JPH0623928U - 粉粒体の回収装置 - Google Patents

粉粒体の回収装置

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JPH0623928U
JPH0623928U JP5688992U JP5688992U JPH0623928U JP H0623928 U JPH0623928 U JP H0623928U JP 5688992 U JP5688992 U JP 5688992U JP 5688992 U JP5688992 U JP 5688992U JP H0623928 U JPH0623928 U JP H0623928U
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Abstract

(57)【要約】 【目的】 ベルトコンベヤ下方の設置スペースが小さく
て済み、構造が簡単で、メンテナンスが容易であり、と
くに設置すべき数が多くなる場合に有効な、粉粒体の回
収装置を提供する。 【構成】 受板5の受面上に沿って垂直な板状のスクレ
ーパ8が摺動自在に配置され、左右のプーリー9を介し
てワイヤーロープ10の両端がスクレーパ8に止着され
ている。またワイヤーロープ10を巻き取るウインチ1
1が、受板5の中央の下方に配設され、このウインチ1
1の回転とその方向の切換によりスクレーパ8が受板5
上を往復移動する。左右の粉粒体収集部6の底部開口6
aには、空気輸送用配管12の一端がそれぞれ接続さ
れ、他端側はサイクロン15およびバグフィルター16
に接続され、バグフィルター16はブロワ17に接続さ
れている。サイクロン15およびバグフィルター16の
底部にダクト18、19がそれぞれ接続され、各ダクト
18、19の下端がケーシング1aの上面を貫通してコ
ンベヤベルト3上に臨んでいる。

Description

【考案の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】
この考案は、ベルトコンベヤによる輸送中に落下した粉粒体(例えば石膏やセ メントや鉄鉱石)を回収してベルトコンベヤ(複数のベルトコンベヤによる輸送 の場合には、そのうちの少なくとも1つ)に戻すための、粉粒体の回収装置に関 するものである。
【0002】
【従来の技術】
上記の粉粒体は、その輸送中にコンベヤベルトの両側縁からこぼれ落ちたり、 コンベヤベルトの反転走行(戻り)時にベルト面に付着していたものが落下した りすることがある。こうして落下する粉粒体はかなりの量に及ぶので、回収され ることが多いが、その回収は、従来、作業者が手作業で行うというのが一般的で あった。しかし、作業者による粉粒体の回収作業は、通常、コンベヤの稼働中に 行われるので、作業環境が悪く危険が伴い、作業者の労力負担が大きいうえに、 作業人員の確保も難しい。
【0003】 そこで、コンベヤから落下した粉粒体を、自動的に回収する装置が開発されて いる。この種の装置には、例えば実公平3−38178号公報に記載のように、 ベルトコンベヤの下方に平行に設置され、多数のスクレーパを一定の間隔で、一 対のプーリー間に掛け渡された無端チェーンに取り付けたスクレーパコンベヤに て、粉粒体を一か所に掻き寄せ、掻き寄せた粉粒体は、筒状のケーシング内に一 定の間隔で多数のスクレーパを摺動自在に配装した掻き上げ装置により、ベルト コンベヤ上に掻き上げて回収する構造のものがある。そのほか、特公昭53−1 6991号公報に記載の回収装置があるが、同装置は、粉粒体を掻き寄せるスク レーパコンベヤと、掻き寄せられた粉粒体をベルトコンベヤ上に回収するための バケットコンベヤとを備えており、基本的な構造は、実公平3−38178号の 回収装置と共通している。
【0004】
【考案が解決しようとする課題】
しかしながら、上記した各公報に記載の回収装置では、次のような点で改良の 余地がある。
【0005】 スクレーパコンベヤは、上下にスクレーパの走行部を備えているので、上 下方向の占有スペースが大きく、したがって、これを設置するためにはベルトコ ンベヤの下方に、上下方向で十分なスペースを確保する必要がある。
