測したものを登
録するようにしているが、別に入力手段を設けて、別の
体温計で計測したものでも登録できるようにしても良
い。
【0074】なお本実施例では1種類の特記事項につい
て登録することを説明しているが、モード切り換えスイ
ッチ18を登録側に設定しておくと複数種類の特記事項
を連続して登録できるものである。
【0075】また本実施例では、特記事項を予め用意し
たものに限って入力できるようにしているが、「特記事
項1」、「特記事項2」、「特記事項3」、「特記事項
4」等として予め所定数用意した特記事項欄に自由にメ
モ入力できるようにして、メモ入力した各特記事項別に
標準体温を推定するようにしても良い。また、入力のタ
イミングも計測前としているが、次回の計測タイミング
までならいつでもかまわない。さらに、本実施例では登
録の取り消しを別の日に新たに登録を行った時点で行っ
たが、ボタンを設けて使用者に指定させて取り消すよう
にしても良いものである。
【0076】以上のように本実施例によれば、特記事項
別体温変化登録手段25に特記事項毎にその前後での体
温変化分を登録するようにして、体温計測部2が体温を
計測した時に、同時に特記事項入力手段15に特記事項
が入力され、その特記事項について特記事項別体温変化
登録手段25に体温の変化分が登録されている場合、こ
の体温データを参考にして、正確な体調の判断が出来る
体温計を実現するものである。
【0077】(実施例11)次に本発明の第11の実施
例について説明する。図15は本実施例の外観を示す平
面図である。本実施例では、本体部1に切換手段29を
設けている。切換手段29は、例えば1から5までの番
号を有しており、使用者が使い分けることが出来るよう
になっている。
【0078】以下、本実施例の動作について説明する。
使用者は、1から5までの番号の内、この体温計を共通
に使用する他の人と重ならないように自分の番号を決め
る。例えば父親が1、母親が2、長女が3、長男が4、
次女が5というように決める。使用する時は、まず切換
手段29を自分の番号に切り換えておく。CPU5は、
電源入の状態では常に切換手段29で設定している番号
を報知手段6に、例えば「計測者1」のように表示して
いる。使用者は、このように自分の番号に切り換えた上
で実施例1から10に示した使用をする。また、別の人
が使用する時は、同じ要領で切換手段29を自分の番号
に切り換えて使用する。
【0079】なお本実施例では、切換手段29として機
械的に設定位置を切り替えるスイッチを使用するように
しているが、電源スイッチ9を押すと、使用者を問いか
けるようにして使用者に番号を入力させるようにしても
かまわない。また使用者の区別も番号としているが、裏
面に番号に対応した名前を書けるようにしたり、名前を
登録できるようにしても良い。さらに、本実施例では5
人の人毎に切り換えられるようにしたが、メモリの容量
に応じて何人にするか決めれば良い。
【0080】以上のように本実施例によれば、本体部1
に、体温計測部を使用する人毎に報知内容を切り替える
切換手段を有するようにして、正確な体調の判断が出
来、かつ複数人数で共有できる体温計を実現するもので
ある。
【0081】
【発明の効果】請求項1に記載した発明は、体温を計測
する体温計測部と、時刻を計測する計時手段と、体温計
測部が計測した体温と計時手段が計測した時刻をともに
記憶するデータ記憶手段と、前記データ記憶手段が記憶
したデータから時刻毎の標準体温を推定する標準体温推
定手段と、報知手段とを備えた本体部から成り、前記報
知手段は前記体温計測部の計測体温を報知すると共に同
時に前記標準体温推定手段が推定した標準体温を報知す
る構成として、体温と共に標準体温を報知でき、体調を
判断しやすい体温計を実現するものである。
【0082】請求項2に記載した発明は、体温を計測す
る体温計測部と、時刻を計測する計時手段と、体温計測
部が計測した体温と計時手段が計測した時刻をともに記
憶するデータ記憶手段と、前記データ記憶手段が記憶し
たデータから時刻毎の標準体温を推定する標準体温推定
手段と、報知手段と、前記体温計測部が体温を測した時
に計測体温と前記標準体温推定手段が推定した計測時刻
の標準体温とを比較する体温比較手段とを備えた本体部
から成り、前記報知手段は、計測体温と標準体温に所定
値以上の差がある時には注意報知をする構成として、体
調の異常が直ちに判る体温計を実現するものである。
【0083】請求項3に記載した発明は、データ記憶手
段は、体温計測部で計測した体温と前記体温を計測した
計測時刻を記憶するか否かを選択する選択部を有する構
成として、使用者が納得できるデータだけを記憶でき、
標準体温の推定を精度良く行え、正確な体調の判断が出
来る体温計を実現するものである。
【0084】請求項4に記載した発明は、データ記憶手
段は、体温計測部が計測するときの特記事項を受け付け
る特記事項入力手段を有し、前記特記事項入力手段で特
記事項が入力された計測体温と計測時刻とは記憶しない
ようにした構成として、食後、飲酒後、入浴後、興奮後
等の特記事項が入力された計測体温と計測時刻が記憶さ
れないので、その時刻での標準体温の信頼性をより向上
させ、正確な体調の判断が出来る体温計を実現するもの
である。
【0085】請求項5に記載した発明は、データ記憶手
