JPH081213Y2 - 粉粒体の回収装置 - Google Patents

粉粒体の回収装置

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JPH081213Y2
JPH081213Y2 JP1992056889U JP5688992U JPH081213Y2 JP H081213 Y2 JPH081213 Y2 JP H081213Y2 JP 1992056889 U JP1992056889 U JP 1992056889U JP 5688992 U JP5688992 U JP 5688992U JP H081213 Y2 JPH081213 Y2 JP H081213Y2
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友弘 鳥居
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Kawasaki Jukogyo KK
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Description

【考案の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】この考案は、ベルトコンベヤによ
る輸送中に落下した粉粒体(例えば石膏やセメントや鉄
鉱石)を回収してベルトコンベヤ(複数のベルトコンベ
ヤによる輸送の場合には、そのうちの少なくとも1つ)
に戻すための、粉粒体の回収装置に関するものである。
【0002】
【従来の技術】上記の粉粒体は、その輸送中にコンベヤ
ベルトの両側縁からこぼれ落ちたり、コンベヤベルトの
反転走行(戻り)時にベルト面に付着していたものが落
下したりすることがある。こうして落下する粉粒体はか
なりの量に及ぶので、回収されることが多いが、その回
収は、従来、作業者が手作業で行うというのが一般的で
あった。しかし、作業者による粉粒体の回収作業は、通
常、コンベヤの稼働中に行われるので、作業環境が悪く
危険が伴い、作業者の労力負担が大きいうえに、作業人
員の確保も難しい。
【0003】そこで、コンベヤから落下した粉粒体を、
自動的に回収する装置が開発されている。この種の装置
には、例えば実公平3−38178号公報に記載のよう
に、ベルトコンベヤの下方に平行に設置され、多数のス
クレーパを一定の間隔で、一対のプーリー間に掛け渡さ
れた無端チェーンに取り付けたスクレーパコンベヤに
て、粉粒体を一か所に掻き寄せ、掻き寄せた粉粒体は、
筒状のケーシング内に一定の間隔で多数のスクレーパを
摺動自在に配装した掻き上げ装置により、ベルトコンベ
ヤ上に掻き上げて回収する構造のものがある。そのほ
か、特公昭53−16991号公報に記載の回収装置が
あるが、同装置は、粉粒体を掻き寄せるスクレーパコン
ベヤと、掻き寄せられた粉粒体をベルトコンベヤ上に回
収するためのバケットコンベヤとを備えており、基本的
な構造は、実公平3−38178号の回収装置と共通し
ている。
【0004】
【考案が解決しようとする課題】しかしながら、上記し
た各公報に記載の回収装置では、次のような点で改良の
余地がある。
【0005】 スクレーパコンベヤは、上下にスクレ
ーパの走行部を備えているので、上下方向の占有スペー
スが大きく、したがって、これを設置するためにはベル
トコンベヤの下方に、上下方向で十分なスペースを確保
する必要がある。
【0006】 掻き寄せた粉粒体を上下方向に搬送す
るための装置(掻き上げ装置やバケットコンベヤなど)
を、各スクレーパコンベヤごとに設置する必要があるた
め、スクレーパコンベヤ(ベルトコンベヤに対応して増
える)の設置台数が増えるに従って、上下搬送装置の台
数も増え、コストアップになる。
【0007】 スクレーパコンベヤおよび上下搬送装
置の構造がそれぞれ複雑で、部品点数が多く、また、ス
クレーパコンベヤの設置台数に比例して装置全体の機器
数が増えるので、メンテナンスが繁雑になる。