【0006】 掻き寄せた粉粒体を上下方向に搬送するための装置(掻き上げ装置やバケ ットコンベヤなど)を、各スクレーパコンベヤごとに設置する必要があるため、 スクレーパコンベヤ(ベルトコンベヤに対応して増える)の設置台数が増えるに 従って、上下搬送装置の台数も増え、コストアップになる。
【0007】 スクレーパコンベヤおよび上下搬送装置の構造がそれぞれ複雑で、部品点 数が多く、また、スクレーパコンベヤの設置台数に比例して装置全体の機器数が 増えるので、メンテナンスが繁雑になる。
【0008】 この考案は上述の点に鑑みなされたもので、ベルトコンベヤ下方の設置スペー スが小さくて済み、構造が簡単で、メンテナンスが容易であり、とくに設置すべ き数が多くなる場合に有効な、粉粒体の回収装置を提供することを目的としてい る。
【0009】
【課題を解決するための手段】
上記した目的を達成するためにこの考案の回収装置は、a)粉粒体輸送用ベル トコンベヤの下方に、該コンベヤから落下する粉粒体の受け面を全長にわたって 設け、b)該受け面上に、スクレーパを前記コンベヤの全長にわたり往復移動自 在に配設すると共に、前記受け面の両端部に、凹状の粉粒体収集部を形設し、c )各粉粒体収集部の底部に、空気輸送用配管の一端をそれぞれ接続すると共に、 該空気輸送用配管の他端を、気体・粉粒体分離手段および吸引手段に接続してい る。
【0010】 請求項2に記載のように、d)前記スクレーパが、進行方向を向き凹状に中央 部が屈曲した一対の掻き寄せ板を前後に有し、ウインチ等の巻取装置により複数 のプーリーおよびワイヤロープを介して往復移動するように構成してもよい。
【0011】 請求項3に記載のように、e)前記各粉粒体収集部の底部の、空気輸送用配管 の接続部付近に、空気の導入口を開設し、該導入口に対し、負圧で開放可能な弁 部材を取り付けて閉鎖するとよい。なお、負圧で開放可能な弁部材には、例えば スプリングなどの付勢部材により導入口の内側から押し付けて開閉可能に閉塞す る構造のものがある。
【0012】
【作用】
上記の構成を有するこの考案の回収装置によれば、スクレーパをベルトコンベ ヤに沿って一方向に移動させることにより、コンベヤから受け面上に落下した粉 粒体が掻き寄せられながら、一方の粉粒体収集部内に収集され、またスクレーパ を逆方向に移動させることにより、受け面上の粉粒体が同様に他方の粉粒体収集 部に収集される。各収集部内に収集された粉粒体は、吸引手段により吸引させる ことにより空気輸送用配管を通って気体・粉粒体分離手段へ空気輸送される。そ して、同分離手段で分離された粉粒体は、例えばダクトを介してコンベヤ上に回 収することができる。またスクレーパは、上記のように、受け面上を一方の粉粒 体収集部と他方の粉粒体収集部間で往復移動するだけであるので、コンベヤの下 方に最小限スクレーパの高さに相当するスペースがあれば、設置が可能になる。 さらに、設置するコンベヤの台数が多い場合にも、気体・粉粒体分離手段および 吸引手段は共通にでき、空気輸送用配管だけを増やせばよいので、構造が複雑に ならず、設備費も大幅にはアップしない。
【0013】 また、請求項2記載の回収装置では、巻取装置の回転方向を切り換えることに より、スクレーパが粉粒体の受け面上に沿って往復移動するが、この移動時に、 受け面上の粉粒体が凹状に屈曲したスクレーパの中央部に集められる。しかも、 巻取装置のほかは複数のプーリーとワイヤロープとで構成されるため、構造が簡 単で、設置スペースを非常に小さくできる。