段は、体温計測部が計測するときの特記事項を受け付け
る特記事項入力手段を有し、前記特記事項入力手段に入
力された特記事項を計測体温と計測時刻とを共に記憶
し、標準体温推定手段は、体温計測部が体温を計測した
時に、特記事項が入力されなかった場合には特記事項の
入力されなかったデータから計測時刻の標準体温を推定
し、前記特記事項入力手段で特記事項が入力された場合
はその特記事項とともに入力されているデータから計測
時刻の標準体温を推定し、計測時刻の標準体温とする構
成として、標準体温の推定を精度良く行え、正確な体調
の判断が出来る体温計を実現するものである。
【0086】請求項6に記載した発明は、体温を計測す
る体温計測部と、時刻を計測する計時手段と、前記体温
計測部または他の体温計で計測した同一日内の体温を計
測時刻とともに登録できる1日内体温登録手段と、報知
手段とを備えた本体部から成り、前記報知手段は、前記
体温計測部が体温を計測したときに、計測体温と同時に
前記1日内体温登録手段で登録した計測時刻に最も近い
時刻の登録体温を報知する構成として、正確な体調の判
断が出来る体温計を実現するものである。
【0087】請求項7に記載した発明は、体温を計測す
る体温計測部と、時刻を計測する計時手段と、前記体温
計測部または他の体温計で計測した同一日内の体温を計
測時刻とともに登録できる1日内体温登録手段と、報知
手段と、前記体温計測部が体温を計測したときに計測し
た体温と前記1日内体温登録手段に登録した体温の内、
前記計測した体温の計測時刻に最も近い時刻での登録体
温を比較する体温比較手段とを備えた本体部から成り、
前記報知手段は、計測体温と登録体温に所定値以上の差
がある時に注意報知する構成として、警告音が鳴った時
は体温がその時刻の標準体温に対して異常なことがすぐ
わかる上に、異常の程度もすぐわかる体温計を実現する
ものである。
【0088】請求項8に記載した発明は、1日内体温登
録手段は、女性用に高温期、低温期別に体温が登録でき
るようにした構成として、女性の微妙な体温変化にも正
確な判断が出来る体温計を実現するものである。
【0089】請求項9に記載した発明は、1日内体温登
録手段は、月別に体温が登録できるようにした構成とし
て、体調の異常の確認が容易にできる体温計を実現する
ものである。
【0090】請求項10に記載した発明は、体温を計測
する体温計測部と、時刻を計測する計時手段と、体温計
測部で計測された時の特記事項を入力するための特記事
項入力手段と、特記事項毎にその前後での体温変化分を
登録するための特記事項別体温変化登録手段と、報知手
段とを備えた本体部から成り、前記体温計測部が体温を
計測した時に、同時に前記特記事項入力手段に特記事項
が入力され、その特記事項について前記特記事項別体温
登録手段に体温が登録されている場合、計測時刻に最も
近い時刻の登録体温に前記特記事項体温変化登録手段で
登録された該当特記事項の体温変化分を加味した体温を
報知する構成として、正確な体調の判断が出来る体温計
を実現するものである。
【0091】請求項11に記載した発明は、本体部は、
体温計測部を使用する人毎に報知内容を切り替える切換
手段を有する構成として、正確な体調の判断が出来、か
つ複数人数で共有できる体温計を実現するものである。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の第1の実施例である体温計の構成を示
すブロック図
【図2】同、外観を示す平面図
【図3】本発明の第2の実施例である体温計の構成を示
すブロック図
【図4】同、外観を示す平面図
【図5】本発明の第3の実施例である体温計の外観を示
す平面図
【図6】本発明の第4の実施例である体温計の外観を示
す平面図
【図7】本発明の第5の実施例である体温計の外観を示
す平面図
【図8】本発明の第6の実施例である体温計の構成を示
すブロック図
【図9】同、外観を示す平面図
【図10】本発明の第7の実施例である体温計の構成を
示すブロック図
【図11】本発明の第8の実施例である体温計の外観を
示す平面図
【図12】本発明の第9の実施例である体温計の外観を
示す平面図
【図13】本発明の第10の実施例である体温計の構成
を示すブロック図
【図14】同、外観を示す平面図
【図15】本発明の第11の実施例である体温計の外観
を示す平面図
【符号の説明】
1 本体部 2 体温計測部 3 計時手段 4 データ記憶手段 5 CPU 6 報知手段 6a 注意音吹鳴部 8 標準体温推定手段 9 電源ボタン 10 時刻表示位置 11 計測体温表示位置 12 標準体温表示位置 13 体温比較手段 14 選択部 15 特記事項入力手段 16 特記事項表示位置 17 特記事項別標準体温表示位置 18 モード切り換えスイッチ 19 登録体温表示位置 20 1指定ボタン 21 2指定ボタン 22 登録体温表示位置 23 月指定ボタン 24 登録体温表示位置 25 特記事項別体温変化登録手段 26 +ボタン 27 −ボタン 28 調整登録体温表示位置 29 切換手段 30 1日内体温登録手段
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (72)発明者 中谷 直史 大阪府門真市大字門真1006番地 松下電器 産業株式会社内 (72)発明者 乾 弘文 大阪府門真市大字門真1006番地 松下電器 産業株式会社内 Fターム(参考) 2F056 HD02 HD08 HD09 HD10