【0008】この考案は上述の点に鑑みなされたもの
で、ベルトコンベヤ下方の設置スペースが小さくて済
み、構造が簡単で、メンテナンスが容易であり、とくに
設置すべき数が多くなる場合に有効な、粉粒体の回収装
置を提供することを目的としている。
【0009】
【課題を解決するための手段】上記した目的を達成する
ためにこの考案の回収装置は、a)粉粒体輸送用ベルト
コンベヤの下方に、該コンベヤから落下する粉粒体の受
け面を全長にわたって設け、b)該受け面上に、スクレ
ーパを前記コンベヤの全長にわたり往復移動自在に配設
すると共に、前記受け面の両端部に、凹状の粉粒体収集
部を形設し、c)各粉粒体収集部の底部に、空気輸送用
配管の一端をそれぞれ接続すると共に、該空気輸送用配
管の他端を、気体・粉粒体分離手段および吸引手段に接
続し、d)前記スクレーパは、進行方向を向き凹状に中
央部が屈曲した一対の掻き寄せ板を前後に有し、ウイン
チ等の巻取装置により複数のプーリーおよびワイヤロー
プを介して往復移動するように構成している。
【0010】
【0011】 請求項に記載のように、e)空気の導
入口を、該導入口よりも前記粉粒体収集部の底部が前記
吸引手段寄りに位置するように、前記各粉粒体収集部の
底部の前記空気輸送用配管の接続部付近に設け、f)前
記導入口に対し負圧で開放可能な弁部材を取り付けて該
導入口を閉鎖するとよい。なお、負圧で開放可能な弁部
材には、例えばスプリングなどの付勢部材により導入口
の内側から押し付けて開閉可能に閉塞する構造のもの
がある。
【0012】
【作用】上記の構成を有するこの考案の回収装置によれ
ば、スクレーパをベルトコンベヤに沿って一方向に移動
させることにより、コンベヤから受け面上に落下した粉
粒体が掻き寄せられながら、一方の粉粒体収集部内に収
集され、またスクレーパを逆方向に移動させることによ
り、受け面上の粉粒体が同様に他方の粉粒体収集部に収
集される。各収集部内に収集された粉粒体は、吸引手段
により吸引させることにより空気輸送用配管を通って気
体・粉粒体分離手段へ空気輸送される。そして、同分離
手段で分離された粉粒体は、例えばダクトを介してコン
ベヤ上に回収することができる。またスクレーパは、上
記のように、受け面上を一方の粉粒体収集部と他方の粉
粒体収集部間で往復移動するだけであるので、コンベヤ
の下方に最小限スクレーパの高さに相当するスペースが
あれば、設置が可能になる。さらに、設置するコンベヤ
の台数が多い場合にも、気体・粉粒体分離手段および吸
引手段は共通にでき、空気輸送用配管だけを増やせばよ
いので、構造が複雑にならず、設備費も大幅にはアップ
しない。さらに巻取装置の回転方向を切り換えることに
より、スクレーパが粉粒体の受け面上に沿って往復移動
するが、この移動時に、受け面上の粉粒体が凹状に屈曲
したスクレーパの中央部に集められる。しかも、巻取装
置のほかは複数のプーリーとワイヤロープとで構成され
るため、構造が簡単で、設置スペースを非常に小さくで
きる
【0013】
【0014】 さらに、請求項2に記載の回収装置で
は、吸引手段の吸引作用による空気輸送用配管を通して
の粉粒体の空気輸送中に、粉粒体収集部の底部(底部開
口)又はその付近が粉粒体で閉塞されたときには、粉粒
体閉塞部から先の空気輸送用配管内が徐々に減圧され真
空状態に近づいていく。そして、その真空度が弁部材の
閉鎖力(スプリングで弁部材を閉鎖する場合にはその付
勢力)を超えると、空気導入口を閉鎖していた弁部材が
閉鎖力に抗して空気輸送用配管の内部側に吸引され、空
気導入口が開口されて多量の外気が配管内に急激に流入
する。この結果、収集部の底部開口を閉塞している粉粒
体の一部が、流入する外気によって削り取られるように
配管内に吸引・除去され、閉塞部が薄くなる。こうして
外気が配管内に流入することによって配管内の圧力が
(大気圧もしくはその近くまで)上がるので、弁部材は
その閉鎖力(スプリングの付勢力)により空気導入口に
向けて戻され、導入口を閉鎖する。このために、空気輸