【0014】 さらに、請求項3記載の回収装置では、吸引手段の吸引作用による空気輸送用 配管を通しての粉粒体の空気輸送中に、粉粒体収集部の底部(底部開口)又はそ の付近が粉粒体で閉塞されたときには、粉粒体閉塞部から先の空気輸送用配管内 が徐々に減圧され真空状態に近づいていく。そして、その真空度が弁部材の閉鎖 力(スプリングで弁部材を閉鎖する場合にはその付勢力)を超えると、空気導入 口を閉鎖していた弁部材が閉鎖力に抗して空気輸送用配管の内部側に吸引され、 空気導入口が開口されて多量の外気が配管内に急激に流入する。この結果、収集 部の底部開口を閉塞している粉粒体の一部が、流入する外気によって削り取られ るように配管内に吸引・除去され、閉塞部が薄くなる。こうして外気が配管内に 流入することによって配管内の圧力が(大気圧もしくはその近くまで)上がるの で、弁部材はその閉鎖力(スプリングの付勢力)により空気導入口に向けて戻さ れ、導入口を閉鎖する。このために、空気輸送用配管内は吸引手段によって再び 減圧されるが、粉粒体閉塞部の層(厚み)が薄くなっているので、閉塞部の粉粒 体が配管内への吸引力を受けて、取り除かれる。したがって、粉粒体収集部内の 粉粒体が、再び気体・粉粒体分離手段へ空気輸送されることになる。なお、空気 導入口の弁部材が開口して閉塞した後に配管内が減圧しても、粉粒体による閉塞 が解消しないときには、空気導入口の弁部材の開閉動作が繰り返されることにな るので、弁部材が導入口を閉鎖するときの一種の衝撃力や振動作用なども寄与し て、粉粒体の閉塞はほとんどの場合に解消する。
【0015】
【実施例】
以下、この考案の粉粒体の回収装置の実施例を図面に基づいて説明する。
【0016】 図1は本実施例にかかる回収装置の基本構造を概要的に示す正面図である。 同図に示すように、ベルトコンベヤ1は、ケーシング1aの上面の一端部(図 の右側)に投入口2が開設され、ケーシング1a内の上部の長手方向に、一対の プーリー4・4間に掛け渡された無端コンベヤベルト3が走行可能に配設されて いる。コンベヤベルト3の下方には、上端開放の受板5がほぼ全長にわたって配 設されている。受板5の両端部には開口5aがそれぞれ開設され、その開口5a から下向きに凹状(断面逆三角形)の粉粒体収集部6が連設されている。受板5 の一端部(図の左側)はシュート7に形成され、このシュート7の上方にコンベ ヤベルト3の一端部を張り出させている。なお、プーリー4・4の一方は、駆動 プーリー、他方は従動プーリーである。
【0017】 受板5は両側縁が上方に直立に延設されており、コンベヤベルト3から落下す る粉粒体を、主として受板5の中央部位の受け面上で受けるように構成されてい る。そして、受板5の受け面上に沿って、これに対し垂直な板状のスクレーパ8 が摺動自在に配置されている。スクレーパ8は、コンベヤベルト3の幅よりもや や広い幅を有し、左右のプーリー9を介してワイヤーロープ10の両端が、スク レーパ8に止着されている。また、ワイヤーロープ10を巻き取るウインチ11 が、受板5の中央の下方に配設され、このウインチ11の回転とその方向の切換 によりスクレーパ8が受板5上を往復移動する。
【0018】 左右の粉粒体収集部6の底部開口6aには、空気輸送用配管12の一端がそれ ぞれ接続され、他端側は開閉弁13を介して共通の配管14にまとめられたうえ で、気体・粉粒体分離手段としてのサイクロン15およびバグフィルター16に 接続されている。さらにバグフィルター16は、吸引手段としてのブロワ17に 接続されている。また、サイクロン15およびバグフィルター16の底部に、開 閉弁15a、16aを介してダクト18、19がそれぞれ接続され、各ダクト1 8、19の下端を、ケーシング1aの上面を貫通してコンベヤベルト3上に、臨 ませている。なお、ベルトコンベヤ1が複数台の場合には、上記した符号5〜1 3の各構成部材からなる回収装置の部分が各ベルトコンベヤ1ごとに配備され、 符号14〜19の各構成部材からなる回収装置の部分が共通に用いられる。
【0019】 図2はベルトコンベヤ1が複数台の場合の実施例を示すものである。同図に示 すように、全てのベルトコンベヤ1から落下してスクレーパ(図示せず)で収集 された粉粒体が、ブロワ17による吸引作用で、各空気輸送用配管12および共 通の空気輸送用配管14を通ってサイクロン15およびバグフィルター16に順 に送られ、粒径の比較的大きい粉粒体がサイクロン15で空気と分離され、さら に粒径の小さな粉粒体がバグフィルター16で空気と分離され、ダクト18、1 9にてベルトコンベヤ1の1つに戻されるようになっている。またブロワ17の 排気口側はサイレンサー20に接続され、消音排気される。なお、図中の符号2 1はバケットエレベータ、22は粉粒体の貯留タンクである。そのほかの構成部 材は、上記実施例(図1)と共通するので、同一の符号を用いて示し、説明を省 略する。