Claims (11)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 体温を計測する体温計測部と、時刻を計
    測する計時手段と、体温計測部が計測した体温と計時手
    段が計測した時刻をともに記憶するデータ記憶手段と、
    前記データ記憶手段が記憶したデータから時刻毎の標準
    体温を推定する標準体温推定手段と、報知手段とを備え
    た本体部から成り、前記報知手段は前記体温計測部の計
    測体温を報知すると共に同時に前記標準体温推定手段が
    推定した標準体温を報知する体温計。
  2. 【請求項2】 体温を計測する体温計測部と、時刻を計
    測する計時手段と、体温計測部が計測した体温と計時手
    段が計測した時刻をともに記憶するデータ記憶手段と、
    前記データ記憶手段が記憶したデータから時刻毎の標準
    体温を推定する標準体温推定手段と、報知手段と、前記
    体温計測部が体温を測した時に計測体温と前記標準体温
    推定手段が推定した計測時刻の標準体温とを比較する体
    温比較手段とを備えた本体部から成り、前記報知手段
    は、計測体温と標準体温に所定値以上の差がある時には
    注意報知をする体温計。
  3. 【請求項3】 データ記憶手段は、体温計測部で計測し
    た体温と前記体温を計測した計測時刻を記憶するか否か
    を選択する選択部を有する請求項1または2に記載した
    体温計。
  4. 【請求項4】 データ記憶手段は、体温計測部が計測す
    るときの特記事項を受け付ける特記事項入力手段を有
    し、前記特記事項入力手段で特記事項が入力された計測
    体温と計測時刻とは記憶しないようにした請求項1から
    3のいずれか1項に記載した体温計。
  5. 【請求項5】 データ記憶手段は、体温計測部が計測す
    るときの特記事項を受け付ける特記事項入力手段を有
    し、前記特記事項入力手段に入力された特記事項を計測
    体温と計測時刻とを共に記憶し、標準体温推定手段は、
    体温計測部が体温を計測した時に、特記事項が入力され
    なかった場合には特記事項の入力されなかったデータか
    ら計測時刻の標準体温を推定し、前記特記事項入力手段
    で特記事項が入力された場合はその特記事項とともに入
    力されているデータから計測時刻の標準体温を推定し、
    計測時刻の標準体温とする請求項1から3のいずれか1
    項に記載した体温計。
  6. 【請求項6】 体温を計測する体温計測部と、時刻を計
    測する計時手段と、前記体温計測部または他の体温計で
    計測した同一日内の体温を計測時刻とともに登録できる
    1日内体温登録手段と、報知手段とを備えた本体部から
    成り、前記報知手段は、前記体温計測部が体温を計測し
    たときに、計測体温と同時に前記1日内体温登録手段で
    登録した計測時刻に最も近い時刻の登録体温を報知する
    ようにした体温計。
  7. 【請求項7】 体温を計測する体温計測部と、時刻を計
    測する計時手段と、前記体温計測部または他の体温計で
    計測した同一日内の体温を計測時刻とともに登録できる
    1日内体温登録手段と、報知手段と、前記体温計測部が
    体温を計測したときに計測した体温と前記1日内体温登
    録手段に登録した体温の内、前記計測した体温の計測時
    刻に最も近い時刻での登録体温を比較する体温比較手段
    とを備えた本体部から成り、前記報知手段は、計測体温
    と登録体温に所定値以上の差がある時に注意報知するよ
    うにした体温計。
  8. 【請求項8】 1日内体温登録手段は、女性用に高温
    期、低温期別に体温が登録できるようにした請求項6ま
    たは7に記載した体温計。
  9. 【請求項9】 1日内体温登録手段は、月別に体温が登
    録できるようにした請求項6から8のいずれか1項に記
    載した体温計。
  10. 【請求項10】 体温を計測する体温計測部と、時刻を
    計測する計時手段と、体温計測部で計測された時の特記
    事項を入力するための特記事項入力手段と、特記事項毎
    にその前後での体温変化分を登録するための特記事項別
    体温変化登録手段と、報知手段とを備えた本体部から成
    り、前記体温計測部が体温を計測した時に、同時に前記
    特記事項入力手段に特記事項が入力され、その特記事項
    について前記特記事項別体温登録手段に体温が登録され
    ている場合、計測時刻に最も近い時刻の登録体温に前記
    特記事項体温変化登録手段で登録された該当特記事項の
    体温変化分を加味した体温を報知する体温計。
  11. 【請求項11】 本体部は、体温計測部を使用する人毎
    に報知内容を切り替える切換手段を有する請求項1から
    10のいずれか1項に記載した体温計。
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