送用配管内は吸引手段によって再び減圧されるが、粉粒
体閉塞部の層(厚み)が薄くなっているので、閉塞部の
粉粒体が配管内への吸引力を受けて、取り除かれる。し
たがって、粉粒体収集部内の粉粒体が、再び気体・粉粒
体分離手段へ空気輸送されることになる。なお、空気導
入口の弁部材が開口して閉塞した後に配管内が減圧して
も、粉粒体による閉塞が解消しないときには、空気導入
口の弁部材の開閉動作が繰り返されることになるので、
弁部材が導入口を閉鎖するときの一種の衝撃力や振動作
用なども寄与して、粉粒体の閉塞はほとんどの場合に解
消する。
【0015】
【実施例】以下、この考案の粉粒体の回収装置の実施例
を図面に基づいて説明する。
【0016】図1は本実施例にかかる回収装置の基本構
造を概要的に示す正面図である。同図に示すように、ベ
ルトコンベヤ1は、ケーシング1aの上面の一端部(図
の右側)に投入口2が開設され、ケーシング1a内の上
部の長手方向に、一対のプーリー4・4間に掛け渡され
た無端コンベヤベルト3が走行可能に配設されている。
コンベヤベルト3の下方には、上端開放の受板5がほぼ
全長にわたって配設されている。受板5の両端部には開
口5aがそれぞれ開設され、その開口5aから下向きに
凹状(断面逆三角形)の粉粒体収集部6が連設されてい
る。受板5の一端部(図の左側)はシュート7に形成さ
れ、このシュート7の上方にコンベヤベルト3の一端部
を張り出させている。なお、プーリー4・4の一方は、
駆動プーリー、他方は従動プーリーである。
【0017】受板5は両側縁が上方に直立に延設されて
おり、コンベヤベルト3から落下する粉粒体を、主とし
て受板5の中央部位の受け面上で受けるように構成され
ている。そして、受板5の受け面上に沿って、これに対
し垂直な板状のスクレーパ8が摺動自在に配置されてい
る。スクレーパ8は、コンベヤベルト3の幅よりもやや
広い幅を有し、左右のプーリー9を介してワイヤーロー
プ10の両端が、スクレーパ8に止着されている。ま
た、ワイヤーロープ10を巻き取るウインチ11が、受
板5の中央の下方に配設され、このウインチ11の回転
とその方向の切換によりスクレーパ8が受板5上を往復
移動する。
【0018】左右の粉粒体収集部6の底部開口6aに
は、空気輸送用配管12の一端がそれぞれ接続され、他
端側は開閉弁13を介して共通の配管14にまとめられ
たうえで、気体・粉粒体分離手段としてのサイクロン1
5およびバグフィルター16に接続されている。さらに
バグフィルター16は、吸引手段としてのブロワ17に
接続されている。また、サイクロン15およびバグフィ
ルター16の底部に、開閉弁15a、16aを介してダ
クト18、19がそれぞれ接続され、各ダクト18、1
9の下端を、ケーシング1aの上面を貫通してコンベヤ
ベルト3上に、臨ませている。なお、ベルトコンベヤ1
が複数台の場合には、上記した符号5〜13の各構成部
材からなる回収装置の部分が各ベルトコンベヤ1ごとに
配備され、符号14〜19の各構成部材からなる回収装
置の部分が共通に用いられる。
【0019】図2はベルトコンベヤ1が複数台の場合の
実施例を示すものである。同図に示すように、全てのベ
ルトコンベヤ1から落下してスクレーパ(図示せず)で
収集された粉粒体が、ブロワ17による吸引作用で、各
空気輸送用配管12および共通の空気輸送用配管14を
通ってサイクロン15およびバグフィルター16に順に
送られ、粒径の比較的大きい粉粒体がサイクロン15で
空気と分離され、さらに粒径の小さな粉粒体がバグフィ
ルター16で空気と分離され、ダクト18、19にてベ
ルトコンベヤ1の1つに戻されるようになっている。ま
たブロワ17の排気口側はサイレンサー20に接続さ
れ、消音排気される。なお、図中の符号21はバケット
エレベータ、22は粉粒体の貯留タンクである。そのほ
かの構成部材は、上記実施例(図1)と共通するので、
同一の符号を用いて示し、説明を省略する。
【0020】次に、上記実施例にかかる回収装置につい
て図面に基づき、さらに詳しく説明する。