【0020】 次に、上記実施例にかかる回収装置について図面に基づき、さらに詳しく説明 する。
【0021】 図3はベルトコンベヤ1の端部におけるスクレーパ8および粉粒体収集部6な どを示す拡大図で、同図(a)は正面視縦断面図およびその一部拡大断面図、同 図(b)は同図(a)の平面図、同図(c)は同図(a)のC−C線断面図であ る。図3において、スクレーパ8は、同図(b)のように進行方向を向き中央部 が凹状に屈曲した、上方より見て「く」の字形の掻き寄せ板81・81を前後に 備え、両側の前後部にガイドローラ82をそれぞれ回動自在に装着している。同 図(c)のように、掻き寄せ板81の下端は受板5に摺接し、ガイドローラ82 は受板5の両側から直立した側壁5aに接して回転する。スクレーパ8のすぐ上 方には、公知の構造からなるベルトコンベヤ1が配置されている。同図(a)に 示すように、コンベヤケーシング1aの上面に、駆動モータ40が設置され、伝 動ベルト41によりコンベヤベルト3の駆動プーリー4を回転させる。
【0022】 同図(a)および(b)のように、受板5の端部には、大きな開口5cが開設 され、この開口5cの周縁に連続してシュート7が形成されている。また、開口 5cに隣接してやや小さな開口5dが開設されており、開口5dの周縁に連続し てシュート状に漸次口径が縮小した、粉粒体収集用のピット6-1が形成されてい る。なお、受板5の反対側の端部にも、開口5e(図4)およびピット6-1と対 称形の粉粒体収集用のピット6-2(図4)が形成されている。
【0023】 ピット6-1の底端の開口6aには、空気輸送用配管12が接続されている。こ の配管12の端面には、同図(a)の拡大断面図に示すように、空気導入口12 aが開設され、空気導入口12aの内側に弁部材12bが配置されている。弁部 材12bの中心部には、支持杆12cの一端が一体に固着され、支持杆12cの 他端が空気導入口12aを通して配管12の外部に突出させてある。そして、支 持杆12cの他端にスプリング受座12dが取り付けられ、このスプリング受座 12dと配管12の端面との間に、スプリング12eが縮装されている。これに より、常態では、弁部材12bは気導入口12aの内側に押圧され、空気導入口 12aが閉鎖される。しかし、この弁部材12bは、ピット6-1の底端の開口6 aが粉粒体で閉塞され、配管12内が真空圧(大気圧よりかなり低い圧力)にな ったときには、スプリング12eの付勢力に抗して開放される。
【0024】 図4(a)はスクレーパ8の往復駆動機構の概要を示す一部を省略した平面図 、図4(b)は同正面図、図5はスクレーパ8の往復駆動機構の全体を示す斜視 図である。
【0025】 図4に示すように、スクレーパ8は受板5上を摺動しながら、ピット6-1用の 開口5dとピット6-2用の開口5eとの間で往復移動する。このための駆動機構 35は、図5に示すように一対のワイヤーロープ36・36と、各ワイヤーロー プ36・36の、受板5の下方に配置される側の一端を巻き取ると同時に、ワイ ヤーロープ36・36の他端を巻き戻すウインチ11と、受板5の両端に設置さ れるプーリー群37・38とからなる。
【0026】 各プーリー群37(38)は、受板5の両端における最遠位置の水平プーリー 37a(38a)、2つの垂直プーリー37b・37c(38b・38c)、内 外の2つの水平プーリー37d・37e(38d・38e)の5つのプーリーか らなる。そして、左側のプーリー群37では、最内側の水平プーリー37eがス プリング(図示せず)付きのテンションプーリーに、また右側のプーリー群38 では、最遠側の水平プーリー38aがスプリング(図示せず)付きのテンション プーリーに構成されている。両端の最遠側の水平プーリー37a・38aにそれ ぞれその外側から内側へかけて掛け渡したワイヤーロープ36・36の一端を、 図3(b)のようにスクレーパ8の前後の掻き寄せ板81に止着している。