【0021】図3はベルトコンベヤ1の端部におけるス
クレーパ8および粉粒体収集部6などを示す拡大図で、
同図(a)は正面視縦断面図およびその一部拡大断面
図、同図(b)は同図(a)の平面図、同図(c)は同
図(a)のC−C線断面図である。図3において、スク
レーパ8は、同図(b)のように進行方向を向き中央部
が凹状に屈曲した、上方より見て「く」の字形の掻き寄
せ板81・81を前後に備え、両側の前後部にガイドロ
ーラ82をそれぞれ回動自在に装着している。同図
(c)のように、掻き寄せ板81の下端は受板5に摺接
し、ガイドローラ82は受板5の両側から直立した側壁
5aに接して回転する。スクレーパ8のすぐ上方には、
公知の構造からなるベルトコンベヤ1が配置されてい
る。同図(a)に示すように、コンベヤケーシング1a
の上面に、駆動モータ40が設置され、伝動ベルト41
によりコンベヤベルト3の駆動プーリー4を回転させ
る。
【0022】同図(a)および(b)のように、受板5
の端部には、大きな開口5cが開設され、この開口5c
の周縁に連続してシュート7が形成されている。また、
開口5cに隣接してやや小さな開口5dが開設されてお
り、開口5dの周縁に連続してシュート状に漸次口径が
縮小した、粉粒体収集用のピット6-1が形成されてい
る。なお、受板5の反対側の端部にも、開口5e(図
4)およびピット6-1と対称形の粉粒体収集用のピット
6-2(図4)が形成されている。
【0023】ピット6-1の底端の開口6aには、空気輸
送用配管12が接続されている。この配管12の端面に
は、同図(a)の拡大断面図に示すように、空気導入口
12aが開設され、空気導入口12aの内側に弁部材1
2bが配置されている。弁部材12bの中心部には、支
持杆12cの一端が一体に固着され、支持杆12cの他
端が空気導入口12aを通して配管12の外部に突出さ
せてある。そして、支持杆12cの他端にスプリング受
座12dが取り付けられ、このスプリング受座12dと
配管12の端面との間に、スプリング12eが縮装され
ている。これにより、常態では、弁部材12bは気導入
口12aの内側に押圧され、空気導入口12aが閉鎖さ
れる。しかし、この弁部材12bは、ピット6-1の底端
の開口6aが粉粒体で閉塞され、配管12内が真空圧
(大気圧よりかなり低い圧力)になったときには、スプ
リング12eの付勢力に抗して開放される。
【0024】図4(a)はスクレーパ8の往復駆動機構
の概要を示す一部を省略した平面図、図4(b)は同正
面図、図5はスクレーパ8の往復駆動機構の全体を示す
斜視図である。
【0025】図4に示すように、スクレーパ8は受板5
上を摺動しながら、ピット6-1用の開口5dとピット6
-2用の開口5eとの間で往復移動する。このための駆動
機構35は、図5に示すように一対のワイヤーロープ3
6・36と、各ワイヤーロープ36・36の、受板5の
下方に配置される側の一端を巻き取ると同時に、ワイヤ
ーロープ36・36の他端を巻き戻すウインチ11と、
受板5の両端に設置されるプーリー群37・38とから
なる。
【0026】各プーリー群37(38)は、受板5の両
端における最遠位置の水平プーリー37a(38a)、
2つの垂直プーリー37b・37c(38b・38
c)、内外の2つの水平プーリー37d・37e(38
d・38e)の5つのプーリーからなる。そして、左側
のプーリー群37では、最内側の水平プーリー37eが
スプリング(図示せず)付きのテンションプーリーに、
また右側のプーリー群38では、最遠側の水平プーリー
38aがスプリング(図示せず)付きのテンションプー
リーに構成されている。両端の最遠側の水平プーリー3
7a・38aにそれぞれその外側から内側へかけて掛け
渡したワイヤーロープ36・36の一端を、図3(b)
のようにスクレーパ8の前後の掻き寄せ板81に止着し
ている。
【0027】ここで、上記した構成からなる実施例の回
収装置の動作について説明すると、 図1又は図2のベルトコンベヤ1において、コンベヤ
ベルト3から受板5上に落下した粉粒体は、ウインチ1
1を一方向に回転させスクレーパ8を受板5上に沿って
一方向に移動させることにより掻き寄せられながら、図
4でスクレーパ8が一方の開口5d(又は5e)へ移動
することによって開口5d(又は5e)から収集用ピッ
ト6-1(又は6-2)内に収集される。続いて、ウインチ
11の回転方向を切り替えスクレーパ8を逆方向に移動
させて他方の開口5e(又は5d)へ移動することによ
り、開口5e(5d)から収集用ピット6-2(又は6-
1)に収集される。
【0028】各収集用ピット6-1・6-2内に収集され
た粉粒体は、ブロワ17により吸引させることにより空
気輸送用配管12・14を通って、まずサイクロン15
へ送られ、そこで比較的大きな粒径の粉粒体が空気と分
離される。この分離された粉粒体はサイクロン15の底
部に貯留されるので、開閉弁15aを開放することによ
りダクト18を通ってベルトコンベヤ1のコンベヤベル
ト3上に排出される。
【0029】さらに比較的小さな粒径の粉粒体が空気と
共にバグフィルター16へ送られ、そこで空気と分離さ
れ、開閉弁16aを開放することにより、ダクト19を
通ってベルトコンベヤ1のコンベヤベルト3上に排出さ
れる。そして、空気だけがブロワ17内を通過して排出
される。
【0030】なお、ベルトコンベヤ1が複数台ある場合
にも、上記と同じ動作によって各ベルトコンベヤ1ごと
に粉粒体が収集用ピット内に収集され、共通のサイクロ
ン15およびバグフィルター16でそれぞれ空気と分離
されたのち、1つのベルトコンベヤ1のコンベヤベルト
3上に排出される。
【0031】上記で述べたブロワ17の吸引作用に
よる空気輸送用配管12・14を通しての粉粒体の空気
輸送中に、ピット6-1又は6-2の底端開口6aが粉粒体
で閉塞されることがあるが、この場合には、粉粒体で閉
塞された底端開口6aから先の空気輸送用配管12内
が、ブロワ17による吸引作用で徐々に減圧され真空状
態になる。そして、その真空圧がスプリング12eによ
る弁部材12bの押し付け力を超えると、弁部材12b
がスプリング12eに抗して吸引され、空気導入口12
aが開放され、多量の外気が配管12内に急激に流入す
る。このとき、配管12内に流入する空気流によって、
底端開口6aを閉塞している粉粒体の一部が削り落とさ
れて除去されるので、底端開口6aの粉粒体による閉塞
層が薄くなる。なお、粉粒体による閉塞の程度が小さい
場合には、空気導入口12aが1回開放されるだけで、
底端開口6aの粉粒体閉塞が解消することがある。
【0032】空気導入口12aから外気が配管12内に
流入することによって、配管12内の圧力が大気圧もし
くはその近くまで上昇するので、弁部材12bはスプリ
ング12eの付勢力により空気導入口12aに押し付け
られ、導入口12aが閉鎖される。この状態において
も、底端開口6aが粉粒体で閉塞されていると、配管1
2内が再び減圧されるが、通常は粉粒体の閉塞層が前回
に比べて薄くなっているので、底端開口6aを閉塞して
いる粉粒体が配管12内に吸引され、底端開口6aが開
放される。したがって、再びピット6-1又は6-2内から
粉粒体が、配管12・14を通ってサイクロン15およ
びバグフィルター16へ空気輸送されることになる。な
お、空気導入口12aが開放され再び閉鎖されたのちに
配管12内が減圧されても、底端開口6aの粉粒体によ
る閉塞が解消しない場合には、弁部材12bによる空気
導入口12aの開閉と、配管12内の圧力の昇降とが繰
り返されるので、底端開口6aにおける粉粒体の閉塞は
確実に解消する。
【0033】なお、上記実施例では、サイクロン15お
よびバグフィルター16で分離した粉粒体を、ベルトコ
ンベヤ1上に回収するようにしたが、別な箇所に回収す
るようにしてもよく、また、弁部材12bをスプリング
12eで閉鎖する機構に代えて、例えば配管12内の負
圧を検知して電気的に開放する弁機構を使用してもよ
い。
【0034】
【考案の効果】以上説明したことから明らかなように、
この考案の粉粒体の回収装置には、次のような効果があ