【0027】 ここで、上記した構成からなる実施例の回収装置の動作について説明すると、 図1又は図2のベルトコンベヤ1において、コンベヤベルト3から受板5上 に落下した粉粒体は、ウインチ11を一方向に回転させスクレーパ8を受板5上 に沿って一方向に移動させることにより掻き寄せられながら、図4でスクレーパ 8が一方の開口5d(又は5e)へ移動することによって開口5d(又は5e) から収集用ピット6-1(又は6-2)内に収集される。続いて、ウインチ11の回 転方向を切り替えスクレーパ8を逆方向に移動させて他方の開口5e(又は5d )へ移動することにより、開口5e(5d)から収集用ピット6-2(又は6-1) に収集される。
【0028】 各収集用ピット6-1・6-2内に収集された粉粒体は、ブロワ17により吸引 させることにより空気輸送用配管12・14を通って、まずサイクロン15へ送 られ、そこで比較的大きな粒径の粉粒体が空気と分離される。この分離された粉 粒体はサイクロン15の底部に貯留されるので、開閉弁15aを開放することに よりダクト18を通ってベルトコンベヤ1のコンベヤベルト3上に排出される。
【0029】 さらに比較的小さな粒径の粉粒体が空気と共にバグフィルター16へ送られ、 そこで空気と分離され、開閉弁16aを開放することにより、ダクト19を通っ てベルトコンベヤ1のコンベヤベルト3上に排出される。そして、空気だけがブ ロワ17内を通過して排出される。
【0030】 なお、ベルトコンベヤ1が複数台ある場合にも、上記と同じ動作によって各ベ ルトコンベヤ1ごとに粉粒体が収集用ピット内に収集され、共通のサイクロン1 5およびバグフィルター16でそれぞれ空気と分離されたのち、1つのベルトコ ンベヤ1のコンベヤベルト3上に排出される。
【0031】 上記で述べたブロワ17の吸引作用による空気輸送用配管12・14を通 しての粉粒体の空気輸送中に、ピット6-1又は6-2の底端開口6aが粉粒体で閉 塞されることがあるが、この場合には、粉粒体で閉塞された底端開口6aから先 の空気輸送用配管12内が、ブロワ17による吸引作用で徐々に減圧され真空状 態になる。そして、その真空圧がスプリング12eによる弁部材12bの押し付 け力を超えると、弁部材12bがスプリング12eに抗して吸引され、空気導入 口12aが開放され、多量の外気が配管12内に急激に流入する。このとき、配 管12内に流入する空気流によって、底端開口6aを閉塞している粉粒体の一部 が削り落とされて除去されるので、底端開口6aの粉粒体による閉塞層が薄くな る。なお、粉粒体による閉塞の程度が小さい場合には、空気導入口12aが1回 開放されるだけで、底端開口6aの粉粒体閉塞が解消することがある。
【0032】 空気導入口12aから外気が配管12内に流入することによって、配管12内 の圧力が大気圧もしくはその近くまで上昇するので、弁部材12bはスプリング 12eの付勢力により空気導入口12aに押し付けられ、導入口12aが閉鎖さ れる。この状態においても、底端開口6aが粉粒体で閉塞されていると、配管1 2内が再び減圧されるが、通常は粉粒体の閉塞層が前回に比べて薄くなっている ので、底端開口6aを閉塞している粉粒体が配管12内に吸引され、底端開口6 aが開放される。したがって、再びピット6-1又は6-2内から粉粒体が、配管1 2・14を通ってサイクロン15およびバグフィルター16へ空気輸送されるこ とになる。なお、空気導入口12aが開放され再び閉鎖されたのちに配管12内 が減圧されても、底端開口6aの粉粒体による閉塞が解消しない場合には、弁部 材12bによる空気導入口12aの開閉と、配管12内の圧力の昇降とが繰り返 されるので、底端開口6aにおける粉粒体の閉塞は確実に解消する。