る。
【0035】 (1)ベルトコンベヤ下方の受け面上に
沿って往復移動するスクレーパで、コンベヤから落下し
た粉粒体を掻き寄せるようにしたので、コンベヤ下方の
設置スペースが小さくて済む。またスクレーパで収集し
た粉粒体は、空気輸送により気体・粉粒体分離手段へ送
り、空気と分離して粉粒体をコンベヤ上に回収するよう
にしたので、掻き上げ装置を備えた従来の装置に比べ、
構造が簡略化され、メンテナンスが容易になり、とくに
設置すべきコンベヤの台数が多くなる場合に有効であ
る。また、スクレーパの駆動機構が巻取装置と複数のプ
ーリーとワイヤロープで構成されるので、構造が簡単
で、設置スペースが非常に小さくなる
【0036】 (2)請求項2記載の回収装置では、粉
粒体収集部の底部と空気輸送用配管との接続部付近に空
気導入口を設けて、配管内が真空圧状態になると導入口
を開口させるようにしたので、粉粒体収集部の底部付近
が粉粒体で閉塞されたときには、空気導入口が開口され
て多量の外気が配管内に急激に流入して閉塞部の粉粒体
を取り除き、粉粒体の閉塞状態が自動的に解消される
【0037】
【図面の簡単な説明】
【図1】本考案の実施例にかかる粉粒体の回収装置の基
本構造を概要的に示す正面図である。
【図2】ベルトコンベヤが複数台の場合の本考案の回収
装置の実施例を示す、一部を省略した全体概要正面図で
ある。
【図3】ベルトコンベヤの端部におけるスクレーパおよ
び粉粒体収集部などを示す拡大図で、同図(a)は正面
視縦断面図およびその一部拡大断面図、同図(b)は同
図(a)の平面図、同図(c)は同図(a)のC−C線
断面図である。
【図4】同図(a)は図1の回収装置におけるスクレー
パの往復駆動機構の概要を示す、一部を省略した平面
図、同図(b)は同正面図である。
【図5】図1の回収装置におけるスクレーパの往復駆動
機構の全体を概要的に示す斜視図である。
【符号の説明】
1 ベルトコンベヤ 3 コンベヤベルト 5 受板(粉粒体の受け面) 6・6-1・6-2 粉粒体収集部(ピット) 8 スクレーパ 9・37・38 プーリー 10・36 ワイヤーロープ 11 ウインチ 12・14 空気輸送用配管 12a 空気導入口 12b 弁部材

Claims (2)

    【実用新案登録請求の範囲】
  1. 【請求項1】 粉粒体輸送用ベルトコンベヤの下方に、
    該コンベヤから落下する粉粒体の受け面を全長にわたっ
    て設け、 該受け面上に、スクレーパを前記コンベヤの全長にわた
    り往復移動自在に配設すると共に、前記受け面の両端部
    に、凹状の粉粒体収集部を形設し、 各粉粒体収集部の底部に、空気輸送用配管の一端をそれ
    ぞれ接続すると共に、該空気輸送用配管の他端を、気体
    ・粉粒体分離手段および吸引手段に接続し 前記スクレーパは、進行方向を向き凹状に中央部が屈曲
    した一対の掻き寄せ板を前後に有し、ウインチ等の巻取
    装置により複数のプーリーおよびワイヤロープを介して
    往復移動するように構成した ことを特徴とする粉粒体の
    回収装置。
  2. 【請求項2】 空気の導入口を、該導入口よりも前記粉
    粒体収集部の底部が前記吸引手段寄りに位置するよう
    に、前記各粉粒体収集部の底部の前記空気輸送用配管の
    接続部付近に設け、 前記導入口に対し負圧で開放可能な弁部材を取り付け
    該導入口を閉鎖した請求項1記載の粉粒体の回収装置。
JP1992056889U 1992-07-20 1992-07-20 粉粒体の回収装置 Expired - Lifetime JPH081213Y2 (ja)

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JP1992056889U JPH081213Y2 (ja) 1992-07-20 1992-07-20 粉粒体の回収装置

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