【0033】 なお、上記実施例では、サイクロン15およびバグフィルター16で分離した 粉粒体を、ベルトコンベヤ1上に回収するようにしたが、別な箇所に回収するよ うにしてもよく、また、弁部材12bをスプリング12eで閉鎖する機構に代え て、例えば配管12内の負圧を検知して電気的に開放する弁機構を使用してもよ い。
【0034】
【考案の効果】
以上説明したことから明らかなように、この考案の粉粒体の回収装置には、次 のような効果がある。
【0035】 (1) ベルトコンベヤ下方の受け面上に沿って往復移動するスクレーパで、コン ベヤから落下した粉粒体を掻き寄せるようにしたので、コンベヤ下方の設置スペ ースが小さくて済む。またスクレーパで収集した粉粒体は、空気輸送により気体 ・粉粒体分離手段へ送り、空気と分離して粉粒体をコンベヤ上に回収するように したので、掻き上げ装置を備えた従来の装置に比べ、構造が簡略化され、メンテ ナンスが容易になり、とくに設置すべきコンベヤの台数が多くなる場合に有効で ある。
【0036】 (2) 請求項2記載の回収装置では、スクレーパの駆動機構が巻取装置と複数の プーリーとワイヤロープで構成されるので、構造が簡単で、設置スペースが非常 に小さくなる。
【0037】 (3) 請求項3記載の回収装置では、粉粒体収集部の底部と空気輸送用配管との 接続部付近に空気導入口を設けて、配管内が真空圧状態になると導入口を開口さ せるようにしたので、粉粒体収集部の底部付近が粉粒体で閉塞されたときには、 空気導入口が開口されて多量の外気が配管内に急激に流入して閉塞部の粉粒体を 取り除き、粉粒体の閉塞状態が自動的に解消される。
【図面の簡単な説明】
【図1】本考案の実施例にかかる粉粒体の回収装置の基
本構造を概要的に示す正面図である。
【図2】ベルトコンベヤが複数台の場合の本考案の回収
装置の実施例を示す、一部を省略した全体概要正面図で
ある。
【図3】ベルトコンベヤの端部におけるスクレーパおよ
び粉粒体収集部などを示す拡大図で、同図(a)は正面
視縦断面図およびその一部拡大断面図、同図(b)は同
図(a)の平面図、同図(c)は同図(a)のC−C線
断面図である。
【図4】同図(a)は図1の回収装置におけるスクレー
パの往復駆動機構の概要を示す、一部を省略した平面
図、同図(b)は同正面図である。
【図5】図1の回収装置におけるスクレーパの往復駆動
機構の全体を概要的に示す斜視図である。
【符号の説明】
1 ベルトコンベヤ 3 コンベヤベルト 5 受板(粉粒体の受け面) 6・6-1・6-2 粉粒体収集部(ピット) 8 スクレーパ 9・37・38 プーリー 10・36 ワイヤーロープ 11 ウインチ 12・14 空気輸送用配管 12a 空気導入口 12b 弁部材
フロントページの続き (51)Int.Cl.5 識別記号 庁内整理番号 FI 技術表示箇所 9245−3F B65G 45/00 526 B

Claims (3)

    【実用新案登録請求の範囲】
  1. 【請求項1】 粉粒体輸送用ベルトコンベヤの下方に、
    該コンベヤから落下する粉粒体の受け面を全長にわたっ
    て設け、 該受け面上に、スクレーパを前記コンベヤの全長にわた
    り往復移動自在に配設すると共に、前記受け面の両端部
    に、凹状の粉粒体収集部を形設し、各粉粒体収集部の底
    部に、空気輸送用配管の一端をそれぞれ接続すると共
    に、該空気輸送用配管の他端を、気体・粉粒体分離手段
    および吸引手段に接続したことを特徴とする粉粒体の回
    収装置。
  2. 【請求項2】 前記スクレーパが、進行方向を向き凹状
    に中央部が屈曲した一対の掻き寄せ板を前後に有し、ウ
    インチ等の巻取装置により複数のプーリーおよびワイヤ
    ロープを介して往復移動する請求項1記載の粉粒体の回
    収装置。
  3. 【請求項3】 前記各粉粒体収集部の底部の、空気輸送
    用配管の接続部付近に、空気の導入口を開設し、該導入
    口に対し、負圧で開放可能な弁部材を取り付けて閉鎖し
    た請求項1又は2記載の粉粒体の回収装置。
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